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以前長崎に行ってきた事を書いた事があったが、尻切れトンボになっていたことに気付いた。
誠に申し訳ございません。
今さらながらですが続きの最終回をアップします。
〜島原へ行ってきた最終回〜
長崎は四度目の訪問なので、目ぼしい観光名所は殆ど行き尽くしている。特に行きたかったわけでもないが、長崎市内の諏方神社というところは行ったことがなかったので、時間もあることだし行ってみることにした。
諏方神社は、長崎では”お諏訪さん”と呼ばれ親しまれている総氏神様らしい。 国の重要無形民俗文化財となっている秋季大祭「長崎くんち」の大舞台としても広く知られているようだが、当然僕たちは知らない。
ホテルをチェックアウトして早朝の長崎の街を歩く。路面電車に乗るためにホテルから川沿いの道を歩いて行く。途中見覚えのある長崎の中華街が右手に見える。
「前食あそこでべた中華まん美味しかったよな」
「でも神戸の中華街に比べたらショボいわ」
「そりゃそうやな」
長崎の人には悪いが、関西人はそこら辺は譲ろうとしない。
中華街を過ぎて大通りに近づくと路面電車のモーター音が心地よく聞こえてくる。僕らも路面電車に乗り諏方神社へ向かった。
電車に乗ったとたんに、急にお腹が痛くなり大きい方を催してきた。普段食べない朝食でパンやら色々食べたのがまずかった。僕は時々小麦粉を食べたあと急にお腹を下す事が多々あるのだ。諏方神社駅に到着する頃には我慢の限界に近づいていた。
「やばい、どこかトイレないかな?下痢や」
「あそこに、コンビニがあるわ」
「ホンマや、行くわ」
と言っているが僕はもう臨界点に到着寸前でお尻をすぼめて小股でしか歩けないほどだった。
コンビニに顔面蒼白になりつつ突入し、何とか間に合い事なきを得た。つまらない事だが、下痢からの解放感というのは相当の快楽だと再認識した。
諏方神社へは大きな鳥居をくぐり階段を登って参拝することになる。早朝から神社には地元の方と思われる人がポツポツ参拝している。鳥居を横切る道路を行く人も、神社には入らないのに鳥居の前で神社に向かってお辞儀をして通過している。信心深い人達がおおいのだ。
階段を登りつつ、いよいよ本殿のある。最後の階段を登ろうとしていたら保育園のバスが駐車場にやってきて、小さな園児たちがワラワラと降りてきた。この神社が日常の散歩コースになっているのか?子供達にとっては大きすぎる階段を2列になって一生懸命登っていく。何とも微笑ましい。光景を目にして心が和んだ。
諏方神社は本格的で立派な神社だった。本殿の右側には大きなクスノキの木が立っている。信じられないぐらいの巨木だ。樹齢800年だというから本当に巨木だ。
一通り諏訪神社を参拝した後。諏方神社にある小さな動物園を見た後「さて、この後どこに行こうか」ということになった。
「 シーボルト
記念館というのがあるみたいなんで行ってみようか」
「そうやね。そこは行ったことないね」
ということで、 シーボルト
記念館というところへ行くことになった。 シーボルト
記念館は諏方神社から歩いて行けるようだ。再び諏訪神社の階段を降りて行き歩いていく。
しばらく歩くとどうやら シーボルト
記念館に行くには シーボルト
通りという名前のついた道を通っていくといいらしい。途中橋の上でおばあさんがビニールシートを広げて露天を出していた。
「おばあちゃん、これに何ですか?」
とおばあちゃんに尋ねると
「これは柚子胡椒です。うちのおじいちゃんが作ってるの」
「あ、そう、一つもらえますか」
「ありがとうございます、これ本当に美味しいよ」
ということで1つ購入した。その柚子胡椒は何かの空き瓶を利用した容器に入っていた。旅を終えてから家でその味を確かめたが、今まで味わった柚子胡椒の中では一番美味しかった。柚子の香りがすごいのだった。
シーボルト
シーボルト
記念館への道案内を入れていたスマホのナビに目が行った。
「あれあれ? シーボルト
記念館。今日は休館日となってるわ!」
「えー!嘘!そういえば今日、月曜日やよ。月曜日に旅行を入れたらあかんな〜私らいつもこうやんな」
とサヨコさんが言う。今歩いてきたシンボルト通りを引き返しつつ路面電車の停留所近くまで歩いてきた。
「これからどうしよう?どこ行こうかな」
「ちょっと待ってや、行けるところ探してみるから」
こういう時のスマホの検索能力はサヨコさんの方が僕よりはるかに上回る。次の行き先探しはサヨコさんに任せて僕は停留所近くの歩道の花壇に腰掛けてサヨコさんの答えを待つ事にした。
しばらくしてサヨコの答えはこうであった。「もう、行くところないわ〜」
仕方がないのでどこに行こうか考えた末、長崎に来た時、飛行場からのバスから見えた大村という町に行ってみようかということになった。
大村は長崎空港のある方向なので空港に向かいがてら最後に立ち寄る感じだ。長崎からJRで1時間くらいかかる。結構遠いのだ。
これで長崎の街とはさようならということになる。旅情溢れるいい街だった。
JR に乗り大村までやってきた僕らはバスから見えていた、大村城跡らしきものがあったところへ行ってみようかということになった。大村駅は少しレトロな可愛い感じの駅舎だった。調べてみると駅舎は大正7年に2代目駅舎として建てられたようだった。いい駅だ。
パンフレットを見つけて見てみると大村城だと思っていた城は玖島城という名前だった。玖島城は現在、大村公園として整備されているようだった。
「大村公園までどうやって行こうか」
「タクシーに乗って行く?」
「ナビで見たら1.9キロって書いてあるけど」
「1.9キロやったら歩いてみようか
そうやな。街並みを置いてみたいしな」
「ほな、歩いて行こうか」
ということで、スマホのナビを頼りに歩き始めた。
歩き始めて気づいたが、大村の街は何にもなく歩いてて全く面白くない街だった。ただ黙々と二人は歩いて行く。
「結構遠いな」
「そうやね」
「この街面白くないね」
「そうやね」
どうも、退屈な風景で延々と歩いた。しばらくすると大きな幹線道路に出てきて更に面白くなくなった。
「競艇があるみたいな」
「うん、そうやね・・・」
「エガチャンの看板の中古車屋があるな」「うん、そうやね・・・」
「お腹すいてきたね」「うん、でもお店ないね・・・」
トボトボ歩き続けやっとの思いで大村公園玖島城跡に到着した。
公園の入り口に飲食店が2件並んでおり空腹だった僕らはそこでお昼ごはんを食べることにした。
飲食店は向かって右側がちゃんぽんのお店で左側が中華のお店だった。
「ちゃんぽんと中華どっちの店にする?」
「そうやな〜、どっちでもいいけど」
「ほな、今回ちゃんぽん食べられへんかったし、ちゃんぽんにしよか」
「うん、そうしよ」
ということでちゃんぽんの店に行くことにした。
店に近づいていくと何か活気が無い。
「閉まってるんかな」
と店の前まで行くと、営業は昼と夜しかやっていないようだ。14時で一旦店が閉まるようだ。
「なんちゅうやる気ない店やねん」
「ホンマやね、でも、しかたがないなあ」
ということで、中華のお店に行くことにした。店のドアを恐る恐る開けて
「すみません、いいですか?」
というと
「はい、どうぞ」
と元気な声が帰って来たのでホッとした。
ラーメンとビールを注文した。今回は電車の旅なのでビールが飲めるのは最高だ。大村駅から歩いて来たので喉も渇いている。小さめのジョッキグラスもキンキンに冷えている。このお店は分かっているのだ。偉い!
「かんぱーい」ビールは、あっという間になくなってしまった。
ラーメンは白湯スープで胡麻がたくさんトッピングしてあり美味しかった。
腹を満たし玖島城跡を見に行く。玖島城は、大村湾に突き出している半島に建っていた。現在は城郭のみ残っているが、なかなか立派な石垣だ。公園内には桜の木が多数植えられていて、春には相当美しいだろう。堀には菖蒲の花が多数植えられていてなんと10部株の菖蒲が植えられているという。菖蒲の季節に来たらこれまた美しいだろう。
城内をゆっくり散策して帰ることになった。、
「玖島城、意外と良かったね」
「本当、桜が咲いたらきれいやろね」
「ところで帰りはタクシーにしよな、もう歩くのいややで」
「そやけど、タクシーなんかあらへんかったで」
「そうやったな・・・あっそうや!公園やしバス停あるんと違うか」
「そらそうやな、探してみよか」
ということでバス停を探すとすぐに見つかった。
「やっぱりバス停あったな」
「そうやね、どこまで行けるかな」
「ウ~ン、あっ!長崎空港行きがあるで!」
「うそ、ラッキーやん!」
バスの時間まで少しあったが空港行きのバスが、あり助かった。僕らはバス停のベンチに座り休憩がてら待つことにした。
ベンチに座って待っていると道路を挟んだ向かい側に饅頭屋があるのに気がついた。金子饅頭と書いてあり「キンマン最高だよ、かき氷とイチゴ大福も最高だよ」
と自信満々に書いてある。時間もあったんでサヨコさんに
「サヨコさん、道路の向こう側見てみ、キンマンってどんなんやろな?」
「私もさっきから気が付いてたねん、イチゴ大福も最高て書いてあるやろ」
「ちょっと食べてみたくないか?」
「そやろ、私買ってくるわ!」
ということになり一目散にサヨコさんはベンチを立ち上がり信号のある交差点までもどりキンマンを買いに行ってくれた。
しばらくして戻って来たサヨコさんは嬉しそうにキンマンを見せてくれた。2個入りのキンマンは塩豆大福だった。どうやらイチゴ大福は季節的に無かったようだ。でも、店の前ののぼりにも塩豆大福という文字も見えていた。
さっそくキンマンを、いただく。とんでもなく美味しい。僕は普段甘いものはほとんど食べないのだが、このキンマンは絶品だと思う。旅でのこうした美味いものとの出会いというのは嬉しいものだ。
そうこうしているうちにバスがやって来た。
「バスがあるってありがたいね〜」「ほんまやね」
二人して空港行きのバスに乗り込んだ。旅はそろそろ終わりを告げようとしていた。
長崎は旅情あるいい街だ。次回は美味しいちゃんぽんを食べてみようと思う。
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