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斎藤工が出ているドラマ。2話から観ましたが、映像もストーリーも綺麗であっというまの45分でした。主題歌が懐かしのCoccoの「樹海の糸」。全8話なのは惜しいなあ。
2016年09月30日
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「てめぇ、昨日の・・」 歳三がそう言って画面の向こうに居る少女を睨んでいると、彼女の背後からマンションの管理人が現れた。『土方さぁん、ちょっと開けてくれないかしらぁ?』そう言いながらも彼女は勝手に施錠されたドアのロックを解錠しようとエプロンのポケットから歳三の部屋の合鍵を取り出していた。「今開けますから!」慌てて歳三がドアを開けると、管理人は愛想笑いを浮かべて少女と歳三を二人きりにさせた後、そそくさとその場を後にした。「俺に何の用だ?」「あの、昨日の事を謝りたくて来ました。」「まぁ、こんな所じゃ人目につくから、入れ。」「は、はい・・」 歳三は少女を部屋に招き入れた。「お邪魔します。」「それで、俺に謝りたい事って何だ?昨日神社の境内で急に俺に抱きついて首筋を噛んだ事か?」「それは、理由があって・・」少女はそう言うと、俯いた。「その理由は後で話してくれ。まずはお前ぇの名前を聞こうか?」「わたしは荻野真珠と申します。」「しんじゅ?変な名前だな。」「真珠じゃありません、真珠と書いてまじゅと読むんです。あの、貴方は確か、先週うちの高校に赴任してきた土方先生ですよね?」「あぁ、そうだが・・何で俺がここに住んでいることを知っているんだ?」「ここのマンションの管理人さん、うちのお祖母ちゃんとカルチャースクール仲間なんです。」「そうか・・」 田舎のネットワークは狭いと聞いたことはあるが、まさか真珠の祖母とマンションの管理人が知り合いだとは思わなかった。「それで、昨日俺にお前ぇがしたことに何の理由があるんだ?」「実は、先生の“気”に特別なものを感じてしまったので・・」「突然オカルトじみた話をされても訳がわからねぇよ。一体どういうことだ?」「こういうお話を初対面の先生に話すのは信じて貰えないかもしれませんが・・わたしには、特殊な能力があるんです。」「特殊な能力?」「普通の人には見えないものが見えるんです。お祖母ちゃんが言うには、わたしには“胡蝶姫”の血をひいているからだと・・」「そのなんとか姫って何だ?」「あぁ、先生は余所からいらっしゃった方だからご存知ありませんよね、胡蝶姫と鬼の伝説。胡蝶姫は昔、この土地を治めていた領主の娘で、人ならざるものが見える能力を持った巫女だったのです。胡蝶姫はこの土地を守り、領民達から慕われていました。けれど彼女は、孤独だったんです・・自分が持つ能力の所為で。」 そう言った真珠の宝石のような翡翠の双眸が少し翳ったのを、歳三は見逃さなかった。「無理に話さなくてもいいんだぜ?」「いいえ、先生にもこの土地の伝説と、それに纏わる因習を是非知って頂きたいのです。」真珠は俯いた顔を上げ、歳三を見つめた。その瞳には、強い意志の光が宿っていた。「あの・・こう言うのも変ですが、先生を昨日一目見た時、わたしは先生の姿を通して大切な人の姿と重ねて見ていたのかもしれません。」「大切な人?」「上手くは言えませんが、昔・・わたしが生まれるずっと前から、先生とわたしは恋仲・・詳しく言えば互いに愛し合う関係だったような気がするんです。」 真珠の言葉を聞いた途端、歳三の脳裏にある映像が浮かんできた。イラスト素材提供:Little Eden様にほんブログ村
2016年09月29日
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※BGMと共にお楽しみください。「・・畜生、降って来やがったか。」 この辺鄙(へんぴ)な田舎町に引っ越してきてから一週間が経った。この町にある高校で教師をしている土方歳三は、徒歩で片道一時間半かけて町に唯一あるコンビニで買い物をした帰り道、運悪く雨に降られてしまった。生憎傘を持っていなかった歳三は、全身ずぶ濡れになってしまった。 雨が止むまで何処かで雨宿りをしようと思った彼だったが、辺りは田圃(たんぼ)ばかりで民家や屋根付きの建物が一軒も見当たらなかった。歳三が暫く歩くと、やがて鬱蒼な森に囲まれた神社が見えてきた。(荻野神社ねぇ・・神様には悪いが、少しここで雨宿りさせて貰うとするか。)赤い鳥居をくぐった歳三は、そう思いながら本宮へと続く長い石段を上った。(ふぅ、やっと着いたな・・) 歳三が朱塗りの本宮の前に立つと、突然何処かから鈴の音が聞こえて来た。(何だ?) 歳三が鈴の音が聞こえてくる方を見ると、そこには一人の少女の姿があった。 長い金髪を波打たせた彼女は、翠の瞳でじっと歳三を見つめていた。「俺に何か用か?」「・・見つけた。」少女はそう低い声で呟くと、突然歳三に抱きついた。「お、おい!」突然少女に抱きつかれ、歳三は驚いて思わず彼女を突き飛ばしてしまった。少女は悲鳴を上げて地面に倒れ、彼女が纏っていた巫女装束は泥に塗れてしまった。「済まねぇ、大丈夫か?」歳三が慌てて少女を抱き起そうとすると、彼女は再び歳三に抱きつき、彼の首筋を噛んだ。「甘い・・」「てめぇ、いきなり何すんだ!」歳三がそう言って少女を睨みつけようとした時、彼女の姿は何処にもなかった。(狐に化かされたのか?)神社から自宅マンションの部屋に帰宅した歳三は、シャワーを浴びる為に濡れた服を洗濯機の中へと放り込んだ。 その時、彼は首に違和感があることに気づき、鏡の前に立った。すると、彼の首には何かに噛まれたような傷跡が残っていた。(何だ、これ・・)歳三の脳裏に、神社で会った少女の姿が浮かんだ。あの少女は一体何者なのか―そう思いながら歳三はシャワーを浴びた後、そのままベッドで眠った。 翌朝、歳三が台所で朝食を作っていると、突然玄関のチャイムが鳴った。(こんな朝早くから誰だ?)そんな事を思いながら歳三がインターフォンの画面を覗き込むと、そこには昨日神社で会った少女が立っていた。にほんブログ村
2016年09月29日
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高校生の時に読み始めた「風光る」。大好きな新選組のお話だったのでコミックスを集めていたのですが、やがて作者の性格の悪さとか、主人公・セイちゃんが周囲の人間を巻き込んで騒ぎを起こすエピソードがありすぎて、一時期読むのをやめてしまったのですが、再び数年前位から気になってしまい、雑誌でちょこちょこと内容をチェックしていました。とうとう、戊辰戦争勃発ということで・・これから新選組と会津を待ち受けている運命は暗澹なものでしかないのですが、それをどう渡辺先生が描くのかが気になります。
2016年09月26日
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映画を観てから読む方がいいとアマゾンのレビューで書かれていたので、映画を観てから小説版の方を読みました。ページを捲る度に映画のシーンが脳裏によみがえり、最後まで面白かったです。出来れば、続編が出て欲しいなぁと読み終わってから思ってしまいました。
2016年09月26日
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百均にはハロウィンの飾り付けグッズが並んでいたり、ハロウィン味のお菓子が発売されていたり…どこもかしこもハロウィン一色ですね。ブログのテンプレートを、ハロウィンに模様替えしてみました。ちょっと暗めですが、デザインが可愛くて好きです。
2016年09月26日
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映画化されるということで、今年の1月に購入し、少しずつ読んでいたこの本。8か月かけて先ほど読了しましたが、あまりの厚さと物語の濃さに圧倒されました。山にかける男達の情熱、そして執念が最初から最後まで細部にわたって緻密に描かれていて、深町と羽生がエヴェレストに登っている場面は、自分も一緒に登っているような気になりました。映画はまだ観ていませんが、原作を読んでからだと映画が面白く思えるかなぁ。映画化実現不可能といわれるほど、面白かった作品でした。
2016年09月26日
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最近話題となっている映画。夢の中で入れ替わる瀧と三葉。しかしそれは、過去と現在を繋ぐものでした。中盤から何で2人が入れ替わったのかがわかりましたが、彗星が登場したのが物語を繋ぐ鍵でした。互いの名前を忘れるっていうのは、やっぱり名前が力を持っているということで…中盤からラストまでの展開に目が離せませんでした。音楽もメッセージ性があっていいですし、映像も美しかったです(特に、彗星の映像が)。運命の出会いというのは、あるのですね。いい映画でした。
2016年09月26日
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久しぶりにドンキホーテの近くにあるマクドナルドでランチ。満月チーズ月見は、チーズとベーコン、そして卵との相性が良く、余りしつこくなくて美味しかったです。
2016年09月25日
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「見てみぃ、噂通りの美しさや。」「そうやな。百年に一度の名妓になりそうな子や。」 千尋が歩いていると、通行人が自分の事を噂していることに気づいた。「千尋ちゃん、えらい人気やなぁ。」「おおきに、華千代姐さん。」「これからが気張り時や。」「へぇ。」 自分の隣を歩く姉芸妓・華千代の言葉に励まされ、千尋は花街の住人として生きていく覚悟を決めた。 一方、『いちい』の近くにある待合茶屋の一室では、鈴江が気怠そうな様子で煙管を咥えながら窓の外を眺めていた。「どうした、そんな浮かない顔をして?」「今日はあいつの店だしの日さ。全く女将は、何だって男のあいつを店だしさせたんだか。」「お前が言うな。」信が呆れた顔をして鈴江の方を見てそう言うと、彼は苦笑した。「でもあいつは長くこの町には居ないよ。狼は懐かないからね。」鈴江が吐き出した煙は、秋の空の中へと消えた。「千尋、朝からご苦労やったなぁ。」「おおきに、おかあさん。」「秋祭りにはまだ時間があるさかい、昼餉食べてきよし。」「へぇ。おかあさん、鈴江姐さんは?」「あの子の事やさかい、いつもの待合茶屋で信としけ込んでいるのやろ。あの子は芸妓の癖に、男衆と懇ろになって・・あんたはあの子みたいにならんときや。」「へぇ。鈴江姐さんは、加賀の出やそうですけれど、いつから京に?」「あの子もあんたと同じ武家の出やったけれど、お家騒動に巻き込まれてこっちへ流れてきたて言うてたな。」「そうどすか。」 鈴江の事を調べるにはまだ時間がある―そう思った千尋は、これ以上菊枝に鈴江の事を聞かないことにした。(うわ、凄い人!) 巫女装束に着替えた千が、巫女舞が行われている本宮の方を見ると、そこには黒山の人だかりが出来ていた。「千君、ここに居ましたね。」「沖田さん。」 背後で優しい声がして千が振り向くと、そこには総司が立っていた。「なかなか似合っていますね、巫女装束。巫女舞、頑張ってくださいね。」「あの、副長は?」「土方さんなら、さっき舞妓達に捕まっていましたよ。昔から何故か女の人にモテるんですよねぇ、あの人。」総司はそう言って溜息を吐くと、華やかな着物と簪で着飾った舞妓達に囲まれている歳三の方に目をやった。 千はその時の彼の横顔が少し寂しそうに見えた。「沖田先生、いらしていたのですか。」二人の背後から凛とした声が聞こえてきたかと思うと、巫女装束を纏った千尋が二人の前に現れた。「荻野君も似合うね、巫女装束。」「お褒め頂き、有難うございます。千、行きますよ。」「は、はい!」千は総司に向かって頭を下げ、慌てて千尋の後を追った。 本宮に二人が上がると、観客から歓声が上がった。「稽古通りにおやりなさい。」「はい・・」 千尋と千が巫女舞を舞い始めると、周囲が水を打ったように静まり返った。にほんブログ村
2016年09月24日
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店だしを二月後に控え、千尋の生活は多忙を極めていた。同じ頃、千は歳三の小姓として千尋同様、忙しい毎日を送っていた。「荻野、副長が呼んでいるぞ。」「はい、今行きます!」 千が庭で洗濯物を干していると、楠田に呼ばれて彼は慌てて副長室へと向かった。「副長、お呼びでしょうか?」「千、来たな。」 副長室に千が入ると、そこには歳三と勇、そして総司の姿があった。「皆さん、お揃いでどうかなさったのですか?」「千、お前千尋とは連絡を取り合っているか?」「いいえ。それがどうかしましたか?」「実はな、千尋は近々舞妓として店だしすることが決まった。そこで店だし前のお披露目といっちゃなんだが、あいつの店だしの日にあわせて近くの神社で秋祭りが行われる。そこで、お前は千尋と巫女舞を舞って欲しいと思う。」「え。」青天の霹靂(へきれき)とはまさにこの事だった。「あの、どうして僕が?他に相応しい方がいらっしゃるのではありませんか?」「最近噂になっているんだよ、洛中で君達のことが。」 近藤はそう言って渋面を浮かべると、茶を一口飲んだ。「“壬生浪に祇園の舞妓と瓜二つの隊士が居る”って噂が七日前に洛中に流れて以来、京雀達はお前達の事を飽きずに話していやがる。これ以上噂が大きくなる前に、正式にお前達のお披露目をしてやろうと思ってな。」「それで、僕に荻野さんと巫女舞を舞えと?」「まぁ、そういうことだ。まだ二月もあるから、大丈夫だろう?」「は、はい・・」今更無理だとは言えず、結局千は小姓の仕事にくわえ、巫女舞の稽古もする事になってしまった。「そこ、手の動きが違う!」「す、すいません!」「こないな調子で、二月後の本番を迎えられるのやろうか。」そう言って溜息を吐いた神社の巫女の言葉が、千の胸に深く突き刺さった。 いきなり巫女舞を舞えと言われて、すぐに出来るものではないというのに。(いや、ここで諦めちゃ駄目だ。) 今頃千尋も、店だしに向けて厳しい稽古に励んでいる筈だ。自分も頑張らなくてはーそんな思いを抱きながら、千は必死に巫女舞の稽古に励んだ。 はじめは苦痛だった巫女舞の稽古も、一月経てば慣れて来た。「いよいよやねぇ、千尋の店だし。」「そうやなぁ。」「そういやぁ、神社の秋祭りであの子と瓜二つの子が巫女舞をするらしいで。」「何や、楽しみが二つ増えたなぁ。」 千が巫女舞の稽古を受けてから二月が経ち、千尋が『いちい』の舞妓として店だしを迎える日が来た。「千尋、おめでとうさん。」「おおきに、おかあさん。」 黒紋付きの振袖を纏い、だらりの帯を締めた千尋は、おこぼを履いてゆっくりと置屋の外から出た。「今日から店だしさせて貰います、千尋どす。宜しゅうお頼申します。」 華やかな千尋の舞妓姿を、雑踏に紛れて桂は遠くから眺めていた。(千尋、必ず君をわたしのものにしてみせる。)にほんブログ村
2016年09月24日
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これもイオンで買ったkiriのクリームチーズアイス。マツコの知らない世界で去年の冬くらいに紹介されてましたね。ミルク味のアイスなのですが、中にクリームチーズが入っていて、甘じょっぱいというか、独特の味がして美味しかったです。
2016年09月24日
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今イオンでイタリアフェアをやっているので、母とイオンに行き、写真のピザライスを2種類購入しました。チキンライスの上にチーズハンバーグが載っており、濃厚なチーズとハンバーグ、そしてチキンライスとの相性が抜群で美味しかったです。
2016年09月24日
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近所のコンビニで購入しました。クアトロチーズ味ということで食べてみたのですが、余りチーズの味がしつこくなくて美味しかったです。
2016年09月24日
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今作で、「業火」でキャリー・グレセンに殺害されたとされるベントンが生きていたことが判明しました。まぁ、そういったプログラムがあるのは以前から知っていましたが・・納得がいかないです。ジェイ・タリーやべヴ・キフィンが死んだのはよかったのですが、シャンドンの消息が不明なのがもやっとします。「業火」でキャリーが死んだのも、何だかはっきりとしていないし・・「標的」でキャリーが再登場したのはびっくりしたのですが、シャンドンも再登場するのでしょうか?
2016年09月22日
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母が近所のスーパーで買ってきてくれた午後の紅茶の期間限定フレーバー。あっさりとしていて、余り癖がない味で美味しかったです。
2016年09月22日
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前作「警告」のラストの「その後」から始まる今作。ジェイ・タリーが怪しいことにうすうすと気づいていましたが、やっぱりなぁという展開になりました。上巻はダラダラとした展開で少しイラッとしてしまいましたが、下巻になると中盤から展開が早くなり、惨殺されたダイアン・ブレイとタリーとの関係、そしてキャリーがケイに送ったとされる手紙の真相も解り、怒涛のラストまで読み終えました。「黒蠅」でベントンの消息が判るので、これから読もうと思っています。
2016年09月22日
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うどんのどん兵衛の釜めしです。釜めしはうどんの出汁がきいていて美味しかったです。
2016年09月22日
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メッセージ・イン・ア・ボトル (ソフトバンク文庫)/ニコラス・スパークス「奇跡を信じて」を読んだことをきっかけに、ニコラス・スパークスさんの作品を読むようになりました。この作品は、作者の両親の間に起きた悲しい出来事と、父親の身に起きた悲劇を基にこの小説を書いたとか。自分の子を身ごもった妻を事故で亡くしたギャレットと、夫と離婚したテレサ。いつしか惹かれあい、愛し合うようになりますが、二人に悲劇が・・何だか切ないラストでした。特にテレサがギャレットへと向けて手紙を書いて瓶に入れて海に投げるくだりが。映画のほうも昔観ましたが、しっとりとした大人のラブストーリーでした。
2016年09月19日
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三連休最終日、家族とりんくう方面へ出かけ、昼食はイオン泉南のフードコートでランチ。ペッパーランチはいつ食べても美味しいですね。
2016年09月19日
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高校時代の、憧れの先生との切なく苦い恋物語でした。主人公・泉が最初から最後まで自己中な女に見えて感情移入することができませんでした。それよりも泉の後輩・柚子の身に襲った悲劇がかわいそうでなりませんでした。レイプが「魂の殺人」と呼ばれるのは、被害者の負った精神的な傷が深いからでしょうね・・もしわたしも柚子と同じ目に遭ってしまったら・・と思うと・・泉の初恋の相手・葉山先生にも感情移入できず、二人が別れるシーンを読み終わってからスッキリしました。今まで主人公に感情移入できず、最後までモヤモヤした本は何冊かありましたが、これほどまでに主人公にイライラした本はありませんでした。
2016年09月18日
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偶然パリで出会った製薬会社社長・ピーターと上院議員の妻・オリビア。互いに既婚者でありながらも不幸な結婚生活を送っている二人。オリビアの家族に起きた悲劇に便乗しようとするオリビアの夫・アンディーのゲスさに吐き気がしましたが、ピーターとオリビアはいずれ離婚し、生涯の伴侶となりそうですね。ワシントンで再会し、互いの手を取りあって歩く二人の姿を想像しながら本を閉じました。ダニエル・スティールの作品は学生時代何作か読んだことがありましたが、どれも面白いですね。
2016年09月18日
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『長い旅路』の方は、ハードカバー版で大学生の時に図書館で借りて、上下巻セットで読みました。母親のくだらない嫉妬によって彼女から虐待されたヒロイン・ガブリエルの、壮絶な半生を描いています。生々しい虐待描写には思わず涙してしまいます。最近幼児・児童虐待事件が相次いでおりますが、虐待された子どもは一生、その傷を引き摺っていくんだろうなぁ。ガブリエルは母親に捨てられましたが、預けられた修道院のシスター達に大切に育てられ、あることを境に修道院から出た彼女を優しく見守ってくれる老教授など、彼女を優しい愛情で包む人たちに恵まれて良かったと思います。両親の離婚で深く傷ついたガブリエルが、父親に「自分は愛されていたのか?」という疑問をぶつけるくだりと、新しい家族を得た彼女の姿には感動です。まぁある意味、ガブリエルの母親も幼いころ両親や親戚に蔑ろにされて育った、虐待の被害者ですが・・彼女は「母」としてではなく、「女」として生きたかったんでしょうね。子どものことを考えず「女」として自分の恋愛を優先する母親を、子どもの目線で描いたドラマですね。
2016年09月18日
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蟹とトマトクリームと、麺との相性が良くて美味しかったです。
2016年09月18日
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ベントンの死はスカーペッター達に大きな影響を与えましたね・・いちファンのわたしもショックを受けましたし。今回は、新任の副署長・ブレアが嫌な女でむかつきました。残忍で自己中心的な性格をした絶世の美女として描かれていて、そして物語の終盤で連続殺人犯の「狼男」の犠牲者になってしまったのは当然なのかなぁ・・と思ってしまいました。まさか「狼男」がスカーペッターの前に現れるとは思いもしませんでした。一度読んだシリーズですが、また読みたくなりました。
2016年09月17日
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日清から発売した博多ラーメン。細麺は美味しいし、あっさりとした豚骨スープもしつこくなくて美味しいです。
2016年09月17日
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スカーペッターシリーズを再読しようと思い、「業火」を先ほど読了しました。連続殺人犯・キャリーの影が見え隠れする今回の事件。キャリーはかなり極悪非道な女です。事件の被害者たちがどんなふうに殺されてしまったのか、想像するだけも怖いです。この作品はかなりショッキングな展開で、これからどうなるんだと思いながらもラストはしんみりとしました。・・とはいえ、これがシリーズの伏線である事に後で気づきましたが。スカーペッタシリーズ、これからどうなるのでしょうか。ちょっと迷走中なところがあったのですが、「標的」で怒涛のラストを迎えてから続きが気になって仕方がないです。
2016年09月13日
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芹沢達が長州の者達に暗殺されたことにより、それまで芹沢率いる水戸派と、近藤率いる試衛館派という二つの派閥がなくなり、壬生浪士組から新選組へと名を変えた隊内の淀んだ空気は一気に浄化したようにみえた。しかし―「なぁ、聞いたか?尾上達、また脱走を企てたらしいぞ?」「またかよ・・これで何度目だよ、あいつら。」 稽古の後、千尋が他の隊士達と井戸で身体を洗っていると、脱走を企てて失敗した隊士が蔵に監禁されていることを千尋の近くに居た隊士達が話していた。「まぁ、厳しい稽古についていけなくて、里に帰りたかったんだろうさ。」「そんなに脱走したけりゃぁ、はじめから入隊するなって話だよな。」隊士達はそう言うと、大きな声で笑った。そんな彼らの会話を聞きながら、千尋は井戸を後にした。「さっき、あいつらの話を聞いただろう?」「ええ。原田先生、尾上さんの処分はどうなるのでしょうか?」「まぁ、脱走を企てたんだから切腹は避けられねぇな。」原田左之助はそう言うと、千尋を見た。「何とかして彼を助ける方法はないでしょうか?」「あるとしても、鬼の副長がそれを聞きいれると思うか?」原田の問いに、千尋は首を横に振った。 歳三が定めた局中法度には、“局ヲ脱スルヲ不許”という文言が掲げられており、いかなる事情を抱えた者であっても、新選組からの脱走を企てた者は切腹に処するという厳しい掟であった。「まぁ、こればかりは俺達は何もできねぇよ。」「そうですね。」「荻野君、土方さんが呼んでいますよ。」「はい、わかりました。」総司に呼ばれ、千尋が副長室に入ると、歳三は相変わらず渋面を浮かべながら文机の前に座って仕事をしていた。「副長、荻野です。」「荻野か、そこに座れ。」「はい。」「尾上に後で昼餉を持って行ってやれ。」「わかりました。」「あいつは少しおかしくなっているから、何かあったら外の監視役を呼ぶんだぞ、いいな?」「はい・・」 尾上の昼餉を蔵へと運んだ千尋は、蔵の中から不気味な声が聞こえてくることに気づいた。「尾上さん、そこにいらっしゃいますか?」千尋が蔵に入ると、尾上は壁に向かってぶつぶつと何かを話していた。「昼餉、ここに置いておきますね。」千尋がそう言って尾上の前に昼餉の膳を置くと、突然彼は千尋の手を掴み、千尋を床に押し倒した。「何をなさいます!」目を血走らせながら、尾上は口端から涎を垂らして千尋を見ると、彼の着物を脱がそうとした。「誰か、来てください!」千尋の声に気づいた監視役の隊士が、慌てて蔵の中に入り、尾上を押さえつけた。「大丈夫か?」「はい・・」「もうここには来ないほうがいい。」「わかりました。」 蔵から出た千尋は、恐怖で思わずその場にへたり込んでしまった。人があんなに狂った姿を見たのは、生まれて初めてだった。にほんブログ村
2016年09月13日
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一昨日、職場の同僚の方が亡くなり、そのお通夜に参列しました。写真のフィナンシェは、その香典返しに頂きました。チョコとプレーンの2種類で、チョコはしっとりとした味わいで、プレーンはザラメが少しコーティングされており、甘い味わいが口の中で広がってどちらも美味しかったです。
2016年09月13日
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業務スーパーで買った、ココナッツウェハースケーキ。中はこんな感じになっていました。ココナッツとチョコの甘みが上手い具合に合わさって美味しかったです。
2016年09月12日
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期間限定の味。サーモンとチーズとの相性が良くて美味しかったです。
2016年09月12日
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「女将さん、お忙しい中わざわざ来てくださり、ありがとうございます。」「いいえ。こちらこそお忙しい中会ってくださっておおきに。」菊枝はそう言うと、歳三と勇に対して頭を下げた。「女将さん、話というのは何でしょうか?」「実は、千尋を正式に舞妓として店だししたいと思うてます。千尋の養い親である土方様と近藤様にその事をご相談したくてこちらへ参りました。」「女将さん・・いや、菊枝殿、お言葉ですが千尋は没落したとはいえ武家の娘です。彼女はいずれ実家を再興する為に・・」「そないな見え透いた嘘など吐いても無駄どす、近藤様。うちは千尋の正体を知ってますえ。」「何と・・」勇は菊枝の言葉を聞くと、驚愕の表情を浮かべた。「菊枝殿はどうやら話が解る方のようですね。」歳三は菊枝に微笑むと、彼女は頬を赤く染めた。「うちかて長年置屋の女将を務めてますさかい、ちょっとやそっとの事では動じたりはしまへん。」「そうですか。ならば話が早い。千尋が舞妓として店だし出来ないのは、千尋が男だからです。それに、千尋は・・」「そちらはんの隊士どすやろ?その事を踏まえてうちは千尋を店だししたいと言うてるんどす。」菊枝は一旦言葉を切り、歳三を見た。「そうですか、では仕方がありませんね。千尋を暫くそちらで預かって頂きましょう。」「おおきに。」「トシ、そんな事をしてもいいのか?」「いいに決まっているだろう、近藤さん。」そう言って自分に微笑む歳三の姿を見た勇は、彼が何かを企んでいる事に気づいた。「ほな、うちはこれで失礼します。」「駕籠を用意いたしますので、暫くお待ちください。」「結構どす。」 西本願寺の屯所を出て、『いちい』へと戻った菊枝は、千尋に二月後正式に舞妓として店だしする事を伝えた。「女将さん、うちは女将さんに話したいことが・・」「さっき、あんたの養い親に会うてきた。向こうもあんたが店だしすることを承知してはったわ。」「そうどすか。そしたら店だしの日を迎えるまで、精進させて貰います。」「これからお気張りやす。」「へえ。」 千尋と菊枝の話を立ち聞きしていた鈴江は、不快そうに鼻を鳴らしてそのまま自室へと戻った。「どうした、そんな顔をして?」「どうもこうもないよ。あの新入りが正式に店だしする事に決まったよ。」 鈴江はそう言うと畳の上で胡坐(あぐら)をかいた。「全く、お前の今の姿をお前のご贔屓筋の客が見たら失神するぞ?」「そんな客、勝手に失神しとけばいいんだよ。それよりも、これから面白くなりそうだね。」鈴江は口端を上げて笑うと、信にしなだれかかった。「何が面白くなるんだ?」「元は武家の娘だったか何だか知らないけれど、これから千尋は花街の住人となる訳だから、花街の厳しい掟をわたしが叩き込んでやらないとね。」「お前が何を企んでいるのかは解る。余りやり過ぎないようにしろよ?」「あぁ、わかったよ。」(まぁ俺がこんな事を言っても、こいつは俺の言う事を聞かないだろうからな・・) 信は心の中でそう呟くと、咥えていた煙管の中に溜まっていた灰を火鉢の中に落とした。にほんブログ村
2016年09月10日
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「お話とは何どすやろうか、おかあさん?」「実はな、千尋を近々店だししようと思うてるんや。」「店だし、どすか?」菊枝の言葉を聞いた鈴江は、眦(まなじり)をつり上げた。「お言葉どすけどおかあさん、まだあの子はここに入って日が浅いさかい、店だしはまだ早いのと違いますか?」「千尋はお武家の出やったからか、芸事の呑み込みも早いし、礼儀作法もちゃんとしとる。祇園のしきたりには背くことになるやろうけれど、組合会の皆様も承知してくれはったのや。」「そうどすか。誰が千尋と姉妹の杯を酌(く)み交わはるんどす?」「華千代(はなちよ)に決めた。あの子なら千尋の事をよう指導してくれることやろ。」菊枝はそう言葉を切ると、煙管を咥えた。「お話はそれだけどすか、おかあさん?」「そうや。あんたはこれからお座敷やろ?千尋から店だしの事はうちから言うとくさかい、今日も励みや。」「へぇ、ほな失礼します。」菊枝の部屋から出た鈴江は、廊下で千尋と擦れ違った。鈴江は千尋を睨みつけ、彼の肩にわざとぶつかった後、そのままお座敷へと向かった。「おかあさん、千尋どす。」「お入りやす。」「へぇ。」「実はなぁ、さっき鈴江にも話をしたのやけど、あんたを近々店だしすることに決めたえ。」「は?」 菊枝の言葉に驚き、千尋は一瞬声が裏返ってしまった。男の身で舞妓として店だしするなど、前代未聞の事だ。「おかあさん、それはもう決まった事どすか?」「そうや。すぐに店だしする訳やない、二月後や。」「二月後どすか。おかあさん、すいませんけどうちに考える時間をおくれやす。」「わかったわ。急な事であんたも驚いたやろうし、少し休んだ方がええかもしれん。」 自室に戻った千尋は、すぐさま歳三宛ての文を認めた。「三味線の稽古に行ってきます。」「気を付けて行くのやで。」「へぇ。」 三味線の稽古へと向かった千尋は、途中で擦れ違った男に歳三宛ての文を手渡した。「副長、荻野から文が届いております。」「そうか。」 監察方の隊士から千尋の文を受け取った歳三の表情が、徐々に険しくなっていくのを見ていた総司が副長室に入って来た。「どうしたんですか、土方さん?付き合っている女にややこが出来たんですか?」「そんな事じゃねぇよ、馬鹿。千尋が舞妓として二月後に店だしをすることになったそうだ。」「え、それは本当ですか?」「俺が嘘を吐く訳がねぇだろうが!」歳三がそう怒鳴って総司を睨みつけると、彼は歳三の手から千尋の文を奪った。「これからどうするんでしょうね、千尋君。男だから店だしは出来ないって、向こうの女将さんに断る事も出来なさそうですし・・」「あいつなら、上手い言い訳を考えて断るだろうよ。」 しかし、事態は二人が考えているほど甘くはなかった。「副長、『いちい』の女将が副長に会いたいとおおせです。」「わかった、今行く。」にほんブログ村
2016年09月10日
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母が近所のスーパーで買ってきたケーキ。北海道のベイクド・アルルというお店のケーキだそうです。生地はとても柔らかくて、酸味が利いたベリーとの相性がとても良かったです。
2016年09月10日
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ニコラス・スパークスさんの新作。交通事故で意識を失った妻・ギャビーとの出会い、そして選択の時を迫られるトラヴィス。物語のテンポが良くて進み、ギャビーが目覚める時までどうなるのかと思いながら読みました。ギャビーとトラヴィス達が平穏な暮らしを送っているラストを読み終えた後、胸が熱くなりました。
2016年09月08日
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「女将さん、良かった、気が付いて!」 何者かに銃撃された千代乃が意識を取り戻したのは、事件から数日後のことだった。「ファヨンさん、一体何があったの?」「あいつが・・ジョンスが女将さんを逆恨みして、女将さんを殺して、みんなを殺そうとしていたんです。」「まぁ、そんな事が・・」 満韓楼を襲い、自分を撃った犯人がジョンスだとファヨンから知り、千代乃は驚きのあまり絶句した。「わたしは撃たれるような事をしたかしら?」「きっとあいつの逆恨みですよ。ほら、ジニ様の事で色々と揉めていたじゃないですか?」「でもあれはもう過ぎた事よ。」「それは女将さんが思っていらっしゃるだけで、向こうはそう思っていないのでは?」 ファヨンの言葉に、千代乃は溜息を吐いた。自分がジョンスとの間に起きた事を過去のものだと思っているが、ジョンスはそう思っていないのかもしれない。 だから、日に日に自分への憎しみを募らせ、彼は自分を殺そうとしたのだ。「わたし、今回の事で色々と考えてしまうわ。わたしは彼に恨まれるような事をしてしまったのかしらって。」「そんなに思い詰めることはないですよ、女将さん。今までジョンスは好き勝手な事をしていたけれど、今回で確実に刑務所に入りますね。あいつの顔をもう見なくて済むと思うと、せいせいします。」そう言ったファヨンは、千代乃の手をそっと握った。「女将さん、わたし達は女将さんの秘密を誰かに口外したりはしませんから、安心してください。」「ファヨンさん、貴方いつからわたしが男だという事に気づいていたの?」「ジョンスの家の使用人が女将さんのお風呂を覗いていた時からです。その時わたし、偶然女将さんの裸を見てしまったんです。」「そう。」「男でありながら今まで女として生きてきたという事は、女将さんは複雑な事情を抱えていらっしゃるのですよね?」ファヨンの問いに、千代乃は静かに頷いた。「ファヨンさん、貴方の他にわたしの秘密を知っている人は居るの?」「ええ。チェヨンやユソンも知っています。後、料理番のミジャも。みんな口が堅いので、安心してください。」「わかったわ。ファヨンさん、貴方はもう満韓楼に帰りなさい。」「はい。ではこれで失礼します。」 千代乃の病室から出たファヨンは、廊下で一人の男性と擦れ違った。その横顔をチラリと見た彼女は、彼と何処かで会ったような気がした。「すいません。」「はい、何でしょうか?」 男性がくるりと自分の方へと振り向くと、ファヨンは男性の顔をじっと見つめたまま両手で口を覆った。「貴方、生きていらっしゃったのですね?」「ファヨン・・もしかして、あの時のファヨンか?」男性はファヨンの方へ一歩近づくと、彼女を抱き締めた。「あの時、お前は死んだものだと思っていたのに・・こうしてお前と会えるなんて、嬉しいよ!」「わたしもです、ヨンイル様!」 病院の廊下で抱き合っている二人の姿を、通りかかった看護婦が怪訝そうな様子で見つめていた。「ここだと人目があるから、何処か静かな所で話さないか?」「ええ、わかりました。」 ユソンとミジャが病院へと千代乃を見舞いに行くと、ファヨンが見知らぬ男と共に病院から出て行く姿を見た。「あの男、一体誰だろうね?」「知らないよ、そんな事。ユソン、他人の色恋沙汰に首を突っ込むなんて野暮な事、するんじゃないよ。」にほんブログ村
2016年09月08日
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ファヨンと共に応接間に入った千代乃は、見知らぬ二人の外国人男性が窮屈そうに床に座っている事に気づいた。『満韓楼の女将の、千代乃と申します。あなた方は?』『はじめまして、千代乃さん。わたしはピョートルと申します。こちらはわたしの弟の、イヴァンです。』 金髪碧眼の男性がそう言って千代乃に自己紹介すると、彼の隣に座っていた男性も千代乃に会釈した。『ピョートルさん、何故こちらにいらしたのですか?』『実は、旦那様・・つまり貴方の母方の祖父に当たる方が、死ぬ前に一目貴方にお会いしたいとおおせなのです。』『わたしの、お祖父様ですか?』 今まで実の両親、そしてその親戚の事など知らなかった千代乃は、ピョートルの言葉を聞いて驚いた。『その様子だと、何もご存知ないようですね?』『わたしは赤ん坊の頃、養家の前で捨てられていたと、養母から聞きました。ですから・・』『そうですか。』ピョートルはそう言うと、一枚のメモを千代乃に手渡した。『そのメモにわたし達の滞在先であるホテルの住所が書かれています。お時間があれば、是非いらしてください。』『解りました。本日はお忙しい中、来て頂いて有難うございました。』 玄関までピョートルとイヴァンを送った千代乃が自室に戻ると、丁度ファヨンが昼食を持って来たところだった。『ファヨンさん、いつも有難う。』『いいえ。それよりも女将さん、さっきの方達はどなただったのですか?』『わたしも詳しくは知らないのだけれど・・母方の祖父の使いの方だと言っていたわ。』千代乃は昼食を一口食べると、そう言ってファヨンの方を見た。『ファヨンさん、貴方ご自分の両親の事をどれほど知っているの?』『うちの親の事なら何でも知ってますよ。どうしてそんな事を聞くんですか?』『わたしは、実の両親の顔を知らないの。赤ん坊の時に捨てられて、養母に育てられたから。だから、あの人達から母方の祖父に会ってくれと言われて、驚いてしまったわ。』『それは仕方ないですよ、今まで知らなかった母方のお祖父様から突然会いたいなんて言われたら、誰だって驚きますって。』『そうね・・』『それじゃぁ女将さん、お昼食べ終わったら呼んでください。』『えぇ、わかったわ。』ファヨンが部屋から出て行った後、千代乃はスープを一口飲んだ。 日本に居た頃養母が作ってくれた味噌汁の味を思い出し、千代乃は自然と涙を流していた。 この哈爾浜(ハルビン)に流れ着き、満韓楼の女将となってもうすぐ半年の歳月が経とうとしている。(おかあさんや置屋のみんなは元気かな?) 昼食を食べ終えた千代乃がそんな事を思いながらファヨンを呼ぼうと自室の襖を開けた時、中庭の方から突然銃声が聞こえた。『女将さん、あいつが来ました!』『どうしたの、あいつって誰?』『女将さん、逃げてください!』 チョンジャがそう叫んだ時、二発目の銃声が中庭に響いた。 千代乃は脇腹に刺すような痛みを感じると、そのまま意識を失った。にほんブログ村
2016年09月08日
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王宮を出て馬車に乗り、着いたのは貧民街だった。 崩れ落ちそうになっている薄汚い家々が並び、馬車から降りた自分と少女を住民達は好奇と悪意が混ざった目で見た。「ここよ。」そう言って少女は、ゴミ溜めの前にある古ぼけた家のドアを開いた。ドアが開かれると、長年の埃がもうもうと舞い、ステファニーは咳き込み、ハンカチで口元を覆った。暗闇の中、ステファニーと少女の足音だけが響く。少女は寝室だったと思われる部屋の扉を開けた。そこには窓のそばの床に倒れているエドガーの姿があった。「エドガー様!」ステファニーがエドガーに駆け寄ろうとすると、ステファニーの前に突如大きなこうもりが現れた。だがそれはよく見ると、黒いフードを被った男だった。「会いたかったぞ、“サファイア”。」男はそう言って笑った。男に見つめられ、ステファニーは吐き気がしそうだった。「あなたは誰? エドガー様は無事なの?」「ああ、奴は無事だ。お前が下手な真似をしないかぎりはな。」「どういうこと?」ステファニーの言葉に、男はフッと口端を上げて笑った。「お前が全てを思い出すまで、この男は私が預かっておく。私達はこれからロシアへと発つ。お前はロシアで失った過去を思い出せ。そして私の配下となれ。」「何? 何を言っているの? 早くエドガー様を返して!」「残念だが、それはできない。」男はエドガーを抱えて部屋を出ていった。「あの人は誰? それに、失った過去って・・」「それは自分で見つけなさいな。」少女はそう言ってステファニーを見た。「あなたと私、そっくりね・・まるで双子のようだわ。」フフッと少女は笑い、ステファニーの顎を掴んだ。「ロシアで待っているわ。」少女はそう言って部屋を出ていった。「エドガー様・・」暗闇の中で、ステファニーは呆然と立ちつくしていた。―ウィーン編・完―にほんブログ村※UPし忘れていた事を先ほど気づきましたorz
2016年09月08日
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インドネシア風焼きそばということで食べてみたのですが、スパイシーで美味しかったし、UFOの焼きそばよりしつこくなくてあっさりとしていました。クセになる美味しさでした。
2016年09月08日
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肉だしとあってか、スープが美味しかったです。ただ、味付けが少し濃かったです。スープと麺との相性が良かったです。
2016年09月06日
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ネットで「徹夜必至のミステリー」と紹介されていたので、近所の本屋で立ち読みした後購入しました。はじめはわたしと同年代の男性が主人公の物語なのかなぁと思って読み進めていたら、最後の章で真相が解り、思わず「え~!」と叫んでしまいそうになりました。恋愛は若者だけの特権ではありませんものね・・その若者の「恋愛・結婚離れ」が最近話題になっていますし。タイトルの「葉桜」に謎を解くキーワードがあるのかなぁと思っていましたが、やはりそう来たか!と読み終わった後納得しました。歌野さんの作品、これから機会があったら読んでみたいです。
2016年09月04日
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今日のお昼です。ボロボロと端から食べ始めたらタルト生地が散らばって食べにくかったですが、チーズの味がしっかりしていて美味しかったです。
2016年09月04日
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鈴江の正体を探る為、彼女が籍を置いている置屋『いちい』に仕込みとして潜入した千尋だったが、仕込みの仕事は彼が思っていたよりも多かった。 仕込みは、舞や三味線などの鳴り物の稽古をしながら、先輩格に当たる舞妓(まいこ)や芸妓(げいこ)達の着付けを手伝ったり、彼女達の身の回りの世話をしたりする。当然、炊事や洗濯などの家事もせねばならず、千尋は『いちい』に来てから働きづめの日々を送っていた。「千尋ちゃん、襦袢出しといておくれやす。」「へぇ、姐さん。」 鈴江の妹舞妓で、今月に店だししたばかりの鈴華は、千尋と歳が近いこともあってか、色々と千尋に『いちい』に籍を置いている舞妓や芸妓達のことや、花街のしきたりや人間関係などを教えてくれた。「鈴江姐さんは、何処の生まれなんどすか?」「さぁ、うちもよう知らへんけれど、確か加賀の生まれやと聞いたことはあるえ。」(加賀か・・)「千尋ちゃん、鈴江姐さんが呼んでるえ。」「解りました、すぐ行きます。」「そないな事を言うたらあきまへんえ。」「すいまへんでした、姐さん。」京言葉を使うよう他の舞妓から指摘され、千尋はそう言って彼女に頭を下げた。「鈴江姐さん、千尋どす。」「お入りやす。」「失礼します。」 千尋が鈴江の部屋に入ると、鈴江は鏡台の前で化粧をしていた。白粉を塗り、口と目元に紅をさした鈴江は、初めて顔を合わせた時の姿とは別人のように美しかった。「うちに何か用どすやろうか?」「別に。ただ武家のお嬢様がどうして仕込みとして働いているのか、気になっただけさ。」 化粧を終えた鈴江は、鏡台の前に紅筆を置くと、そう言って千尋を見た。「京言葉をお使いにならないのですね?」「まどろっこしい言い回しが嫌だし、話すとイライラして来るからお座敷の時以外は使わないんだよ。」そうはきはきとした口調で話す鈴江の喉に、自分と同じ物があることに千尋は気づいた。「では、こちらからも質問させてもらっても宜しいでしょうか?」「どうぞ。」「あなたは何故、男でありながら芸妓をしていらっしゃるのです?」「それは秘密。君だって、男なのに女ばかりの置屋に居る理由を、わたしに知られたくはないだろう?」 鈴江は両手を千尋の薔薇色の頬へと伸ばし、金色の瞳を光らせながら少し恐怖に怯えている彼の顔を覗き込んだ。「鈴江、何処におるんや?」「今行きますえ、おかあさん。」 階下で自分を呼ぶ菊枝の声を聞いた鈴江は、千尋からさっと離れると部屋から出て行った。にほんブログ村
2016年09月03日
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「土方君、一体どういうつもりだね?」「伊東さん、何をそんなに怒っているのです?」「とぼけないでくれたまえ! 栗田君の処分をわたしに相談もなく、独断で決めて・・」「そうだったな。」今まで伊東の怒声を背に受けながら仕事をしていた歳三だったが、漸く硯を置いて彼の方を振り向いた。「栗田の処分を独断で決めた事には、お詫び致します。ですが、隊の風紀を乱したのは貴殿の麾下(きか)の者では?」歳三にそう言い返され、伊東は怒りで頬を赤くしながら黙り込んだ。「だが、一言言ってもいいのではないか?」「もう済んだことです。伊東さん、こんな所で油を売っている暇がおありですか?」「これで、失礼する!」 副長室から伊東が出てきたのを見た千尋は、副長室の前に座り、中に居る歳三に声を掛けた。「副長、千尋です。」「入れ。」「失礼いたします。お茶をここに置いておきます。」「ああ、後で飲む。」 歳三はそう言って千尋をちらりと見ると、再び仕事を始めた。「お前、祇園の鈴江という芸妓を知っているか?」「いいえ。その芸妓がどうかされたのですか?」「栗田を俺の元に連れてきたのは、そいつなんだが・・その鈴江とかいう女の素性を、探って貰えねぇか?」「承知いたしました。局長にはこの事はどうお話いたしましょうか?」「近藤さんには俺が話す。くれぐれも無理はするなよ。」「わかりました。」 祇園の置屋『いちい』に千尋は潜入捜査することになり、最低限の荷物を纏めた後、彼は女物の着物に着替えて西本願寺の屯所から出て行った。「すいません、どなたか居りませんか?」「何どすやろうか?」「こちらで、働かせていただきたいのですが。」「そうどすか。」『いちい』の女将・菊枝は、そう言うと千尋を見た。「見たところ、あんたお武家のお嬢様のようどすなぁ。まぁ、ここやと人目がつくさかい、部屋でぶぶでも飲みましょか。」「有難うございます。」 こうして、千尋は置屋『いちい』の仕込みとして働くことになった。「おかあさん、この子は?」「初めまして、千尋と申します。今日からこちらで仕込みとしてお世話になります。」「武家のお嬢様がこないな所に来るやなんて、よほど訳ありなんやろうなぁ。」 鈴江はそう言って千尋を見ながら、茶を飲んだ。「おい、聞いたか。うちに新しい仕込みが入ってきたこと。」「知っているよ。今朝会ったけれど、言葉遣いといい、立ち居振る舞いといい、何処かの武家のお嬢様のようだね。」「鋭いな。まさか、お前もそうだったのか?」「まぁね。」 鈴江は信の背中に爪を立て、クスリと笑った。にほんブログ村
2016年09月03日
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ある日突然若年性アルツハイマーにかかってしまった広告代理店で働く主人公。今まで憶えていたことがすべて忘れてしまう、そして周囲の人間に自分が病気であることを知られたくないという主人公の苦悩と葛藤を、読み進めるごとに想像しながら涙が出そうになりました。同じ若年性アルツハイマーを扱った作品で、昨年映画化された「アリスのままで」の原作小説を読んだことを思い出しました。大切な人との思い出が消えてゆく、そして自分自身の記憶も消えてゆく・・最後に残ったものは何だったのかは解りませんでしたが、二つの物語の結末はとても穏やかなものでした。
2016年09月01日
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「赤毛のアンシリーズ」第2巻目。16歳になり、アボンリーの小学校で子供達を教える教師となったアン。少女から大人へと成長しつつある彼女は相変わらず忙しい毎日を送っていますが、その中でも想像の翼を飛び立たせることを忘れないアンの姿がとても愛おしく感じました。アンと同じ空想好きのミス・ラヴェンダーとの出逢いや、アンの生徒であるポール・アーヴィングの父親とのロマンスが美しい言葉で綴られていて、読み終わった後にうっとりとしました。これからアンシリーズを一冊ずつ読むのが楽しみになってきました。
2016年09月01日
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最終巻ということで、巧や豪、そして海音寺たちの想いが交錯する中、いよいよ横手二中との再試合が行われました。どちらが勝ったのかは最後までわかりませんでしたが、豪と巧との絆がより強くなったことを感じました。このシリーズを通して、巧や豪をはじめとする野球に情熱を持った少年達の成長物語を1巻ずつ楽しみながら読んできました。そしてこの最終巻を読み終わった後、面白かったと思いながらも、もう巧達に会えないのかという寂しく思いもしました。大学の時にこのシリーズを知って一度読みましたが、いつの間にか読むのを止めてしまいましたが、再びバッテリーシリーズ全巻を読めて良かったです。
2016年09月01日
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