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May 21, 2019
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テーマ: 読書メモ(89)
カテゴリ:
「猫探偵ジャック&クレオ」ギルバート・モリス著 
羽田詩津子=訳 早川書房 2009年8月20日出版 感想メモ


【中古】 猫探偵ジャック&クレオ / ギルバート・モリス / 早川書房 [文庫]【ネコポス発送】

■あらすじ
黒猫ジャックとラグラドールのクレオの飼い主、
ケイトと息子のジェレミーは、
遠い親戚が遺した海辺の動物屋敷に引っ越してきた。
問題はもう一人の相続人、

同居生活には問題が目白押しのうえ、
近所では殺人事件が起きてジェレミーが容疑者になってしまった!
ジャックとクレオは人間たちの大騒ぎに呆れつつも
愛らしく彼らを支え、
事件解決の手助けまでしてしまう!?
心温まる猫ミステリ。


■感想
表紙の雑な猫のイラストが気に入って借りた本。
題名に「猫探偵」なんてあるので、
最初からストーリーにあんまり期待はしていなかった。

原題は「What the Cat Dragged In」なので

「猫が引っぱり出したもの」あたり?

早川書房さんは、
どうして「猫探偵」にしちゃったのかな~
猫人気で釣りか?とか思いつつ読んだ。

人の心情や風景の描写が丁寧で、

人柄がよく描けていた。
猫達も個性が分かりやすかった。

とても信心深くて誠実だけど家事が苦手な
シングルマザーのケイト。
料理通で家事や整理や機械にも強い
元刑事で作家志望のジェイコブ。
人懐こくて温和なメス猫クレオパトラ。
凶暴で運動能力に長けているサヴァンナと家猫のミックス、
雄の切り裂きジャック。

聖句が時々出てきて、
聖書に対してとても真摯に向き合っている作家さんだと思った。
こんなに誠実に真面目に短絡に
聖書と生活を結びつけている現代のお話は
とても珍しいと思った。
そう、短絡で大分都合の良い向きがあった。

昔のアメリカ男女的なふざけたやり取りがあったり、
人生と聖句を結びつける思考が巡らされたり、
経験による推察もあったりして、
ケイトとジェイコブは老成と未熟の違和感があった。

作家が二人くらいで
各々の得意な所を書いているみたいに
何かこう貫く人物像にならないみたいな。

でもまあ、会話を楽しんだり
楽天的な感じで苦しまずに気楽に読めた。

浜辺で暮らす個性的なリアノンとお祖父ちゃんは
その家族の事だけで絵本が出来そうだった。

あんまりミステリじゃないほのぼの小説だった。
動物屋敷なのに、
動物のお世話の話がほとんど出てなくて
そこもリアルじゃなかった。

3匹の猫のお世話だけで毎日必死な私には
かなり突っ込みたい所だった(笑)

作家のギルバート・モリスはアメリカ開拓時代や
南北戦争時代の作品を数十冊出しているそうだ。
その中で現代物は珍しいらしくて、
日本ではこれ一冊だけのようだ。

1929年5月24日生まれなので90歳!!

思ったより楽しかったけど、
現代のおとぎ話みたいだったなぁ。

何か残ったかと言えば、
この世界はこの半世紀で急速に変わってしまった、と
改めて思った事かなぁ。




5月10日頃読了





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Last updated  May 21, 2019 10:13:02 PM
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