今日も他人事

今日も他人事

2024年05月17日
XML
カテゴリ: ブルアカ
※『ブルアカ』最終章およびアニメ版『ブルアカ』に関するネタバレを含みます



イオリつえええええ、そして、かわええええええ。




いやまあ、一番のお気にはカリンちゃんだけど、イオリもCV付くと破壊力がダンチだな……あ、ヒナも可愛いねd(--




さて、そんな訳で6話まで視聴完了しました。

この前、 皆で合宿してた時 に「そーいえば、アニメのブルアカ、どうなん?」って聞かれて「んー、可もなく不可もなく」って答えたんですけど、今の所、変わんない、かなぁ。

まぁ、1クールアニメなので最終的な評価は12話まで見た上で下したいと思いますけど……このままだと、「艦これ1期と同じぐらいですね」って評価で終わりそうな予感。つまり、微妙……。

例えば、6話の戦闘後にヒナが急に出てくるんですけど、なんか、凄い唐突なんですよね。

多分、原作通りなんですが、そこは折角、アニメなんだから、アバンで仕事中のヒナを軽く出して、「あぁ、この後、この強い子が出てくるのかな?」ってジャブ打ってから後半の時にヒナを出して話を動かすとか、そういうやり方もあったと思うんですけど。なんか、本当、原作通りにやった結果、???って感じを受けました。折角、アニメなんだから、無理にゲームに合わせる必要ないと思うんですけど。

で、これ、言い出すと「でも、先生は解釈違いとか言ってるじゃねーか!どっちなんだよ」って反論、飛んできそうですけど、ちゃうねん、 「アニメとしての魅せ方をもっと良くして欲しい」 「先生というキャラの描き方をもっと考えて欲しい」

というかね、ブルアカのアニメって第一話の冒頭でシロコテラー出しちゃったでしょう。あれ、個人的には凄い嬉しいんですけど、結構、リスキーだなぁって。



どうしてかというと、あれを冒頭に持ってきた以上、今回のアニメは「単なるアビドス編のアニメ化」ではなくて「最終章につながる長い物語の始まり」という意味合いになっちゃう。

実際に、そこまで描くとは勿論、思ってませんが、1話の冒頭シーンとして出しちゃった以上、「このアニメのメインヒロインはシロコ」であり、「この先生は破滅の未来を回避し、いずれ最終章でキヴォトスを救う」ことになる訳です。あのシーンを単なる無意味なファンサにしないためにはね。

じゃあ、今のブルアカアニメが、そういう描き方を出来てるのかなぁというと、ちょっとそんな感じも受けないんですよね。普通に、アビドス編をアニメ化してるだけっていうか。かといって、純粋にアニメとして毎週楽しめてるのか?って言うと、そこも悩ましい。正直、 「ブルアカだから」見てる けど、 「ブルアカじゃなかったら」見てない よなぁって……うーん。

そういう意味だと、『艦これ』1期と同じだなぁって。

『艦これ』1期と違うのは原作有だから、ある程度、先の予測が着いちゃうことなんですよね。そこがまた辛い。ストーリー面で大きく跳ねる可能性があるかと言われると……んー(^^;



とはいえ、まだ6話ありますし、まだまだ折り返し。ここから、どう巻いて、どう畳むのか、じっくり見させてもらおうと思いますd(--




※補足1:導入(プロローグ)は必要だったのか?

ちなみに私は二話のアバンでほんのちょっとだけ描かれた導入(プロローグ)部分に関しては、今回のアニメ化に関してだけでいえば、 一切描かなくてもいい派




もし、ここでチナツと先生が顔見知りであることを示したいだけなら、「やぁ、チナツ」 「……先日はどうも」 「チナツ、知り合い?」 「以前ね」 とか、そういう風に終わらせるだけでも十分ですし。お話の中で全部を全部、描かないといけないわけじゃない。その上で、 「イオリ、気を付けて。あの先生には、周囲にいる生徒の戦闘力を高める能力がある」 「へぇ……面白いじゃん」 とか、そういう短いやり取りを挟むだけでも 「チナツは、先生と面識があり、かつ、実力も知っている」 って視聴者に伝えることが出来るんですよね。そのシーンを態々描かなくても。 『ハンターハンター』のシルバとクロロみたいに。

寧ろ、全部を全部描こうとするのは悪手になりかねない。テンポ悪くなっちゃって。その辺は、視聴者を信用してくれていいと思うんですけどねぇ。




先に行ってしまうと、現状までのブルアカアニメの先生に関しては、特に好きでも嫌いでもありません。強いて言うなら、「この先生が実装されても、ガチャ回したいとは思わんな」ってぐらい(苦笑)

アビドス編だけ見るなら、シロコを主役に据えて、シロコ視点から女の子達の絆とか信条とか現状をきっちり描いてから、1話の終わりぐらいで「先生」という絶妙に頼りにならない謎の大人を登場させて、最初は誰も信用してないけど、少しずつ信頼を勝ち取って、最後にホシノを救う際に、黒服や他校相手に(視聴者が、おおやるじゃんって思えるような形で)きっちり仕事して、その上でシロコ達が頑張ってホシノを救って「おかえりなさい、ホシノ先輩」で〆って流れが良いんじゃないかな、と思ったりもします。まぁ、まだ6話あるんで、この辺は見終わるまでは何とも言えないところですが。

これは最終章まで読んだプレイヤーとしての私見ですが、私は『ブルアカ』という物語における「先生」の役割というのは、「調停役」だと思っています。ほら、『FGO』にいるでしょ。 ルーラーって奴。 あれです、あれ。

私は『FGO』のルーラーがルーラーの仕事をしている場面を見たことがありませんけれど、本来のイメージとしては『ブルアカ』の「先生」がやってることが近いと思ってます。つまり、複数の対立している派閥があり、それらが全面戦争になるような致命的危機(クライシス)を水際に防ぐのが彼の目的であり、出来る事なんです。現場指揮官として有能であることとか、時々発現する謎の変態性とかは、正直、どうでもよい。いや、あったら嬉しいけどさ(苦笑)

彼が本来、やらないといけないのは、生徒達の抱えている問題のケアとか対外交渉とか争い事の調停役なんですよ。『アイマス』のプロデューサーみたいな、裏方なんですよね。前線に出て指示をするのは、本来の役目ではない訳です。それは生徒同士で解決しないといけない問題でしかないんです。だって、彼は全ての生徒達を見守る立場にある「先生」ですから。今回はアビドスに赴任して肩入れしてるだけで。

で、彼がそれをしないといけない理由は、実はアニメの冒頭でちゃんと明かされてるんですよね。それが第一話アバンに出てきたシロコ*テラーの世界です。

あれは「先生」が負傷して意識を失ってたから、その調整やフォローが間に合わず、シロコが追い詰められて、ああなった。目覚めた「先生」が怪我を押して、救おうとしたけれど、もう間に合わなくて上手くいかなかった。

つまり、生徒だけではダメで、裏で駆け回って生徒達を支えて致命的な破綻を防ぐ役回りが必要で、それが「先生」なんだ、と。



「生徒の正体は何なのか?」っていうのゲーム本編でも、はっきりと明かされてなくて、黒服が色々考察して神秘がどーたら、恐怖がどーたら、と訳知り顔で語ってくれるんですけど、要は、美少女のなりをした核兵器みたいなものだと思うんですよね、あれ。少なくとも、シロコに関しては。




だから、「先生」という調整役が機能しない中で最終的にシロコが追い詰められた結果、シロコ*テラーが誕生してハルマゲドンみたいなことになってしまった。それがプレナパテスの世界。

逆にいえば、「先生」の物語上の役回りというのは、歩く火薬庫ならぬ、歩く核搭載二足歩行戦車 メタルギア である生徒達が 「もー駄目、死ぬ」 って核発射ボタンを押すのを防ぎつつ、 「そんなことしなくていいんだよ、あなた達は悪くないよ」 って宥めて、諭して、励まして、抱えてる問題を解決してあげて、核戦争の危機を回避するっていう美少女版キューバ危機みたいなもん。少なくとも、最終章で描かれてるものを踏まえると、そういうことだよねって。

つまり、先生の目的っていうのは、ハルマゲドン(美少女達が絶望に曇った結果、生じる破滅の未来)の阻止であって、現状維持と致命的破綻の回避なんです。まあまあ、みんな落ち着こうよって。

彼は全知全能ではないので、アビドスの砂漠化貧困問題を解決することはできない。でも、その末に生じる、これ以上の悲劇の到来だけはなんとか避けたい。だから、生徒達による(悪徳)銀行への強盗は見逃すけど、ゲヘナ風紀委員による理不尽な武力侵攻は阻止するわけです。パワーバランスが崩れちゃうからね。

要するに、『ブルアカ』というお話における先生の役割というのは「滅びゆく世界を救う」ではないんです。 世界に致命的な危機が生じないように、生徒達が今の営みを、青春学園生活を続けられるように汗水垂らして頑張るのが役割 なんです。そこらへんが『FGO』とか『NIKKE』との違いなんですよね。これ、守りの話なんです。倒すべき敵とか、取り戻すべき世界とかはないんですよ。今、ある平凡な日常を一生懸命守ろうねって地道で素朴なお話。

そこで逆にハルマゲドンを誘発させたり、私兵化を目論んでたのが、ベアトリーチェ。そりゃ「先生」からしたら許せんわな。生徒達を大切にしたい今の関係を守りたい「先生」と生徒達を道具として自分の私欲を満たしたいベアトリーチェが相容れる訳ない。生徒やキヴォトスを研究対象として見ている黒服達からしてもナニヤッテンダオマエ…って話。



……っていう作品であることを、『ブルアカ』のプレイヤーは分かってるので、当然、それを想定した演出、構成をされるものだと思ってたんですよ。それを初見の人にも分かるように、しかも、エンタメとして面白く。

なんですけど、今のアニメ版がそれ出来てますか、この「先生」がそれやれてんですか、って言われたら、正直、よく分からないですね。うーん。

まぁ、後、6話ありますし。そこは気長に待ちましょう。


※5月20日追記 7話観ました



個人的には結構、良かった~Cパートの不穏な終わり方もベタだけど好き。 こういうのもっとちょうだい




※6月27日追記 最終話まで見ました



こうなっちゃったかぁ……(==

うーん……残念。いや、初めから、こうなる運命だったのかもしれない。

勿論、声付きの生徒達が見れたこと(特にユメ先輩)自体は凄く良かったんですけどね。

……せめて、最後に13話でボーナスアニオリ回→Cパートでクロコで何かって感じで〆れば、1話のアバンにもつながったと思うんですけど。



それすらなく12話のここで終わっちゃうと、本当「なんのアニメだったの、これ?」ってなっちゃうよね。なんか内輪ネタが内輪ネタの粋を出ないまま、終わった感は否めず。うーん……。

でも、個人的に一番、残念だったのは黒服との対話シーン。



ここで先生が大人のカード出さないのは幾ら何でも"ナシ"でしょう。

だって、 大人のカードを出したから、黒服は(ついでにプレイヤーも)先生が覚悟完了してるヤバい奴だって理解して「そのカードはしまっておいてください」「あの子たちよりも、もっと大事なことに使ってください」って忠告してくれるし、同時にオモシレー奴認定してくれるし、今回は引き下がりましょうにもつながる訳 ですよ。と、同時にプレイヤーに 「あぁ、これ、メタフィクションか」 って理解させてくれる大事な演出なのに。

なのに、そこを削っちゃったら、『ブルアカ』が『FGO』や『NIKKE』といった他ソシャゲに対して折角保持してた「ソシャゲ(仮想世界)の中のソシャゲ(仮想世界)」であるという独自性を失っちゃうことになってしまう。それって凄い勿体ないし、シーンとしても弱くなっちゃうんですよね。黒服がなんで引き下がったかも意味不明だし。本当は、あれ 「仮想世界の住人(NPC)を救済する為に、自分の人生(リアルマネー)を注ぎ込もうとして来た狂人に他の人間(PC)が親切に忠告してくれる」 という面白シーンなのに。そして、実際に、それを最終章で戦闘中にやってくるのがプレナパテスっていうね。



なので、ここ削っちゃうなら、解釈違いだなぁって。メタフィクションであることが強みの一つの作品から、メタフィクションであることを削っちゃったら意味ないじゃんね。

かといって、純粋にアニメとして面白いのか、っていうと……うーん?(==



仕方ないので、こっちのショートアニメで、余韻に浸るとします。解散!オツカレ!d(><;





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年11月15日 00時34分10秒
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

白ケイ

白ケイ

フリーページ

時間に余裕がありましたら、どうぞ


三国志調査記録


1.魔王生誕


2.魔王、黄布に敗れ


3.辺章、韓遂の乱に魔王出陣す


4.馬騰、韓遂の乱に魔王再び出陣す


5.中原にて事変、魔王刻を得て上洛


6.魔王、帝を握り策略を巡らし


7.魔王、飛将と父子の契りを交わり


8.魔王、名士を配下に揃え


9.廃帝、立帝


10.阿鼻叫喚


三国志11(プレイ記録)


207年 ~再動~


208年 ~臥龍の下野~


209年 ~荊州分裂~


210年(一) ~臥龍と鳳雛~


210年(二) ~華~


210年 ~天下動乱~


211年 ~臥竜、点睛を欠く~


212年 益州平定


213年 ~三頭の龍~


214年 ~三都奪還~


215年 ~中原に鹿を追い~


216年 孫劉決裂


217年 前門の虎、後門の狼


218年 流血演舞


219年 孫家の落日


終幕 河北決戦


三国志11 西涼伝


1.魔王、再起


2.西涼の嵐


3.新天地


4.荊州争奪戦


5.死闘、果てなく


6.華、咲きて


7.巨星の失墜


8.魔王の後継者


主要武将 経歴


ロマンシング・サガ2 皇帝記録


ジェラール帝


ビーバー帝


アガタ帝


ジェイコブ帝


ブルーザー帝


ガマ帝


アルテミシア帝


アバールハサン帝


コウメイ帝


ティラナス帝


FE聖戦の系譜 略歴


大帝国 連合艦隊への道


大帝国SS 晩年


FE覚醒


FE覚醒SS 傷心


タッグフォース6 マイキャラ設定


ワイゼル・ダーク メモ


サイバー流裏デッキ研究1


サイバー流裏デッキ研究2


艦これ 艦娘名簿


艦これSS「青天」


艦これSS「刹那の平穏」


艦これSS「春の風」


艦これSS「鎮守府の春」


艦これSS「ビスマルク」


艦これSS「鋼鉄の戦姫」


艦これSS「日々平穏」


艦これSS「約束」


艦これSS「時雨の想い」


艦これSS「生きること死ぬこと」


艦これSS「ただ勝利のために」


艦これSS「大攻勢」


艦これSS「流転」


艦これSS「死闘の果てに」


艦これSS「華」


艦これSS「神通の憂鬱」


艦これSS「熱海の姉妹」


艦これSS「新たなる船出」


艦これSS「十人十色」


艦これSS「再起」


艦これSS「蒼い影」


艦これSS「ある夏の日に」


艦これSS「予感」


艦これSS「深淵より」


艦これSS「懐かしの海へ」


Fate Grand Order SS「悔悟を抱えて」


Fate Grand Order SS「刻まれた記憶」


艦これ 嫁艦名簿


Caligula Overdose SS 罪


Caligula Overdose SS それぞれの流儀


Caligula Overdose SS 決断


コードギアス ロストストーリーズ SS 共犯


大悪司SS『独り』


コメント新着

白ケイ @ Re[1]:アリスの館35、行ってきました(09/16) ENTさんへ 私も『大悪司』は徹夜で遊びま…
ENT@ Re:アリスの館35、行ってきました(09/16) アリスソフト…何もかも皆懐かしい…。 大悪…
白ケイ @ Re[1]:リコリス・リコイル一挙放送(07/24) taco31さんへ お久しぶりです~!tacoさ…
taco31 @ Re:リコリス・リコイル一挙放送(07/24) ttps://twitter.com/taco31z ご無沙汰して…
白ケイ@ Re[1]:劇場版ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(ネタバレ)(07/16) まるっささんへ >とにかくいかにも鳥…

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: