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涙もろい方ではある。しかし「泣いてください」という映画では泣かない。子供・動物・病気・別れなど「これ持ってくれば泣くでしょ」という作り方のものはそもそもあまり観ない。いい脚本があって、誠実に作ったら感動する作品になった、というものは素直に受け入れる。最近、その感動を素直に受け入れた作品がある。50/50 フィフティ・フィフティ今注目の俳優ジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演するヒューマンドラマ。共演にごひいきのセス・ローゲン。地味で真面目な青年アダム(レヴィット)がある日、5年後生存率50%(50/50)の難しいがんであることを宣告される。…あれ?病気をネタにしたお涙頂戴映画じゃないの??と疑問に思うなかれ、この作品は難病の青年が主人公ではあるが「コメディ」なのである。登場人物が誰ひとり「悲劇の主人公」オーラを出していない。淡々と過ぎていく日常に「病気」が加わった、それだけのこと。悲しんでもしょうがない、やるべきことをこれまでと同じように淡々とやっていくだけだ。というスタンス。そこへ友人や恋人、家族の少し笑える行動を織り交ぜ、ほのぼのとしたムードの良作に仕上がっている。これは、この作品を書いた脚本家の身に起こった実話であるという。それで納得がいった。がん患者の心情が実にリアルなのである。なぜ分かるのか?実は私もがんを経験しているから。主人公ほどの難病ではなかったけど、手術から抗がん剤、そして脱毛というルートを私も辿った。がんと診断された時の主人公の反応や、妙に冷静なところ。あれ、凄くよく分かる。本人にしてみれば、診断された病気を言われた通りに治療していくしか方法は無い。悲しんでも喚いても悔やんでもどうにもならないということを、割と早い段階で理解する。とはいえ、死への恐怖や「なんで自分が?」という気持ちは常にあるから、時に感情が爆発することもある。アダムもそうだった。それから、病気になったことで、どの人間関係が真実だったのかが本当に分かる。アダムにも、病気になったことで結束が強まった人物と離れていった人物が存在する。希薄な人間関係の中では、がんという病気はあまりにも重すぎる。アダムは病気で失った物もあったが、それは彼にとっていらないものだった。そして本当に必要な物だけが残った。いわば、人生の断捨離に成功したのだ。50/50 フィフティ・フィフティ(Blu-ray) ◆20%OFF!価格:3,948円(税込、送料別)
2013年08月03日
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クリント・イーストウッドが監督した作品は、ラストシーンに余韻を残すものが多い。グラントリノやミリオンダラーベイビー、チェンジリングなど、余韻と共に微かな希望も示していて、人生は辛く哀しいことばかりだが、小さな幸せを見つけることは可能なのだと言い聞かされているようだ。そんな中でもこのスペースカウボーイはイーストウッド監督作の中で最高のラストシーンだと勝手に思っている。フランク(イーストウッド)を筆頭にした空軍パイロットチーム・ダイダロスは宇宙探査を目的とした訓練にいそしみ、アメリカ初の宇宙への飛行が確実視されていた。しかし、探査プロジェクトが空軍からNASAのマーキュリー計画へと移り、ダイダロスの4人は1匹のチンパンジーにその座を奪われた。あれから40年、故障した年代物のロシア通信衛星を修理するために再び4人に声がかかる。この衛星のプログラムが、フランクが設計したものだったからだ。水を得た魚のように生き生きと訓練をこなしていくダイダロスメンバー。若いNASAのパイロットからは「おじいちゃん」とかわかわれ邪険にされるが、空軍時代に培った能力と知恵で乗り越えていく。そしてついに、NASAの若手パイロットとの混成チームで夢に見た宇宙へと飛び立っていく。実はこの故障したロシア通信衛星はただの衛星ではなく、攻撃を目的とする核を搭載したミサイル衛星だった。なぜフランクのプログラムがロシアのミサイル衛星に使用されていたのか。そこには冷戦時代の陰謀が隠されていた。宇宙空間でどうにかして核を無力化しようと思案するが、それは不可能だと結論が出る。そしてメンバーはある決断を下す。ラストシーン、カメラは徐々に月面にズームアップ。宇宙空間に浮かぶ青く美しい地球を、まるで映画のスクリーンのように見上げることができるその場にあったものとは?そしてバックに流れているフランク・シナトラの「Fly Me to the Moon」。軽快なメロディは、この結末が決して哀しいものではないことを物語っている。[DVD] スペース カウボーイ 特別版価格:1,171円(税込、送料別)
2013年06月08日
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2013全仏テニス、ローランギャロス開催中。今日のカード錦織対ナダルが気になるが、その前に面白い選手を紹介。ベサニー・マテック=サンズWTA選手プロフィール公式サイトアメリカの女子選手。日本ではあまり知られていない。でもテニスをよく見る人なら記憶に残っているだろう、この姿が。強烈な印象を残すハイソックス。見ていて楽しい。この人はこれだけに留まらずこんな格好も。すぐ上の写真はウィンブルドンでのものだが、彼女の自慢のタトゥーが白いウェアに映えている。しかし会場であるお堅いオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブではこれが物議をかもした。タトゥーを入れているのは彼女だけではない。男子のヤンコ・ティプサレビッチも結構なものを入れている。彼女だけが議論されるのはおかしい。それに、観客は良いプレーをすればどんな格好でも構わないもの。伝統あるテニスクラブは頭まで堅いのだ。奇抜なウェアへばかり注目が集まりがちだが、テニススタイルはオーソドックスながら力強い正統派とのこと。今大会では3回戦を突破しベスト16に残っている。WOWOWの解説によると、トレーニングを真面目にこなし食事を改善(ジョコビッチがやっているグルテンフリー療法)、その成果として今年は好成績を残している模様。今後に注目したい。最後に、実はこんな美人さんです、という素敵なお姿を。(後ろにいるのはガガ??)
2013年06月03日
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※作品の結末に言及しています。未見の方はご注意ください。観ていない方へのネタバレはセブンにとっては致命的です。ブラッド・ピットをスターの座へ押し上げたセブン。若くて無鉄砲、自信だけは誰にも負けない新人刑事役を好演。そしてこの世のすべてを見限ったかのような老練の刑事を演じるモーガン・フリーマンの存在も欠かせない。しかしこの作品では練り上げられた脚本こそが主人公だ。日本でも大ヒットした。ブラピ効果で大ヒットしたが故に、あまり映画に慣れていない人も大勢このヘヴィーな作品を観た。だからこそ巷で溢れている疑問がこれだ。「7つの大罪になぞらえているのに7人殺されていないけどそれでいいの?」「ブラピが殺されていないから犯人の計画は失敗じゃないの?」雨のそぼ降る都会の街で猟奇的な連続殺人事件が発生する。リタイアを控えたベテラン刑事サマセットと、彼の後任として赴任したばかりの新人刑事ミルズの2人が捜査を担当する。現場に不自然に残された遺留品から紐解いていくうちに、キリスト教の「7つの大罪」をモチーフとしていることが判明する。名前を持たない犯人/通称ジョン・ドーはその歪んだ思考と優れた頭脳で7つの大罪を断罪していく。しかし、彼の目的は大罪を犯した者への制裁ではなく、大罪を簡単に犯す人間たちへの警告だったのだ。だから必ずしも被害者を殺すことに固執していない。現にジョン・ドーが殺意を持って手にかけたのは恐らく1人だけだ。以下には重要な連続殺人の経緯が記載されていますので、ご覧になりたい方は反転させてください。=ここから========================== 暴食 手足を縛り死ぬまで食べ続けさせられる 強欲 1ポンド分の肉を切り取られる 怠惰 ベッドに縛られ計画通りに衰弱させられる 発見時には生存 肉欲 娼婦を買った男に残忍なセックスを強要 高慢 モデルの鼻を削ぎ電話を握らせ、911へのコールか死を選択させる 嫉妬 ジョン・ドー自身がミルズの妻に嫉妬 ミルズの憤怒を引き起こす 憤怒 妻の死を知ったミルズがジョン・ドーを殺害=ここまで記述あり======================すべて殺すことが目的ではなかったことが分かる。「嫉妬」の対象だけは「憤怒」を引き起こすために殺害しなければならなかった。ミルズに至っては触れることさえしていない。映画を見慣れている人ならこの辺りに気付いて「ジョン・ドーの目的は殺すことではなく7つの大罪の啓蒙」というところに思考が及ぶのだが「犯人が残虐に人を殺すこと」にフォーカスしてしまうと物語を上手く汲み取れず、前述のような疑問が生まれてきてしまい消化不良になる。もし、そういう人がいたら、この日記を読み終わった後もう一度鑑賞してみてもらいたい。きっと腑に落ちると思う。【初回生産限定スペシャル・パッケージ】セブン(DVD) ◆20%OFF!価格:1,200円(税込、送料別)
2013年05月30日
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パパ・ローチ Papa Roach日本ではイマイチ人気が無くマイナー扱いなのが、嬉しいのか哀しいのか自分でもよく分からない。売れているあのバンドよりもクオリティが高いから売れて欲しいけど、誰も彼もパパローチパパローチ言い出したらイヤだなーと考えてみたり。売れない頃から応援していて売れた途端熱が冷める、あの心理はどういうメカニズムなんだろう。ま、いいか。友人は、途中でボーカルが変わったと最近まで信じていた。それほどデビュー当時から風貌が変わったボーカルのジャコビー・シャディックス。どれほどのものかまとめてみた。=====================================2000年インフェストこんな感じ。もっさりです。ぽっちゃりです。この頃はコビー・ディックスと名乗る。ラップが多いミクスチャー・ロックだったので、風貌もちょいB-BOY風。=====================================2002年ラヴヘイトトラジティまだB-BOYくささ抜けず。若干もっさりが解消される。=====================================2004年ゲッティング・アウェイ・ウィズ・マーダー五割増しくらい変貌。ちょっと痩せた。パンクっぽいファッションを取り入れたか。=====================================2006年ザ・パラマー・セッションズ激変。痩せた。あか抜けた。左から2番目、念のため。=====================================2009年メタモフォーシズあか抜け具合キープ。=====================================2010年タイム・フォー・アナイアレーション=====================================2012年ザ・コネクション最近のお姿。ちょい老けたか。=====================================これだけ変化するのも珍しいのではないだろうか。ボーカル交代したよねー、と誰かが言っていても不思議ではない。次のアルバムが出る頃にはどんな風貌で出てきてくれるか楽しみだ。
2013年05月26日
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キアヌ・リーヴス激太り/シネマトゥデイ肉の付き方がイケメン仕様。そんなあなたも好き☆
2013年05月20日
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俺シーズー8歳。ほねっこの美味しさには敬意を持っている。だからこうやって行儀良く食べるのさ。
2013年05月15日
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当方、四十路のおばはんですが今日はティーンズムービーを(笑)。フォーチュン・クッキー結婚を控えているシングルマザー。娘と息子がいる。精神科医として真面目に働き、著書も出すほど成功した。しかし、ひとつだけ心配事がある。娘が問題児なのだ。パンド活動に明け暮れ、学校は片手間、もちろん成績は底辺。ことあるごとに弟に意地悪している。新しいパパになる男にはまったく心を開かず、このまま結婚してもいいのだろうかと行く末を案じている。オリジナルは1976年のディズニー映画フリーキー・フライデー。子役時代のジョディ・フォスターが出演している。オリジナルはちゃんと観ていないので、これ以上は触れない。リメイク版の本作は母をジェイミー・リー・カーティス、娘をまだ可愛げがあった頃のリンジー・ローハンが演じる。出演者リストではカーティスがトップだが、ティーンズムービーだから主役はローハンだと理解している。出演シーンも娘の方が多い。ローハンも大人の心をもつ高校生をがんばって演じてはいるが、いかんせんカーティスの芸達者ぶりの前にはその存在も霞んでしまう。野暮ったい髪型と服装で、お世辞にも洗練されているとは言い難い。言動も真面目そのもので、冗談も通じるかどうか怪しい。そんな堅物のママと荒くれている娘はある日、中華料理屋で大げんかを始めてしまう。困った店の奥さんが、仲直りさせようとおみくじクッキーをサービス。特に何も考えず口にする。そして翌朝2人の中身が入れ替わる。入れ替わり後のママの変わりようは凄かった。髪を切り、最先端ファッションに身を包み闊歩する。言動が型破りになる。当たり前だ、中身は荒くれ者の娘なのだから。昨日まで子供だったのに、今日からは大人。金を手にして浮かれる様を楽しそうに演じていて爽快だった。そして何よりもテンションが上がったのは、娘の組んでいるバンドが出演したコンテストの場面だ。"中身がママの娘"が晴れ舞台でなす術がなく困り果てている、まさにその時、ステージそでに居た"中身が娘のママ"がギターを手にするのである。2分10秒あたりから、見よ、この見事なギターさばきを!ロックファンをも納得させるこのアクションと顔の表情。完璧である。私は興奮した場面は何度も巻き戻して観る癖があるのだが、ここのシーンは本当に何度も巻き戻す。毎回。エグゼクティブ・デシジョンの "Damn right" の場面同様。ここ観たさにわざわざDVDをセットすることもある。もっと言えば、ここのみ観ることすらあるのだ。アホの極み(笑)。また驚くことに、彼女はギターが弾けないのである!この板についたギター扱いは演技そのものなのだ。ジェイミー・リー・カーティスという役者は過小評価されているのではないだろうか。彼女は始まりこそ「悲鳴の女王」「絶叫クイーン」などと呼ばれ、ホラー専門のB級女優としてのイメージだったが、徐々にコメディ作品で真価を発揮していく。喜劇を演じられる役者は本物の役者であると私は思う。【送料無料】【ライブアクション】 【DVD3枚3000円5倍】フォーチュン・クッキー 特別版 [ ジェ...価格:1,000円(税込、送料込)
2013年05月11日
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※今回の日記は作品の結末に触れています。鑑賞されていない方はご注意くださいザ・ハリケーン実在のボクサー、ルービン"ハリケーン"カーターの身に降りかかった冤罪。無実の罪で長い間服役した彼の文字通りドラマのような人生を、名優デンゼル・ワシントンが演じる。もちろん彼の静と動を巧みに演じ分ける熱演もこの作品には欠かせないのだけれど、もう一人言及しなければならない名優がいる。ロッド・スタイガーカーターに釈放を言い渡す判事を演じている。クライマックスにスクリーンを独占し、冤罪の渦中でもがいていたカーターの苦しみを取り払うその役どころは「オイシイ」には違いないのだけれど、その一連の演技はただ「オイシイ」から記憶に残るというだけではない。カーター陣営が藁をもすがる思いで提出した新証拠を精査し、判事は入廷してくる。ぞんざいに腰掛けた後、老眼鏡に曇りがないかちょいと確認。机に置かれたカーターの運命を決めるレポートを横目で読み上げながら、ネクタイを直す。漂うやっつけ感と相反するハッキリ通る声。スピーチが佳境に近づくにつれて、だんだんと前のめりになってゆく。そして、運命の一言を発する。「ルービン・カーターを即日釈放する」…騒然とする法廷内をいさめるでもなく、判事は木槌をこれまたぞんざいにコンコンと打ち鳴らすと同時に腕時計を一瞥し、さっさと退廷していった。文字に起こすとやる気がなく片手間な感じがするが、実際の演技を目にすると、その演技の向こうに見えるのだ。彼にとって大切なのは名声や金ではない。真実だ。出世はどうでもいいから、見てくれは気にしない。人にどう思われようが我関せず。どんな権力にも屈さず、正義を全うする無骨で頑固な男。たった数分、しかも座りっぱなしで胸から上しかさらされていない。それで観客にここまで想像させるのである。これが演じるということなのだ。ザ・ハリケーン(DVD) ◆20%OFF!価格:5,040円(税込、送料別)
2013年05月03日
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長く支持される連続ドラマには、どのような特徴があるのか考えてみた。答えはすぐに分かった。 マンネリの美学である。分かり易いところで言えば「水戸黄門」「渡る世間は鬼ばかり」「相棒」等である。私はどれもきちんと観たことは無いが、たまに観るとなかなか面白く鑑賞してしまうのである。どうしてか。それは展開が読めるからである。想像もできない事件が次々に起こり、登場人物がどんどん疲弊していくような展開は必ず飽きる時が来る。飽きられたと製作側が感付けば「てこ入れ」と称してさらに突拍子もない試練を主人公に課す。その繰り返しは危険なのだ。あれほどブームになったアメリカドラマの「24」を最後まで見続けた人は何%くらいだろうか。統計を採ったわけではないが、恐らく途中で止めた人の方が半数を超えると思う。人間とは長く続くことにはマンネリ(安心)を求める、そういうものなのだ。今現在本国ではシーズン13まで続いているCSI:科学捜査班。日本ではWOWOWでシーズン12の放送が始まった。個人的にはシーズン10から11にかけては存続の危機だったと思っている。シーズン9を最後に主人公であるギル・グリッソム主任が居なくなった。彼が居なければこのドラマは成り立たないのではないかと危惧した。そして製作側は「てこ入れ」した。グリッソムの後釜としてレイモンド・ラングストン教授を迎え入れる。このラングストンを演じるのは、かのローレンス・フィッシュバーンである!期待した、かなり期待した!グリッソムを演じていたウィリアム・ピーターセンもベテラン俳優で、知識豊富な昆虫オタクで銃を持たない鑑識官をそれはそれは味わい深く演じていたが、しかし、あのフィッシュバーンである。ティナを激しく虐待するアイクでありネオを救世主として導くモーフィアスであるフィッシュバーン。期待しない理由が無い。しかし、犯罪学に精通した医学博士として奥行きのある演技をするフィッシュバーンに、なんと製作側はアクションをやらせたのである!その経歴から誰が想像する?スポーツバイクに手放しで乗り、ショットガンをぶっ放す姿を。相棒の右京さんがマーシャルアーツを駆使して犯人をこてんぱんにしたら視聴者はどう思う??そんな暴挙だった。これは本当に間違っていたと思う。その証拠に、本国では視聴率はだだ下がりだった。私も観ていて「こんなことはマイアミのホレイショにやらせとけばいいのに」と地団駄を踏んだもんだ。気を入れて観ることもなくなり、結局ラングストン教授が居なくなる理由はうっすらとしか記憶に無い。前置きが長くなったが、そういう経緯で迎えたシーズン12。はっきり言ってほとんど期待していなかった。フィッシュバーンの後にきたのがテッド・ダンソンという少々マイナーな俳優だったから。スリーメン&ベビーや、最近ではドラマのダメージで見かけたがほとんど知らない俳優だ。ふたを開けてみればこれが絶妙の配役だった。つかみどころがなく飄々としたダンソン演じるD・Bラッセルという役柄は、アクションへの傾倒という誤った道を、緻密な科学捜査への焦点へと軌道修正してくれるに違いない。この「てこ入れ」は、またCSI:科学捜査班鑑賞を週一の行事として受け入れるよう私の脳に刻み入れたのである。【送料無料】CSI:科学捜査班 シーズン5 コンプリートDVD BOX-2 [ ウィリアム・ピーターセン ]価格:11,021円(税込、送料込)
2013年04月30日
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炎の体育会TV3時間スペシャルを観た。テニスのところだけだけど。この番組でのテニスとはプロ1人vsアマ5人でサーブ権はアマのみの変則マッチ。今回は錦織圭vs杉村太蔵・金子昇・石原良純・しずる村上・響長友だった。いくらアマ5人で立ちはだかっても、サーブが入らなければ勝負にならないわけで。で、このサーブを打っていたのが杉村太蔵。彼は高校時代国体でダブルス優勝しているという情報は頭にあったんだけども、いかんせんあのキャラなので。彼とテニスがどうしても結びつかなくて、優勝と言っても高校時代だしどうせたいしたことないんだろうな、とあまり注目はしていなかった。しかし!ゲームが始まって本当に驚いた!杉村のサーブの素晴らしいこと!かなりのスピードがありプレイスメントも正確だった。さすがにエースは取れなかったけど、錦織のレシーブミスを誘った外へ逃げる速いサーブは本当にプロ並みだった。下手したら錦織のファーストサーブにも見劣りしないくらいの、いや冗談ではなく(笑)。センターに放ったサーブでは、あの錦織がまさかのブロックリターン!本当に本当に凄かった。錦織ファンとしては、ああ太蔵に持ってかれちゃったなー、という気分。最後にジャンピングフォアしかもライジングでバッサリ決めていたので面目躍如だったが。この番組で杉村太蔵の好感度が上がったさ。元々嫌いな方ではなかったが、いかんせんあのキャラなので(笑)。【定価より20%OFF】DVD/バラエティ/逃走中15 〜run for money〜 大統領暗殺計画編/PCBC-52001価格:3,191円(税込、送料別)
2013年04月07日
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まず始めに、今回の日記には不適切な表現が含まれますが、特定の人物や対象を侮蔑するものでは決してありません。ご了承ください。ダニー・ボイル監督作で初めて観たのはトレインスポッティングだ。その卓越した音楽センスとスタイリッシュな映像で映画ファンの間を席巻した。作品のパワーが大きければ音楽やファッションへの広がりも起こる。私の周りの一般的な普通の人間までもが「トレスポ、トレスポ」と口にし、サントラを手にしたりスリムジーンズの裾を折り上げてドクターマーチンを履いたりしていた(ドクターマーチンは私も好きだー!)。しかし、そんな(あえて)ブームの中で私のこの作品への印象は「不潔」だった。ファンの皆さんごめんなさい。演出が施されたフィクションの世界で、日常の物語でもない。だけど、妙に生々しく人間の隠さなければならない部分が明るみに出されているようで「気持ちが悪い」という感情が先立って来るのだ。嫌い、というのとは違う。苦手、というほうが近いかな。ファーストコンタクトがそんな感じだったから、どうしてもボイル作品には食指が伸びない。自ら進んで鑑賞した作品はない。BS放送でたまたまやっていたから観た、その程度だ。題材やその演出手腕はスゴイと思うのでそれなりに楽しめる。しかし、どうしても「不潔」という感情が沸き上がるのだ。どうしようもない。沸き上がるんだもの。そんな中で観たこの作品。スラムドッグ$ミリオネアこれはヤラレタ!例に漏れずボイルかーどうしよっかなーまあアカデミー賞獲ってるし話の種に観るかなーというリスペクトも何もない状態で接触した。だから感動もひとしおだったのかもしれない。個人的レッテルの「不潔」が「インド」という混沌の地を舞台にしたことで、不思議な融合を起こしていた。ボイル特有の「不潔」が当たり前のこととして腑に落ちる。「不潔」は排除すべきことではない。人間はだれもが「不潔」なのだ。そう素直に思える。スラムで育った少年のサクセスストーリー。こう書くと何の面白みも無いが、インド、クイズミリオネア、そしてダニー・ボイル。三位一体でこんなにも面白い作品が出来上がる。組み合わせの妙とはこういうことなのだ。【送料無料】スラムドッグ$ミリオネア [ デーヴ・パテル ]価格:3,591円(税込、送料込)
2013年04月05日
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料理は嫌いではない。上手いか下手かは別にして。特に勉強したこともない。だから調味料の相互作用に関しては怪しい知識しかない。ひとつまみの塩であんこの甘さが引き立つ、くらいのことは知っているが。隠し味「料理の味を引き立てるために、少量の酒・塩・醤油などの調味料を加えること。また、その調味料」大辞泉より引用まさに「あんこにひとつまみの塩」はこの典型だろう。塩は自らの存在を犠牲にしてあんこの甘みを引き立てる。美しき殉職。しかし、ネットの世界に溢れる隠し味の数々はどうだろうか?市販のルーで作るカレーの例を見てみよう。 牛乳 コーヒー コーヒー牛乳 チョコレート バナナ にんにく ウスターソース オイスターソース 醤油 はちみつざっとカンニングなしで思い浮かべただけでこれだけ挙げられた。努力が伺える。しかし、これらはみなカレーの味を引き立てているのだろうか?美しき殉職の称号を与えてもいいのだろうか?にんにくを入れればその風味がもちろん出てくるだろうし、バナナを入れれば甘みが増すだろうが、自己主張する時点で美しき殉職ではない。コーヒーに至っては私にはもう何の効果を狙っているのかさえ分からない。他の家庭のカレーライスがあまり美味しく感じられないのは、こういったことが原因なんだろうなと推測する。隠し味とは素人が思いつきでやりこなせることではないのだ。市販のルーでカレーを作る際は、パッケージ裏のレシピをきちんと守るのが得策だ。ハウス 印度カレー 240g/印度カレー/カレールウ/税込\1980以上送料無料ハウス 印度カレー 240g[...価格:309円(税込、送料別)ジャワカレー(中辛) 業務用 1kg/ジャワカレー/カレールウ/税込\1980以上送料無料ジャワカレー(...価格:806円(税込、送料別)
2013年04月04日
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先日WOWOWで放送されたクリミナル・マインド/シーズン7第11話『天才vs.天才』にアメリカ推理小説界の重鎮パトリシア・コーンウェルが本人役でゲスト出演していた。出演と言っても冒頭の講義の場面とその後のサイン会が少し描写されているだけだったけど。コーンウェルと言えば「検死官ケイ・スカーペッタシリーズ」。主人公は女性検死官だが、FBIの行動分析官が重要な人物として登場する。クリミナル・マインドとのコラボレーションは不自然ではないが、ドラマの内容とはまったく関係のない設定だったので、おそらく新刊の宣伝だったと思われる(笑)。検死官シリーズを途中までむさぼるように読んでいた私は、動くコーンウェルを見るのが嬉しくて、彼女の登場シーンを何度か巻き戻して観てしまった。単行本の帯や表紙裏に印刷されているポートレート通り、美しく聡明な小説家。1990年に始まった検死官シリーズはまだ継続していて、今は1年に1作のペースで世に出されている。しかし、近作は読んでいない。途中三年のブランク後に満を持して発表された12作目の『黒蝿』でガッカリしてしまったからだ。処女作『検死官』では、詳細に描写される検視の場面が物語の根幹になっていて、全体的に暗く陰湿ではあるが丁寧な語り口とプロットだった。フォーカスはあくまで事件と犯人へ向けられていた。そこにハマった。後に始まったドラマCSIシリーズを観ては「あ、スカーペッタが使っていた機械だ」「スカーペッタもこうやって検死してるんだな」、クリミナル・マインドを観ては「ギデオンはベントン的な存在?」などと考えるほど頭に残っていた。しかし、人気シリーズの宿命か、作品が進むにつれてスケールが不自然に大きくなり、主要人物の絶対正義的な行動も鼻についてきた。羊たちの沈黙で始まりダイハードへ変貌していったと言えば分かり易いだろうか。そして一番残念だったのは事件よりも人間関係への焦点が増えていったことだった。『黒蝿』を読了した後、このシリーズへ魅了される気持ちは消えてしまった。そのうちCSIを観てもクリミナル・マインドを観ても検死官シリーズのことは思い出さなくなっていき、ついには忘れてしまった。そして時間は流れ、ある日クリミナル・マインドに出演するコーンウェルを目にして、思い出した。検死官シリーズに夢中になっていたことを。また読みたくなってきた。あの『黒蝿』以後も7作出ている。巷のレビューに溢れる酷評を無視してその7作を思い切って読んでみるか、1作目『検死官』から読み直すか、悩ましいところだが。一方クリミナル・マインドも悲しいことだがマンネリ気味。マンネリ自体は悪いことではない。同じブロットでも視聴者が飽きないような工夫を凝らしていれば、それは良いマンネリだ。しかし最近のクリミナル・マインドは、情報担当のガルシアの手腕が凄すぎて、何でも検索できてしまい簡単に犯人にたどり着いてしまう。プロファイルを駆使してじわじわ犯人に近付いていくということがなく、悪いマンネリに陥っている。コーンウェルが出演したシーズン7第11話『天才vs.天才』はその悪いマンネリを打破しようとする心意気が感じられて、比較的興味深く観ることができた。このエピソードで違和感を持ったことがひとつ。冒頭に出てきた天才経営者の青年は、意味深な登場の割には物語に関係なく疑問に思った。どう思い直しても、あれは伏線的な登場の仕方だったのだけど。「天才はリードだけではなく、他にもたくさんいるのだ」ということの象徴だっただけ?誰か教えて。気になる。【中古】 検屍官 / パトリシア・コーンウェル [文庫]【あす楽対応】価格:251円(税込、送料別)【中古】 業火 / パトリシア・コーンウェル [文庫]【あす楽対応】価格:251円(税込、送料別)【送料無料】クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪 シーズン1 コンパクト BOX【Disneyzone】 ...価格:4,499円(税込、送料込)
2013年03月21日
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恋するベーカリーメリル・ストリープ主演のラブコメだが、声を大にして言いたい。邦題が酷すぎるこのブログでも何作品か邦題の酷さに触れてきたが、これはトップクラスでトンチンカンだ。「幸せのレシピ」「ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた」等料理をメインにした良作がこの時期に多かったことも影響しているのだろうが、忘れてはいけない、この作品の原題は It's complicated である。主人公が人気ベーカリーの経営者であることだけに目を向けて、二匹目のドジョウを狙ったあざといこの邦題のために、鑑賞し始めて違和感を持った人も少なくないのでは。同じく酷い邦題でも「ママが恋で混乱」みたいな付け方だったら、観客の期待を裏切ることも少なかっただろう。現に映画レビュー投稿サイトでも「料理のシーンが思ったより少なく期待はずれだった」「もっとかわいい内容かと思ったら生々しかった」などの感想で低評価のレビューがたくさんある。日本の映画買い付け会社のみなさん、タイトルって大切なんですよ、付け方を間違うと映画自体の評価に影響するんですよ、映画作った人への敬意は忘れないでね!さて、肝心の内容はというと、ざっくり言えば熟年世代の恋愛。離婚した女性(メリル・ストリープ)と元夫(アレック・ボールドウィン)が寄りを戻すかどうかで混乱している関係、そこへ割って入ってきたロマンスグレーの建築家(スティーブ・マーティン)。みんなそれなりの見た目だ。加齢でたるんだ身体や年相応の深いしわが刻まれた顔。その中年たちが恋にうつつを抜かすのである(笑)。しかし、だてに歳をとっているわけではない、皆経験に基づいた賢明な選択をしていく。間違った方向だと分かれば修正する分別も持っているのだ。そこが若い世代の恋愛と違うところである。40代以降の年齢なら確実に楽しめる作品だと思う。逆に20代あたりで恋愛を日々楽しんでいる世代にはピンと来ないだろう。それこそ、前出のレビューのように「なんか生々しいなー」「おっさんおばさんの恋愛なんて目も当てられない」なんて哀しい感想が生まれて来るのは分かる気がする。例えば、主人公と元夫がホテルの一室で会うシーン。ストリープ演じる主人公が元夫をその気にさせようとバスローブを脱ぐのだ。それを見て興奮するボールドウィン。2人とも年齢なりの容姿だから、第三者的な目線だと「痛いなー」と思ってしまうようなシーンだが、コメディと思えば微笑ましい。そしてストリープと建築家マーティンの心通わせるシーンでは、彼のサンダーバードフェイス(命名・私)に幸か不幸か「あ、これはコメディだったな」と冷静に観ることができている自分がいた。なんだか茶化すようなコメントばかりだが、けなしているわけではない。コメディとして良くできていると褒めていることを付け加えておく。そしてこの映画最大のハイライト、ストリープとマーティンのスカイプシーンに注目だ。これを観て、アレック・ボールドウィンという役者の懐の深さと先行きの明るさを感じた人は少なくないだろう。[DVD] 恋するベーカリー/別れた夫と恋愛する場合価格:1,126円(税込、送料別)
2013年03月18日
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恋はデジャ・ブビル・マーレイ主演のコメディ。タイトルがアレなんで見逃している方も多いと思うがこれ、かなりの名作。主人公は気象予報士フィル。高飛車で嫌味な人間だ。毎年2月2日に田舎町パンクスタウニーで開催されるグラウンドホッグデイの取材にやってきた。同行者は女性プロデューサーのリタとカメラマン。退屈この上ない仕事だ。早く帰りたいが吹雪で足止めを食らう。望まないままもう一泊し目覚めたら、ラジオから流れてくるのは昨日と一字一句全く同じDJの言葉とI Got You Babeだった。もう何日同じ日を繰り返しただろう。二日目は困惑、三日目は恐怖。そして明日がないことに絶望し自暴自棄になる。死を覚悟した瞬間開き直った、悪い方向へ。どうせ同じ日を繰り返すのなら、それを利用しよう。片っ端から女を口説こうが、現金輸送車から金をせしめようが、人を殴ろうが恥をかこうがどうせ明日はこない。やりたい放題だ。そのうち、同行しているリタを落としてやろうと思った。繰り返す日々の中、彼女の興味や動向を少しずつ探って行き、何とかいいところまでは行くが、中々落とし切れない。最初は楽しんでいたが、思い通りにならないことと同じことの繰り返しにうんざりした彼は再び絶望し自暴自棄に陥る。毎日あらゆる方法で自ら命を絶つが、一晩過ぎると全て元通りだ。どうしたらグラウンドホッグデイを抜け出すことが出来るのか?フィルは何日同じ日を繰り返したのだろう。六ヶ月までは言及されていたがその後はハッキリとは語られていない。ウィキペディアによると、最初の脚本では数千年(!)だったらしい。それほど人が変わるということは難しいことであるのだ。でも不可能ではないと思いたい。そしてふと思う。周囲にフィルと同じように同じ日を繰り返している人間がいるかもしれない。どういう理由でも、そこから抜け出せることを心から願う。【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】恋はデジャ・ブ [ ビル・マーレイ ]価格:1,000円(税込、送料込)
2013年03月10日
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男性でも女性でも、同性のアイドルはいると思う。もしこんな容姿と才能を持っていたらどんな人生になっていたのか。キラキラめくるめく毎日を送るのはどんな感じなんだろう。たくさんの人と出会い、一般人の一生の何回分もの経験を積む。しかし華やかな人生の代償はきっとある。平穏な精神状態を保つのは至難の技だろうな。アデルの歌声、伊達公子の身体能力、性別は違うが山中教授の頭脳と忍耐力。そして容姿に関してはキム・ベイシンガー。多分50歳くらい?年相応の美しさが漂ういわゆる日本人の考える美人とは違うと思う。目は細いし、ほお骨は張っているし、よく見ると口も残念なアヒル口といった感じ。しかし、”キム・ベイシンガー”として完成された姿は私にとっては完璧。神様は”キム・ベイシンガー”をピンポイントで創造された。容姿だけではなくその演技の才能までも。例えばL.A.コンフィデンシャル例えばセルラー例えばブロンディー例えばあなたに恋のリフレイン特にL.A.コンフィデンシャルの高級娼婦、彼女はこの役を演じるために生まれてきたのではないか、と思う程のはまり役だった。このタイトルを耳に、目にすると必ず最初に思い浮かぶのが彼女の姿だ。白と黒のブーケをまとい、この世のすべてを悟ったかのような憐れみと諦めの入り混じった目をした美しい女。ああ、この容姿があれば私は毎年2月末はゴージャスなドレスをまといレッドカーペットの上を歩いていたかもしれない。傍らには同業の夫。しかし一見仲が良さそうでも実は彼からのDVに密かに悩んでいる。後に幼子を連れて逃げるように彼の元を去り、女手一つで我が子を育てながら、ヒット作に次々出演。晩年になっても美貌は衰えることはなく、美しいまま土に還っていった…。と妄想はこれくらいにして、そろそろランチを食べよう。
2013年03月09日
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私の中で一番のコメディアンはヒュー・グラントである。スクリーンの中の彼はおっちょこちょいで自虐的、イギリス人らしい皮肉あふれるジョークを真顔でサラリと呟き失笑を誘う。しかし実生活の彼は、セックススキャンダルや暴力事件などを起こしており、決してはまり役がイコールとなる人柄ではないようだ。逆に考えると、あの種類の役柄を完璧に演じられる力は賞賛に値するのではないだろうか。私は役者の人柄は全く気にならないので、プライベートで何をやろうがご自由に、と思う。まあ、その言動の種類によっては引くこともあるけど。アバウト・ア・ボーイこれはヒュー・グラントの魅力なくしては完成しなかっただろう。クリスマスソングを大ヒットさせた一発屋の父親の印税で暮らす独身貴族ウィルを演じている。真剣な恋愛なんて真っ平ゴメン。ライトに付き合うにはシングルマザーが最適だと知った途端、シングルペアレントの会に潜り込んで女性を物色する始末。そしてそのグループに出入りしていたフィオナと知り合う。フィオナにはマーカスという息子がいた。この息子を演じるニコラス・ホルトがまた素晴らしく、彼もまた別人がキャスティングされていたら違うテイストになっていたかもしれないと思うほどの適役。キャスティングディレクターのグッジョブだ。フィオナとマーカスはヒッピー的というか、時代にそぐわない暮らしをしている。分かりやすいところで普段の服装。人と違うということはあの年頃なら必ずいじめられる。当然学校に友人は居らず、ママが唯一の友達。そのママを通じてウィルと知り合う。なぜかウィルを慕うマーカス。ウィルは最初こそ邪険にしていたが、心地良く思う自分もいた。徐々に心を通わせる2人。世代を超えた友情が生まれた。物語が進むにつれてウィルという男が愛おしく感じてくる。劇中で自分がいかにダメな人間かを自覚しているモノローグを聞かされるからなのか。実は、このモノローグは耳が痛かったというか、私は決して金持ちでも遊び人でもないけど、日々真剣に生きていない自覚があるから、そうだねーと妙にしんみりしてしまった。そういった一種の自虐感をマーカスは瞬時に感じ取ったのかもしれない。マーカスは情緒不安定な母親と日々過ごしているから、他人の心理を読む能力が長けていたのだろう。その証拠に、物語が終わる頃にはたくさんの人が笑顔でマーカスを取り巻いている。ママを元気付けようと大勢の観客の前で"Killing Me Softly with His Song"を歌うマーカスをフォローするウィル。彼はもうダメ男なんかじゃない。マーカスがウィルを変え、ウィルもまたマーカスを変えた。こうやって良い影響を与え合う関係は簡単なようで難しい。下心を捨て去って初めて成立するのだ。アバウト・ア・ボーイ(DVD) ◆20%OFF!価格:1,200円(税込、送料別)
2013年02月24日
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ブログを始めてから分かったことがある。今まで観た映画は記録に残しているわではないので、日記を書くにあたり印象に残っている作品を思い返さなければならない。そして頭に浮かんでくる作品のジャンルが結構偏っていることに気が付いた。何らかの原因で破滅した後、または破滅に向かっていく世界が描かれたものが好きみたいだ、私。それは核戦争だったり、ウイルスだったり、気候変動だったり、地球外生命体からの攻撃だったりする。原因を問わず、想像を絶する困難に立ち向かう人類の言動に心を動かされる。ザ・ロードこれは、宣伝CMを目にした途端、強烈に印象に残った。と言っても自宅鑑賞派だから公開後ずいぶん経ってから観たのだが。舞台は文明が崩壊した地球。どうしてそうなったのかは語られない。この時点で、観客に疑問を残す類いの映画が嫌いな人の心は離れていっただろう。人々は野生動物のように生きることを強いられていた。食料が圧倒的に不足しているため、人間としての尊厳を捨てた者は、共食いをもためらわない。父と息子は、そんな過酷な状況の中、ひたすら南へ向かっていた。もし人食い族に囚われたらいつでも自害できるように、所持しているピストルには2発だけ装填してある。妻は生きることを放棄し、闇へ消えていった。南へ向かうのはその妻の遺言だからだ。道中の出来事を通して、父は人間の尊厳とは何か、良き人であるためには何が必要か、ということを身を以て教えていく。その献身的な教育で息子は『人類最後の火』として少しずつ成長していく。救いのない世界にその『火』は燃え上がることができるのか?エンドロールに流れる音にも注目して欲しい。「地味」な作品である。ターミネーターやマッドマックスのような派手さを求めていたら肩すかしを食う。淡々と進むロードムービー。終始漂う絶望感。文明が崩壊したからとはいえ、たかだか十数年で人間は尊厳を捨てられるものなのだろうか?野生動物として生きなければならないとしても、食うものがなければ息絶えるのは当然のこと。隣人を食えるようになる境界線はどこにあるのだろうか?もしかしたら案外近くにあるのか?いろいろと考えさせられる作品だった。そのショッキングな内容から、二度と観たくないと思い今に至る。しかし、こうやって物語を思い出すうちに、また観たいという気持ちが沸き上がってきた。少し心の準備が必要だが。同時期に ザ・ウォーカー という作品があった。同じく文明崩壊後の世界を描いている。こちらも印象に残っている。また後日思い返してみようと思う。【送料無料】ザ・ロード【Blu-ray】 [ ヴィゴ・モーテンセン ]価格:4,738円(税込、送料込)【送料無料】ザ・ロード [ ヴィゴ・モーテンセン ]価格:3,591円(税込、送料込)
2013年02月22日
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時間を戻したいと思ったことはあるだろうか。3日だけでも戻って軌道修正できたなら、3年後の自分には夢あふれるパラレルワールドが待っているかもしれない。いや、軌道修正したからといって良い方向へ進む保障もない。結局は過去の愚行を悔やみながら、その反省を日々に生かしていくしかない。と思いつつ、ぬるい毎日を送る私は将来を無駄にしているのだろうか。それは誰にも分からない。12モンキーズ謎のウイルス増殖により荒廃した地球。地下に潜んだ人類はテクノロジーを発展させ、荒廃の原因と思われる「12モンキーズ」というキーワードの謎を解明すべく、過去へ囚人を送り続けていた。過去の地で精神病院へ入れられてしまった囚人コールは、精神病医学者ライリーと共に12モンキーズの謎を追って行くことになる。異なる時代の自分の存在が、そこかしこに感じられる居心地の悪さ。コールは途中まで時間旅行する自分と病院で治療を受ける自分の、どちらが本来の姿なのか分からない。その不安な心理状態が、観ているこちら側の混乱を助長する。伏線が複雑。一枚の写真、街の落書き、病院で出会ったイカれた男ジェフリーの言葉。すべてのシーンや台詞に意味がある。かなり気を入れて観ないと置いて行かれるが、理解できた時の気持ちの良さはたまらない。SFというジャンルは好んで観る方ではない。SF映画を観ていると、違和感というか「バカらしい」気持ちになることが多いからだ。しかし、この作品はかなり好きだ。ウイルス増殖前の世界は私たちが暮らしている現実と大差ない。その反面、荒廃した未来は凡人には1ミリも想像できない、現実感からかけ離れた世界に描かれている。その振り幅の大きさが、却って違和感を抱かない原因なのかもしれない。想像力の限界を超えていれば、自分が思い描く未来の世界との違いにガッカリすることもないだろうから。そしてもうひとつこの作品が大好きな理由は、ピアソラのテーマ曲。テーマ曲が優れた作品はそれだけでも心に残る。結末は哀しい。しかし、最後の最後に希望の光が見えてくる。彼女がダメなら次だ。コールは希望への道筋を作ったのだ。【送料無料】【準新作ポイント5倍】12モンキーズ【Blu-ray】 [ ブルース・ウィリス ]価格:1,890円(税込、送料込)
2013年02月14日
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年が明け、正月の浮かれた気分もいつの間にか薄れていく中で、職が決まらないいらだちから少々過食気味…。もう諦めかけていたところ、拾ってくれるところがあった。捨てる神あれば拾う神あり。ありがたいことだ。もう自虐的な気分に押しつぶされそうになることもひとまずはなくなった。遅れてきたクリスマスプレゼント、いやお年玉か。神様感謝します。しかし、これまで経験したことのない全くの異業種。雇ってもらっておいて何だが、雇用側も思い切ったものだ。四十路を迎えて思いもしなかった初めて体験。知恵熱が出ないよう願う。日本中に覆い被さる不況の波と就職難。ハローワークの検索ブースは待ち時間30分。あふれる失業者の中には怠惰な者もいれば、人事担当者が泣いて喜ぶ優秀な者もいる。適材適所に人材をと考慮すれば、どこにも配置されない者は必ず出てくる。今は雇う側が強い買い手市場。職に就けない場合はどうすればいい?どうやって食い扶持を稼ぐ?フル・モンティ不名誉なことに、不況で空っ風が吹きすさぶ状況が定着しているかのようなイギリス労働者階級。あの雰囲気は今の日本に住む人間なら痛いほど理解できるだろう。職業安定所のシーンの空気感や失業者たちの会話、家庭での居心地の悪さ。本当に痛いほど分かる。分からないのは、金儲けのためにストリップショーをやろうという発想だ。まあ、そこへ突っ込みを入れるのは無粋というものだし、そういう安易な方法を思い付き実行してしまうことこそが、主人公の人となりを表しているとも言える。羞恥心さえクリアしてしまえば安易な方法に間違いないストリップ。しかし開催が近づくにつれそれはただの金儲けの手段ではなくなる。夫婦のあり方、子供への思い、失業して底辺にいる自分への思い。ショーは一日限り。この沈んで色合いさえもくすんでしまった街が一日限りで輝く。だが彼らの「素」の姿は、いつまでも観客や家族の目の中で輝き続けるだろう。【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】フル・モンティ [ ロバート・カーライル ]価格:1,000円(税込、送料込)
2013年02月04日
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スピードこの映画を観たきっかけは、もちろんキアヌ・リーブスが好きだったから。それまでのキアヌは、ハートブルーというアクション映画に出演したことはあれど、オリエンタルで端正な顔、色白、ひょろひょろと縦に長い外見でマッチョなイメージは皆無だった。イメージがものを言うハリウッド。リバース・エッジ、マイ・プライベート・アイダホ、リトル・ブッダなどなど出演作をみてもキアヌにマッチョは求められていなかった事が分かる。そしてスピード。見事なまでの役作りだった。身体を鍛え、監督に短すぎるとまで言わしめた潔い短髪。ちょっとした仕草や物言いにも、無鉄砲で怖いもの知らずなジャック・トラベンという役柄を表す工夫がなされていた。ことあるごとに演技力について揶揄されるキアヌだが、私はその意見には疑問符が付く。好きだから履かせてしまう下駄を取り払っても、キアヌに演技力がないようには見えない。様々な役柄をこなし、現在まで生き残っているということが、役者キアヌ・リーブスを評価しても良い証拠ではないだろうか。これが役作りでこうなる作品の話に戻る。起承転結がはっきりしていてそれぞれに見せ場があり、リアリティも感じさせる完璧な脚本。強い悪者を正義が倒す分かり易い構図。魅力的な主人公と脇役。そこへちょっとした男女のロマンスで色付け。娯楽作はこう作れ、というお手本のような映画。もちろん監督の演出も満点。すべてが良い方向へ働いた結果だ。以降ハリウッドのアクション映画は変わったと思う。ここから「ザ・ロック」や「ボーン・アイデンティティ」に繋がっていくのだ。間違いなく映画史に残る作品である。映画は娯楽だ。芸術ではない。小難しく難解な芸術作品と呼ばれる映画は認めない。観客を楽しませてナンボだ。オマケ。そんなあなたが好きです(笑)【新品DVD】【5000円以上送料無料】スピード(2枚組) (初回生産限定)/キアヌ・リーブス[新品]価格:1,690円(税込、送料別)【新品】【DVD】スピード/キアヌ・リーブス価格:1,420円(税込、送料別)
2013年01月29日
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法廷ものの映画が好きだ。古くから陪審員制度を取り入れているアメリカ。法廷では真実を明らかにする事よりも、勝つことに重きを置いているような気がする。陪審員の心証を良くするために被告が良いスーツを着たり、陪審員の人種年齢性別を加味した答弁が行われたり。これは正しい方法なのだろうかといつも疑問に思う。…とは言ってもほとんどが映画からの印象だ。しかし実際の裁判でも、著名な弁護士達でドリームチームを結成し、その法廷テクニックで刑事裁判無罪をもぎ取ったO・J・シンプソン事件など、陪審員制度でなければ違った結果になったであろう事例も耳にする。(シンプソン事件は人種差別問題が深く関わっていることと、警察の証拠の取り扱い不備が混乱を招いたという側面もあるが)レインメーカージョン・グリシャムの『原告側弁護人』が原作。アメリカ南部を舞台に若き弁護士が大きな権力と戦うという構図。グリシャムらしいプロット。ロースクールを卒業したルーディは地元の怪しい法律事務所に就職する。ボスは悪徳と名高いブルーザー。あまり褒められない方法で仕事を獲得しようとする毎日。疑問を感じ始めていたとき、学生時代に無料相談を受けていた白血病の青年とその母親から、大手保険会社に対する告訴を持ちかけられる。裁判は始まった。しかしボスは収賄かなにかで逃亡雲隠れしてしまった。知識はピカイチだが司法試験に落ち続けているデックとともに独立する。たった2人の小さな力でとてつもなく大きな権力に立ち向かっていかなければならない。この小さな2人は、法廷テクニックもなくただ真実を追究しようとしている。小さいからこそできることなのだろう。組織が大きくなればなるほど利益の追求や名声の獲得に走り、真実はあまり重要ではなくなるものだ。2人の奮闘が報われ真実が明らかになっていく。しかし、正義の小槌が打ち鳴らされた後の結末は苦いものだった。また、サイドストーリーとして描かれていたルーディーと恋人ケリーの辿った顛末に目を転じれば、真実を明らかするとはどういうことなのか、というジレンマも生まれてくるのである。 【中古】洋画DVD レインメーカー(スーパーベストプライス2) (パイオニア)【10P24Jan13】【hap...価格:1,450円(税込、送料別) 【中古】文庫 原告側弁護人 上【10P24Jan13】【happy2013sale】【画】【中古】afb価格:40円(税込、送料別)
2013年01月27日
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誰もが一度は「北斗の拳」や「マッドマックス」のような世界になったら自分は生きていけるだろうか…と考えたことがあると思う。私なら恐らく瞬殺されるだろう。びでぶと声を発する間も見せ場もなくパタっと息絶えるのがオチ。もっと言えばそんな世界には一秒たりとも存在したくないというヘタレ。日本の、この時代に生まれたことに感謝する。ザ・スタンドスティーブン・キング原作のテレビシリーズ。90分×4話の大作。しかしあっという間に引き込まれて長さは感じない。もう何回観たか分からないくらいにハマった。軍の秘密研究所から殺人ウイルスが漏れ、各地に蔓延する。感染すれば高確率で死に至るが、耐性があり生き残る者もいた。秩序を無くした世界は、善と悪に二分されてゆく。善に選ばれた者たちは夢に出てくる老婆アビゲールを目指して旅立ち、悪に選ばれた者たちはランドール・フラッグによってラスベガスの地へ集められる。やがて善と悪が対峙する時がやってくる。それは必然だった。もし生き残ったら自分は善に選ばれるだろうか?それとも悪に?どちらにせよ重要人物にはなるまい。いや、なりたくない。ウイルスによっていわばリセットされた世界で、一からコミュニティを作り上げていくことがどんなに困難かは想像に難くない。そういった状況に身を置くことに恐怖を覚える。ぬるま湯の中で暮らしたい。善にも悪にも選ばれたくない。ヘタレだから。しかしこのご時世、将来この作品のような事態になることがあるかもしれない。その時になったら、ウイルスに負けてさっさと人生を終わらせたいと思っている。劇中ラリーがギターを弾きながら歌っていた「イブ・オブ・ディストラクション」をつぶやきながら。 友よ、何度も何度も繰り返し言ってくれ 現実じゃないと言ってくれ 僕らが破滅の前夜にいることを【送料無料】 DVD/海外TVドラマ/スティーブン・キングのザ・スタンド/PPF-110057価格:4,308円(税込、送料込)【送料無料】ザ・スタンド(1) [ スティ-ヴン・キング ]価格:900円(税込、送料別)
2013年01月20日
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アラフォー女の星がいる。決して美魔女たちではない。四十過ぎて二十歳の娘と姉妹に間違われて喜んだり、強烈なライトでシワを飛ばして颯爽とバラエティに登場し「若い〜アラフォーに見えな〜い」とちやほやされている女たち、それでいいのか?彼女たちは人間ならば必ず経験しなければならない「老い」を受け入れる覚悟ができていないのではないか?そのままでは行く末はデミ・ムーアだ。老いていくのが怖いくせに若い男とばかり付き合う、そして横にいる男の若さと自分の違いに愕然とし全身整形や摂食障害を繰り返し、やがて心が破綻していく。時間が流れていくことが苦痛でしかない生き方は哀しい。これは美しいと言えるのだろうか。現在開催されている2013オーストラリアンオープンでクルム伊達公子が三回戦に進出した。残念ながら敗退してしまったが、そのアグレッシブな戦いぶりが会場の観客の胸を打ったのか、ものすごい声援で非常に盛り上がった試合だった。女子テニスの世界では、十代後半から二十代前半で選手生命のピークを迎える。そんな中で42歳の伊達は戦っている。自分の年齢に目を背けず、若さを羨むでもなく自らを見つめ、勝つことを目標に戦う。真っ黒に日焼けしていても、全くのスッピンでも、私の目にはどの美魔女よりも美しく見える。若くきらめく選手たちの中で誰よりも輝いている彼女のこの言葉が、ここにいるアラフォー女の心をチクリと刺す。「限界は自分で決めるもの」深い。正月の自堕落生活で少々オーバー気味の体重を気にして、目の前にある苺大福をどれだけ我慢でき……浅っ!
2013年01月19日
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音楽はよく聴く。好きなジャンルはロック。ロックと言っても色々ある。ファンクロックとハードロックの中間?ラウドロック寄りのハードロック?そのあたりに位置するジャンルが好み。しかし、実はジャンルについてはよく分からない。ウィキペディアを見ながらの執筆(笑)。パパ・ローチメジャーデビュー当時、ボーカルの見た目が野暮ったく日本ではあまりブレイクせず(冗談ではなく、日本でメジャーになるにはルックスも必要、悲しいけど)。何かのフェス(多分オズフェスト)の映像を観て知った。デビュー後しばらくしてからだった。幸いアルバムはあまり出ていなかったのですぐに揃えられた。デビュー当時はいわゆるミクスチャーロック。ラップが目立つ。2作目以降ラップは目立たなくなりハードロック色が強まっていく。2012年までにアルバムはウィキによると7枚か?しかし、個人的にどのアルバムよりも名作だと断言できるのがこちら。シカゴ殺人ライブ Live & Murderous In Chicagoタイトルからはオジー臭が(笑)。ジャケ写もちょいエグ。だが、見始めてみると悪魔的な演出は何も無い。とういうか、演出自体がほとんど無い。極限にシンプルな舞台セット。演奏と歌を聴かせるぞという自信の表れか。そうだ間違いない。確かな技術の上に成り立つ激しくエモーショナルな演奏。自らもテンションをアゲつつ、決して観客を置き去りにしないボーカル。これぞライブの醍醐味だ。鼓動が早くなり気分が高揚する。自室で座っているにもかかわらず。これは2011年の映像。少し声が劣化?お疲れ?フェスのためセットが豪華。告白すると、私はライブがあまり好きではない。置き去りにされている感覚になることが多いからだ。他の観客も気になる。ここでこういうアクションをして決まった言葉をかける、という常態化した観客パフォーマンスも嫌いだ。好きに観たいやん。それにCD(今はiTunesか?)の演奏とかけ離れたパフォーマンスだと興ざめしてしまう。それなら、最高の状態で世に出されているであろうCDを聴いている方が良い。しかし、このDVDを観て、こういうライブなら是非行きたいと思った。事実、彼らがメジャーデビューにこぎ着けたのは、精力的にこなしていたライブパフォーマンスが認められてのことだったから。彼らは真の「ライブ」バンドなのだ。それ以上でもそれ以下でもない。素晴らしいことではないか。野暮たかった見た目も、デビュー10年を超えて少しアカ抜けている。少しだけど。※野暮ったい野暮ったいと書いているが、個人的にはボーカルのルックスは超タイプであるwイチオシアルバム【送料無料】【輸入盤】 Getting Away With Murder [ Papa Roach ]価格:1,777円(税込、送料別)
2013年01月13日
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「昔は良かった」ある程度の年齢になると必ず湧き上がってくる感情。果たして本当に昔は良かったのだろうか?物質的な面では今の方が恵まれていることは言うまでもない。しかもかなり便利だ。美味しいモノもたくさんあり、ネットでポチっとすれば北海道の海産物やイギリスのクッキーブレッド、ベルギーのチョコレートなど、世界各地からのお取り寄せも可能。私は昔よりも今の方が生き易い。ではなぜ「昔は良かった」発言が出てくるのか?過去を振り返ると『あれは確実に人生の分岐点だったな』と思われる出来事がひとつやふたつはある。誰にでも。しかしそれは後から思い返してみて分かることだ。もっとじっくり大切に考えれば良かったと悔やむのは無意味。だってその時は常に真剣だったのだから。10年前の自分は今の自分より未熟だったのは明らかだけど、その未熟さゆえのバカな言動が今の自分にとっては眩いのだ。そして「昔は良かった」と懐古する。昔という時代が良かったんじゃない。ほとんどの場合は、もう無くしてしまった若さやキラキラ感への憧れから「昔は良かった」と口走ってしまうのだ。言い換えれば目の前の若者達が羨ましいだけである。もし対峙する年長者が「昔は良かった」と言ったとしたら、「ああ私のことが羨ましいのね」と憐れんであげよう。ウェディングシンガー1980年代が舞台だが、製作年は1998年。10年前を懐かしみ「楽しかったなーあの頃」と親しみを込めてパロディ化。流行のファッションや音楽、テレビ番組など、その時のトレンドを忠実に再現している。忠実なだけに笑える。80年代が青春だった人にはたまらない映画だ。もしこれがリアルタイムで撮られていたなら、きっと懐かしさは感じられなかっただろう。10年経って作られたことが、何とも言えないノスタルジーを覚える作品に仕上がっている要因だと思う。この映画を観て「昔は良かった」と感じたのなら、それは間違いなく『時代』への温かい想いからだろう。酔ったおっさんの想いとは全く別物だ。[Blu-ray] ウェディング・シンガー 〜特別編集版〜価格:1,875円(税込、送料別)【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】ウェディング...価格:1,200円(税込、送料別)
2013年01月04日
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美女に取り囲まれているブルームバーグ市長を見て、ロバート・パーマーの Addicted to love を思い出したのは私だけではあるまい。良い年になりますように。
2013年01月02日
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聖なるクリスマス。皆さんいかがお過ごしですか。キッド(2000)世界一のダイハード、ブルース・ウィリスが主演するファンタジー。おそらく、ディケンズのクリスマス・キャロルがモチーフ。守銭奴のスクルージ、三人の精霊「過去」「現在」「未来」。ビジネスに生き人間的な暖かみを失ったラス。過去からきた自分、現在の自分、まだ見ぬ未来の自分。ラスが三人の精霊と向き合い、無くした自分を探し出していく。イメージコンサルタントとして成功し、飛行機で各地を飛び回り、クライアントを思い通りにイメージアップさせ、金を儲け、一人気ままに豪邸住まい。いわゆる成功者。しかし過去の自分から見れば「負け犬」だ。パイロットじゃない、犬を飼っていない、幸せな家庭が無い。少年の頃の夢は何一つ実現できていない。40歳のラスと8歳のラスティ。8歳にとって40歳は人生の終盤だ。夢が破れたと嘆く。そして現在から過去へ舞台は移る。ラスティ最悪の日。そして未来への希望が生まれる日。夢を叶えるためには、夢が何だったのか思い出さなければならない。8歳の自分が目の前に現れるまで待つか?8歳の頃をじっくり思い返してみるか?今年は自分へのクリスマスプレゼントとして、夢を思い出してみるのはどうだろうか。★ディズニーオリジナル トート・ブランケット付き!キッド(DVD) ◆20%OFF!価格:1,200円(税込、送料別)【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】キッド/ブルー...価格:1,200円(税込、送料別)
2012年12月25日
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クリスマスだからといって、クリスマス映画を取り上げるなんて、そんなベタなこと。…やりますよ。あなたが寝てる間に…サンドラブロック主演のハートウォーミングコメディ。シカゴの鉄道改札で働くルーシー(ブロック)は身寄りがいないためクリスマスイブも働く。恋人もいないからどうってことはない。クリスマスは大切な人と過ごす日。ルーシーには大切な人はいない。クリスマスだからといって特別なことは何ひとつなく、いつものようにトークンを受け取るルーティンをこなすだけだ。そこへ憧れの彼が。毎日見かけるビジネスマン。キリッとした顔立ちと全身から自信あふれるオーラを放つグッドルッキングガイ。名前はピーター。もちろんこの時はまだ知らない。彼に恋い焦がれているが、それは頭の中でのことだ。声をかけるなんてとんでもない。見ているだけでいい。ちょっとした幸せを想像するだけで満足なのだから。と、いつもの通り物思いにふけっていたら、彼がトラブルに巻き込まれ線路へ転落。とっさに助け出し病院へ連れ添ったルーシーは、彼の家族から婚約者に間違われてしまう。ルーシーは天涯孤独だった。家族のぬくもりは知らない。真実を告白しなければと思い悩むが、天からの贈り物のように目の前に現れた「家族」だ。告白をためらうのも理解できる。願わくばバレることなく幸せになって欲しいと行く末を見守る。そして、物語は意外な方向へと進んでいく。すったもんだのあげく、いつもの生活に戻っていたルーシーに、嘘の必要のない本物の幸せが訪れる。変型巻き込まれ型コメディ。主人公が意図に反して誰かに間違われ、それを正す機会を与えられず渦中に飲み込まれていくひな形。この作品には悪い人がほとんど出てこないから、巻き込まれ具合が心地良い。事故に遭うまでのピーターはエリート特有のイヤな奴だったが、ルーシーのおかげで角が取れる。またピーターの婚約者に間違われる前にも、彼女の身の上を良く知る同僚や上司、アパートの大家、数は少ないが優しい理解者は存在した。ルーシーの人柄が良い人のみを引き寄せていたのだろう。彼女は孤独ではあったが不幸ではない。私も悪を引き寄せない生き方をしなければ。【10%OFF】【DVD】あなたが寝てる間に・・・サンドラ・ブロック [VWDS-4022]価格:1,181円(税込、送料別)あなたが寝てる間に・・・ 【DVD】価格:1,351円(税込、送料別)
2012年12月24日
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12月。師も走る。街はクリスマスセールできらびやかに飾られ、人は催眠術にでもかかっているかのように右へ左へ忙しく動く。正月の準備や忘年会。この時期に暇そうにしている者は、取り残された気持ちに苛まれる。そして大晦日。今年身に降り掛かった災難や頭に取り憑いた煩悩を、鐘の音にのせて葬り去る。一年でいちばん「厳か」な日。そして一年でいちばん好きな日。200本のたばこ大晦日をフィーチャーした映画はたくさんある。ミレニアムに合わせて作られた ストレンジ・デイズ、最近では ニューイヤーズ・イブ。アメリカでの大晦日の過ごし方はどうなんだろう。有名なタイムズスクエアのカウントダウンみたいな盛り上がりは一部だけと聞いたことがある。大抵は家族友人とレストランで食事かホームパーティーらしい。タイムズスクエアにしろディナーにしろ、独りで過ごすのは勘弁、絶対に。ニューイヤーズ・イブのペアリングレースから脱落しまいと奮闘する若者達の群像劇。少しとっ散らかってしまった印象は拭えないが、ロック好きなら楽しめるかな。何気に出演者も豪華。いちばん印象に残ったのはポール・ラッド、もみあげ最高!そしてあのコ○○ロも登場するラストは、それまでのドタバタが爽やかに終結される。それにしてもアメリカでは独りの大晦日がこんなに忌み嫌われているのか。独りで年越ししたくないって理由であれだけの奮闘ぶり。「厳か」に除夜の鐘に耳を澄ませる大晦日を教えてやりたいぜ。★【送料無料】 DVD/洋画/200本のたばこ/ACBF-10327価格:2,500円(税込、送料込)★【送料無料】 DVD/洋画/200本のたばこ/ACBF-10327価格:2,183円(税込、送料込)
2012年12月14日
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ヒットせずとも、後々まで永く語り継がれるというのが製作側としては一番栄誉なのかもしれない。いわゆるカルトムービーと呼ばれる類いのものだ。コアなファンは作品の隅々まで詳細に検証し、ともすると製作者よりもその作品に精通している場合もある。バタフライ・エフェクト斬新な脚本、洗練さと泥臭さが同居するような演出、決して奇をてらってはいないが意外な結末。その新鮮さから、この作品もカルトムービーの仲間入りを果たした。検証サイトやブログは無数に存在する。今更私ごときがどうのこうの言っても仕方がない。私がこの作品を思い出すとき真っ先に頭に浮かぶのが「エヴァンのヒョットコ走り」である。エヴァンが追いつめられて、白衣をなびかせながら一室に逃げ込む際の、あの走り。こんな素晴らしい映画で一番に思い出すシーンが、あの走り。なんだかな。もちろん、ヒョットコ走りを思い出せば、数珠つなぎで他のシーンも頭に浮かんでくる。まるでエヴァンがノートを見て過去に戻るように。良い映画にノートはいらないのだ。 【中古】洋画DVD バタフライ・エフェクトプレミアムエディション(’03【10P10Dec12】【画】価格:2,990円(税込、送料別)【送料無料】バタフライ・エフェクト プレミアムエディション [ アシュトン・カッチャー ]価格:3,761円(税込、送料別)
2012年12月09日
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雪が降っている。しかし、深々と降る雪ではなく、轟々と音を立てて吹きすさぶ雪だ。子供の頃に比べると本当に気候が変動していることに恐怖を感じることもある。例えば「爆弾低気圧」例えば「これまでに経験したことのないような大雨」である。一時的なものであってほしい。未来に生きる子供たちのために。雪といえば思い出す映画がある。スクリーマーズ1996年公開のSF映画。低予算で大々的な配給がないとなればB級映画に属するのだろう。しかし、公開後10年以上経った今でも一部のファンからは人気が高い作品だ。原作はフィリップ・K・ディック。映画化多数。その中でも筆頭なのがブレードランナー。実は私、ブレードランナーの世界観がどうにも好みではなく、通して観たことがない!のだ。テヘ。映画好きを名乗る資格ありませんかそうですか…。そしてスクリーマーズ。ディック原作の映画は他にもヒット作がたくさんあるが、私はこれが一番好きだ。ヒットしたから良い映画とは限らない。舞台は雪に覆われた惑星シリウス6B。鉱石採掘を巡って企業と労働者連合軍との間で戦争が続いていた。連合軍は”スクリーマー”と呼ばれる殺戮兵器を開発して企業軍に対抗していたが、スクリーマーは人間の思惑を遥かに超え自己増殖を始めていた。企業軍も連合軍も関係ない、どちらも敵として襲ってくる。手に負えなくなっていた。スクリーマーには様々な形態がある。回転のこぎりのようなものもあれば、人間そっくりのものもある。今まさに地面から飛び出してくるかも?味方に紛れ込んでいるかも?と思いながらのストーリー展開に引き込まれる。そして、簡単には脱出できない惑星ということも、全編に漂う閉塞感を演出している。監督の手腕がうかがえる。判明しているスクリーマーは4種類。回転のこぎり・迷子・負傷兵。残るひとつは…?【送料無料】スクリーマーズ価格:3,591円(税込、送料別)【送料無料】人間狩り [ フィリップ・キンドレッド・ディック ]価格:2,100円(税込、送料別)
2012年12月08日
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風邪から復活。風邪で体調が悪いと自分はダメな人間だという思いが沸き上がってくる。いつもだ。別に好きで風邪を引いているわけじゃない。なのに「風邪を引く=ダメ人間」という図式が私の中で成り立っているのはなぜなんだろう。きっと、風邪のため学校なり職場なりを休まなければならない時の罪悪感からだろう。風邪は他人に移るし、ゲフォゲフォズルズルしながらの仕事は効率も悪いしミスも起こる。休むのは致し方ないのだ。もっと図太い人間でありたい。今は別の理由でダメ人間ばく進中。仕事を探すのって難しいな。タイミングとかもあるし。何よりも無職の状態が長引くと、何ごとにも自虐的な思考になる。仕事がない状態がダメなんじゃなくて、この自虐感がダメなんだな。もっと図太い人間でありたい。ワーキングガールいかにもアメリカ的なサクセスストーリー。肩パッドの入ったスーツとパーマで巨大化したヘアスタイルで虚勢を張る女性達。彼女達の「成功」とは何なんだろう。もちろん出世だ。のし上がることで肩書きができ、それが肩パッドと巨大ヘアスタイルに加われば鬼に金棒。しかし、がっついてつかみ取ったものは儚い。本当の成功は棚からぼた餅的に現れるのだ。私の職探しも棚からぼた餅…とはいかないだろうな。【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】ワーキング・ガール [ ハリソン・フォード ]価格:1,000円(税込、送料別) 【中古】洋画DVD ワーキング・ガール【SS10P02dec12】【画】価格:810円(税込、送料別)
2012年12月06日
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ゾロ目が嬉しいのはなぜだろう。
2012年11月28日
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俺シーズー8歳、人生最大の寝言を記録されちまった。白目までサービスだ。
2012年11月27日
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映画好きの方なら共感していただけると思うが、多くの本数を観ていくうちに「映画を観る」という行動がが当たり前になっていき、気分が高揚することが少なくなってくる。観たいものを観るのではなく、こういう作品があるから観ておかなくちゃ、という心境になる。本当は、観たくなければ観なければ良いし、観ていないことを恥じたりする必要もない。所詮娯楽だから。無理矢理観ていると映画を観ることは苦痛だという心理が生まれてきかねないし。しかし、映画好きの中では「観ない」ということが一番やってはいけないことのように扱われてしまうのだ。「えー観てないの?」と。ほっとけ。観たい映画を厳選しているだけじゃ。さらに私は人ごみが苦手であるためお家でまったりDVD派。新作を一番乗りで観ることにも価値を感じないため「今頃観た?遅!」というのが加わる。良い映画は何時観てもいいんじゃ!話が逸れたが、いつしか映画を観ることに慣れて高揚感を味わうことも少なくなった自分。テンションが上がった作品を思い出すのに苦労する。スクール・オブ・ロック物語としては特筆するところはない。ダメ人間が嘘をついて周りをかき回し嘘がバレて落ち込むが、周囲の理解者達に支えられて自信を取り戻し一件落着。というコメディの王道。しかし、主人公を演じるのがジャック・ブラックで彼の得意とするロックミュージックが作品の根幹とくれば、クラシックロック好きの心をがっちりつかむ。必ずテンションMAXになれる。そんなに詳しいわけではないから、主人公が小学生相手にロックの歴史を講釈するところで分からないこともあったが、それでもかなり楽しんだ。ジャック・ブラックはロックオタクの鑑なのだ。この映画で何を伝えようとしているかは考えなくていい。何も伝えていないから。ただただ楽しめばいいのだ。クラシックロックに興味がない人が観たらどんな反応になるのかな、という疑問は残るが。 【中古】映画音楽(洋画) 「スクール オブ ロック」オリジナル・サウンドトラック【10P22Nov12...価格:1,040円(税込、送料別) 【中古】洋画DVD スクール・オブ・ロック スペシャルコレクターズエディシ【10P22Nov12】【画】
2012年11月25日
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スティーブン・キング原作の映像化作品は本当に賛否両論なところが面白い。キング自身が映画好きということもあって著書の多くは、無駄に細かいディテールの説明やシーンに合った音楽が描写されているなど、映像化前提で執筆されているような気がする。個人的意見だけど。そしてキングと言えばモンスター。クローゼットや地下室や人間達の中に巣食う怪物。その怪物が、映像化失敗の主な要因であるのは明白。そんな中で好きな作品。ドリームキャッチャーいやー賛否両論というか、ほとんどが否なんだけど(笑)。少年時代へのノスタルジーと怪物。スタンド・バイ・ミー+宇宙戦争?ちょっと違うか。キング作品ではっきりと宇宙人や地球外生命体が登場するものは少ない。トミーノッカーズくらい?全部読んだわけじゃないから適当だが。幼い頃からの親友4人。4人とも特殊能力を持っている。それは彼らが少年時代に出会ったダディッツという不思議な男の子が授けたものだった。大人になってからダディッツとは疎遠になった。でも心は繋がっている。雪深い山中の狩猟小屋に集まるのは毎年恒例。ダディッツとの出会いも、この地への集合も、すべてがこれから起こる出来事への道筋だった…。ダディッツが4人に与えた能力が適所で発揮されていく。中には無惨に殺されてしまう者もいる。考えれば、ダディッツは大切な友人達に過酷な運命を与えたことになる。時に人類の平和のためには犠牲者も必要だ、ということか。宇宙人に乗り移られるジョーンジー。演じるダミアン・ルイス。まさしく怪演。シーン1時間1分19秒の表情に注目。劇中頻繁に「S.S.D.D.」という言葉が出てくる。Same shit different day. 同じ糞を違う日に踏む、というツイていない状況を的確に表している。そして、記憶倉庫。今日も皆「S.S.D.D.」とつぶやきながら記憶倉庫の中の情報を整理する。さあ、どの記憶を捨てようか。【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】ドリームキャッチャー 特別版/モーガン・フリーマン[DVD]【返品種別A】【中古】 ドリームキャッチャー(1) 新潮文庫/スティーヴンキング(著者),白石朗(訳者) 【中古】afb【中古】afb ドリームキャッチャー(2) 新潮文庫/スティーヴンキング(著者),白石朗(訳者)【中古】 ドリームキャッチャー(3) 新潮文庫/スティーヴンキング(著者),白石朗(訳者) 【中古】afb【中古】 ドリームキャッチャー(4) 新潮文庫/スティーヴンキング(著者),白石朗(訳者) 【中古】afb
2012年11月21日
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今日も心に残った台詞を。忘れられない人小さなダイナーでウエイトレスをしているキャロライン(マリサ・トメイ)。ある日深夜シフトを終えて徒歩で帰宅中、二人組の男に襲われる。危機一髪。そこへ現れたのが同じダイナーで下働きをしているアダム(クリスチャン・スレイター)。アダムは男達を撃退し、頭を殴られて気を失っているキャロラインを自宅まで送り届ける。キャロラインはキュートで活発だが、男に捨てられ続け、美容師になるという目標も達成できず、さらに暴漢に襲われたことで自信も意欲も失っている状態。一方アダムは孤児院育ちで心臓が弱く、人とのコミュニケーションも苦手で周囲からは変人扱いされ浮いている。しかし、知り合ってみるとアダムは純粋で汚れない人間だということが分かる。最初はアダムの片思いだったが、純粋なアダムにキャロラインが心惹かれていく。浅く言うと純愛物語。でもいつまでも私にとって大切な作品である理由はひとつの台詞にある。「誰とも分かり合えない者同士だから分かり合える」キャロラインが友人から、なぜアダムみたいな変人と付き合っているのかと尋ねられたときにこう答えた。人は常に自分の中のネガティブな思考と戦っている。勝てないことが大半だ、少なくとも私は。負けを負けと認めて開き直ったときに勝てることもある。キャロラインは自分のネガティブな思考に負けたことを認め、それによってアダムという変人の良さを知り好きになっていったのだ。世にあふれる恋愛映画、心に残るか否か。台詞ひとつで決まることもある。キャロラインと幸せな日々を過ごしたアダム。初めてのホッケー観戦を終えた帰りの車中で眠りにつく。その顔は本当に幸せそうだった。【メール便発送可】【中古】DVD▼忘れられない人【字幕版】▽レンタル落ち 【中古】パンフレット パンフ)忘れられない人【10P9Nov12】[fs01gm]【画】
2012年11月20日
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忘れられない台詞がある。ザ・エージェント主人公ジェリー・マグワイアが啖呵を切って勤務先のスポーツエージェント会社を去る。スポーツエージェントは金儲けに走らず選手との絆を築くべき、という彼の理想に付いて来る者はいない、長年仕えてくれた秘書も『ジェリーの理想<大企業の保障』であった。そんな中、密かにジェリーに共感していた事務スタッフのドロシーが「一緒に行く」と手を挙げた。背後に冷めた視線を感じながら会社を後にする二人。そそくさと逃げ込んだエレベーター。続いて聴覚障害のカップルが乗ってくる。二人は親密そうに手話を交わしている。その顔は幸せに満ちている。カップルの会話の内容はこうだ。You complete me.君が僕を完全にする。日本語でこんな言い回しはあまりしないので心に残った。これほどの愛あふれるフレーズは他には無いと断言できる。男女間だけではなく、すべての人間関係において。物語は進む。この言葉が頭から離れない。そしてジェリーとドロシーの関係にもこの言葉が重要になってくる。You complete me.誰かに対してそう思ったことがある人は幸せだ。【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】ザ・エージェント [ トム・クルーズ ]【新品DVD】【5000円以上送料無料】【お得な2作品パック】ザ・エージェント/ア・フュー・グッドメン コレクターズ・エディション/トム・クルーズ[新品]
2012年11月18日
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ジャーニーン・ガラファロー好きな女優さん。こんな記事が。自分が婚姻状態にあることを知らず、20年目にして離婚したとか。個人的には下半期一番のゴシップ(笑)。20年間も気付かなかったなんてあり得る?その間公的な手続きを何もしていなかったということ?元恋人が別の人と結婚する際に発覚したとのことだから、相手も気付いてなかったんだ。結婚って紙切れの問題なんだな。ラスベガスで羽目を外したことのある方、一度戸籍を調べてみたほうが良いかも。【メール便発送可】【中古】DVD▼好きと言えなくて▽レンタル落ちポイント5倍!!【中古】【DVD】【レンタル版】ロミー&ミッシェル (公開題:ロミーとミッシェルの場合)
2012年11月15日
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ひとつ前の日記に書いた無ケーカクの命中男にも出演しているポール・ラッド。日本ではイマイチの知名度。でもアメリカではかなりの人気と思われる。映画ファン御用達IMDbの彼のページには330枚もの写真が登録され、111本ものハイライトビデオと4613件の記事が紹介されている。ちなみにジョニー・デップは写真709枚、ビデオ206本、記事19128。彼からはなぜかロックを感じる。多分最初に顔と名前を覚えたのが「200本のたばこ」というロックテイストあふれる作品だったからか。この作品の日記はまた後ほど…。端正な顔立ちと穏やかな風貌。ゲイや優しい夫のような役回りが多い。でもこの顔で容赦なしの悪人だったらどうだろうか?面白いと思う。演じたことあるのかな?まだ観たことが無いけど。あるのだったら私の修行不足ということだ。そんな彼のスマッシュヒット作40男のバージンロード。あくまでアメリカでのヒット。だって日本では公開されなかったから。だってポール・ラッドは日本での知名度が低いから(泣)。この作品も例にもれず邦題が微妙…。「○○男の△△」というフレーズが流行っていたのが災い。バージンロードっていう言葉ひとつで見事に観客をミスリード。確かに婚約者との結婚を控えているアラフォーの男の話だから間違ってはいない。だけど、なぜ原題が I Love You, Man になっているのかが見過ごされている。がんばってくれ邦題担当者。また残念なのが、作品紹介文に必ず「おバカでエッチな」と記載されていることである。おバカでもエッチでもないぞ。執筆者は本編を観ていないのか?何よりも作品を売りたくないのか???疑問である。結婚を控えたピーター。婚約者のゾーイが恋人であり親友である。男友達はいない。花婿介添人もいない。さて困った。ゾーイの勧めもあり、結婚式までに男友達をつくろうと奮闘するが、そう簡単にはいかないのが世の常。果たしてピーターは無事介添人をゲットできるのか?コメディである。でも決してお下劣ではない。この作品に「おバカでエッチな」などという冠詞を付けてはならない。失礼だ。ただ、無ケーカクの命中男は間違いなく「おバカでエッチな」作品である。 【中古】洋画DVD 40男のバージンロード スペシャルエディション【10P9Nov12】[fs01gm]【画】40男のバージンロード スペシャル・エディション
2012年11月15日
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セス・ローゲン一見小太りの冴えないオタク風。13歳でスタンダップコメディアンとしてデビューしているくらいだから、きっと頭の回転は速い。脚本家としても活躍中。人は見かけによらないのだ。そして超個人的ではあるが、タイプなのだ。小太りでこざっぱりしている。日本人で言うとケンコバ。ミュージシャンで言うとフォール・アウト・ボーイのパトリック・スタンプ(今は痩せてるのか?また太ったか?)やパパ・ローチのジャコビー・シャディックス。あ、ジャコビーはあんまりこざっぱりしてないか。無ケーカクの命中男/ノックトアップバーで出会い意気投合。酔った勢いでベッドイン。意思の疎通ができなくて、避妊なしでことにおよび妊娠。二人は話し合い、結婚に踏み切るが…という絵に描いたようなできちゃった婚が描かれている。ローゲン演じる主人公ベンは、奇妙な同居人達と映画のおっぱい露出シーンをまとめたサイトを立ち上げて金儲けをしようとしているダメ男。そのダメ男が一夜限りの相手の妊娠をきっかけに、変わり始める。邦題がひどいという巷の意見もある。原題のknocked-upはアメリカのスラングで「はらませた」という意味なので、あながちとんちんかんではない。センスは無いと思うが。この邦題のせいで観るのを敬遠している人もいるかもしれない。このブログを見てくれた人(あんまりいないけどw)の中で、そんな人がいたら是非見て欲しい。主人公ベンの変化が心地よいから。人間って捨てたもんじゃないと思えるかも。
2012年11月14日
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WOWOWで第2シーズン放送中のシェイムレス俺たちに恥はない。アメリカのコメディドラマ。イギリスの同名ドラマのリメイク。本家は観ていない。公式サイトはこちらアル中でほら吹き嘘つき親父と6人の子供達、トンでる割には見境がある隣人カップル、広場恐怖症で異常セックス好きの中年女性とセックス中毒の娘、とこの世の退廃を一カ所に集めたかのような、道徳とは無縁の登場人物達である。主人公はフランク・ギャラガー。演じるのは名優ウィリアム・H・メイシー。飲んだくれで妻にも逃げられ、6人の子供の世話は放棄、金のためなら自分の手をネイルガンで打つこともいとわない。絵に描いたようなダメ人間だ。フランクの娘フィオナ役はエミー・ロッサム。怪人と恋に落ちる美しきオペラ歌手や、ニューヨークで大寒波に遭遇する才媛の面影はなく、見事なビッチぶりである。正直驚いた。彼女の演技力に。調べたらいくつか演技賞も受賞しているらしい。納得。労災詐欺、年金詐欺、高級車泥棒、同性愛、マリファナ製造などなどきわどいエピソードの数々。とても親や子供とは一緒に観たくない内容だが、兄弟間の愛情が感じられるし、日頃心の中に溜め込んだ悪態の数々を、ギャラガー家の面々や隣人友人達が代弁してくれるかのような爽快感がある。誰にでも勧められるようなドラマではない。でも私は好きだ。観る時は独りだが。
2012年11月10日
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観る年齢によって、印象ががらりと変わる映画がある。年齢を重ねることによって理解できる心情。年齢によって、感情移入する対象が変わってくることもある。ぼくの美しい人だから私は女だが、初見の際は年齢的に近いマックス(ジェーム・ススペイダー)に感情移入していたような気が。もしくは感情移入はなしで、見終わってもこんなもんか、とあっさり。そして現在、ノーラ(スーザン・サランドン)の気持ちが痛いほど分かる。始まりは身体の関係。そして互いに引かれ合うが年齢差という見えない壁がいつも付きまとう。感謝祭のホームパーティーで、居心地の悪そうなノーラにシンクロする自分。どうして私はここにいるのか。この異世界に。書いてしまうと薄っぺらいな。文章力のなさにへこむ。初見時にわからなかったことがもうひとつ。サランドンの色気とびきりの美人でもない。スタイル抜群なわけでもない。なのに色っぽい。人間のセックスアピールがどういうメカニズムで他人に伝わるのかなんて知らないが、サランドンの色気は、年齢を重ね、人間的に成長してきて初めて分かる類いのものだ。ということは、マックスは、年は若いが人間的には成長しているということか。ということは、マックスを地で行ったティム・ロビンスは人間的に成長していたということか。一度観た映画を何十年も経ってまた観る醍醐味。【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】ぼくの美しい人だから [ ジェームズ・スペイダー ]
2012年11月06日
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曲を聴いて泣くことはほぼない。映像とシンクロして泣くことはある。これが最たる例。MUSE "Exogenesis: Symphony, Part 3"これはたまらない。ありがちな内容ではあるが、だからこそ万人の琴線に触れる。そして、このパラパラの為に存在していたかのような曲。これほど完璧なコラボレーションには、そうお目にかかれない。鉄拳が自分の作品にMuseの曲を使用してYoutubeにアップしたら、Muse側の目に留まり正式にPVとして採用されたそう。明日31日から全世界に配信される。【送料無料】【輸入盤】 MUSE / RESISTANCE [ ミューズ ]価格:1,000円(税込、送料別)
2012年10月30日
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世間で騒がれているノーベル賞候補常連の村上作品はあまり好みではない。こちらの村上のほうが自分向き。ときにエログロ描写が過ぎるところもあるが、人間の本質が透けて見えてくるところが好きだ。五分後の世界 村上龍もしも日本が降伏していなかったら…第二次世界大戦で敗戦国となった日本。戦後の混乱を見事に整理整頓し、高度成長期を経て大国になった日本。豊かさを手に入れた日本。何かを失った日本。その何かをこの作品では具体的に語っている。日本人としての誇りを取り戻せそうな気になった。今のご時世だからこそ、この本の訴えることに耳を傾ける必要があるのかもしれない。合わせてこちらも読みたい。半島を出よ 村上龍kobo Touch (ブルー)価格:7,980円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る
2012年10月24日
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イチバンシリーズイチバン観た映画。エグゼクティブ・デシジョンエグゼクティブ・デシジョン(DVD) ◆20%OFF!価格:1,200円(税込、送料別)セガールの扱いが新鮮で効果的。DVDジャケットはカート・ラッセル&ハリー・ベリーにするべき。またはラッセル&ジョン・レグイザモ。イチバン観た映画のイチバンしびれた場面は…撃墜命令を受けたトムキャットハイジャックされたオーシャニック航空343便の背後でロックオンボタンを押そうと親指を上げた瞬間、343便のテールランプからモールス信号が!副操縦士「分かるか?」操縦士ドヤ顔で「もちろん damn right.(ヒヤリング自信なし)」←ここ今日も「あ、ここもう一回観よ」とリモコンに手を伸ばすのであった。
2012年10月22日
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10月からWOWOWで放送開始されたタッチTOUCH 事前予告がかなりあって、WOWOWがCSIシリーズに続く期待をかけていることがよく分かる。「もし、運命に偶然などなかったら」「もし、人々が隠された絆で繋がっていたら」印象的なフレーズが優しげなテーマ音楽と共に耳に残る。キーファー・サザーランド演じる男マーティンの息子ジェイクが、数字にまつわる特殊な能力を持つとの設定。予告を観る限りでは、SF寄りの話かなと思いあまり食指が動かなかったが、まあ、キーファーだし、と初回を観た。全く期待せずに。…なんと良くできた脚本か!ジェイクは生まれてから一度も言葉を発したことがない無言症で、触られるのも嫌がる。いつも数字に取り憑かれている。ノートにびっしり書き連ね、ポップコーンを並べて数列を表す。だれもそれらに意味を持つとは思ってもいなかった。父マーティンが気付くまでは。マーティンは、ジェイクがこだわる数列の意味を解き、そこに関わる人々の窮地を救っていくことを決意する。これは人間ドラマだ。ジェイクが示した数字に関わる人たちの群像劇。特殊能力をテーマにした設定にありがちな、宇宙人や超能力を前面に出すようなSF色は一切ない。道ですれ違う人や隣人、よく行く店の店員など、自分に日常があるようにそんな他人にも日常がある。そしてその日常をいろんな角度で辿っていけばどこかで繋がっている。その繋がりを数字によってすべて把握しているのがジェイクという少年。ジェイクの導きでマーティンが動き、人々を癒していく。エピソードの最後は、パズルのピースがかちっとハマる爽快感がある。とにかく放送開始前の印象とは全く違った。好きなドラマがまた1本増えた。【送料無料】24-TWENTY FOUR- シーズン1<SEASONSコンパクト・ボックス> [ キーファー・サザー...価格:4,186円(税込、送料別)
2012年10月13日
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イチバンシリーズイチバン泣いた映画。映画を観ながらよく泣くタイプだ。歳をとるにつれて、その傾向は顕著になってきた。告白する。サンドラブロックラジー賞受賞映画ウルトラ I LOVE YOU!で泣いた。主人公が自分が普通ではないことを自覚し、人知れず悩んでいることを告白する場面でグッときた。世界中探しても、この映画で泣いたのは私一人かもしれない。で、本題。泣くと言っても、だいたいがじわっと涙ぐむ程度だ。でもミリオンダラー・ベイビーでは、子供のようにひっくひっくとしゃくり上げ、涙をダラダラ流し、嗚咽が止まらなかった。我ながら驚きだった。マギー(ヒラリー・スワンク)の置かれた状況が辛すぎて、心が痛かった。もう二度と観たくない、でも忘れられない作品。ミリオンダラー・ベイビー(DVD) ◆20%OFF!価格:3,192円(税込、送料別)
2012年10月09日
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