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March 31, 2009
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カテゴリ:
●読んだ本●



「家族療法」 平泉悦郎著 

監修・福田俊一 朝日文庫







楽天では売り切れだったので
アマゾンのユーズド を見たら

16円からありました。








■目次



はじめに


第一話 おじいちゃんの椅子(登校拒否)





第三話 パレンタル・チャイルド(いじめ)


第四話 喧嘩をやめなきゃ食べない(拒食症)


第五話 離婚をしてても親は親(登校拒否)


第六話 すこし遅れた巣立ち(ノイローゼ)


第七話 いまは突っ張っているけれど(非行)


第八話 シーソーゲーム(離婚の危機)


「家族療法とは」・・・・・福田俊一


おわりに







■内容


この本は大阪の
「淀屋橋心理療法センター」


治療の実例が載せられています。




『家族はルールと言うゆるいゴムで
 お互いに結ばれていて、

 父親があちらに行けば
 母親の首がちょっと締まってきつくなり、


 子どももそれにつられてよろめくといった
 しがらみの中で生きているわけです。


 こういう全体としての動きを「システム」と呼び、
 一つの有機体のように家族をとらえるのが
 「家族システム論」なのです。』




これが家族療法の素になっている考え方で
最初に色んな家族の例と

その治療過程が書いてあります。




これは家族をシステムとして見て
力関係の非バランスのために歪んだ関係を

ちょっとした刺激や提案や
自分達の行動を毎日書く事で

自分達で徐々に関係を修復して行く
とても分かり易い治療法でした。




治療と言っても
カウンセラーがとても訓練が行き届いているので

家族一人一人のわずかな仕草や
反応や顔つきなどを見て

その微妙な関係を観察して
その家族に合う刺激を与えると

力関係による微妙な変化が
家族に全体に劇的に影響をもたらして

徐々に歪みが修復されて行くと言う
全く今まで考えた事のない考え方と
治療の仕方でした。




ここでは
深層心理や背景などを追求したりせず

関係性や役割を自覚させる事で
驚く変化をもたらすのです。



これらの実例の中で何度も出て来るのは
「両親連合」と「世代間境界」です。





●「健康的な家族」と大事だと感じた事(あちこちから抜粋)



・「両親連合」

 親の世代は仲良くても喧嘩をしてもかまわないから、
 子どもを巻き込まずに連合すること。



・「世代間境界」

 親と子どもの世代の間に、
 良い意味の無関心があり、

 しかし、
 大事な時は十分に子どもに注意が向く
 「けじめ」のこと。



・「両親連合」と「世代間境界」が出来ていれば、
 子どもに情緒障害は起こらない。

 優しい子どもほど、
 巻き込まれる。



・「世代間連合」が慢性的に出来てしまえば、
 その子ともう一方の親の関係は疎遠になる。



・問題を考えると「疲れる、死にそうだ」と言うが、
 これは専門家には「心身症的だ」と言われる。

 心身症的家族は、葛藤が起こると
 回避のメカニズムが自動的に働く。

 その働きは、
 誰かが泣く事で

 家族への思いやりや
 気遣いを引き出す形をとる事が多い。



・兄弟姉妹間で親のような
 保護者的な役割を果たす子どもを

 「パレンタル・チャイルド」(親的な子ども)
 と呼ぶ。

 少しの表情の変化、
 誰に話を振るのか、

 どういう態度か、
 関係性を少しの情報で

 実に克明に見事に
 洞察・観察・推測して行く。



・問題は夫婦関係。
 夫が妻の情緒的な支えになれるかどうか。

 結婚する前は親子関係が原点だが
 結婚したら夫婦関係が原点。









■感想


読んで行くうちに
数学的に見えて来て面白かったです。


そして
私がずっと追求して来たのもと
全く違ったものなので驚きました。


各家庭を考える時に
傾向を見るのが解りやすくなると思いました。



でも、
形だけで普通の生活に戻ってしまうと

一人一人の心の追及の機会を失くすのではないか
と言う心配もありました。



ですが、
とりあえず形を整えて

苦しくない状況にしてから
深い所に入って行く人はいるし、

深い所を見たくない人にとっては
西洋医学の薬のようなものだと思いました。



そう。

世の中には真実を見たくない人は
多いと思います。


だからこの治療法は
形から整えて居心地を良くすると言う点で
とても優れていると思いました。



ここに載せてある実例は
どの家庭でも

父親の力が弱くなって
母親と子どもの繋がりが強くなり過ぎると

関係性が崩れて行くようです。



確かに、
父親と関係が薄い子どもは
大人になってから落ち着きが悪い気がします。


私もその一人ですが。




読んで反省したのは
私は娘との関係が強過ぎて

夫婦間は希薄な関係だと言う事です。



娘には無意識のうちに
何でも話してしまいます。



「もうピーに
 お父さんの愚痴を言うまいと思うんだよ。

 でも、お父さんと会話すると
 些細な事でもすれ違ってしまって

 すごく困難を感じるんだよね。

 あ!!
 また愚痴を言ってしまったーー。

 言うまいと決心してたのに。

 ピーとは話が通じるから楽で
 無意識のうちに話しちゃうんだよね」



そんな感じになってる毎日です。





ピーと私は密接な関係なので、
私の問題が全部ピーに現れるのだと思います。



「家族ごとにルールがあり、
 ルールの歪みが子どもに出る」



これだなと思いました。



夫婦連合を強くして
世代間境界を作り上げる。



自分自身を充実させる。



これなんじゃないかなと思います。



根元が弱っている自分を
強くしたいと思いました。



夫婦関係を強めるのも
つい子ども達に愚痴を言ってしまうのも

相当に難しい事です。



何しろ長い間
支え合って来たものですから。

























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Last updated  April 1, 2009 12:44:16 AM
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