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手持ちの2005年ボトル最後の1本。 ボルドー コート・ド・ブール シャトー・マルティナ(マルチナット)2005《4本目》 Chateau Martinat マルソー・ドンズ Marsaux Donze シャトー・マルティナ メルロー60% カベルネソーヴィニヨン20% マルベック20% 樽熟成12ヶ月(新樽率40%) アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色は濃い赤紫。香りはカカオ、革、ブラックベリー、ブランデー、バニラ、インク、腐葉土、鉄、炭? 抜栓50分弱でインク、炭、土、焦がしカラメル?10円玉?味は渋味と苦味。余韻に苦味と薄い甘味。おおおお、香りが出るわ出るわw。飲み頃のピーク引いたか!?酸味は落ちてて、大人しくもまだ厚みを残す渋味の後に苦味が薄~く拡がる。余韻に苦味よりさらに穏やかな甘味が残り、綺麗に消えていく。これはじっくり飲める、飲みたいタイプ。2005年という空前のグレートヴィンテージが10年を超えてついにここまで来たw!革とベリーに樽の雰囲気を乗せて、右岸的な土っぽさが後を追う高級感有る香り。やや土っぽい渋味を入り口に、サンテミリオン程酸味はしつこく伸ばさず残さず、余韻の苦味を綺麗に引き出すのがコート・ド・ブールだった、と土地の特徴を思い出させる。かつて飲んだ時は苦味のバラつきが気になったが、もうこの状態になれば苦味が一様で変な起伏をつくらない。 あれ・・・、抜栓20分程で、香り出力が大幅に低下。 意外と内容的には大きく変わっておらず、味も変化はない。 流石にこれは2000円弱の値段なりのスタミナだったか・・。 いや、でも抜栓直後の雰囲気は熟成格付けボルドーに迫る勢いだった。 抜栓45分位で、どうにも沈んだ香りに。 果実やバニラの甘い雰囲気のものが消え、苦味を強める様な要素が増す。 こうなると弱くて凡庸なコート・ド・ブールの感覚。打ち止めか・・。抜栓直後は右岸ボルドー、コート・ド・ブールの特徴を全力で楽しめた。やはり2005年は別格。そして、このワインはブールの中でも屈指の秀作と思う。苦味が強めに出るのに、口の中が綺麗w。時間経過で香りが弱体化、味も徐々に(当初より悪い方向に)落ち始めて、惜しくも確実に終了に近づいていく。ここでピークかと思うが、まだ2年ちょっとは維持されると思う。イイ感じに枯れてきた雰囲気を楽しもうと思ったら、15年以上は待つべきだったのかな?本音を言うと、まだ開けない方が良かったかも、と思わなくもなかったが、これは今回このタイミングと状態で飲めた事を幸運(これでいいのだ!)と納得する事にしよう。料理いらないなぁ。味付けしてない水煮大豆とかなら有ってもいいかな。渋味も酸味も適度に落ちてるからアブラは要らないし、苦味も汚くないから甘味や塩味も必要無い。下手にチーズとか食べると、口内がクドい感じで、ワインの落ち着きが崩される。(チーズのクリーミーさはワインの苦味で引き立てられてる気がするが)抜栓直後はパン1個すら余計と思った。50分後は甘味と酸味を補強出来るものが欲しくなる。値段以上。抜栓直後の香りは感心もの。これは3500円以上の満足度。時間経過後でも、経年相応の1980円相当の味わいは保つが、限界も感じさせる。300ml程残しでガラス栓をし、次の日。(抜栓22時間以上経過)香りは革、乾いた土、干し草、インク、プルーン?味は苦味と薄い渋味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い甘味。ほぼ苦味が支配的。だが突出も無いため、こういうものと思えば、一定以上の年を経たボルドーの一種として それなりに受け入れられる。香りの印象が少し変わったため、思いの外 新鮮味を感じられた。総合的には実力の有るボルドー。5年後、10年後、15年後、と成長を期待出来る。粉の様な澱が出てるので、最後はゆっくり注ぐべき。2日目の香りは、グラスに注いで5分程度で抜けてしまい、そこから先は味の勝負。その味を、これはこれで、と納得するには経験が必要になる。2日目は1980円で値段相応。ただ、初日でこの味と香りだったら残念だったと思う。初日の爆発と衝撃を覚えていられればこそ、1980円でも相応の感覚に。始めからこの味と香りならなら、1480円辺りのピーク超えた右肩下がり途中の草臥れたワインと感じたと思う。★楽天検索 シャトー マルティナ★楽天扱い約6件 2786円~3218円 平均2800円前後初めて飲んだ2010年の時点で楽天価格2700円からだから、値上がり率は軽微な部類なんだよな。今となっては(抜栓直後なら)2700円位でも、それなりに納得しちゃいそうなワインとなった。時間経過~2日目にどうなるかは初日の動向と運次第。とりあえず、コート・ド・ブール好きなら一度は飲んでいい。
2016/01/18
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ボルドー コート・ド・ブール シャトー・ラ・クロワ・デ・ブレ2012 Chateau La Croix Des Blais ジネステ社 ジャック・ムソー(?) Ginestet Vignobles Jacques Mousseau メルロー60% カベルネソーヴィニヨン38% マルベック2% アルコール分13% 輸入:メルシャン株式会社 購入価格:1080円色は澄んだ やや濃い紫。香りは革、タバコ、ゴム、ブラックベリー、炭、土、オレンジの皮?小麦粉?味は渋味と薄い甘味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。香りは少々人を選びそうだが、味は悪くない。味の出力と伸びは、確かに1000円レベルだが、バランス感は良好。酸は控えめだが、甘味感が上手く起伏と着地を決める。全体的に味の出力が控えめで、渋味も弱い。だが水っぽいところまでは行かず、「飲み易さ」の内で済んでる。主張が弱いのが逆に "こなれた" 感覚を出せていて、薄い甘味感がクリアーな印象を生み出している。タバコや炭の香りは、人によっては嫌う人もいそう。右岸ボルドーが好きな人なら大して気にする程でもないだろうけど。香りが個性的ななだけで、味は意外と(?)万人向け。味の出力・厚み・伸びは1000円ボルドーのそれだが、その範囲内では かなりバランスが取れていた。大人しい味を底上げするために、香りで個性を持たせたのだろうか!?タバコ、炭、土といった苦い感じの香りが強いので、あまり繊細な香りの料理だと料理が潰されるかもしれない。ワインに負けない強い香り(臭み)のある料理に合わせ易いと思う。炭火焼の焼き鳥、レバーカツ、オイスターソースや黒酢を使った中華料理等にも上手く合う。今回タレ焼き鳥に山椒をかけたものをツマミにしたが、山椒の香りとタレの甘味が上手くワインの苦味と香りを抑えてくれた。値段相応。でも、1000円レベルのコート・ド・ブールとしては結構美味い方と思う。自分がブール好きだから美味いと感じるところも大きいだろうが、それはそれで普通の1000円ボルドーとしても上出来。
2014/03/12
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ボルドー コート・ド・ブール シャトー・マルティナ(マルチナット)2005《3本目》 Chateau Martinat マルソー・ドンズ Marsaux Donze メルロー60% カベルネソーヴィニヨン20% マルベック20% 樽熟成12ヶ月(新樽率40%) アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色はややくすんだ濃い紫。香りはカカオ、革、インク、土、プルーン、枯葉、カラメル?味は渋味と酸味。余韻に苦味と酸味を伴う甘味。2012年4月時と比べて、香りの果実感はやや後退。味の勢いも少々弱ってるが、これはこれで落ち着きが生まれてきたとも思える。余韻のカラメル的な甘酸っぱさは健在で、そのおかげか香りの土っぽさに対する牽制が出来てる。渋味が経年相応に落ち始め、香りと一緒に果実感も徐々に絞られてきた。相対的に苦味感が目立ってもくるが、それはこのワインの特徴だし、ブールの土地の特徴の内でもある。余韻の踏ん張りが、枯れた(力尽きた)味になるのを食い止めてる。弱ったなりに味のバランスは保たれてて、飲んでて悪い気まではしないかな。ただ、前回飲んだ時点でピークを感じてたので、適度な熟成感を感じるまでには至ってない。多少は瓶差も出ただろうし このボトル独特の個性だろうが、“落ち始め”の雰囲気で止まってしまってる。総合的には変わらず、右岸ボルドーのお手本の様な綺麗な味。2005年ヴィンテージの底はまだ見せず、もう数年は発展の余地を残してる。右岸ボルドー好きなら、まだまだ存分に楽しめる。料理は特に要らず、クラッカーにクリームチーズでも塗っとけばそれでいいと思う。この渋味の出方と苦味の残り方なら、ウナギやアナゴに向いてるかも。牛肉や豚肉でなら、強めのグリルにバーベキューソースとかでも。アブラを適度に落としつつ、ワインの渋味や苦味に適度に対抗出来るものが良い。普通の単なるステーキとかだと、ワインか肉のどちらかの味が壊れそう。値段相応。すぐ飲んで良し、5年後に飲んで良し、10年後に飲んでも良し、15年後以上はヴィンテージ次第、2000円前後レベルなら当然の(と思いたい)実力をきちんと備えてる、優等生ワイン。酒質に関しては2005年のヴィンテージ補正が多分に有りそうだが、でもこの価格は立派に良心的な部類。★楽天検索 シャトー マルティナ★楽天扱い約6件 2394円~3150円 平均2600円前後まあまあこんなもん。出来れば2500円下回って欲しいところだが、熟成の将来性代も込みか。
2013/02/18
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ボルドー コート・ド・ブール シャトー・ラロッシュ(ラロシュ)・ジュベール2009 Chateau Laroche Joubert ヴィニョーブル・ジョエル・デュピュイ Vignobles Joel Dupuy メルロー70% カベルネソーヴィニョン20% カベルネフラン10% アルコール分14% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:1300円色は濃い紫。香りはインク、革、バニラ、プラム、土、クリーム、ブラックベリー、チョコレート? 抜栓20分でインク、土、ブラックベリー、カカオ?カラメル?味は苦味を伴う渋味と薄い酸味。余韻に苦味と薄い甘味。まずまずの香りの出方。いかにも右岸です、ブールです、と言わんばかり。味も渋味しっかりで、余韻の甘味で着地の好バランス。渋味基調だが、意外とフルーティーに感じられる部分も有る。少々苦味がうるさく飲み手の好みを選びそうだが、この位なら味のコクのうちで、料理一つで解決できる。バニラやクリームの香りが、味の苦味や渋味を和らげるように、それなりにだが働いてくれる。 抜栓20分程で、急に香りが薄く、弱くなってきた。 味も香りに釣られて出力が弱るが、こちらはまだ飲み易さの範囲内に収まる。 ギリギリ味は踏ん張るものの、これは一歩間違えれば "苦い水" 状態。 抜栓30分前後で、香りが少し盛り返す。 味も渋味が弱った分、ほのかな酸味や甘味が感じ取り易くなり、 意外と万人向けの飲み易さが出てきた。 ただ、香りはグラスに注いで数分落ち着かせる必要がある。コート・ド・ブールのワインとしては正統派で、抜栓直後の味や香りは 厚みも幅も有って悪くない。時間経過による変化・弱体化が早いのは難だが、価格を考えれば まだ上出来の部類。3~4人で短時間で飲み切るのなら、結構コスパの良さも無くはない。時間経過後も、ボルドーファンなら、ちょい苦のガブ飲みワインと捉えられる。料理は渋味に対抗出来つつ、甘味を補填または強調出来るものに向いてる。コロッケ や メンチカツにちょっと多めにソースか甘酢醤油をかけたものが良い。塩胡椒だけのシンプルな味付けの肉料理だと、ワインの苦味に対応しきれないと思う。値段相応。まあ1300円ならこんなもんでしょ。もう2年位までならそこそこ熟成もしそうだし、右岸ボルドー好きのデイリーには なかなか。★楽天検索 ラロシュ ラロッシュ★楽天扱い約11件 1300円~1974円 平均1580円前後この価格なら自分はメルシャンのアンサンブル・藍茜を買っちゃうんだろうなぁ。香りや味の質、品の良さで言えば藍茜の方が明確に上。ほんとにメルシャンもドえらいワイン作ってくれたわ。全てのボルドーワインを過去の物にされてしてしまった感じw。
2012/10/16
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ボルドー コート・ド・ブール シャトー・マルゲリット(マルグリット)・ド・フォントヌーヴ2009 Chateau Marguerite de Fontneuve シェティ家(?) Famille Chety メルロー50% カベルネソーヴィニョン20% カベルネフラン20% マルベック10% アルコール分14% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1280円色は濃い紫。香りはプルーン、ブラックベリー、粉砂糖、インク、土?味は渋味と苦味を伴う甘味。余韻に苦味を伴う渋味と薄い甘味。そんなに香りは出ないね。味は渋味基調で、苦味の絡む果実感の出方は土地の特徴にそれなりに忠実。ワインとしては個性に欠けそうだが、万人向けの食中酒と思えば間違ってもない。右岸系らしい適度な苦味と、余韻のほのかな甘みが 飲み易さとバランス感を生んでいる。90分以上の時間経過でも変化は無く、ボルドーワインに慣れが有ればガブ飲みもそこそこイケる。コーヒーっぽい雰囲気も有って、果実味よりも渋味や苦味のコクを優先。とはいえ、それほど深みやコクは目立たず、インスタントコーヒーのレベル。これはこれで飲み易さの内で、味に関しては分かり易さの部分でもある。もう少し香りの部分で主張が有れば明確に個性を楽しめた気もするが、香りのショボさのせいで安っぽさが抜けない。まあ、良くも悪くも普通。普通なりに 突出する様な要素は無く、割と取っつき易さも感じられる。右岸ボルドーの特徴は有るし、肉料理と一緒に気軽に飲む分には渋味もしっかりしてるし、普段の料理には向いてるワインと思う。合う料理はハンバーグかなぁ!?苦味との共通点を図り、しっかりガッチリ焼いて、粗挽き胡椒も効かせて。逆にアブラの甘味で苦味に対抗するなら、鶏唐揚げに塩胡椒でも悪くない。値段相応。有る程度土地の特徴を乗せられてはいるが、印象としては1000円ボルドーの延長。1100円位のボルドーにコート・ド・ブールの場所代が150円程度乗ったと思えば納得出来る。
2012/10/09
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2010年12月に飲んで2本目。 ボルドー コート・ド・ブール シャトー・マルティナ(マルチナット)2005《2本目》 Chateau Martinat マルソー・ドンズ Marsaux Donze メルロー60% カベルネソーヴィニヨン20% マルベック20% 樽熟成12ヶ月(新樽率40%) アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色はやや濃いどどめ色。香りはアンズ、ブラックベリー、革、プラム、カカオ、カラメル、枯れ葉、コーヒー(良質なハワイコナ?)、バニラ?味は渋味と苦味。余韻に甘味と甘味を伴う薄い苦味。香りがフワリと立ち上る。味も全体がすごい優しい感じになってる。飲み頃どピークだな。口当たりは一瞬単調にも感じるのだが、余韻の甘い伸びが包み込み、香り同様に起伏がフワリと膨らんでいく。渋味が落ちてるのは分かるけど、でもまだメインを張る存在感を無くしてない。むしろ渋味を支えるために、渋味以外の要素が総動員し、それが綺麗なバランスを作り上げてる。これこそブールの良質ワインと断言出来る美味さ。あえて欠点を挙げるなら、やはり苦味の出方とタイミングか。2010年10月時にもちょっと書いたが、苦味の出方にややバラつきがあるのが難点。この苦味も弱った渋味と余韻の甘味を支える必要な要素なので邪険には出来ないが、こいつもこいつで香りの影響で引きが強まる時が有る。ほとんど慣れの問題とも言えるが、この辺は相変わらず ある程度人を選ぶ部分。「コート・ド・ブールの特徴の良い部分を集めて作った様な秀作ワイン」の評価は揺るがない。黒果実に甘苦い香りが合わさり、味のイメージとも綺麗に一致し、余韻も味を上手く底上げ。無駄に思えるモノがほとんど無く、90分以上の時間経過でも変化無し。 ん?、抜栓150分程の経過で味も香りも弱体化を始めて来た。 どちらかと言えば 香りよりも味の弱り方の方が顕著かな。 でもグラスの中で落ち着かせてから、ゆっくり飲めば問題無い程度。 澱もボトルに張り付く程度には出てきてる。料理は・・・特に必要無いかも。単独で立派にやっていける。何か選ぶにしても、バターロールに半切りスライスチーズでも挟んで齧ってればそれで十分。肉に拘るなら、コンビーフのスライスを軽く炙って醤油をかけ、おろしニンニクか 粒マスタードでも添えれば良し。あまり凝った物と合わせようとすると、ワインのバランスを崩すかもしれない。値段以上。2800円前後狙える。やはり2005年ボルドーは別格。個人的なボルドー赤2000年代ヴィンテージランキング(同レベルのワイン、という前提で)2007< 2001 ≦ 2008 ≦ 2004 < 2002 ≦ 2009 ≦ 2006 ≦ 2003 ≦(越えられない壁)≦ 2000 <2005★楽天検索 シャトー マルティナ★楽天扱い約7件 2180円~3150円 平均2600円前後流石に2005年ヴィンテージは市場に無いな。竹澤の2003年ヴィンテージは買ってみたくなる。KITAZAWAの2004年ヴィンテージが3000円オーバーは適正コスパから離れ気味と思う。
2012/04/27
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ボルドー コート・ド・ブール シャトー・マルティナ(マルチナット)2005 Chateau Martinat マルソー・ドンズ Marsaux Donze メルロー60% カベルネソーヴィニヨン20% マルベック20% 樽熟成12ヶ月(新樽率40%) アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色は濃い紫。香りはブラックベリー、カカオ、革、バニラ、シナモン、枯葉?インク?味は苦味の伴う渋味と甘味を伴う酸味。余韻に酸味を伴う渋味と苦味を伴う甘味。おお、これは良い味。正統派右岸系ボルドーの香りに、渋味をしっかりと出しつつ甘酸っぱいニュアンスを絡める。そして余韻の苦味混じりの甘味が綺麗にフィニッシュ。ゆっくりじっくり飲めるタイプのボルドー。味の各要素が何も突出せず、カチッと無駄無く収まり、たまに何かの具合で出しゃばりそうになる部分を苦味が上手く抑えてくれる。コート・ド・ブールによくある、全体に苦味が絡む特徴を存分に活用。余韻が苦味で終わると汚い感じになる事が多いが、このワインの場合はバニラっぽい甘味でソフトに締めて抜かり無い。苦味を連想する様な香りの連発に好き嫌いは出そうだが、右岸系ボルドーファンなら何も問題無し。ただ 味のバランスは良い思うが、果実感は落ち始めな印象で 時に苦味が過度に目立ち、幅や厚みに乏しい部分も有る。この辺は経年熟成にも因るから文句言う筋合いは無いが、不慣れな人が飲むと「これはこれで」と気に入る味ではないかも。決して不味いわけではないが、現在は微妙に玄人向けの味傾向。コート・ド・ブールの特徴の良い部分を集めて作った様なワイン。いくらか人を選びそうな処は有るが、基本的に6年経過の正統派右岸系ボルドーとして秀作。将来性は何とも言えないが、もう5~6年はこの質を保つと思う。リリース直後だったら もっと果実味もしっかりした、万人向けのブ厚い味わいだったかもしれない。値段相応。相応だが、右岸ボルドー好きなら2500円位でもイケそうな質実剛健っぷり。約2000円の2005年ボルドーワインとしては余裕で及第点。★楽天検索 シャトー マルティナ★楽天扱い約5件 2700円~3150円 エフエムジェイワインショップで3本8980円~12本28250円楽天は2700円からか・・。まぁ分からなくもない価格設定。美味かったしね。でもこの価格だと、ブール好きな人が飲めば良いかな、のレベル。
2010/12/27
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ボルドー コート・ド・ブール シャトー・ベレール・クベ・キュヴェ・トラディッション2006 Chateau Belair-Coubet Cuvee Tradition アラン・フォーレ Alain Faure メルロー67% カベルネソーヴィニヨン33% オーク樽熟成12ヶ月 アルコール度12.5% 輸入:重松貿易株式会社 購入価格:980円色は透き通った赤紫。香りはブラックベリー、バニラ、インク、土、チェリー?カシス?味は渋味と甘味を伴う苦味。余韻に苦味と酸味を伴う薄い甘味。おっ、悪くないかも!?果実と土の香りに、甘い樽系バニラ香の混じるブールらしい香り。味は思ったよりも軽やかで、色合いも2006年にしては薄め。渋味基調で全体に苦味が適度に絡み、余韻にはほのかな甘味を残してフェードアウト。渋味の感じ方がすごく穏やかで、左岸系1000円台ボルドーの10年選手並の出方と出力。以前飲んだ、グラーヴのシャトー・ラ・ギャランス1999に近い。喉越しも滑らかで、早くから熟成ワインに近い味を楽しめる、なかなかユニークなワイン。場所柄と年代の割には渋味にやや軽さが目立つが、これは味の穏やかさを生む要因なので短所とは違う。でも土地の特徴とはいえ苦味の出方がちょっとうるさく、深みを感じる前に伸びを遮られる。“コーヒー”っぽいと言ってしまえる程明快でもなく、下手すると単なる“酸っぱ苦い水”に陥りそうな危うさも無くはない。渋味の出力が軽めだから相対的に余計に苦味を強く感じられてるだけだろうが、香り以外に果実感を感じ取り辛いので、多少人を選ぶ部分も有る。まあ2006年のコート・ド・ブールにしては随分と軽い味だが、これはこれで飲み易く、存在感を感じる。香りも綺麗で、価格を考えればかなり良い出来。あえて言えば「ガブ飲み出来る熟成ボルドー」みたいな面白いワイン。値段以上。1500円以上でも充分納得する。1000円弱でこの味はそうは無い。ただ、この感想はそれなりにボルドーを飲み慣れた人だからこその好評価なのかも!?不慣れな人が飲んでも「妙に軽くて苦いだけのワイン」と感じる可能性も。★楽天検索 ベレール・クベ★楽天での扱いは5店舗 1260円~2500円4店舗は1200円台だが、2500円は何かの間違いだと思うw。自分はヤマノヤオンラインで購入したので980円
2010/03/12
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コルクはかなり立派。シャトー・デギュイユとほぼ同じ長さと質。 ボルドー コート・ド・ブール Cotes de Bourg シャトー・ラ・フルール・タヤック2006 Chateau La Fleur Tayac シャトー・ラ・フルール・タヤック メルロー50% カベルネソーヴィニヨン45% カベルネフラン5% スチールタンク発酵 セメントタンク熟成 アルコール度13% 輸入:株式会社 成城石井 購入価格:1390円色は透き通ったやや濃い紫。上澄みがほんのり赤紫。香りはインク、ブラックベリー、杉、革?味は軽い渋味と苦味を伴う薄い甘味。余韻に苦味と薄い渋味。苦味を連想する香りが主で果実的な香りはあまり無い。軽い口当たりで、口通りも滑らか。渋味の出方はまあまあ明確で、苦味感が前面に出るのを防ぐ。だがそれにしても軽いな、軽すぎる・・。軽いなりの飲み易さはあるが、渋味のコクは平坦で余韻もペラペラ。香りも言ってしまえば苦いだけだし、飲んでて何も面白さが感じられない。全体的に味も香りも足りない要素が多いのが気にかかる。 抜栓1時間程でわずかだが酸味が出始めてきた気がする。 それでもまだメインの平坦な渋味と薄い苦味に対抗できるレベルには至らず。 この変化は良い方向だが、評価を変える程ではない。熱劣化でもしてたんだろうか?それとも製造に樽を使用してないから、そのニュアンスに不慣れで自分の好みとの違和感が生じたんだろうか?滑らかなボディと苦味のニュアンスが絡む味はコート・ド・ブールによくある傾向だから、アクシデント抜きで元々こういう味のボトルなのか?厳しく言うと、軽い・薄い・苦い、と3拍子揃った駄目ボルドー。それでもまだ何とか渋味を感じられればこそ、赤ワインとしてギリギリ飲めるレベルにあるが飲み応えを感じられる程でもない。極端に言えば、渋いだけの赤い水。ちょっと人には薦められないなぁ・・値段以下。1000円未満の駄目な部類のACボルドーにもよくある味と香り。自信を持って「美味しい」と言えない。今回はハズしたな。イマイチ飲みが進まなかったので330cc残しでペリエ瓶で冷蔵庫保存。(抜栓後約20時間経過)ついに自分もペリエ瓶保存デビューww。30分ほど室温に馴染ませて(結露しなくなる位)から開栓。香りのインクっぽい感じが大分弱まり、苦味の連想はいくらか大人しくなった。味も苦味感は弱まったが渋味の圧力も同じ位弱まり、軽い味がより小さくまとまって赤い水化に拍車がかかってた。要は力の弱い赤ワインをデキャンティングしてボディがスッポリ抜けた味そのまま。特に期待はしてなかったが、やっぱりこれはヴァン・ド・ターブルレベルの駄目ボルドーでした。ワイン・パーフェクト シャトー・ラ・フルール・タヤック2006 1390円決算半額セールでこの価格らしいが、何やら質と出所に怪しげなモノを感じる。これに関しては“ワケ有り商品”と思う位で丁度良いかもしれない
2009/06/07
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ボルドー コート・ド・ブール シャトー・ル・プレラ2005 Chateau Le Prelat Paul BOUNY メルロー60% カベルネ25%(ソーヴィニヨンかフランか不明) マルベック15% アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1280円ショットツヴィーゼル・サントス・ボルドーに約40cc注いで撮影。色は綺麗な紫。香りはカシス、ヴァニラ、シンナー、タバコ?味は渋味と酸味。 余韻に渋味と苦味を伴う甘味。キャップシールに張り付きがあったので軽く噴いてた様だ。抜栓直後に一瞬苦い様な変な臭いがしてダメかと思ったが、これは2~3分で消えた。コート・ド・ブール特有の滑らかな口当たりと喉越し。味わいはやや軽めだが、まだ飲み易いといえる範囲内。香りも悪くないし、まぁまぁの出来。余韻の苦味と浅さまでブールの特徴が一緒なのはちょっとガッカリだが、そのあたりは特徴というより価格なりのレベルだからなんだろう。シャトー・トゥール・グラン・メイヌによく似た味だが、同じ値段でもあっちよりもう少しマシ。標準的ボルドーの赤ワイン。ただし、どちらかというと果実の香りではなく樽と土系の香りを効かせたつくり。この辺は好みで評価がいくらか変わるかもしれない。値段相応。香りはともかく、味は普通のワイン。リピートはしない。
2008/07/21
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ボルドー コート・ド・ブール シャトー・ヴィユー・ランサック2005 Chateau Vieux Lansac Vignoble Durand セパージュ不明 (多分メルロー主体) アルコール度13% 輸入:ロイヤルリカー株式会社 購入価格:1449円ショットツヴィーゼル・サントス・ボルドー(容量550cc)に50cc注いで撮影色は濃い目の紫。香りはブラックベリー、バニラ、プルーン、コンソメスープ?ビスケット?味は渋味と酸味。余韻に渋味と苦味を伴う酸味。 抜栓50分前後で酸味が目立ってくる。とても滑らかな口当たりと喉越し。味そのものよりも感覚で飲み易さを演出しているユニークなつくり。プルーンのイメージの酸味が渋味の突出を覆う様に抑えてバランスを巧みに整えてる。この滑らかさと引き換えに犠牲になったのか、味と余韻の厚みに難が出てる気がする。 時間経過と共に渋味が徐々に平べったくなって、味のバランスが噛み合わなくなってくる。最初からクライマックスでそこから先細りなのが気になる。 抜栓100分位で渋味が盛り返してきたがバランスは既に崩れてるので良い方向への変化であっても実感し辛い。色・香り・味、まさに正統派ボルドー。抜栓してすぐに飲むなら問題無いがゆっくり飲むにはまだ力不足。もう少し底力を見せて欲しかったし見せられる実力はあったはずだが、標準的レベルで納まってしまった。早飲み推奨。熟成による今後の上昇は期待できないかな。澱が結構出てるので最後は50ccは残して良い。値段相応。まぁよくある普通のワインの範疇であれば、口当たりは綺麗で味も香りも悪くない。欲を言えばもう一押しが欲しかったが、価格を考えれば無理言い過ぎか。シャトー・ヴィユー・ランサック2005 1449円
2008/06/16
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地元の商店街の酒屋を漁ってみたら発見。以前買ったマルゴーと同じ店の最終店頭在庫。 ボルドー コート・ド・ブール シャトー・ジュナボン・ブランセリー1996 Chateau Genibon-Blanchereau Jean-Claude et Christine Sudre(?) メルロー53% マルベック18% カベルネフラン17% カベルネソーヴィニヨン12% 輸入:有限会社カツミ商会 購入価格:1590円色は黒みがかった茶褐色。上澄みはエンジ色。香りはコーヒー、杉、プラム、ブラックベリー、小豆、バニラ?味は渋味と酸味。余韻に渋味、苦味と酸味。うおおっ!これは美味いぞ。渋味が小奇麗にまとまっていて無駄な味が一切しない。特に香りが嘘をついておらず、複雑な香りと味のイメージがガッチリとはまる。果実の味がかすれてくる古酒手前ギリギリの段階。最強のタイミング。コーヒーのような苦味のニュアンスを含んだ渋味とプラムのような酸味とで高度にバランスがとられていて、飲み込んでも口の中に余計なものをほとんど残さない。欲を言えば余韻にもう少し厚みと、喉越しに滑らかさが欲しいが流石にそれは贅沢言い過ぎか。コルクの頭にはカビが生え、底は真っ黒。理想的な状態で保管されていた事が伺える。澱の出方もかなりのもので、色からも察するに多分熟成のギリギリライン。料理とは合わせず、単独でじっくり味わえるタイプのワインになっている。この価格で(多分永らく入荷当時のままの価格で放置され続けていた)この化け方は脅威的。地元の商店街恐るべし・・・もうちょっと本腰入れて探ってみるか。これはもう値段以上。確実に購入価格を1200円以上は上回った。これこそが熟成ボルドーの味。こういうのに逢えるから90年代を諦め切れないwww。でもこれ、もはや日本では売ってないっぽいな。リピートできないのが実に残念だ。
2008/02/22
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スーパー棚落ち品50%off 買い漁りシリーズボルドー コート・ド・ブールシャトーギヨンヌ2001 Chateau Guionne TRADITIONNEL(?)Isabelle et Alain Fabreメルロー60% カベルネソーヴィニヨン40%輸入:サントリー 購入価格:790円(本来なら1580円)色はやや透き通った濃い赤紫。香りはブラックベリー、プラム、チョコレート、樫または杉? 抜栓30分で焼いた小麦粉の様な香りも出てくる。 抜栓75分で小麦粉臭は弱まり、今度はプラム臭が強く、シンナーのような香りも出てくる。味は渋味メイン。余韻に甘味と柔らかな渋味。 抜栓80分弱で余韻の甘味がほぼ消え、ただ渋いだけの味に。これは結構美味い。渋味を基調とした手堅いつくりのボルドー。味の特徴が渋味一点に絞られててやや単調、或いは軽薄な印象をも感じさせた部分が惜しいといえば惜しいが、香りと余韻がそれを充分に補ってる。香りは変化しつつも最後まで楽しめたが、それでも50分位で衰えを感じる。味は抜栓60分位を境に下降気味。45分位で飲みきった方がいいかな。値段以上の価値はあった。60分以上経ったら1180円レベル以下。この1500円前後の価格帯の中では比較的良い出来。1800円位までは出せる。
2007/12/18
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