坂崎文明さん
>インターネット専業出版社づくりのノウハウなんかも掴めそうですね。
-----
もし少しでもヒントになるなら、すごく嬉しいです。ただ私のノウハウなんて大したことはないですよ。自分の作った本がなかなか売れないものだから、あの手この手と必死で考えてやってきただけです。それにね、どうしても売りたい本を作ったときって、必死で考えるものだから、不思議と次々とアイディアが浮かんでくるものです。

時代はどんどん変わります。ヒントを得て頂くことは大歓迎なのですが、先入観を与えてしまうことだけを恐れています。 (Dec 31, 2004 03:32:44 PM)

ちょっと本を作っています

ちょっと本を作っています

Dec 31, 2004
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カテゴリ: 本を作る

今日は大晦日。皆さん忙しくて私のブログをご覧になる方も少ないでしょう。
こんなときには、私の隠し技をちょっと披露してしまいます。
個人出版で一般書や実用書を出される方にはヒントになると思います。



小さく生んで大きく育てる方法

出版のリスクを少なくするためには小部数から始めるべきだと書きました。

ただ単純に、言葉どおりなら、印刷部数を少なくするだけです。

「あー、売れたら重版すればいいのか」と思われるでしょう。


でもそれだけでは、チャンスは逃げて行きます。

「チャンスの女神には後ろ髪はない」といいます。

チャンスをつかまえたら、がっちりと引き込まなければならないのです。


私の販売方法の一つに、「改訂版方式(私の造語です)」があります。

はるか昔に私が始めた方法ですが、実用書の出版社などがとりいれています。

もう一つは「後追い宣伝方式(こちらも私の造語です)」があります。




何でもそうなのですが、仕事のコツってコロンブスのタマゴです。

これから個人出版を始められる方や出版業界を目指される方へ贈ります。


最初から改訂版発行を念頭に置いた本作り

私が今度だす『38万円で本ができた』を例に取ります。

最初の原稿を仕上げた段階で、すでに改訂版の構想を固めているのです。

そのための追加原稿の元が、今書いている楽天日記なのです。


無駄になるかも知れません。最初の本が短期で売り切れなければボツです。

確率は20%と私は読んでいます。完売できるのは二割程度の確率なのです。

少ない重版のチャンスを、重版だけに止めたくないと思ったのが着眼点です。


今の出版流通システムでは、ISBN(国際図書)コードが変われば新刊扱いです。

売れたと思ったら、改訂版で再デビューします。過去の実績のある新刊です。

出版取次や本屋さんの求める、実売実績のある本として再デビューです。


最初の本は160頁、改訂版は192頁



それどころか、最初の本の企画段階ですでに決めていました。

最初は、二冊抱き合わせで印刷する。だから160頁でも良かったのです。


160頁が二冊で、トータル320頁です。全判の機械にかけられる数字です。

昨日、大台と呼ばれる全判の印刷が32頁単位だとご紹介しました。

160頁だけだと16の倍数で、半裁の印刷機を使うことになります。




ところが再版(私の場合は改訂版)は、一日でも早く出さなければなりません。

でないと、チャンスの女神の後追いになってしまいます。


単品で印刷することになるので、その場合の頁数を大台に合わせています。

いつ、いかなるときでも、チャンスを逃さない網の目の包囲網。

「チャンスは追いかけるな、待ち伏せするものだ」というのが私の出版戦略です。


同じ本を買った人が満足できる本作り

食料品などの消耗品ではありません。同じ本を買うことはまずあり得ません。

この常識に挑戦しました。常識を否定することから新たな可能性は生まれます。

方法は一つです。最初の本は最初の本の良さ、次の本は別の良さを加えます。


改訂版には最初の本の根幹部分を残します。そして発展型を書き加えます。

最初の本を買った人が、「あーこれも買ってみたい」と思える本作りです。

併せて最初の本(改訂版発行時に絶版)を買ったことを喜んでもらえるような。


最初の読者を固定客にして、さらに新たな読者開拓に取り組むのです。

著者である私も、そしてあなたも、常に発展途上人です。

それでなくても本が出来上がってから、「あーしとけば良かった」と悩みます。


以上の方法は、重版したのに売れ残る例が余りにも多かったので考えました。

実用書出版社で形だけをまねてカバーとタイトルだけを変えているようです。

出版取次や本屋さんはだませても、読者はだまされません。


後追い広告のすすめ

以前「サンヤツ」と呼ばれる新聞広告などの効果が薄れたと書きました。

バイブル商法で使われる本の広告ばかりが載っているのですから当然です。

「売れるものをもっと売る」これは販売戦術の基本です。


「いいものなのに売れない。もっと宣伝しなければ……。」

その気持ちは分かります。でもその場合は、宣伝よりも売れる商品作りです。

いいものはきっと売れると信念を持って、商品改良に取り組むべきです。


宣伝とは、時として砂漠に水を撒くようなものだと思っています。

だったらその水は、もっと有効利用すべきです。

一番の問題は、宣伝のタイミングです。


「後追い広告のすすめ」と書くだけで、ほとんどの方がお分かりでしょう。

「売れ始めたら宣伝する」広告って意外と単純なほうが効果が出てきます。

本の広告も同じです。

売れていない本の宣伝は、砂漠に水を撒く例えどおりです。




さて明日は元旦。来年は、楽天日記に何を書こうかとワクワクしています。











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Last updated  Dec 31, 2004 02:55:32 PM
コメント(12) | コメントを書く
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■コメント

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はじめまして。  
TOLEDO817  さん
申し送れましたが、リンクさせていただき、勉強させていただきます。自分も、いつの日にか本をだせたらなあという気持ちがございます。よろしくおねがいいたします。 (Dec 31, 2004 12:58:23 PM)

Re:自分の本を作ろう(12/31)  
晃志0101  さん
自分を売り出すのも同じ方法がとれそうですね。
後追い広告の勧めはひねってみたいですね。
コンサルタントとしては我輩の辞書には空きがある。
三ページの一行に書き込んでおこう。
感謝!

今年一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
こうじ (Dec 31, 2004 01:38:52 PM)

Re:自分の本を作ろう(12/31)  
あすか325  さん
来年の日記、わくわくしておられるんですね
すごいな~
楽しみに寄せてもらいま~す
良いお年をお過ごしくださいね
(Dec 31, 2004 02:46:12 PM)

後追い広告に納得!  
Gimmick  さん
「改訂版を意識した本作り」はまさに業界の知恵ですね!

わたしは直販高額本を売っていましたが、初版であるにもかかわらず「改訂版」と名打って販売開始していました。

「改訂版」=「旧版に定評があった本に違いない」という心理を狙っての演出です。

楽天日記で有名な、とある編プロの方と、企画会議をした際のアイデアもすごくよかったです。それは・・・・

初版で「<増幅改訂版>お値段据え置き!」というキャッチコピーはどうか?とうアイデアでした。

直販業務用書籍なら大いにありえる演出です。(~_~;)

いずれにしても「次につなげるアイデア」こそ有益なアイデアだと思います。大変勉強になりました。

来年もご指導、宜しくお願いいたします。m( _ _ )m

(Dec 31, 2004 03:13:22 PM)

Re:自分の本を作ろう(12/31)  
坂崎文明  さん
ここの日記を読んでると、やっぱり本が出したくなりますね。

インターネット専業出版社づくりのノウハウなんかも掴めそうですね。

そういうのやってみたかったんですが、実務経験がないので(といっても実際にやってみないと解らないことは多いのですが)、ちょっと困っていました。

ここ1年、体調を崩し、やむなくのんびりしてたのですが、やりたいことがおぼろげながら見えてきて、来年はちょっと楽しみになってきました。

お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。

(Dec 31, 2004 03:17:23 PM)

Re[1]:自分の本を作ろう(12/31)  
両国の隠居  さん

こんばんは  
為になる話を拝読させて
頂きありがとう御座います。
来年も宜しくお願いします。
(Dec 31, 2004 05:18:42 PM)

いつもご訪問いただきましてありがとうございます  
晴れママ  さん
ブログを通しての本作り

私も今、いくつか試してみたい企画があります。

本文を読んで、その本文に対して
読者がどう反応して
どういう知恵を授けてくれるか?
それによって本になる原稿の内容に反映させようとおもいます。

まだ、企画段階ですが。
以前、この内容で本を書こうと思い

ちょっと相談したところ
なかなかいい反応が返ってきた内容です。

また、何か動き出した時には
ご相談申し上げようと思っています。

今日は雪が降り、思いがけず寒さに震える大晦日となりました。
どうか、温かくなさって風邪等めしませんように
お気をつけください。

それでは、よいお年をお迎えください。 (Dec 31, 2004 07:13:35 PM)

Re:自分の本を作ろう(12/31)  
o-rinn  さん
ご隠居さんがお元気で何よりです^^
なたまめ茶も近いうちに申し込みますね。
本の売上もうまきいくようお祈りしています。

よいお年をお迎えください。 (Dec 31, 2004 10:01:31 PM)

Re:自分の本を作ろう(12/31)  
ひなまんま  さん
ただ今、何十年かぶり?の紅白をつけ、雑用をしながら、のんびりしてます。(お供はお酒ではなく、ナタマメ茶!)
来年もどうぞ、めいっぱいすばらしい年でありますように!!
(Dec 31, 2004 10:48:44 PM)

新年おめでとうございます。  
dream-boat  さん
両国のご隠居さん、あけましておめでとうございます。

昨年は、本当に年の暮れからではありましたが、
両国のご隠居さんに出逢うことができましたこと、とてもうれしく思っております。

今年もブログの行き来をとおして、色んな勉強をさせていただきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。 (Jan 1, 2005 01:56:53 AM)

勉強になります  
始めまして、当方も、いずれ出版したい案件はあるのですが、出版についてまだまだ未知なところがあります。
出来るだけ毎日勉強させていただきます。 (Jan 1, 2005 09:14:48 AM)

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両国の隠居の自慢話


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画像の貼り付けかた


チェック


38万円で本ができた


第一章 もっと手軽に自分の本を作れたら


第二章 協力出版と懸賞募集の甘い罠


第三章 自分の本を作りたい理由を考えよう


第四章 本にする原稿をまとめよう


第五章 自分の本を売ってみよう


第六章 安く本を作る方法を考えよう


第七章 物書き稼業と編集者稼業の裏表


第八章 昨今の出版業界のお寒い事情


第九章 いまどきの本屋さんと物流事情


第十章 出版業界こぼれ話


【出版後記】


負けてたまるか


その1


その2


その3


その4


その5


その6


舞台裏からの独白


すぐそこの田舎暮らし


第一章 先住民/黒猫の『タンゴ』


第二章 山里「コンタ」発見


第三章 知らないってことは


第四章 竹の子で仲間を釣り上げる


第五章 森の天使の小さな落し物


第六章 小悪魔『チビクロ』参上


第七章 チビクロ砦とチビクロ王国


第八章 まったくもう、田舎暮しってヤツは


第九章 チビクロ、チビコゲへ変身中


第十章 隠れビーチで日向ぼっこ


第十一章 チビクロ、何処へ行こうか


第十二章 何で、お前まで行ってしまうの


第十三章 ムジナに見送られ、街へ帰る


エピローグ みんなで遊ぼうよ


両国・千夜一夜物語


前編


後編


はみ出し人生・出版屋稼業


第一話 私の出版屋事始め


第二話 ちょっぴり生意気だった理由


第三話 出版企画会議の話


第四話 土木から資格試験へ


第五話 工学書転じて実用書に 


第六話 なぜかスキー書


第七話 退職、そして創業


第八話 行け行けドンドンの始まり


第九話 原稿は役員専用車で届く


第十話 スパイにされちゃった


第十一話 ただ酒、ただ飯、お土産は仕事


第十二話 閃いた


第十三話 出版から映像へ


第十四話 ヒットチャートに載っかった


第十五話 思えば、いろいろやったもんだ


身も心も捧げた女は飽きられる


プロローグ


第一章 身も心も捧げた女は飽きられる


第二章 したたか女はイイ女


第三章 女の勘違い


第四章 私の出会ったイイ女列伝


エピローグ


ナタマメ狂想曲


第一話 なぜナタマメ茶を作ったのか?


第二話 やっぱり巻き込まれてしまった


編集後記


ご協力をお願いします


2


ちょっと振り返ってもらえませんか


リンクを貼って下さっている方一覧


ブログ仲間(その2)


自主制作出版日記


両国の年の瀬


セミナー日程


ブログ仲間が書いた本、作った本


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アジアの片隅に中古パソコンを


隠居の店


究極の中国花茶


健康でいて欲しいから


原稿の書き方、本のまとめ方


私の家計簿


本作りネットワーク


隠居の引越し


リボンリボンさんと楽天


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両国の隠居とJPS出版局の作った本


個人出版(自費出版)実践マニュアル


東京新聞(2006年12月15日)


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こうして著者は騙される


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無名著者のための販売戦略


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