全25件 (25件中 1-25件目)
1
もらいもの ボルドー シャトー・マルジョース(マルジョス)・ルージュ2015 Chateau Marjosse Rouge ピエール・リュルトン Pierre Lurton メルロー、カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、マルベック 割合不明 アルコール度14.5% 輸入:株式会社センチュリートレーディングカンパニー 参考価格:2000円前後色は濃い紫。香りはカシス、ブラックベリー、プルーン、杉、鉛筆、湿った土、強く焙煎したコーヒー?味は渋味と甘味を伴う薄い酸味。余韻に甘味と苦味。美味いな。ベリー、杉、土、正統派のボルドーワイン香。コーヒーっぽい香りが余韻の苦味と甘味の感覚を強める。渋味はしっかりしてるはずなのに出方が穏やかで、後に続く果実感を上手に引き立てる。渋味の利いた直球のボルドーだが、味バランスは良好で、意外と(?)万人向け。渋味が最初に出てきたら、それ以外の味は余韻に繋ぐための補助。余韻の甘味と苦味こそが このワインの味の本体。ワインに酸味や甘味を求める人には不向き。なるべく赤ワインの渋味や苦味を楽しめる人向け。良くも悪くもボルドーワインが好きな人でないとw、美味さが分かりにくいと思う。 抜栓30分程でベリー香が後退。(室温20℃、湿度41%) 酸味の感覚も落ち、ほぼほぼ薄い甘味の絡んだ苦味を楽しむべき味に。 こうなるとますますボルドー好き特化型になっていく。 50分程の時間経過でカカオやカラメルっぽい香りが出てきた。 甘味と苦味をメインに据える形に動く。 多分熟成すると、この方向に動くのだろう。ボルドーの典型だね。ボルドー好きが飲んだら、もう「なるほど!」と納得。14.5%という高アルコール感も、余韻の厚みとボリュームを支える様に想定通りに機能する。反面、ボルドーワインが飲みたい人、ボルドーワインが好きな人以外には味構成が偏ってて、飲みが進み辛い傾向も見られた。ボルドー好きでも、土地の特徴(メドックだグラーヴだカスティヨンだの)を感じたい人には、シンプル過ぎて飽き易い面も有る。もうボルドーファン(せめてローヌファン)以外はお呼びじゃないな、これ。料理は肉で。脂のノッた柔らかいステーキか、ハンバーグで。渋味と苦味は肉の脂で緩和し、甘味を支援。ワインの渋味がきちんと出るので、アブラの甘味が必要かつ良い働きをする。値段相応。だが、相応と感じるのは自分がボルドー好きだから、だな。これはボルドーが好きな人のためのボルドーワイン。寝かせれば それなりに熟成もすると思う。でもまぁ、すぐ飲んでいいw。寝かせてどうこうのワインじゃない。★楽天検索 シャトー マルジョ★楽天扱い約19件 1350円~2808円 平均1900円前後ボルドーの赤が好きな人でなければ買わんでいいです。ボルドー好きでも、自分で2000円前後出して飲もうとするには覚悟なりw心の準備なりwwが要るかも。やっぱり「ボルドーファン向け」だな。
2019/05/12
コメント(0)
ボルドー (ほぼグラーヴ?) クラレンドル2013 Clarendlle クラレンス・ディヨン(ディロン)・ワインズ Clarence Dillon Wines メルロー73% カベルネソーヴィニヨン14% カベルネフラン13% アルコール分12.5% 輸入:エノテカ株式会社 購入価格:1496円(2992円の商品入れ替え特価50%off)色は赤紫。香りはアンズ、革、ブラックベリー、湿った土、カシス、プルーン、檜? 抜栓30分程で革、ブラックベリー、カラメル、餡、インク、土、炭?昆布?味は苦味を伴う薄い渋味と酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。ん~イイ感じ。落ちかけた渋味と酸味の程良い流れに、甘味の絡んだ やや長めの余韻。香りはいかにもメルロー主体な雰囲気。経年で味が落ちかけなのか、渋味は穏やかに。酸の粘りがボリュームをサポート。おまけに革やプルーンの香りが厚みと高級感をさらに出す。非常に分かり易い、手堅いボルドー。 あれ? 抜栓30分弱で急に酸の出方が浅くなってきたな。(室温21℃、湿度38%) 相対的に苦味が強く出てきて安っぽい味になってきた。 苦味に釣られるのか、果実香よりも土や木の香りが目立ってきて、さらに苦味が目立ってくる。 ハズレボトルか!?でも1度変化してからは低めながらも安定傾向。 1380円位の右岸系安ボルドーに近い雰囲気。 味自体は こういうもの と納得出来るが、3000円前後の値段の格は感じない。抜栓直後は良かった。以前に2011年ヴィンテージを飲んだが、あちらは非常に良い出来だった。今回の2013年ヴィンテージは、抜栓直後はそれなりに美味かったけど、時間経過で一気に弱体化する。抜栓したら30分以内に飲み切るつもりで、3~4人位でササっと飲んでしまうのを推奨。じっくり飲んでたら味がすぐに落ちて安っぽくなるので、手堅さを信じて気軽に飲む用。料理は肉が無難。甘酸っぱいソースに向いてる。渋味は強くないので、アブラはあまり要らない。1496円なら当然値段以上。現状、2200円クラス相当(ただし抜栓後30分まで)。3000円近く出すのは「シャトー・オーブリオン縁のワイン」という点に+500円以上の価値を感じるかどうか。★楽天検索 クラレンドル★楽天扱い約18件 2353円~3240円 平均2700円前後3000円位のワインと思って飲むと、イマイチ物足りないものを感じる。2000円位のワインと思って飲むと、まあまあ納得と思える。1500円位のワインと思って飲むと、かなり上出来。(時間経過で1500円なりの雰囲気に)このワインは、ヴィンテージによって差が大きく出るんじゃないかな。やっぱり2013年赤は地雷だな。
2019/03/09
コメント(0)
もらいもの ボルドー・シュペリュール シャトー・ラ・ヴェリエール2015 Chateau La Verriere シャトー・ラ・ヴェリエール ベセット家 Chateau La Verriere メルロー、カベルネソーヴィニヨン、割合不明 アルコール分13.5% 輸入:東京ヨーロッパ貿易株式会社 参考価格:1800円前後色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、カカオ、革、インク、強めに炒ったアーモンド?味は渋味と苦味を伴う甘味。余韻に薄い苦味と渋味を伴う薄い甘味。悪くない。ベリーにカカオや革の、右岸ボルドー系の香り。渋味基調だが出力は控えめで飲み易く、甘味と苦味が上手に付いてくる。なかなか正統派のボルドー。結構大人しい味わい。一応シャトーは右岸エリアだが、シュッドウェストに近い土地らしい。酸味は有りそうで無いが、この渋味と苦味の落ち着き方を見ると、そう必要でもないと思うので、これで良いのだろう。飲み易さと引き換えに、濃さや厚みは出て来ない。それをウリにしたワインでも作り手でもないだろうし、それはそれで割とどうでもいい。滑らかな口通りと、程々の渋味出力の綺麗なバランスを楽しむモノ。総合的には、上出来。正統派なりに飲んでて綺麗。右岸系ボルドーという事で、香りの雰囲気も含めて苦味が絡み易い点は微妙に人を選ぶかもしれない。逆にそこが好き、或いは気にならなければ優等生的メルロー・カベルネの赤ワインに。60分以上の時間経過でも変化は皆無。(室温25℃、湿度57%)肉が無難だが、煮込んだり凝ったソースを絡める料理よりは、ただ焼いただけの肉に塩胡椒振っただけのシンプルなものに向いてる。意外と(?)チーズ類には合いそうで合わない。(ワインのバランスを崩す)香りが甘いのは平気だが、味に甘味が有るとぶつかり気味に。生ハムのオイル掛けとか、エビのアヒージョとか、スペイン系料理に合わせる感じ…か!?(アブラの)甘味と塩味の組み合わせがカギになる気がする。正直、値段以下。約1800円となると流石に厳しい。自分がボルドー好きなんで、判定が無駄に極端になってる気もするがw。でも同じシュペリュール格のシャトー・クロワ・ムートンとか、ブールやカスティヨン辺りのワインにコスパで負けるかな。瞬発的な味の良さよりも恒常的かつ汎用的な味の良さを求めるのなら、言う程悪くはないと思う。好みと目的で判断が大きく変わりそう。1280円なら値段以上。1480円でまぁ相応。1680円以上になると、「いつでもこの価格で買える」とか「渋味欲しいけど甘味の主張以上には出て欲しくない」とか何か面倒なw理由が必要になってくる。例えば右岸系シュペリュールのクロワ・ムートンは、香りや厚みとかそういう手堅い理由が欲しい人に、それなりの理由を与えてくれるモノを持ってる(持ってた)。このワインは手堅いとは言っても、ボルドー赤として与えられる手堅さの範囲が狭い(小さい)。★楽天検索 シャトー ヴェリエール★楽天扱い約2件 成城石井で1610円 楽天24で1818円1610円ならまだ納得の範囲内。1818円だと別のワイン買っちゃう。
2018/07/16
コメント(0)
超暑い。7月前半で35℃とかアカンでしょ。ただ暑いだけならまだしも、梅雨の残滓を含む湿度の高い暑さだから、空間の圧がすごい。 ボルドー コート・ド・ボルドー シャトー・モンペラ(モン・ペラ)2014 Chateau Mont-Pera Rouge デスパーニュ家 Despagne メルロー80% カベルネフラン10% カベルネソーヴィニヨン10% オーク樽熟成10ヶ月 アルコール分13% 輸入:株式会社ワインプレスインターナショナル 購入価格:1777円色はやや濃い紫。香りはブラックベリー、革、湿った土、鉛筆、墨汁、ビスケット?オレンジの皮?味は渋味と薄く甘味を伴う酸味。余韻に薄い渋味と薄い苦味。 抜栓15分程で渋味と薄く甘味を伴う苦味。余韻に薄い渋味と薄い苦味。良い意味で無難な美味さ。先日のクイーン・モン・ペラと比べて、香りの内容は大差無いと思うのに、その質は上に感じる。渋味基調ながらも程良い果実感が後を追い、余韻はあっさりだが、ボルドーらしい厚みを思わせて消える。なかなか正統派のボルドー赤。渋味を軸に苦味を絡めた果実感を順序良く送り出し、余韻の苦味でササっと締める。樽の感覚は思った程強くなく、ちょっとしたスペインワイン程度。言い方が悪いと思うが、「やや厚みを感じるガブ飲みボルドー」。余韻があっさり退き過ぎかな!?どうにも飲んでて軽い。そこは飲み易さの内とも言えるが、クイーンの方と比べると、味はしっかりしてるが余韻の流れと伸びはクイーンと それ程差が無い様に思える。味の厚みが余韻まで届いた頃に丁度消えてしまう、飲んでて物足りない感覚w。「厚み」は感じたが、「重み」は無い。ミッシェル・ロランはどこ行ったw!? 抜栓15分前後で、酸味の感覚が退き、苦味感が台頭してくる。 右岸ボルドー的な苦味と言うよりは、もっと安ボルドーの流れに有る苦味に近い。 抜栓直後に感じた上質な雰囲気が徐々に薄れていく・・。(室温25℃、湿度61%)総合的には、"それなりに上出来" の普通のボルドーワイン。味と香りは直球の正統派、口当たりに厚みを感じるが、飲み易さも保つ。時間経過でボディ(酸味)が大きく削られたのか、少々軽い(安い?)雰囲気になってくる。それもまた飲み易さを増す変化と言えなくもないが、安ボルドーを飲み慣れた自分にはw当初有ったはずの高級感が高速で摩耗していってる様に思えた。美味いは美味いが、(どちらかと言うと悪い意味寄りで)普通の美味さ。最初は良かったのに、飲み進めていくと、どんどん下方修正。残念。薄く切った肉を甘辛く味付けたものに向いてる。豚生姜焼き みたいなのが適任。粗挽き黒胡椒を振る位はしてもいい。大穴でウナギ、又は穴子の蒲焼とか合うと思う。柔らかい薄切り肉に甘辛い味付けという条件は満たしてる。ウナギとボルドーはままある組み合わせだから不思議ではないな。値段相応。最初は2000円の壁を超えるか!?と思ったけど、・・・超えなかった。香りは終始(約90分以上)安定してたが、味は不安定。感心したのは抜栓後15分まで。長くてもいいとこ30分弱まで。「モン・ペラ」の名を伏せられて、「デスパーニュ家」の1480円前後のボルドー赤と言われたら納得する。「シャトー・モン・ペラ」の名前が事実上のブランド代・看板代として数百円プラス。オーパス・ワンやシャトー・マルゴーに勝った!と高評価を受けたのは2001年ヴィンテージだと聞くし、10年以上も経てば色々変わった部分も有るのだろう。2014年のモン・ペラはそこまで高評価を受けるワインじゃない。現在は およそ値段なり(ちょっと割高)の、普通の美味さのボルドー。★楽天検索 シャトー モン ペラ ルージュ★楽天扱い約70件 1933円~3704円 平均2500円前後検索条件によっては数百件以上。【よりどり6本で送料無料】シャトー モンペラ ルージュ [2014](デスパーニュ家) 750mlワイン ギフト【12本ご購入で木箱付き】(AOCボルドー) 赤ワイン【コク辛口】^ANDE0114^価格:1877円(税込、送料別) (2018/7/14時点)最安はヴェリタスの1877円
2018/07/13
コメント(0)
もらいもの ボルドー コート・ド・ボルドー(?) クイーン・モン・ペラ・ルージュ2014 Queen Mont-Pera Rouge デスパーニュ家 Despagne メルロー60% カベルネソーヴィニョン20%、カベルネフラン20% アルコール分12.5% 輸入:東京ヨーロッパ貿易株式会社 参考価格:1900円前後色はやや濃い赤紫。香りはブラックベリー、革、カカオ、鉛筆、カラメル、インク、枯草、カカオ?杉?味は渋味と苦味を伴う酸味。余韻に苦味と薄い酸味。カベルネの印象が強いな。メルローのベリー感よりカベルネの杉や鉛筆の香りが目立つ。それはそれで、渋味基調の正統派ボルドーの流れ。まず渋味を出して、そこに酸味を絡める、しかしメドックよりは緩い構成。味の軸がはっきりしないと言うか、渋味と苦味が無駄に出しゃばる感じ。まだそれなりに土地の特徴の範囲内とは言えるんだが、何やら落ち着きが無い。酸味が置いてけぼりな感じで、この酸が果実感を担ってるから飲み易さを出せてるはずなんだが、逆に味の拡がりを妨げてる様な働きをしてる感じもする。飲んでて、イマイチ美味しいと思えない。それなりに味はしっかりしてて、香りもおよそ正統派。悪い要素は無いはずなんだけど、欲しい(納得いく)水準にまで届いて来ない。90分以上の時間経過でも変化無し。(室温24℃、湿度55%)やや安目の右岸ボルドーの典型!?。渋味のボディーが緩いのはいいとして、苦味と酸味の扱いが整わない。口当たりの勢いとバランス感は、一瞬高級感を感じたが、全体的には悪い意味で普通。ローストポークにフルーツソースみたいな軽い味付けのものが欲しい。チーズ類は駄目だな。食感と粘りがワインの味と纏まりを乱す。肉が無難だが、あまり深い味やアブラも必要無い。値段以下。1900円程度でこれならもう+500円位出しても、本家モンペラ買った方が良い気がする。今回のこれは1380円クラス。出して1580円。400ml弱残しで次の日。(抜栓22時間程度経過)香りはビスケット、杉、カカオ、黒蜜、プルーン、餡?味は渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味。チリワインの2日目に近い。渋味と甘味が緩く合わさり、飲み易さは向上。その分 味の厚みやバランス感、動きはまあまあのレベルに。香りが粗っぽくなってる気はする。ベリー感よりも木や粉の香りがメインになってる感じ。それで味に何か影響有ったか?というと、そんなに無いな。2日目も値段相応。カベルネ系の赤としてはおよそ標準。チリのメドックもどきよりは手堅い味わいを感じる。★楽天検索 クイーン モン ペラ★楽天検索約11件 1680円~2150円 平均1900円前後「モンペラ」の名前に興味が無ければ、1800円以上も出そうという気にはならないだろう。それなりの「高級な安ボルドー(?)」を楽しむのなら悪くないだろうが、流石に中途半端。
2018/07/11
コメント(0)
もらいものシャトー・オー・ブリオン縁のワイン。一応オーブリオンと同じ畑(主にペサック・レオニャン村)の葡萄が高い割合で使用されてるらしいが、色々諸事情(グラーヴ以外の葡萄も使用したり)有って法的にはAOCボルドーの表記になったらしい。 ボルドー (ほぼグラーヴ?) クラレンドル2011 Clarendlle クラレンス・ディヨン(ディロン)・ワインズ Clarence Dillon Wines メルロー78% カベルネソーヴィニヨン17% カベルネフラン5% アルコール分13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:2800円前後色はややくすんだ、濃い赤紫。香りはカシス、カラメル、ブラックベリー、バニラ、カカオ、干し草、銅?煙?味は苦味を伴う渋味と薄い酸味。余韻に薄い甘味と薄い苦味。美味い。シンプルに美味い。ベリーにカラメルやバニラの甘苦い香りが混じり、干し草の様なホンワカした雰囲気のものが伸びる。渋味の出力は思ったより控えめだったが、苦味や余韻の甘味が綺麗に流れ、不満を感じにくい。味のバランスが整っており、滑らかな口通り。じっくり飲めるし、ガブ飲みも(このワインではしたくないけどw)可能。先日飲んだシャトー・サン・ロベール2011の明確にワンランク上。渋味控えめに感じながらも、決して強くはない酸味が余韻と共に厚みを持たせ、全体のボリューム感を演出。 抜栓90分以上の時間経過でも変化は軽微。(室温25℃、湿度48%) 酸味が少し弱った気もするが、それで全然美味さが損なわれてない。 むしろカカオとバニラの香りが苦味と組み合わさり、チョコレートっぽい 印象も出始めてきた。これがまた余韻の甘味を活かす。 変化はしても、長所を活かす変化は上質ワインの最高の特長w。ブラックベリーの香りに引っ張られたか、ちょっと苦味が強く出る時が有る。余韻の甘味や香りとの違和感を生む揺らぎだが、この位はボルドー好きなら許容範囲。ボルドーワインとしてはとても美味いが、グラーヴの雰囲気は有りそうで意外と無い。香りは悪くないが、余韻の勢いと伸びの浅さはどうしても格が落ちる感がする。でもここは悪く言う部分ではない。これはこういうもの、と納得出来る範疇。非常に良い意味で、無難。出力控えめながらもキャラが立ってる。この前のサン・ロベールは深みが無いとか果実感が頼りないとか散々言ったけど、今回のクラレンドルはそれらの課題が全てクリアーされてた。ボルドーでも最高峰の作り手による技術力は伊達じゃないなw。料理は肉が有るといい。標準的ボルドーワインに合わせるつもりで正解。今回、やや厚めのローストポークに合わせたが、これが丁度良い味の塩梅。肉のアブラは適度に控えめで、バターと絡めたソースの濃さも牛よりは淡泊な味の肉がバランスを取り、それがワインの控えめな渋味と上手い事噛み合ってくれた。脂っこくない肉のローストかグリルなら大体大丈夫だろう。値段以上。これは納得の2800円以上格。リリース後すぐ飲んでも10年後に飲んでも大きな変化は無く、それなりに美味さを維持すると思う。2800円~3300円位の範囲。これを店で飲んだら安くて6000円、高価いと10000円とか なりそうだよなぁ。家で気軽に飲むにはちょい高級過ぎるし、かといって あえて店で飲む程のクオリティではないと思う。そういう意味では中途半端。あくまでアッパーデイリーの枠内。アッパーデイリーの枠内であっても、3000円は十分高級な部類と思うがw伸び代が見えちゃう。変な言い方だけど、上手く出来過ぎてて、発展の余地が見えないのが難。3000円の価値は有るが、そこから下がる事は有っても上がる事はない、上がっても限定的。もちろんこの安定感(?)は長所と考えられるが、ボルドーファンから見ると、惜しいモノを感じる。多分、ヴィンテージ差の様なものと思う。2011年特有の「標準的」な出来が故の感想。明らかなオフヴィンテージの場合は、あえて手を出す必要は無いワインだろう。逆に良い年(少なくとも標準以上)なら要チェック。葡萄の出来で評価が大きく左右されるタイプ。美味いが、これは奮発して家飲み向けか贈答用。良くも悪くも、ボルドーファンの期待には "応えられる" が、期待を "超えられる" ものではない。3000円出すならポタンサックかオー・メドック・ド・ジスクールのバック・ヴィンテージの方が満足度は高い。コスパ重視でいくなら、最近値下がり傾向(1800円位)のシャトー・トゥール・サン・ボネもいいね。★楽天検索 クラレンドル★楽天扱い約22件 2353円~3240円 平均2800円前後ファッ!? 2300円台から買えるの!? あ、でも2013年ヴィンテージか・・・。現状、2013年ヴィンテージが地雷の可能性アリ。(ただし、白は上出来の部類と思われる)ボルドーファンとしては、2010年、2014年はやや期待出来そう。2012年は予測不能。
2017/08/27
コメント(0)
ミッシェル・ロランのコンサルした右岸ワイン ボルドー AOCフロンサック シャトー・ド・ラ・ドーフィーヌ2011 Chateau de la Dauphine ジャン・アレイ(アレ)家 Famille Jean Halley ミッシェル・ロラン?(コンサルタント) ドゥニ・デュブルデュー(栽培・醸造) メルロー90% カベルネフラン10% (テクニカルシートPDF) コンクリートタンク発酵 オーク樽熟成12ヶ月(新樽率30%) アルコール分14% 輸入:日本リカー株式会社 購入価格:2268円色はやや濃い澄んだ紫。香りは革、カカオ、ブラックベリー、インク、カラメル、腐葉土、檜?味は渋味と酸味を伴う甘味。余韻に渋味と苦味を伴う薄い甘味。美味いな。普通に美味いw。ボルドー好き向けの、いかにも自分好みの味。革とカカオの、典型的な右岸系ボルドーのメルロー香。渋味基調だが渋味は強過ぎず、余韻で空気が膨らむ様なフワッとしたボリュームを出しつつ、綺麗に口を通り抜ける。渋味の流れの中から酸味と甘味が滲み出てきて、余韻にも乳酸的甘酸っぱさが伸びる。そこを苦味で統制し、全体の流れとバランスを演出。構成に無駄が無い。じっくりとまでは行かないが、ゆっくり飲める味わい。経年で果実感が落ち始め(?)だからか、厚みが半端で少し苦味の出方が乱れる時が有る。でもこの位は右岸ボルドーならよくある程度。香りのインクや土っぽさに引っ張られてるだけとも言える。これは好みと経験でどうとでも捉えられるかな。ボルドー好きなら「揺らぎ」の範囲内。正統派の直球右岸系ボルドー。若い頃はもっと樽感や渋味の勢いに任せてたであろう味が、経年で落ち着きを身に付け始めてる段階。リリース後12年~15年辺りがピークの飲み頃になってるはず。抜栓90分程の時間経過でも変化は軽微。(室温23℃、湿度50%)料理はもう肉しかない。牛、豚、羊、鴨等、多少のクセや香りはナンボでも受けとめられる。脂のノッた肉を焼いて、味付けは塩胡椒だけでもいいし、濃厚なソースに合わせてもいい。熟成が進んで渋味が抜けたタイミングなら、チーズとバケットでシンプルに行くのも良いと思う。何か短絡的に「肉」(或いは肉の代わりになれるもの)って発想をさせられるタイプのワイン。値段相応。2000円を超えたら、この位の美味さは発揮して当然 と言える実力を分かり易く出してる。相応だが、状態とヴィンテージ次第では2600円は狙えそうな雰囲気。★楽天検索 シャトー ドーフィーヌ★楽天扱い約6件 1944円~3280円 平均2600円前後む~、3000円を超えてくると少々割高に感じてくるなぁ~。バックヴィンテージという事ならそれなりに理解出来るけど。3000円超えは、なるべく10年経過位からお願いしたい。やっぱり標準2000円台半ばがいいとこだな。
2017/06/04
コメント(0)
ボルドー ラ・クロワ・バルトン・ルージュ2012 La Croix-Barton Rouge シュロデール・エ・シレー Schroder et Schyler メルロー70% カベルネソーヴィニヨン30%(PDF) バリック樽熟成(一部を大桶とフレンチオークの2年使用樽で熟成6~8ヶ月) アルコール分12.5% 輸入:株式会社オーバーシーズ 購入価格:1706円色はやや濃い赤紫。香りはカシス、ブラックベリー、杉、インク、緑茶、炭、黒糖?クコの実?味は渋味とやや薄い酸味。余韻に薄い渋味と薄く酸味を伴う苦味。普通だな。1000円ボルドーの延長線上の流れ。土地と品種に忠実な香りと味。これはこれで飲み易く、押さえるべき部分を、およそ全て押さえてある分かり易いボルドー。渋味から入って、酸味を送り、香りとも合わせた苦味のイメージを余韻まで薄~く伸ばす。流れと構成は、教科書の様に綺麗にまとまってる。良くも悪くも(どちらかと言うと悪い寄り)で、予想も期待も裏切らないありふれた味。価格の割には厚みにも難アリ。バランスは良いし、何も不味くはないけど、何も驚きも発見も無い。2012年ヴィンテージだからか(?)、何か軽い。以前飲んだクリュ・ブルジョワ級のシャトー・パルメイ2012も軽い味わいだったし、こういうものか。ガブ飲み向けと言う程の軽薄さではないが、じっくり飲める程の深みも無く、やはり "普通" の枠内。その「手堅さ」を求めるのなら意外と(?)上出来と言える。バロン・ド・レスタックとかの上位互換。やはり、ちょっと出来の良いガブ飲みボルドーと考えた方が、飲んでて納得いく。開栓90分以上の時間経過でも変化は無いので、安定感は確か。(室温20℃、湿度54%)料理は肉でOK。余程ゴツいソースでなければ、肉ならなんでも大丈夫。味付けはなるべくシンプルで。牛よりも鶏や豚のソテーとかの方が、ワインの酒質と上手く噛み合うと思う。もっと手軽に、クリームチーズとクラッカーでもいいな。今回豚しゃぶのポン酢がけ(最初は塩だけ)に粗挽き黒胡椒を振ったものをツマミにしたが、脂の甘味でワインの渋味を和らげ、ポン酢の酸味がワインの酸味を繋ぎつつ甘味を補填する動きを見せた。肉の脂や旨味で渋味に対応するより、ワインの酸味に合わせた選び方をした方が正解なのかもしれない。渋味が強くないから、あまりアブラの必要が無いんだと思う。値段以下。感覚的には1280円~1380円程度。ヴィンテージの影響も少なからず有ると思うが、飲み易くはあるけど、ちょっと頼りない味。マルゴーのシャトー・キルヴァンとサンジュリアンのシャトー・レオヴィル・バルトンの両オーナーが手掛けるワインという事で、+300円強という付加価値。★楽天検索 クロワ バルトン★楽天扱い4件 1480円~1820円 平均1500円前後1500円弱という事ならギリギリ納得出来る。正直、1700円強って言われると期待ハズレ。まあまあ万人向けで役割も明快で それなりに味も良いものの、同程度のワインならボルドーに限っても もっと安くて色々有る。
2017/06/01
コメント(0)
ボルドー ブライ・コート・ド・ボルドー シャトー・ペイボノム・レ・トゥール2014 Chateau Peybonhomme Les Tours ヴィニョーブル・ユベール Vignobles Hubert メルロー75% カベルネソーヴィニヨン10% カベルネフラン10% マルベック5% (エコセール認定ビオロジック栽培) コンクリートタンクとオーク樽発酵 オークバリック樽熟成9~12ヶ月(新樽率20%) アルコール分13.5% 輸入:株式会社モトックス 購入価格:1711円色は普通の紫。香りはブラックベリー、カカオ、インク、革、湿った土、ミント?味は渋味と薄く酸味を伴う苦味。余韻に苦味と渋味を伴う薄い甘味。ん~、・・普通。ブライのワインだし、均質な味わいになるのは想定内だったが、何か普通のボルドーの味。香りは右岸の正統派の流れだし、味も悪くないんだが、特に美味いとは思わない。普通なりに、ボルドー赤としては手堅い味。渋味基調で酸味を送りつつ樽の苦味感が伴い、余韻をゆっくり伸ばす。アルコール感で厚みを演出しようとしてる雰囲気は有るが、そこは狙ってもないし力を入れてもないだろう。良くも悪くも(やや悪い意味で)、予想も期待も裏切らない味に。この悪い意味の普通さが、自分がコート・ド・ブライの赤が好かない一番の理由。流石にサンテミリオンは別格にしても、ブールやカスティヨンと比べると個性に欠ける。何か、どれ飲んでも同じ味って感じちゃう。多少は高級なブライ赤も飲んだ事あるけど、安い奴の延長線上の味わいにしか感じられない。好みの問題も大きいだろうけど、自分にはその問題が大きく出過ぎるのがブライのワイン。60分以上の時間経過でも変化は無く安定。強いて長所を言うなら余韻の流れが綺麗な事かな。自分の様なボルドー好きにとっては新鮮味が薄かっただけで、総合的には並以上の味とは思う。バランスは良いし、万人向けのボルドーなのは間違いない。肉料理が欲しい。ワイン単独では普通過ぎて魅かれない。塩と胡椒が効いてれば、ちょっと火が通った肉ならもう何でも良い。塩と肉の脂と旨味が有ってワインの美味さが完成する様な雰囲気。正直、値段以下。1380円クラス。ビオ補正効かせても1580円位。ガブ飲み向けの1000円ボルドーの味ボリュームを1.5~2ランク位上げた、みたいなイメージ。★楽天検索 ペイボノム トゥール★楽天扱い約16件 1620円~2268円 平均1900円前後1700円超というのは美味さ以外の何らかの要因が絡んでるのでは!?と思ってしまう。1900円超えとなるといかがなものか!?飲食店とかなら味が安定してるし、ビオ栽培のウリも有るし、肉料理には合わせ易いし、まぁ分かる。自分1人で、家で飲むには普通過ぎてリピートする気にはならない。
2017/04/13
コメント(0)
もらいものブログ書き始め(ワイン飲み始め)位の時期に何本か飲んだ事があって、懐かしくなったw ボルドー シャトー・バラン・ラルケット・ルージュ2010 Chateau Ballan Larquette Rouge ヴィニョーブル・シャイニュ・エ・フィス Vignobles Chaigne et Fils カベルネソーヴィニヨン55% メルロー28% カベルネフラン17% ステンレスタンク醸造 ステンレスタンクとセメントタンクで熟成12ヶ月~18ヶ月 アルコール分14% 輸入:株式会社 成城石井 参考価格:1700円前後色はやや濃い赤紫。香りはブラックベリー、カシス、インク、プルーン、革、鉛筆、緑茶、炭?味は渋味と甘味を伴う苦味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い酸味。う~ん・・懐かしい様な、でも自分の飲み慣れたボルドーと大して変わらん様なww・・。黒果実の香りに少し粘性を感じるものを追わせ、鉛筆系の青臭さを出す。渋味が軸だが勢いは軽めで、果実感も軽め。これは1000円ボルドーの流れですわ。カベルネ系らしい渋味の厚みよりも飲み易さ重視の、ガブ飲みボルドーの延長線上。流石に香りの質と味のバランスは1000円と言わず、1200円レベル並み。14%のアルコール度が、良くも悪くも水っぽい雰囲気をカバーして厚み補填しようとしてるのかもしれないが、余韻の底上げとか伸び補助とか、あまり上手くいってない。これはこれで、じっくりゆっくり飲んでも意外と(?)アリっぽいが、じっくり飲める程の深みは無し。とりあえず、抜栓100分以上の時間経過でも変化は無く、安定感は確かだった。まぁ、これは1000円ボルドーワインの一種。やや安っぽいなりに正統派で普通な雰囲気。普通なりに万人向けではあるが、ボルドーワインが好きな人、飲みたい人でなければ、積極的に手を伸ばす意味は無いだろうな。料理は、出来れば肉。肉の旨味と甘味がワインを大幅に支えてくれるはず。渋味は軽いのでアブラは控えめで良い。ローストビーフ、厚切りのベーコンのソテー、ベビーチーズとか、あっさりしてるか、塩味が程々に感じられるかのレベルが適任。1700円前後なら値段以下。9年前の2002年ボトルは約1200円代で妥当、と判断したが、今回の2010年ボトルもそんな感じ。自分の根本の好みと味覚が変わってないのか、9年自シャトーの味を変えずに維持出来てる作り手が凄いのか、断言は困難。自分の経験と照らし合わせて、ちょっと面白さが有ったが、こういう楽しみ方に普遍性は無いよね。精々1280円まで、もし1400円以上なら(競争に耐え得る)商品力は残念ながら無い。澱の量と出方から見れば、良いつくりのワインなんだろうけど、「普通」のレベルを超えてはいない。その上で500円程の値が上がったのは、ACボルドーでありながら、この6年前から変わらぬ印象の安定感が決め手か!?
2016/06/11
コメント(0)
もらいものスペシアル・エディションらしいがラベルがスペシャルなだけで、通常のボルドー・レゼルヴと中身は一緒っぽいな。 ボルドー ボルドー・レゼルヴ・スペシアル・ルージュ2011 Bordeaux Reserve Speciale Rouge ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット) Domaines Barons de Rothschild(Lafite) メルロー70% カベルネソーヴィニヨン30% アルコール分12.5% 輸入:株式会社ファインズ 参考価格:1800円前後色はやや濃い赤紫。香りはカシス、ブラックベリー、インク、餡、焦がしカラメル、鉄?味は渋味と甘味。余韻に薄い苦味と薄く渋味を伴う甘味。噴出による液漏れの形跡が有ったが、思った程悪影響は出てなかった。ベリーにインクに甘い感じの何かの香り、ド直球のACボルドー。何かしらの厚みや勢いが有るわけではなく、こなれた感じで飲み易さはそれなりに悪くない。香り出力も内容も、ガブ飲みボルドーの延長線上の味わい。酸味の感覚がほぼ無く、口内に残る様なしつこい部分も無いから意外とスイスイ飲める感じ。でも水っぽいとこまでは行ってないのが、ロートシルトブランドの底力だろうか!?抜栓40分経過でも目立った変化は無し。今回液漏れが有ったみたいなので、本来の品質とは違う可能性も有るが、よくある安目のボルドー赤の想像を超えるものではないね。良くも悪くも間違いの無いワインだが、それだけ。 抜栓80分程で香り出力が落ちてきた。 ここにきて「赤い水」に近い印象に。 1日以上経過した1000円ボルドーの雰囲気。長所と短所が同じワイン。飲み易さと紙一重の起伏のユルさ、正統派だが面白みのない香り、極々普通のACボルドー。普通なりの良さというのも有るには有る、が初心者にとっては驚きは無く、ボルドーファンにとっても別段楽しい訳じゃない。料理は結構何でもいいだろう。生の魚介系でもなければ、大体大丈夫。よほどアブラがコッテリでもない限り、肉類やチーズなら十二分に対応可能。1800円では値段以下。ちょっと贔屓しても1300円前後レベル。「ロートシルト」のブランドに何らかの目的と信頼感を求めない限り、自分で買って飲みたいとまでは思わない。★楽天検索 ロートシルト ボルドー レゼル スペシ 赤★楽天扱い約20件 1620円~2236円 平均1800円前後この金額じゃ話にならんな。同じラフィットチームの赤なら、1600円位で買えるラングドックのオーシエール・ルージュの方がいいかも。ボルドーなら1800円も出したら、地区名の付いたそれなりの格と質のボトルをかなり自由に選べてくるので、「ロートシルト」のブランドだけでは勝負にならない。
2015/03/25
コメント(0)
もらいもの。右岸とはいえ、2007年のメルロー主体ワインなのであまり期待はしていない。ただ、樽の使い方が強い蔵なので、香りや味の弱さは結構カバー出来てるかもしれない。 ボルドー プルミエール・コート・ド・ブライ シャトー・ローラン(ローランド)・ラ・ガルド(ギャルド)・キュヴェ・デュ・ムーラン2007 Chateau Roland La Garde Cuvee du Moulin ブルーノ・マルタン Bruno Martin メルロー主体 カベルネソーヴィニヨン 割合不明 樽熟成(新樽1:1年使用樽1:2年使用樽1) アルコール度13% 輸入:合同酒精株式会社 参考価格:1500円前後色はやや濃い赤紫。香りはブラックベリー、インク、カラメル、革、カカオ、鉛筆、黒胡椒、生肉、石焼き芋の皮?味は薄い渋味と酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。おお、思ってたより悪い感じがしない。香りは正統派ボルドーで、ほんのり甘い雰囲気をたたえる。多分リリース直後だと、香りの勢いに味が着いていけなかったのかもしれない。経年からか、味と香りの出方が上手い事釣り合いが取れて、バランスは良好。樽感で大幅に補強されたのか、2007年ボルドーのメルローの泥臭さや水っぽさの欠点がほとんど見えない。じっくり飲む程の深みは無いが、ガブ飲みする程の軽さでもない。今まで自分が飲んでた2007年ボルドー赤とはちょっと違うな。本来なら もっとブ厚く構えられるはずのワインが、ヴィンテージと経年で程々の出力で伸び悩んでる感じ。順当な熟成というよりも、踏ん張り過ぎてバテたメルローみたいな、疲れた雰囲気を思わせる。もっと早い内に飲んでおくか、いっそ10年超して燃え尽きた静かな味を楽しんだ方が良かったのかな?総合的には、まあまあ普通のボルドーワイン。コート・ド・ブライ特有の、平坦な伸び方がバランス感を生み出してるが、経年か年代の特徴か弱さを隠し切れない。樽の雰囲気で上手くカバー出来てるものの、渋味と果実感の弱さはやはり年代相応。ただ、分かってて飲めれば、大きな不満は感じない程度。料理は豚肉のステーキかな。肉自体があまり滋味深くなく、それでいて味付けの自由が利き、焼く事で香りを楽しみ易い食材。チーズやナッツよりも、やっぱり肉が最適。値段相応。7年経過の不良年ボルドーとしては、かなり頑張ってる。いくらか樽の効いたブライの赤が、年を経るとどうなるかの良いサンプル。コート・ド・ブライは、良くも悪くも あまりヴィンテージの出来の差が起きない土地かもしれない。良年でも美味さはそこそこな代わりに、不良年でも軽傷で済む、安定特化型の土地。ブライはあまり好みじゃなかったが、立ち位置が分かると愛着が出てくるw。やっぱり、それなりにでも出来の良いのを飲むと考え方が変わるわ。★シャトー ローラン ガルド★楽天扱い約7件 1470円~2041円 平均1680円前後キュヴェ違いが色々有るが、どれも値段はそう変わらない。コート・ド・ブライの手堅いポジション。高価くても1800円までなら納得しないこともない。
2014/09/19
コメント(0)
すごい名前だが、ポムロールのアレとは無関係。生産地の村の名前が「ル・パン村」だからル・パンを名乗ってるだけ。コート・ド・ブライから13km離れた場所らしいので、一応右岸とは縁の有る土地らしい。 ボルドー シャトー・ル・パン2011 Chateau Le Pin シャトー・ル・パン Chateau Le Pin メルロー80% カベルネソーヴィニヨン15% カベルネフラン5% コンクリートタンク醸造 アルコール分12% 輸入:JSRトレーディング株式会社 購入価格:1680円色は澄んだ赤紫。香りはブラックベリー、湿った枯れ木、革、土、海水、油性マジック、獣臭、アンズ?昆布?味は薄い渋味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に薄い苦味。・・・・・ブショネか?ブラックベリーや革香はいいとして、何か磯の香りというか、海水や昆布的な香りが混じる。日差しの強い夏に、浜辺に打ち上げられて時間が経った様な海草類の匂いが。味もなんだか渋味が軽く、余韻もペラペラ。渋味が軽薄というだけなら1000円前後のボルドーによくある様な構成だし、あまり期待しなければ、まあまあ普通に飲める。香りが特殊でイマイチ “そういうもの” って捉え方が出来ない。香りを気にしなければ何とかなりそう。ホコリやカビの香りってこともないので、明確にブショネとは断言出来ないが、あまりボルドー的な雰囲気がしない。木と油性マジックに昆布茶と出涸らし焙じ茶を混ぜた様な香りで、果実感が乏しい。味も平坦とまでは行かないが、薄い渋味が一面的で綺麗な感じもしない。 抜栓20分で、薄い渋味がもっと薄くなってきた。 酸も申し訳程度になり、ちょっと苦めの赤い水化。 香りも昆布茶で薄めた出汁醤油に近い方向に傾きつつあり、果実感が弱々しく。 何やら熱劣化的雰囲気も見え始めてきた。 抜栓1時間(ボトル終盤200ml位)で、醤油臭さはやや落ち着いてきた感じ。 味はガブ飲みボルドーと同等。 少しだけ、違和感無く飲める状態に戻った。単に慣れただけだと思うが。これは明らかにワインの状態が良くない。おそらくは原因が複数絡み合ってる。ブショネはどうかハッキリしないが、熱のダメージが間違いなく有る。醤油臭い香りに拡がらない味わい、苦味が強く 余韻まで平坦、典型的な熱劣化ワインの特徴。抜栓直後はまだ飲めそうな雰囲気を残してたのは、ボルドーワインの底力だろう。コロッケやメンチカツに多めに中濃ソースをかければ、苦味や昆布臭を強引に押し切れると思う。ガブ飲みワインの一環と思えば、まだ何とか活用できる道を見出せなくもない。値段以下。何らかの状態異常が(多分軽度のブショネに、過熱、或いは直射日光も入った可能性も)あったと思われるので、正当評価不能。味だけなら、抜栓直後はギリギリ1180円までなら納得出来ない事もなかったかも。噴出みたいな分かり易い基準で熱劣化が判断出来ればいいのだが、今回のボトルは外観の異常は無かったし、判定は難しい。熱劣化現象が、コルクを通した空気の循環に因る「急激な酸化」が原因なのか、「熱そのもの」が原因なのか、そのどちらもダメージの原因に成りうるのか、ハッキリしないものだろうか!?「熱そのもの」も原因だったら、スクリューキャップのボトルも安心出来なくなる。好事家の経験則や小規模実験では何とも言えない・・・これもワインの原罪というか業の内というかw。★楽天検索 シャトー ル・パン★楽天扱い約3件 ハモニカ横丁で1670円 リカーと酒類楽天市場店で1680円飲める状態のワインを飲んでないと何とも言えないが、まあ1500円前後なところだろう。また飲んでみようと思うかは未知数。
2013/07/08
コメント(0)
今回は熱劣化資料。 ボルドー ドゥルト・ヌメロ・アン・ルージュ2008 Dourthe N・1 Rouge ドゥルト・フレール社 ミッシェル・ロラン(コンサルタント) Vin et Vignobles Dourthe メルロー65% カベルネソーヴィニヨン35% フレンチオーク樽熟成12ヶ月(新樽率100%?) アルコール度13.5% 輸入:メルシャン株式会社 購入価格:1780円色はややくすんだ濃い赤紫。香りは塩ビパイプ、昆布、生魚、土、ブラックベリー、カカオ、墨汁、杉?砂?味は苦味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に苦味。あら~、これは香りがおかしい。ブショネではなく、高熱や日光に長期間さらされたワインの様な 不自然な苦さと生臭さと粉っぽさを感じる。で、味もなんだか素っ気無い。ギリギリで品種の特徴を感じる香りは無くもない。味もホントに微細な酸味がチクチク主張し、本来の味とはかけ離れたところで それでも踏ん張ってる。だが、これでは本来の実力の幾らも発揮出来ていないだろう。とにかく苦味が目立って果実感が乏しく、起伏も平坦で香りもパッとしない。見事なまでに典型的な熱劣化ボトルの症状。果実感が排除されたため、樽由来の苦味が妙に目立ってバランスも何も無い。ちょいヤバのガブ飲みワインと思えば、美味くはないけど、まだ意外と飲めなくはない気もしてくる。だからって、例えばこれは「飲食店で客に金を取ってはいけない状態のワイン」としか言えない。ただの「赤い色をした苦い水」。ツマミに脂の甘味を感じられるものが有れば、突出する苦味はなんとか誤魔化せる。単独なら2口で飲む手が止まるだろうが、何かツマミが有ればグラス1.5杯はイケる。まあインチキしても結局駄目ワインは駄目ワインなんだけどね。無理矢理楽しむのにもw限界がある。当然、値段以下。これは明らかに、高熱を始めとする 何らかの劣化要因が有ったと思う。知らずに飲んでも、600円未満レベルの味と香りとしか思えない。ハズレ引いたな。残念。 グラスに注いで15分で、なんだか磯の香りがしてきた。 アイラモルトっぽいピート、ヨード香にも近いw。 酸味もチラホラ出てくれるが、それも気休め程度。 やっぱり、これはまともな状態なボルドーワインじゃない。正当評価不可。グラス2杯弱飲んで料理用行き。これはこれでワイン好きとしての経験値にはなったが、経験を積んだワイン好きでなければ、納得はいかんだろうな。かつてのブシャールのシャルドネ同様、自分が他の客のために、劣化ワインの防壁になれたことを喜ぶべきかw。★楽天検索 ドゥルト アン★楽天扱い約13件 1764円~2380円 平均1980円同じ価格なら別のワイン買っちゃいそうだなー。今回買ったのも気まぐれだったし。
2011/12/23
コメント(0)
安ワインに飽きてきた、飲む本数を減らして1本当たりの単価を上げよう、と言いつつ、1000円ボルドーを2本も買ってる自分がいたw。しかも2本同時抜栓。2009年ボルドーが2003年並の良ヴィンテージと聞いて試してみたくなった。 ボルドー コント・アントワーヌ2009 Conte Antoine ボリー・マヌー社 Borie-Manoux ルージュ:カベルネソーヴィニヨン50% メルロー 細かな割合不明 ブラン:ソーヴィニヨンブラン70% セミヨン30% 輸入:キッコーマン株式会社 購入価格:赤白双方945円 ☆ブラン☆ アルコール度12%色は薄っすら黄緑がかった薄い黄色。香りはライム、シトラス、シロップ、センブリ、レモン?味は苦味と酸味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い甘味。香りはまあまあ。味もおよそ正統派。とりあえずボルドー白の基準はクリアー出来てる。味は苦味基調で酸味が追いかける、分かり易い部類。軽めの味わいで、ボルドーらしさはともかく、白ワインとしてはまぁそこそこ。意外と透明感を感じる味で結構スムーズな口通り。苦味基調なのはかまわないのだが、余韻の浅さが流石に安っぽさを隠しきれてないな。苦味が酸味を引き立てる役割なのは良いが、余韻の伸びを遮断する方向にも働いてて、悪い意味で水っぽさを強調。全体で見ると、味の透明感が思ったほど良い方向に働いてくれてないっぽい。 20分ほどの時間経過(温度上昇?)でちょっと苦味が強まる。 そのせいか酸味がさらに強めに感じられ、 その酸がさらに苦味を強める悪循環に陥り、バランスが崩れ気味。 水っぽい味を思えば この位どうという事もないと思うが、 時に しつこさも感じられて 口通りに違和感が出てくる。価格の割には、香りはそれほど悪くなかった。でも味の質が一般的1000円ボルドーの枠を超えられておらず、食中のガブ飲み用位しか用途が浮かばない。それでもガブ飲みワインなりに、料理を何も選ばないであろう点は評価する。惜しいけど値段以下。相応でもいいんだが、香りの安定感に比べて、味の弱さと崩れ方が思った以上に目立ってしまったのが減点対象。正直、この位の美味さの白ワインなら800円台以下のチリ白でもザラにある。このワインからは、良年と言われるボルドー白の美点はそれ程感じられない。同価格のボルドー白なら2007年の方がワンランク上。 ★ルージュ★ アルコール度12.5%色はやや透き通った濃い目の紫。香りはブラックベリー、カカオ、枯葉、バニラ、餡、土、ピーマン?味は渋味と薄い甘味。余韻に苦味と甘味。香りは安ボルドーの割には幅が頑張れてて、味は渋味とも同じ位 甘味も感じられる。こういうのを“焼けた味”というのだろうか・・味も香りも妙に粘っこい印象。食中のグラスワインとしては「まぁ、こんなもんかな」と言ったところ。渋味は有るけど甘味も同じタイミングで走り、余韻まで駆けた後同時に霧散。良く言えば軽いなりにコクが有り、余韻もしつこくない。味の伸びも奥行きにも乏しいが、この味なら必要も無いだろう。でも悪く言えば味に起伏が無く、飽き易い。味構成が真っ直ぐ過ぎて、白同様こちらの赤も安っぽさが鼻につく。口に入ってからは 味の各要素がバラバラに動いてて、バランスが良いとも言い難い。カリフォルニアの安カベルネに近い印象で、どこかガロ系の赤ワインを彷彿させる。ガブ飲みワインの枠内かもしれないが、そこはフランスの底力か 上手い事味を整え、汎用性を高める方向に持っていく。味にも香りにも中途半端な部分を感じるが、価格を考えれば想定の範囲内なので、文句言う筋合いは無い。料理に関しては衣のついたカツレツ系が良いんじゃないだろうか。適度に油っこくて、甘辛いソースと上手く合ってくれると思う。煮込みやらのスープ系や塩胡椒のシンプルな味付けだと、ワインの味が 噛み合わない。値段相応。よくある1000円ボルドーよりは、もうちょっと味がしっかりしてるとは思う。でもこの位ならちょっとしたチリワインレベルで、コスパを考えるとイマイチな感じ。「ボルドー」である事にこだわりが無い人には あえて買う理由が見えないな。コスパの比較対象がチリワインであることを察して下さい。赤白どちらも、飲んでてチリワインとの味の差をあまり感じられなかったのが残念。食中グラスワインとしては悪いところばかりでもないんだが、あえてこのワインを選んで買う程の魅力は無い。楽天でも売ってないしね。2005年は別格にしても、2003年と比べるとあまり良年補正を感じない。まぁ天候も出来も良かったけど、2006年並の普通の年なんだろうな。良年は安くてもそれなりに美味いものだが、このワインは普通。
2011/01/22
コメント(0)
もらいもの ボルドー・シュペリュール シャトー・ド・ローネのセカンド シャトー・デュ・クロ・ペロー2000 Chateau du Clos Perrault シャトー・ド・ローネ Chateau de Launay メルロー63% カベルネソーヴィニヨン20% カベルネフラン17% オーク樽熟成12ヶ月(新樽率50%) アルコール度12.5% 輸入:株式会社モトックス 参考価格:2000円前後色は微妙にくすんだやや濃い赤紫。上澄みがやや小豆色。香りはアンズ、カシス、プラム、革、枯葉、杉?味は渋味と軽い酸味。余韻に苦味と甘味を伴う渋味。まあまあ良い香り。味も香りも正統派ボルドー。でも飲んでみると、結構普通かな。一応、経年の割には渋味はまだしっかりしてて飲み応えを感じられる。余韻も軽いなりにそこそこ伸びてくれて、これのおかげでもう少し味わいを底上げしてくれる。味が大人しいのはいいとして、香りの拡がりが乏しいのが惜しい。シュペリュール格ならムリないかもしれないが、あまり10年熟成の有り難味が感じられない。飲み応え部分との引き換えだろうが、口当たりや口通りの滑らかさもまだ足りない気がする。 抜栓90分経過で、落ち気味の果実味がしつこく出しゃばってきた。 変なミックスジュースみたいになって美味さは減退。 ミカンやグレープフルーツを皮ごとジューサーにかけたみたいな味。とりあえず、このレベルの10年熟成ボルドーとしてはおよそ標準。これはこれで不味くはないけど、経年による果実感の落ち方と渋味の出方がアンバランスであまりパッとしないな。もうちょい果実感を残せてるか、または香りに華やかさがあれば評価も違ったと思う。値段相応。だがイマイチ華が無く、心情的にもう300~500円位安くてもいいかもしれない。「2000年ヴィンテージ」のプレミアと「約10年分」の熟成代が上乗せされてると思えばギリギリ納得。
2010/06/07
コメント(0)
もらいもの ボルドー シェ・デ・ボルデ・ルージュ2003 Chai de Bordes Rouge シュバル・カンカール Cheval Quancard メルロー80% カベルネソーヴィニヨン20% ステンレスタンクと小樽で熟成 アルコール度13.5% 輸入:日本リカー株式会社 参考価格:1600円前後(?)色は微妙に褐色がかったやや濃い赤紫。香りはアンズ、プラム、革、バニラ、ジャガイモ、インク、コリアンダー、ミント?味は渋味と甘味を伴う軽い酸味。余韻に薄い甘味と薄い酸味。香りが良い。果実以外の香り要素がジワジワとせり上がって、熟成を思わせる。味が弱ってる分香りで勢いが付き、意外と高級感を感じさせる巧い出来。味は経年相応に全体が薄れてきてるが、渋味と果実の味とのバランスが良く、まだまだ美味しく飲める。7年経過とはいえ、2003年ヴィンテージの果実感の強さを実感出来る様で面白い。余韻も結構引っ張ってくれて、格の割りにはボリュームを出す。 だが30分弱程度の時間経過で香りの出方が細り、水っぽさが際立ってくる。 香りの勢いがあればこそ味の出力の衰えをカバー出来たので、それが無くなると崩れるのも早い。 これはこれで穏やかな飲み易い味とも言えるが、 せっかくの高級感が削れて物足りなさも感じられてくる。総合的には味は飲み易く、適度に熟成感も感じられる。香りが全体を引っ張り上げ、ACボルドーの枠を感じさせない演出力。30分程度の時間経過でバテるのは惜しいが、それこそ格相応でもあるだろうしツッコむのは酷な話。今飲んで充分楽しめた。値段相応。1500~1600円位ならこういうボトルもそこそこ見受けられる。正直もうチョイ安く1300円前後位で買えても良い気がするが、そこは「良年補正」と「約7年の熟成代」を思えばまぁこんなもんか、と納得出来なくはない。ドリンクキング シェデ・ボルデ ルージュ 1780円楽天ではほぼドリンクキングのみ。ヴィンテージはよく分からないが、自分で1780円も出して飲みたいワインではないな。ある程度の熟成感が感じられればこその好評価なので、もしそれが無ければ普通のACボルドーでしかない。ACボルドー格でも7~10年先を見込める、やや長めの賞味期限代というところか。
2010/04/07
コメント(0)
ボルドー レ・デモワゼル・ド・シャトー・ラポリンヌ2004 Les Demoiselles De Chateau L'apolline シャトー・ラポリンヌ ペリン・エ・フィリップ・ジュヌヴェイ Perrine et Philippe Genevey メルロー主体 カベルネソーヴィニヨン カベルネフラン、割合不明(サンテミリオン産?) ステンレスタンクで15日間発酵 バリック樽熟成 アルコール度12% 輸入:株式会社 成城石井 購入価格:1590円色は透き通った濃い赤紫。香りはカシス、プルーン、鉄、石灰、プラム、アンズ?グレープフルーツ?味は渋味と酸味。余韻に軽く酸味を伴う苦味と薄い渋味。造り手はサンテミリオンの人らしく、サンテミリオンのシャトー・ラポリンヌのセカンドみたいな位置のボトルなんだろうか?甘酸っぱい香りに鉄っぽい無機質な香りが付随するちょっと不思議な香り。味は悪くない。口当たりはややソフトで渋味も穏やか。喉越しもスムーズに流れる。ソフトな渋味を酸味が追いかけてきて、レモンティーの様な風味に。余韻にしつこさを感じる時があるが、これはアクセントの範囲内。元からか経年からかは分からないが、渋味のソフトな当たりは「薄い」とも思える。サンテミリオン的な力強さを求める人には不向き。ACボルドーの扱いだからそういう期待をすべきではないのだろうが。味は穏やかで飲み易い。香りも落ち着いていて、ユニークな印象はあるが人を選ぶ程の特殊な香りではない。熟成としては薄味系の良い方向に動いてると感じられる。パワー派の人にはやや不向きかもしれないが、これはこれで別方向の魅力が出てる。ゴツい肉料理に合わせる様なパワフルな味や香りではないので、多少料理を選ぶ必要はあるかもしれない。単独で静かに飲むか、クリームチーズとクラッカーでシンプルに合わせる感じで十分。値段相応。抜栓直後は物足りなさもあって、もう200~300円位安くてもいいかなと思ったが、飲み進めていくと、このボトルなりの良さが分かってきて何か納得した。ワインパーフェクト デモワゼル・ド・ラポリンヌ2004 1390円これも半額セールの品だが、これが普段は倍額というのは悪い冗談。キャッチコピーや宣伝の一環で “半額” という言葉を使ってるだけだろうけど。
2009/06/09
コメント(0)
地元の商店街の酒屋で発掘。 ボルドー ACカノン・フロンサック Canon-Fronsac シャトー・カノン1995 Chateau Canon マドモワゼル・H.オロー Mademoiselle H. Horeau メルロー主体 細かな割合不明 アルコール度12.5% 輸入:有限会社カツミ商会 購入価格:4200円(商店街の福引でゲットした商品券を使用し実費2200円)色は透き通った小豆色。褐変気味。香りはコーヒー、炭、ブラックベリー、バニラアイス。味は酸味と苦味。余韻に苦味と軽く酸味を伴う薄い渋味。予想はしてたが、熟成折り返し地点は当然越えてる。14年経って渋味も果実感も抜けてるが、それなりに飲める味・状態を保ててるのは流石。抜栓1時間以上の経過でも大きな変化は見られず、元々の品質・耐久力はなかなかの物だったのだと思う。だが現在では葡萄的な香りが希薄で苦味を連想する単純な感じの物が多く、香りには特に魅力がない。味もこれはという特徴は無く、10年以上経った普通の古ボルドー。良くも悪くも個性が弱い(弱くなってる)分飲み手を選ばないワインだが、それだけ。遅くとも7年以内には飲むべきだったワイン。95年は結構良い年だったからこそここまで持ったと思うべきか。ボルドーの古酒ファン、又は経験を積むつもりのワイン中級者限定向け。初心者には良さは分からず、上級者はファンでもない限りわざわざ手を出すことはしない。福引で貰った2000円分の商品券の使用で期待半分シャレ半分で購入。当たれば儲け物のつもりで実質こっちの方が福引挑戦気分w結果を言うと引き分け。全額実費だったら完敗だった。4200円と言う価格設定から想像したレベルのワインとはかなり違ったので実質的に挑戦者(自分)の判定負け。4200円では値段以下。ありえない。謎。2200円ならまだ何とか値段相応。1800円位でもいい。店頭に並んだ直後でも、14年経った今のこの状態もまぁせいぜい2000円レベルだろう。これは普通のワイン。400cc残しで次の日(20時間後)。味も香りも変化無し。元々は本当に安定したワインだったんだろうなぁ・・。澱の発生も皆無だった。
2009/01/19
コメント(4)
ボルドー ミッシェル・リンチ2002 Michel Lynch ジャン・ミッシェル・カーズ メルロー、カベルネソーヴィニヨン 割合不明 輸入:株式会社アルカン 購入価格:1580円色はやや透き通った紫。香りはブラックベリー、紅茶、鉄。味はほぼ渋味のみ。余韻に渋味と酸味。美味くない。最大限良く言って「普通」。渋いだけでほとんど果実感が感じられないし、香りも何だかパッしない。その渋味もワインの渋みというより煮出しすぎた紅茶の渋味。全盛期を超えてるのか・・といってもまだ5年強でしょ!?もう2~3年後というならならまだしも。元が大したことなかったのだろうか。以前のシャトー・ルーディエとほぼ同様の印象。そのルーディエからさらに香りの良さも取っ払った感じ。多分、当初のバランスは良かったはず。口当たりは柔らかで、これでもうちょっと甘味か酸味が出てればそんなに悪くはないと思う。しかし、今回飲んだこのワインはただ渋いだけの赤い水。これではちょっと・・・。酸っぱい食べ物か辛い食べ物で口内を補強できればその辺何とかカバーできなくもない。スパゲッティナポリタンとかペンネアラビアータとかか。トマトとニンニクと塩胡椒とオイルが鍵。イタリア系の料理なら何とか活路が見出せる気がする。小手先のテクに過ぎないが。値段以下。取ってせいぜい1150円。新しいヴィンテージのを飲んだらまた感想変わるかな!?
2008/03/24
コメント(0)
スーパー棚落ち品50%off 買い漁りシリーズ不注意で画像紛失・・。外観はググるかラフィットのサイトにてよろ。http://www.lafite.com/jp/php/vins/7_1_4_1.php?id_vin=280http://images.google.co.jp/images?um=1&hl=ja&lr=&safe=off&q=%E3%82%B5%E3%82%ACR ボルドー サガR2002 ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット) カベルネソーヴィニヨン60% メルロー30% カベルネフラン10% 輸入:サントリー株式会社 購入価格:1190円(本来なら2380円)色は綺麗な紫色。香りはカシス、ブラックベリー、緑茶。味は渋味と甘味。余韻に柔らかな渋味。味薄いなー。飲んでて思わず苦笑。酸味の無いイタリアワインのような気の抜けた味。余韻は悪くないんだが、肝心の味が全然冴えない。抜栓して30分でいくらか飲み口がソフトに変化。これはやや良い方向に化けたが、元のレベルが高くないので半端なトコで頭打ちになって底が見えた感じ。値段に見合った味とは思えない。半額でもこれは厳しい。まぁ、コルクは結構立派だったかな。
2007/12/15
コメント(0)
ラ・トゥールじゃなくてラ・ツールなんだって ボルドー シャトー・ペイ・ラ・ツール オレンジラベル2005 メルロー58% カベルネソーヴィニヨン31% カベルネフラン11% 輸入:メルシャン 購入価格:1580円色はやや濃い目の赤紫。香りはカシス、ブラックベリー、ナツメグ。味は渋味と酸味、少し甘味。余韻に渋味と酸味。 抜栓20分で味も余韻も渋味のみ奇をてらわない、味も香りも渋味を基調とした典型的なボルドーワイン。飲み口が軽く、水のようにスイスイ飲める。味自体は良いんだが全体的に薄っぺらい印象。何とか余韻を長くして重さを出そうとしてそうな感じがあるがあまり上手くいってないね。最初は値段相応と思ったが時間経過後の薄さと軽さは1000円以下の気分。抜栓直後は悪くないので開けたらすぐに飲もう。
2007/09/16
コメント(0)
ドメーヌ・デ・クロ試飲お誘いのお礼に持ち込んだ物 ボルドー ポムロール クロ・ルネ1997 メルロー70% カベルネフラン20% マルベック10% 輸入:成城石井 購入価格:4680円色はくすんだ紫。香りはイチジク、カシス、シナモン。 10分後にチョコレート、カシス、白胡椒。味は渋味と酸味。余韻に渋味と甘味。初めてのポムロールだが香り豊かで強力な凝縮感を感じ、とても美味い。購入価格5000円以上でも納得できる。運良くいい買い物ができた。グッドヴィンテージだと6000円台もザラにあるようで今回の価格は97年ならではだと思う。ちょっと高いワインのオフヴィンテージっていうのもいいかもしれないw。
2007/09/06
コメント(0)
母の知人からいただきました。 ボルドー ベルナール・プジョル エ ユベール・ド・ブアール ヴィニュロン ボルドー2002 ベルナール・プジョル&ユベール・ド・ブアール メルロー70% カベルネフラン30% 輸入:稲葉 参考価格:1850円前後色はやや濃い澄んだ紫。上澄みが赤紫。香りはアンズ、カシス、ビスケット(小麦粉を焼いたような匂い)。 抜栓40分でカシス、チョコレート。味は渋味と少しの酸味。余韻に渋味。渋味メインでいかにもボルドーらしい味。抜栓直後は結構濃い味に感じたが5分単位で味が薄くなって余韻に難が出てきてる気がする。抜栓45分もする頃にはもうスカスカで赤い水化。デキャンタなんてもってのほか。このワインは開けたらドンドン飲んでいこう。抜栓15分までが寿命のワイン。値段相応の普通の・・・いや、もう150円位は安くていいかもww。楽天評価なら★3つね。(抜栓直後なら★4つだけど)
2007/08/27
コメント(0)
行きつけのフレンチレストランでシェフに飲ませてもらいました。 ボルドー プルミエール・コート・ド・ボルドー シャトー プレザンス ラ ドリーヌ2003 Ch.Plaisance La Doline フィリップ マグレ メルロー50% カベルネソーヴィニヨン50% 輸入:稲葉 予想参考価格:3000円前後セパージュ不明。色は赤紫。香りは醤油とだし汁。なんか青臭くて果実香は皆無。味は渋味・・というか醤油味。デキャンティングも効果無し。抜栓40分してひたすらスワリングしてようやく味や香りに渋味や酸味らしきものが感じられてくる。不味いというより、とにかく全体的に閉じまくり。凝縮されすぎて魅力もへったくれもない。シェフも確認のために開けてみたようで、今回初めて飲むらしい。ボトルが通常よりニまわり程大きく、コルクもかなり長くて頑丈なつくり。このワインはおそらく最低10年近く寝かせてから飲む前提で作られていると思われる。今開けても面白くもなんともない、無意味。「若い閉じたワイン」というものがどんな物なのかの大きな勉強になりました。2003年ヴィンテージだし、10年後なら+800~1200円位は感じられるかも。
2007/08/21
コメント(0)
全25件 (25件中 1-25件目)
1