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2021.07.16
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カテゴリ: 羅須地人協会時代
1926(大正15)年7月15日の詩です。
宮沢賢治は、同年3月末に農学校教師を退職し、羅須地人協会を開き、畑仕事を始めました。
農作業中の突然の雨に打たれながら、思うようにならない仕事を思う気持ちがあらわれているように感じます。

この季節、突然の豪雨には気をつけて、農作業にあたりたいものです。

この詩は、後に推敲されて、「驟雨」という詩にもなります。

(本文開始)

七二八
    圃場
         一九二六、七、一五、

開墾(おこ)した土のなかに立ち
うつつに雨を浴びてゐる
いったいこれがおれなのか
  枯れた羊歯の葉
  菊芋の青い茎
  壊れて散った塔のまはりを
  いまいそがしく往来する蟻
夏立ちの雨よ
まっすぐに降りそゝいで
おれの熱い髪毛を洗へ

(本文終了)







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最終更新日  2021.07.16 05:27:42
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