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小さいころから本が好きで、いろんな本を読んできました。でもあるとき、ふと思ったことがあります。どんなにがんばって沢山の本を読んでも、一生の中で読める本の数には限りがあります。学生のころは手当たり次第に読んでいましたが、仕事を始めてからは、読書する時間に限りが出てきました。残りの人生が、あとどのくらい残っているのかわからないけれど、沢山の本の中で、一番取り組みたい本は何だろう?死ぬ前に読み終えたい本は何だろう?そう考えたときに、ある作品を思いつきました。ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」です。世界の名作と呼ばれる作品群の中でも、特に評価の高いのがこの作品です。昨年に光文社から出た新訳の評判がよく、ヒットしていることも、僕がこの本にチャレンジすることを決意するきっかけでした。実は、大学2年のときに、僕はこの本を一度読破しています。岩波文庫で出ている全四冊を読みながら、感銘を受けた部分には赤線を引いたり付箋をつけたりしたのですが、正直、読み終えたときに、内容をしっかり理解していたかというとかなり怪しい状態でした。とにかく力技で、最後まで到達したけれど、たぶんほとんど理解していなかったというのが正直なところです。部分部分には、大変響く内容があったのですが、全体像を捕まえられていなかった気がします。だから、どんな話か思い出そうとしても思い出せないし、それは読み終えた直後もそうだった気がします。とにかく読み終えた、という自己満足以上のものは何も残っていませんでした。そこで、今回、読みやすい新訳が出たことは、この作品にもう一度チャレンジするよいチャンスな気がしたのです。ということで、もう一度この超大作へ挑む長い旅をはじめました。ストーリーは、まだ序盤なので説明しにくいですが、財産を築いたが、人間的にはかなり問題のあるフョードル・カラマーゾフと、その長男ドミトリとの、財産をめぐる葛藤に、次男イワン、三男アレクセイ、そして親戚や教会の長老までもが巻き込まれていく。(・・・こんな感じでしょうか。もし読み違いがあれば、どうぞご指摘を。)現在のところ、数週間でやっと一巻の200ページを読み終えたところです。気長にいくつもりです。でも、とにかく、僕個人としてはそれなりに重要な、「カラマーゾフ」の作品世界への旅は、こうして始まったのでした。また、進捗があれば報告する予定です。
2007.11.18
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村上春樹の「走ることについて語るときに、僕の語ること」を読みました。村上春樹の最近の小説は、前ほど熱心に読まなくなってしまったけど、彼の翻訳書や、エッセーは結構読んでいます。もちろん、過去の名作群も。今回の本は、走ることを通して、村上春樹が、自分のことを語っています。自分の価値観や、創作への考え方、など。そしてもちろん、マラソンについても。この人は、自分の立っている場所を、しっかりふみしめて生きている感じがしました。そしてそこから思索し、作品を生み出していっているのだと。なんというか、ここではないどこかへ行かなければ人生が変わっていかないというわけではなくて、彼の出発点は、いつもいま立っている場所なのだな、と改めて思わされました。僕は悩むとすぐに旅に逃げ込んでしまうほうですが、村上春樹はいまいる場所と生活を大切にしているな、と思わされました。フルマラソン、トライアスロン、そして100キロマラソンなどへ挑戦していく村上春樹。こんな作家、珍しいですよね。でも、走ることと彼の創作が、実は結びついている部分もあって、これがまた興味深いのです。 いつものように、とても読みやすい、肩の力を抜いて読める本でした。でも内容はなかなか深く、また読み返したいと思わされるものです。そしてもちろん、走りたくなります。というわけで、この土曜日は、近所をかなり長めに走りました。といっても、せいぜい6キロか7キロ。でも、自分としては、こんな距離を走るのは久しぶりでした。昔は、人並みにできるスポーツが、長距離しかなかったのですが、今ではそれもないです。でも、村上春樹のこの本を読んで、また少しずつでも走ってみようかな、という気持ちになりました。それだけでも収穫でした。そして、秋の葉が散りはじめる学習院大学付近は、美しかったことを付け加えておきます。
2007.11.17
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眠りが途切れ、いろんなことに、ふと不安になった夜明け前。午前四時。なぜか僕は、布団を抜け出して、このラブ・アクチュアリーのDVDを見始めていました。最初に見たのは4年前の冬、北京にて。内容もおぼろげだったけど、好きな映画だったことだけは覚えていて。映画はクリスマスの5週間前のロンドンで始まります。英国首相、少年とその養父、不倫する父親とその家族、新婚の夫婦とその親友・・・などなど。それぞれにちょっとだけ複雑な事情を抱えた人々の人間模様、いくつもの恋物語が、クリスマスに向かって進んでいきます。出演者には、ヒュー・グラント、エマ・トンプソン、コリン・ファースなど、英国の豪華俳優人がずらりと顔を並べます(Mr. Beanのローワン・アトキンソンも!)。その一つ一つの物語は、クリスマスにクライマックスを迎えます。僕個人は、コリン・ファース演じる作家の話と、少年と養父の話が特に好きですが、それ以外の話も、いいものばかりです。見終わったあと、ちょっと暖かい気持ちになれるのではないかな、と思います。クリスマスより前に見ることをおすすめします。素直に、誰かを想うこと。昔は当たり前にできたのに、なんだか最近、忘れてしまった、あの気持ちを、久しぶりに思い出させてくれる映画でした。
2007.11.02
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