もうすっかり年末ですね。12月18日サントリーホールのデプリースト/都響のブルックナーの7番が、僕の今年の最後のコンサートでした。このコンサートが終わった途端、もう風邪をひいてもいいやと気がゆるんだのでしょうか、風邪をひき、ぜこぜこしながらなんとか12月の仕事を慌ただしく片づけていたら、もうあっという間に年末です。今年行ったコンサートを振り返ってまとめてみようと思います。
まずは2009年のマーラーのコンサート。()内はブログ記事の日付です。
丁度去年の年末頃には、「2009年は、来る2010-11年の連続マーラーアニヴァーサリーイヤーの前年だから、各オケはマーラーをある程度控えるのではないか、だとしたらあまり期待できない年になりそうだなぁ、まぁ2010年まで忍耐の年かなぁ」と思っていました。しかしうれしい大誤算でした。今年はなんといっても大植さんのふたつのマーラー、5番と9番を聴けたこと、これに尽きます。魂を揺さぶられた、究極のマーラー体験でした。生きていて良かった。2010-11年のマーラーイヤーにも、これほどのマーラーは聴けないだろう、と思います。
おまけに、昨年に続き今年も聴けないだろうとあきらめていた3番が、秋にうれしくも3連続で聴けました。しかも三河/小田原フィルが、すばらしい名演でした。
ハイティンク/シカゴの6番は、オケが大味で、それほどの感銘は受けませんでしたが、カウベルを吊って静かに叩かせたのは秀逸でした。(7/8の記事参照。)あとレック、井上喜惟の6番もそれぞれ味わいあって充実した演奏でした。
それから、藤村実穂子さんのリサイタルをブログに書きそびれたのでちょっと触れておきます。「ドイツ・ロマン派の心をうたう」というテーマで、シューベルト、ワーグナー、R.シュトラウス、マーラーというプログラムで、マーラーのみならず全て、すばらしい歌を聴かせてくれました。藤村さんが自ら訳した歌詞をプログラムと一緒に配るという気合の入りようでした。ただ、「Ich bin der Welt ・・・」は、もう少しゆったりとしていたらさらに浸れた、と思いました。
こうしてみると僕にとって、2009年のマーラーは大々豊作の年でした。
来年はどんなマーラーが聴けるのでしょうか。
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