楽しく ひまつぶし Labo

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2024.10.08
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カテゴリ: 読書
第52回泉鏡花文学賞に、原田マハさんの「坂上に咲く」が選ばれました。



原田マハさんファンとしてもにうれしい所ですが、この「坂上に咲く」は半年ほど前に読んで特に素晴らしい作品と思いましたのでご紹介させていただきたいと思います。

原田さんの作品は、映像化されている「キネマの神様」や「総理の夫」「本日は、お日柄もよく」など軽い調子で楽しく感動的な作品も多いのですが、いわゆる「アート小説」と言われる作品も読みごたえがあって、芸術家の素顔や美術にまつわる話題を知ることができ、読書が美術体験につながるという、私にとってとても貴重な作品たちです。元美術館のキュレーターだったという原田さんの経験が生きていますね。


そんなアート小説の最新作「坂上に咲く」(2024年3月発行)は、昭和の大版画家である棟方志功氏の半生を妻のチヤの目を通して語られる物語になっています。

チヤと志功の出会い、夫婦となり極貧の中でのゴッホを目指して突き進む志功とそれを支えるチヤ、そして志功の才能を見出して支援してくれる人たちの優しい気持ち。
棟方志功氏を取り巻く人々と逆境にも負けずに夢を目指す夫婦の暮らしを優しいタッチで描いていきます。

一つの才能が世に出るのには、多くの人たちの理解ある支援と本人の折れない強い心が必要だとつくづく感じました。

感動の一作です。
作品中の会話には、青森弁が多く出てきますが、決して分かりにくくはなく登場人物の雰囲気が良く出ていて好感が持てました。


私も「Audible版」をちょっと聞いてみたくなりましたので、初Audibleにチャレンジしてみようと思います。





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最終更新日  2024.10.08 12:00:23
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