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茨城県 常陸大宮市 久慈の山・御城・大吟醸 KujiNoYama Mijou DaiGinjou 根本酒造株式会社 Nemoto Shuzou KabushikiGaisha 山田錦(美山錦?) (精米歩合40%)、醸造アルコール 2018年11月5日製造 日本酒度 +3 酸度 1.2 アミノ酸度 0.7 アルコール度 16 購入価格:1100円(720ml)(1本2728円が2本で2200円の商品入れ替え特価)香りは梨、メロン、リンゴ、白砂糖?正統派の吟醸香。出力は弱めだが、それは経年に因るものかと思う。口当たりは澄んだ感じだが、甘味は意外と弱め。余韻で苦味の波が大きく押し寄せ、ボリュームを演出。苦味の圧と存在感で骨格をつくる。酸は有りそうで無い。リリース直後だったら、もっと爽やかな甘味が感じられたのかな?いや、香りで甘味の雰囲気を誘導して、酒本体は淡麗な方向に仕上げてるんだろうか!?一応、薫酒(香りメインで味は広く浅く(?))系統で淡麗辛口タイプらしいから、これは完全に「こういうもの」なんだろう。(味は澄んだ感じで香りで味覚誘導)旨味と言える程の奥行きはイマイチ出て来ないな。温度が冷や(常温)状態だと味の出方が鈍り、中途半端に伸びようとするので、キリっと冷やしてサッと飲み、違和感を覚える前に飲み込んでしまおうw。かといって冷やし過ぎても、ただでさえ弱い甘味がシャープになり過ぎて、辛口っぷりが過度に強まる。10℃位がいいとこか!? まぁこの辺は好みにも左右されるとこ。適切と思われる温度帯が結構シビアかも。香りは正統派の吟醸香で、味は比較的標準レベルの吟醸酒の出方。この苦味の波を上手く活かせれば、独特の高級感(特別感?)が見えそうだが、結構難しいな。淡麗辛口の日本酒ファン向け。新潟の酒が好きな人にはそこそこ好感触だと思う。生魚が無難。刺身類に向いてる。出来ればイカの刺身や貝類等、旨味を補填出来るツマミだと酒の動きと流れが一気に明確になる。あえて魚介類ではなく、牛焼肉に岩塩と柑橘果汁とかもアリだな。酒単独だと、どうしても手の届かない部分が目立ってくる。とりあえず1000円なら当然、値段以上。税込通常2700円台と言われると かなり悩むが、「山田錦」の「精米歩合40%」となると、それだけで2000円に迫るものではあろう。その辺(2000円台前半)までは納得しない事もない。そこから+500円~+600円は「茨城の酒」「久慈の山の根本酒造」という点に興味が必要。日本酒の初心者が飲んで、美味いと思われるかは未知数。
2020/01/15
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お正月強烈に眠い 秋田県 由利本荘市 雪の茅舎・純米吟醸・新酒 YukiNoBousha(Bosha) JunmaiGinjou Shinshu 株式会社 斎彌酒造店 KabushikiGaisha Saiya ShuzouTen 掛米:秋田酒こまち80% 麹米:兵庫県産山田錦20% (精米歩合55%) 自社酵母使用 2019年11月製造 日本酒度 +1 酸度 1.5 アミノ酸度 1.0 アルコール度 16 購入価格:1650円(720ml)メロン、梨、リンゴの香り。正統派の吟醸香。出力もまずまず。果実の香りに澄んだ甘味。ド直球の純米吟醸。生酒のフルーティーさに新酒(?)のフレッシュ感も相まって、すごい綺麗な飲み口になってる。甘味の出方がスッキリ真っ直ぐ。非常に良い意味で "分かり易い"。しつこさ や うるささ は無く、ほんのり苦味を残して余韻まで通り抜ける。甘味がメインなんだが、変な中取り酒に有る様な、甘味を過度に強調させようとする動きをしないのが良い。酸味や旨味の感覚は弱い。でもそこは この酒の要点ではないと思うので、ほぼ難癖。生酒のフルーティー感と新酒のスッキリ感を特に楽しむべき。 開栓25分程(温度上昇)で、余韻に旨味らしきものが伴ってきた気がする。 スッキリ感を楽しむなら冷温キープで、少し味に厚みと複雑さを持たせたいなら 温度がある程度上がるまでゆっくり飲んで変化も楽しもう。(室温20℃、湿度44%) 口内で転がしても似た様な味にはなるが、その場合苦味がやや口内に残るw。「純米吟醸」の「生酒」の「新酒」、ホントにド直球。何も嘘が無い。複雑な何かを求める人にはあまり向かないが、スッキリした味を楽しむのなら ほぼ最適解。栃木の仙禽の酒に似た感じはしたが、あちらよりも甘味の出方が上品で穏やか、自分の好みに合う。白身魚の刺身に合う感じ。オリーブオイルとハーブソルトのカルパッチョでもOK。冷奴や煮魚にはイマイチ合う気がしない。(西京漬けの焼き魚ならまぁ大丈夫と思う)旨味を足せるならいいが、半端に甘味を足してしまうと酒が崩れる気配が有る。淡白だが旨味を得られる味の料理に向いてる。大穴で駄菓子の「都こんぶ」にハマりそう。値段・・相応。正直ちょっと高めかなと思わなくもないけど、そこは「生酒」と「新酒」の補正が+200円~+300円位利いたと思えば納得の範囲。★楽天検索 雪の茅舎 純米吟醸 生酒★楽天扱い約12件 1620円~2178円 平均1650円 1升瓶3060円から新酒という事を前面に出した期間限定の商品なので、気が向いたらどうぞ。値段なりには美味い。
2020/01/04
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茨城県 常陸太田市 剛烈・純米酒 Gouretsu JunmaiShu 剛烈富永酒造店 Gouretsu Tominaga ShuzouTen 国産米、国産米麹 (精米歩合60%) 2018年8月製造 アルコール度 15 購入価格:500円(商品入れ替え処分特価2本で1000円、元は1300円位?)香りは綿飴、リンゴ、枯草、水飴、消毒薬?シナモン?熱した飴っぽいものがメイン。色は軽く金色がかっており、熟成感を思わせる。薄い甘味と薄い旨味とで、シンプルながらも綺麗に構成される。下手な ひやおろし よりすごい落ち着きっぷりw。結構悪くない。何か良い感じに熟成してる。ジワ~っとくる旨味の拡がりと穏やかな甘味感で、上手いこと「出来上がってる」。これは日本酒の熟成の "成功例" だな。こういうもの、と分かってて飲むなら何も悪くないが、そうでなければ妙な匂いとハッキリしない甘味と苦味感で "いかにも古い味" と感じると思う。完全に想像だが、熟成前の味は、酸も甘味も控えめで旨味が出そうで出切らない、半端な辛口酒みたいな雰囲気だったかも。総合的には上出来の日本酒。と言うか上出来の熟成日本酒。少々マニア向けの変化はしていたが、分かってて飲む分にはむしろ好感触。今回はやってないが燗酒適性も有るはず。味のキレとかスッキリ感に酸の動きとかを求める人には向かないが、旨味の拡がりや落ち着いた甘味を求める人にはなかなかの実力を発揮する。料理は大体何でもOK。刺身、焼き物、煮物、漬け物、酢の物、乾き物、燻製、チーズにナッツ、何にでも合いそう。冷やおろし酒の代用品として十二分の働きをする。今回やや薄めに切られた秋鮭を玉ねぎと一緒にバターで炒めたものに合わせたが、バターの甘味と香りが鮭の旨味と重なって今回の酒と絶妙にマッチ!香りは気にせず、甘味と旨味を意識した味の料理が正解か!?500円なら当然値段以上。元が1300円位ならまぁまぁ納得。(特別純米並の精米歩合だし)
2019/11/17
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秋田県 由利本荘市 雪の茅舎・山廃純米 YukiNoBousha(Bosha) YamahaiJunmai 株式会社 斎彌酒造店 KabushikiGaisha Saiya ShuzouTen 兵庫県産山田錦、秋田酒こまち (精米歩合65%) 2019年7月製造 日本酒度 +1 酸度 1.8 アルコール度 16 購入価格:2484円(1800ml)香りはカボス、水飴、餅?汗?果実的な香りがするが、渇いた汗ふきタオルの様な感じも有る。炎天下に置いた洗ってないスポーツドリンクの空ペットボトルの中の様な感覚。うおお、酸のコシと勢いがすごく強い。香りには不穏な雰囲気も見えたがw、味の厚みと芯の存在感がガッシリ。もう教科書の様な「山廃」の「純米酒」。酸味が明快で、甘味と旨味が余韻に流れる。なんか下手な熟成酒よりも、熟成酒に欲しい要素が自然に備わってるw。でも熟成酒ではないから、サラっとした軽やかな飲み口。香りに関しては慣れの問題だな。吟醸酒ってんでもないし。(室温26℃、湿度60%)冷酒(15℃以下)か燗酒(上燗45~50℃)にしてしまえば「こういうもの」って受け入れられる範囲。常温で飲むと、たまに香りの出方があらぬ方向に行ってしまうことがある。美味いわ、これ。自分が「欲しい(欲しかった)物」を持ってる。適度な厚みとボリュームを持ちつつ、飲み易さを両立してる。日本酒に甘味を求める人にはイマイチ向かないかもしれないが、原酒ではない純米酒で、飲み応えや適度な伸びが欲しいにはピッタリと思う。和食全般OK。刺身、干物、焼き物、煮物、漬け物、大体何でもイケる。あえて言うと、酢の物だけは酒の酸味とぶつかりそうな気はする。その場合はネギとか生姜とか、何かしら薬味を絡めることで解決するはず。値段相応。相応だが、これで2500円弱は上出来。「山廃」「純米」のお手本。★楽天検索 雪の茅舎 山廃 純米★楽天扱い約15件 4合瓶1296円~1540円 1升瓶2508円~2850円4合瓶で税込1300円台なら、なかなかの良コスパ。天狗舞や菊姫の山廃純米に次ぐ実力。
2019/11/13
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青森県 上北郡おいらせ町 桃川・純米原酒・ひやおろし Momokawa JunmaiGenshu Hiyaoroshi 桃川株式会社 Momokawa KabushikiGaisha 国産米、国産米麹 2019年8月製造 日本酒度 +4 酸度 1.6 アルコール度 17 購入価格:861円(720ml)リンゴ、餅、乾燥したミカンの皮の粉?出力はやや控えめ。甘味と薄い苦味。余韻に苦味が残る。酸も感じるが、これは飲み方によって出方が変わる感じ。原酒という割には、あっさりした味。甘味や酸味は口当たりに少し感じるだけで、余韻の苦味や旨味の方が長く伸びる。その旨味もそれ程存在感を示すわけではない。飲み易いと言えば飲み易いが、ひやおろし的な旨味感や落ち着きというのとは何かちょっと違う。おすすめの温度が5~10℃と書かれてたので、相当ガッチリ冷やしてシャープな状態で飲まないと特徴がボヤけるのか!?温度上昇にはかなり敏感。冷温(可能なら雪冷え並4℃)キープ必須。高めのアルコール感でコクと厚みを演出しようとしてるかもしれないが、あまり上手くいってないと思う。好みの問題も大きいが、この酒の特徴と、ひやおろしや原酒の特徴とが噛み合ってない気がする。あっさりスッキリの酒なのか、ボリューミーだが落ち着いた味わいの酒なのか、飲んでてよく分からないな。どうにも中途半端で、やや悪い意味で「美味くも不味くもない」酒。生魚よりかは、秋刀魚とか脂のノッた魚の塩焼き向き。エビやイカ、ホタテや秋鮭のオイルソテー等、甘味と旨味が上手く一致してる食材とは相性が良い。そう考えると秋の食材に限らず、肉でなければ、焼き物料理との相性の幅は広いかもしれない。色々気になる点は有ったが、値段相応。4合瓶861円と考えれば、まぁこんなもんか、とそれなりに納得いく。「ひやおろし」「原酒」の要素も考慮すれば、季節限定のものとして、とりあえずアリ。
2019/10/30
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滋賀県 湖南市 明尽・純米大吟醸・火入れ Myoujin JunmaiDaiGinjou Hiire 竹内酒造株式会社 Takeuchi shuzou KabushikiGaisha https://takeuchishuzo.co.jp/ 兵庫県特A地区産山田錦100%使用 (精米歩合50%) 2019年6月製造 10号酵母(明利酵母)使用? 日本酒度 +5 酸度 1.4 アミノ酸度 1.2 アルコール度 16 購入価格:1350円(720ml)香りはリンゴ、薄い梨、グラニュー糖?出力は弱め。澄んだ甘味と少しの苦味。酸や旨味は意外と(?)少ない。火入れ酒ならこんなもんか。軽快な甘味とスッキリ感。余韻の苦味はやや目立つが、スッキリだけで終わらせない狙いと思えば納得いく。変なクセや粘っこい雰囲気を出すよりは、このシンプルな構成での万人向け狙いで良いんだろう。味に起伏というか、動きが弱い?からか、飲んでて飽き易い気がする。多分これは自分が生酒や山廃酒を飲み過ぎたせいで、平坦な印象を感じ易くなってるだけと思う。温度が少し上がると多少は苦味感が圧を出す動きを見せてもくれる。(ぬる燗適性アリ)総合的には飲み易い部類の辛口酒。山田錦の純米大吟醸、というには香りの出方が頼りないが、無駄に香りや甘味がうるさくなるよりはこの位で丁度良いという向きもあるのかな!?ただ、そうなると個性が大分犠牲になるし、この酒ならではの長所というのが見えにくくなる。白身魚の塩焼き魚やオイルソテーが適任。刺身もいいけど、旨味を足せる料理なりツマミが欲しくなる。やはり塩とアブラだな。この際酸味の感覚は無視してもいい。塩辛やタラコ、生ハムにオリーブオイルと胡椒でもかけたら上手く噛み合うと思う。値段相応。相応だけど、酒としての出来は悪くない。「山田錦」の「純米大吟醸」という部分を重視すれば、1580円弱は狙える潜在力は有る。それらを重視出来る程の特徴と個性が弱いのが致命的な難点だなw。
2019/09/29
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栃木県 宇都宮市 澤姫・純米吟醸・【真・地酒宣言】 Sawahime JunmaiGinjou Shin Jizake Sengen 株式会社 井上清吉商店 KabushikiGaisha Inoue Seikichi Shouten 栃木県産ひとごこち(精米歩合50%) 栃木酵母T-ND・T-S・T-Fの3種ブレンド使用 2018年11月製造 2018年12月出荷 日本酒度 +5 酸度 1.4 アルコール度 15 購入価格:1620円(720ml)香りはメロン、リンゴ、練乳?直球の吟醸香。練乳っぽいミルキーな雰囲気も見えた。意外と甘味は控えめ。後から苦味が追ってきて甘味を覆い、辛口の雰囲気をつくる。酸が出そうでイマイチ出てきてくれない。口当たりに一瞬粘性を感じたが、口の中に入ってからは割とあっさり。苦味の動きとキレで、口当たりからの甘味の流れに起伏を出す。良くも悪くも淡麗な味わい。もっと甘味を素直に出して良いと思うが、悪い意味で辛口酒の特徴が目立つ。出力に難は有るものの 香りはまずまずだし、味の個性が弱いのか!?ガッチリ冷やして(10℃未満)冷温でシャープな雰囲気を保てれば、もう少し澄んだ印象を演出できると思う。味や香りに変なクセが有るのでもなく、万人向けの酒には違いない。特徴は「(あらゆる意味で明確に)栃木の酒」という点であり、単に日本酒としては飲み応えに欠ける点が目立つ。スッキリした辛口(甘くない口)の味が好みの人、喉越しや余韻までしっかり味を楽しみ尽くせる上級者wでないと、飲んでて飽き易い酒になるかも。とりあえず(安目の)マグロ赤身の刺身だな。他に野菜の浅漬け、冷奴等あっさりした味のやつ。苦味の出方に合わせて、野菜の天麩羅や山菜の和え物にも向いてる感じ。料理の香りや味を邪魔しない酒ではある。乾物とかの旨味の強い食材の料理やツマミだと、酒の味がブレそう。大穴で、酢(またはポン酢)の味と相性は良いかも。酢と塩の味で、酒の甘味がもっと明快に感じられる様になりそう。値段以下。純米吟醸の酒としては1200円~1300円の間位。大吟醸並の精米歩合を考慮しても、1500円は超えない。★楽天検索 地酒宣言 純米吟醸★楽天扱い約3件 4合瓶1620円 1升瓶3024円「栃木の地酒(栃木産の米と水を使用した酒)」という点への興味が大いに必要。または「淡麗辛口」ジャンルの日本酒が好みの人向け。箱付で見栄えが良いので、贈答用としてはそれなりに悪くないのかも。
2019/09/15
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長野県 北安曇野郡池田町 大雪渓・特別純米・生酒 Daisekkei TokubetsuJunmai NamaZake 大雪渓酒造株式会社 Daisekkei Shuzou KabushikiGaisha ひとごこち100%(麹米:精米歩合59% 掛米:精米歩合59%) 7号酵母と9号酵母使用 2019年4月製造 日本酒度 +4 酸度 1.9 アミノ酸度 1.1 アルコール度 15 購入価格:2808円(1800ml)香りはリンゴ、かぼす果汁、餅?フルーティーな雰囲気は有るが、出力は意外と弱い。やや薄い甘味に酸味が載り、苦味は控えめ。無理の無い味とバランスで飲み易い。一般的な安酒に有る様な "変な臭み" や "不自然な苦味" とは無縁の綺麗な味わい。「飲み飽きしない食中酒」を念頭につくられたらしく、まさにそういうクセの無い雰囲気。悪く言うと、起伏に乏しいシンプル過ぎる味。生酒と銘打たれているが、言う程フルーティーな甘味や鮮烈な印象が有るわけではない。所謂「生原酒」から原酒の厚みや勢いの要素を意図的にハズした(?)つくり。 15分程の時間経過(ほぼ温度上昇)で苦味の感覚が強まったかも。 良い意味で水の様な綺麗な味に、乱れが生まれた様な感じだが、 この位の動きは日本酒にはよくある程度の変化。(室温24℃、湿度60%) 気になるなら冷温キープ推奨。冷たさでシャープさを維持。総合的には、良くも悪くも 飲み易い日本酒。変に重苦しい無濾過生原酒よりは、こういう酒の方が確実に万人向け。とはいえ、飲み応えは頼りないので、この辺は飲み手の好みと要求に因る。「生酒」特有のフルーティーさも弱いし、「無濾過生原酒」に飲み慣れた人が飲むと気の抜けたパッとしない味に感じそう。魚の刺身が合いそうで合わない。魚と醤油の旨味に酒側が合わせようとしてくれない。酒の味がシンプルだからか、塩の味の方が相性良いのかも。魚の塩焼き、野菜漬物、塩胡椒で味付た肉料理の方が合いそうだな。とりあえず、値段相応。相応だがもうちょい安く、2500円位でも納得した。「特別純米」「生酒」の要素にプレミアをどこまで感じられるかどうか。多少荒っぽくても、飲み応え重視なら何か適当な無濾過生原酒の方がいいかもね。4合弱飲んで冷蔵庫保存し次の日(抜栓24時間程度経過)香りは大差無し。出力はやや減退?味は甘味に円やかさが伴った感じ。澄んだ流れの中に甘味の存在感が綺麗に主張。2日目の方が味は美味いかもしれない。クセの無さという部分が全力で機能してる。 温度上昇で苦味の感覚が強まってきた。 やっぱり初日の変化は温度が原因だったな。 ズズズッとすすり込む様に飲むと苦味が強まる傾向に有るので、 苦味が気になるならクイっと喉まで流し込む様に飲もう。 口内で転がすとダメ。で、冷温キープ推奨。食中酒という点で言うと、2日目の方が一枚上手だった。香りはもう有って無い様なものと考えていい。味は一言で言うと「甘味を感じる辛口酒」。まさに万人向け。でもこれって新潟の酒と思いっきり競合するよなぁw。新潟酒と比べると、悪く言うとスッキリ感が弱い、良く言えばボリュームが有る味わい。この辺は好みの問題だな。淡麗感を少しだけ抑えた淡麗辛口。初日は刺身が合いそうで合わない、と思ったが2日目ならそうでもないな。醤油や薬味に負けない、と言うか香りが別枠なんで気にする必要が無くなる。酒の甘味に合わせられればそれでOKになる。これなら肉にも合う。冷奴に胡麻だれ、チキンシーザーサラダ、チーズ&ナッツ類も問題無い。2日目も値段相応。味そのものは初日同様2500円相当だが、2日目以降の向上を考えると2800円もアリか、と好意的に捉えられる。2日目から本領発揮する生酒。こういうのは結構貴重。★楽天検索 大雪渓 特別純米 生酒★楽天扱い2件 松田酒店で4合瓶1566円 知多繁で1升瓶2808円日を分けて飲むのに向いてるので、買うのなら1升瓶の方が良いな。4合瓶なら一日で一瓶飲むのもザラな酒飲みには、4合瓶1500円強は少々頼りないコスパ。
2019/09/07
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長野県 岡谷市 豊香・純米・生原酒・生一本 Houka Junmai NamaGenshu KiIppon 株式会社 豊島屋 KabushikiGaisha ToshimaYa 麹米:しらかば錦 掛米:ヨネシロ (精米歩合70%) 2019年4月A製造 2019年4月蔵出し 日本酒度 +2 酸度 1.7 アルコール度 17 購入価格:1188円(720ml)香りは梨、メロン、リンゴ、新玉ねぎ?氷砂糖?明確な吟醸香を感じる。かなりフルーティー。甘味がハッキリ。原酒らしい厚みも有る。アルコール感の余韻が長め。果実香が甘味のふくらみや幅を強調する。これは生酒だから、ってのもあるな。このフルーティーさはすごい。吟醸酒並の香りと甘味の出方。そこに原酒のボリュームが押してくる。口当たりには一瞬軽さすら感じるのに、とても飲み応えが有る。味わいは単調とも言える。酸と旨味が乏しく、起伏に欠ける。香りを伴った甘味を原酒の勢いで押し出す、という構成でひたすらシンプルに攻めるだけ。アルコール度17 でそんなに量を飲めるものでもないから、これはこれで別にいいんだろう。「生原酒」である事の意味がよく分かる。主要素が機能してて、主軸が明快。豊香、の名が体を表す香りの豊かさは感心もの。吟醸酒と何ら遜色無し。香りの事も考慮すれば、ちょっと前に飲んだ黒牛・純米・生原酒とも並べられる。 抜栓60分弱で、香りの出方がわざとらしい感じになってきた。(室温21℃、湿度65%) 果実香と言うより、果実の香り成分を強引に付けた化粧水の様なケミカルな雰囲気に。 すごく安っぽい吟醸酒みたいな、ケバい感じの出方。高級感がまるで無い。 香りに釣られたのか、甘味も不自然に。こうなるともう飲む手が進まない。酒の甘味に対抗するために、塩の味と合わせるべし。または旨味や酸味の補填を利かせつつ、酒の甘味を牽制できるものがいい。意外と(?)天麩羅やフライ等の揚げ物に噛み合うかも。柑橘果汁&塩や、おろしポン酢とかの味付けなら、焼酎類とは別の相性も図れる。値段以上。これで1200円弱なら立派よ。「純米・生原酒」ってことで、1400円でもそれなりに納得。でも時間経過後の変化を見ると、実は相応だったってことか!?複数人で数十分以内に飲み切ってしまった方が良かったのかもしれない。300ml弱残しで次の日。(冷蔵庫保管)初日に有ったフルーツ香は大分弱体化。味も苦味が出易くなって、余韻が雑に感じる。甘味自体は健在で、この苦味も旨味感の一種と思えば味の幅はむしろ向上してる?いや、そうでもないか。香りが落ちて、原酒の勢いも落ち気味。シンプルな雰囲気に落ち着いた。2日目の味の方が、この酒本来の味なんだろうか。まあまあ価格なりの生原酒。初日の吟醸酒感こそオマケかも。2日目だと値段相応。やっぱり初日の60分以内に飲み切ってしまう方が良かったと思う。★楽天検索 豊香 純米 生一本★楽天扱い2件 4合瓶1188円~1337円 1升瓶で2160円~2268円1280円がラインかな。「純米」「生原酒」ってのを考慮して、1380円でも納得しないことはないんだが、時間経過での変化もあり、1200円以下というのが安心して人にススメられる、気軽に手を伸ばせるところ。
2019/06/23
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新潟県 佐渡市 真野鶴・純米吟醸 Manotsuru JunmaiGinjou 尾畑酒造株式会社 Obata Shuzou KabushikiGaisha 佐渡産五百万石100%(精米歩合55%) 2018年8月製造 日本酒度 +2~+4 酸度 1.2~1.4 アミノ酸度 0.9~1.1 アルコール度 15.5 購入価格:1058円(1512円の商品入れ替え特価30%引き)(720ml)香りはメロン、梨、水飴、リンゴ?正統派吟醸香。甘味と旨味の分かり易い味。いかにもな新潟の純米吟醸。香りも明快な吟醸香で、フルーティー。甘味を前面に出しつつも、余韻は結構あっさり。飲んだ感覚は意外と辛口傾向。甘味が有って、でもキレがいい。良くも悪くも新潟の酒だな。甘味を軸にした、淡麗辛口スタイル。万人向けの飲み易さと表裏一体の飽き易さ。余韻の旨味の流れと動きが、辛口酒特有のキレの良さとぶつかって、半端な伸びと押しにもなってるし。この辺は完全に好みの問題。(自分がかつてこういうタイプのを飲み過ぎて飽きてるってのが多分に有るw)総合的には超正統派の、新潟の純米吟醸。香りはフルーティーで、甘味はハッキリ、余韻のキレもなかなか。完成度の高さが見えるが、それ故に味の奥行や拡がりがパッとせず、飲んでて悪い意味でシンプルなものも感じた。でもこの分かり易さと素直な味構成は充分な長所だろう。料理は生魚に向いてる。後は天麩羅、漬け物、塩焼き魚、味がシンプルなものに程相性が良い気がする。意外と酢の物は合わないかも。乾物系もどうかな!?肉類やイカ塩辛とか、素材の旨味が強過ぎるものとも酒が崩れるかも。1058円なら値段以上。感覚的には1380円位の格。とりあえず、味も香りも悪くない。元の1500円強で買うには、「全て佐渡産の米を使用」という点に+130円以上を感じられるかどうか。★楽天検索 真野鶴 純米 吟醸★楽天扱い約3件 ニイガタ025 と プライムリカーズで1512円 増井酒店で1升瓶3240円「新潟の酒」または「淡麗辛口」ジャンルのファン向け。それならば安心して薦められる日本酒。
2019/06/18
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高知県 高知市 酔鯨・特別純米酒 Suigei TokubetsuJunmaiShu 酔鯨酒造株式会社 Suigei Shuzou KabushikiGaisha 国産米、国産米麹 (アキツホ100%?) (精米歩合55%) 9号酵母(KA-1)使用 2018年8月製造 日本酒度 +6.5 酸度 1.4 アミノ酸度 1.35 アルコール度 15 購入価格:1134円(720ml)香りは綿飴、薄いカボス、アイスクリーム?ほんのり甘い香りに柑橘の雰囲気が僅かに載る。甘味は有るがサッと退き、薄ら酸味と苦味の感覚が残る。いかにも高知と言わんばかりの辛口日本酒。ボリューム有りそうで、辛口のあっさり感がキレを生む。辛口酒のお手本みたいな手堅い味わい。正直、飲み応えが有るのか無いのかよく分からんなw。酸の出方を思うと、もっとズッシリ来そうな気がするのに、辛口酒ならではのキレが途中でカット。2つの良い部分が、互いの長所を潰し合ってる様な変な特徴。これは酒のタイプと自分の好みが上手く噛み合ってないだけで、美味くないのではない。食中酒としては万人向け、日本酒としては少々人を選ぶ部分が有る。辛口の日本酒が好みの人なら大体気に入るはず。だが酒に旨味や甘味の繊細さとかを求める人には、美味さが素直に分かりにくい気がする。新潟の日本酒が米焼酎の雰囲気を纏った、みたいな感じ(!?)。「究極の食中酒」を目指したと言うだけあって、料理との相性はかなり良好。刺身、焼き物、揚げ物、煮物、酢の物、肉・魚・野菜と何でもOK。酒は酒で楽しみつつ料理は邪魔しない、と考えれば、口当たりは一瞬厚みを感じつつ余韻はあっさり、という味構成も納得。値段相応。4合瓶約1100円。素直に納得。「特別純米」の属性と「酔鯨」のブランド代も考えれば、コスパも良好な部類。★楽天検索 酔鯨 特別純米★楽天検索約60件以上 4合瓶1109円~1247円~2250円(送料込) 1升瓶2462円より辛口の日本酒が好みで、ついでに米焼酎も好きということなら、結構オススメ。日本酒の甘味がちょっと苦手だが、甘味が全く無いのも物足りない、という人にも結構オススメ。
2019/06/12
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栃木県 大田原市 旨辛・天鷹 UmaKara TenTaka 天鷹酒造株式会社 Tentaka Shuzou KabushikiGaisha 五百万石(精米歩合60%)、国産米麹 醸造アルコール 901号酵母使用(?) 2018年10月製造 日本酒度 +5 酸度 1.5 アミノ酸度 1.3 アルコール度 15 購入価格:567円(810円の商品入れ替え特価30%引き)(720ml)香りは水飴、餅、糊?大した特徴は無し。やや平坦な甘味と旨味。香りも有るのか無いのか分からない位の内容と出力。普通酒だし、こんなもんと言えばこんなもん。平坦なりに、変なバランスの出方はせず、意外と(?)これはこれでアリの飲み易さ。香りに特徴が無いのも、この味には良い方向に働いてる。甘味・酸味・旨味・苦味、必要なモノが全部揃ってる感じの味。悪く言うと、その揃ってる味のクオリティーは決して高くはない。とりあえず不満を覚えない程度には感じられるだけで、構成はイマイチ雑で適当。まぁここは値段なりだな。分かってれば何でもない。総合的には、安いなりには結構美味く、万人受けする酒。以前飲んだ600円弱の瑞鳳紫山・純米酒は、味は良かったが香りがダメだった。でもこの天鷹は味は瑞鳳紫山程ではないが、香りに良い意味で特徴が無く、無理の無い味をより素直に楽しめる。今回はやってないが、燗酒適性(ぬる燗向け?)も見られるし、トータルではほぼ互角。食中酒としては結構万能。刺身、焼き物、漬け物、煮物、酢の物、揚げ物、なんでもイケる。牛肉やキノコ類とか、食材自体に旨味が強かったりすると、酒とぶつかる気もするが、大体大丈夫だろう。だが どちらかと言えば、味が薄い食材に やや濃い味付けをしたものに向いてると思う。567円なら値段以上。しかし通常800円台でも、それなりに納得。約1000円の酒のワンランク下ってポジション。850円未満の枠内なら、瑞鳳紫山:味A・香C・燗C・価A天鷹旨辛:味B・香B・燗B・価Bこんな感じ。味・コスパ特化なら瑞鳳紫山だが、汎用性重視なら天鷹。★楽天検索 天鷹 旨辛★楽天扱い2件 shop ICGで972円 ノザキで1升瓶1944円大分スレスレだな。この価格ならわざわざ買うことはないね。値段の割にどうこうって感想を持てる程ではない。
2019/06/08
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暑い 佐賀県 佐賀市 窓乃梅・特別純米 MadoNoUme TokubetsuJunmai 窓乃梅酒造株式会社 Madonoume Shuzou KabushikiGaisha 佐賀県産米100%(精米歩合60%) 2018年7月製造 日本酒度 +1.5 アルコール度 15 購入価格:869円(1242円の商品入れ替え特価)(720ml)香りは水飴、薄いリンゴ、薄いメロン?まあまあ普通。吟醸香とまではいかないが、果実感らしきものを感じた。甘味と旨味がバランス良く起伏をつくる。余韻にほんのり酸を感じる。それなりに綺麗な雰囲気。吟醸酒ならもっと甘味が澄んだ感じになったのか!?余韻の ほのかな酸味のおかげか、意外と厚みを主張する部分も見られる。最初は温度が低過ぎたのか、あっさりした感じも強かったが、温度が上がるにつれて徐々に旨味のノリが明確に。(室温23℃、湿度54%)香りがパッとしないのが惜しいな。でも吟醸酒じゃないし、そこはほぼ難癖。うっすら果実香に近いものを出せてるだけ上出来。総合的には良いバランスの酒。そのバランスの中に旨味のボリューム感が有り、そこに個性と特徴が有る。余韻の酸が補強。甘味は斥候として口当たりで様子を窺うだけ。甘味より旨味。軽やかな飲み口だが、酒の厚みも楽しめる適度な複雑さも持つ。料理は和食全般OK。刺身、漬け物、野菜天麩羅、佃煮、酢の物、塩焼き、大体合う。軽く苦味を感じる春野菜とは相性良し。酒の甘味が苦味を和らげ、旨味が相性を探る。煮魚とかとは合わないかも。煮汁の味で甘味と旨味が潰されるからかな。元の1242円で値段相応。「佐賀県の酒」「特別純米」という属性も込みだが、1200円強でそれなりに納得させるものを持ってる。1000円の純米酒の、明確にワンランク上。★楽天検索 窓乃梅 特別純米★楽天扱い約2件 佐賀ん地酒屋で1242円 こだわりグルメFOOD BOX便で1350円1升瓶で2538円より 佐賀県佐賀市よりふるさと納税で1升瓶7000円(送料込)1200円台で買うのが妥当。「佐賀の酒」という点に興味は必要になると思うが。
2019/05/26
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山梨県 南巨峰郡富士川町 春鶯囀・純米酒 ShunNouTen Junmaishu 株式会社 萬屋醸造店 KabushikiGaisha Yorozuya JouzouTen 玉栄、あさひの夢 (精米歩合63%) 2018年3月製造 日本酒度 +3 酸度 1.6 アルコール度 15 購入価格:1797円(1800ml)(2568円の商品入れ替え特価30%off)香りは蒸し米、水飴、カボスの皮?標準的な内容と出方。普通。やや重い口当たりで、甘味と薄い旨味を載せた感じ。酸もほんのり出し、味構成のバランスは取れてる。各味の出力がほどほどの出方で、特に甘味の出方が良い意味で控えめ。後に続く旨味感を引き出す役割を担う。ともすれば平坦な起伏に感じなくもないが、そこは食中酒の役割を全うするためにも、それなりに必要な部分。長所とぶつかる部分だが、メインの味が分かりにくいかな。甘味を出したいのか、旨味を出したいのか、ハッキリしない。さらに口当たりの重みのせいで、無駄にノッペリした鈍い味わいにも感じる。2018年3月製造、と丁度1年経過してるし、甘味感が伸び悩むのは仕方ないか。総合的には、良くも悪くも普通の純米酒。普通なりに万人向け。味も奇を衒わず、あくまで食中酒であることが最大の価値。個性がどうとか言うには頼りないが、その辺は必要とはされてない。料理はそこそこ何でもアリ。流石の(?)食中酒特化型。でも何だか・・・料理に合うって感じがしない。何でもアリとは言ったけど、合わないものは無いが、合うものもイマイチ浮かばない。酒の旨味で料理を後押し出来れば理想。(食材側の旨味が強いと酒とぶつかる?)燻製とか、加工した臭みが強いツマミとは相性が良いかも。あれこれ考えながら飲んでく内に、食中酒って感覚が薄れてきたww。魚や肉より、甘味と苦味の絡む野菜系の料理ならいくらか噛み合う気がする。料理側から甘味要素を足す事で酒の味が完成する!?1797円なら値段以上。正直、元の2568円ならギリ値段以下。感覚的には1升瓶で約2200円弱だな。4合瓶1000円と言われたら多分納得する。今回は製造後1年経ってるし、本来の味とはちょっと違ってるんだろう。★楽天検索 春鶯囀 純米★楽天扱い約7件 4合瓶1058円 5合瓶1334円 1升瓶2568円~2722円純粋に食中酒を求めてるのなら悪くはないが、価格帯を考えると大分埋もれる味わい。1升瓶は「山梨の酒」と言う点に+300円を見出すべし。精米歩合を考えると、通常の純米酒よりもちょっぴり高級とも言えるし。
2019/05/20
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石川県 金沢市 加賀纏・純米辛口 KagaMatoi JunmaiKarakuchi 株式会社 福光屋 KabushikiGaisha FukumitsuYa 国産米、国産米麹(精米歩合65%) 2019年1月製造 日本酒度 +4 酸度 1.7 アルコール度 15 購入価格:980円(720ml)香りはリンゴ、餅、水飴?出力は弱め。鼻から抜ける時の香りが小麦粉っぽい。口当たりに一瞬甘味を出し、すぐに控えめな酸が追ってくる。余韻の苦味の出方とあっさり感は辛口らしい。やや粘性を感じ、ボリュームを演出。余韻の苦味(旨味)で全体の厚みも主張。この手の「口当たりはちょっと甘めで、余韻の苦味で厚みを出す」タイプは米焼酎と味が似通う事が多いと思う。所謂辛口酒を飲み慣れてる人なら特に何とも思わないだろうけど、あっさり・スッキリの出方が日本酒から微妙に離れてる。これは自分の好みと経験で違和感を感じただけ。この酒は「こういうもの」。余韻の旨味を楽しめる人なら、大体の人が納得すると思う美味さ。米焼酎の様な甘味とあっさり感を持ちながら、日本酒らしいふくらみと伸びも持つ。味バランスが良く、良い意味で普通。(とりあえず米焼酎好きな人ならそこそこオススメの味)料理には向いてる。漬け物の味と相性が良い。魚の西京漬けや粕漬けを焼いたものとか、甘味を感じる料理も良い。意外と(?)酢の味と合わないな。調味料の酸味が酒の甘味と酸味を崩しがち。値段相応。約1000円の純米酒。「北陸の酒」という手堅さを保証してる(?)コストも込みと思えば、非常に良好なコスパ。福光屋 加賀纏 純米辛口 720ml|4976876243567(tc)価格:999円(税込、送料別) (2019/5/17時点)楽天で購入楽天ではフジネットショップのみ「福光屋」「石川県」に興味が有って買うのなら十分にアリ。そうでなくても、約1000円の純米酒として上出来。
2019/05/16
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和歌山県 海南市黒牛・純米・原酒・生酒・しぼりたて Kuroushi Junmai Genshu Namazake Shiboritate株式会社 名手酒造店 KabushikiGaisha NateShuzouTen http://www.kuroushi.com/岡井勝彦(能登杜氏)五百万石75% 山田錦25% (精米歩合:麹米50%、掛米60%)9号酵母使用2019年1月製造日本酒度 +1酸度 1.9アミノ酸度 1.5アルコール度 18購入価格:1389円(720ml)香りは梨、薄いメロン、リンゴ?バナナ?定番の吟醸香。粘性を感じる甘味に、重みを感じる余韻。ちょっと温度が上がると旨味が伸び易くなる。なかなかボリュームが有る。それは原酒なら当然であろうが、高アルコール度の勢いにまかせたパワーではなく、きちんと甘味と旨味の組み合わせを活かした納得いくボリューム感。ただ重い、濃い、だけで終わらない。思ったよりも(酸度1.9表記の割には)酸の出方が大人しい気もする。甘味とアルコール感に隠れただけと思うが、この味構成にしては味の厚みに物足りなさを感じる。代わりに旨味が出てるから、言う程目立った物足りなさでは無いけれど。 40分程の時間経過(温度上昇)で甘味や苦味の出方が雑になってきた!? アルコール度の高さのせいで、甘味と苦味が変にしつこい感じに出てるんか? 冷温キープが無難。原酒だし、あえてコップに氷いれてロックで飲むのもアリだな。なかなか手堅い、純米原酒。(1月製造で今4月だし)「しぼりたて」って程のフレッシュ感でもなかったが、そこは大した問題ではないw。原酒と言われて素直に納得できる甘味感と飲み応え。良い意味で「普通の純米酒(五百万石)」の「原酒」。新潟の酒と言われても信じる。刺身も悪くないが、春野菜の和え物や野菜天麩羅が最適。苦味の有る食材に向いてる。酒の甘味と粘性が油や粘りの感覚との相性を上手に合わせてくれる。塩辛や沖漬け、金山寺味噌も良し。やはり甘味と旨味(適度な塩味?)とが良い組み合わせ。むしろ、あたりめ とか乾き物には合わない気がする。旨味と塩味では酒の旨味とぶつかり過ぎる(!?)。酒のメインの甘味が邪魔になってしまう。乾き物ならドライフルーツ(レーズンやイチジク)の方が合うと思う。値段相応。相応だが、「原酒」「生酒」「しぼりたて」と属性載せて1400円切りだし、コスパは結構良い。気軽に楽しめる、飲み易い原酒。★楽天検索 黒牛 純米 原酒 生酒★楽天扱い約3件佐野屋で1389円 紀州いちばん屋で1390円 ビッグリカーズで1升瓶が2580円生酒なので買える店舗とタイミングが限られるね。また売ってたら買ってもいいかな。
2019/04/24
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福岡県 うきは市 駿・燗・純米酒 Shun Kan JunmaiShu 株式会社いそのさわ KabushikiGaisha Isonosawa 国産米、国産米麹 (精米歩合70%) 2018年11月製造 アルコール分 15 購入価格:1015円(720ml)香りは水飴、かぼす?出力は程々。悪くない。軽い酸味と苦味を出し、余韻の甘味でボディを構成。喉越しはやや辛口の雰囲気。酸の出方が結構しっかりしてて、なかなか飲み応えを感じる。燗酒向きの酒らしいが、冷やで飲んでもそれなりに美味い。ちょっと酸の出方がうるさい気もするが、これはほぼ好みと特徴の問題。燗に浸けたら、この酸が酒の厚みとして機能するのだろう。香りは特に気にしなくてよし。 ★燗酒にしてみた★(電子レンジ加熱。体感で45℃~50℃位) 冷やの時と比べて酸の出力が落ちたが、反対に甘味の出方が明快になった。 香りは綿飴っぽい雰囲気。これはこれで分かり易い美味さ。 温度が下がってからの温めの温度(36℃~41℃位)が 一番酸味と甘味と旨味のバランスが取れてる。総合的には、まさに燗酒向きの純米酒。ラベルに偽り無し。冷や(20~30℃弱)で飲むのも悪くないが、上燗(45~50℃)位の燗酒からスタートして、温度の変化と共に味の変化を楽しむのが吉。ツマミはまあまあ何でも良し。魚の刺身、塩焼き、煮魚、野菜の漬物、酢の物、幅は広い。あ、でも意外と揚げ物は合わないかも。油の甘味と旨味が酒の味とぶつかりそう。値段相応。相応だが、約1000円の純米酒として上出来の部類。冷やと燗酒両対応可能で、飲み手を選ばない。
2019/04/18
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もらいもの 埼玉県 深谷市 菊泉・純米酒 Kikuizumi JunmaiShu 滝澤酒造株式会社 Takizawa shuzou KabushikiGaisha 長野県産美山錦100%(精米歩合65%) 2018年9月製造 日本酒度 +3 酸度 1.5 アルコール度 15 参考価格:1100円前後(720ml)香りは蒸し米、綿、線香の煙?ちょっとむさ苦しいw感じの香り。今回冷や(室温20℃程度)で飲んだが、冷酒(8℃以下)でならもう少し香りの出方をシャープに絞れるかな。思ったよりも酸味がはっきり出るなぁ。甘味と苦味が同時に出て、厚みを感じつつもあっさり。余韻の旨味と酸味で押して、ボリュームを演出。何かいかにも辛口の日本酒らしい日本酒って感じ。甘味も苦味も酸味も旨味も全部乗せで一気に寄ってきてすぐに退く。分かり易い傾向の辛口。甘味は有るけど、メインに絡まない。正直、美味いとも不味いとも言えないな。甘味と苦味は綺麗に出るが、後に続く苦味と旨味が酒の甘味を乱しがち。一方で、余韻の苦味と酸味はボリューム要員なので、全体では邪魔って事もない。各要素が自分の役割を真面目に果たした結果、必ずどこかで何かの邪魔をしてるw。普通の純米酒だな。ある意味バランスは良いのかもしれない。長所と短所が互いを殺し合いつつも、支え合ってる。それをどっちつかずの味と取るか、万人向けと取るかは飲み手の好み次第。料理には悪くないかもね。刺身、焼き物、煮物、漬け物、酢の物、何でもOK。出来れば味は濃いめがいい。酒の味の乱れを料理の味の勢いで制御出来る。値段相応。約1000円、可も無く不可も無く。単独だと難しいが、食中酒としては結構良い仕事するはず。★楽天検索 菊泉 純米酒★楽天扱い約4件 1217円~1275円ん~、1200円からか・・。気が向いたらどうぞ、ってとこだな。
2019/04/08
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もらいもの 栃木県 栃木市 姿・ブラックインパクト・純米吟醸・生原酒 Sugata Black Impact JunmaiGinjou NamaGenshu 飯沼銘醸株式会社 Iinuma Meijou KabushikiGaisha ひとごごち80% 山田錦20% (精米歩合55%) 1801号酵母使用 2018年11月製造、2018年12月出荷 日本酒度 ±0 酸度 1.6 アルコール度 17.3 参考価格:3078円(1800ml)香りは梨、メロン、水飴、ラムネ?まずまず正統派の吟醸香。粘性の有る甘味。酸と旨味が後からジワっと押してくる。原酒と言うほどの重苦しさは無く(17.3度だし)、意外とキレの良さを見せる。香り出力はそれ程でもないが、持続力は結構有る。甘味がなかなか綺麗。注いですぐはちょっとしつこくも感じたが、三口目辺りから舌が慣れてきたのか、苦味感も出て徐々に端正な雰囲気が見えてきた。ちょっと梨っぽい香りがうるさく感じもしたが、これは好みとタイミング(偶然)の話。吟醸酒で、吟醸香の生成に定評が有るとされる1801酵母使用だから、香りに文句言うのは筋違い。出方と内容はともかく、香りの持久力は良いと思う。ボリュームとキレを両立した、バランスの良い味の酒だと思う。甘味は強めだが、ここはキレの良さでカバー。ひとごこち80% 山田錦20%のブレンドの様だが、多分山田錦80%だったら甘味がケバケバしく感じて1杯で飲み飽きる味だったかもしれない。これでいいのだ(バカボンのパパ並感)。甘味が出易い酒なので、塩気が強いに越した事はない。イカ塩辛、塩焼き魚、刺身のヅケとかが向いてる。酸味の補填のつもりで、炒めキノコと玉ネギのマリネとかアリだな。甘味やアブラっ気の強い料理、粘り気の強い食感のものとは酒とぶつかるので合わないと思う。値段相応。「純米吟醸」の「生原酒」が1升瓶で約3000円、納得。あまり「重くない飲み口の原酒」、吟醸酒と言えど「澄んだ雰囲気の甘味に偏らない味」の日本酒が好みの人なら結構気に入るはず。★楽天検索 姿 black impact★楽天扱い3件 4合瓶1539円~1566円 1升瓶で3078円まぁまぁ、こんなもん。4合瓶約1500円、1升瓶約3000円。
2019/02/04
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秋田県 大仙市 刈穂・宝風・純米酒 Kariho Takarakaze Junmaishu 秋田清酒株式会社 Akita Seishu KabushiiGaisha 美山錦、めんこいな (精米歩合60%) 2018年11月製造 日本酒度 +4 酸度 1.3 アルコール度 16 購入価格:1019円(720ml)香りは水飴、ラムネ、白砂糖?出力は程々。口当たりは一瞬粘性を感じる甘味が出るが、後から酸味が拡がり、最後に苦味が押し寄せてキレを演出。淡麗辛口だが、飲みながら徐々に淡麗さ(穏やかさと瑞々しさのバランス?)が際立ってくるつくり。元々(?)辛口のつもりでつくってるから、口当たりに甘味が出た時点でとりあえずOK。酸の拡がりも飲み応えを支え、キレの良い苦味でサッと退く。この酸が無ければ、ただ飲み易さだけが取り柄の面白くない味になってただろう。酸の伸びは感じるが、甘味や旨味の厚みはそれ程でもないな。むしろそのやや頼りない厚みをサポートするための酸味と言えなくもない。これはシンプルに酒のタイプと価格の壁の話で、わざわざ言う程のポイントではないか。 温度上昇で、旨味の感覚が強まってきたかも。 その分苦味の流れも目立ってきて、綺麗な感じが掻き消されるのだが、 これはこれで、飲み手の好みによっては良い変化と受け取れる範囲内。総合的には、そこそこ美味い酒。よく冷やして、冷温でキレを高めてササっと飲むのがオススメと思うが、多分燗酒にしても結構良い味を出すだろう。高汎用、好バランス、良くも悪くも(どちらかというと良い方の意味で)普通。あっさりした辛口の味が好みで、でもそのあっさりさの中の味の動きを感じたい酒が好みの人に向く。ツマミはほぼほぼ何でも良し。魚は刺身でも焼いても煮ても、肉類でも揚げ物みたいな脂っこいものでなければ大体大丈夫。今回刺身と湯豆腐に合わせてみたが、湯豆腐の甘味、ポン酢の酸味、出汁の旨味が上手い事噛み合った。シンプルな食材を、酸味を軸に素朴に調理したものが最適か!?値段相応。食中酒としては かなり手堅い。4合瓶約1000円の純米酒(精米歩合60%なので実質特別純米酒)としては上出来。★楽天検索 刈穂 宝風 純米★楽天扱い約3件 やまやで4合瓶12本で11364円(送料込) 1升瓶でビッグリカーズで2080円、ビッグボスで2158円納得の価格。4合瓶約1000円弱、1升瓶約2000円強。手堅い、そして無理の無い価格設定。納得。
2019/01/30
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もらいもの 広島県 三原市 鳳凰酔心・純米吟醸 HououSuishin JunmaiGinjou 株式会社 酔心山根本店 Suishin Yamane Honten 国産米、国産米麹 (精米歩合60%) 厳選した二種類のお酒「香り吟醸」と「味吟醸」をブレンド と記載 2018年12月製造 アルコール分 15 参考価格:5400円(1800ml)リンゴ、水飴、柚子?香り出力は控えめ。だが鼻から抜けていく香りには存在感が有る。「穏やかな香りと滑らかな旨味をお楽しみください」書かれているので、香りが控えめなのは意図的なものなんだろう。甘味がメイン。旨味が余韻で送り出される感じ。口当たりではそんなに鮮烈な感じも無く、分かり易い、飲み易いタイプ。余韻の旨味が伸び易いからか、澄んだ雰囲気は有りそうで無い。バランスは良い。強過ぎない甘味に穏やかな香り。酸が弱いのは惜しいが、吟醸酒には まぁまぁよくある事。良くも悪くも普通の吟醸酒の枠内かな。「穏やかな香り」と「滑らかな旨味」は確かに特徴であり長所では有るんだけど、その特徴のせいでパッとしない味わいになってる気がする。吟醸酒なのに香りが出にくい、甘味がハッキリ出にくい、みたいな。総合的には、普通の純米吟醸酒の延長線上の酒。長所と短所が同じで、どこか伸び悩む点を持ってる。(余韻の旨味が原因?)もちろん普通なりに万人受けする、それなりに美味い味の酒なのは確か。もう少し酸味の印象が出てれば、もっと厚みと深みが見えて納得いく高級感が見えたと思う。今のままだと、美味いは美味いけど 記憶に残らない味になる。とりあえず料理は何でもイケるな。刺身の類は魚でも海老でも貝でもOK。塩焼き、漬け物、煮物も問題無し。今回ボタン海老の刺身にカボス果汁と醤油の味付けに合わせたが、カボスの酸味が酒を上手く補強し、アクセントを付けてくれた。意外と(?)酢の物と相性が良いのか!? もずく酢とか、大穴で甘口キムチとかも合いそう。値段・・・相応(?)。感覚的には4合瓶で1680円位のレベル。ブレンド技術と手間に加えて限定品だったりの要素で付加価値を数百円プラス。まあ贈答用だな。送料と木箱代考えて-1500円、酒自体は1升瓶3900円って感じ。とはいえ1升瓶3900円の純米吟醸だから、十分高級で良いお酒ですよ。ただ、人からもらって悪い気は全くしないけど、自分で買って飲みたい味ではないなぁ。
2019/01/18
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2018年ワイン感想はどうしようかなぁ・・。見返してみると意外とワイン飲んでないし・・・。 茨城県 筑西市 来福・純米吟醸・生原酒・八反 Raifuku JunmaiGinjou NamaGenshu Hattan 来福酒造株式会社 Raifuku Shuzou KabushikiGaisha 広島県産八反35号100%(精米歩合50%) 東農短醸分離株(花酵母)使用 2018年8月製造 日本酒度 ±0 酸度 1.4 アルコール度 17 購入価格:1542円(720ml)香りは梨、未熟なメロン、粉砂糖、甘草?まずまず正統派の吟醸香。粘る甘味に酸味の流れ、余韻の苦味と旨味のうねり。これはなかなか美味いかも。いかにも生原酒っぽい味わい。思った以上に「存在感」が分厚いね。果実香と果実感のバランスが良い。原酒特有の、粘性を感じる甘味と厚みが綺麗に真っ直ぐ伸びる。それでいて意外と(?)キレがよく、厚みは有っても重さは程々の処で抑えられてる。全体的に甘味と苦味がうるさい感じもする。だがこれは純米吟醸の生原酒という事で、フルーティーさと酒の厚みが必要以上に出過ぎただけだろう。これはタイミングと好みの問題。ほぼ難癖。リリース半年も経過すれば自然に解消するはず。なんか、結構飲み易いかも。甘味メインだが酸や旨味のノリは良く、原酒の勢いに包まれて厚みを感じるが、口当たりからの勢いを過ぎたら動きが穏やかになり、ジンワリ伸びる様になる。で、この伸びは早い段階でフェイドアウト。余韻に痕跡を残すのみ。フルーティーさを持たせつつ、酒の厚みを適度なレベルで送り出す。自分の役目はここまで!、という構成の役割分担が良い意味で高度に機能してる。 50分弱の時間経過(温度上昇)で甘味の出方が鈍ってきた。(室温22℃、湿度54%) 香りも生臭い(青臭い?)感じが出てきて、綺麗さが落ちてる。味もかなり雑な雰囲気に。 香りはともかく、味に関しては冷温キープでシャープな感覚を維持するのが間違い無い。魚の刺身とかには合いそうで合わない気がする。酒の甘味と勢いで生魚の味わいを流してしまいそうになる。刺身ならブリとかサンマやカツオの腹部分とか、脂がノリまくったところじゃないと対抗し辛い。アブラがノッてれば肉でも魚でも、どっちでもOKかな。(でも赤身の魚の方が相性良い!?)酒の甘味との共通点を探るか、薬味で散らすのが最初かな。大穴で、餃子とか合いそうな気がする。(肉とアブラの甘味を持ちつつ、香味野菜のアクセントが利いてる)値段相応。「純米吟醸」の「生原酒」、オマケに「花酵母使用」というレア点を考えれば1480円以上は納得。味は良いし、飲み易い傾向の生原酒というのは見所が有る。時間経過(温度変化)に敏感なのは惜しいが、そもそも生酒なんてそんなもの。こういうもの と分かってれば、少量ずつ早めに飲み切るなり、なんとでもなる。【日本酒】茨城県筑西市 来福酒造 来福(らいふく)純米吟醸生原酒 アベリアの花酵母仕込み 八反35号 720ml【クール便】価格:1544円(税込、送料別) (2019/1/4時点)楽天で購入楽天では志筑屋のみ価格は納得だが、送料がちとアレだな。生酒だから下手なワイン以上に温度管理には敏感だろう。クール便やむなし。
2019/01/03
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27BYとあるから、酒自体は平成27年(2015年7月以降)製ということだな。で、製造(瓶詰め)が2018年。熟成酒っぽい雰囲気を持ってるのかな!? 三重県 伊賀市 妙の華・純米酒 TaeNoHana JunmaiShu 合名会社 森善酒造場 GoumeiGaisha Moriki ShuzouJou 国産米、国産米麹 (精米歩合70%) 2018年5月製造(27BYと記載) 7号酵母使用 日本酒度 +7 酸度 1.7 アミノ酸度 1.3 アルコール度 15.6 購入価格:2268円(1800ml)蒸し米、綿飴、水飴?ちょい熟の日本酒らしい香り。穏やかな味わい。独特の厚みを持ち、飲み応えは上々。酸味は出そうで意外と出ない。口当たりにほんのり甘味を出し、その後に旨味と苦味の押しがドンと来る。余韻に再び甘味が戻り、さらに再び苦味が帰ってきて締め。冷やおろしの酒に近い流れと動き。何となく、酒器によっても味の流れが微妙に変わりそうな気がする。鼻から抜ける香りがちょっと粗いかも。まぁ普通の純米酒だし、香り云々言うのはほぼ難癖。元々凄い香りってでもないし、ここは単なる趣味と好みの問題w。 ★燗酒にしてみた★(湯呑みで電子レンジ加熱。体感で48℃位) 甘味のふくらみは増したが、その分押しが浅くなった気がする。 熱で散ってるのか、旨味の感じ方も弱くなってる。 温度が下がってくると徐々に、冷やの時の味構成を取り戻してくる感じ。 やっても人肌~温め(35℃~45℃未満)位が適切なところだろう。良い意味で普通。普通さがウリ。奇を衒わず。甘味と旨味のシンプルな二面押し。普段の食中酒向け。まあまあ美味い。(凄く美味いとは言わないが、この酒はそれでいい、それがいい。)冷やの状態で十分な美味さ。燗酒を強くススメられたものの、燗にする場合はあまり温度は高めない方が良いと思う。料理は大体何でもあり。でも魚なら刺身とかよりは、焼き魚(西京漬けや味醂干し)や煮魚に向いてる。一番は煮物や鍋物かな。旨味に合わせた料理やツマミが最適。値段相応。4合瓶1000円の純米酒が有ったとして、そこにタンク熟成(?)3年分相当が上乗せ。その辺の珍しさも込みなら、1升瓶2200円強はまずまず良心的。半熟成酒的な厚み(飲み応え)を持っているのがポイント。吟醸酒の様な、クリアーな味の日本酒が好みの人には、あまりオススメではないかもね。この厚みを演出する苦味の出方に違和感を覚える人もいそう。その意味では「日本酒が好きな人向けの日本酒」とも言える。(日本酒が好きな人が好む要素と日本酒が苦手な人が嫌う要素を両方持ってる)
2018/12/19
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岡山県 真庭市 御前酒・ザ・サイレンス・クライ・ベイビー2017 Gozenshu The Silence Cry Baby 株式会社 辻本店 (備中杜氏)辻 麻衣子 KabushikiGaisha Thuji Honten 岡山県産雄町100%(精米歩合65%) 9号酵母使用(?) 2018年4月製造 アルコール度 16 購入価格:1512円(720ml)香りは梨、未熟なメロン、水飴?まずまず正統派の吟醸香。甘味と苦味の絡んだ酸味がしっかりと伸び、余韻に苦味と旨味を残してフェイドアウト。純米無濾過生原酒の中取り(酒を絞る時に自然に流れてくる最初の薄濁りの酒(あらばしり)の次に出てくる中間の澄んだ酒)とのことで、バランスは確かに良い。特に酸味の存在感が明快。中取り酒は甘味がケバケバしく感じられて自分には苦手な事が多いのだが、この酒はそういう事が無い。甘味が出てきたところで酸味が上手く被さってきて、余韻の苦味が走り過ぎを抑える、上手く出来てる。多分、山田錦を使ってたら、自分が苦手な甘味が無駄に強い味になってたのかな!?雄町米の無駄なwパワフルさが丁度良い勢いでコントロールされてる。無濾過生原酒にしては、重厚さや鮮烈な印象が弱い気もする。だが、これは飲み易さとバランスとの引き換え部分だな。重厚さを出したかったらアルコール度を高めればよかったのだろうけど、そうなるとただ強いだけの酒になってたかもしれないので、これでいいのだろう。 開栓30分程度(ほぼ温度上昇)で酸と苦味の出方が鈍る。香りも落ちてるかな。 冷温でシャープな出方を維持した方が飲み易さ維持に繋がる。 やや温くなった状態だと、味の鈍さが全体のバランスを乱すと言うより濁す感じになる。 そもそも生酒だから、なるべく冷温キープが無難。単純に、美味い。技術を感じるw。甘味の出方と伸びに偏らず、酸と旨味の存在感を真っ直ぐに出し、全体のバランスでキャラを演出。本来はシンプルな味の酒に複雑さを持たせた、みたいな雰囲気。飲んでて結構面白い。やっぱり美味い日本酒って、甘味の先に何が有るか、だよな。米の甘味が見えるだけではダメで、そこから酸や旨味の出方と伸びで厚みと格が出る。とりあえず脂のノッた魚の刺身は問題無い。薬味が有れば・・文句無し。酒単体で割とバランスが完成してるので、下手にツマミで味を補填しようとする必要は無い。淡白な食材に濃い味付けのもの、か旨味と塩味の強いものが適任かな。酢の物や甘味を感じるものは合わないと思う。ただし、南蛮漬けとか、酸味と甘みが組み合わさってるものなら合うはず。値段相応。「純米」「無濾過」「生原酒」の四合瓶1500円なら妥当。その上「雄町」米使用の「中取り酒」という部分に興味が有れば十分上出来。1300円の枠は超えてる。★楽天検索 御前酒 cry baby★楽天扱い2件 IMANAKA SAKE SHOPで1512円 IMANAKAと酒の勝鬨で1升瓶3024円おk、納得。「純米」「無濾過」「生原酒」「雄町米」「中取り」、属性は色々。高価くない。
2018/12/17
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茨城県 常総市 一人娘・ひやおろし・純米酒 HitoriMusume Hiyaoroshi Junmaishu 株式会社 山中酒造店 KabushikiGaisha Yamanaka ShuzouTen 茨城県産米、米麹 (精米歩合70%) 日本酒度 +5 酸度 1.5 アミノ酸度 1.0 アルコール度 15 購入価格:933円(720ml)香りは水飴、カボス、シナモン?意外と甘い香りを感じる。酸の粘りと穏やかな苦味。甘味は大分控えめで、旨味の流れも大人しい感じ。この落ち着いた味はなかなか良い。甘味の出方が少々頼りないが、冷温キープで少量をサッと飲んでしまえば大した問題にならない。口当たりで一瞬だけ甘味を出せれば、それで十分。後は酸と旨味で余韻を引っ張る仕事。吟醸酒的な、派手な香りとクリアーな甘味が好みの人には物足りなさも出ると思う。そういう半熟成感を持たせた「ひやおろし」としては、良くも悪くも手堅い雰囲気の酒。特徴に乏しいところが目立つが、この辺は好みと選び方の問題かな!?派手さや勢いは無いが、素朴で奇を衒わない真っ直ぐな酒。良く言って「普通」、悪く言うと「退屈」。こういうもの と分かってればどうにでも納得いくが、初めて飲むと人を選ぶ酒と感じるかも。自分の場合、去年特別純米を飲んでて、何か普通・・という感想(情報)が有ったから、「一人娘は大体こんな感じ」という心構えが有ったが、知らずに飲んだら(知ってても?)やっぱり「普通」以上の感想は持ち辛い。でも食事に合わせるには、ほぼ文句無しだね。刺身、煮魚、焼き魚、酢締め、塩辛、漬け物、焼肉や野菜炒め等、何でもイケる。流石にカレーやシチューになると潰されると思うがw、特徴の薄さ故の 普段飲み適性 は想像以上に高い。値段相応。四合瓶1000円弱の純米酒、良くも悪くも(どちらかと言うと良い意味で)普通。「ひやおろし」要素を付加価値とすれば悪くない。飲んでて納得。
2018/12/05
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静岡県 静岡市 臥龍梅・純米吟醸・涼風夏酒 GaryuBai JunmaiGinjou RyouhuuNatuzake 三和酒造株式会社 Sanwa shuzou KabushikiGaisha 菅原富男(南部杜氏) 富山県産五百万石50% 新潟県産五百万石50% (精米歩合55%) 2018年5月製造 日本酒度 +7 酸度 1.4 アルコール度 15 購入価格:1404円(720ml)香りは甘くないメロン、カボスの皮、ラムネ?吟醸香っぽいものは有るが、出力は強くない。うん、まあまあ。日本酒度+7とあるが、辛口だけど、辛口の中にきちんと綺麗な甘味を出せてる。スッキリしてて、軽快の甘味を活かしつつ、旨味混じりの薄い苦味で締め。いかにも南部杜氏系お得意の、澄んだ甘味感。スッキリした味わいと相性が良い、良い意味での軽い飲み口。ただスッキリしただけで終わらせない様に、苦味が所々で上手に底を上げてくれる。吟醸酒の割には、香りの内容と出力が物足りない。雑味の薄いスッキリした味わいで、一歩間違えると飽き易い傾向が有る。飽きを感じる前にサッと飲み切るべき構成と特徴だと思うので、じっくり飲もうとしてはいけないw。 温度上昇で、苦味が出易くなる感じ。少しは酸も出るかな? ちょっとスッキリ感が損なわれるところだが、こういうもの、と受け取れる範囲内。 毛色が変わっただけで美味くなったわけではない(好みの問題も有る)が、 飽きが来そうと思った雰囲気に変化が起きたのは悪くない動き。 冷温キープが無難だが、多少温度が上がった位なら、これはこれで良しと思える。総合的には、それなりに上出来。辛口狙いの日本酒は、意味無く平坦な日本酒になりがちな要素が有るが、この酒は辛口さの中にきちんと酒の流れと起伏が見える。吟醸酒と言うには頼り無い部分は見えたものの、全体の完成度は納得いくものを持ってる。塩の味に相性良し。醤油や酢の味だと、調味料自体のしつこさが酒のスッキリ感を壊す恐れが高い。豆腐とか、食材側が淡泊で甘味を持ててるものなら大丈夫と思うが、甘味が強過ぎてもダメ。とことんシンプルに冷奴や枝豆、塩焼き鶏や塩焼き魚、イカ塩辛や魚の水煮缶とかに向いてる。およそ値段相応。味だけなら、感覚的には1280円位。香りが弱い点が足を引っ張った。でも夏限定(?)のレア感と、温度上昇時の変化の仕方を考えれば、夏向きの冷酒用日本酒としては十分アリ。香りの減点分(約120円分)は立派に補えてる。
2018/09/01
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高知県 安芸郡安田町 土佐鶴・特別純米・無濾過原酒 Tosatsuru TokubetsuJunmai MurokaGenshu 土佐鶴酒造株式会社 Tosatsuru shuzou KabushikiGaisha(音が出ます) 兵庫県産山田錦100% (精米歩合60%) 2018年3月製造 日本酒度 +3 酸度 1.6 アミノ酸度1.4 アルコール度 18 購入価格:645円(720ml)(1780円?の数量限定特価)梨、砂糖水、メロンの皮、水飴?内容と出力はちょっと静かだが、まずまず良い感じ。アルコール感の重さを前面に出し、甘味と苦味をゆっくり送り出す。余韻として苦味は少々残り易いが、元(土佐鶴の酒)が「辛口」をウリにした酒だからか、早い段階で消える。最初の口当たりの焼酎っぽい雰囲気を越えると、甘味が出迎えてくる。これは温度にも因るかも。冷え過ぎて(冷蔵庫から出したばかり)ても甘味がシャープに出過ぎる。ボトルが結露し始めてもう少し待つ程度には、室温に馴染ませても良いだろう。いかにも無濾過原酒っぽい厚みと勢い。その割に結構スッキリした味わいで、手持ちの厚みを上手く活かせてない様にも感じる。土佐鶴の「辛口感」と無濾過原酒の厚みと甘味が上手く噛み合ってないのかな!?飲み易さは有るが、悪い意味での普通感も有る。どちらかと言えば、間違いなく 美味い部類。だが大半の無濾過原酒と比べると、甘味の出方が大人し過ぎて、物足りなさを感じる人もいそう。そこで辛口感と程々の甘味の出方が上手くバランスを生んでて、それがスパイシーな料理との仲介を担う。何かしらの料理なりツマミなりに合わせないと、酒の勢いを無駄に持て余すのかも。美味いけど、良くも悪くも普通。でも料理に合わせるなら悪くない。生魚よりも、鍋物や辛い料理と合いそう。キムチや四川料理、タイ料理もいいね。唐揚げにチリソース、辛めのチョリソーにもイケる。程々の甘味と辛味(または香ばしさと歯応え)が有れば、大体問題無い。酒単独だと頼りなさが見えるが、何かツマミが1品有ると大分化け始めてくる。酒の甘味と苦味を上手く処理出来れば、綺麗に落ち着く。逆に甘味と苦味を制御出来ない塩味が相手だと全然合わないかもしれない。これで645円なら、当然値段以上。「特別純米」+「無濾過原酒」で1380円は充分狙える。どういうワケ有りでこの価格での販売になったんだろう?★楽天検索 土佐鶴 特別 純米 無濾過★楽天扱い2件 たまーるか土佐酒で1780円 西寅で1782円正直「土佐鶴」の看板掲げても、標準で1700円超は盛り過ぎじゃないかな!?。「土佐鶴」+「特別純米」+「無濾過原酒」で精々1480円が妥当。「(兵庫県産)山田錦」の部分はどう反映させたものか迷う。多分、山田錦使わなくても、この味出せたと思うんだが、そう思うのは素人考えか・・。
2018/05/16
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島根県 安来市 裏月山・縁・純米吟醸・しぼりたて・無濾過・生原酒 UraGassan Enishi JunmaiGinjou Muroka NamaGenshu 吉田酒造株式会社 Yoshida Shuzou KabushikiGaisha 島根県産佐香錦(?) (精米歩合60%) 2018年3月製造 日本酒度、酸度 不明 アルコール度 16 購入価格:1487円(720ml)メロン、梨、レモン酎?ねっとりとした果実香。手堅い吟醸香の内容。口当たりは重めに感じるが、口内ではややあっさり気味。余韻の酸味が厚みを演出してる様に感じるが、無濾過生原酒のジャンル内では比較的軽い方かな(?)。重みを感じながらも程々で抑え、甘味を全体で綺麗に保つ。香りのメロン感とも相まって、なかなかにフルーティー。結構美味い。重さを出しながらも冷温でシャープな雰囲気を維持してるので、なるべく冷温キープ推奨。もっとヘヴィーでドッシリした酒が飲みたかった人には、美味いけど物足りなさを感じるかもしれない。アルコール度が16なので、重いのが好きな人に向けるにはあと+2度位有った方が良い。で、自分は?と言うと、この酒もそんなに嫌いじゃないよw。むしろ丁度良い位。多分、この流れで温度が上がると味の出方が鈍り、甘味出力がだらしない感じになる。無濾過生原酒ブームも一頃(2005年~2015年頃)昔よりは大分落ち着き、ただ重いだけのは流行らなくなってる感じ。口当たりに原酒の重さを残しながらも、フルーティーで軽快な飲み口を目指す方向に変わりつつ有るのかな。そう思うと、この酒はまさにここ数年の流行(?)に上手く乗れてる味わいっぽい。重さは有るが それだけに頼らず、甘味を活かしつつ旨味を伸ばす、きちんと「味」を作ってる。1990年前後での淡麗辛口ブーム → 1998年前後での吟醸酒ブーム → 2005年前後での重厚濃醇ブーム→ 2013年前後の濃醇旨口ブーム と来たら次のブームでは重さを切り捨て、明確な甘味と旨味を軸にほんのり酸を乗せる方向かな!?(爽醇旨口?)現状、この路線に(自分が知ってる範囲で)一番近いのは「佐賀の鍋島」と「青森の田酒」が二大巨頭だと思う。で、その次は果実感と旨味を重視し過ぎてしつこい味になり、また次は淡麗辛口に戻っていく流れww。約5年で変化が生まれ、約10年で主流が変わる。15年で変化に行き詰り、20年で元の流れに還り始める。25年で原点方向に流れ、30年で振り出しに戻る。(ただしただの逆行ではない洗練と選択を重ねた回帰)酒も約30年でブームが1周とすると、服や音楽とあんま変わらんねw。20歳で飲み始め、27歳で好みが固まり、35歳で飲み疲れ、47歳で昔を懐かしみ、60歳で悟り全てを許せる。自分は50歳辺りでダウンしそうだがw。酒飲みの果てなき流転。魚の刺身だとちょっと酒が勝ち過ぎる。海老(甘海老やボタン海老)や貝(ホタテ等)なら多分大丈夫。食材の旨味をどれだけ活かせるかが勝負。西京漬けの焼き魚とかが適任。塩辛とかは塩味が強過ぎて、合わなくはないけどバランスは良くないかも。だが意外と湯葉の刺身が合いそう。豆乳の甘味が酒の甘味と上手く噛み合い、出汁醤油で旨味補填。値段相応。「四合瓶で1500円弱」の「しぼりたて」「純米無濾過生原酒」。無濾過原酒の酒としては1300円位かと思うが、「しぼりたて」のフルーティー感は充分付加価値になってる。期間限定のレア感込みなら十分納得の価格。(今このタイミングで飲めばこその感想)
2018/04/30
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新潟県 阿賀野市 天青雲・純米大吟醸 Tenseiun JunmaiDaiGinjou 越つかの酒造株式会社 Koshitsukano Shuzou KabushikiGaisha 国産米 国産米麹 (精米歩合48%) 蔵付酵母使用(5号酵母と同系?) 2017年12月製造 アルコール分 14 購入価格:1026円(720ml)香りは梨、リンゴ、メロン。ド直球の吟醸香。粘性を伴う甘味に澄んだ薄い苦味。香りからしても、いかにもな純米大吟醸。この果実香を出した事で、純米大吟醸の義務の半分は果たした様なものw。この味の出方は酵母の違いなのかな?何か全体的に重いと言うより、粘っこい感じ。最初の口当たりはそこそこ軽快に感じたが、時間経過(温度上昇)で徐々に味の重さ(粘り?)に統制が緩くなっていき、締まらない味に。なるべく冷温でシャープさを保った方が良いのかも。味がシンプル過ぎるのはまぁ良い。元より甘味の動きと吟醸香が特徴の全て。旨味の流れとかは有りそうで無い。これには当然価格の壁も存在するだろう。新潟の酒にしては辛口感が弱いな。しかし この辺は好みの問題とも言える。やはりこの味わい(主に甘味)の粘性が最大の特徴だろうな。本来ならバランスを崩す要素になるはずが、逆にバランスを保つ要因になってる。吟醸酒にもっと澄んだ雰囲気の味を求める人には向かないね。甘味の出方は7&9号酵母の下位互換、香りの出方は9号酵母の下位互換、味の厚みとバランスは6号酵母の下位互換。全体で見れば決して悪くない、むしろ上出来。でも個々の要素を見るとどうしても見劣りしてくる。脂のノった刺身に多めの薬味がピッタリ。酒の苦味を上手い事受け流せるか、足りない旨味を上手い事補填出来るか、の勝負。大穴で、水餃子に酢醤油&ラー油とか意外とアリかも。肉の旨味と酢醤油の酸味で酒の甘味を引き立て、ラー油の辛味で苦味を牽制。値段相応。とりあえず、香りが出た時点でOK。冷温で最初の1杯だけなら、上手くいけば1300円格も狙えるかもしれない。だが2杯目以降は・・・やっぱり1000円相応かな!?って思う。一旦香りに慣れちゃうと、味だけではどうしても伸び悩む点が大きく見えてくる。「7号or9号酵母」+「山田錦or五百万石」+「精米歩合60or50%」の味に慣れた人には、どこか野暮ったい(洗練度の足りない)味に感じそう。香りはともかく、味だけなら大吟醸の格だろうか!?って疑いそうになる。香りは純米吟醸酒以上~大吟醸以下、味は普通の純米酒以上~吟醸酒以下。リピートする程では無いな。1回飲んだらそれで満足。とはいえ約1000円の純米大吟醸としては結構頑張った方。多少の粗は許せると思える。
2018/04/19
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茨城県 笠間市 郷乃譽・純米大吟醸 SatoNoHomare JunmaiDaiGinjou 須藤本家株式会社 Sudou Honke KabushikiGaisha 笠間市産 亀の尾系コシヒカリ(精米歩合50%) 2017年9月11日製造 日本酒度 +5 酸度 1.3 アルコール分 15~16 購入価格:1598円(720ml)香りは砂糖水、瓜?水飴?香りは大人しめ。出てもスッキリした感じ。澄んだ味わいで、香り同様スッキリした味わい。甘味の出力は控えめで苦味がゆっくり伸びてくる。いかにも「辛口の日本酒」って感じで、端整な佇まい。味のキレも冴えてて、苦味も変に後を引かない。クセも無く万人向けで飲み易い、良くも悪くも「欠点が無い」感じの酒。普段の食中酒としては、多少なりとも高級感を感じるところ。 燗酒にしてみたが、(湯呑みで130ml程注ぎ、電子レンジで加熱) 甘味がちょっと膨らむ程度で別の魅力を発揮する、 って事は無さそう。(体感で48℃~42℃位)ただ、純米大吟醸と言うには香りが控えめに過ぎてて、味も悪い意味で綺麗過ぎる。綺麗は綺麗で良いんだけど、味に拡がりが無い。旨味も無くはないんだが、言う程ハッキリしてもなくて、苦味に隠れてる。綺麗だけど飽き易い、中途半端な品評会出品酒(の成り損ない?)、みたいな。以前飲んだ富山県の播州50・銀盤・純米大吟醸に近い雰囲気。とりあえず「淡麗辛口」ジャンルの酒と考えれば、かなり完成度が高いと思う。ではそのジャンルのファン以外が飲んだら・・・、どうもつまらない、綺麗だけど綺麗なだけで終わる酒に。食中酒としては万能選手。悪く言えば器用貧乏、特徴の決め手になる要素が無い。料理は選ばないね。肉も魚も野菜もオールOK。刺身も焼き物も漬け物も煮物も、何でもイケる。香り控えめで味も主張が薄いから、当然と言えば当然。もしかしたら、ツマミの味で酒の味が完成しそうな気配を感じる。(完成するとは言ってない)値段以下。う~ん・・・、約1600円か。出来れば1100円強・・・「純米大吟醸」の格と、米の産地と品種の限定感込みでも、せめて1300円前後がいいとこだろう。ほぼ自分の好みの問題だが、これで1600円なら菊姫の山廃純米、または富士高砂の山廃純米の方が満足度は上。(減圧蒸留の?)米焼酎が好きな人なら気に入るかもね。香りが控えめで、苦味穏やか、甘味ほんのり、クセ無く、キレ良く、あっさり。淡麗辛口日本酒のファンと、米焼酎のファンは結構被ってる部分有ると思うw。★楽天検索 須藤本家 郷乃譽 純米 大吟醸★楽天扱い約3件 酒の勝鬨で1696円 須藤本家(蔵元)で1697円 ECHIGOYAで1升瓶3434円生酒の方はもう少し扱ってる店舗が多いので、この火入れの方は元より不人気商品なんだろうか?かといって生酒は保管状態がうるさいし。この火入れ瓶も普及品として、これはこれで必要なものだろう。ただ、もう一度買って飲んでみたいか?というと、思わない。
2018/03/20
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富山県 砺波(となみ)市 立山・特別純米 Tateyama TokubetsuJunmai 立山酒造株式会社 Tateyama Shuzou KabushikiGaisha 五百万石、出羽燦々 (精米歩合57%) 2017年5月2日製造(ロットNo.XC21711Y) 日本酒度 +3 アルコール度 16 購入価格:814円(720ml)(1164円の商品入れ替え特価30%off)香りは水飴、スイカの皮、氷砂糖?出力は大分控えめ。とりあえず甘い雰囲気は伝わる。まあまあ。澄んだ甘味に酸の伸び、余韻はあっさりで、北陸特有の非常に手堅い味わい。バランスが良く端正な味出力。最初の一口は まあまあって思ったが、飲み進めてくと結構美味い。甘味を軸にしつつもメインにはせず、後から伸びる酸味と旨味を通すために道を拡げる。軽快な雰囲気ながら、飲み応えを感じる部分も残してる。日本酒に甘味の伸び(分かり易い味?)を求める人には向かないかもしれない。悪く言えば、味が小さくまとまってて、個性が見えにくい流れ。でもこれは味バランスの良さともぶつかるし、好みや経験の問題も大きいな。ほぼ難癖。総合的には上出来の日本酒。甘味も苦味もやや控えめで、万人向けの整った味わい。整い過ぎて長所が少々見え辛い部分は有るものの、飲み飽きしない良い意味で大人しい味と香りは日常の食中酒としては余裕で及第点超え。これ、料理はほぼ何でもイケるな。刺身、鍋物、焼き物、煮物、酢の物、漬け物、天麩羅、和食全般大体OK。アンチョビーとか、塩味の強い食材にも相性良さそうで、塩と油のシンプルな料理なら洋食(イタリア系?)とも合わせられる。だが、動物性脂肪の多い肉料理(メンチカツとか肉系の揚げ物)だと酒の味が雑になるかも。814円なら値段以上。確実に1000円以上、特別純米格補正で元値の1164円も納得。★楽天検索 立山 純米★楽天扱い約10件 1026円~1134円 平均1100円前後 1升瓶2340円からおよそ適正価格。4合瓶が高価くても1100円台なら上出来。
2018/02/13
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山梨県 北杜市 七賢・淡麗純米 Shichiken TanreiJunmai 山梨銘醸株式会社 Yamanashi Meijou KabushikiGaisha 国産米、国産米麹 (精米歩合70%) 2017年1月製造 日本酒度 +4 酸度 1.8 アミノ酸度 1.2 アルコール度 16 購入価格:588円(720ml)(980円の商品入れ替え特価40%off)香りは梨、砂糖水、すだち?結構良い香り。普通の純米酒の割にはなかなかフルーティー。酒の甘味がしっかり出てて、後から苦味がジンワリ迫る。余韻の苦味は残り易いが、香りの果実感でバランスが取られてる。何か味が綺麗。澄んだ味わいではないけれど、手持ちの武器を必要な部分に必要な分だけ送り出してる、みたいな。味構成の中には無駄が有るはずなのに、その無駄が気にならない。香りの出方が時間経過(?)であやふやになってくるな。香りの果実感で味のバランスを取ってるから、香りと一緒に味を感じ取らないとイマイチ綺麗さが出ない。温度の問題も有る!?オススメの温度帯に冷酒~常温(5℃~15℃~25℃)が推奨されており、燗(40℃以上)は非推奨となってたが、確かにこれを燗酒にすると甘味が希薄になり、苦味と酸味が無駄に伸びて飲み応え(本来の長所)がおかしくなるかも。総合的には上出来の純米酒。『白州にて南アルプスの甲斐駒ヶ岳の伏流水で醸した』と水の良さをアピールしてたが、その水の良さは伊達じゃなかった、って事か・・。約1000円のおよそ標準的な純米酒の中でも、割と上位に食い込む実力を持ってる。食中酒としては、なかなかに手堅い。酒の香りを乱さない程度に生臭さが無い料理なら問題無い。山葵や生姜、ネギ等の薬味の味と香りとはぶつからない。生魚の刺身や焼き物、炒め物は問題無いとして、意外と煮物や漬け物に合わないかもしれない。香りよりも旨味の出力がぶつかる!?これ、元の980円でも納得だな。開栓直後なら1180円も狙える。588円購入は大勝利。400ml弱飲んで次の日。(開栓20時間程度経過)香りは出力減退化。味は甘味と苦味がやたら安っぽく出てくる感じ。甘味が弱った分、酸味が伸びる余地が出てきたようだが、苦味の伸びと拡がりを制御出来てなくて、ヌベっと口内が汚く感じられる。少なくとも最初の一口はともかく、二口目以降はやはり初日の味の綺麗さが無い。初日と比べると、香り出力もヘロヘロで、味のバランスが。だが冷静に値段なりの純米酒と考えれば、決して悪くはない。イメージとしては、以前飲んだ瑞鳳紫山・純米酒に近い。香りはちょいと怪しいが、味は何とか踏み止まる。瑞鳳紫山ほど長所を前面に置いた雰囲気ではなく、味のキレがイマイチ。その踏み止まった酒の味が、安めの酒の部類で、やはり香りありきの純米酒。こういうものと分かってて飲むなら何でもないが、良い部分以上に悪い部分も有って、素直に良い部分だけを評価出来ない。初日はそれでも良い部分を注視出来たが、2日目は悪い部分が目立っててあまり美味さが見えない。2日目は料理よりもおツマミに合う感じ。さきイカや酢ダコ、バターピーナツ、チーズ鱈が良い感じ。酒の苦味が気にならず、悪い意味の安っぽさが逆にツマミのジャンクな雰囲気にマッチしてる。2日目は588円で値段相応。味だけならまだ700円台イケそうだが、初日の1000円弱狙える味を知ってると、2日目はどうしても落ちる。初日の香りが自分の想定以上に出来が良かったんだな。
2018/02/12
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福島県 二本松市 大七・純米生酛(生もと) Daishichi JunmaiKimoto 大七酒造株式会社 Dishichi Shuzou KabushikiGaisha 国産米、国産米麹 (精米歩合69%) 2017年5月製造 アルコール度 15 購入価格:960円(720ml)(1372円の商品入れ替え特価30%off)香りは糊、砂糖、硬水?香り出力は弱目。内容的にも普通。舌先から絡みつく様な粘性。ドッシリとボリュームを感じさせる飲み口。ちょっと苦味が出易い感じだが、甘味とのバランスは取れてるので、さほど気にならない。福島の酒は甘味が過度に出るみたいで自分の好みに合わないのだが、この酒に関しては比較的甘味の制御が出来ていて、割と飲める部類。生酛づくりにしては酸味の出方が大人しいな。何かボリューム(重さ?)は有るのに厚みを感じない。飲み易さの内と言うことも出来るが、甘味と苦味の二面押しに退屈感も強い。ワインなら香りのサポートも有ったりするが、この酒の場合香りもシンプルでおまけに弱いんだよね。 ★生酛づくりなので燗酒にしてみた★(湯呑みに150ml弱注いで電子レンジ加熱) 香りはほぼ おも湯状態。元々大した香りじゃなかったのでこれはどうでもいい。 味は苦味が和らぎ、甘味の出方がソフトになり、ふくらみが増した感じ。 シンプルなりに良い方向には向上したか・・。総合的には、結構普通の日本酒。口当たりの重みはちょっと面白かったが、それ以降はちょい苦ちょい甘の鈍い味わいが続くだけ。熱燗の味はそれなりに見所が有ったが、この酒ならではの個性かと言うと、それも違うな。味の出方が鈍いので、出汁の味、鍋料理には合うと思う。生ものや酢の物には合わない。炒め物も酒が何も寄与しない。やっぱり鍋だな。最大限シンプルに、湯豆腐なんか悪くないね。(鍋なら冷やも燗も両対応可能)960円で値段相応。「福島の酒」「純米」「生酛づくり」の3要素全てに興味が有れば、1300円台も納得いくのかな!?自分の場合、「福島」の部分にはこだわりは無いので、その分コスパが下方修正。「福島」要素は重要。「純米」「生酛」の2要素重視なら、この酒じゃなくても色々有る。★楽天検索 大七 純米★楽天扱い約35件以上 1290円~1566円~2023円(送料込) 平均1370円前後 1升瓶2561円から同じ福島のメジャーどころで言うと、「奥の松」が軽やかさと甘味の明快さを楽しむものとしたら、今回の「大七」はボリュームと燗酒時のふくらみを楽しめるもの、でいいかな。「稲川」と「雪小町」は飲んだのが昔過ぎてイマイチ覚えてない。
2018/02/09
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北海道 旭川市 男山・生酛(生もと)・(特別)純米 Otokoyama Kimoto Junmai 男山酒造株式会社 Otokoyama Shuzou KabushikiGaisha 山形県産出羽燦々、富山県産五百万石、秋田県産美山錦(各精米歩合60%) 2017年7月製造 日本酒度 +1 酸度 1.6 アミノ酸度 1.4 アルコール度 15 購入価格:1301円(900ml)香りは氷砂糖、餅?そんなに香りは出ないね。結構スッキリした味。甘味と苦味が同時で、余韻に苦味が残る。口に含む様に、ゆっくり口内で温める感じで飲むと酸味の感覚が出てくる。冷え~冷やで悪い事はないが、本来燗酒向きかもしれない。正直、味の拡がりが有りそうで無い。もちろんこれはスッキリ感故に仕方ない、そういう特徴というだけ。スッキリした辛口日本酒が好きなら悪くないが、生酛づくりの旨味と厚みを楽しむには物足りなさも強い。 ★というわけで熱燗に★(湯呑みに150ml程注いで電子レンジ加熱) 熱燗~上燗辺りだと特長出ない。よくある普通の熱燗。 風呂の温度位のぬる燗(41℃前後)が丁度よい。 甘味の出方が丸くなり、苦味感が和らぐ感じ。 スッキリ感は無くなるが、これはこれで飲み易い味。良く言えば手堅い、悪く言えば普通の純米酒。特別純米格のありがたみは特に無し。(あ、でも味の澄んだ感じは一応有るのかな!?)およそ万人向けの食中酒。美味さがどうこうの話の酒とは趣が違う。冷や以下の温度なら魚の刺身、燗酒(人肌以上)の温度なら鍋物等の煮物系。焼き物ならどっちでもアリかな。値段相応。4合瓶(720ml)換算で約1040円、純米酒としては標準的な価格と美味さ。
2018/02/07
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去年の忘年会の日本酒パート3(終) 青森県 青森市 田酒・純米吟醸・山廃 Denshu JunmaiGinjou Yamahai 株式会社 西田酒造店 KabushikiGaisha Nishida ShuzouTen 華吹雪100%(精米歩合50%) 2017年9月製造 日本酒度 -3.6 酸度 1.8 アミノ酸度 1.6 アルコール分 16 購入価格:1728円(720ml)香りは白砂糖、梨、メロンの皮?クリアーな香り。出力もまずまず。美味いな。澄んだ甘味に厚めの旨味、お手本のような純米吟醸で山廃仕込みの日本酒。じっくりチビチビと飲んでいられる。最初の口当たりの甘味が明快で、後からすぐに旨味と酸味がドンと載ってくる。吟醸酒の軽快さと山廃系日本酒のコシの強さが綺麗に両立。強いて言えば、余韻が強く残り過ぎかな?これは酒の厚み故の仕方ない部分だし、ほぼ難癖の指摘。こんなのは、何かツマミ一品有ればどうにでもなる。ただ、何かツマミの口直しが無いと、ちょっと飽き易い味になるかも。上々の出来の日本酒。ナチュラルに強いw。地力というか、素の実力を感じる。大吟醸並みの精米歩合もきちんと機能してるし、つくりに因る飲み口と飲み応えの出方に説得力が有る。飲んでて「美味い酒だ」と分かる。「なるほど」と納得出来る。淡白な味の料理に向いてる。酒の旨味が料理の味を補強してくれる。野菜の蒸し物、白身魚の刺身、豆腐、カルパッチョとかでもアリだな。今回、スーパーで半額になった鯉の刺身をからし酢味噌和えにしてツマミにしたが、酢味噌の味が酒の酸と旨味に上手く合致。酢味噌和えに粗挽き黒胡椒を軽く振っても良かったかも。値段相応。相応だが、これは確実に1500円以上。1728円は納得。場合によっては1980円も充分狙える。通常価格的にはほぼ2倍高価いはずの出羽路・純米大吟醸よりも明らかに美味い。★楽天検索 田酒 純米 吟醸 山廃★楽天扱い約10件 3380円~4212円 平均3600円前後 1升瓶15120円から2000円以下でないなら、わざわざ買う程でもないかも。プレミアが付いてるみたいだが、4合瓶4000円オーバーは流石にやり過ぎ。「田酒」の看板代+「純米吟醸の山廃」という点を全力で重視しても2500円がいいトコ。で、2500円だったら買う?と言われると、やっぱり自分なら買わないな。1700円台なら前向きになれるが、2000円超えると期待感が過度に出てイマイチに感じそう。
2018/01/16
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去年の忘年会で飲んだ日本酒パート2 福島県 喜多方市 交響曲・蔵粋(くらしっく)・大吟醸純米 Koukyoukyoku Classic DaiGinjouJunmai 小原酒造株式会社 Ohara Shuzou KabushikiGaisha 山田錦100%(精米歩合40%) モーツァルトの曲を聴かせて仕込み 2016年4月製造 日本酒度 +5 酸度 1.4 アルコール度 16 購入価格:1000円(3291円の商品入れ替え特価)香りは蒸し米、ミカンの缶詰のシロップ、スチールウール?あまり良い香りではない。甘味は明快だが、後から苦味も結構多めに続く。香りがさほどフルーティーでもないので、なんか綺麗じゃないな。一応最初の口当たりに 澄んだ甘味は感じるので、これはこれで良いモノなんだろう・・。後の苦味も厚みを出す要素の一種と考えれば、しつこくはないし、強引に納得は出来る。だが、甘味と酸味と苦味の噛み合わせが上手くいってない感じ。甘味の伸びや酸味の動きを苦味に乱されてる。香りの野暮ったさもこの流れに拍車をかける。忘年会で飲んだ時は山田錦の良い部分と悪い部分が両方出てる、って思ったけど、改めてじっくり飲んでみると、言う程悪い部分は出てない。ただ、良い部分は甘味の出方だけで、それ以外の酸味や旨味、香りの出方はどうにもショボい。悪い部分は品種と言うより、単純に日本酒として綺麗になり切れてない部分(苦味の出方が特に)。魚の刺身じゃない方がいいな。西京漬けや焼いた干物、野菜でも漬け物関係、または白和えとかに向いてる。要は酒の苦味にどう対応するか、が問題。1000円で値段相応。通常3000円オーバーはいかがなものかと思う。「山田錦」と「精米歩合40%」の要素を載せるにしても、取って1680円。【送料無料】【ギフト品】【代引不可】小原酒造 大吟醸純米 交響曲 蔵粋 720ml価格:3294円(税込、送料無料) (2018/1/11時点)楽天では やまや のみ送料無料ということで実質-700円と考えてもまだ2600円相当。まだ高価いな。「モーツァルトの音楽を聴かせて仕込み」「蔵粋と書いてくらしっくと読ませる名前」に何かしらの魅力を感じないのであれば、特にオススメの理由も無い。
2018/01/09
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去年の忘年会で飲んだ日本酒 石川県 白山市 菊姫・吟醸・あらばしり Kikuhime Ginjou Arabashiri 菊姫合資会社 Kikuhime GoushiGaisha 兵庫県三木市吉川町(特A地区)産山田錦100%(精米歩合55%) 2017年1月製造 アルコール分 17 購入価格:2138円(720ml)香りはカボス、ラムネ、白砂糖、沈丁花?ライチ?フルーティーな要素をメインにしつつ、甘酸っぱい雰囲気の物が伴う。あらばしりと言う程、フレッシュな感じでもないが、味自体は綺麗で美味い。もし生酒だったら、もっと鮮烈な味わいになってたと思う。甘味より苦味の感覚の方が出易い気がする。余韻の苦味が目立ち気味なのかな?でも この苦味、不思議と悪い気しない。一瞬の甘味が苦味と釣り合いを取ってるみたいで、悪い気が起きる前に落ち着く感じ。余韻の苦味が乱れる傾向にあるのはアル添系日本酒によくある特徴なので、これはまぁよし。香り出力がもっと出てくれてれば、より素直に酒の甘味を楽しめてたかも。まあまあ上出来。あらばしりだから、良い意味で瞬発力重視。サッと味を出してサッと退く。中取り酒だと自分は甘味がしつこく感じちゃう。自分にはこの位(あらばしりの出力と出方)で丁度良い。魚の刺身、貝類やイカの刺身もOK。肉野菜炒め、意外とパンとクリームチーズとかでもアリ。もしかしたら出汁の味とは上手くいかないかもしれない。(例えばおでんとか)料理の味の出方が鈍いと、酒の綺麗さと噛み合わないかも。一応、値段相応。感覚的には1400円位でも良さそうな気もするが、「あらばしり」の期間限定(?)感と、使用米の出処のプレミア感、菊姫の看板代載せて1700円位(1升瓶で3500円弱)かな。「菊姫」のファンなら納得して2000円出せると思う。★楽天検索 あらばしり 菊姫★楽天扱い約7件 1980円~2124円 平均2000円前後 1升瓶は4093円から菊姫のファンならまあアリか・・。日本酒の四合瓶で2000円超えって割と高級品ってイメージ。
2018/01/08
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新潟県 阿賀野市 白龍・契約栽培米・純米吟醸 Hakuryu KeiyakuSaibaiMai JunmaiGinjou 白龍酒造株式会社 Hakuryu shuzou KabushikiGaisha 五百万石100%(精米歩合55%) 2016年11月製造 日本酒度 +3 酸度 1.4 アミノ酸度 1.2 アルコール度 15 購入価格:1500円(1800ml)(3240円の商品入れ替え特価)香りは蒸し米、綿、鉄?吟醸酒感は無い。旨味の様な薄い苦味が支配的。酸や甘味の流れは非常に緩やか。今回常温(室温23℃、湿度63%)で開けたが、妙にモッタリとした重い雰囲気を感じる。うるさい香りも無く、変に甘味がシャープに主張する事も無い。純米吟醸を名乗るには、あまりにも大人しい酒質。全体的に、辛口でも甘口でもない、中庸の味わい。口当たりは重そうに感じたが、味のキレは良い。五百万石の割にはスッキリ感が有りそうで無いが、このキレの良さで淡麗な印象を演出。 ☆ピュータータンブラーに注ぎ、氷水の中に置いて急速冷却☆ 香りはそんなに出方は変わらず。 冷温の感触で甘味と酸味は出易く(と言うか苦味が感じにくく)なった。 酒に重みや厚みが出てきた感じ?これは1年経過の熟成による変化だろう。吟醸酒感はほぼ無く、割と普通の純米酒に近い。今回はやってないが、冷酒でなければ ぬる燗が推奨されてた。このややモタついた味が燗酒になると、ちょっとした ふくらみと勢いをもたらすのだろうと想像。新潟の純米吟醸らしいと言えば らしい味わい。甘味や旨味の押しは重視せず、バランスとキレを優先確保。後は重みと口当たりの一瞬の勢いで勝負。これの下位互換が吉乃川・厳選辛口かな!?(吉乃川・厳選辛口は燗酒用みたいな風潮は有るが)天麩羅や揚げだし豆腐などの、油っこい料理に合う。淡白な食材を油絡みの調理をしたものに向いてる。塩か出汁の味がいい。意外と生魚系には合いそうで合わない。何か食感と甘味が酒とぶつかる感じになる。元の3240円なら値段以下。正直パッとしないね。新潟の純米吟醸とはいえ、4合瓶なら1200円弱のレベル。白龍なら200mlのアルミ缶入り吟醸・しぼりたて・生缶が1個320円位で有るが、あれを10個買った方がコスパと満足度は上かもしれない。★楽天検索 白龍 純米 吟醸 契約栽培★楽天扱い約3件 方舟と寿産業で4合瓶1620円 方舟と越後銘門酒会1升瓶3240円味だけなら(なんなら香り込でも)感覚的には1升瓶で2500円位。「契約栽培米」というのがウリか・・。新潟県阿賀野市の地元農家が栽培した米を100%使用、という地産地消の概念を楽しむ気概が必要かも。このある種のプレミア感(?)に通常価+600~1000円位の価値を見出せるかどうか。
2017/10/26
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秋田県 横手市 阿櫻・純米・超旨辛口 Azakura Junmai ChoumaKarakuchi 阿櫻(阿桜)酒造株式会社 Azakura shuzou KabushikiGaisha 照井俊男(山内杜氏) ふくひびき100%(精米歩合60%) 2017年4月製造 協会901号酵母使用 日本酒度 +10 酸度 2 アルコール分 15 購入価格:997円(720ml)(1425円の商品入れ替え特価30%off)香りはカボス、餅、砂糖水?やや穏やかな出力。口当たりにちょっと粘性を感じるが、口内ではややスッキリ。辛口をウタうだけあって、舌触りと喉越しがなかなかドライ。確かに、ラベル表記に嘘は無い。超旨かは知らんがw、旨味は有るし、辛口っぷりも見事。甘味が弱いから「酒」っぽさも強め。(その分 日本酒っぽさはどうかと・・)甘味よりも旨味重視の味わいだが、苦味感が出易くてモタつき気味。このモタつきを飲み応えと捉える事は可能だが、野暮ったい雰囲気も強い。温度の問題かな? 冷や(常温)だとキレが悪いかも。米焼酎に近い雰囲気の日本酒。ニュートラルで万人向けだが、味の起伏や動きが乏しくて、飲んでて飽き易い。酒の「味」そのものよりも、辛口感や旨味の「風味」がメインになってる。万人向けと言ったが、やっぱり万人向けでもないw。割と日本酒マニア向け。酒の旨味を支えつつ、適度に甘味を補填出来ると理想かな。イモやカボチャの天麩羅とか、野菜系のおひたしとか。フライだとくどい味になるかも。生魚は悪くないけど、良くもない。レバーソテーとか血合いの多い煮魚とか、クセの強い料理が相手だと この酒の辛口感がリセットかけて上手く働きそう。酒の甘味や香りが必要無い、又は邪魔になる様な料理に活かせる酒?997円で値段相応。元の1400円台だと高価過ぎだな。以前飲んだ阿櫻・純米・原酒と同タイプだな。焼酎型日本酒。そらまぁ会社もシリーズも作り手も同じだろうし当然w。「酒」を求めるならまぁ分かる。でも「日本酒」を求めるとイマイチ。400ml程残しで次の日。(開栓22時間程経過)香りは大して変わらず。味は酸味が出てきた気がする。冷蔵庫から出したばかりで、しっかり冷えていたからか、多少は味に締まりを感じる。初日に感じた味のモタつきは大分軽減されてる。相対的に苦味が強く感じられるかも。冷温で味に締まりを出すと、今度は全体の重さのバランスが揺らいでくるな。酸味(冷温?)のおかげで、初日と比べると日本酒っぽさはしっかりしてる。日本酒感を楽しむならガッチリ冷温で、焼酎感を楽しむなら常温~温めで。2日目も997円で値段相応。好みの問題も有るだろうけど、辛口感が行き過ぎてる(日本酒度高過ぎ)。で、阿櫻は自分の好みではない。今回安かったから買ってみたけど、通常価格でなくてよかった。★楽天検索 阿櫻 純米 超旨辛口★楽天扱い約7件 4合瓶1425円~2410円(送料込) 1升瓶2484円~2614円焼酎好きなら気に入るかもしれない日本酒。日本酒が飲みたい人にとっては、いかがなものか・・・。変に甘味が強い物が苦手な(甘くない日本酒が飲みたい)人なら、これはこれでアリなのかな。
2017/10/15
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宮城県 大崎市 一ノ蔵・ふゆみずたんぼ・冬期湛水米仕込・特別純米・原酒 Ichinokura FuyumizuTanbo ToukiTansuimai Jikomi TokubetsuJunmai Genshu 株式会社一ノ蔵 KabushikiGaisha IchinoKura 有機栽培ササニシキ100%(精米歩合55%) 2016年6月製造 日本酒度 0~+2 酸度 1.7~1.9 アミノ酸度 2.0~2.2 アルコール度 17 購入価格:1500円(1800ml)(3900円の商品入れ替え特価)香りは蒸し米、糊、甘くないリンゴ?出力は弱め。内容も一般的な純米酒レベル。酒造好適米ではないので、甘味の出方は弱目。その分旨味に似た苦味が全体に絡む。原酒を名乗る割にはボリューム控えめ。この旨味の出方がボリュームの代わり?。特別純米と言っても、甘味は弱いし香りもショボいし、長所が見えない。雑味とクセがアクセントになってる部分も有るが、吟醸酒好きの自分には好みではないな。好みの問題が大きいが、不味くはないけど美味いとも言えない、難しいとこ。有機栽培である事が酒のクオリティにどう作用をしてるかが自分にはよく分からない。ワインのビオディナミ栽培と同じで、そういう事で付加価値付けてるってこと?旨味の出方もやや雑で、特長とハッキリ捉えられない。総合的には、普通の純米酒(精米歩合70%の)に近い。「原酒」を名乗る割には重さも勢いも厚みも足りてないし、ちょっと流れが起伏に欠ける。そこを気にしなかったとして、「ふゆみずたんぼ」「特別純米酒」と言う部分に何か味の見所が有ったかと言えば、特に無いね。この辺は自分の知識と経験不足も何かしら影響してる。普通の一ノ蔵のラインで充分美味いと思う。この酒は、感覚的には剣菱に近い味わい。(でも剣菱より苦味と旨味がうるさくない)むしろ割り切ってる分だけ、剣菱の方がコスパは高い(?)。飲み口がやや軽い分だけ剣菱より飲み易いのはあるかも。杜氏さんが言うには「この酒は重過ぎても軽過ぎてもいけないのでバランスを取るのが難しい」らしい。通常のササニシキとは栄養価も違うし、仕込み方も変わるので「想像通りの味に出来たら感動もの」だって。流石に、この一本だけ飲んで判断するのも違うか・・。この酒は難しいのが標準。料理は選ばない。刺身でも煮物でも何でもOK。料理を選ぶ程特殊な味わいしてないw。味のタイプとしては出汁の効いた鍋料理に合う気はする。1500円なら値段以上。通常3900円なら値段以下。通常の一ノ蔵・特別純米が1升瓶2500円位だし、まぁ取って3000円か。「ふゆみずたんぼ」・・・土中の細菌類が活性化し、追肥の必要がなくなる。「有機栽培」・・・農薬、除草剤不使用という2点に興味が無ければ買わんでもいいな。「原酒感」も有りそうで無いし。もう一度言うけど、普通の一ノ蔵で充分美味い。或いは もっと柔らかな口当たりと甘味を求めるなら同じ宮城の浦霞。味の雰囲気と旨味の重さ、勢いだけで選ぶなら兵庫の剣菱。こういう部分を無視して、あくまで宮城の一ノ蔵でないといけない理由が有るのなら、これで納得する。一ノ蔵のファン向け、もしくは東北の農業と環境に何かしらの気を使わずにはいられない人向け。★楽天検索 一ノ蔵 ふゆみずたんぼ★楽天扱い約10件 4合瓶で1594円?~1950円 1升瓶fで3394円普通の一ノ蔵・特別純米が1100円として、+500円と考えれば約1600円。まぁこんなもんか。一ノ蔵のファンなら良し。そうでないなら特にオススメはしない。決して不味くはないけど、値段に見合ってるか?と言われるとちょっと自信無い。
2017/10/09
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北海道 増毛町 吟風國稀・純米 Ginpuu Kunimare Junmai 国稀酒造株式会社 Kunimare Shuzou KabushikiGaisha 北海道産吟風100%(精米歩合65%) 2016年12月製造 日本酒度 +4 酸度 1.5 アルコール度 15 購入価格:1274円(720ml)香りは蒸し米、リンゴ、水飴?まあまあ標準的。口当たりで一瞬甘味を出すが、口内から喉にかけては結構辛口の雰囲気。酸味や苦味は薄く、あっさりした味わい。良くも悪くも特徴が薄いかな。良く言えばクセが無く、飲み飽きしないニュートラルな味。悪く言うと、水っぽい雰囲気で飲み応えが乏しい。香りは弱いし、甘味や旨味も目立たず、飲んでて日本酒感が弱い。でもこれは好みの問題も大きいかも。特徴無いなりに万人向けではある。変に甘味や香りがうるさいって事もないし、飲み易さは確か。ちょっと乱暴に言うと、米焼酎の水割りみたいな日本酒。これはこれで需要が有るとは思う。料理はほぼ選ばない。食中酒としては万能選手。むしろ、それこそ この酒の真骨頂だろう。刺身、焼き物、煮物、酢の物、塩辛、和食系なら何でもOK。洋食だとちょっと読めない。下手に濃厚なソースが相手になると酒側が潰されかねない。値段以下。これは実力的にはほぼ1000円だな。約1280円の中で、「北海道」の「吟風」の酒という点で+280円(各140円)の付加価値。純粋に日本酒としては約1000円。★楽天検索 吟風國稀★楽天扱い約9件 1177円~1382円 平均1200円前後北海道産であり、使用米が吟風の酒と言う点に価値が有る。そこを求めないのであれば、普通の1000円程度の純米酒でしかない。産地も使用米もこだわらず、悩む程のおかしな高値でもなければ大体何でもOK、という事なら箱付で見た目も悪くないし、それなりに信頼出来る。
2017/09/27
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静岡県 富士宮市 高砂・山廃・純米吟醸・山田錦 Takasago Yamahai JunmaiGinjou YamadaNishiki 富士高砂酒造株式会社 FujiTakasago shuzou 兵庫県特A地区産山田錦(精米歩合55%) 静岡酵母使用 2017年2月製造 日本酒度 -3 アルコール分 15 購入価格:1467円(720ml)未熟なメロン、甘くない洋梨、ラムネ、飴?出力や出方は静かだが、内容的には綺麗。ジワ~っと出る甘味、ゆっくり伸びる苦味と旨味。まさに山廃づくりと吟醸酒の中庸の味わい。意外と酸味が出て来ないけど、この辺は日本酒度マイナスの特徴?吟醸酒だけど、香りがうるさく出ないのがいい。口当たりは澄んだ雰囲気で、口内で温められて旨味感が拡がる。山廃仕込みからくる(?)旨味感で厚みを出してるのか、味自体は結構美味しい。山田錦の甘味と香りを酵母で制御してる(?)。飲んでて「あ~、なるほど!」と納得いく味。他県の吟醸酒を飲み飽きした人なら新鮮に感じるかもしれない。山田錦に鮮烈な香りと澄んだ甘味を求める人だと、ちょっと物足りなさを感じるかも。だが吟醸酒の澄んだ甘味と山廃のボリューム感を同時に楽しむなら上出来。やはり、色々飲みまくって飽き始めた人が飲むと高評価に繋がる(?)。そうでない初心者だと、美味さが分かりにくいかもしれない。以前飲んだ高砂・大吟醸の流れに通じるのが分かる気がする。香り出力は穏やかだが、甘味の出方はクリアーで、苦味のボリューム感は山廃のオマケ。あくまで似た様な感じ。作り手が同じだからという事かな。今回のは普段飲みの日本酒の一つの到達点で、方向性は同じでも、品評会用の日本酒の流れとは違う気がする。やはり大吟醸以上は品評会向けで、純米吟醸クラスが日常消費の味覚上限。で、自分は純米吟醸格が一番好き。(大吟醸も嫌いじゃないけどね) ☆熱燗にしてみた☆(湯呑みに150ml程注いで電子レンジで約1分。体感48℃前後) 香りは綿飴っぽい雰囲気が追加。 味は酸味と旨味が大幅に増し、山廃の感覚を全力で発揮。 冷めてきて温めの温度になると苦味が出てきた。(レンジ加熱は冷めるのも早い) 吟醸酒なので、燗酒の場合はぬる燗がオススメの様だが、実際にはぬる燗だと半端。 冷や(常温)以下か、上燗(46~50℃)がベスト。魚の刺身が無難だが、塩焼き魚も問題無し。酸っぱいツマミだと甘味と苦味が乱されそうなので、(特に野菜の)酢の物以外で。旨味の共通点が繋がれば、肉類でもOK。何でもイケる。焼肉、ロースト、蒸し物、調理方法は問わない。西京漬けとかも合いそう。値段相応。これはとても出来の良い日本酒。変な純米大吟醸よりも、この高砂・山廃・純米吟醸。冷酒も燗酒も両対応可。最近(ここ1~2年位)、山田錦+9号酵母の組み合わせは香りがケバケバしく感じて苦手になってる。(いまのとこ、美山錦+7号酵母辺りの出力の吟醸酒が丁度良い)そこいくと、この静岡の大人しい酒が妙に(実力以上に?)美味く感じる。自分の「飲み手の経験」という要素もなかなかに厄介ww。全然客観的になれない。★楽天検索 高砂 山廃 純米 吟醸★楽天扱い2件 日本酒博物館で1459円、1升瓶2936円 ビッグボスで1升瓶のみ2894円まあまあこんなもん。およそ値段には見合ってる。日本酒は4合瓶1300円前後を超えた辺りから、1200円前後の酒と比べて急にクオリティに差が出てくると思う。
2017/09/15
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東京都 青梅市 澤乃井・蒼天・純米吟醸 Sawanoi Souten JunmaiGinjou 小澤酒造株式会社 Ozawa shuzou KabushikiGaisha 国産米、国産米麹 (精米歩合55%) 2016年6月製造 日本酒度 +1 酸度 1.7 アミノ酸度 1.3 アルコール分 15 購入価格:1000円(1620円の商品入れ替え特価)(720ml)顔路は梨、水飴、蒸し米?果実香は有るが出力は弱目。味は甘味が明快で悪くない。飲み易い。後から酸味がサッと伸びてサッと去る。余韻は苦味が残り易いが、強いものでもない。甘味が出易いのは1年経過で半古酒化したのも要因だろう。多分リリース直後ならもっとスッキリした飲み口だったと思う。今回の少々粘っこい甘味も、この位の出方なら、これはこれで好き。冷蔵庫(4℃以下のチルド室)に入れたのが飲む1時間半前位だったので、そんなに低い温度でもなかったんだが、この味の出方には温度の要因も有ったかもしれない。(室温が26℃なので、それよりは低い)この粘る甘味が苦手な人は、ガッチリ冷やして冷温でシャープな雰囲気を出す必要が有る。純米吟醸だし、元々そういう飲み方が推奨されてるはず。 ☆ピュータータンブラーに注ぎ、氷水の中に置いて急速冷却☆ ちょっと冷やしが足りなかったかな?と思って、冷却。 予想通りスッキリ感は出た。甘味のシャープ感も増した。 だが、苦味や酸味の伸びが一気に落ち込み、悪い意味で水っぽい味に。 これだったら、最初の味の方が個性とボリュームが有って飲み応えを感じた。 あんまり冷やし過ぎてもダメなのかな!? 15℃前後位が適温?全体的には、あっさり傾向の飲み口。純米吟醸としては手堅い出来。綺麗な甘味で果実香も有る。温度管理は面倒な気はするが、冷やし過ぎなければ大体大丈夫だろう。なんなら最初はガッチリ冷やして、口に含んで口内で温めながらゆっくり飲むってのもアリ。料理は生魚だな。漬け物も合う。香りの強いものでなければ何でもOK。豆腐とは合わないかも。豆腐の甘味と酒の甘味が打ち消し合いそう。温度が高め(といっても20℃前後)なら焼き魚もいい。粘る甘味が魚の脂の甘味や焦げの苦味を上手く受け止めてくれる。1000円なら値段以上。だが通常1600円以上はどうだろ?(1年経過で品質違うだろうけど)(あっさり味の純米吟醸だし)納得いくラインは1280円~1380円辺りだな。あっさり味の純米吟醸だと京都に多いが、京都の味に近いのかな。(価格帯も1300円前後の)★楽天検索 澤乃井 蒼天★楽天扱い約5件 1412円~1620円 平均1620円 1升瓶2827円から少し高め?気が向いたらどうぞ、のレベル。澤乃井はやはり木桶仕込み・彩はが傑作。
2017/08/29
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秋田県 湯沢市 雪月花・特別純米酒 Setsugetsuka TokubetsuJunmaiShu 両関酒造株式会社 Ryozeki Shuzou KabushikiGaisha 秋田酒こまち100%(精米歩合60%) 2016年5月製造 日本酒度 -3.7 酸度 1.4 アルコール度 16 購入価格:1555円(720ml)香りは薄いメロン、砂糖水、粉砂糖?甘そうな雰囲気は強いのだが、出力や幅は小さい。甘味は割とハッキリしてるな。それでいて強く出過ぎない。綺麗な雰囲気。ちょっと甘味に偏り過ぎてるきらいが有るのだが、元々甘口傾向と明記されてたから文句言う筋合いは無いな。(日本酒度もマイナス表記だし)余韻に旨味も感じ、甘いだけでは終わらない。多分、これ吟醸づくりにしてたら、やたらうるさい香りにハイトーンな甘味がしつこく出る味になってたかも。勝手な予想だが、何か「秋田の酒」のカラーに合わない感じの酒になってたかもしれない。特別純米格である事やら、諸々の要素が全て適切に機能してるかの様で、完成度の高さを感じられる。なかなか良い出来の酒。たまに甘味にしか特徴の無い日本酒に出くわす事が有るが(経験的に何故か福島に多い感じ)、この酒は甘味を特徴として持ちながらも、それで終わらない奥行も持ってる。「甘口の日本酒が好き」だが「ただ甘いだけの日本酒は嫌い」な人向け。さらに「秋田の酒が好き」で、オマケに「酒こまち使用の酒」が飲みたい人なら最適w。今回はやってないし推奨もされてなかったが、「ぬる燗」位ならやっても悪くないと思う。料理には結構相性良い。特に酸味や旨味、ミネラルを補填出来る食材が適任。エビやイカ、もずく、今の時期なら締めサバとか。他に貝類含む各種刺身、野菜天麩羅、漬け物、煮物、炒め物、大抵のものに合うと思うが、甘味の強い料理や食材には合わないと思う。金山寺味噌やイワシの味醂干し、肉・魚・芋のフライ系もイマイチ噛み合わない。酒の甘味とぶつかると酒もツマミも味がバラバラになっちゃう(またはやたら苦味が立つ)。美味いは美味いが、値段以下。出来は良いんだけど1500円越えだとちょっと高価いかも。1280円から、出来れば1380円辺りまでが上限かな。個人的にはちょっと高価い様にも感じたのだが高価いなりに味は良かったし、特に「秋田の酒」が飲みたいという気分の時に飲むのなら、相応で納得もいったかもしれない。★楽天検索 両関 雪月花 特別 純米★楽天扱い約4件 4合瓶1555円 一升瓶2991円~2992円標準的希望小売価格。一升瓶価格ならもう少し素直に納得したか・・。
2017/06/22
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急に気候が冷え込んだなぁ。 徳島県 鳴門市 鳴門鯛・吟醸・しぼりたて・生原酒 NarutoTai Ginjou Shiboritate NamaGenshu 株式会社 本家松浦酒造場 KabushikiGaisha Honke Matsuura ShuzouJou 国産米、国産米麹 (精米歩合58%)、醸造アルコール 2016年12月12日製造 アルコール度 18.5 購入価格:1086円(720ml)(1553円の商品入れ替え30%off)香りはリンゴ、寿司酢、蒸し米?水飴?出力は程々に。なかなか厚みを感じる口当たり。穏やかな甘味とコシを感じさせる酸味の伸び。原酒らしい重厚感を持ちながらも、結構あっさりした飲み口。余韻の甘味はアルコール感の余韻に近い感じ。飲み応えはイマイチ物足りないが、その分飲み易さはそこそこ有る。生酒のフルーティー感は有るが、原酒の勢いや厚みは思ったより控えめ。吟醸と銘打つほど香りは出ないけど、変にうるさくなるよりは、これ位で丁度良い。これはほぼ好みの問題だな。製造から半年経って しぼりたてでもないけれど、缶入り密封だけあって保管の影響は軽微と思われる。原酒のアルコール感の勢いに頼らず、米の甘味を上手に活かしたバランスの良い味。ちょっとパッとしない雰囲気ではあるものの、フルーティーさは それなりで、飲んでて何も不味くはない。粘りを感じる食材でなければ、ツマミは大体何でもイケる。大なり小なり旨味を感じるものなら大丈夫。意外と(?)辛い料理にも合いそう。ナッツ類、塩昆布、赤身魚の刺身、イカの刺身等。逆にあっさりしたしたものだと、原酒の割に決して強くもない重さに流されて、それで終わる。刺身の類であれば、刻みネギ・おろし生姜・おろしニンニクといった薬味があれば、そこはカバー出来るはず。1086円なら値段以上。だが、通常の1553円だと値段以下。「原酒」で、「缶入り」の高保存性、さらに「吟醸酒」と補正を色々効かせて大体1350円前後が納得の範囲。4合瓶量で1500円超えるなら、もっと香りと味の深みを見たかった。★楽天検索 鳴門鯛 吟醸 しぼりたて★楽天扱い約13件 1379円~1605円~2602円(送料込) 平均1550円前後チョイと半端。保管に難の有る場所で日本酒を飲むのなら信頼感あるのかな?スクリューキャップで再栓が容易なのも評価点だろうが、それだけで補正抜きに+150円の価値になるかと言われると、そこまでじゃない。さらに「徳島の酒」という要素を追加で推すw必要が有ったか・・。
2017/06/13
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埼玉県 秩父市 秩父錦・特別本醸造・本生原酒 ChichibuNishiki TokubetsuHonjouzou HonNamaGenshu 株式会社 矢尾本店 kabushikiGaisha YaoHonten 国産米(山田錦か美山錦?)、国産米麹 (精米歩合70%) 醸造アルコール 2015年6月製造 アルコール度 19 購入価格:704円(1404円の処分特価50%off)香りは蒸し米、スチールウール、柚子の皮?なんか野暮ったい香り。甘味を軸に後から酸味が伸び、甘味混じりの苦味がアルコールの余韻と共にジワリと残る。2年の熟成からか、甘味が希薄な割に目立った感じになってる。多分、元はかなり原酒の重さと勢いにまかせた味だったのかもしれない。流石に香りはショボいな。特別本醸造とはいえ、精米歩合は7割だし、この辺は普通酒以上を期待するものではないだろう。安酒特有の金属臭が気になる。(元値1404円なら決して安くはないんだけどね)熟成で甘味にやや伸びが出てきた一方で、原酒的な重厚感は落ち着き気味。おそらく本来の秩父錦の本生原酒とは大分毛色が変わった味になったと思われる。色も薄ら黄金色に近づいてる。とりあえず、こういうもの、と理解。料理は刺身系が無難。塩辛やカマボコとかだと酒に着いていけない。余韻のアルコール感を受けるために、多少アブラの乗った魚だと捗る。今回スーパーでタイムセール半額で買った刺身3点盛りをツマミにしたが、赤身マグロやイナダだと身の味がアルコールの感覚に振り回されるのに対し、トラウトサーモンの刺身だと脂のコクと甘味が酒を上手に受け止めつつ、余韻のアルコール感も綺麗に流す。なお、刺身のツマの大根や人参が口内リセットにやたら良い働きをしてくれたのも確か。これらのおかげで、酒とツマミの味をハッキリ分けて感じ取れる。生魚をツマミにする時は、こういう寿司のガリ的なリセット食材が有ると全然違うわ。今回は特にそれを実感した。生原酒と刺身を合わせるなら常識か!?もし無理なら生姜や山葵の薬味でカバーするのかな。704円なら値段以上。だが元の1404円だと(2年古酒という点を考慮しても)期待ハズレに終わってたかも。「生原酒」と「本醸造」の補正効かせても、1200円前後がいいとこか。本醸造の生原酒って、菊水・ふなぐち・一番搾りっていう超強力な代表選手がいるし。
2017/06/07
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茨城県 常陸市 一人娘・特別純米 HitoriMusume TokubetsuJunmai 株式会社 山中酒造店 KabushikiGaisha Yamanaka ShuzouTen 茨城県産ゆめひたち100%(精米歩合60%) 2016年12月製造 M310酵母使用 日本酒度 +4 アルコール度 15.5 購入価格:941円(720ml)(1176円の店舗改装の為の整理特価20%off)香りは焼き餅、白砂糖、白玉粉?カボスの皮?出力は弱い。軽い甘味にほんのり酸味が伸びる、ごく普通の味。特別純米格という事で、甘味の軽快さを出しつつ、香りはうるさく出ない様に(?)調整されてる感じ。米の(ゆめひたちは酒造好適米ではない)せいなのか、酒の味の動きが控えめ傾向。ん~、良くも悪くも飲み飽きしない味わい。突出する要素は無く、いかにもな淡麗辛口ジャンルの雰囲気。温度が上がると苦味が出てくるが、元の味がフラットな感じなので、大した変化ではない。正直、飲んでてあまり面白くはないが、これは好みの問題も大きい。クセが無く飲み易いのは良いんだけど、飲み易さを得るのと引き換えに飲み応えも大きく削れてる。飲み応えと言うのも、単にボディの重みや厚みという意味ではなくて、全体の印象とか奥行の話。何か、・・・めがっさ普通の酒。味に特長らしい特長があまり無い。それはそれで飲み易さは上々で、万人向けで料理も選ばず、スイスイ飲んでいける。淡麗辛口と呼ばれる系統の酒の、良い部分と悪い部分の両方を持つ、ある意味好き嫌いが出易い酒。魚の刺身に最適。他に野菜の天麩羅等も適任。ぬる燗位に温めれば、鍋物(出汁に塩や醤油の素朴な味向け)にも合うと思う。焼肉とか、よほどアブラっこい料理でなければ大体大丈夫。941円でおよそ値段相応。ただ、淡麗辛口と呼ばれるジャンルの日本酒好きなら、元の1176円で相応。好みに合う人なら、900円台の日本酒のワンランク上に感じられると思う。★楽天検索 一人娘 特別 純米★楽天扱い約4件 一升瓶のみ 2580円~2786円 平均2600円前後う~ん、ちょっと高価い。「淡麗辛口」「茨城の酒」「特別純米」の3要素のどれか一つでも興味が欠けたらわざわざ飲まんでもいいかな。それでも淡麗辛口日本酒が好きならまぁ・・少なくとも損はない。そうでないなら、下手すると悪い意味で普通の酒。
2017/05/27
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東京都 青梅市 澤乃井・純米大吟醸 Sawanoi JunmaiDaiGinjou 小澤酒造株式会社 Ozawa Shuzou KabushikiGaisha 山田錦100%(精米歩合50%) 2014年11月製造 日本酒度 +1 酸度 1.6 アミノ酸度 1.2 アルコール分 15 購入価格:1500円(3240円の商品入れ替え特価)梨、メロン、リンゴ、桃?すげぇ、出力はそこそこだが厚みを感じる華やかな吟醸香。うわぁ甘い・・。何口か飲んで、口内が甘味で染まって(慣れて)、そこからようやく旨味の様なものが見えてくる。酸味は有って無いようなもの。甘味の走りと勢いに隠されてる?山田錦の純米大吟醸といえば、まさにこういうものと言える。2年程度の熟成で多少甘味が派手に出る様になったのか、スッキリ感やクリアー感は損なわれ気味。だが飲み応えという点では、もしかしたら今の方が悪くはないのかも。澄んだ甘味とスッキリ感を求める人にはちょっと向かない味。まぁ自分がその手合いなんだがw、熟成酒特有の粘性を伴う甘味にも経験と慣れが出てきたのか、今の自分ならある程度 こういうもの と受け取れる。多分新しいボトルなら、スッキリ軽快で、それでいて旨味の奥行も見られる酒だったと思う。総合的には正統派の純米大吟醸。山田錦らしい吟醸香も有り、甘味の出方と伸びには特長も見えた。今回のボトルは2年以上前のものなので本来の味わいとは違うのだろうが、これはこれでそれなりに美味しい。でもきっと新しい奴の方がいいな。料理は野菜天麩羅(ツユより塩)か松前漬けがいい。油の甘味と塩味が酒の重さを受け止め、旨味を活かしてくれる。(松前漬けは昆布の粘りと旨味が働く)普通の魚の刺身では酒の甘味に潰されるかもしれない。もずく、とろろ、刻みオクラ、じゅんさいとか、粘りを感じる食材に良い相性。酒の甘味と(熟成で生まれた?)重さを、どれだけ上手く捌けるかが勝負どころ。正直、元値の3000円越えだと値段以下。せめて2000円台中盤(2680円位?)で収めて欲しいな。以前飲んだ澤乃井・木桶仕込み・彩はの方が、もっと低価格(1800円前後)で美味さと完成度の高さを感じる。★楽天検索 澤乃井 純米 大吟醸★楽天扱い約5件 3090円~3240円 一升瓶6170円から「東京都の酒」という点がミソか。田端文士村とかよりは順当に高級感と完成度が有るが、最高ランクの域に踏み入ると、多少コスパに陰りが見える。
2017/04/07
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「好きな人にはたまらん味ですね」「これはハマる人が絶対にいますよ」というセリフは、テレビのグルメレポーターがあまり美味しくない品に出くわした時の無難な常套句らしい。で、そういう感想を持たせる様な酒が今回のこれだってw。 千葉県 香取郡神崎町 香取・純米自然酒90 Katori JunmaiShizenShu 90 寺田本家 Terada Honke 無農薬栽培コシヒカリ100%(精米歩合90%) 自家培養稲麹使用 酵母無添加 2016年9月製造 日本酒度 +4.5 アミノ酸度 2.1 酸度 2.6 アルコール分 15 購入価格:1069円(720ml)精米歩合80%のは一昨年(ほぼ13ヶ月前に)飲んでる。熟成酒的な雰囲気を持つ、個性の強い酒だった。香りは水飴、糊、梨?ラムネ?もっとむさ苦しい香りwを想像してたが、思ったより悪くない。出力は弱いけど。あ、でも鼻から抜ける時の香りは、蒸し米 や おがくずっぽい香りも混じる。これは酸味のコシが強いな。甘味混じりの苦味が酸味と一緒にグイグイとノってくる。これは確かに「好きな人にはたまらん味」だと思うw。もっとも、澄んだ味わいとは真逆というだけで、酒の味自体が悪いワケではない。香取・純米自然酒80よりももっと個性的で、これはこれで面白く、バランス感も良い。独特の酸味と勢いがボディーを生み、不思議な厚みを感じさせる。澄んだ甘味と華やかな香りとはほぼ無縁。塩味の無い出汁っぽい味わい。(昆布出汁?)或いは甘くないラムネ? ★熱燗にしてみた★(徳利を湯煎にかけて約5分) 香りは粉砂糖、湿布薬、杉?葛湯? 何か香りが特殊な方向に行ったなぁ。 だが味は苦味が和らぎ、酸味がより伸びる感じに。(燗が冷めてくると苦味復活) 味だけなら燗酒の方が冷やより上かも。酸味によってつくられるこのボディーが最大の特徴だな。これを好意的に捉えられるかどうかで、この酒に対する好き嫌いがハッキリする。日本酒の酸味に抵抗が無い人なら、まさに「ハマる人が絶対に出る」酒になると思う。使用米が酒造好適米でないのもこの味を出す要因の一つだろう。(米の雑味が非常に上手く活かされてる)料理は和食全般OK。ただ、熱燗状態だと、意外と酢の味に合わないかもしれない。伸びた酸味が、料理の酸味とぶつかりそうになる。熱燗時は酢締め以外の魚料理、煮物に向く。冷やの方が汎用性は高いな。値段相応。相応だが、この個性は同価格帯のありふれた純米酒群の中では一線を画す。最初はグルメレポーター云々の話で、どれだけ人を選ぶ味なのかと少し覚悟をしてたがw、これは良い意味で予想を裏切ってくれた。人を選ぶ味と言うのは本当だったが、流石に好みじゃなかった人には受け付けないというとこまで極端なものではなかった。★楽天検索 寺田 香取 90★楽天扱い約6件 956円~1156円 平均1069円前後 一升瓶は1913円から1200円で精米歩合80%のより、この1000円ちょっとの精米歩合90%の方が飲んでて面白い。比較的綺麗なのは順当に80%だが、記憶に残るのは今回の90%のやつ。
2017/01/11
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もらいもの 茨城県 那珂市 菊盛・純米大吟醸・古酒・月下香 KikuZakari JunmaiDaiGinjou Koshu Gekkakow 木内酒造合資会社 Kiuchi Shuzou GoushiGaisha 兵庫県産山田錦(精米歩合40%) 品評会用の大吟醸酒を氷室で3年貯蔵 自家酵母使用 2016年4月製造 日本酒度 +3~+4 酸度 1.6 アミノ酸度 1.0 アルコール分 16~17 参考価格:5400円(720ml)香りはメロン、梨、砂糖?出力は程々。やや粘性の伴う口当たり。甘味にほんのり苦味がノり、厚みを持たせつつ綺麗に消える。古酒だからか、甘味に厚みを出しつつも澄んだ感じが有る。飲み易さと飲み応えの両立。思ったよりも香りが出てないからかな?美味いは美味いけど、あまり高級感は無い。印象としては以前飲んだ山形の出羽路・純米大吟醸に近い。総合的には、結構普通。3年貯蔵云々は普通の酒に付加価値を付けるためにやった事で、酒を美味くするためにやった事って気がしない。何か、あまりコメントする事が無いなw。料理は刺身か天麩羅が食べたい。酢の物でなければ大体大丈夫だろう。値段以下。良いお酒なのは分かるが、5400円と言われて納得するかと言われると、しない。多少つくりに手間がかかってるにしても、酒自体は1500円台クラス。「精米歩合40%」の分と「3年貯蔵」の分を合わせても+1000円から、取って+1500円位。★楽天検索 菊盛 月下香★楽天扱い2件 地酒の加登屋 と 常陸野ネストの木内酒造 で5400円感覚的には2500円から、ボトルの高級感も含めて3500円位まで。この酒ならではの味とか、この酒でないと意味が無い、みたいな理由が無ければ特にオススメはしない。贈答用の面が大きいかな!?
2017/01/09
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