授業研究のあしあと

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2013.08.22
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カテゴリ: その他
最近、国語と算数の授業を参観する機会があった。国語は「詩を味わう」、図工は「観光ポスターのよさを見つける」というものであった。

しかし、導入から子どもたちは活発に発言するものの、話し合いに深まりが感じられない。国語では、テキストにある言葉を単なるキーワードとして考えていた子どもが多い。図工では、それぞれのポスターに描かれているものを羅列していくものの、それらの関係やバランスなどが話題になることはなかった。

これは、テキストや作品を「じっくりとみる」ことが足りない一番の原因であろう。

国語では、話し合いと比べて音読が圧倒的に少ない。しかも、連ごと(三連の詩であった)に分け提示し、三連には空欄まである。これでは、詩全体を味わうということはできないだろう。さらには、授業前半は子どもたちの手元にはテキストは配られず、ていねいに読んだり書き込みをしたりする時間は確保されなかった。さらには、その音読もほとんどが一斉読みで、子どもたちは詩のおもしろさである「声に出して味わう」ことができなかった。

図工では、目的意識と相手意識をしっかりともたせるためだろうか、「熊本のよさ」「外国の人に」「タンブラーにする」「ポスターのよさを伝える秘密を探る」ということを「おさえる」導入であったため、ポスターで大切な「ぱっと見て目を引く」という部分が話題には上がらない。あわせて、授業者が「何が描かれているか」ということを問題にしたこともあり、子どもたちは「作品全体から受ける印象」を味わうことができなかったのである。

問題なのは、授業者の意識であろう。子どもたちが「話し合うこと」を一番にした授業づくりがなされているのではないか。

もちろん、どちらの授業とも魅力的な教材が準備されていた。しかし、「テキストや作品に触れる」「テキストや作品のもつ世界に入る」ということが十分ではなかったのである。国語では「授業の前半に一連一連ていねいに提示し、空欄に入る言葉を考えさせた」と、図工では「ポスターに描かれている一つ一つをていねいに確認した」と反論されるだろう。

それこそが「よこしまな」考えであり、子どもたちが対象を味わうことを疎外したのである。つまり、授業のデザインが複雑だったため、子どもと対象の関わり、子ども同士の関わりが密にならなかったのである。最初にテキストや作品に、子どもたちを「惚れさせる」ことが大切である。はじめは詳しく分からなくても「もう一回音読してみたい」「もっと知りたい」と感じさせることができれば、今回授業者が意図していたことも無理なく(おそらく、子どもの発言をきっかけに)授業中に行うことができただろう。

佐藤学先生(学習院大学)は、よく「文学や詩は『ごちそう』として味わう」と話される。私たち教師は授業で取り上げる教材を「ごちそう」だと思っているか。また、子どもたちに「ごちそう」として提供しているだろうか。



残り少なくなった夏休み、9月からの授業に向けて「ごちそう」を探さなければならない。また、夏休みの間に、家族とゆっくり夕食を味わう経験も大切にしなければならない・・・。





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最終更新日  2013.08.23 08:35:57
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