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どうして父は軽四トラックに乗らなかったのかはわからない。でも、一旦田んぼへ入ると、結構な量を積むことができる。広い道を走るわけじゃないから、田んぼにも近い我が家なら、これで十分だった。これで一応4輪駆動だったりするから、畝も谷もへっちゃら。少しぬかるんだときはタイヤチェーンでカバーできるのだから。
実は、南あわじ市だけのものなのか、南あわじ市ではこの車が結構走っていたりする。そして、荷台部分は何と、リフトアップできたりするので、玉葱を玉葱小屋へ吊るして保管するときなど、上の方の段でも軽々と上がってくれるので大助かりだった。
父が他界するのと同時に、実家では稲作りも辞めてしまったので、こういう農作業用車は要らなくなってしまった。一番最後に活躍したのは、父が他界した、その年だったかなぁ。夫まで借り出して稲の収穫作業を行った。はざ掛けにしていた稲をハーベスターを動かしながら脱穀作業を。そして、はざ掛けに遣われた、足ぐいとなると呼ばれる棒は順序良く片づけてこの農作業用車に積み込んで一気に片付けが済んで行った。玉葱は、この年、作付は辞めていたと思う。
まさか、そんな農作業用車が我が家へやってくるとは思っていなかった。でも、誰かが使えるならと、義兄が考えて引き取っていた。そしたら、今年は夫の同僚宅で使いたいとのこと。何しろ、リフトアップできることが作業能率を上げてくれる。
父自身は、この玉葱を吊るという作業がかなりきつかっただろうと思う。なので、こんな優れものの話を聞いたとき、飛びついて買ったのだった。父の姿はどこにもないのに、この農作業用車が現役で頑張っていることが、何だか不思議。
積載量は。。。積めるだけ。なんてどこかのサイトで観たような。。。
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