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銀色の手紙@ Re:『お札を置きに……』&『メジロの観察……』(01/12) 小鳥と柿のお話、興味深く拝見させていた…
2004.09.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
土曜日に大雨の中、行きつけの鮨屋に行った。

休肝日にするつもりで湿っぽい部屋でグズグズしていたのだが、あれこれ考えている間に飲みたくなった。
この雨だからどうせ暇だろうと、8時をまわった頃覗いてみたら繁盛していた。
すでに二組の夫婦が座っていて、その他に予約席のプレートが置かれている。
どうやら片方の夫婦の知り合いが来るらしい。
私は薦められるままに真中に腰掛けた。

右奥に、やけに尖がった色付きメガネの男性と奥さん、30前後。
日本酒は止めていたので、いつもの焼酎ゆず割を頼んでいると、彼らの知人が到着した。
二人の予定だったようだが、若い男性1名とこれまた若い女性が2名で三名になった。


左の夫婦はもう一つだけ残った空席に詰められるが、動こうとしない。
「詰めろよ」
念じてみたがダメだった。

スッカリ両脇を固められて身動きがしづらい。
何よりも煙草が吸いにくくなった。
尖がりメガネはマルボロとジッポをカウンターに乗せている。
一番奥だから良いポジションだ。
いつも私はその席だ。
煙草が吸いやすいというわけではなく、中の仕事が良く見えるから好きなだけだ。

尖がりメガネ以外には煙草を吸う客はいないようだった。
喫煙者である以上、禁煙者の気持ちも理解するしある程度の遠慮もする。

暗黙のうちに「このお客さんは吸いますよ」とピーアールしてくれる。

左のグループには吸うものがいるのだから、遠慮はいらないか?
おまけに、最後に入ってきた若い二人の女性のにぎやかなこと・・・・・これが若者の会話か・・・・・言葉遣いがすごいの何の・・・・・自分がつくづくオジサンだと痛感した。
「煙草の害だけでなく、音声口害(あえて公害ではなく)ってのもあるんだぜ。」
席を詰めてやったときも「すみません」の一言はなかった。

「マナーを知らない奴らには、気を使うことないか?」

さてさて左さんは、
豪華刺身の盛り合わせに、ビールに日本酒・大徳利だ。
「日本酒、超―羨ましいー」(若者語がうつった)
しばらく焼酎で我慢していたが、
「あれ焼きますか?」と言って黙ってうなずく私の前に、手のひらサイズの柳鰈一夜干が出てきてしまった。
「お酒ください、ビアタンで・・・」
やっぱり美味しいよ、日本酒は。

少し手の空いた若旦那と鰈談義をしていると、左さんが恨めしそうに私のテーブルを見ている。
気づいた若旦那は声をかける。
待ってましたとばかり、奥さんが注文した。
彼らの前には、大旦那が仁王立ちにしておしゃべりしているのだから、本来は大旦那が聞いてやれば良いのだが、主導権は若にある。
仕入も若がしてくるのだから、大旦那は残り枚数も知らないのだろう。
おまけに今日は少々飲みすぎの様子で、仕事に熱が入らない。
左さんに勧められて飲み、もっぱら話しているだけだ。

「ここはいつきても繁盛してますね」
「そんなことないんですよ」
と謙遜しながらも、
「でも、遠くからお越しくださるお客さんもいらっしゃるし、こちらのお客さんは目黒からお越しです」
私を指して、余計な事を言ってくれた。

「えっ、何で又目黒からこんなところまで来るんですか? 目黒だったら他にいい所たくさんあるでしょ?」
左の奥さんが話し掛けてきた。
近くのマンションに住んでいる様子だが、目黒に憧れているらしい。
目黒ったってピンからキリまであるんだよ。
それにこの町だっていい所だし、私は好きだった。
左さんは奥さんが一方的にしゃべり、旦那は聞いているだけ。
カカア天下と言う奴だ。
それまでの会話は、国内外の旅行の話を大旦那としていたのに、目黒の一言で住まいの話に急展開。
ストレートには言わないが、「目黒に住みたい!!!」と旦那にプレッシャーをかける。

「どちらに住みたいんですか? 目黒の?」
あれこれ尋ねられて嫌気が差してきたので、聞いてみた。
「白金」
おいおい白金は目黒じゃないよ。
訂正してあげる気はなかった。
私は、ごちそう様をして早々に引き上げた。
店でも、家でも間違った目黒談義は尽きないだろう。

まだ雨は降っていた。





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Last updated  2004.09.06 13:43:22
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