楽しく ひまつぶし Labo

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2024.06.09
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カテゴリ: 映画
佐藤正午さんの小説は面白い作品も多いのですが、私にとってはチョッと回りくどい表現や複雑な構成が気になって少々ニガテ感を持っています。でも、時々読んでみたくなってしまうのですよね。

佐藤正午さんの直木賞受賞作「月の満ち欠け」も読んでみたいと思っていた作品の一つです。
最近 Amazon Prime Video で、この「月の満ち欠け」の映画化作品が公開されているのを見つけました。
せっかくだから小説を読んで映画を観てみようと思い、本を手に取りました。




『小説が先か映画が先か』という議論がありますが、私の場合は『小説が先』です。
小説を読みながら登場者のキャスティングを考えてみたり、自分だったらどんな構成にしてどんな演出にするか等々想像しながら楽しんだりします。
その後、映画を観て答え合わせをするとより一層映画を楽しめるような気がします。

まずは小説を読み始めました。
生まれ変わりをテーマにした愛の物語でした。

意表を突いたストーリーが面白いのでしょうね、予想外の一気読みでした。


岩波文庫的 月の満ち欠け [ 佐藤 正午 ]

何回か生まれ変わりを繰り返して愛を繋げていく女性と、その周りで戸惑ったり応援したりする家族や友人が丁寧に描かれています。
また、いたるところに伏線が敷かれています。伏線が回収されるたびにページを遡って確認したりするのも楽しい体験でした。この本はデジタル書籍でなく紙の本で読んでよかったと思ったポイントです。

この本を読み終わって『印象深い作品だけど映画化は難しそうだな』と感じ、映画の方はどんなだろうと興味が増しました。


本を読み終わった翌日、さっそく映画の視聴を開始しました。
この映画、結構大胆に原作をカットしたり作り変えたりしていますね、
カットした部分や作り変えたところが、本当にそれでよかったのかは若干気になるところはありますが、約2時間の上映時間にこの複雑な話を詰め込むにはある程度しかたないとも思います。

生まれ変わりの回数も1回少なくなっていますし、出演者の行動も変わっちゃっているので、もはや別の話(?)的な感じにもなってきますが、原作に流れるテーマはしっかりと残っていました。
ネットでのレビューを見ると批判的なものも多いようですが、私はこれはこれでアリだと思います。



月の満ち欠け 通常盤DVD [ 大泉洋 ]

クセの強い作品なので意見は分かれると思いますが、私としては小説も映画も十分に楽しめました。





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最終更新日  2024.06.21 13:22:54
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