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台風の影響で湿度がひどい。床や壁がベタつくようで、気温が低くても全然落ち着かない。 ブルゴーニュ コート・シャロネーズ(?) ショーム・ロンド・ヴィエイユ・ヴィーニュ2016 Chaume Ronde Vieilles Vignes ドメーヌ・ダンジャン・ベルトー Domaine Danjean-Berthoux ピノノワール100% 20%をオーク樽で、80%をステンレスタンクで熟成10ヶ月 アルコール分12.5% 輸入:株式会社ワインプレスインターナショナル 購入価格:1490円色は澄んだ紫。香りはカシス、ブラックベリー、濃いめに出した安い紅茶(アッサム)、鶏レバー?煮詰めたバルサミコ酢?味は薄い渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。ん、軽い。ピノノワールらしく渋味は控えめで、酸も穏やか。余韻の苦味でいくらかボディを底上げ。ベリー香をメインにしつつ、後から渋味や苦味を思わせるものが着いてくる香りの内容。とりあえず、それなりに飲み易さは有る。渋味は軽やかで口当たりは大人しいが、苦味感で酸に厚みが伴い、軽いなりのボリュームと飲み応えは主張する。バランスは良いし綺麗だけど、「ブルゴーニュ」の「ピノノワール」を期待するには貫目不足。そりゃチリやラングドックよりは上。香りはチリより綺麗。味もラングドックより穏やか。価格の壁を考えれば理解も出来るけど、期待するとこまでは届かない。一言で言うと、「ブルピノ流のガブ飲みワイン」。まぁこれはこれで と納得するには、ある程度は安ワインの心得が必要になる。「赤ワインの渋味が苦手で、ビターズ系リキュールの様な苦味や果実感も苦手、でも赤ワインは飲みたい。」そういう人には向いてるのかも。多少香りに気を使った、甘くない酒入り葡萄ジュースの一種、と思えば理解出来る。イメージに近かったのは、以前飲んだラングドックのサライ・ピノノワール。あれをもう少し苦味感を綺麗にした感じ。料理に合わせるには少々頼りない気がする。薄く切った固いバゲットにレバーペーストとかが向いてる。「料理」よりも「ツマミ」に。ひたすらワイン飲みたい人の為の、ガブ飲みワインの範疇よ。一応、値段相応。相応だが、多分10年以上前だったら1280円以下で買えた感じの奴だな。「ブルゴーニュ」の看板が無ければ、埋もれるタイプかもしれない。看板と土地代でおよそ+250円。ワインの実力だけなら、1250円位。【よりどり6本で送料無料】[2016] ブルゴーニュ ルージュ ショーム ド ロンド ヴィエイユ ヴィーニュ 750ml(ダンジャン ベルトー)赤ワイン【コク辛口】【ワイン】^B0DXCR16^価格:1490円(税込、送料別) (2018/8/9時点)楽天ではヴェリタスのみ。「ブルゴーニュ」の看板代・場所代が載ってこの価格。例えばチリやラングドックで約1000円のピノノワールが有ったとして、そのワンランク上。比較対象にラングドックの1000円ピノを持ってきて、ようやく「なるほど、ブルゴーニュ!」と腑に落ちる。この価格帯(1000円以上1500未満)で他地域のピノノワールワインと飲み比べて、ぼちぼちとこのワインの面白さが見えるのかも。(多分、その面白さはブルピノではなく安ワインとしての面白さだろうけどw)
2018/08/08
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もらいもの ブルゴーニュ ピノノワール2013 PinotNoir アントナン・ロデ Antonin Rodet ピノノワール100% ステンレスタンク醸造 一部オーク樽熟成6ケ月 アルコール分12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 参考価格:2000円前後色は澄んだ赤紫。香りはカシス、チェリー、ブラックベリー、イチジク、紅茶(ローズマリー)?味は薄い酸味と薄く甘味を伴う苦味。余韻に酸味と苦味。薄いな。余韻の酸味の方が明確に感じられそう。香りはピノらしいベリー系に、やや深みを思わせるもの。渋味はほぼ無く、良くも悪くも「赤い水」。スッキリした飲み口で、下手にしつこい酸味を出されるよりは、こっちの方が飲み易さが有る。軽快な酸味とボディーで、結構万人向けの味に。ガブ飲みも可能。あまり酸っぱくないボジョレーみたいな雰囲気。軽やかさがウリになってる味なので、しっかりした厚みの有る味を求める人には物足りない。2000円そこらの単なるACブルに厚みを求める人もいないだろうけど、このワインはそういうのを求める飲み手にはスカスカな味と感じると思う。ピノと言うよりは、良い意味でガメイっぽい雰囲気を持ってる。ちょっと高級なボジョレー・ヴィラージュかな?と思うと、結構満足感有るから不思議w。完全にボジョレーをブルゴーニュの格下扱いしてるイメージだが、格下なればこそのハードルの低さを存分に活用出来てる。料理は鳥肉かな。渋味は無いからアブラは要らない。ローストチキンでもあれば十分だが、クラッカーにツナマヨとかでも問題無い。お手軽ワインの領域。あえて値段相応。ブルピノとしては1680円クラスの、下から数えた方が早い格に感じるが、もしこれがボジョレーのガメイだったら?と想像すると、「あれ、2000円もアリか!?」と思えてくる。何か、そういう味なんだよねw。全然不味くはないけれど、ブルピノとしてはちょいとアレ。でもあまり悪い気してない。
2017/01/16
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もらいもの ブルゴーニュ ピノノワール2015 PinotNoir クロズリー・デ・アリズィエ(ザリジエ) Closerie des Alisiers ピノノワール100% アルコール分12.5% 輸入:ローヤル オブ ジャパン株式会社 参考価格:1600円前後色は澄んだ薄めの赤紫。香りはカシス、ブルーベリー、インク、イチゴ、白砂糖、カカオ?鉄?味は渋味を伴う苦味と薄い酸味。余韻に薄い苦味と酸味。う~ん、なんてことない普通の赤ワイン。ややフルーティーな香りに渋味控えめの味わい、余韻も特に伸びたりせず。とりあえず全体のバランスは悪くない。変に渋味や苦味が目立つことはなく、軽快な印象を持たせる。飲み易さは有る。ガブ飲みワインとしてはそれなりに。酸味がたまに妙にチクチクと主張する。その時は苦味も口内に残り易い。酸味の変な出方は保管の問題と思う。多分、極軽度の熱劣化かも。30分程の時間経過でも変化は軽微で、元の安定感はそこそこ有ったのかな。総合的には、渋味控えめの普通の赤ワイン。状態が不明瞭だったと思うので正当な評価は困難だが、とりあえずガブ飲みワインレベルの働きは問題無い。「ブルゴーニュ」と言う部分に何らかの理由なり期待なりが有るなら良いが、そうでなければ少し飲み易いだけの軽い赤ワイン。一歩間違えたらちょっとしつこい "赤い水" 。控えめなりに渋味は出るので、多少のアブラは有って良い。鶏肉の唐揚げやソテー等、淡白な肉をややオイリーに調理したものに向いてる。チーズ類は合いそうで合うかどうか微妙。一応、値段相応。相応だが正直、味だけなら感覚的には1280円位。ちょっと出来の良い、酸味控えめのボジョレー・ガメイ並み。ブルゴーニュの土地代・看板代がノッて約1600円強、まぁこんなもんか・・と言ったとこ。★楽天検索 クロズリー リズィエ ピノ★楽天扱い約3件 1572円~1674円 平均1620円前後普通。買って損も得もしない。特にオススメはしない。「ブルゴーニュ」の看板がなければ買う理由が無いワイン。白ワイン(特にシャブリ)には定評が有るので、買うなら白だな。
2016/12/12
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もらいもの保管場所の手違いで熱が入っちゃったから状態が良くないと思う、という注意付き。 ブルゴーニュ ヴァン・ド・ペイ・デ・コトー・デュ・シャリトワ Coteaux du Charitois レ・ペニタン・ピノノワール2011《2本目》 Les Penitents PinotNoir ジャンテ・パンシオ(パンショ) Geantet Pansiot ピノノワール100%(リュット・レゾネ栽培?) 樽熟成8~10か月(新樽率50%) アルコール分13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:4860円色は澄んだ赤紫。香りはカシス、イチゴ、インク、生肉、グレープフルーツの皮、煎餅?味は苦味を伴う渋味と酸味。余韻に苦味と薄い酸味。最初は少しベリー香が出るが最初だけ、そして出力が妙に弱い。味も変にエグい感じで、酸味の出方がやや刺す様な感じ。これは言われた通りの熱劣化ボトル。コルク側面の一部に1cm程度だが染みを確認。噴出までは至らなくとも、熱自体が(特にピノノワールにとっては)ダメージ要員になりうる証左か!?香りが弱い、苦味が強い、酸がキツい、典型的な熱劣化ワイン。熱劣化とはいえ、1000円位のガメイワインと言われたら、まぁそんな感じかと納得して飲める程度には生き残ってる。まさかこれがジャンテ・パンシオのピノとは思うまい。初めて飲んだ時とは似ても似つかぬ状態。花の香りも甘やかな雰囲気も無く、味に円みが失われてる。自分みたいな安ワイン慣れしてる人なら「こういうワインよくあるーw」と笑って飲めるだろうけど。ピノノワールワインの状態管理の重要性を再確認。最初の一瞬の果実香を越えたら、後は苦味や生臭さを感じる要素に覆われる。作り手の実力が踏ん張ったか、意外と味は低め安定で、香りと苦味に違和感を持たなければ、赤ワインとしては それなりに飲めるかも。ワインの香りがアレなので、多少香りが強い料理で良い。苦味に対抗出来る程度の甘味が有れば、何とかなると思う。イタリア料理のタリアータでガーリックオイル多めか、カツオのタタキで薬味たっぷり、とかだな。ピノノワール云々の要素は潰れるだろうけど、元々ピノっぽさが消えてるから問題無い。値段以下。(熱劣化ボトルなので正当評価不能)これで1000円ならシャレで買えるし、飲めもする味だった。もし自分で5000円近く出してこうなった日にはショックだろうな~。★楽天検索 ペニタン ピノ★楽天扱い約2件 トスカニーで4460円 エノテカで4860円まぁ4500円前後か。やはり自分で買おうという気には ならないな。良年で状態も良ければもう少し感想違うと思うが、ジャンテ・パンシオはワインの実力以上に価格の人気先行が過ぎてると思う。(その人気も輸入業者や固定ファンによる下駄履きが強い気がする)
2016/05/03
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もtらいもの ブルゴーニュ ヴァン・ド・ペイ・デ・コトー・デュ・シャリトワ Coteaux du Charitois レ・ペニタン・ピノノワール2011 Les Penitents PinotNoir ジャンテ・パンシオ(パンショ) Geantet Pansiot ピノノワール100%(リュット・レゾネ栽培?) 樽熟成8~10か月(新樽率50%) アルコール分13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:4860円色はやや濃い紫。香りは革、ブラックベリー、プラム、スミレ、ミント、バラ、カラメル、ビスケット、クローヴ?アーモンド?味は酸味を伴う渋味と薄い苦味。余韻に酸味と薄い甘味。しっかりした味と香り。最初は樽感の強い香りに違和感が有ったが、後から花の香りが出始め、綺麗にバランスが保たれる。控えめの渋味と丁寧な酸のノリが好感触。余韻も甘味を薄く伸ばしてクリアーに着地。これは美味い。ピノファンの方よりも味の勢いが控えめだが、その分 品の良さは上。樽の雰囲気が強いのは作り手の特徴として、果実より花の感覚が拡がり易い。口内で苦味が少々残り易い点は気になったかな?だがこの程度は樽の効いたワインなら共通する特徴の範囲内で、ツマミ一つでどうにでもなるレベル。カラメルやクローヴっぽい甘い雰囲気の香りもこの点をカバーするので、大した問題ではない。果実味もタンニンも旨味感も全て揃ってる、骨格と筋のハッキリしつつ、優雅さの伴った味わい。無理や背伸びをしてない、素の地力でここまで持って来てる感じ。何か、ボルドー好きの自分が飲んでて納得が行く、高級感の有る「ブルゴーニュのピノノワール」。抜栓60分以上で香り出力はやや落ちたが、味の変化は軽微。 抜栓90分の時間経過で、やや渋味が強まり、バランスが崩れ始めてきた。 これが2500円位のカリフォルニアのピノならアクセントの範囲かと思うが。 とりあえず、ここまで味を持ち堪えた時点で安定感もまずまず。樽感が決して強くない渋味を補強してくれるので、アブラの強い料理とでも問題無く合わせられる。一方で、酸や苦味が突出する事も無いので、サラダや赤身魚のカルパッチョとか、あっさりしたものでもイケそう。料理の選択の幅はかなり広い。あえて値段相応。正直言うと4800円でもまだ高価いと思うけど、ピノファンが5800円越えなのを考えると、4860円が相応に思えてしまう。まあ、4000円は超えるが、流石に5000円は超えない。[2011] レ・ペニタン・ピノ・ノワール / ジャンテ・パンシオ価格:4,860円(税込、送料別)楽天ではエノテカのみっぽい。う~ん、ちょっとした村名ワインが買えてしまう価格だからなぁ。実験作、ファン向けという側面を考えないなら、コスパとしてはいかがなものか・・。贈答用としていただく分には大歓迎だが、自分で買うには二の足状態。
2015/05/14
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もらいものコルクが折れてしまったが、これは自分の抜き方が悪かっただけで、コルクの質も状態も良好。 ブルゴーニュ ピノ・ファン2011 PinotFin ジャンテ・パンシオ(パンショ) Geantet Pansiot ピノノワール(ピノファン)100%(リュット・レゾネ栽培?) 樽熟成14か月(新樽率30%) アルコール分12.5% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:5940円色は濃い紫。香りはスミレ、インク、カラメル、ブラックベリー、バニラ、腐葉土、プラム、鉄? 抜栓20分でカシス、スミレ、バラ、カラメル、バニラ、プラム、シナモン、ピーナッツ、黒糖?味は渋味と酸味を伴う甘味。余韻に酸味と苦味を伴う甘味。うん、美味い。樽の効いた香りにキチンと果実要素を乗せ、味も渋味を軸に果実感が丁寧の乗る。凄く良いバランス。カラメルとバニラの香りが味にすごく厚みを加えてる。その上で渋味のなだらかな出方と余韻の旨味感(?)が上手に伸びてきて、存在感のある上品さが生まれてる。 抜栓15分~20分弱でインクや土等の苦味を強める様な香りが薄れ、 花や紫系ベリーの香りが強くなった。 高級なブルピノに期待する様な綺麗な感じに。欲を言えば、もう少し口通りがクリアーな感じになってると良かった。格相応なのか、香りの出力と拡がりも少々頼りないかな。この辺はもう2~3年も寝かせてれば、化けた部分かもしれない。 抜栓50分で渋味が口内にしつこく残る様になってきた。 これがチリやオージーならば、この位ならアクセントの内と思えなくもないが、 抜栓直後からの上品な味わいと比べると、どうしても雑な感じに崩れ始めた印象を拭えない。総合的には上品で綺麗なブルゴーニュ・ピノ。味と香りのコンビネーションがバッチリ取れてて、バランスにほとんど無駄が無い。この花の香りの感覚がブルゴーニュの高級感の象徴だが、それがちゃんと有る時点でもう成功してる。時間経過で質が揺らぎ易いのが惜しい。 抜栓100分位で渋味の崩れはやや沈静化。 しかし香りの出力も沈静化してしまい、グラス内で閉じていく方向に。 味は良く言えば澄んだ感じになってきたが、香りも薄い感じに行ってしまっては せっかくの高級感も活かせずに終わってしまう。 やっぱり不安定な質のワインだな。ちなみに、最後まで注いでも澱は無し。こういうのって、料理要らない。単独でゆっくり飲みたい。今回、湯葉の刺身にオリーブオイルとクレイジーソルトをかけたものをツマミにしたが、結果的にはそれで間違ってなかった。淡泊な食材に、甘味と塩気の絡み易い味付けを少々。湯葉と油の甘味で渋味をソフトに受けつつ、塩でワインの甘味を強調。50分経過後は出汁醤油をちょっとかけたら、目立ち始めた渋味への牽制が出来た。正直、値段以下。出来は良いし美味いけど、じゃあ6000円弱も出して飲む程か!?と言われると、まぁそこまでじゃないね。ジャンテ・パンショじゃなければ、余裕で他の作り手の村名ブルに手が届く。こっちのACブル格のは時間制限も有るし、出しても精々4000円前後。★楽天検索 ジャンテ パンシ ピノ ファン★楽天扱い約16件 2700円~5940円 平均4000円前後流石に輸入元のエノテカじゃなければ安いなw。エノテカ価格の5940円はファン向けアイテムの領域。本来は3500円辺りが適正だろう。後は経年とヴィンテージが変動要素。
2015/03/19
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ブルゴーニュ ピノノワール2009 PinotNoir ドメーヌ・ルネ・ルクレール Domaine Rene Leclerc ジュブレイ・シャンベルタン(74号線東側)産ピノノワール100% アルコール分12.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:3075円色はやや薄い澄んだ赤紫。香りはアンズ、カシス、ブラックベリー、紅茶、チェリー、ミント、土、レタス?味は薄い渋味と薄く甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と甘味。あ、綺麗。香りはちょっと出力と拡がりに乏しかったが、内容は正統派のピノノワール。味が穏やかだけど、後からきちんと酸が伸びてくる。ルネ・ルクレールは薄味系のつくり手と言われるが、それはフィリップと比べての話で、実際はもっと良い意味で普通のブルゴーニュワインのつくり手なんだろう。渋味の張りは控えめに、酸の伸びを強調し、余韻の苦味で起伏を動かし、澄んだ甘味で薄く締める。味構成がまさにピノノワールの王道パターン。 抜栓30分程で香りのハーブや土感は後退。(室温20℃、湿度40%) ベリー系果実の香りが目立ってきて、厚みを感じる方向に。 そのせいか、味の酸もちょっとしつこく感じ気味。 抜栓50分弱で香り全体が出力減退。 味の酸味や苦味も弱ってきて、ちょっと水っぽくなった。 でもその水っぽさが何か良い感じ。 相対的にほぼ余韻の甘味だけが生き残り、すごいクリアーな飲み口に。 ボトル内だと大きな変化は無いが、グラスに注いで少し待つと澄んでくる。抜栓直後だと割と普通。50分程度時間経過後だと香りは弱いが、味は非常に好感触。熟成ワインでもない薄味の美味さってつまりこういう事か、と納得出来る。 抜栓120分程で苦味が少々復活。 ボトルから注いだ直後も、ほぼグラス内と同じ状態の味。 最後まで注いだら細かい澱がチラホラと・・。料理は時間経過前ならローストポークなりチキンなり適当に。味付けもあっさり目で大丈夫。時間経過後なら単独で。有ってもバターロール一個で充分。一応、値段相応。始めから50分経過後の味なら3000円でもいいけど、「ルネの名前代」と「2009ヴィンテージ補正」代込みだな。もうちょい、2700円位でなんとか。★楽天検索 ルネ ルクレール ピノ★楽天扱い約7件 2300円~3542円 平均3200円前後数年前ならこれ位のACブルは2500円前後の相場だったなぁ。でも+500円程度の値上がりならメジャーなつくり手の中では良心的な方か。バックヴィンテージで何かいいのが有ったら、3000円なら買ってみたいとは思える。
2015/03/16
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ブルゴーニュ レ・ボン・バトン2009 Les Bons Batons ドメーヌ・フィリップ・ルクレール Domaine Philippe Leclerc ピノノワール100% 樽熟成12ヶ月(新樽率15~30%) アルコール分13% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:2700円色は澄んだ紫。香りは灰、革、鉄、土、檜、カカオ、ブラックベリー、バラ、アンズ、レーズン、レンゲ蜂蜜、プルーン?イチジク?味は渋味と酸味。余韻は薄く苦味を伴う渋味と酸味。こっ・・これは、・・・果実的な香りがほとんど出ず、土や革や木の香りが満載。フィリップ・ルクレールはこういう堅牢な性質の作り手らしいので、想像の範囲内ではあったが、ちょっと面喰らった。味も渋味基調で、酸がしっかり。余韻も味の延長線上の感覚を通していく。初めてのフィリップ・ルクレールだったが、何かスゴいと感じるw。香りもそうだが、カチっと固めの味構成で、その酸の流れの中にきちんと旨味感を乗せている。樽感の伴う渋味の拘束も多いんだけど、決して しつこくない、程々のところで解放。自分がボルドー系の渋味に慣れてるからそう思えるだけかもしれないけど、「重さ」と「軽さ」が両立してるのが感心。木やバラの花とはまた別の土臭さや青臭さが気になる時があるが、こういうのはジュブレイ・シャンベルタン系のピノにはよくある事なので文句言う道理は無い。これはACブル格だからだろうで、村名以上のレベルまでいけば、この位の粗雑な部分は大体削り落とされてるもののはず。味だけならチリピノに近い物を感じなくもないのだが、香りと熟成の期待感を思うと格の違いを思わせる。フィリップ・ルクレールは、ACブルでも10年寝かせて大丈夫と言われる理由が理解出来た。もう3~5年は寝かせてみたい。押しは強いけど、決して強引ではないのが好感触。薄味系ピノを求める飲み手にとっては、完全に無視してイイ類のつくり手のワイン。ワインの香りに負けないために、煮込み系や揚げ物系が無難。ピノノワールらしく鳥肉のローストに合わせようとすると、そこそこ強固なソースが要求されると思う。今回クリームコロッケに岩塩をかけた物をツマミにしたが、クリーム感で渋味を緩和し、塩で甘味と酸味を支えられた。塩と油が重要な部分。値段相応。「フィリップ・ルクレール」の看板乗せて「2009年ヴィンテージ」が2500円以上~3000円弱・・・絶妙!今飲んでもそれなり、熟成の伸び代も残した、楽しみな感じのACブル。チリレベルの強さを持ちながらも、(土地と家柄の)育ちの香りの良さwを隠し切れてない。300ml強残しで次の日(抜栓約26時間経過)香りは土、灰、インク、ブラックベリー、カカオ、コーヒー?味は渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に苦味と渋味。前日よりも拡がり易くなった土系の香りに引っ張られるのか、余韻の苦味感が残り易くなった気がする。流れを打ち消す嫌な苦味ではなく、ボルドーでいうコート・ド・カスティヨンのワインによく有る様な、他の味を強調させる為に一瞬強く出そうですぐに去る出方。知らずに飲んだら、ピノノワールとは思わないかも。適度にこなれた右岸ボルドー、または半端に熟成したボルドーブレンドの安イタリアと思うかもしれない。香りの部分で何とか品種の面影を残すが、それでもブルゴーニュって感じはしない。ボルドー好きの自分には、これはこれで良し、みたいに楽しめるが、やっぱりブルピノ好きにはイマイチ心に響かないつくり手に感じるだろうな。初日に比べて味も香りも簡略化してしまった様で、魅力は少なからず減退。もし2日目の状態が初日に来てたらガッカリしたと思う。2日目の味はおまけと思い、初日で楽しみ尽くすのが常道か。「フィリップ・ルクレール」を楽しむつもりが無いのなら、わざわざ買う意味は無いかもしれない。それ位(人を選ぶ)個性の強さが有る気がする。「ロベール・シリュグ」とか「ジャン・グリヴォー」とかそういう系統のオーラw。この "分かる人だけ分かってくれ!" オーラ が強い印象のつくり手感を感じる。自分がここまで好感を持つのは、元がボルドーファンだから、というのが確実に有る。これと同じ程度の美味さのボルドーワインを飲もうとしたら、おそらく2500円~3000円クラスで5~10年は経ってないとダメだと思う。ボルドーファンの自分が納得のいく美味さを持ってるブルゴーニュワインだった。★楽天検索 フィリップ ルクレール バトン★楽天扱い約12件 2192円~6998円 平均2900円前後フィリップは数年前なら、最新ボトルのリリース直後で2500円以下だったな。2500円+経年数×100円と考えれば目安になるか。10年を超えたら、11年目以降は今度は×200円の加算で。
2015/03/13
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ブルゴーニュ ピノノワール・トラディッション2012 PinotNoir Tradition モアラール(モワラール)社 Moillard ピノノワール100% アルコール分12.5% 輸入:株式会社 明治屋 購入価格:1984円色は澄んだ赤紫。香りはブラックベリー、インク、生肉、ザクロ、甘くないイチゴ、ラムネ? 抜栓15分弱でカシス、カラメル、イチゴ、グラニュー糖?味は酸味と薄い苦味。余韻に薄い甘味と酸味を伴う薄い苦味。う~ん随分と粗い、濁った酸味だな。渋味は有って無い様なもので、軽やかさは有るが、それだけ。香りはちょっとそれっぽかったが、ブルピノ特有のエレガントさはほぼ無し。一応、渋味の控えめさ故の飲み易さは確か。ボディーの弱さは香りで何とかカバー。酸味の主張で、控えめな味のノリを底上げ。 15分程の時間経過で酸味の粗さは多少解消されてきた。 それにつれて香りも合わせて甘い雰囲気に変化。 もう2年位寝かせてれば酸も落ち着いて、それなりに熟成もしたのかな!?とにかく起伏が無い。伸びが無い。ボディーの弱さを酸で支えようとしたのかもしれないが、その酸も変にしつこくて綺麗じゃない。時間経過後はやや持ち直したが、それも気休めレベル。これは・・・ダメかも分からんね。ガブ飲みワイン程度の安い飲み方しか期待出来ない。いざとなったら氷でも入れて冷やし、酸味も苦味も締めてサッと飲んでしまった方がいいかも。同価格帯以下のニューワールドピノの方が、もっとピノノワールワインとして高級感が有る。熟成次第では向上しそうな部分も見れたけど、それを待望する程の伸び代でもない。しつこい酸に対抗出来る、多少味の濃い物に向いてるかも。トマトクリームシチューとかならトマトの酸味をワインに対応させつつ、シチューの濃厚さを活かせるはず。でなければ下手にワインをいじらず、バターロールにオリーブオイルと塩で充分。値段以下。「ブルゴーニュ」の看板が無ければ話にならない。そこらの1200円前後位のボジョレー並み。★モアラール ピノ★楽天扱い約3件 2223円~2808円 平均2500円前後全くオススメしない。ちょっと出来の良い1480円位のボジョレー・ヴィラージュの方がもっと良い仕事をするだろう。ブルゴーニュの看板を背負って2000円以上取るには明らかに貫目不足。
2015/03/09
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ブルゴーニュ レ・ドーレ・ピノノワール2011 Les Dorees PinotNoir J.L.カンソン J.L. Quinson ピノノワール100% アルコール分12.5% 輸入:JSRトレーディング株式会社 購入価格:1505円色は澄んだやや濃い赤紫。香りはアンズ、ラズベリー、ルバーブ、アッサムティー、プラム、ザクロ、黒糖?きなこ?味は軽い苦味を伴う酸味と薄い渋味。余韻に薄い酸味と薄く渋味を伴う甘味。渋味控えめの澄んだ味。赤果実と甘いハーブに紅茶的香り。丁寧に感じる味の動きと香りの流れで、いかにもなブルゴーニュのピノ。突出の無い好バランス感で、万人向け。軽いけど、薄くない。ピノノワールの押さえるべき部分は押さえた上で、ピタっと流れを決める。薄味系ではあるけど、味の軸がしっかりしてるのか、穏やかさの中にも生まれと育ちの違いを感じられる様で面白い。苦味の出方によっては、ちょっと平坦な起伏の味に感じるかも。香りも赤系果実が支配してる内はいいが、それ以外の要素が出しゃばると、立て直しにまごつく。流石のブルゴーニュとはいえACブル格だし、どこか一ヶ所乱れるとバランスを持ち崩す。これ、結構美味いな。1500円台という昨今のブルピノにしては低価格で、ここまで上手い事完成させたのは素直に感心。静かに酸を利かせ、しかし赤ワインらしく渋味も忘れず、香りを噛ませた苦味と甘味の演出はホント丁寧で整ったつくり。料理は豚か鳥か、淡泊な様でいて しっかりと味の付いた肉類。ワインの軽い味わいを活かしつつ、バランスを崩さない程々のシンプルさを備えた料理が最適。塩麹漬け豚ロースのソテーか、何か鳥肉のローストに甘めのソースを塗ったものとか。値段相応。相応だが、これで約1500円なら充分上出来。ニューワールド系の同価格帯ピノと比べても、ハッキリとブルゴーニュの格の違いを見せてくれた。★楽天検索 カンソン ピノ★楽天扱い約6件 1490円~1767円 平均1700円前後1700円辺りまで食い込むとちょっと埋もれ始めて微妙。だったらもう300円以上プラスして、もうちょっとグレードの高いとこを狙った方がいいと思う。1600円台以下なら前向きに。
2015/03/02
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ブルゴーニュ ピノノワール2006 PinotNoir ノーダン(ノダン)・ティエールサン Naudin Tiercin ピノノワール100% アルコール分13% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1780円色は澄んだ紫。香りはカシス、アンズ、ミント、胡椒、プラム、黒糖?ビーフジャーキー? 抜栓40分でアンズ、イチゴジャム、ミント、バナナの皮、枯葉、鉄?黒飴?味は薄い渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味と酸味。まあまあ果実感を感じる香り。渋味は落ち着き、酸味がゆっくり押し出される様な味の出方。多少は経年熟成も有ったのか、味は結構ソフトで飲み易い。香りもベリー系の香りがフルーティーな雰囲気を伸ばし、分かり易いピノに。香りの幅と出力はまずまず格相応。味は少々酸がしつこく出そうになるが、この位はピノノワールの想定内。 抜栓40分弱で全体の出力は弱り気味に。 だが香りのベリー感が落ち着き、別に枯葉や甘い感じの香りが伴い始める。 こっちの方が香りに熟成感を感じるな。 総合的には、普通のブルゴーニュ・ルージュ。経年なりの良い変化は有ったと思うが、評価を底上げする程ではなさそう。可も無く不可も無く。料理は結構何でもいいかも。肉でも魚でも火を通してあれば、よほど濃い味付けでもなければ、どうにでもなる。お好み焼きとか、しつこい味のソースだったりすると、味も香りもワイン側が潰されるかな。値段相応。1800円弱のブルピノならこんなもんでしょ。7年経過でも状態は良好だったが、良くも悪くも普通。
2014/03/03
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ブルゴーニュ ピノノワール2010 PinotNoir ニコラ・ポテル Nicolas Potel ピノノワール100% 樽発酵、樽熟成(1年使用樽60%、2年使用樽20%、3年使用樽20%)(テクニカルシートPDF) アルコール分12.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1780円色は透き通った薄めの赤紫。香りはチェリー、カシス、キャンディー、インク、プラム、革、アンズ、ローズヒップ、枯葉?トマト? 抜栓15分でカシス、インク、アンズ、革、生肉、花の茎、消しゴム、カラメル?味は酸味と苦味。余韻に苦味を伴う甘味と薄い苦味。香りは軽やかで幅も有り、赤ベリー要素満載。味に渋味は無く、軽めの果実感に苦味を絡めて枠を作る。バランスは良く、ブルピノらしい結構上品な味わい。酸で入って甘味を残す、要所は苦味で補強。余韻の苦味がしつこく残る時も有るが、この位はアクセントのうち。香りもまずまずで、ピノノワールの軽やかさや華やかさを真っ直ぐサポート。渋味がほぼ無いので、飲み応えという点では少々弱い。香りの質と出力を考えれば必要な要素ではないが、そこだけは人を選ぶ部分。それを上手く樽の感覚で底上げし、厚みや勢いを出してるのだろうが、何とも言えない程々のレベル。それでもブルゴーニュの赤が好きな人なら何も問題は無いが。 抜栓15分程で、急に甘酸っぱいベリー系の香りが落ち込んでしまった。 相対的にインクや革の苦い感じの香りが強まり、味とのバランスに 噛み合わない点が出てくる。 飲み手の好みによってはボリューム感の演出とも受け取れるだろうが、 抜栓直後の軽やかさが気に入った人には沈んだ様に感じられると思う。価格の割には香りに高級感と存在感が有り、味もそこそこ万人向けの雰囲気。時間経過のスタミナが乏しい点を除けば、上出来のACブルゴーニュ・ピノ。3~4人位で短時間で飲めれば大した欠点ではない。料理は鶏か、白身魚の南蛮漬けが良い感じ。あっさりしつつも酸味との共通点を取れ、それでいてワインの酸に負けない主張が出来る味付けの料理に向いてる。値段相応。相応だが、香りは結構良かったし「ニコラ・ポテル」の看板が乗ってACブルが1800円弱なら悪くない。ブルゴーニュ好きのデイリーには、まあまあ信頼のクオリティとコスパに思える。さあ今日からピノノワールワインを各国一通り飲んで行ってみようと思う。そのための基準としてのニコラ・ポテルだった。画像通りの順番ではないが、さしあたって下記の11本を集めた。アルザスとカリフォルニアのピノノワールが無いが、それはまた別の機会に。ラングドック イル・ラ・フォルジュ・ピノノワールチリ カッシェロ・デル・ディアブロ・ピノノワールアルゼンチン アラモス・ピノノワールチュニジア レヌ・ディドン・ピノノワールイタリア マルケーゼ・レオポルド・ピノネロルーマニア クロ・ビュザオ・ピノノワールドイツ シュロス・シュタウフェンベルク ・シュペートブルグンダー・トロッケンオーストリア エスターハージー・ピノノワールニュージーランド サスタナブル・ドッツ・ピノノワールオーストラリア マウント・マクラウド・ピノノワール日本 青森津軽・ピノノワール
2012/11/01
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もらいもの ブルゴーニュ ピノノワール2001 PinotNoir メゾン・ユベール・ド・ボーモン Maison Hubert de Beaumont ピノノワール100% アルコール度12% 輸入:株式会社モトックス 参考価格:1800円前後色は透き通った薄い赤紫。香りはアンズ、チェリー、イチゴ、生ハム、イチジク、ミント、獣臭、ローレル、トマトケチャップ?チャービル?味は薄い酸味と苦味を伴う薄い甘味、余韻に酸味と薄い苦味。適度に薄味系だな。酸味を軸に据え、苦味を上手く使って余韻を伸ばす。香りが思った以上にベリーとハーブと肉っぽい感じを拡げ、高級感を感じる。味だけなら薄いだけの変質ピノで終わりそうだが、香りと合わさると そこから深みが生まれる。まずはフルーティーな香りで掴み、その後を肉やハーブで支え、とんかつソースの様な塩味と甘味を感じる要素で締め。香りのおかげで、薄い味なのに 何処かしつこいイメージを感じそうなほど、旨味というか深い味覚を感じられる。おそらく香りが上手く出なかったら、ちょっと酸っぱい ただの赤い塩水。トマトジュースをミネラルウォーターで薄めて塩をかけた様な味になりそう。(実際、鼻呼吸せずに飲んだらそんな感じ)このワインの格は香り次第。古酒領域のヴィンテージのボトルは品質にバラつきが出易いはず。総合的には そこそこ値段なりのACブルゴーニュ。今回は香りが結構大盛りで出てくれたから満足だが、そうでなければ何とも判断し辛い微妙なところ。ピノノワール好きが面白がって飲むのでなければ、特別美味しいワインでもないかも。料理は酸味と苦味の共通点を取ったものかな!?チキンソテーの甘口チリソースがけとか合いそう。今回 解凍した冷凍シューマイを横半分に切り、フライパンで軽く炒めて塩と醤油とバルサミコ酢を少量かけたものをツマミにしたが、ワインの薄い酸と苦味が塩と酢に負けてない。薄味ながらもワインの酸味と苦味を生かさず殺さず、それでいて料理の甘味を上手く利用出来る、そんな料理が最適。値段相応。2000円弱の価格の10年熟成ブルゴーニュ・ピノとしては、まあまあ十分な活躍をしてくれた。60分程度の時間経過でも変化は無く、これはこれで なかなか安定。以前飲んだカシャ・オキダンのACブルよりは個性が有り、安くて美味かったと言える。300ml弱残しで冷蔵庫保管し、次の日。(抜栓約20時間経過)香りは大分ヘロヘロ。果実的な香りよりも、青草に花や灰っぽい香りがメインに。味は苦味と薄い酸味。余韻は苦味。果実的な香りが弱体化し、少々生臭い感じも出てる。それによって香りで支えられてた部分の味が崩れ、余韻もブツ切り。初日はトマトジュースみたいな味に感じる時もあったが、香りの弱った2日目は水で薄めた酢醤油の様な印象。香りの青臭さが強く出てて、あまり綺麗な様に感じないな。でもこの青臭さが有ればこそ、酢醤油みたいな味がワインらしくいられる最後の砦の様で、あまり邪険にも出来ない。初日の味と香りを知ってるから ある程度は肯定的に受け取れるけど、何も知らずに2日目のワインを飲んでも ただ酸っぱいだけの赤い水。初日で飲み切るのを推奨。薄味になり切れない薄味。薄味の良さを活かせてない薄味。あまり美味しくない。2日目の味なら、チリの1000円位のピノノワールを飲んだ方が満足度は高いだろう。★楽天検索 ユベール ボーモン 01]★楽天扱い2件 RED BOXで1691円 ドラジェで1980円 双方売り切れまあ、こんなもんか。売ってても、自分でまた買う気は起きない。
2012/05/27
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ブルゴーニュ ベレナ・ブルゴーニュ・ピノノワール2009 Belena Bourgogne PinotNoir オージュ社 ジャン・クロード・ジャンボン氏(監修) Ajoux Jean-Claude Jambon ピノノワール100% アルコール度12.5% 輸入:キッコーマン食品株式会社 購入価格:1280円色は濃い赤紫。香りはイチゴ、キャンディー、チェリー、バナナ?桜餅の葉?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に苦味と酸味。香りは結構軽やかで甘い感じ。味は渋味を軸に果実感が追うシンプルなもの。2008年11月に飲んだ2006年ヴィンテージよりも味がしっかりしてる。2009年ブルゴーニュのパワフルな特徴を活かせたのか、渋味が明確で濃い目。甘い香りが味に足りない甘味を誘導し、全体のバランスを整える。味だけならボジョレー・ガメイに近い印象も有ったが、香りの質でブルゴーニュの格を保つ。 30分弱の時間経過(温度上昇?)で、香りの出力に息切れを感じるようになってきた。 香りの弱体化に伴い、渋味と余韻の苦味に少し しつこさが出てくる。 元のボディがそんなに強くもないからまだ良いが、微妙にバランスが崩れ気味。2009年ヴィンテージのおかげか、値段の割には なかなか勢いのある味。この位の味と香りであれば、安ブルゴーニュと分かってて飲むのなら充分納得出来る。時間経過での下降変化が早い気もするが、それこそ値段なりなので腹は立たない。時間経過後は10円玉位の大きさの氷を入れて軽く冷やしつつ薄めればいくらか持ち直す。値段以上。時間経過前なら1500円前後は狙えるかも。ただし これはヴィンテージの恩恵で、このワイン本来の実力とはまた別と思う。経過後は相応。でも2009年のACブルは安ワインファンとしては狙い目だな。ビッグヴィンテージはこういう楽しみが増えるからワクワクする。こういう底辺から類推するに、多分2009年ブルは薄味好きが好む年ではなさそう。★楽天検索 ベレナ ピノ★楽天扱い4件 1333円~1680円 平均1480円前後1500円以上したら買わなくてもいいと思う。ヴィンテージの恩恵を感じられる点が長所の安ブルピノ。
2011/02/23
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ブルゴーニュ キュヴェ・サン・ヴァンサン・ピノノワール2007 Cuvee Saint-Vincent PinotNoir ヴァンサン・ジラルダン Vincent Girardin ピノノワール100%(ポマールとヴォルネイ産?) 50%を1年樽 20%を新樽 30%をステンレスタンクで18ヶ月熟成 アルコール度13% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色は透き通った濃い紫。香りはカシス、プラム、ブランデー、餡?味は渋味と酸味。余韻も渋味と苦味を伴う酸味。・・・これはイマイチ。香りがさっぱり出ない。抜栓10分弱位で出てくるが、出てもショボい質。味も口内にまとわりつく様なしつこさを感じる。まぁ あえて長所を言えば、香りと味のイメージに相違が無い点か。複雑さは無いが、噛めるかの様な粘性とボリュームを感じ、意外に飲み応えはある。力強いピノが好きな人なら それなりに見所が有るかもしれない。でも重い口当たりの割りに各要素の主張が弱く、印象が薄っ平い。香りもパッとしないし、ブルゴーニュ的華やかさが感じられないのは残念。この味で香りが出てきてもあまり魅力的にも思えないから、これは自分の好みに合わないんだと思う。香りはショボくて、味も無駄に濃くてしつこい。熟成で味に落ち着きが生まれれば 発展の可能性も無くはないけど、あまり期待も出来ない。香りの幅の無さ以上に 味が野暮ったくて、ブルゴーニュのピノを飲んでる気がしない。とりあえず90分以上の時間経過でも変化は無く、安定してるのは評価する。値段以下。それでも1680円位ならもう少し好意的に相応評価したかもしれない。同じ造り手のACブルでも、ニュイ産の葡萄を使ったエモーション・ド・テロワールは美味かった。ボーヌ産の葡萄を使ったキュヴェ・サン・ヴァンサンは、早飲みしても自分の好みに合わない。400ml弱残しで次の日。(抜栓約19時間経過)味も香りも大差無し。でも味の無駄な重さはやや解消。滑らかさと飲み易さは増したが、同時に初日のボリューム感の個性も薄れた。香りに差が無いのだから、味も特徴が無くなったら“ただのピノノワールワイン”でしかなくなる。余韻の苦味も少し強まって、飲んでて汚い印象もある。翌日持ち越しはオススメ出来ない。初日で何か強めの料理と一緒に飲んで、味をごまかしたり動かしたりして飲み切るのを推奨。料理と一緒なら味のしつこさも問題にならないだろうし、香りも気にしなくて良いと思う。★楽天検索 ヴァンサン ジラルダン キュ サン★楽天扱い約10件 2079円~3150円 平均2600円前後この価格で買うには明らかに貫目不足。この傾向の味なら、ブシャールのACブルの方が美味さとコスパの点で上だと思う。
2010/12/03
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ブルゴーニュ エモーション・ド・テロワール・ピノノワール2006 Emotion de Terroirs PinotNoir ヴァンサン・ジラルダン Vincent Girardin ピノノワール100% (ジュブレイ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー、サントネイ産) 樽熟成12ヶ月(新樽率20%) アルコール度13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1980円色は透き通った、やや濃い赤紫。香りはイチゴ、バナナ、アンズ、バニラ、ルバーブ、シナモン、ラムネ?プラム?味は軽い渋味と酸味。余韻に苦味と酸味を伴う甘味。 抜栓60分位で渋味と酸味を伴う苦味。余韻に苦味と薄い甘味。香りがなかなか頑張って幅を拡げてくる。味はシンプルだが軽やかで、凝ったことをせず飲み易さと分かり易さをアピール。控えめな渋味を酸味が補強し、そのまま余韻の圧力で押し込む構成。最初の口当たりでは軽そうに思えたが、飲んでみると不思議と存在感を感じられる。香りの甘いニュアンスもシンプルな味に起伏を生んでくれる。だが余韻がプルーンペーストを舐めたみたいなしつこさも出し、パワーを演出するのと引き換えに滑らかさを削る。香りも閉じてる訳ではないが、出力の頼りなさが惜しい。欲を言えば香りにさらに花のニュアンスが伴えば高級感が段違いだったが、流石に価格の壁は厚いか。各要素は端正で悪くないけど、「あれ、ここで終わり?」と途中で伸びが頭打ちになるのが残念。 抜栓60分強で、渋味や苦味が強く感じられ、香りの果実感も大分弱体化してくる。 それによって軽やかさの長所が狭まり、不必要に重苦しい ボテっと鈍い味に。 こうなるとあまり美味しいワインとは思えない。 1400円弱位のニューワールド・ピノならアリかもしれないが。総合的には、バランスの取れた良いブルゴーニュワインと思う。軽めの味だが薄くはなく、香りも甘い感じで味を補佐。時間経過前ならジュブレイ・シャンベルタンのイメージに近い感じの味。今後の経年熟成でもう少し味を落ち着けて 香りの発展も待てば、さらに化ける余地は大いにある。値段以上。2500円前後でも納得。時間経過で変化しなければ3000円も狙えた。これで1980円なら、ちょっとした村名クラスのワインとも闘えるんじゃなかろうか!?時間経過後は味も香りも萎んで、まぁこんなもんか・・と普通の印象。★楽天検索 ヴァンサン ジラルダン エモーション テロワール★楽天扱い約10件 1575円~3200円 平均2600円前後現購入可能店は ヴァンヴァンで2625円 エサキホンテンで2880円 Ocean北海道で3150円この価格だと結構普通だな。2000円未満で買えたからこその高評価なので、この価格でわざわざこのワインを買うなら もう500~1000円出して村名ボトルを買うか、他の造り手に目を向けてみたくなる。まして3000円を超えた日には、「気が向いたらどうぞ」レベルのオススメも出来ない。
2010/12/01
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伝説の2003年ヴィンテージを、とある事情とルートにより入手できました。さぁ、そこそこ期待して心のハードルを上げて飲んでみるが、どうだろうか? ブルゴーニュ ピノノワール2003 ドメーヌ・ロベール・シュルグ Domaine Robert Sirugue & Ses Enfants ピノノワール100%(リュット・レゾネ栽培) アルコール度13% 輸入:株式会社AMZ(エイ・エム・ズィー) 参考価格:約2500円色はややくすんだ小豆色。香りはプラム、餡、蜂蜜、イチジク、梅干し、檜?味は酸味の伴う渋味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味と渋味を伴う酸味。香りはプラム系の香りに苦味と甘味を伴うものが絡む綺麗な出方。拡がり方は格相応だが、06→04と飲んだ経験を踏まえると順調な発展をしてる様に感じられる。香りの質も良いが、味の出方も丁度良い。2006年より渋味は抑えられ、2004年より酸味を抑えられ、適切な出力。味は酸と渋味が上手く調和しててボリューム感とあっさり感を両立。 流石にワイン雑誌の言う「1級並の品質」というのは言い過ぎと思う。 でも少なくとも先日飲んだアラン・コルシアのヴォーヌ・ロマネ2007よりは、 味の基礎がしっかりしてて確実に美味いと言えるので「村名並の品質」なら納得。余韻の苦味の出方が良くも悪くも軽やかさやあっさり感を遮る方向に動きがちな点は気になる。厚みやボリュームを生み出す要素だが、しつこさを伴う揺らぎが元の格を意識させて惜しいところ。でも味の強さに定評のある2003年ヴィンテージのブルゴーニュならこれもアリか。 抜栓50分前後で苦味の出方が強まり、しつこさの印象が強まる。 香りは少々弱まるが、メインの味には大きな変化は無いので、まだイケる。 抜栓150分以上経つと流石に味が落ちてくるな。 香りは弱いなりに保つが、味はしつこく感じた苦味すら衰えて薄い酸味が支配的に。 こうなるとレモン水みたいな、安っぽい薄さになってくる。総合的には美味しい部類のブルゴーニュワイン。事前にハードル上げ過ぎたのかもしれないが、思ったほどの香りと美味さではなかったかな!?だが、「2005年・2006年のボトルも熟成次第でこれ以上になれるよ。」というサンプルと思えば立派な仕事。2003年が別格なのではなく、どのヴィンテージでも経年熟成で右肩上がりに向上するということか。値段以上。2700円位に相当。ただし、2003年から数えて都合約7年の熟成を経た上での評価。シュルグはどこまでも真っ当に、経年相応に綺麗に熟成する正統派(古典派?)の造り手なのが分かる。★楽天検索 シュルグ シリュグ シルグ★楽天扱い約6店舗 2257円~3150円 2500円未満で購入出来ればGood!割田屋で2005年ヴィンテージが2394円。将来性も込みなら良心的価格。早飲み派泣かせの造り手なのでACブルでも最低5年以上、それ以上のランクなら10年以上の放置が必須と思う。ただし、きちんと熟成させられればかなりのコスパを期待できる。
2010/07/19
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昨日はヴィニョーブル・ド・フランスをボトル半分で飲むのを止め、勢いと口直しでこちらを抜栓 ブルゴーニュ ピノノワール2004 ドメーヌ・ロベール・シュルグ Domaine Robert Sirugue & Ses Enfants ピノノワール100%(リュット・レゾネ栽培) アルコール度12.5% 輸入:ミリオン商事株式会社 購入価格:2289円2009年3月に飲んだ2006ヴィンテージの味がガチガチだったので、今回2004年ヴィンテージいってみた。色は透き通ったやや薄い赤紫。香りはプラム、クランベリー、カシスリキュール、灰? 抜栓15分強位でプラム、イチジク、枯葉、カラメル?味は薄い渋味と酸味。余韻に甘味と薄い苦味。 抜栓20分位で渋味と苦味を伴う酸味。ほお、渋味の締まりが2006年のより大分緩くなって口通りが良い。余韻も穏やかで綺麗にフェードアウト。2006年同様、味も香りも正統派で抜栓直後は結構普通。余韻の感じ方は薄めながらもクリアーで、この辺にはなかなか高級感を感じる。 そして時間経過で香りに変化と落ち着きが出てくると、 徐々に味もノッてきて“普通”の一線を乗り越えてくる。 軽い渋味を酸味が後押しし、余韻の甘味が綺麗にシメる完成度の高い出来。 抜栓40分もしてくると香りがほぼ安定し、弱いながらも全体のバランスが整ってくる。 最初からこの状態で安定してくれるならかなりのモノと思うが、 これは今だ熟成余地を残してるということか・・。まだ少々酸味の出方が出しゃばりな感じで、味の伸びが乱される時がある。さらにその酸が苦味と混ざり、しつこい印象が生まれる傾向も。せっかくの穏やかな味わいが崩される様で惜しい部分もあるが、これはACブル格相応の仕方ない部分だろう。時間経過で味の向上を待たないといけないのは面倒だが、価格を考えればこれはこれで充分な完成度。ブルゴーニュのピノの特徴を真っ直ぐに体現した、正統派ACブルゴーニュ。2004年もまだ伸び代を残してる部分があり、向こう5~6年は将来性健在。値段以上。2600円はイケる。といっても、この感覚は2006年と比較しての評価かな?それでも2300円弱でこのワインが飲めるなら十分なコスパ。2000円でクーヴァン・デ・ジャコヴァン買うよりも+300円でこのワインのバックヴィンテージがオススメ。約350cc弱残しで14℃程度の冷暗所保管の次の日(抜栓約22時間経過)。香りは出方がやや弱り気味。枯葉、イチジク、柿、オレンジ?ブランデー?味は酸味が強まり、しつこさが増したかな?強く出そうになる酸味を余韻の苦味が無理に抑え込んでいく様で、ちょっと構成の強引さが気になる。抜栓直後も酸味が目立つ傾向はあったが、これ程のしつこさではなかった。2004年ボトルも翌日持ち越しには不向きなのかもしれない。一口にあまり多く口に含まずチビチビと飲んでいければ、酸味をそれほど派手に感じずに済むようなので、静かにゆっくり飲むのを推奨。さらに言えば、グラスに注いでからも数分は落ち着かせてからが良い。上手く動けば酸味の突出を抑えられ、柿やブランデーの香りが甘味を誘導して初日とはまた違った穏やかさの方向に持っていける。面倒臭い部分は相変わらずなので、やはり初日で飲み切る方が賢明かな!★楽天検索 シュルグ シルグ シリュグ★
2009/12/08
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昨日までちょい風邪気味だった。鼻詰まりはほぼ治ったので勢いでブルゴーニュ開栓。 ブルゴーニュ クーヴァン・デ・ジャコヴァン・ルージュ2006 Couvent des Jacobins Rouge ルイ・ジャド社 Louis Jadot ピノノワール100% 小樽発酵 通常のオーク樽と小樽に分けて9~16ヶ月熟成 アルコール度12.5% 輸入:日本リカー株式会社 購入価格:1980円色は透き通ったやや濃い赤紫。香りはアンズ、ブラックベリー、インク、シンナー?味は渋味と甘味を伴う薄い酸味。余韻に薄い甘味と微かな苦味。香りは特に華やかな事はなく、2008年3月に飲んだ2005年同様、人工的で小じんまりとしてる。でも味は結構美味いかも。渋味を軸に薄っすらと他の味覚が追ってくる。味の張り・厚み・余韻の伸びは有りそうで無いが、それならそれで無理にコクを引っ張ろうとせずにあっさりと味を出し、静かに立ち去るこの潔さは素直に感心。やはり香りの非洗練感と弱さが大きな弱点。これのせいで一定以上の向上を望めない。香りにもっと甘味を明確に連想出来る様なフルーティーさを出し、不自然な溶剤感は抑えてほしい。香りはイマイチだが味はそんなに悪くない。味だけなら、およそ標準的な「ブルゴーニュのピノノワール」と言える赤ワイン。もう2~3年も放置すると味の「あっさり感」が「穏やかさ」にランクアップして、より美味くなるんじゃなかろうか!?値段相応。大手ネゴシアンらしい、何時飲んでも印象を変えない「質の安定感」は大いに信頼できそう。経年熟成の仕方によっては評価の上方修正も可能と思える。★楽天検索 ルイ・ジャド クーヴァン★自分にとってのブル赤2000円の上限基準がこのワイン。高価くても2200円未満なら納得するが、それ以上は出せないし出さない。
2009/10/23
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ブルゴーニュ ラ・ヴィニェ・ルージュ2007 La Vignee Rouge ブシャール・ペール・エ・フィス Bouchard Pere & Fils ピノノワール100% アルコール度12.5% 輸入:サントリーワインインターナショナル株式会社 購入価格:2016円色は透き通った赤紫。香りはプラム、イチゴ、革? 抜栓10分位でイチゴ、バニラ、カシス、チューリップ?キンカン?味は軽い渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。特に目立った香りは無いな。でも濃すぎず薄すぎずの綺麗な口当たりで、ほのかな苦味が軽やかに味の流れを作る。味も香りも万人向けに作られたようなシンプルな出来。深みと呼べるような複雑さは無いが、味自体は綺麗で飲み易い。 抜栓10分強で甘い香りが徐々に出てきて、直後の香りが弱いイメージを盛り返す。 この影響からか、余韻の甘味に伸びが生まれてきた気がする。全体に絡む苦味が味構成の制御の一端を担うので、ちょっとした強弱の変化が味に大きく影響する。この辺は繊細さとシンプルさ故の、防ぎようがない難点。この苦味が強く出ると硬質的でやや薄く、半端に弱まると酸味がヌベッとしつこく拡がる。 抜栓1時間位で香りの出力が衰え、味とのバランス感も息切れし、余韻も薄れる。 こうなると苦味と酸味だけの安っぽいただの赤ワインみたいに。 時間経過だけでなく、温度上昇も原因の一つかも。総合的には普通のAOCブルゴーニュ。普通なりに飲み手を選ばない綺麗な味で、完成度はそこそこに。時間経過で多少味の格が落ちるが、価格を考えれば想定の範囲内。出来れば複数人で開けて、約45分以内に飲み切るのを推奨。値段相応。約2000円前後のブル赤としては充分及第点の味。★楽天検索 ブシャール ラ・ヴィニェ★2000円未満で買えれば悪くない。
2009/10/19
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ブルゴーニュ ピノノワール2007 ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス Domaine Roux Pere et Fils ピノノワール100% アルコール度12.5% 輸入:株式会社ドウシシャ 購入価格:1050円色は透き通った薄い赤紫。香りはプラム、チェリー、イチゴ?クレヨン?味は酸味と軽い苦味。余韻に苦味と薄い甘味。あ、意外に悪くない。香りは標準的なピノで、味もバランスが良い。酸味基調で軽めの口当たりだが、酸が強すぎることもなく、なかなかシンプルで落ち着いた味。苦味はあくまでメインの酸味の強調要因として存在し、当初の味構成を邪魔しない。まぁ香りは弱いし、味の押しも安ピノの範疇。安ワイン全般にある程度飲み慣れてる人でないと納得いかないかもしれない。値段相応といえば相応なんだが、ブルゴーニュのピノとはいえ過度の期待は禁物。あとコノスル・ピノノワ-ル・コンバージョンと比べると、どうしても味の押しが薄くて物足りなさもある。安いなりにこちらにはブルゴーニュ的繊細さも感じられるので、どちらが上か下かという問題でもないけど。この辺は好みや慣れの問題も大きいだろう。全体的に香りの弱さ・味の軽さはあるが、バランスは取られてて悪い気はしない。2時間以上の時間経過でも変化は無く、質も安定してる。穏やかで飲み易く、あれこれ気にせず気楽に飲める軽やかなデイリーピノノワール。これなら料理は和食でも合う。良くも悪くも軽薄な傾向の赤なので、肉よりも焼き魚とかと相性良さそう。この時期ならサンマの塩焼きにカボス果汁かけとかハマりそうな気がする。値段相応。「ブルゴーニュ」の「ピノノワール」が「ほぼ1000円」。ブルゴーニュファンはどうか知らないけど、薄味系ピノノワールファンなら悪くないんじゃない?★楽天検索 ドメーヌ・ルー★値段なりにだが精一杯ブルゴーニュ赤のイメージとニュアンスを出せていると思える。
2009/10/16
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ブルゴーニュ キュヴェ・バーバラ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2005 Cuvee Barbara Vieilles Vignes ドメーヌ・パトリック・ミオレーヌ(と娘のバーバラ) Domaine Patrick Miolane ピノノワール100% 樽熟成(新樽20%) アルコール度12.5% 輸入:株式会社 オーレ ジャパン 購入価格:2499円色は透き通った赤紫。香りはアンズ、プラム、オレンジ、イチゴ、キャンディー、砂糖?味は酸味と苦味。余韻に軽い渋味と苦味を伴う酸味。う~ん・・・普通。不味くはないよ。渋味よりも酸味と苦味が際立ち、余韻の伸びはほどほど。香りもスタンダードで悪い印象は無い。2時間以上の時間経過でも大きな変化は見られず、質は安定傾向。でも、いかんなぁ・・本当に特徴がよく分からん。分からんって事はないが、せいぜいルイ・ジャドのクーヴァン・デ・ジャコヴァンよりも味が酸味寄りで、香りにちょっと幅(フルーティな感覚)がある位の違いしかない。苦味感(ミネラル感?)が所々顔を覗かせる部分はあるが、それが美味さと結びついてるとも思えない。標準的なブルゴーニュのピノノワール。酸味基調の味でパトリック・ミオレーヌの感じは分からなくはないが、特別にこのワインを選びたいという魅力は無い。これなら親父さんのバックヴィンテージのACブルを飲んだ方が有り難味と満足感があるんじゃなかろうか?まぁ比較抜きで、ボルドーやブルグイユでの武者修行から戻って初めて作ったワインと考えれば上出来な方か・・。この目立つ酸味を大人しくさせられれば香りの印象で上手くリード出来そうな風には感じたので、経年変化次第ではもうちょい万人向けに飲み易さを高める方向性に持っていけそうな気配はあった。この辺(経年による期待感という意味で)は親父さんのワインに近いものを感じられる。 掟破りのデキャンティング(計量カップで150cc量ってグラスに15cmの高さから注ぐ)で 香りはプラム、砂糖水、青葉?アッサムティー? 味は苦味としつこい酸味。余韻に薄い酸味と甘味。 注いで2分程待ってから飲むと、いくらか余計な味要素が削れてやはり飲み易さが増す。 ただでさえ香りと味の特徴が弱いのがさらに薄れるわけだが、 ミネラル感(?)をメインとしたかの様な味は適度に透明感が有って悪くない。楽しみ方は色々ありそうだが・・・やっぱりそんなに大したワインでもないな。ヒドいwオチだがそれが現実。結局は普通のブルゴーニュのピノだね。経年の期待は有るには有るが、このワインを10年待ってみようという気にさせるにはインパクトに欠ける。値段以下。2000円から~取って2200円位でもいいんじゃないかな!? 「修行して成長した娘さんが初めて手がけたワイン」という事で、300~500円は御祝儀代込みのつもりで。★楽天検索 パトリック ミオレーヌ バーバラ★
2009/04/24
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樹脂コルクにしては随分長いな ブルゴーニュ ピノノワール2005 ドメーヌ・カシャ・オキダン Domaine Cachat-Ocquidant ピノノワール100% アルコール度13% 輸入:株式会社 オーレ ジャパン 購入価格:1974円色は透き通った紫。香りはレーズン、バラ、レモンティー(キリン午後の紅茶レモン)、白砂糖?味は穏やかな渋味と軽く苦味を伴う酸味。余韻に酸味と薄い甘味。抜栓直後は赤いミネラルウォーターみたいな味気無い感じだったが、グラスに注いで数分でピノノワールらしい味が徐々に顔を見せてくる。香りもやや硬質的で小じんまりしてたが、やはり抜栓して数分ごとに香りが強まってくる。軽さはあるがバランスは良い、シンプルで大人しい味。でも、時間の経過で一定以上まで香りが出きったら、今度は動きが無くなり淀んできた気もする。シンプルな味が香りの印象と連動し、ピノ好き以外には飽きやすい単純なワインの印象も出てくる。味自体は変わらないし、それはそれで安定感もあるから一概に短所とも言い切れないけど、早々とピークを迎えて息切れしたかの様な肩透かし感は少々惜しい。味と香りのスピーディーな向上は楽しくもあったが、香りの幅(多様性)の乏しさがここに来て響いてきた。総合的には穏やかで飲み易い薄味系ピノノワール。良くも悪くも香りの印象に左右されやすい一面を見受けられるので、抜栓直後から変化の波を楽しみつつ、短時間(60分から長くても90分位)で飲みきるのを推奨。現状で味は完成されてると思うので、もう1~2年位待って香りの発展を期待するのも面白いかもしれない。値段相応。2000円弱のピノノワールとしては充分納得の出来。もう少し香りに幅と膨らみがあれば2400円イける。(まぁ+400出せれば上位ランクのシャペル・ノートルダムを買えてるけど)★楽天検索 カシャ・オキダン★
2009/03/15
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ブルゴーニュ ピノノワール2002 ドメーヌ・デュプレ Domaine Dupre ピノノワール100% 樽熟成(新樽20%) Eleve en fut de Chene アルコール度12.5% 輸入:株式会社オーレ ジャパン 購入価格:2604円透き通った小豆色。全体的に褐色がかってる。香りはカシス、ブラックベリー、火薬、枯葉、オレンジ? 抜栓30分でカシス、アンズ、オレンジ、バニラ、甘草?シンナー?味はほぼ酸味のみ。余韻に酸味と軽い苦味。 抜栓40分弱で甘味が出てくる。色は薄く、渋味もほぼ抜けきってる。酸味基調で香りもそこそこ。 抜栓30分でより果実と樽系の香りが出てくる。穏やかな味でこれはこれで悪くないが、良くも悪くも特徴が酸味に偏り過ぎ。このままだとどうしても味に物足りなさがあるので、渋味のコクがもう少しあっていいな。7年強の経過となればこの辺りは仕方ない部分か。香りも華やかというほど豊かな感じはしないし、まぁ普通。よくある香り。目をつぶって飲んだら白ワインと間違える人もいそう。マコネーの造り手らしいので、ある程度白ワイン的なニュアンスが出てくるのは必然か!?不味くはないが、平凡で今ひとつ人に勧め辛い。でもこの酸味の出方なら、イタリアワインが好きな人なら結構気に入りそうな気はする。イタリアでこの味のレベルなら2000円以下でいくらでもありそうだけど。値段相応。ただし、「2002年ブルゴーニュ」というプレミアムが付いたという前提で相応。これは古酒領域入りかけの普通のワイン。300cc残しで次の日(約24時間経過)香りにアンズ、ブラックベリー、プルーン、ピーナッツ、カラメル、オレンジ?味は酸味と苦味。余韻はあまり感じられなくなった。一瞬、香りが強まった気がするがこれは1~2分で収まる。味の弱体化と比べて香りはそこそこ生き残ってて、そんなに悪くない。初日のイタリアもどきの味を思えば、2日目の方がいかにも“古酒”って感じで魅力的。白ワインのニュアンスも合わせ持った赤ワインと考えれば面白さはある。一般的赤ワインとしては流石に飲み甲斐が薄くて、やはり人には薦め辛いけど。★楽天検索 ドメーヌ・デュプレ★
2009/03/05
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ブルゴーニュ ピノノワール2006 ドメーヌ・ロベール・シュルグ Domaine Robert Sirugue & Ses Enfants ピノノワール100%(リュット・レゾネ栽培) アルコール度12.5% 輸入:株式会社エイ・エム・ズィー 購入価格:2593円色は透き通った紫。香りはプラム、リンゴ、アンズ、チャービル? 抜栓90分でプラム、アンズ、カシス、べっこう?チャービル?味は渋味と静かな酸味。余韻に渋味と弱い甘味。 抜栓90分で渋味と弱い苦味。余韻に酸味と苦味を伴う薄い甘味。香りはフルーツと甘味を感じるハーブ系の香り。正統派。味も悪くない。渋味基調で後から酸味が追って補強する、やはりこちらも正統派。でもなぁ、口当たりがやたらと粗い気がする。口内では渋味の丸い塊が舌の上でザラつくイメージ。香りもグラスの中で淀んでるみたいで動きに乏しい。 思いつきで100cc分デキャンティングしてみた。 香りはあまり変わらず、味は渋味が弱まり、今度は酸味がしつこくなる。 でも余韻の渋味は逆にキツく。全然ダメだな。 もうバランスがボッコボコにwww 抜栓90分経過で少しづつ化け始めてきた気がする。 渋味のザラつき感が薄れて滑らかに、今度は苦味(ミネラル感?)が目立ってくるが、 余韻の酸味が苦味の突出を抑えて上手くバランスが取られる。 香りも甘い香りの要素が増え、なかなか良い感じに。徐々に向上を感じるが、それでもまだ香りの流れが一方通行で狭苦しい気もする。欲を言えば香りにもう少し幅と勢い(または深み)があれば良かったかな!?今のままでも正統派で悪くはないが、もっと香りに幅と勢い(高級感?)があれば、味とも連動して全体にさらなる拡がりが見えると思う。このワインの実力なら不可能じゃないはず。あとは経年熟成に期待するのみか・・。パワーは感じるし、将来性は大きい。ただ、完成するまでは結構時間がかかりそう。ACブルにしては面倒だな。それだけしっかりと造られてるって事でもあるんだろうけど。変化後なら値段相応。ただし、出荷後5年10年経過すれば3000円以上の力を発揮する様な気配も大きい。抜栓直後に飲んでも多分1600~2000円レベル。流石にまだ若いようだ。最初から美味しく飲むには最低でも2012年までは待つべきか!?400cc残しで次の日(約19時間後)香りに一瞬、紅茶っぽい香りが。甘い香りは引っ込んじゃったかも。味は香りに引っ張られたか、紅茶的な渋味が強く出てる(それも過剰に煮出した紅茶のキツい渋味)。全体からフルーティさが大幅に削られてて、前日よりも明確な退化を感じる。飲み頃はまだ数年以上は先。それでも今飲むなら抜栓後90分放置し、翌日持ち越しはせずに飲み切るのを推奨。★楽天検索 ロベール・シュルグ ピノ★
2009/03/03
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ブルゴーニュ コートドボーヌ(?) ピノノワール2002 ドメーヌ・パトリック・ミオレーヌ Domaine Patrick Miolane ピノノワール100%(シャサーニュ・モンラッシェの格下げ葡萄らしい) 15~25日間の樽発酵 オーク樽24ヶ月熟成 アルコール度12.5% 輸入:オーレ・ジャパン 購入価格:2394円色は透き通った朱色がかった赤紫。やや褐変気味。香りはプラム、ブラックベリー、シナモン? 抜栓15分で砂糖、インク、カシス?檜?味は酸味と弱い渋味。余韻に渋味と薄い甘味。梅干しっぽい味、というかミネラル感!?が前面に出ててちょっと不思議な感じ。でも、しつこい感じはしないし、口当たりと喉越しは穏やかで綺麗な印象。余韻の質と伸びは一般的なACブル相応。なかなか順調な熟成の仕方じゃなかろうか。しかし樽発酵・樽熟成の割には香りがちょっと力不足かなぁ・・、時間が経っても膨らみが乏しい。むしろ抜栓直後の方が弱くとも甘い果実感を感じられてそこそこいい感じだったのが、時間経過でインクの様な苦い感じの香りが出てきて質は先細り。味は悪くないのに勿体無い。 抜栓1時間位でインクの様な無機質な香りはある程度静まるが、評価を上げるほどではない。 抜栓2時間で酸味が強まり、当初の穏やかさが粗くなってくる(←これは温度上昇が原因の部分もありそうなので、通常よりやや低めの15℃位で飲むのがベストかも)香りはともかく味はしっかりしてるので、このまま古酒領域に片足突っ込ませた方が総合的にはもっと上に行けると思う。それほど香りを気にしないのであれば、今飲んで特に問題無いはず。作り手は「すぐに飲めるようには造らない。」という信条の人らしいので、2002年ブルゴーニュだし、ACブルでも大器晩成のつもりで10年弱(あと2~3年)は放置しても良いのかもしれない。値段相応。これで香りが甘くフワッと拡がってくれれば、2800円前後位は狙えた。これはこれで、まだ将来性に期待できそう。★楽天検索 パトリック・ミオレーヌ★
2008/12/29
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ブルゴーニュ ACブル コート・ド・ボーヌ(?) ピノノワール2003 ドメーヌ・サンソン・ロシニョール Domaine Sainson-Rossignol ピノノワール100%(ヴォルネイ産? リュット・レゾネ栽培) コンクリートタンク発酵 オーク樽12ヵ月熟成(新樽10%) アルコール度12.5% 輸入:モトックス 購入価格:2184円色は濃い赤紫。香りはグレープフルーツ、インク、鉄? 抜栓20分以上経過でオレンジ、ブラックベリー、チェリー、水飴、インク、花?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に軽い苦味と薄い渋味。抜栓直後は妙に単純な酸っぱい香り(ビオ系の香り?)と水のように軽薄な味だったが、20分以上の経過で味も香りも少しづつ広がり始め、徐々に落ち着きが出てくる。やや控えめな渋味に後から酸味がついてくる様で、一度にドンとは来ない薄味系のソフトなつくり。だが味全体に最初から最後まで薄っぺらい渋味がつきまとう感じで、やや口内にしつこさがある。余韻はやや長めに続くが、この薄っぺらい渋味が続いてもあまりうれしくないな・・。時々、香りのイメージと口内の味とが上手く合致する時があって、その時はなかなか良い味になるんだけど次の一口でリセットがかかる。惜しい・・・。 抜栓2時間半前後で味に酸味が目立ち、余韻の渋味はやたらと台頭してきて飲み口が乱れてくる。薄味系とはいっても、薄味なりにパワーバランスには微妙に難があるのかな・・?もう少し味にメリハリが付くか、香りに華やかな要素を付くかすれば大きく化ける気がするが。香り重視で新樽率を上げてみたらどうだろうか!?(←余計なお世話だよなwwwwwこのままだと味は平坦気味で香りも標準的な範囲の平凡なACブルの枠を出ないままで終わりかねない。時折見せる滑らかな口通りと綺麗な香りの印象は悪くないし、伸び代はまだあるはずでちょっと勿体無い。まぁ悪いワインじゃない。変化後なら香りはそこそこで味も穏やかな薄味ファン向けのワイン。単独でも料理と合わせてもイケる。あ、でも肉料理はしゃぶしゃぶ以外には合わなそう。(ポン酢とゴマだれに合う)グラスに少量(数十cc)づつ注ぎ、スワリングしながらじっくり飲んでいくのがいいと思う。香りを楽しみながらチビチビと飲んでくと数口かに1回は化けてくれる。値段相応。最初から変化後の質が安定して出せてれば2500円も不可能じゃない。まだ熟成・変化の余地を結構残してる感じがあるので、将来性はある。香りの化け方次第で評価が変わってくると思う。★楽天検索 サンソン ロシニョール★
2008/12/15
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ブルゴーニュ コート・ド・ボーヌ? ブルゴーニュ・ピノノワール2005 ドメーヌ・ジョエル・レミー Domaine Joel Remy ピノノワール100%(コート・ド・ボーヌ産 リュット・レゾネ栽培) ステンレスタンクで発酵 バリック樽で9ヶ月熟成 アルコール度12% 輸入:出水商事株式会社 購入価格:2394円色は薄っすらピンクがかった透き通った紫。香りはブラックベリー、イチゴ、白砂糖、オレンジの皮、めんつゆ? 抜栓40分程で砂糖の様な甘い香りがやや強まる。 抜栓2時間位でインクの様な香り1色に。味は苦味を伴う酸味と軽い渋味。余韻に苦味を伴う酸味と薄い甘味。味は悪くない。余計な味覚要素は抑えた上で厚みを与えられ、飲み応え感は思ったよりもある。香りもまぁまぁ平均的。ミネラルっぽい味というのか・・しつこさとは行かないまでも、ちょっとしょっぱく感じる味が気になるかな?味にアクセントとヴォリューム感を出す部分ではあるが、これのせいで粗野な印象が大きくなってもいる。香りも特に華やかさはなくて拡がるでも膨らむでもなく、普通のワインの香り。比較的万人向けの飲み易いワインとは思うが香りや味が特別良いわけじゃなく、そんなに凄いワインとは思えない。同じ値段ならローヌの適当なグルナッシュワインの方が実力は上じゃなかろうか!?何か全体的に中途半端。これより安いのがいいならルイ・ジャドでいいし、同じ位かもう少し高くてもいいのならフランソワ・トラペやドミニク・ローランがある。値段相応。ただしブルゴーニュのショバ代が乗っていると考慮しての相応。これは普通のピノノワールワイン。なのにちょっと高価い。うきうきワインの玉手箱 ブルゴーニュ・ピノノワール2005 ジョエル・レミー 2394円
2008/11/13
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ブルゴーニュ ベレナ・ブルゴーニュ・ピノノワール2006 Belena Bourgogne PinotNoir オージュ社 Ajoux ジャン・クロード・ジャンボン氏 Jean-Claude Jambon ピノノワール100% アルコール度12.5% 輸入:キッコーマン株式会社 購入価格:1280円色は透き通った濃い目の赤紫。香りはブラックベリー、チェリー、キャンディー、イチジク?梅干?味は苦味を伴う薄い渋味と酸味。余韻に苦味と渋味。価格の割りには意外に香りは悪くない。味も軽薄ではあるが形ができてる。・・・で短所を言うと、とにかく決定的に味と余韻にヴォリューム感が無い。価格を考えれば想定の範囲内だが、“赤い水”のニュアンスに近い感じ。赤い水は言い過ぎにしても、駄菓子屋の「すもも」を彷彿とする様な味。或いは2年以上放置して味が抜けかけのボジョレー・ヌーヴォー。もう香りが全て。ベリー系果実とキャンディーっぽい甘い香りで軽薄な味を何とかサポートしてるワイン。飲み進めていくと酸味も出しゃばり気味になって安っぽさがジワジワと加速していく。それでも香りはまだ値段なりに悪くないので、食中のグラスワイン以上の役割を求めないのなら存在意義は十分ある。薄いなりに良くも悪くも料理の味を左右しない味。腐ってもブルゴーニュのピノノワール。ピノファンなら安ピノ選択肢の最下層の位置づけにはつけるかも。値段相応。大手ネゴシアンの1300円弱ACブルとしてはこんなもんだと思う。味の軽さを理由に、人によっては1000円位でいいと言う人もいそうだが。越後銘門酒会 ベレナ ピノノワール 1680円1680円では高価い。興味本位で以外買わなくていい。
2008/11/06
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ブルゴーニュ ブルゴーニュ・ピノノワール2005 Bourgogne PinotNoir ドミニク・ローラン Dominique Laurent ピノノワール100% アルコール度12.5% 輸入:合同酒精株式会社 購入価格:2373円ショットツヴィーゼル・ディーヴァ・ブルゴーニュL(容量840cc)に100cc弱注いで撮影色は微妙にくすんだ濃い目の紫。香りはカシス、イチゴ、チューリップ、カモミール、オレンジ、ローズヒップ?バラ?味は酸味と軽い苦味。余韻に弱い甘味と苦味を伴う微かな酸味。甘い果実の香りに穏やかで優しい味。味は複雑な様で結構シンプル。だがこの香りは2000円台どころじゃない、かなりの高級感を感じる。抜栓15分位から途端に甘いハーブ系の香りがドンと膨らみ、シンプルな味を全面バックアップ。こうなるとむしろシンプルな味は香りの長所を殺さず、最大限活かせる様に意図して作られたとも思える。渋味要素が乏しいので、味の張りや厚みにはやや力不足と受け取れるところもある。余韻も思ったより伸びず、この辺がやはり2000円台の質を越えてない部分なのかな!?それでも穏やかな酸味は飲み手を選ばず、華やかな香りが豊かに立ち上がり、いくらでも飲めそうな感じ。理想的なブルゴーニュのピノノワールじゃなかろうか!?もう数年の熟成で香りにもっと拡がりが出てくればさらなるレベルアップも可能。完全に値段以上。この香りには+1000円~2000円位の価値を見出せるかもしれない。冷静に香りの加点を抜きに判断しても、まず2500円は下らない。★楽天検索 ドミニク・ローラン ピノ★
2008/11/02
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ブルゴーニュ AOCブルゴーニュ(コート・ド・ニュイ ジュヴレ・シャンベルタン村) ブルゴーニュ・ピノノワール・ヴィエイユ・ヴィーニュ2005 Bourgogne PinotNoir Vieilles Vignes ドメーヌ・フランソワ・トラペ Domaine Francois Trapet ピノノワール100%(ジュヴレ・シャンベルタン産100%らしい) ステンレスタンク熟成 アルコール度12.5% 輸入:アズマコーポレーション 購入価格:2604円色は透き通ったやや濃い赤紫。香りはカシス、ブラックベリー、チェリー、トマトケチャップ? 抜栓15分以降からカシス、ブラックベリー、チェリー、梅干し、草花の茎、黒糖?ツツジ? 抜栓60分前後でバラ、インク、白砂糖、かつおだし?味は酸味と軽い苦味。余韻に渋味と苦味を伴う薄い甘味。これは美味いかも。色合いに似た凄く透き通った綺麗な酸味。多少苦味が口の中に残る感覚があるがアクセントの範囲内で落ち着いてくれる。香りは抜栓15分位してから徐々に広がってくる。 抜栓60分前後で弱いけどバラっぽい香りが出てきて高級感が大きくなる。適度な飲み応えと軽やかさが両立してて、飲み手を選ばないワイン。2000円台でこれはかなり優秀なブルゴーニュワインだと思う。抜栓直後は味も香りもしつこい印象があったので、最初は焦らずにチビチビと(或いは抜栓後放置してから)飲む必要があるのかな!? 抜栓2時間半もすると流石に香りが弱ってくるな。香りの立体感がぼんやりとしてくる。フランスワインお得意の「村名を名乗ってもいいけどあえて格下げして売り出したよ」ワイン。だが、調べるとニュイを通る国道74号の東側の平野で栽培された葡萄は、斜面の多い西側と比べて日照の関係から質が落ちるので村名が付かないはずがジュブレ・シャンベルタン村は特例で村名を名乗れるらしい。したがって東側には名前負けのジュブレ・シャンベルタンワインも少なくない、とのこと。で、この○印の畑名の所がこのワインの葡萄の畑位置。モロに東側ww。あまりジュブレだシャンベルタンだと有難がらない方が賢明かなこのワインがあえて村名を名乗らないのは、東側のワインが村名を名乗ってどうする!?みたいなドメーヌの意地とプライドなのかwww!?品質が違うなら区別して当然とは思うが、それを実行できるのカッコいい。コート・ド・ニュイの地区名は付けても問題なさそうだがACブルで出すのが実に良心的。これは値段以上。正直、ブルゴーニュワインの相場はよくわからないけど3000円~3500円以上は出せそう。2500円前後で買えるならかなり立派な部類に入るワインだと思う。★楽天検索 ドメーヌ・フランソワ・トラペ★
2008/09/28
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ブルゴーニュの勉強がてら勢いで買ってみた。 ブルゴーニュ クーヴァン・デ・ジャコバン・ルージュ2005 Couvent Des Jacobins ルイ・ジャド社 Louis Jadot ピノノワール100% 輸入:日本リカー株式会社 購入価格:1980円色は透き通った赤紫。香りはブラックベリー、アンズ、クレヨン、灯油。味は渋味と酸味。余韻に渋味。渋味基調の正統派ワイン。理解しやすい構成で悪くない味。ただ、香りが妙に人工的で華やかな感じがしない。酸味も最初から最後まで一直線で単調。安価な部類のブルゴーニュってのはだいたいこういうものか!?でもこの渋味の出方は嫌いじゃないな。以前のテール・ド・ファミーユといい、ブル赤はクリアーな酸味や華やかな香りを追求したつくりで自分の好みとは合わない物、という先入観が崩れつつある。半端に高価なブルゴーニュを飲むよりもある程度安いブルから段階を踏んで飲んでいった方が自分には理解しやすいのかな?値段相応。時間経過で変化しないのは流石と褒められるところか。
2008/03/18
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もらいもの ブルゴーニュ・ルージュ テール・ド・ファミーユ2003 Terres de Famille ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレー Domaine de La Vougeraie ピノノワール100% 輸入:国分株式会社 参考価格:3500円前後色は透き通った紫色。香りはべっこう飴、アンズ、ウィスキー、樽? 味は渋味と酸味。余韻も渋味と酸味。ブル赤に関してはほぼ素人な自分の数少ない記憶と照らし合わせても、このワインからはあまりブルゴーニュらしさを感じられなかった。酸味が爽やかというわけでもなく、花やベリー系果実の香りというわけでもない。むしろしっかりした渋味を補強するような役割の酸味と存在感あるパワフルな香り。ボルドーファンの立場としてはこの香りと力強い口当たりは正直言って美味しいと思えたが、ブルゴーニュファンがこれを飲んでどれ位美味しいと思えるかは未知数。勝手な想像だが、これはこれで有りと認めつつもちょっと違和感が離れないかもしれないな。母の知人(ワインには詳しくない)から頂いたのだが結構面白いワインだった。デパートの売り場で店員に「3000円程度で味の濃い、渋めのワインはありますか?」と尋ねたら「・・・ではブルゴーニュのこれですかね!?」と薦められたらしい。その話を聞いた時は「何で濃いワインと聞かれてブルゴーニュなの?」と思ったが飲んでみて納得。香りの種類や出方、味の構成バランスがボルドーに近く、余韻にもボリュームがあり非常に親しみを感じられた。こんなアバウトな断片情報で店員なかなかやるじゃないかwww。これならボルドーファンも納得のブルゴーニュだった。値段相応かはどうにも判断つかない。もしこれがボルドーで3000円位ということなら十分相応と思えるが。一般的ブルゴーニュファンがどんな期待を持ってこのワインに3500円出すのかはちょっと想像できないな。
2008/01/25
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