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カスティヨンの方のフォンガバンはかつて飲んだ事があるが、こちらのピュイスガン・サンテンミリオンのは初めて。オーナーが2地域に畑を持ってて、それぞれの土地で同名のワインを生産してるらしい。 ピュイスガン・サンテミリオン Puisseguin St-EMilion シャトー・フォンガバン2014 Chateau Fongaban シャトー・フォンガバン メルロー85% カベルネフラン15% ステンレスタンクとコンクリートタンクで醸造と熟成 アルコール分13.5% 輸入:東亜商事株式会社 購入価格:1710円色は濃い紫。香りはブラックベリー、カシス、革、土、インク、杉?プルーン?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と酸味。うん、美味い。ベリー香に革や土の感覚、ド直球の右岸ボルドー。味も渋味しっかり酸味ハッキリ。余韻は穏やかにゆっくり時間をかけて退く。これはなかなか。苦味が絡み易い点は少々気にならん事もないが、この位は特徴とアクセントの内。渋味を軸に香りと連係した、良い意味で予想も期待も裏切らない構成。渋味がメインのはずが、後に続く苦味の方が強く感じる時が有る。アクセントとしての苦味は悪くないんだが、渋味や酸味を掻き消す様な出方と動きはいかがなものか!? 抜栓30分弱で渋味の勢いが弱ってきた。 飲み応えは少し落ちたものの、飲み易さは向上したと思う。 これなら半端に熟成した、谷間の右岸ボルドーと言えなくもない。 渋味より苦味が目立つのも、こういうもの と理解出来る。 ただ、ある程度の右岸ボルドー経験は必要。 この変化は、熟成の期待感を持たせる様な感じ。 もう4~5年位寝かせてたら、もっとボルドー好きが感心する様な 落ち着いた味と香りが楽しめる熟成をしたかもしれない。 90分以上の時間経過で苦味も酸味も出力が弱ってきたかも。 余韻の苦味は落ちてない気もするが、バランスは崩れてない。 苦味が弱った代わりに香りはベリーよりもインクの感覚が強くなってきた。 こうなるとほぼ完全に 苦味感を楽しめる人向け に。 総合的には、正統派右岸ボルドー。赤ワインの渋味と苦味、ベリー香と共に革や土の香りを楽しめる人向け。時間経過での変化はちょっと早いが、変化後も悪い味ではない。不慣れな人だと違和感を感じるかもしれないが、この辺は料理でカバー出来るだろう。料理はワインの苦味を制御する甘味と、補強の為の酸味が欲しい。赤ワインの煮込みとかが適任だな。大穴で甘口のタレで焼いた焼肉。苦味を抑えつつ、果実感の補強が大事。値段以上。自分の好みありきだが、これは2000円超えていいだろう。経年熟成の期待感も有るし、バックヴィンテージの年代によっては2600円位でも納得しそう。とりあえず、去年飲んだサンテミリオンのシャトー・レ・フジェール2012よりも美味かった。★楽天検索 フォンガバン サンテミリオン★楽天扱い2件 酒楽SHOPで1803円 トスカニーで2516円1500円~1999円 ← お得ライン2000円~2499円 ← (ボルドー好きなら)それなりに納得ライン2500円~3000円 ← ヴィンテージと飲み手の好み次第では納得するかもしれないライン本来は1800円強~2200円弱位(間を取って2000円)が妥当な価格と格。ボルドーワインとしては約2000円が目安。「シャトー・フォンガバン」の名、「ピュイスガン・サンテミリオン」の土地に魅かれたのなら、2300円~2500円も分かる。それ以上は条件次第。
2019/03/05
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超久々のサンテミリオン赤。 サンテミリオン シャトー・レ・フジェール2012 Chateau Les Fougeres イヴォン・モウ(モー) Yvon Mau ユベール・ド・ブアール(プロデュース) Hubertb de Bouard メルロー75% カベルネフラン12.5% カベルネソーヴィニョン12.5% ステンレスヴァット発酵 アルコール分13% 輸入:三菱食品株式会社 購入価格:2101円色はやや濃い赤紫。香りは革、インク、プラム、アンズ、杉、インク、ピーマン?クレヨン?味は渋味と苦味。余韻に苦味と渋味を伴う薄い酸味。 抜栓90分弱で渋味と苦味を伴う薄い甘味。余韻に苦味と薄い甘味。やや落ち着いた味。苦味が絡み易い味構成だが、香りとの連携でほんのり果実の雰囲気も残す。品種にやたら忠実な香りと味わい。まあまあ美味い。少々青臭い香りが目立つが、渋味は大人しい出方で、むしろ後から続く苦味の方がメイン。いかにも右岸らしい、湿った土っぽさを感じるメルローの滑らかな流れ。右岸ボルドーだから と言えばそれまでだが、果実感は弱い。赤ワインに渋味だけでなく、酸味や甘味を求める人にはまず向かない。熟成し切った薄い左岸ボルドーが好きな人には右岸ボルドーは割とお手軽に楽しめる部類なのかも。 抜栓90分程で渋味と苦味が和らぎ、甘味の感覚が出てきた。 カラメルっぽい甘苦さで、ほんのり感じさせる程度。 だが、苦味が伸び易い味の流れの中で、これは良い変化。総合的には手堅い右岸(サンテミリオン)ワイン。苦味がメインになり易い傾向は見られたものの、右岸ボルドーに心得がある人なら "こういうもの" と受け流せる。味はまぁそこそこだったが、香りに関しては特に可も無く不可も無く。料理はシンプルな肉料理が無難。なるべく豚か牛だな。ワインの苦味を受け止められれば、もうそれで充分。かと言ってハンバーグとかだと味が粗くてワイン側が着いて来れないかも。今回ラム肉のソテーに合わせたが、香りは問題無いが味が追い着いてなかったかもしれない。クレイジーソルトのみの味付けだったが、これだと渋味は脂の甘味で対応出来るが苦味が放置気味だった。安目のシラーワインだったらこれで充分だったと思うが。バターを一欠片使って、肉汁をポートワインと醤油で煮詰めてソース作る位はしても良かったな。一応、値段相応。ただし、「サンテミリオン」の看板代込みで相応。ワイン単体でなら1880円前後と言われても納得するかも。(2000円の壁を超えたかどうか)もう少し香りに「格」を感じさせる雰囲気が見えれば底上げ出来そうだったが、これは熟成次第!?
2018/02/23
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ボルドー リュサック・サンテミリオン Lussac Saint-Emilion ロック・ド・リュサック2009 Roc de Lussac プロダクタ・ヴィニョーブル(?) Producta Vignobles メルロー68% カベルネフラン20% カベルネフラン12% アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色はやや濃い赤紫。香りはアンズ、革、ビスケット、プラム、ブラックベリー、杉、カカオ、ウィスキー?味は酸味を伴う軽い渋味と薄い甘味。余韻に薄い甘味と薄い苦味。うほっ!? これは凄ぇイイ感じ!香りの適度な右岸ボルドー的樽感 と ほのかな果実感。味も軽やかな渋味と、余韻の薄い甘味のノリが綺麗に繋がる。香りのレザー香・トースト香・ベリー香・カカオ香が仲良く揃って立ち上り、価格に見合わぬ野太い高級感を主張。もちろん味も渋味と甘味のバランスが均整に取られ、香りと余韻との連携もピタリとハマる。それぞれ出力こそ値段なりだが、バランスとイメージと各要素のコンビネーションがもう 安ワインの最高レベルの水準。価格を考えれば何も不思議は無いが、熟成のポテンシャルは悪い意味で未知数。2009年ヴィンテージのサンテミリオンで ここまで控えめで滑らかな味わいとなると、おそらく寿命は長くないんだろうな。精々リリース後3~4年以内位に飲まないと、味も香りもヘロヘロのペラペラになるかもしれない。 抜栓100分弱程で苦味がジワ~ッと目立ち始めてきた。 全体のバランスを揺るがす程ではないが、ちょっと当初の美味さが揺れてきたかも。 元より それ程強くもなかった香りの出力も、徐々に弱まり始めてきた感じ。とにかく香りが綺麗で、そのイメージのまま 味わいも滑らかに。じっくり飲んでもイケるし、ガブ飲みもOK。ラベルも結構カッコイイし、60分以上の時間経過でも変化無いし、これは名作ボルドー認定w。「くそ!、こういうのが有るから安ワインが止められねぇ!www」 と思わせるに足りたワイン。安いカスティヨンとかだとインクっぽい 苦いイメージの味や香りが汚く混じり易くなるものだが、これが衛星地区とはいえサンテミリオン絡みの土地の洗練具合かと感心。そんなに味にパワーが無いので、料理はあっさりした肉料理に向いてる。ローストビーフとか、塩焼き鳥とか。あんまりアブラっこかったり、滋味深かったりすると、ワインの繊細さが壊れ易くなると思う。これは完全に値段以上。980円でこれなら文句の付けようが無い。今回の このボトルは、1580円前後と言われても信じた。1400円位で どこぞのブルジョワ級メドックの半端熟成ワイン買うよりは、980円の このワインの方が飲み手の満足度は上。
2012/01/27
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ボルドー ピュイスガン・サンテミリオン Puisseguin Saint-Emilion アマランド2000 Amarande ベルナール・ジェルマン Bernard Germain メルロー85% カベルネフラン15% ステンレスタンク醸造 オーク樽12ヶ月熟成 アルコール度13.5% 輸入:株式会社コートーコーポレーション 購入価格:1564円色は透き通った濃い目のエンジ色。やや褐変気味。香りはカシス、プラム、杉、赤唐辛子、バニラ?ホコリ?味は薄い渋味と酸味。余韻に酸味と苦味。 抜栓1時間で甘味を伴う酸味と薄い渋味。余韻に酸味と薄い苦味。う~ん、味も香りも弱い。弱いなりに香りはそこそこ生き残ってるので、意外に爽やかな飲み口にも感じられる。渋味の抜け方は8年以上も経過してれば無理ないが、抜けたせいで酸味とのバランスが取りきれなくなってきてる。グレープフルーツジュースの様な酸味と苦味が際立ってて、葡萄の味がハッキリしない。下手すると薄っペラい味にも思えてくる。 抜栓1時間前後で多少酸味が落ち着いて、今度はカラメルの様な甘味が出てきた。 渋味が抜けた分の補強が為され、上手い事バランス感を発揮。 この辺からまぁまぁ持ち直して、サンテミリオンの感覚もようやく出てくる。これは飲み手を選ぶな。特に古酒慣れしてる人向け。それでも古酒感は半端で、タンニンの残り方や酸味の出方等にはそこそこ瓶差がありそう。酸味に抵抗が無い人ならば結構最初から楽しめそうだが、そうでもない人の場合は抜栓後の時間経過で変化を期待しないとならないかも。値段相応。8年強経過の普通のボルドー。飲み手次第で評価がバラつく部分も大きい。★楽天検索 アマランド★
2009/04/08
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ボルドー サンテミリオン・グラン・クリュ CH.クロック・ミショットのセカンド レ・シャルマイユ・ド・クロック・ミショット2004 Les Charmilles de Croque Michotte ジョフリヨン Geoftrion メルロー74% カベルネフラン25% カベルネソーヴィニヨン1% 輸入:モトックス 購入価格:2079円色はややくすんだ濃い目の赤紫。香りはアンズ、ブラックベリー、蜂蜜?杉? 抜栓40分でブラックベリー、杉、コーヒー、シンナー。 抜栓120分程でカシス、ブラックベリー、バニラ味は渋味と酸味。余韻に渋味と甘味。香りが綺麗。標準的な果実の香りと共に薄い蜂蜜っぽい甘い香りが膨らんで、とても上品。 でも抜栓40分で香りの質は下降気味。平坦な感じで薄っぺらくなる。 抜栓110分程で甘い香りがやや復活。全盛期ほどではないがある程度持ち直す。口当たりはやや軽め。味のバランスがよく、滑らかで綺麗に喉を通り抜ける。 だがこれも抜栓45分でもうスカスカ。 酸味はいくらか残るので飲み応えが無くなるというところまではいかないか。 抜栓100分もすると余韻も弱まり、口内の酸味に引っ張られ気味。 そのせいで喉越しに少々ドライな感じが目立ち、せっかくの上品な印象が壊れていく。抜栓直後はなかなかの香りと味だと思って感心したが時間の経過による変化の仕方がちょっと残念。長所はあるがどうしてもB級品の括りに。まさに“セカンド”ワイン。値段相応。しかし抜栓直後なら2400円以上は出してもいい。これで口当たりと余韻にもっと厚みがあれば3000円でも納得する。時間経過後でほぼ半額レベル。1200円から1600円前後レベルにまでブレる。開けてすぐ飲む分には良作と思うが一人で時間をかけて飲むと途中で力不足が目立ってくる。
2008/05/19
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もらいもの この2001年が最終ヴィンテージらしいボルドー サンジョルジュ・サンテミリオン Saint-Georges Saint-Emilionシャトー・グリフ・ド・カップ・ドール2001 Ch.Griffe De Cap D'orジャン・リュック・テュヌヴァン & ミッシェル・ロランメルロー100%輸入:モトックス 参考価格:4000円前後色は濃い紫。全体的に褐色がかり始めてる。香りはアンズ、プルーン、シンナー、チョコレート?味は渋味と酸味。余韻に酸味と苦味。これは美味い。まさに今飲み頃期に突入中。口当たりは一瞬薄く感じるが、味わい・喉越しは厚く深い。欠点は(欠点というほど気になるものでもないが)口の中の渋味がややしつこく残り続ける部分か。少々ワインの主張が強いかな!?でもまぁこれはこれでこのワインの個性だろう。ふくよかな香りに厚いヴォリューム。特定の味覚のみに突出しないバランス。自分がボルドーに期待する要素が全て感じ取れた。明らかに値段以上。今や5000円前後クラスの味に化け始めてきている。あと5~6年はこの状態でイケるな。
2008/04/06
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ボルドー モンターニュ・サンテミリオン シャトー・ルーディエ1998 Chateau Roudier ジャック・カップドムールラン メルロー65% カベルネフラン25% カベルネソーヴィニヨン10% 輸入:株式会社 飯田 購入価格:1764円色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、埃、シンナー 抜栓45分程度でチョコレート香味はほぼ渋味のみ。余韻も渋味。色良し。香り良し。味・・・ん?何か変だな。不味くは無いんだがどうも味がパッとしない。深みがなく、果実感が希薄。ヘタすると渋い水で終わるぞ。賞味期限を超えたのか、たまたまボトルの状態が良くなかったのか?以前のシャトー・タナイ・オリヴィエ1998を飲んだ時とほとんど似た印象。90年代後半からボルドーワインは寿命が短くなった、とは最近よく聞かれる話だしこれもやはり飲み頃がギリギリで過ぎちゃった、という事なんだろうかな。もう1~2年でも早く飲んでればまた感想が違ったのかも。この質なら値段相応。味はともかく、香りは良かった。90年代後半のボルドーが1700円台なら値段以上と言いたかったが残念。安い90年代はそろそろ危険水域か・・・。
2008/01/23
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