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「大丈夫?」ってきかれて「大丈夫」って答えるのは、「ほんとは大丈夫じゃない」ってことかもね。 ある居酒屋の店主 我慢に我慢を重ね、ぎりぎりのところで踏ん張っているときに、「大丈夫? まだ持ちこたえられる?」と人に優しく声をかけられると、堰(せき)が切れて一挙に崩れてしまう。逆に、ほんとうに大丈夫なときには、「大丈夫?」ときかれてもきょとんとするだけ。だから大丈夫でなくても「大丈夫」と返すのが、身を保つぎりぎりの線となる。 (朝日新聞・折々のことば585・2016.11.22) 大阪府で過去最多の878人の感染が確認された昨日。兵庫、奈良、和歌山、新潟の4つの県でも過去最多を記録し、全国の感染者数は1月30日以来の3,000人越え。一足先に蔓延防止等重点措置の対象となった大阪府は、医療非常事態宣言も追加した。 東京都も蔓延防止措置を国に要請するが、小池都知事の判断は遅い。2度目の緊急事態宣言解除から間がなかったからだろうが、そもそも解除の判断に誤りがなかったのか検証されたし。 政府は、東京以外にも「沖縄、京都など感染が拡大している他の府県への適用も検討している」と伝えられるが、東京都の隣接県や愛知県も危ない。 愛知県での聖火リレーの様子を見たが、大勢の人、人、人……密、密、密……「密になったら即時中止」するとのことだったが知らん顔の大会組織委員会の対応の悪さに驚く。 3月25日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」でスタートした聖火リレーだが、開始から3日間で3件の車両事故が続けて起きていた。開会式の演出を巡る問題をはじめ、透明性の欠如が指摘されているなかでも、車両事故が起きていた事実についても隠ぺいし公表しなかった組織委員会。本件を暴いた文春に対する組織委員会からのコメントは「今回の事案については、受託会社(電通)に厳重に注意を行いました。引き続き、安全で安心な聖火リレーが実施できるよう、努めてまいります」だと。聖火リレーが密になることは承知の上でスタートしたにもかかわらず、お座なりでいい加減な企画運営調整だった証。何かにつけ「安全で安心な」と言うが、五輪本番が恐ろしい。 益々拡大するだろう第4波にあたり、私は開催反対だが、NHKの聖火リレー中継で音声30秒分が消されたらしい。「オリンピックに反対」と長野市内の沿道で抗議行動をしていた市民の声が中継に入り込んだ直後、中継から音声が消えたと。沿道で声を発することはマナー違反だが、「都合の悪い音声」を消したのだろう。「安全安心」を願って、東京オリンピック開催を危惧する国民は私だけではないだろう。 新型コロナウイルスの変異ウイルスによる新たな感染者数が。1週間あたりで、2月末から3月末にかけて全国で14倍に急増した現実を政府や大会組織委員会はどのように考えているのか。2月22~28日に56人だった全国の変異株の感染者数は、毎週増え続けて直近の3月22~28日は767人。従来のウイルスより感染力が強いとされる変異株がこのまま増え続けると、5月1日ごろには首都圏の変異株の割合は7割を超える可能性があると指摘されている。現状でも医療崩壊の瀬戸際に立っているのに、コロナ下の五輪をまかなうのに十分な医療体制が保てるのか。営業時間短縮を要請される居酒屋のみならず、医療従事者の声も「大丈夫じゃない」だろう。政府が頼みの綱とするワクチン接種も進まないが、接種をする医療従事者の負担も生まれるが果たして耐えられるのか。 東京オリ・パラ時に使う予定の警察官仮設宿舎(プレハブ2階建て。江東区、江戸川区、大田区内の計4カ所)を、昨年4月に東京都は37億円をかけて新型コロナウイルスに感染した軽症者向け滞在施設に改修したが、一度も使われることなく11億円かけて元の姿に戻すと。大部屋を「個室化」し、トイレや風呂など水回りの改修もして、約40棟の約770室を軽症者が使えるよう準備したが、ホテルを優先的に活用したことによりまったく使われなかったと。合計48億円の税金はドブに捨てられたことになるが、変異ウイルスが蔓延して五輪が中止になった場合はどうなるのか。警察庁は「五輪が近づけば警察官の宿泊施設としてこの宿舎を使う予定」とし、東京都も「ホテルへの入所を優先しており、今のところ間に合っている。必要ない」と厚労省に伝えての再改修決定らしいが、第3波以上の波が起こることは想定しないのか。オリ・パラ中止は困難もあるだろうが、国民や参加者の命を最優先した方向選択を切に望む。仮に、医療崩壊が拡大して土壇場で五輪が中止となっても「あの時、再改修しなければよかった」となりませんように…… 転ばぬ先の杖……って言葉があるけど、転ばないと分からないのが、いやいや、転んでも分からないのが頭のいい人たちらしい。3月24日、銀座の飲食店で深夜まで宴会をしていた厚労省老健局・老人保健課の職員23人のうち、3人が新型コロナウイルスに感染したと。国民のお手本とならねばならない人たちが三密会食で感染なんて、これほどアホらしいことはない。どの程度の症状か不明だが、入院するなら保険適用外とされたし。全額実費請求されたし。感染者はまだ増えるだろうな~ 時間切れだから、このくらいでブツブツはや~めた。 ピンクのハナミズキ……年々花が少なくなります。 白いハナミズキ……米国からの寄贈された都立園芸高校にあるハナミズキは、いつの日か見たいです。 梅の実がたくさん付きました……去年は寂しかった~ 何て言うんだっけ? すずらんじゃない…… ツツジも出て来た…… ユリなの? 一本の茎から三輪…… 頭が重いだろうに、よく耐えています。 すっかり春です。コロナがなったら良いのにな~
2021.04.08
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俺は聞いていない だめな上司は、つい 会社でも役所でも、がちっとした組織で何か事が起こると、決まってこう口走る上司がいる。聞いていないのではなく、聞こうともしなかったのに、状況を俯瞰(ふかん)して異様な気配を人より先に察知し、きちんとした指示を出さなかったことの弁明のはずが、部下への𠮟責(しっせき)にすり替わる。こういう上司はそのまた上司の顔色をうかがうばかり。聞くことも判断することも放棄している。 (朝日新聞・折々のことば407・2016.5.23) もう決まったことだから だめな上司は、つい(続き)「俺は聞いていない」とうそぶく上司のもう一つの常套句(じょうとうく)。「決めたこと」ではなく「決まったこと」とやんわり恫喝(どうかつ)。ここには主語がない。自分では判断せず、反論は予(あらかじ)め封じる。自分が関門になるのを、あとで責任を問われるのを、どうも避けたいらしい。「責任」は英語でリスポンシビリティ、他の人からの訴えや求めに応じる(リスポンド)用意があるということなのに。 (朝日新聞・折々のことば408・2016.5.24) 日常的に耳にする言葉だが、状況が変化しても「決まったこと」と捨て置き、向き合おうとしない我が国の主導者たち。こんなことでいいのか?と…… 開幕(18~23日)まで約2週間となったところで、東京五輪のテスト大会となるはずだった「飛び込みワールドカップ」を中止すると主催する国際水泳連盟(FINA)が日本側に伝えてきた。W杯のみならず、5月1日開幕の「アーティスティックスイミング五輪世界最終予選」と同月29日開幕の「オープンウォータースイミング五輪世界最終予選」も中止を検討する意向が伝えられたと。新型コロナウイルス対策での費用負担や、来日する関係者への水際対策の調整が難航していたらしい。誰が調整の責任者なのか知らないが、曖昧模糊とした組織なんだろう。関係者の間では「俺は聞いていない」「もう決まったことだから」の言葉が飛び交っているだろうが、こんな状態でオリパラは開催できるのか。あちこちで第4波に突入していくのだから、オリパラ中止の検討もしてみてはいかがか…… 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、政府が辺野古沿岸部への土砂投入を開始して2年以上経った。軟弱地盤を見つけられてしまったが、約2.7倍の工費をつぎ込んで7万1千本の杭を打ち込めば大丈夫と強行姿勢の政府。 ところが、外交や安全保障について共和、民主両党の歴代米国政府に政策提言を行ってきた専門家集団「米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)」は、軟弱地盤は明らかに不安定で「完成する可能性は低い」と昨年11月の報告書で指摘したと。沖縄のみならず、米国内でも疑問視する声が出ているのに「もう決まったことだから」と辺野古唯一に固執する日本政府。このCSISの報告を問われたら、加藤官房長官は何と答えるんだろう。「私は聞いていない」かもしれない。 ハナミズキ咲いた……11時58分 サクランボも実ができた…… ブルーベリーも鈴なり…… と言うことで、今日は簡単におしまい。
2021.04.04
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夢でもし逢えたら 素敵なことね 大瀧 詠一 うんと遠く離れていても、瞼(まぶた)を閉じればすぐに逢える。それを楽しみに眠れたら、眠ることも素敵になる……。私が死んだら、もし葬式でもしてくれるなら、この曲を流してほしい。そう息子たちには頼んである。もちろん、差別を受けながらしびれるようなブルースを紡ぎだした黒人に憧れ、顔を黒塗りした愛すべき“まがいもの”たち、ラッツ&スターの歌で。 (朝日新聞・折々のことば18・2015.4.18)「はっぴいえんど」時代から好きだった大瀧詠一氏の作品「夢で逢えたら 」……多数のアーティストがカヴァーすることになったが、トップバッターは吉田美奈子。 元々はアン・ルイス用に作った曲だったけど、彼女が拒否したのかお蔵入り。でもって、美奈子氏にまわってきたのだが「人が書いた曲が自分の代表作になるのは嫌」だなんて、当時在籍のレコード会社でのシングルカットを拒否する。1976年に録音された「夢で逢えたら 」は、移籍後の1978年にようやく日の目を見ることに。美奈子氏が歌うことを想定して書いた曲ではないから、そのへんは大瀧氏も理解してたはずだが、彼女の「夢で逢えたら 」は吉田美奈子のものになっていると私は思っている。もし、アン・ルイスが歌っていたらヒットしたかは予測不能だけど、聞いてみたい気はする。 さて、大瀧詠一氏が望んだ「夢で逢えたら」は、ラッツ&スターの最後のシングル。1996年にメンバーが再集結した際、自らプロデュースしてリリースされ、ラッツ&スターは同曲で『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。ラッツ&スターも魅力的なコーラスグループだけど、大瀧氏には足を向けて眠れないでしょう。それにも関わらず、盗撮や薬の不祥事を重ねた田代まさしは恩知らずだ。ちなみに、現在は刑務所で服役中らしいけど反省しなさいね。 そんなことでか? 惜しまれつつ大瀧詠一氏が永眠(2013年12月30日)し、翌年営まれた葬儀の式場で彼を送った「夢で逢えたら」は、大瀧氏自身の声によるものだったと。自らが歌ったバージョンは存在しないとされてきたのに、こっそり作ったのであろう自録のテープをご家族がみつけたらしい。遺族や仲間たちへのサプライズ。そして、今は収録されたアルバムが出ているようだから、ファンへのプレゼントでもある。私も買わなくちゃだめだわな~ 電車にはほとんど乗らないから知らなかったけど、京急蒲田駅で流れるメロディは「夢で逢えたら」とのこと。カバーしたラッツ&スターのメンバー鈴木雅之と桑野信義が大田区出身だかららしい。先月22日に駅近を歩いたのに……知ってたら入場したんだけどな~ 残念!! 夢で逢えたら 作詞・作曲:大瀧詠一『夢でもし逢えたら 素敵なことね あなたに逢えるまで 眠り続けたい あなたはわたしから 遠く離れているけど 逢いたくなったら まぶたをとじるの 夢でもし逢えたら 素敵なことね あなたに逢えるまで 眠り続けたい 薄紫色した 深い眠りに落ち込み わたしは駆け出して あなたを探してる 夢でもし逢えたら 素敵なことね あなたに逢えるまで 眠り続けたい 春風そよそよ 右のほほをなで あなたはわたしの もとへかけてくる 夢でもし逢えたら 素敵なことね あなたに逢えるまで 眠り続けたい あの時にそう 君に逢えたから今まで思っていたことが現実になった 今だから言える きっと言える もう一度君を そっと抱きしめて そして…』 鈴木雅之バージョンを聞いてみました。 やっぱり大瀧詠一バージョン聞いてみたいな~ 今朝、モーニングに行きながら探してみました。(8時50分) 直接幹に咲く方が早いです。 こんなのしかないじゃないの……と思ったら… やっと発見…… 立会川緑道の大門橋から羅刹橋の間で、樹木上部の枝に咲いていたのはこの二つだけでした。首が疲れた~ 今日は開花宣言しません。 ちなみに、去年の私の開花宣言は「2020.03.12」でした。
2021.03.15
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きみ、ダイヤどころやない。みんな人生のダイヤ狂ったんや。 阪急電鉄の駅員 阪神での激震の直後、大震災とはつゆ知らず、「ダイヤそうとう遅れますよね?」と聞いてきたサラリーマンに駅員が返したことば。人としての無力に打ちのめされても、ツッコミを入れつつ、泣き笑いの会話をすることで、関西人はなんとか上を向くことができた。このユーモアの力が、茫然自失の過酷な現実のなかで泉のように噴きだした。藤尾潔「大震災名言録」から。 (朝日新聞・折々のことば130・2015.8.11) 阪神淡路大震災は平成7年(1995年)1月17日、26年前のこと。「大阪に支店を出すから、事務所を探してこい」と言われ、前日まで候補物件を見て回った私。東京にもどり、一夜明けた朝のニュースを知り「大阪進出はなくなった。ラッキー」と思ったのだが、待ったなしで行かされた。走っている在来線とバスを乗り継いで取引先に出向く。三宮や元町も悲惨だったが須磨区は目を覆う有り様。マグニチュード7.3の地震による倒壊と、火災による焼失は凄まじいものだった。お会いした方々が一様に口にされたのは「生きてて良かった」だが、そこには笑顔もユーモアもなかった。「おい、これテレビで全国に流れるぞ。関西人やねんからなんかボケてみせ、ボケてみせ」「こんだけ応援したっとんのに立ち上がろうとせん。阪神といっしょや」「あんな倒れ方もある、こんな倒れ方もある、建造物倒れ方博覧会や」「大震災名言録」は『「大丈夫だよ」と言葉で伝えるかわりに、周囲を笑わせることで「大丈夫」を伝えるのが関西人。「忘れるくらいなら、笑ってほしい」。笑いをバネに乗り切った、阪神・淡路大震災のユーモア名言録。』らしい。 一方、平成23年(2011年)3月11日の東日本大震災は11年目に入ったが、復旧・復興はまだまだ。マグニチュード 9.0の日本国内観測史上最大規模地震に加え、大津波と原発事故の三重苦。テレビに映る被災地住民からはユーモアは聞こえてこないが、「生きてて良かった」は西も東も同じだ。 三重苦を克服したヘレン・ケラーの伝記に「不幸のどん底にいるときこそ信じてほしい。世の中にはあなたに出来ることがあるということを」とある。周囲を笑わせることで「大丈夫」を伝えるのが関西人らしいが、自分に出来ることを黙々と重ねて復興に向かう東日本の人たちの姿からはこちらが元気をもらう。 幸いにも不幸のどん底を経験していない私だが、首都直下地震が来たら明るい気持ちを持てるだろうか。きっと暗い顔の日々だろうが、「笑うに笑えないのに笑うしかない」ぐらいの気持ちは持っていたいものだ。生きていたらの話だけど…… ひょっこりひょうたん島 作詞:井上ひさし/山本護久『……苦しいこともあるだろさ 悲しいこともあるだろさ だけど僕らはくじけない 泣くのはいやだ笑っちゃおう……』 昨日 書こうと思っていたけど今日になってしまった…… モーニングの帰りに……桜の仲間かしら? (9時27分) 1991年11月に発売開始した「東京ばな奈」の会社と、セブン-イレブンとのコラボ商品らしい。連れ合いが好きだと言うから、今日も買ってきました。義母中心の食事だから、食べたいときに食べたいものなど食べられない連れ合いの間食用です。好きな時に好きな物を食べて飲む私からの謝罪です。 さてさて、何をしましょうか……
2021.03.12
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みおつくし(澪標) 古地図の印 川を運行する船が浅瀬に乗り上げて座礁しないよう、昔の水路には河底の深さを示す標識があった。それを古地図では「又+Ⅰのような記号(表記できない)」と表した。大阪市はこれを市章としてきた。ものごとの表面の様子に惑わされず、ほんとうに大事なものを知り、それを守るという志を表す。澪標は「身を尽くす」という語にも通じる。そう、何ごとにも誠意をもってあたるということ。 (朝日新聞・折々のことば28・2015.4.28) 菅首相の長男が勤める「東北新社」による総務官僚への接待問題では、衛星放送認可をめぐる違法性が明らかになった。 外国の個人・法人などの株主が持つ議決権が20%以上の事業者は放送を行えないとする外資規制があり、これに違反した場合は「認定を取り消さなければならない」と定めるルールに違反していたと。 東北新社は、20%をわずかに下回っていた2016年10月に「BS4K」放送の事業者への認定を申請し、総務省は2017年1月にこれを認定した。ところが、同年3月末には再び20%を超えて違法状態となっていたのに、事業者の地位を100%子会社「東北新社メディアサービス」に承継させるという東北新社の申請を、総務省は同年10月に認めていたと。 この決済の最高責任者を問われた総務省幹部の答弁は「この決裁の最上位は、当時の情報流通行政局の山田真貴子局長でございます」ときたもんだ。7万円接待で批判を浴び、体調不良を理由に内閣広報官を辞任した飲み会を断らない山田氏の関与は明白だろう。仕事の出来る人だったのだろうから、外資規制をクリアーしているかは調査して決済するはず。怠ったとすれば怠慢で、目をつぶったとすれば忖度、あるいは圧力が加わったのかもしれないが、いったい誰のために身を尽くしたのか。退任したから今は一般人と政府は擁護するが、怠慢であれ忖度であれ誤った決済をしたことに対する責任はとってもらわねばならない。退職金は没収してもらいたいくらいだ。 沖縄防衛局が2018年3月に発注した「シュワブ(H29)埋立工事」の1~3区において、防衛相が契約変更して工費が増額されていたと。一般競争入札で、2018年2月に大手ゼネコンと沖縄の業者による共同企業体が約259億円で契約したのだが、20年9月までに複数回にわたって契約変更が行われ、416億1136万円に増えていたと。沖縄防衛局が公開しているホームページには当初契約の金額が記されているままで、防衛局窓口で「変更契約調書」を閲覧するか、情報公開請求をしなければ分からないと。変更理由は「計画調整」「現場精査」「計画変更」としか記されていないようで、理由・内容も書かれぬまま変更のたびに増額されるのはなぜか? 別途発注して入札しないのは、時節柄接待、あるいは政治家による圧力があったと受け取られても仕方あるまい。結局、どこの省庁も利権絡みに加担し、少数ではあろうが、政治家や官僚が企業と結託して懐を肥やしている構図が透けて見えるいやな世の中だ。1円であっても、税金の使い道を知る権利が国民にはある。文春に頑張ってもらわねば…… 一方、『内閣官房でコロナ対策を担う「コロナ室」における一般職の1月の平均残業時間は、およそ122時間で、最も長く残業した職員は378時間だった。』と……国民の命を守るために身を尽くして働く官僚・職員には感謝する。働き過ぎて過労死に至らないよう政府が定めた「標識」が月80時間であり、それを遥かに超えている。ほんとうに大事なものは人命だが、政府には標識を守るという志も誠意もないらしい。「コロナ室」で平日にテレワークをした職員はゼロだったと伝えられる。企業にはテレワークを呼びかける政府の実態を知り怒りがこみ上げてくる。いつの世も「身を尽くす」のは国民ということか…… 桜咲いた……たぶんサクランボの実る木(8時26分) 寒緋桜(カンヒザクラ)……だと思う。(8時30分) モクレンも咲いていたのね~ (9時47分) と言うことで、今日はこれでおしまい。 モーニングが早かったからお腹空いたな~
2021.03.07
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時の流れがね、落っことしていったものを一番後ろから拾いながらトボトボと行くっていうのが、私には合ってるかなって思うんです 中島みゆき 時代の浮かれの中で目もくれられずまたぎ越されてしまうもの。時代の厚い雲にさえぎられ見えなくなっているもの、時代の勢いの中で置いてきぼりにされたもの。用済みと払い落とされたおがくずのような命の佇(たたず)まいを慈しむ、その落ち穂拾いの小さな足音にこそ耳をそばだてたい。NHK「SONGS」(昨年11月7日)での発言。 (朝日新聞・折々のことば306・2016.2.8) 我が家には、祖母と母の雛人形が2組あったらしい。残念ながら戦禍で焼失し、残ったはこの内裏雛だけらしい。母のとしても90年ほど経っているが、1年中 木箱に幽閉されて暗い押し入れ暮らし。連れ合いに出してもらって、年に数日だけ日の目を見る。1年ぶりの景色はどのように映っていることか。黙って、時の流れが落としていったものを拾っているかもしれない…… 古来日本のしきたりは「左方上位(左側が上席)」だから、雛人形も左側(向かって右側)に偉い人が置かれていました。明治時代になって欧米マナーが日本へ入り、皇室のしきたりが変化し、大正天皇が皇后陛下の右に立って写真を撮影してから現在に至るまで天皇の位置は皇后の右側が決まりとなっていると。そして昭和3年(1928年)昭和天皇が皇后の右にお立ちになった御大典(即位式)の写真が全国的に広まった頃から、雛人形も男雛を右上座に飾るようになったそうです。 我が家は頑固に古来のしきたりに則って並べられます。「桜餅買ってきます」と連れ合いが出かけて行きました。お菓子たくさんあるのに、やっぱり無いとダメなのかしら? 義母の目があるからちゃんとしておかないとならないのでしょう。嫁って立場は辛いな~ 申し訳ないね~ 以前「雛人形をしまうのが遅れると、婚期が遅れるよ」と、義母に言われた連れ合いが「私は結婚してるけど、おかあさんはまだ結婚するのかしら」と呟いていた。あくまで迷信で、「片付けがちゃんとできないと、きちんとした女性になれないから、お嫁さんにもなれないよ」というしつけ教育の言い伝えでしょう。「きちんとした女性」って言葉が現代ではタブーかもしれませんが…… と言うことで、今日は簡単におしまい。何をしましょうか……
2021.03.03
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核戦争で自分たち自身を地上から一掃したとしても、細菌は……うまくやっていき、私たちが自滅した後も生き残るでしょう。 スティーヴン・ホーキング 宇宙138億年の歴史の先っぽに誕生した人類が、さらに指数関数的な人口増加を起こしたのはここ200年のこと。その間、科学技術は一度も「定常状態」に達したことはなく、将来もないだろうと物理学者は言う。そもそも「知性に大きな生存価値があるかどうか」も明らかでないと。「ホーキング、未来を語る」(佐藤勝彦訳)から。 (朝日新聞・折々のことば708・2017.3.28) 尾身茂会長は、東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県について「他の地域に比べて感染の減少スピードが鈍化している」と指摘し、3月7日が期限の緊急事態宣言が再延長される可能性に言及した。 一方で、菅首相は、東海2県、関西3府県、福岡の計6府県を月末までで解除すると表明した。「新規感染者数が減少傾向にあり、医療体制逼迫も緩和された」とするが、その判断に誤りはないのか。 東京都のモニタリング会議(26日)では「新規陽性者数の減少傾向が鈍化し、再度、感染拡大に転じることへの十分な警戒が必要」と最も深刻な警戒レベルを維持。さらに「新規陽性者数が減少してきているが、いまだ医療提供体制は体力を回復していない。ぜひ下げるだけ下げていただきたい。」と、東京都医師会・猪口正孝副会長は協力を要請する。 緊急事態宣言をいつまで継続させるかの判断は難しいが、7日間の前倒しにいかほどの意義があるのか。ここまでの努力が無にならないことを願うばかり。 65歳未満の一般住民向けにワクチンが広く接種されるのは7月以降となる見通しだと聞く。頼みのワクチンを待つ間にも、限りなくゼロ・コロナに近づける努力をしなければ大きなリバウンドがくることは免れないでしょう。 解除後も感染再拡大を防ぐため、各知事の判断で飲食店への営業時間短縮を要請するようだが、「医療体制逼迫が緩和された」ではなく目指すのは「医療体制の定常状態」だろう。社会経済活動も重要だが、命を最優先して考えてくれないかしら。保健所を含めて医療従事者の負担軽減を目指すと共に、リバウンドに備えた医療体制の再構築を心より願います。誤った判断によって自滅しませんように。《おまけ》 私のお店応援……今日はタラコスパゲッティー・贅沢しちゃいました。 サラダもちゃんと食べました。 私の感染対策……●混雑していない店を選択 ……混んでいません。●席の距離は1~2メートルを目安に確保 ……大丈夫。●会話の声が大きくならないよう、BGMの音量を『最小限』に ……BGMありません。●外出は『すいた』時間と場所を選んで ……日中の散歩で寺社はすいてます。●花見は宴会なしで ……梅は見ますが宴会はしません。 楽しみにしている「朝日新聞・折々のことば」は、休みが続いています。鷲田清一(わしだ きよかず)さん、お具合が悪いのかしら? お大事に…… さてさて、今日は何をしましょうか?
2021.02.27
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僕は、ちょっと足りなくて「あとは自分たちでなんとかするわ」くらいが状態としていちばん好き。 小山田(こやまだ)徹 既定の枠内でやらされのは窮屈だし、ゼロから自分でやるのもしんどい。「組織」として閉じるのを回避するには、あらかじめそこに「ずらし」と「曖昧(あいまい)」を仕込んでおく必要があると美術家は言う。地域も大学も自分だけで完結しようとすれば逆に潰れる。昨日と同じ津田大介との対談「集まりは可能か?」(「ASSEMBLY」02号)から。 (朝日新聞・折々のことば1357・2019.1.26) Go To事業などを撤回し、医療機関や生活困窮者への支援にわますよう求めた野党の「集中対策」動議は否決され、昨日、与党の計画通り今年度第3次補正予算・総額19兆1761億円が成立した。もちろん、医療機関への支援やワクチン接種体制の整備といった新型コロナウイルス対策の予算も含まれているが、Go Toトラベル・1兆311億円、Go Toイート・515億円がなぜ今必要なのか理解できない。入院できずに自宅で亡くなる方も多数。一般医療の受け入れもままならない状況を少しでも改善するために予算を増額して当然なのだが受け入れない菅首相。 27日の参院予算委員会で、「収入を失って路頭に迷う方、命を落とされる方が多数に上っているが、政府の政策が届いていないことが明らかになれば、首相の責任で届ける約束をしてくれるか」と立憲民主党の石橋通宏氏が首相の姿勢をただした。返ってきた菅首相のことばが問題視されている生活保護発言=「いろんな見方がある。対応策もある。政府には最終的には生活保護という仕組みも。しっかりセーフティーネットを作っていくことが大事だ」 野党は、第3次補正予算案では生活に苦しむ人への支援が少ないことから、「持続化給付金」と「家賃支援給付金」の継続と再支給を求めていたが、それを拒んだ首相が「最終的には生活保護」と発言。「自助・共助・生活保護」……セーフティーネットを作っていくことが大事だ、と言うが「作っていく」では遅いと分からないのか。 今国会では「批判は謙虚に受けとめる」などと低姿勢の答弁だが具体策を語れないどころか、自身の方向性も持ち合わせていない。秋の臨時国会で100回以上繰返した「答弁を控える」よりは一見ましに思えるが、私にはなにも響かないし、何も届かない。「判断の遅れ」について「専門家に相談して判断した」と批判をそらす菅首相。4日間の予算委で、首相は「専門家」という言葉を約40回使った。専門家の意見を真摯に受け留めてきたとは到底思えないのに、ここへきて「専門家」を盾にしてかわす菅首相。「判断の遅れ」の上に、この卑怯さも批判の対象となるだろう。 27日の予算委で小池晃氏が「『最後は生活保護』と言うのであれば(申請を)ためらわせているものを見直す必要があるのでは?」と訴えたが、首相の答弁は「所管大臣に委ねているから、その中で対応されるものだ。私から申し上げるのは控えたい」だって。実質、見直しに応じないとする答弁だが、招集した各大臣を差配(指図してとりさばくこと)する立場と責任を放棄しているようでは頼りにならない。大変だろうが、各大臣に孤軍奮闘してもらう以外にコロナ禍を脱出する道はなさそうだ。もちろん、一個人としてできる協力はするが…… 申し訳ないが、菅首相は、『僕は、とても足りないから「あとは君たちでなんとかしてね」くらいが状態としていちばん好き。』ってことになるのか。残念だが、「ずらし」も「曖昧」も、計算ずくで仕込んでおく力量・度量は現首相からはうかがえない。 天豆……昨晩食べました。今年は初めてだったかな? 健忘症の私…… 今日の空……13時04分
2021.01.29
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管理されなければできない恥ずかしい世代になんてなりたくない。 滝沢 秀一 お笑いコンビ「マシンガンズ」の芸人は、定収入を得るためゴミ収集会社に勤めている。悲喜こもごもの清掃作業にあたる中、人びとの嗜好(しこう)や消費行動の歪(ひずみ)に戸惑い、そして思う。有料化、罰則などゴミ回収をめぐる規制の拡大も、ゴミの仕分けや水切り、物を買う前の要不要の一考などを一人一人がきちんと意識してやれば回避できると。『このゴミは収集できません』から。 (朝日新聞・折々のことば1561・2019.8.25) 緊急事態宣言下に深夜まで都内のクラブなどに滞在したことがバレて、「私の行動自体が少し軽かったと反省している」とお詫びを述べた自民党の松本純・元国家公安委員長(70)だが、「少し軽い」ってのはどういうことか。もう一人、知人と飲食をした公明党の遠山清彦・前財務副大臣(51)は「心から猛省」と語った。この違いは何なんだ? 年の違いか? どうせ口だけだろうが、反省も危機管理能力もない政治家にはうんざりする。 松本純が訪れた3店の飲食店は、かねてより、いずれも要望・陳情をいただいているところで、昼間、動きが取れないから夜の時間に動いてしまったとするが、「最初のイタリア料理店ではお酒を飲んだ」と認める。要望・陳情ってのは酒を飲んで聞くものなのか。「陳情や要望を電話やオンラインで受けるという発想はなかったのか」の問いに、「それ以上にいろいろ心配ごとやらあるので、直接会ってお話を受けざるを得ない」なんて、よくぞふざけた言い訳を吐ける。面会を望んでも秘書止まりで、直接会えることなど通常はない。陳情者が出向くのがあたりまえであり、わざわざ足を運んでくれる政治家がいるとはビックリ仰天。 2軒のクラブについて「時短営業されていなく、通常営業だったのか」の答えは「お店が閉まった後。お客さんもいないし、誰もいない。店主たる人と2人だけだった」とする松本純だが、3軒目は長時間の滞在。女性であろう店主と二人きりってのは危ない。陳情とは、お互いの「情」(こころ・きもち)を「陳」並べあっていたのではないのか。話がそれてしまったが、本当に陳情を受けるなら秘書を同席させるのが当然だろう。横で聞かせて「こうやっておけ」と指示すれば済む。忙しく時間の取れない政治家ならそうするはずだから、松本純の場合はやっぱり好きで飲みに行ったと考えるのが妥当だろう。 そもそも、東京など1都3県を対象にした緊急事態宣言を受けて、自民党の二階幹事長は、『飲食を伴う会合への参加を控えるとともに、午後8時以降の不要不急の外出を自粛』するよう党所属の国会議員全員に要請文を送っている。「そんなことまでして管理しなくちゃ規律が守れないのか」と思った私がバカだった。「管理されなければできない」ではなく、「管理されてもできない」恥ずかしい国会議員がいるという現実を思い知らされた。 議員に続いて『12人がコロナ感染 二階派“秘書軍団”が「和歌山カラオケバー会食」(文春オンライン)』の見出し。 こちらは、二階派所属の鶴保庸介元沖縄北方相(53)の公設秘書2人と、門博文衆院議員(55)の公設秘書、計3人が和歌山市内のカラオケバーで飲酒を伴う会食を行い、新型コロナウイルスに感染していたと。 緊急事態宣言が発令された1月8日の夜、3人は、和歌山市内の韓国料理店で食事をした後、別の和食居酒屋へ行き、さらに3軒目に市内のカラオケバー「A」へ。カウンター10席と、テーブル席が2席しかない“密”な空間の店で、鶴保氏の公設第1秘書・X氏、公設第2秘書・Y氏と門氏の公設第2秘書・Z氏は、マイクを使い回してカラオケを楽しんでいたと。結果的に、その後、X氏・Y氏・Z氏のコロナ感染が発覚。ほどなくして店員らも感染が確認され、『1月8日に東京からの陽性者を含めた関係者が来店され、そこで飲食やカラオケをしてうつり、その後、従業員にうつり、お客さんにうつっていった可能性が高い。こうしたことから(略)クラスターに認定いたします』(文春オンラインより)と、1月21日、和歌山県は県内21例目の「クラスター」に認定。「A」の感染者は1月25日時点で、計12名に及んでいるとのこと。秘書も愚かだが、「管理されてもできない」ような議員だとしたら秘書の管理など期待できない。残念だが、こうして感染の終息は遠のいていく。襟を正してなんとかしてくれよ…… 蛇足ながら、門博文って聞き覚えがあると思ったら、農林水産大臣政務官だった中川郁子と六本木の路上で接吻している姿を週刊誌に報じられた人物。5年も前でしたが、薄っすら覚えてます。 鶴保庸介って人は、年金未納・公選法違反・速度違反による摘発及び検挙・政治資金不正支出などなど、多数の問題・不祥事を重ねてきたようです。1998年に参院選に出馬し、二階俊博(現幹事長・当時自由党)の陣頭指揮のもと31歳で初当選。それから現在までずっと議員らしいが、衆参問わず、次回の選挙では人物を正しく評価して1票を投じたいものです。 マシンガンズを知らない私ですが、滝沢秀一さんの生活は「本業がゴミ清掃員で、芸人は副業」だそうです。本業が飲み歩きで、副業が政治家みたいな方々に、爪の垢を煎じて差し上げたらいかがかしら? また今日もつまらないことに怒ってしまった…… 令和元年……米焼酎 先日一杯頂戴しました。 さっきから雨が雪に変わりました。こんな日はお湯割りで温まりましょう。身も心も……
2021.01.28
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一人でいるとき淋(さび)しいやつが / 二人寄ったらなお淋しい / おおぜい寄ったなら / だ だ だ だ だっと 堕落だな 茨木のり子 詩「一人は賑(にぎ)やか」から。もたれあうのはいや。一人でいる時こそうんと華やいでいたい。孤独は一人ぼっちとは違う。「夢がぱちぱち はぜてくる / よからぬ思いも 湧いてくる」と、詩人は詠(うた)う。馴(な)れあうのではなく、自分を囲うのでもなく、自分の輪郭をじりじり焼いてみよ、ということか。きりっとした孤独、さんざめく孤独。 (朝日新聞・折々のことば1974・2020.10.25) 与党議員による夜のクラブ通いが見つかってしまい、反省無き政権の姿があらわになる。「大変申し訳ない」と菅首相は詫びるが、ステーキ会食の前科者の言葉には真剣さが感じられない。 一人は、公明党・遠山清彦幹事長代理……22日、レストランと銀座のクラブをはしご。11時を越える時刻まで知人と滞在していたと。「切り上げて帰るべきだった。猛省している」と述べたようだが、緊急事態宣言下を承知の上でやっておきながら「猛省」だなんてアホらしくて開いた口がふさがらない。文字通り『だ だ だ だ だっと 堕落』だ。 立場をわきまえないもう一人の愚か者は、自民党・松本純国対委員長代理。「立場」と書いたが、一国民としても恥ずべき行いだ。 店からの「要望・陳情を承るため」だったと言うが、永田町を後にした彼が公用車でイタリアンレストランに向かったのは、折も折、菅総理にとって初めてとなる通常国会が招集された1月18日。午後6時5分頃入店し、店を出たのは午後8時50分頃だと。飲食店への時短要請をしている側が、閉店時刻を延長させていたことになる。 国民に外出自粛要請も出されているなか、彼はこれで終わらない暴挙に出た。レストランからタクシーを使い、午後9時頃1軒目のクラブへ。30分後に出てきて終わりではない。新橋方面へ数分ほど歩いた後、別の雑居ビルへと入っていき、出てきたのが午後11時20分頃だったと。時短営業・外出自粛を求める者が取るべき行いか。 私の住む町のスナックやバーは、「8時までだと仕事にならない」と休業している。居酒屋も「仕方ないね」と時短を受け入れ、刻限にはお客を帰している。もちろん客も「店に迷惑はかけられないし」と足早に帰宅するが、今日からは無視する店やお客も出て来るやもしれない。 国会では、「入院措置の拒否や、入院先から逃げ出した場合で、1年以下の懲役か100万円以下の罰金」など、法改正案が提出されている。政府は「行動の制約には罰則による強制力という最終的な手段が不可欠」とするが、立法府に属するこんな体たらくな与党国会議員が決めたことに従えるか。 医療の逼迫を知りながら、医療従事者への敬意を口にする「恥」という言葉を持ち合わせていない彼らには法案を審議しする資格はない。法律がなくても、このような罪深い振る舞いをした彼らは禁錮刑に値する。馴れあい与党は辞職勧告など出さないだろうから、堕落の象徴議員たちは即刻自ら辞職されたし。 汲む―Y・Yに― 茨木のり子『…… 初々しさが大切なの 人に対しても世の中に対しても 人を人とも思わなくなったとき 堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを 隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました ……』 1週間ぶりに行ってきました。高齢者の自粛徹底が増えたそうで、常連さんの来店が少なくなったそうです。誰か来るまでと思いながら、少々長居をした今日でした。
2021.01.27
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決して早回しできないものがある 加藤典洋 短縮したり圧縮したりできないもの、どうしても省くことができないものが、経験にはある。人生においては暗中模索が続く思春期がそれだと、文芸評論家は言う。作文もそう。書くことに抵抗というかつかえのようなものがあって、書くうちそれが自分と「のっぴきならない関係」になる。そんな「ギクシャク」を経てはじめて文章は「色づく」と。『言語表現法講義』から。 (朝日新聞・折々のことば1576・2019.9.10) 予算委員会などでの答弁と違い、質問通告に基づいて、あらかじめ用意した答弁書を読み上げる代表質問。これまでも問題視されてきた菅首相の答弁能力だが、準備された答弁書からは輝きはなかった。「丁寧さに欠ける」と短すぎる答弁も問題視されているが、質問者の後ろには国民がいることを忘れているとしか思えない。1月21日の参院本会議。自民党の武見敬三氏が30分弱の質問をしたにもかかわらず、菅首相の答弁は11分半。立憲民主党の水岡俊一氏への答弁も12分ほどで終了。菅首相の答弁時間は30分が確保されていたにもかかわらずだ。30分の質問があれば、それに見合った形の答弁が求められるのだがかみ合わず空っぽ答弁には「何を思い描いているのか」とがっかりさせられた。 昨年1月の安倍政権では、質問時間5時間50分に対して、政府答弁は5時間10分。『最低でも県外』という公約や、デフレが進行していたなど民主党政権時を持ち出し、野党への攻撃も織り交ぜた安倍前首相だったが、質問時間に対する政府答弁の時間割合は約89%。 対して、菅首相の場合は、質問時間6時間20分で、政府答弁時間はたったの3時間45分あまり。質問時間に対する政府答弁の時間割合はわずか59%。国民の知りたいことから逃げている、隠しているのだろうか。いやいや、答弁原稿を真剣に書くと「のっぴきならない」ことになることを予期して削ったに違いない。疑問や不安をかかえる国民に対して説明ができなくなっているのが、菅首相と彼が率いる現在の政府だと解釈する。 坂井官房副長官が「6月までに接種対象となる全ての国民に必要な数量の確保は見込んでいる」と記者会見で語ったことに対し、「まだ供給スケジュールは決まっていない」と否定した河野行革ワクチン担当相。官邸幹部と担当閣僚の足並みが乱れている。 早回しして取り組んでしまい、やっとストップしたGoToトラベル。当分不要なはずだが追加経費に1兆円を盛り込み、緊急事態宣言前から罰則を設けようとする改正案などなど週明けからの国会を注視したい。官僚の答弁書を使わず、真っすぐ正面を向いて自分の言葉で語ることを首相には求める。「1カ月後に必ず事態を改善させる」と約束した2月7日まであとわずか。 ロウバイ……菅さん、狼狽しないでね。
2021.01.24
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君のエサ代、稼いでくるからね 宇崎竜童 作曲家は拾ってきた子猫に首ったけ。出がけにもこう声をかける。そして猫から学んだのは「無償の愛」だという。人に何かしてあげても、「返礼がねえな。挨拶、全然ねえな」とすぐに思ってしまうが、お返しなど求めない愛もあると知ったと。猫がどう思っているかは知らないが、すべて猫中心に回る生活、わからなくもない。BS日テレの「MY STORY」(8月19日放送)から。 (朝日新聞・折々のことば1254・2018.10.12) 宇崎竜童のCDは持っていないけど、氏の歌う「身も心も」は好き。もっと好きなのは役者竜童。お初役:梶芽衣子との映画「曾根崎心中」の徳兵衛:宇崎竜童は懐かしくもしっかりと記憶に残っている。なんと、昭和53年(1978年)公開だったらしい。 さておき、なんでこんな折々のことばを持ってきたかと言えば、菅首相の「食い扶持」発言が引っかかっていたから。 18日の施政方針演説で、「日本は、戦後の荒廃から、国民の努力と政策で、ここまで経済発展を遂げてきた。しかし、資源の乏しい日本にとって、これからがまさに正念場となる。国民の食いぶちをつくっていくのが、お前の仕事だ」と、「政治の師」と仰ぐ梶山静六・元官房長官から言われたことばを紹介した菅首相は(いま一つの言葉は省略)、「私の信条としてきた」として、梶山氏のことばを胸に「国民のために働く内閣」として全力を尽くすと決意を示した。 私が引っかかっているのは何かと言えば「食いぶち」の指す意味が不明なこと。「扶持(ふち)」とは主君から家臣に与えられた米で、金銭の代わりに支給していたもの。「扶持米(ふちまい)」の略でもあると。端的に「食いぶち」とは、「食費」「食べるためのお金」ということになるだろうが、首相の描くのはこれだけか。 竜童氏のように「エサ代」とするなら分かりやすいが、現代における「食いぶち」の意味は「暮らすために必要なお金」であり、家賃や光熱費を含め、生活に必要な費用=「生活費」として使われている。また、「食べていくための仕事」も該当するだろう。コロナ禍で職を失ったり、家賃の払えない人も多いが、どの食い扶持をいかにして作ってくれるのかを明確に伝えてほしいものだ。 世の中疲弊しているんだから、「歳費20%減額」とか、「文書通信交通滞在費」や「政党助成金」は受領せず、コロナ禍対策に使いますぐらい言えばいいのに。 国会議員に毎月支給される「文書通信交通滞在費」100万円。年間1200万円が税金から支払われているが、領収書の届け出は不要。「公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため」が目的の費用だが、今の時代、そんなことに毎月100万円も必要だとは誰も思わない。 文通費の公開を始めた日本維新の会について、朝日新聞(2017年12月27日)が伝えていた。『…16年分の維新の衆参両院議員25人(前職を含む)の使途報告書を朝日新聞が分析した。その結果、前年からの繰り越しを含む総額2億8千万円のうち、64%にあたる1億8千万円が、議員本人の政治団体に寄付されていた。25人中8人は寄付が80%以上で、うち3人は90%を超えていた。…』 今日現在も寄付が継続されているかは不明だが、寄付をしてしまえば違う目的に使える便利な文通費など止めてしまえ。多くの国民が生活に苦しんでいる今こそ、国会議員の年収を含めて議論されたし。「国民のために働く内閣」などと当たり前のことを言わないで。あなたの食い扶持(生活費)は、我々国民の税金であることをお忘れなく。《おまけ》 先日、またMaanaさんにお会いした。東京生活は長いけど、北海道生まれの彼女は函館居酒屋「ながまる」さんがお気に入りの様子。8周年のお祝いに来られたんでしょう。今回は、「PCRやってきました」と手を差し出してくれたので握手。私は検査してないんだけどね~ でも、マイ消毒液で手はきれいにしてました。 コロナ禍で厳しい年ですが、より一層、大きく羽ばたけますよう心より祈ります。笑顔でファイト!!! 常連さん達からのお祝い……お店に合わせたサイズですが、みなさんの心遣いは嬉しいでしょう。アルコールを送られる方もおいでですが、主の飲めない日本酒を持ってこられる方もいましたっけ…… その日のお通し……この時期にホタルイカを食すのは生まれて初めてでした。チビのくせにちゃんとミソの味。早く大きいのが食べたいな~ 今朝の喫茶店……寒いからさぼっていたら「売上協力してきたらいかが」と、連れ合いの言葉に従って行ってきました。 ようやく沖縄県も独自宣言。営業時短要請を県内全域に広げ、時間を午後10時までから午後8時までに前倒しとのこと。飲食店ばかりターゲットになっているようだが、昼間は良いのかね? 昼夜を問わず、大人数での会話付き会食は感染リスクが高いだろうが、一人の飲食はどうなんだ? 周囲の他の客との距離があって、換気・消毒がなされている店で一人黙って飲むだけなら深夜でも大丈夫そうな気はするんだけど。そもそもそんな時間には外出しないし、いつも独り酒の私だけど、中途半端でなんとなく的外れな政策は都度見直してくださいませ。
2021.01.20
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これほど知識が溢(あふ)れているのに、それが知恵に結びつかない時代は、実際これまでの歴史にはなかった。 ティム・インゴルド 知識は世界をある程度予測可能なものとすることで人々の不安を振り払ってくれる。が、いちど知識による武装を得たら、人はそれ以上世界に注意を払わなくなる。知恵とは、逆に世界に飛び込み、それと語らう中で「道」を探すこと。今はこのバランスが崩れていると人類学者は憂う。『人類学とは何か』(奥野克巳・宮崎幸子訳)から。 (朝日新聞・折々のことば1942・2020.9.22) 平成7年(1995年)1月17日の未明、午前5時46分に起きたM7.3の地震……兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)から26年が経った。 災害関連死を含め6434人(直接死は約5500人)、行方不明者3人、負傷者は4万3792人に上り、家屋の全半壊は約25万棟の大被害。多くの公共建物も被災し、救助のための道路は寸断された。鉄道も随所で倒壊し物資も運べない。電気・ガス・水道、いわゆるライフラインも途絶え当たり前の日常生活が長期間停止した。 人口集中地における地震による被害の大きさは知識として持っている。大都市近辺に震度7の地震を引き起こす活断層の存在も知識として持っている。数百程度だった震度観測点は、現在では4000を超すようになったが、観測点であり当然地震の予測はできない。政府はこの震災後に、内閣危機管理監や危機管理専門チームなどを整備したが次に来る地震への対策は見えてこない。新耐震設計基準に沿って今年度中に95%の建物を耐震化すると言っていた政府だが、見通しは絶望的。 コロナ感染が爆発している今、大地震に見舞われたらどうなるのか? 想像するだけで身の毛がよだつ。政府にとって今回の新型コロナは想定外だったかもしれないが、知識はあったはず。なかったとしたら「国民の暮らしを守る」ことはできない。 2002年~2003年、アジアやカナダを中心に感染拡大し、2003年3月にWHOから「グローバルアラート」が出されSARS(重症急性呼吸器症候群)。 2012年、アラビア半島の国々を中心として発生し、ヨーロッパ地域などにも感染が拡大したMERS(中東呼吸器症候群)。患者の約半数が死亡しているMERSは、継続的に現在も患者が報告されていると聞く。 地震も感染症も知識として持っていながら、起こりうる事態に備える対策を執ってこなかった政府。外国でのロックアウトを横目に、しつこくGo Toを継続し続けた無責任な政府。対岸の火事としか思っていなかったようだ。罰則導入の法改正も聞こえてくるが、終息に向けての緊急対策と同時に、これからの社会の在り方も英知を集結し、真剣に道を探されたし。「天災は忘れた頃にやってくる」……寺田寅彦の言葉を忘れずに……《おまけ》 昨日は、明治神宮も行ったけど、碑文谷八幡宮へも行きました。 お焚き上げしてもらうのに、古札を納めて来た私です。例年 碑文谷公園で行われていた「火まつり」は今年は中止。可燃ゴミとして出される方もいらっしゃるけど、やっぱり抵抗があるものね~ 八幡様は今日までだったかしら? 火事になりませんように…… 先日 見かけたので買ってみたら、そこそこ美味しかったから今朝はこれ…… 自宅でモーニング……このチーズバーガー、ピクルスが入っていない点も私は評価しています。マックより好きかも……ちなみに関西では「マクド(クにアクセント)」言いますねん。 なんや分けの分からん日記になってもうた。あかんな~
2021.01.17
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この人でなければ絶対ダメだと思える人の下で働かなければモチベーションを保ち続けられない。 岸田 周三「自分が心からおいしいと思う店」で修行せよと、フレンチのシェフは言う。人を駆るのは、あんなふうになりたいという憧れ。心を激しく揺さぶられたからこそ憧れるのだが、あんなふうにということ以外は実は知らない。だから、技術以上にその人の表情や身のこなしを一つ一つ食い入るように見る。「月間専門料理」昨年4月号から。 (朝日新聞・折々のことば1143・2018.6.19) 既に発出済の1都3県に加え、新たに7府県も緊急事態宣言の対象にすると、1週間足らずで方針転換を発表した菅首相。外国人入国も一転して全面停止。先の発出時には「夜8時以降」と何度も繰り返した不要不急の外出自粛を、昨夜の会見では「日中も」と改めた。前回同様に「1ヶ月で感染拡大を絶対に阻止する」と決意を強調するが、具体的展望は何一つ首相自身の口から語られることはなかった。 菅官房長官を、圧倒的多数で自民党総裁・首相に導いたのは党所属の大多数の国会議員。日本のリーダーとして間違いなく秀でていると確信をもって判断したのか。何を根拠に「この人でなければ絶対ダメだ」と考えたのか聞いてみたい。 昨日の政府対策本部で、首相は「大阪府、京都府、兵庫県、愛知県、岐阜県、静岡県、栃木県の7府県について、特措法に基づく緊急事態宣言の対象といたします」と発言し、福岡と静岡を読み間違えた。府県からの要請のなかった県であり、政府が主導したことをアピールするために加えたのに、頭には入っていないのか。「頭にない」と言う印象は会見のたびに増幅されている。本気で考えているのだろうかと不安が募る。 保健所による行動歴などの調査を感染者が拒否した場合の罰則や事例の公表などについて問われると「どのぐらい協力のいただけないケースがあったのか、実例について申し上げる必要があると思っている」と罰則導入については語らなかった。見かねた尾身会長が「協力してもらえるような支援の仕組みというのをした方が良いという意見と、最低限の罰則も場合によってはやむを得ないという意見がある」と解説。首相自身の考えはないのだろうか。 もっと他人任せなのは、飲食店への営業時短要請の効果と、休業要請に踏み込む可能性について問われ「今回、さらに対策をお願いするので、必ず効果が出てくる」とだけ答え「専門的な視点から、先生、よろしいですか」と尾身会長に託す情けない菅首相。尾身会長が「最悪のことも想定しなくてはいけない。最悪の場合は休業要請は選択肢としてあり得る……」と堂々と述べたが、政治判断は首相の仕事だろうに。可能性も視野に入っていないのかといぶかしく思う。 医療体制強化の法整備を問われた首相は「国民皆保険、そして多くのみなさんがその診察を受けられる今の仕組みを続けていくなかで、コロナがあって、そうしたことも含めてもう一度検証していく必要があると思っている。必要であれば、そこは改正をするというのは当然のことだと思う」と述べたが、意味不明。国民皆保険なんて問うてない。目が泳いでいるように見受けられ、質問に真剣に耳を傾ける姿勢もうかがえず、国民に向けての的確な発信がなされたとは到底思えない。内閣を含めて、菅氏を首相に推し上げたした自民党国会議員には、より強固なバックアップを願いたい。 政府が主導した例外的なケースとなった福岡県に関して、解せないことがある。12日、福岡県も対象としたい政府の西村経再相が、消極的だった小川洋知事に「(今後は)追加指定は考えていない。最後の船だ」と電話で説明があったと、小川氏は13日朝、記者団に語った。ところがどっこい、小川氏は13日夜の会見で「言い過ぎたところがある」として発言を撤回。福岡県を宣言対象とするか少し時間をかけて判断すると主張した小川氏に対して、西村氏は「時間をかける余裕はない」と述べたと修正。「時間をかける余裕はない」と言われたから「追加指定はないと」と小川氏自身が判断し、「最後の船」と表現してしまったと。「(西村)大臣がおっしゃったわけではない」と締めくくったが、やはり圧力がかかったと推測するのは私だけか。 西村氏の「最後の船」発言を伝え聞いた自民党幹部は「余計なことを」と不快感をあらわにしたと伝えられたが、その時点で「私は言っていない」の報道はなされていない。小川福岡県知事に尻拭いをさせたんだろうと、私は勝手に思っている。西村氏は、今日の参院内閣委員会閉会中審査で「感染状況次第では追加もあるということだ」と述べ、対象区域をさらに広げることもあり得るとの認識を示したが、政府内での考え方・方針が定まっていないことの証だろう。ふらつかずに信念を持った政策を築かれたし。【余談】 ※「他人任せ」と言う言葉にしたが、人まかせや、成り行き任せの意として「他力本願」を使うことがある。でも、本来の意味とは違うようだ。『「この一敗で、自力優勝の道は絶望ですね。あとは、他力本願に頼るしかないですね」スポーツ報道でよく聞かれる話です。この場合、これからいくら勝ち続けても優勝はできない。今度は相手が負けるのを待つしかない、という意味でしょう。 このように「他力本願」は、もっぱら他人の力をあてにする、他人まかせという意味で、いろんな場面で使われています。これはたいへんな誤解です。 親鸞聖人は『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』に「他力といふは如来の本願力」と明示しておられます。 だから、他力とは、他人の力ではなく、仏の力、阿弥陀仏の慈悲のはたらきをいうのです。仏さまの生きとし生けるものを救わずにはおれないという強い願いのはたらき、これが「他力本願」なのです。』と……(浄土真宗本願寺派HPより) 暇を売る店も感染防止対策……矢部さん同様にプラスチックのカードケース。横向きでも良さそう。スタンドはしっかりしています。探してこられたんでしょうが、ニーズを見越して作るメーカーはたくましい。 今日の空……9時40分 グズグズしていたらこんな時間になってしまった。今日の東京都の感染者は1502人だって。都内の累積感染者は8万人を超えたらしいが、10万人も目前でしょう。おとなしくしていましょう。
2021.01.14
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〈自己に反して〉ということが、生きることそのものとしての生には印されている。 エマニュエル・レヴィナス 生は人が担い、切り開いてゆくものであるが、人に降りかかるもの、人が否応(いやおう)なく被るものでもある。痛みや病、老い、そして死。生を限界づけるそのような契機を生は深く内蔵しながらも、それらを「耐え忍ぶ」というかたちで〈傷〉にしかと身を晒(さら)してきたと、20世紀フランスの哲学者は言う。『存在するとは別の仕方で、あるいは本質としての存在の彼方(かなた)へ』から。拙訳。 (朝日新聞・折々のことば1619・2019.10.24)『病床逼迫 受け入れ困難』……新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、医療機関の病床の逼迫が日に日に厳しくなっている。「薬物治療をしても回復しない場合、人工呼吸器をつけないまま『最後のとき』を待っている人もいる」と埼玉医大総合医療センター教授は伝える。人工呼吸器を使うために必要なスタッフ数がそろわないために受け入れが難しく「症状が悪化した高齢者の転院を受け入れる段階で、そこまでの治療を希望しないという意思表明をしている人を受け入れている。」とトリアージが始まっている。 大阪府でも昨年10月10日~12月23日の死者281人のうち、77%が人工呼吸器やICUで治療を受ける「重症」を経ずに亡くなったと。 都内では今月5日時点で、人工呼吸器かECMO(体外式膜型人工肺)を使っている重症患者は111人だが、そのほかに「亡くなるおそれがありながらこうした積極的な治療をする予定のない人が、同時点で75人いた」と関係者が語る。 累積死者数は今年1月9日に4000人を超えて4035人。一カ月前の12月9日時点・1849人からの急拡大は新規感染者数の増加推移と比較すれば一目瞭然。否応なく降りかかったコロナは自然災害かもしれないが、国と地方自治体の無策によって生じたトリアージによって死に導かれていくことを耐え忍ぶなんてことを私は許さない。アクセル一辺倒で、その時々の防御と先を見越した施策を履行しなかったことによる「人災」だ。 安倍晋三首相(自民党総裁)が突然辞意を表明した昨年8月28日、「本日は、今後の季節性インフルエンザ流行期も見据えた、新型コロナ感染症の新たな取組方針を取りまとめました。」と、安倍氏は会見で誇らしく語った。【季節性インフルエンザの流行期には、発熱等の症状を訴える方が大幅に増え、検査や医療の需要が急増することが見込まれます。これに備えるためには、今から必要な手を速やかに打っていく必要があります。更なる検査体制、医療提供体制の確保に取り組むと同時に、これまでの知見を踏まえ、重症化リスクの高い方々に医療資源を重点化していきます。】「今から必要な手を速やかに打っていく必要がある」「更なる検査体制、医療提供体制の確保に取り組む」と明言しながらも放置してきたのではないか。コロナ対策でマスク着用が定着したお蔭で、今期はインフルエンザは聞こえてこない。だが、本気で同時流行に備えていたら、病床を含む医療体制にはもう少し余裕があっただろう。【まず第一に、医療資源を重症者に重点化する観点から、感染症法に基づく権限について見直しを行います。現在、結核やSARS(重症急性呼吸器症候群)といった2類感染症以上の取扱いとなっている新型コロナについて、保健所や医療機関の負担の軽減、病床の効率的な運用を図るため、政令改正も含めて運用見直しを検討します。】 と言ったきりで特措法改正は棚上げのまま国会も閉じて過ごしてきた。【検査体制については、インフルエンザとの同時検査が可能となるよう、地域の医療機関で、1日平均20万件の検査能力を確保するなど、抜本的な拡充を目指します。】 現在の検査能力は知らないが、PCRを受けられる近隣医療機関など見当たらない。昨年暮れ、新型コロナウイルス感染症のために53歳で亡くなった羽田雄一郎参議院議員も、スムーズに検査を受けられていたら死なずに済んだことだろう。いったい現在の検査能力は何件なのか教えてほしい。【医療提供体制の面では、各都道府県において、計画に基づき、病床や宿泊療養施設の整備を着実に実施することとし、そのために必要となる財政支援を、国においてしっかりと講じてまいります。】「各都道府県において」との前書きはあるものの、病床・療養施設の整備を着実に実施すると言い切ったのだから、都道府県の履行状況を監視し、必要な是正を促す責任は国にある。見てみぬふりをしてきたから責任の押し付け合いになり、しわ寄せは国民にきた。【保健所体制の整備や危機管理体制の一層の強化にも取り組むことで、インフルエンザ流行期にも十分な医療提供体制を確保します。】 医療機関のみならず保健所もすでに崩壊寸前だが、何を強化してきたのか不思議でならない。結局、安倍晋三首相が語った取組方針は絵に描いた餅だった。口にするだけなら誰にもできる。有言実行を果たすのが先生と呼ばれる政治家の役目だろうに……菅首相、二階幹事長の顔色をうかがうんじゃなく、国民に目を向けて、思い切った決断をされたし。 ※(【 】書きは首相官邸・新型コロナウイルス感染症対策本部(第42回)より)《おまけ》 今朝は、ソーセージは長いだろうからスクランブルを頼もうと思っていたところに「茹卵ありますよ」と言われたので、こんなのになりました。スクランブルに使う2個のうち1個が茹卵になった特別メニュー。モーニングには付き物の茹卵ですが、ポエムさんでは「フォカッチャ(卵とほうれん草)」にしか使われません。不足の食材を用意していたところだったのでしょう、茹でたてでした。常連と言うほどでもないけど、ありがたい心遣いに感謝です。 感染対策万全……人がいないから、うつさないしうつされない。ランチの「フォカッチャ」は50円安いらしいけど、混むと嫌だから、今度この時間に頼んでみましょう。 千両……と言うらしい。万両とは実の付き方が違うんですね。別名クササンゴって言うそうだけど、万両と共に正月の縁起物。 またブツブツ書いてしまった。こんなことに労力使ったらあかんな~
2021.01.12
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おそらく、乳を飲むと同時に、実にいろいろなことを知る為事(しごと)をしているに相違ない。 戸井田 道三 赤ん坊は、乳首を、物をしゃぶることで世界を「勤勉に」探っているのだと、能芸の評論家は言う。しかも「しゃぶる」は「しゃべる」と地続き。人は世界との関係を口で吟味する。それが快いと、食事は美味(おい)しく、会話は弾み、心ゆくまで歌い、口づけもするが、不快だと、食欲も言葉も歌も失い、人との接触にも怯(おび)える。人の幸不幸は口に集中する。『食べることの思想』から。 (朝日新聞・折々のことば1597・2019.10.1) 緊急事態宣言を出すタイミングに関して、対応が後手に回ったなどの批判が出ていることに対し、「11月中旬以降強い危機感を持ってステージ4になれば緊急事態宣言が視野に入ると何度も申し上げてきました」と、西村経再相が自らのツイッターに反論を投稿したらしい。(朝日新聞朝刊より) 確かに11月12日の分科会後の記者会見ではそのように語っていたが、Go To トラベルの見直しはせず、分科会が感染リスクが高いと警鐘を鳴らしていたイートも放置されたままだった。おまけに翌日の京都市長との面談ではイートの利用促進を勧めていた。再三にわたり脅かしのように「緊急事態宣言」をちらつかせていたが、コロナ対応の特別措置法改正の議論もせず、逃げるように臨時国会を閉じた政府に国民は怒っている。 緊急事態宣言の発令以前に政府がやらねばならなかったことは「感染者を減らす」こと。しかし、7月以降の政府は「若者が中心だ」「医療は逼迫していない」「重症者は増えていない」「死者は増えていない」と言い続けただけ。「繁華街が中心」とも言っていたが、接待の有無を問わず飲食中の感染が多かったのは明らかだった。にもかかわらずGo To トラベルやイートを開始し、税金を使って国民を感染リスクの高い方向へ駆り立てたのは事実。 ここにきて、径路不明とされる感染源のほとんどが飲食によるものと「専門家が指摘している」と口々にしだした。専門家は昨日今日言いはじめたことではない。耳を傾けなかった証が12月のステーキ会食だろう。首相と共に会食に参加した二階幹事長は、昨日「飲食を伴う会合参加を控える」「午後8時以降の外出自粛」の徹底を求める文書を自民党所属国会議員に出したと。回覧板が回ってこないと自ら注意できない子供みたいな国会議員が多いのかもしれないが、そんな人たちに国政を任せられるか心配になる。「一番理解に苦しむのは外国からの入国規制を方向転換したこと」と昨日の日記で呟いたが、昨夜テレビ朝日の番組で「入国を止める考えはないか」を問われた菅首相の答えは「安全なところとやっている」「国内で変異株が見つかった国は停止する」と入国継続を表明した。最後の質問だったが、詰めることなく尻切れトンボのように終わったことは首相に対する遠慮に思え残念だった。直接対談できるマスメディアには、国民の知りたいことを引き出し、声を届ける役目もあるはずだが、答えにくいことを聞くと嫌われるから避けように思えた。 時事ドットコムの首相動静によると、「午後5時41分、東京・六本木のテレビ朝日着」「午後6時33分、同所発」となっているから、番組はこの時間に収録されたが、その時点で決まっていなかったことが後付けのように登場する。 1/8(金) 23:25配信の朝日新聞DIGITALでは「菅首相は、テレビ朝日の番組で中韓を含む11カ国・地域を対象にしたビジネス関係者などの入国継続を表明した。政府はこれにあわせて、日本人を含めた全入国者に出国前72時間以内に陰性を確認した証明書を求める、空港での検査を強化するといった検疫強化策を発表した。」と報じた。入国者に、それぞれの国・地域の出国前と日本への入国時の2回、陰性を確認するというものだが、これとてとってつけた後手後手の対応。批判をかわすために検疫強化を持ち出したが、偽陰性ってのは起こり得ないのか。そもそも、今後 緊急事態宣言対象の府県が増える最中の国に外国人を入国させることが正しい事か一晩さしあげるから再考されたし。 蛇足ながら、『緊急事態宣言』菅総理に聞く 全編ノーカット1として昨晩の対談動画がアップされていたが、上記の入国に関する場面はカットされている。文字起こしもこの部分だけはない。首相が、収録時に検疫強化を述べられなかったからだろうと推察するが弱腰の報道機関にはがっかりする。力学が働いたとするなら、屈することなく正面からの報道を願う。政府も後出しじゃんけんのように用意するのはやめて、ありとあらゆる可能性を考慮した対策作りに邁進されたし。 感染を抑止できなければ宣言期間の延長もある。どう考えても1ヶ月での収束は無理だろう。その時に打つ制限強化策と支援策の両方を今から準備されたし。失敗は繰り返せないことを肝に銘じて…… 9時10分の「にこま通り」……土曜日ということもあるけど、人通りは激減。苦労されている方々は多数おいでだが、早期収束に向けてみんな努力中。反省しない政治家には、国民の痛みと怒りは理解できないでしょう。 今日の空……10時29分 快晴!!!《おまけ》 長生き……暮れに買ったのにまだ元気…… 2020.12.30……同じスマホで撮っているのに、色が違います。 今日もブツブツ書いてしまった。 さてさて、何をしようかしら?
2021.01.09
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私たちは今、ちゃんと怒れているだろうか。 武田 砂鉄 ライターの武田はかつて編集者として、元新聞記者でノンフィクション作家の本田靖春の単行本未収録作品集『複眼で見よ』を刊行した。その文庫版に寄せた文章から。市民の日々の営みを損なうものがあれば、「憤りの眼差し」を向けるべき。なのに今、そういう行為を嘲笑する風潮がある。私たちは萎縮の海に「率先して溺れている」のではないか。本田にそう糾(ただ)されていると。 (朝日新聞・折々のことば1946・2020.9.26)「1ヶ月後には必ず事態を改善させる。私自身、内閣総理大臣として感染拡大防止をするために、全力を尽くし、ありとあらゆる方策を講じていく。」と、4都県への非常事態宣言を発令した菅首相が語った。「本日東京では2400人を上回るなど、厳しい状況であり、大変な危機感を持っている」ともするが、台本を読み上げる首相からは危機感や緊張感は伝わってこない。大阪・愛知・福岡などなど、昨日は全国の20都府県で感染者数は過去最多を記録したが、「現在の感染の中心は1都3県」と及び腰。全力でありとあらゆる方策を講じると言うが切り札には程遠い政府の姿勢。緊急事態宣言は、短期集中で強い手を打つ「最後のカード」にもかかわらず、なんで小出しにするのか。 一番理解に苦しむのは外国からの入国規制だ。緊急事態宣言の期間は、例外扱いしてきた11ヵ国・地域からの入国を全面的に停止するはずだったが、方針転換。国民に行動制限を依頼しながらも外国からは人を入れると。「変異ウイルスの市中感染が確認された国・地域ごとに停止」させるという。持ち込まれてから停止するとは本末転倒。すでに、英国と南アフリカ共和国において報告された変異株は日本国内でも確認されているが、これ以上持ち込ませない対策がベストとは考えないのか。 6日時点で、自宅療養している都内の人は4901人。都が確保したホテルなどで療養している人は924人で、医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するか調整中の人は3516人もいる。厚労省によると、1月5日時点での自宅療養者数は、1週間前に比べ3559人増え、1万3083人となったと。個人の事情によって入院を希望しない人もいるだろうが、結局 病床数が足りないのは明白だ。こんな状態にまでしてしまったのは政府の甘さ、指導力不足としか言いようがない。拡大防止ではなく、ゼロを目標にした政策と施策とを願う。 昨年暮れに亡くなった羽田雄一郎・参議院議員。知人が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、12月24日、PCR検査を受けたいと参議院診療所に申し出たが、無症状のため断られたと。かかりつけ医で予約を取り、27日にPCR検査を受けるために病院へ向かっていた車内で容体が急変。その場で意識を失い、病院に到着した頃には心肺停止の状態だったと。参議院診療所がいかなる所か知らないが、早く検査が受けられ、入院させてもらっていれば助かったかもしれない。自宅療養中に亡くなる方も急増している。どうしたら防げるかの答えは私にはないが、偉い先生方には知恵を出してもらいたい。国民の命を本気で守る覚悟があるなら…… ブツブツ書いてもきりがないから今日はこれでおしまい。 (1月6日読売新聞朝刊) 君達は 腹が立たないのか。『音漏れしてるやつ。傘の持ち方なってないやつ。 スマホ見ながら自転車乗るやつ。 まず、いちゃもんつけるやつ。なんでも隠そうとするやつ。 すぐ嘘つくやつ。すぐ戦争しようとするやつ。 この社会の息苦しさは、決してあなたのせいではない。 いきすぎた忍耐は、美徳でもなんでもないから。 理不尽にはきちんと怒ろう。不条理には声をあげよう。 怒りを笑うな。怒りとはエネルギーだ。 前例を打ち破り何かを生み出すためのパワーだ。 怒ることから世界は進む。 今年こそ、正しく怒ろう日本人。』宝島社「おこりんぼう像」(ノルウェー・オスロ・ヴィ―ゲラン公園) 今日の空……10時53分 残念ながら、今はすっかり曇ってしまった。 散歩は行かないからいいけど……
2021.01.08
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ぼくらは 下手でも まずい字でも じぶんの言葉で 困(こ)まります やめて下さい とはっきり書く 七円のハガキに 何通でも書く 花森 安治 貴様らのかわりはいくらでもいると、戦地で上官に言われた。「虫けら同然」に。終戦直後は、主(あるじ)は自分たち、役所も大臣も「ぼくらの家来だ」と誰もが言えた。でも、みなすぐに従順へと後戻り。が、今度こそ後へひいてはいけないと、編集者は呼びかける。雑誌「暮らしの手帖」での宣言「見よぼくら一銭五厘の旗」(1970年)から。 (朝日新聞・折々のことば1785・2020.4.12)『……民主々義の〈民〉は 庶民の民だ ぼくらの暮しを なによりも第一にする ということだ ぼくらの暮しと 企業の利益とが ぶつかったら 企業を倒す ということだ ぼくらの暮しと 政府の考え方が ぶつかったら 政府を倒す ということだ それが ほんとうの〈民主々義〉だ 政府が 本当であろうとなかろうと 今度また ぼくらが うじゃじゃけて 見ているだけだったら 七十年代も また〈幻覚の時代〉になってしまう そうなったら 今度はもう おしまいだ……』「一銭五厘の旗」とは庶民の旗、ぼろ布をつぎはぎした旗。よこしまなもの、横暴なもの、私腹をこやすもの、けじめのつかないもの、そういう庶民の安らかな暮らしをかき乱すものすべてに対する著者の怒りとでもいったらいいだろうか。(刊行当時の「毎日新聞」書評より) 今夕、緊急事態宣言が再発令される。13時33分付けのANNニュースは、東京都の感染者数は2000人を超えると伝える。こんなことになったのは誰の責任か。 昨年4月の発令時にチビマスクを配った安倍首相は、自宅でくつろぐ動画でステイホームを呼びかけた。先月は、5人以上の会食に政府が注意を呼び掛ける中、大人数でステーキ会食に臨んだ菅首相。「緊急事態宣言の時期ではない」と、感染抑制にそっぽを向いて引っ張り続けた責任は重い。無理やり開始したGo To トラベルもイートも税金を使った愚策であり、感染拡大の起爆剤だったとの反省はない。愚策より無策の方がまだよかったとも思えるが、いずれにしてもコロナに対して鈍感すぎる政府にはうんざりする。 小池都知事の初動の遅さにも苛立つ。曜日ごとの新規感染者数が日々更新された先月が最終リミットだったが、新年を迎えて2日に官邸に乗り込んだ。3知事を引き連れて「私は正月も仕事してます」とばかり、国民へのアピールか。 こんな事態になっていても東京五輪・パラリンピックの断念はしない。「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として東京で五輪・パラリンピックを開催する」と菅首相は決意を語る。誰が考えても無理なものをいたずらに結論を引き延ばす。増額分をコロナ対策に回せよ。そもそも終息してもいないのに「打ち勝った証」とは思考回路が壊れているのか。 国政・都政がお粗末なのに、最近は政治に対する国民の声は盛り上がらない。昨年の通常国会で登場した黒川検事長(を含む)の定年延長を可能にする改正は国民の抗議の輪でとん挫した。大入共通テストへの記述式問題導入見送りも受験生をはじめ民意の批判にあっての結果だった。常に世論が政治を動かすとは限らないが、それでも声をあげなければ始まらない。今年は衆院選挙が行われる選挙の年。国民が政治権力の責任を問いただすと共に、「困まります やめて下さい」と声にすることも国民の責任だろう。『……世界ではじめての ぼくら庶民の旗だ ぼくら こんどは後へひかない』(8号・第2世紀 昭和45年(1970年)10月) 一人道草をくいながら…… 一人モーニングを食し…… 一人ランチをいただく…… 一人いつも貸切の店で…… 天気の良い日は一人で歩き…… 居酒屋での晩酌も一人…… 体温計もあるし、消毒液はいつも持参の私…… (朝日新聞朝刊・2021.1.7)『言われなくても、やってます。』宝島社の広告『感染拡大は、個人の責任だそうです。』と隅に書かれています。 不用意な「濃厚接触」は絶対にしない私。多くの国民がそうしているでしょう。そんな中で「国民に油断がある」とか私たちが悪いように言われると腹が立つ。宝島社がきっかけとするような、同調圧力には屈せず、正しく怒りの声をあげよう。
2021.01.07
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La nuit porte conseil・ (夜は忠告をもたらす) フランスのことわざ 田辺貞之助編『フランス故事ことわざ辞典』によれば、「何か重大な決定をするときには、すぐにきめずに、一晩落ちついて考えろという訓(おし)え」。重要な決断は即決しないで一晩塩漬けにして待てということ。「夜は思案の母」「枕と相談せよ」とも言うらしい。知人は「明日は明日の風が吹く」とあえてキザに、ぼっきらぼうに訳し、調子に乗って「うどん食って屁(へ)こいて寝る」と訳しなおした。 (朝日新聞・折々のことば1939・2020.9.19) 先ほど行われた、菅義偉首相の記者会見。感染拡大が止まらないコロナについて「経路不明の感染原因の多くは飲食によるものと専門家が指摘している。従って、飲食でのリスクを抑えることが重要だ。そのため、夜の会合を控え、飲食店の時間短縮にご協力いただくことが最も有効ということだ」と述べた上で、国として緊急事態宣言の発出に向けて検討に入る姿勢を示した。感染拡大は家庭内感染も増えていて、要因は飲食店での会食だけだはないはずだが飲食に固執する。 昨年4月7日に当時の安倍首相が首都圏と関西圏の7都府県を対象に発出した緊急事態宣言時は人の往来は極端に減少した。飲食店の時短を含めて、テレワーク、時差出勤などなど企業への要請も行われ、人の流れを抑制したことで効果があったと思うのだが、「(これから)内容を早急に詰める」と語った菅首相の悠長さには呆れてしまう。 感染者数・重症者数・病床数や陽性率などなどから、発出する段階は決められていたはずだが「まだ(発出する)時期ではない」と繰り返してきた首相や政府。個人的には遅くとも先月中に発出すべきだと日々思っていたが、菅首相の頭には欠片もなかったのか。一晩落ちついて考えることは大切だと思うが、いったいこれから何夜考えるつもりか。菅首相も、このフランスのことわざを「ORIGAMIで食事をして屁(へ)こいて寝る」と訳すのかもしれない。 西小山ポエムに初出勤をしてきた今朝、帰りに寄ってみました。人っ子一人居ない境内をちょっとブラブラ。 円融寺釈迦堂……国の重要文化財。以前はここで豆撒きがありましたが、今年も行われないでしょう。(勝手な推測です) 阿弥陀堂(本堂)……天台宗から一時 日蓮宗に改宗し、現在は元の天台宗寺院。一応 お賽銭を納めて手を合わせてきました。南無阿弥陀仏 日源上人五重石塔……日蓮宗寺院でもあった証の石塔です。 開基日源上人……軸石に彫られています。円融寺は、仁寿3年(853年)に天台宗法眼時として開かれましたが、弘安6年(1283年)に天台宗から日蓮宗に改宗し、寺号も妙光山法華寺と改めたのが日蓮聖人の高弟日源上人です。以後400年にわたって栄えた名刹だったのに、幕府の弾圧を受けてしまい再び天台宗に…… 円融碑……日源上人五重石塔の手前にある大きな石碑。『中央の「融」の字を〇で囲み、右端に「無礙天真」と書かれています。「圓」は、まるく、あまねく、尽きないという意味で、「融」は、とけこむ、やわらぐという意味があります。また「無礙」とは妨げないことをいい、「天真」とは天から与えられた人間の純粋な本性のことです。「圓融無礙天真」とは、天から与えられた人間の自己本来の姿は何事にも妨げられることがなく、大宇宙の中に融け入って自由であるという意味です。』(円融寺HPより) 宇田川定豊先生之碑……日源上人五重石塔の左奥 宇田川定豊先生ってどんな方? 釈迦堂改修や黒仁王を信仰する仁王講の盛り上げに尽力し、碑小学校の校長も務めた方だそうです。お墓は同寺にはないようですが、功績に感謝して建てられた顕彰碑と思われます。人徳のあった方なんですね。 と言うことで、今日はこれでおしまい。
2021.01.04
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走っているからこそ考える、手や足をうごかしているからこそ思い付くのかも知れない。 矢部 潤子 平積みから返品・補充・掃除まで、元書店員は36年間、工夫に工夫を重ねた。とくに棚づくりは店の姿勢が表れる。「自分の棚が実はとても貧相で、それは単に自分の貧しさが透けて見えちゃってると不安だった」が、挫(くじ)けず走り回ったと言う。書店の仕事に限らず、忙しくてじっくり考える時間がないというのは、自分への言い訳なのか。『本を売る技術』(編集・杉江由次[よしつぐ])から。 (朝日新聞・折々のことば1734・2020.2.20) サラリーマン時代、版元として多数の書店に営業しました。「自分の棚が実はとても貧相で…」と語る矢部さんの勤めた書店は大きかったのでしょう。フロアー面積によって置ける書籍数が異なりますが、大型店ではジャンルを分けて各店員が担当します。『文学・評論』『ノンフィクション』『ビジネス・経済』『歴史・地理』『政治・社会』『人文・思想・宗教』『アート・建築・デザイン』『暮らし・健康・料理』『趣味・実用』『教育・自己啓発』『事典・年鑑』『旅行・紀行』『スポーツ・アウトドア』などなど大別したジャンルだけでも盛沢山だけど、たとえば『文学・評論』の内訳はと言うと、「文芸作品」「文学賞受賞作家」「評論・文学研究」「エッセイ・随筆」「ミステリー・サスペンス・ハードボイルド」「歴史・時代小説」「全集・選書」「SF・ホラー・ファンタジー」「戯曲・シナリオ」「古典」「経済・社会小説」「伝承・神話」「ロマンス」などなどと、これまた多岐にわたります。店員さんたちは与えられたジャンルを勉強し、1冊でも多く売れるよう任された棚を整えます。棚の前の平積みも並べ方一つで違うと、私も聞かされました。ポップも自作だから時間が足りないとこぼしていましたっけ。 書店営業での私の仕事は自社出版本の欠本補充。棚にあるシリーズ本は番号順に並べ替え、抜け落ちたスリップ(本に挟まれている短冊状の紙)も整理します。二つ折りになっているスリップの片面は「補充注文カード」になっているから、売れたらレジで保管して取次(本の問屋さん)に注文するためのものなので、抜け落ちていると補充してもらえません。定期的に訪問して都度欠本補充をする私の担当したお店では不要でした。補充数を書き込んだ紙に「番線(ばんせん)」と呼ばれる書店の認識コード印をもらい、会社から取次に流していたからです。 補充の場合にはある程度許されますが、新刊発行前の依頼にはジャンル担当者が不在では話になりません。担当者を差し置いて他ジャンルの店員さんや店長から番線をもらうことはタブーですし、そもそも平積みのお願いができませんから。従って、担当者の休日を把握しておく必要もありましたし、何より大切なことは仲良くなってもらうことでした。彼女たち(男性もおいででしたが、ほとんどが女性)も多忙ですが、私に余裕がない折は「やっておきますよ」と助けてくれました。コーヒーチケットなどをそっと渡してきたこともありますが、立場は違えど、勤め人の苦労を理解できる方々でありがたかったです。 ちなみに「番線」の名前の由来は、本を電車で配送していた時代に「何番線ホームから発送する本屋か」を表していたものらしいです。 なぜか昔話になってしまいましたが、店・店員さんのこだわりが垣間見られ、買わずとも書店をのぞくのは楽しいことです。 昨日の日記を見た連れ合いが「須賀敦子さんか~ 今読もうと思ってるところですよ」と、「となり町の山車のように」の個所に栞(しおり)を挟んで机に置いてくれました。全集、全8巻持っているらしいけど読みでがあるでしょう。日がな一日 義母の傍らで過ごす連れ合いにとって、読書の時間は就寝前のほんのわずか。好きな時にのびのびと読める時間が持てますように…… ちなみに、大学を卒業してイタリアへ留学した頃に須賀敦子さんが働いたミラノのコルシア書店を連れ合いは訪れたらしい。私との旅ではなく義母のお供だったから知らなかったが、なんとも彼女らしいと思った昨夜でした。 今日の空……9時41分 置かれた場所で咲きなさい、ではなくて、咲く場所に置きなさいってことなんですね。 杉江 由次(よしつぐ) 元書店員・矢部潤子に取材し、彼女の著作『本を売る技術』を編んだ出版社営業担当は、本の置き方というのは「子育てみたい」と言う矢部に、こう言葉を重ねる。本にも思わぬ「実力」があったり、じわじわとゆっくり育っていったり、いろんな一生がある。それを守り育てるには「置き場所の見極め」が大事。もちろん本の場合は人生と違い、見切りというのも必要だけれど。 (朝日新聞・折々のことば1735・2020.2.21) 本のように見切られないよう、自分のあり方を見極めないと……この歳になると、誰も育ててはくれない。自分を育てるのは私ということだが、これ以上育つかは疑問符がつく。 箱根駅伝は、10区スタート時に3分19秒差あった創価大を逆転して駒大が優勝した。最終区での逆転劇は史上9回目らしい。逆転されて初優勝を逃した創価大は悔しいだろうが、良いレースだった。バネにして来年頑張って。 蛇足ながら、沿道の連なった観衆に向けてだろうが、テレビには「沿道での観戦はお控え下さい」とテロップが流れた区間があったそうだ。テレビを見ていない沿道の人には伝わらないのに…… 緊急事態宣言の必要性を強く訴えた知事側に対し、「要望は国として受け止める」と西村経再相。受けとめるだけで発出には後ろ向きらしい。都・県知事に飲食店に対する一層の営業時間短縮要請をすることで矛先をかわす。この温度差はなぜなのか? 菅首相自ら会談に応じれば良いのに、そうしないのは発出にはとことん反対なんだろう。それでもいいが、反対ならそのエビデンスとやらを示されたし。自粛だけを求めても簡単におさまる国民ではなくなっているんだから。
2021.01.03
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列車は、ひとつひとつの駅でひろわれるのを待っている「時間」を、いわば集金人にようにひとつひとつ集めながら走っているのだ。 須賀 敦子 作家は学生の頃、上京のたびに鈍行の夜行列車に乗った。あと何時間?とため息をついてはまた眠りこける。目が醒(さ)めると無人の駅。どこかから滝の落ちる音がした。列車が再びゆっくり走り出した時、ふと思った。時間は過ぎてゆくものではなく、拾い集められることで一つの流れになるのだと。随想「となり町の山車のように」から。 (朝日新聞・折々のことば2011・2020.12.2) モーニングに行き新聞に目を通す。日記を書き、散歩に行く。夕方になったら液体を飲んで酔っ払う……時の流れに身をまかせのごとく、思いとは裏腹にただ淡々と流れてゆく日常の繰り返し。こんなんじゃ駄目だなと改めて気付く。 50を越えてから短くなった1年だが、60からはますます急加速で時は過ぎてゆく。『…もう神社仏閣はかなり網羅しましたね。範囲を拡げるか?違う目的地を新設するか?……』と、古い知り合いのMさんからの年賀状。健康のために散歩をしだしたのだが、時間を過ごすための手段だったかもしれない。今年は、時間を拾い集められるような、何か別の目的・方法を模索しなければならないようだ。須賀さんの「時のかけらたち」を読んでみようか。 ※ 須賀敦子さん……イタリア文学者・随筆家 結婚した夫ジュゼッペ・リッカ(ペッピーノ)と、谷崎潤一郎・川端康成など日本文学のイタリア語翻訳に励むも、結婚6年にしてペッピーノは41歳で病没。ペッピーノは貧しい鉄道員の息子で、須賀敦子は彼ら家族にふれて初めて貧しさを知ったと。 イタリア映画「鉄道員」ピエトロ・ジェルミ演じる厳格で一徹な機関士・アンドレア・マルコッチが脳裏に浮かんだ。 元旦は中華おせちで幕があがります。贅沢ですね。 金粉入り日本酒も付き物。 エビは油が手に付くのを忘れてた。 鴨も癖がなくてよかった。 ちょろぎ……大好きです。長寿を願って「長老木」「長老喜」「長老貴」なんて漢字をあてるらしい。生姜とばかり思っていたけど、シソ科多年草の植物で根にできる球根のようなものだそうです。 暮れに、連れ合いがくれました。幸せだけど飲み過ぎ注意!!! この紹興酒、美味しいです。連れ合いが買ってくれたのが1本あるけど、昨日は飲むの忘れました。日本酒とウイスキーをやったからチャンポン防止。 今日の空……11時23分 充実した1年となりますように……
2021.01.02
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命もいらぬ、名もいらぬ。官位も金もいらぬという人は、始末に困るものなり。 西郷 隆盛 ここで「始末に困る」は「手に負えぬ」「扱いにくい」「手を焼く」という意味。世間の習いを一顧だにしない偏屈の人、それくらいに破格の人でないと「大業」はなしえないと西郷は言う。維新後、政府と対立し下野した西郷の許(もと)へ学びに行った旧庄内藩士らの編纂(へんさん)による『大西郷遺訓』(林房雄訳)から。同時代の尺度では測れぬ人にして初めて、時代を超える場所に立ちうる。 (朝日新聞・折々のことば1694・2020.1.10) 25日の衆参両院の議院運営委員会終了後、「説明責任を果たすことができたのではないかと思っている」と述べた安倍晋三前首相。さらに「来年の選挙には出馬し、国民の信を問いたい」とも語った。西郷隆盛いわく、命や名、官位も金もいらぬ人には手を焼くようだが、この期に及んでも全てを欲する安倍氏には困ったものだ。 終了後に「知りうる限りのことは、すべて話をさせていただいた」としたが、「(過去の)答弁を訂正する発言を行わせて頂きたい」と安倍氏自らが申し出たにもかかわらず、何をどのように訂正するかは言わずに体裁だけ整えただけで終了。「桜を見る会」前夜祭の費用負担を行ったことだけは明かしたが、全て秘書がやったことで自分は知らなかったと。あれが一国の首相を務めた者の説明責任とは恐れ入る。 国会では(ホテルからの)明細書はない・ない・ない…と言っていたが、「明細書がないのは、事務所にないということです。」とご飯論法まで飛び出す。明細書も領収書もないのにどのように収支報告書を訂正したのかも不明瞭。「なぜホテルに確認しなかったのか」の質問には「いや、だから、その確認というのはですね、確認というのは、明細書を出してもらいたいということですから、明細書は営業の秘密にかかることから、公開を前提とする上において明細書を出すことはできないというふうにお答えをしていると。明細書がないということではなくて、というふうにお答えをしているという ことです。」なんて自ら真実を知る気がない。実際は知っていたが秘書の責任にしてしまったと思うのは私だけか。「安倍晋三後援会は夕食会の主催はしたものの、契約主体はあくまでも個々の参加者であった。」と語っていた過去の答弁での誤りは正されていない。ホテルは800人もの個々人と契約することなどあり得ないだろうし、契約主体を明かせない事情があるはずだ。だから明細書も補填に関する領収書も提出できない(しない)のは見え見え。 補填費用は、事務所に預けてあった安倍氏個人の預金から(秘書が無断で)捻出されたとするが、政治資金と個人の資金は区別されておらず、どんぶり勘定の運営としか言いようがない。安倍氏個人の資金に対する収支報告書はどのようになっているのか? 何百万円もなくなっていても気付かず平気で暮らしていける人は良いが、個人の財布のチェックもできない国会議員に血税は任せられない。 収支報告書未記載を違法と認識しつつも嘘をつき、黙って個人預金に手を付けた秘書だが、安倍氏は業務上横領で訴えはしないと言う。公設秘書はどの議員の下で活動するかは異なるが、税金で仕事をしているのだから国民のために働くことが大原則。安倍氏の了承なしに行ったことが真実であるなら国民への背信行為でもある。安倍氏がしないのなら、国民を代表して今回彼らを告発した弁護士さんらに追告訴・告発をお願いしたい。秘書が偽証罪を問われる法廷の場に立てば、安倍氏が語らなかった真実が聞かれるかもしれない。 そもそも、安倍氏に対して行われた検察当局の聴取状況・内容は伝えられないが、国民の信頼に応えうる十分な確認が行われたのだろうか? 安倍氏が、国会において際限なく吐き続けた(虚言といわれている)答弁は子どもが考えてもウソだとわかる。特捜部なら、その矛盾点や不合理を衝くことはたやすいと思うのだが、力学が働いたのか。 疑問点はたくさんある。「検察が、明細書の内容を把握した上で、不起訴の判断をしたので、明細書を隠す理由がない」と、不起訴判断を盾にとって免れる安倍氏であり、明細書の提出を改めて拒むが、いったい何処宛てだったのか。後援会ではなく「晋和会」ではなかったのかと疑惑を抱く。「契約主体はあくまでも個々の参加者であったから、政治資金報告書に記載すべき支払いはなかった」としていたが、安倍氏自身の会費はどこから出したのか。自らの飲食はなかったと以前に答弁したが「挨拶後の乾杯には口を付けた」と、ある報道で見た。コップ一杯でもホテルのサービスを受けたこととなり、タダ飲みは許されるはずはないし、いくら懇意なホテルであってもマナー違反の自覚ぐらいは持っているだろう。こんな些細な一点をとっても、自分の参加費も含めて事務所が補填することを知っていたと推察できる。 テレビの報道番組が休みに入る直前に持ってきた辺りは流石だが、苦し紛れの嘘の上塗りにしか聞こえない答弁であり、開催趣旨を大きく逸脱して後援会参加者を年々増やし続け、税金を使って私物化した桜を見る会の根本的な説明も封印されたままだ。コロナ禍においては不要不急な案件かもしれないが、年をまたいでもマスコミには追求してもらいたい。隠し誤魔化す事をくり返すばかりの政権を正さなければ、コロナ対策を含めて正しい政は望めない。 相撲は見ないんだけど……連れ合いがなまに買ってくれます。 菅義偉首相らとの8人での会食について「会食を目的にやっていない。意見交換を考えてやっている。全く無駄なことをしているわけではない」と、二階俊博幹事長が27日放送のBS朝日番組で述べた。 意見交換なら参加者に出向いてもらい、官邸の広い部屋ででもやればいい。口に入れるものが欲しいなら、こんなので充分だろう。アルコールも欲しいなら、一升瓶を各自の前に置いて手酌で飲めばいい。無駄・無理・ムラを理解していない方々に、無駄じゃないとは言って欲しくない。 なんて、今日は労力の無駄遣いをしてしまいましたとさ……
2020.12.28
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私たちは自分の仕事を全うするだけですので、感謝の言葉は要りません。ただ看護に専念させて欲しいのです。 日本看護管理学会 12月10日付の声明「日本看護管理学会より国民の皆さまへ」から。コロナ禍対応に疲弊する医療現場。感染患者に顔をすり寄せるようにして聞き、看護にあたるスタッフは、緊張と過労以上に、時に家族にすら業務の実態を隠さざるをえない。社会の「偏見」に追いつめられていると、学会は訴える。欲しいのは理解と協力なのだと。 (朝日新聞・折々のことば2030・2020.12.22) 日本における一番大きな看護系学会の声明ではないので、小池百合子都知事は耳にしなかったのか。21日の臨時記者会見で、医療従事者への感謝の気持ちを語った小池都知事だが、「小中学生に感謝の手紙を送ることを呼び掛けたい」だと。看護師などコロナ対策の最前線で働く医療従事者に、都内の子どもたちから年賀状を送らせようという。人員不足で充分看護に専念できない中で闘っており、手紙を読む暇などあるはずがない。声明のように彼らの願いは新規感染者が減り、一日も早く終息してくれること。 昨日の全国感染者数は過去最高で、東京都の曜日ごと新規感染者数は連日最高を更新中。自民党の下村博文政調会長は「特措法改正案の早期成立が必要」だとの認識を示したが国会は閉じたまま。そもそも、春から議論すべきだったにもかかわらず、ずるずる先送りにしてきたことの間違えに気付いていないのか。申し訳ないが、年末年始 不休で知恵を絞って論議すべきであり、通常国会まで待っている余裕はないはずだ。 英国からの入国制限強化を今日から実施するようだが、これとて遅すぎる。新型コロナウイルスの水際対策を巡って、菅義偉首相は「(英国から)日本に入って来るのは1日1人、2人だ」と説明していたが、実際の英国からの入国者数は、11月が1日平均約50人(日本人約40人)、12月が同約150人(同約140人)だったと加藤勝信官房長官が修正した。情報共有がなされていないとも受け取れるが、危機意識が全く感じられない。空港の検疫体制や入国者への管理をより一層厳重にしなければならない上、英国からだけでいいのかも含めて水際対策に関しても早急に議論し修正する必要がある。 口先ばかりで、危機意識が欠乏しているのは高齢者8人で忘年会を行った菅首相だけではない。尾身茂会長が参院内閣委員会の閉会中審査で「5人以上の会食は控えて欲しい」と訴えた12月17日の夜も、橋本聖子五輪担当相は6人で飲酒を伴う会食をしていたと「週刊文春」が報じた。「飲食店での会食の場が感染拡大の大きな要因になっているとみられる」と、尾身氏が警鐘を発したその晩のこと。国民には「5人以上の会食は控えて」と言いながら、「一律に5人以上は駄目だと申しあげているわけではない」なんて西村再生相が身内を擁護する発言をするから始末に負えない。「(橋本五輪相は)夜11時頃、酔っ払った様子で店から出てきたところで話を聞いた」と文春にはあるが、「長時間の会食はリスクが高いので控えて」とも発した西村氏の言葉は完全に無視したことになる。開いた口が塞がらないが、こんな状態で国民は何を、誰を信じればいいのか分からなくて当然。 Go Toキャンペーンを停止したからそれでいいだろうと高を括る政府だが、ここまで感染を拡大させてしまったのは税金をつぎ込んでまで行ったキャンペーンにあると私は思っている。「エビデンスはない」とし、「国民の油断が招いた」なんてことを口にする政府だが、「お金出すから旅行に行って」「ポイントあげるから食事に行って」と油断を煽った政府の責任は重大だ。挙句の果てはキャンセル料も税金で無駄遣い。 住民登録がないから10万円(特別定額給付金)が受け取れない路上生活者も多数いると聞く。登録がないのは本人の責任かも知れないが、「自助・共助・公助」と捨て置いていいものか。自助は無理だから路上生活。さらに、何らかの事情で保険料が払えず共助にあたる公的年金が支給されない人を救うには、国民全体で負担している税でまかなうのが当然だろう。コロナ禍を助長させたGo Toに税金をつぎ込む前にすべきことがあったはずだ。7万人とも8万人とも聞くコロナ禍による失業者への支援も必要だろう。 観光業・飲食業やそれらに関係する業種への影響はより深刻になるだろうが、手厚い支援のもとで次なる手立てをしなければこの国難は治まらないと考える。 くどくなったが、感染拡大を食い止めるには、具体性と実効性を兼ね備えた政策を政府が早急に出すことだ。政府に期待していないのだろう中川日本医師会会長は「どうぞ国民の皆様、医療従事者を守ってください。医療従事者が安心して医療に従事できるよう、医療従事者の家族と家庭が守られるよう応援してください」と昨日語った。国民頼りということだと私は思う。いつまでも、頼りにされない政府であって欲しくはない。立ち上がるのは今しかない…… 住友生命保険が募集した今年の「創作四字熟語」最優秀賞は『医師奮診(いしふんしん)』だそうだ。医療関係者皆さまのご健康を切に願っています。 七変化ならぬ、次々に色のかわる雪だるま……クリスマスには無縁の我が家ですが、見ているとなごみます。 ゆで豚のおろしドレッシング……私なりの経済活動・飲食店支援 こんな状態だから感染リスクはゼロです。為念…… もうじき3時……今日の東京都は何人かしら? 見るのが怖い。
2020.12.24
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今持つべき目的は、何か素晴らしいことをしようというのではなく、酷(ひど)すぎる状態になってしまうのを避けることです。 エマニュエル・トッド 民主主義は対立する複数の意見を許容するものである以上、危機に際しても「完璧な解決策を期待してはいけない」と、フランスの歴史家は言う。それを乗り越えようにも「政治的な無秩序の度合いが変わる」だけ。何かに救いを求めるのでなく、もたつきながらも「泥の中を通り抜ける」ことが肝要だと。『大分断』(大野舞訳)から。 (朝日新聞・折々のことば2005・2020.11.26) 11月13日の日記で『11月3日の「入院・療養中」は6,576人で、そのうち「重症」は163人だったが、11月12日の「入院・療養中」は9,791人で、「重症」は226人と急激に上昇していることは火を見るより明らか』と書き、危機感を抱いていたが、あれから2週間(11月26日現在)で「入院・療養中」が18,692人で、そのうち「重症」は410人……23日間で「入院・療養中」は2.8倍、「重症」は2.5倍と急増しているにもかかわらず踏み込んだ決断をしない政府や都知事。 医療関係者からは逼迫具合が日々伝えられ、分科会の尾身茂会長は「人々の個人の努力に頼るステージは過ぎた」「感染拡大地域とそうでない地域の行き来を控えるのは必須」だとし、政府や自治体への対策強化を訴える。 それでも、動かざること山の如しの菅首相……「風林火山」の一番目は「其の疾(はや)きこと風の如く」だが、スピード感なきことにはまったく当事者意識が感じられない。昨夜の記者会見でも「この3週間が極めて重要な時期」とし「皆さんと一緒に感染拡大を何としても乗り越えていきたい」と呼びかけた菅首相だが、トラベルの質問には答えなかった。恩恵に与れるGo Toトラベルのみならず、「そこから出ないことが非常に重要」と語る尾身会長の言葉通り、不要不急の外出自粛を強く求めるのが国を預かる政治家の責務だろうに。「東京からの出発まで止めると事業そのものの意味が薄れる」と考えているのだろうが、不公平感の大きなこれら事業と国民の命とどちらが重いのか。病床数を増やす、保健所で働く人を600人増やしたと言うが、感染による入院患者が増えればその他の治療が受けにくくなるのは経験済み。第1波の最中、コロナではなかったがなかなか引き受けてもらえず数日の自宅待機後、やっと入院できたがあっけなく亡くなった方を知っている。「早く診てくれていれば」と無念を口にする奥さんだが、このままいけば来月にはパンクするだろうし、同じようなことが起こる。 Go Toイートのプレミアム付き食事券の新規発行を9都道府県が一時停止とのことだが、農林水産省が地域に検討を要請していた結果だ。トラベルも地域の感染状況に応じた検討と対策を積極的に要請すべきだろう。出ていくことも含めて「トラベルは国の政策」などと意地を張らず、風の如きの決断を都知事には求める。 そう言えば、接触感染アプリCOCOAはどうなっているのか? すっかり耳にしなくなったが、スマホを持っているGo To利用者には強制しているのか? トラベルも食事券もインストールしていなければ購入資格がないとしているんだろうね。やってないか~ 朝刊にあった週刊ポストの広告『菅首相「2500人 後援者パーティー」は政治資金収支報告書不記載だった』……会費1500円、高級ホテルで支援者を接待。「ゴルフコンペ」も「成田山バスツアー」も7年間報告なし。だって……事実なら同じ穴の貉(むじな)……どうも元気がないと思ったら、悩み事があったのね~ 毘沙門天の根付け……二村亮正作 もったいないから未使用だけど、寺院巡りをする際は携帯していくか。仏法を守護する神様だものね。
2020.11.27
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脳みそに風をとおし/はらわたを樹(き)にひっかけて干し/手は椅子の上に投げ出しておこう/足は思う所へ行くがいい 矢沢 宰(おさむ) 10代の半分以上を病院の寝台の上で過ごし、500篇(ぺん)もの詩を残して21歳で逝った矢沢は、もし秋が「もっと青い空」を運んできてくれるなら、その時は「体を分解してみよう」と、詩「ある秋の日に」に書いた。体は寝台に括(くく)りつけられていても、感覚だけは自然の中に心ゆくまで放っていたかった。『矢沢宰詩集 光る砂漠』から。 (朝日新聞・折々のことば1913・2020.8.23)『感染拡大 列島緊張』……昨日の新型コロナ全国感染者は1,662人で過去最多となったが、政府からは緊張感が伝わってこない。菅首相が言っていた「爆発的な感染は絶対に防ぐ」は本気なのか? 西村経再相は「大きな波になりつつある」としながらも「緊急事態宣言を出す状況ではない」と言う。病床や医療体制が逼迫(ひっぱく)していないと考えているのだろうが、逼迫してからでは取り返しが付かないことは経験済みのはずだ。6月後半からの第2波の際に、政府は「感染者の多くは軽症者で、医療体制は逼迫していない」と説明していたが、8月下旬の重傷者は250人を上回り多くの医療従事者に多大な負担を強いた。 今月11月3日の「入院・療養中」は6,576人で、そのうち「重症」は163人だったが、昨日の「入院・療養中」は9,791人で、「重症」は226人。急激に上昇していることは火を見るよりも明らかなのに呑気な観測をしていることに恐怖を覚える。 都内で2日連続して300人超えとなる393人の新規感染者を確認して開かれたモニタリング会議では、4段階で上から2番目に深刻なレベル3の評価を10週連続で維持した。大曲貴夫・国際感染症センター長は「このペースで増加すると4週間後には1日約1,160人に達する」と指摘し「ほとんど赤(最も深刻な警戒レベル)に近いオレンジ(2番目)」との認識を示したが、結果的には「検査体制の充実が感染者数増加の一因」などとして据え置かれた。国も都もどっちを向いているのか、開いた口が塞がらない。 新規感染者が過去最多となる236人が確認された北海道だが、緊急事態宣言下の4~5月には旅行客に向けて「来島自粛」を求めて感染防止に努めてきた北海道利尻島でも計14人の感染が判明。都会から島にウイルスを送り込む一要因となったのがGoToにあることは否めないだろう。 風が (矢沢宰)『風が あなたのふるさとの風が 橋にこしかけて あなたのくる日を待っている』 政府は、来年のオリ・パラで海外からの観客受け入れに関して、新型コロナウイルス対策で通常求めている入国後14日間の待機措置を免除する緩和策の検討に入った。今こそ国内の感染拡大抑止を最優先ですべき時なのに悠長なことだ。この先どのような事態になったらどのような対策をとるのかは説明を差し置いて、来年を検討する国や東京都の無責任さにはあきれるばかりだ。全国一律とは言わないが、GoToの停止・中止をすべきではないのか。今でなくても、ふるさとの風はいつまでも待っていてくれる。コロナで亡くなってしまっては会いに行かれないよ。 全国の医療機関にはコロナ以外の病気で長期入院を余儀なくされている患者さんも多数おいでだ。病室の窓から秋の空をながめて、足だけでもどこかへ行きたいと思っておいでのことだろう。 昭和19年(1944年)新潟県見附市に生まれた矢沢宰氏。小学校2年生にして腎結核を発症し、右腎摘出して以降 小学校へもほとんど通えず10代のほとんどを病院の寝台で暮らした。14歳の頃から詩を綴り始めるも、劇症肝炎により21歳で人生の幕を閉じた。死を意識して生きた10数年は想像だにできない。 小道がみえる……『小道がみえる 白い橋もみえる みんな 思い出の風景だ 然し私がいない 私は何処へ行ったのだ? そして私の愛は』(絶筆)《おまけ》 クラフトビレッジ西小山……って言うんだそうな。駅改札から数十秒に開店しました。高いビルが建つのかと思っていたらあっさりしていますが、たくさんのお店が出店するみたいです。 [BAKERY & CAFE VOICE LACTEE]…洋菓子・サンドイッチ [七福餃子楼]…恵比寿駅前の餃子・小籠包専門店が餃子だけで勝負 [鉄板商会]…鉄板さえあれば、肉、野菜、魚介類、お好み焼き、焼きそば…… [鎌倉や]…古都鎌倉の食材、物販が並びます [スタンド フィエスタ]…関西のクラフトビールと、キューバサンド [DEDE]…本格トルコ料理の神髄を味わえます [食堂西小山]…四季の食材を使った創作和食 [YOKA]…美味しい煮込み、美味しい刺身、美味しい焼鳥 [コーラとハンバーガー]…日本の母がつくる身体にやさしいクラフトコーラとハンバーガー(PRTIMESより) 寒椿と思われます……椿とサザンカの交雑種なんだって。 白いのもあるのね~……サザンカのDNAが入っているから花びらが一枚ずつ散るんだね~ 今日の空……10時13分 秋が青い空を運んできました。杉の木でしょう。 円融寺阿弥陀堂前のイチョウは色づいていました。 仁王門後方のイチョウもキラキラ…… 本堂左脇のモミジは枯れ始めていました。 マスクをして秋を探しに行こうかと思ったけど、日暮れがすっかり早くなったから今日はもうダメだな~ ちなみに今日は坂の予定だったけど、モーニング帰りに撮ってしまったので急遽変更でした。
2020.11.13
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地方自治体の政治は、真に住民自身が、自身のために、自身で行う政治たるを得る。 石橋 湛山 戦後、首相も務めたこの言論人は、大正期末にすでに「分権主義」を唱え、市町村にもっと独自の財源を充てるべきだと主張していた。理由は、東京一極集中がだめだというのではなく、人々が政治の見物客にならずにそれを身近で見、判断し、関与すること、つまり地方自治体が「国民の公共心と聡明とを増進する実際教育」の場だというところにあった。『石橋湛山評論集』から。 (朝日新聞・折々のことば1931・2020.9.10) 賛成49.4%・反対50.6%……大阪維新の会が主導して2度目になった「大阪都構想」住民投票の結果が出た。投票権がないので構想の中身を詳しく考えたことがなく無関心だった情けない私だが、公明党が賛成に付き、自民党が反対に付いたことには注目していた。広告宣伝・ポスター・チラシなどにかける資金力は圧倒的に賛成派が有利だったし、賛成多数で可決されると目されてスタートしたが住民の声は「嫌(いや)」が勝った。前回同様に僅差での否決であり、どちらの声も尊重されるべきだろう。描いた構想に落ち度はなかったのか? 反省を基に住民のためになるであろう構想をさらに書き換えつつ、次の道を模索してもらいた。すべての国民が聡明とはいかないのだから分かりやすい言葉で丁寧に説明を尽くし、反対意見を論破することなく共に考え歩み寄る姿勢を持って、より明るく住みやすい地方自治体を目指してもらいたい。 明日投票開始のアメリカ大統領選挙。トランプVSバイデンによって米国民が分断されているようだ。支持する候補者の違いによって、仲の良かった隣人とも、あるいは親子でさえ口をきかなくなっていると。大統領選挙と同時に発生した警官による黒人殺害へのデモが分断を大きくしている要因と見る。「Black Lives Matter」を主張する人たちは沈静化とは反対に暴動の拡散も試みているらしい。自衛のために銃を持つ一般人が急増中で弾薬も不足していると。「Black Lives Matter」=「黒人の命も大切だ」と思いきや、米国では「黒人の命が大切だ」の声が多いと聞く。民主主義の国・アメリカがとんでもないことになっている。 大阪の有権者は、どうぞ喧嘩されませんように。それぞれの主張はすべきだが、どうか「All Lives Matter」であってください。 ※ 「石橋湛山(たんざん)」=日蓮宗の僧侶杉田日布(のち身延山久遠寺第81世法主)を父に持ち、明治17年(1884年)東京都麻布区に生まれる。毎日新聞社(現在の毎日新聞社とは違うらしい)に記者として入社。退社して1909年、麻布歩兵第3連隊に入隊。1911年、東洋経済新報社に入社。1946年、吉田内閣成立にともなって大蔵大臣に就任。鳩山内閣では第1次~3次まで通産大臣を勤め、鳩山首相引退後の1956年12月14日に石橋湛山が自由民主党第二第総裁に選ばれる。この時の総裁選で戦ったのは岸信介……石橋(258)に対して岸(251)の僅差で勝ち、12月23日に石橋内閣誕生。病のために1年わずかと短い在任だったが、「平民宰相」と呼ばれ、「一千億減税・一千億施策」を柱とする積極経済政策と、政官界の綱紀粛正、福祉国家の建設、雇用の増大と生産増加、国会運営の正常化、世界平和の確立など「五つの誓い」を発表して、大衆的人気を集めたと。(一般財団法人 石橋湛山記念財団HPより抜粋)「五つの誓い」……現在でも十分通用する公約だが、「誓い」ってのが良い。「三本の矢」なんてどこへ飛んで行ったかしら? と言うことで、中途半端な日記だけど今日はこれでおしまい。 色付きだすと鳥たちがついばみます。あと数日経たないと食べられません。私は好きじゃないからいいんだけど…… 柑橘系の実……長いこと緑だったのが、やっと黄色くなりました。今年はじめてなりました。 今日の空……11時12分 これから雨になるそうです。嫌だな~
2020.11.02
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人間社会の事は千緒万端にして、ただ政治のみをもって組織すべきものに非(あら)ず。 福沢 諭吉 人の世は、農商、工芸技術、学問、政治と、それぞれの「業に長ずる者」が分担しあってこそ成り立つ。とりわけ政治が飢饉(ききん)や不況、外患に臨機応変に処すべきものであるのに対し、学問は世情に幻惑されることなく「永遠の大計」を探るもの。前者の要求に応じてみだりに揺れ動いてはならないと、明治の思想家は説く。評論「学問の独立」(『福沢諭吉教育論集』所収)から。 (朝日新聞・折々のことば1977・2020.10.28) 日本学術会議の任命拒否は、政治の要求に揺れ動くことを強要するかに映る。代表質問で、6人を任命しなかった理由を問われると「人事に関することで答えを差し控える」と菅首相。任命されなかった6人の氏名等は公表されているし、会議も本人たちも理由の提示を望んでいるのに…… 会員の選考は「私が判断した」とも明言しているが、除外する前の105人分の推薦名簿は「見ていない」とする菅首相だから彼に聞いても答えられない。6人分を削った張本人に「責任者出てこい!!!」と言いたい。「民間出身者や若手が少なく、出身や大学にも偏りが出ないことも踏まえて、多様性を念頭に判断した」なんて官僚が書いたであろう文章を読み上げるが、学術会議が提出した資料では多様化を図ってきた成果が如実にうかがえる。 そもそも、推薦者一人一人に対しての研究成果など素人には判断できないし、じっくり検証する時間など菅首相にはなかっただろう。あくまで私の推測だが、「政権政府にさからう人がいますから除外しておきました」と側近が持ち込んだものを良し良しとしたのだろう。 時が立ってから「あの時はこう提言した」と反論するコロナ対策の専門家会議だが、学術会議には真っ向から勝負してほしい。予算10億円がどうのこうのと言われてもいるが、頓珍漢なアベノマスクに比べたら安くて使い道に価値がある。 コロナ感染が治まらないのに活況なGo To トラベルやイート。都の「もっとTokyo」もそうだ。時間と財布にゆとりある者たちの「無料(ただ)泊」「無料(ただ)食い」キャンペーンとしか思えない。困窮しているのは対象業種だけじゃないのだが、広く世情に目を向けず、自分たちの都合で行われるのが現在の政治。 コロナ感染防止のため「1月11日まで正月休みの延長」を口にした西村経済再生相。仕事を休むと給料が減る人たちのことなど頭にないのだろうが、「1月11日までと捉えずに、分散して休みを取ってほしいという趣旨だった」と二階幹事長に詫びを入れたと報じられている。 来年1月召集の通常国会冒頭での解散が選択肢の一つに挙げられるなか、休みを延ばすと難しいとの声もあるとのこと。「休暇は解散とは関係ない」と火消しに回っている二階氏だが、結局のところ自分たちのためになる道しか考えないようだ。 ※ 「千緒万端(せんしょばんたん)」=物事がごたごたして複雑であることの形容。『人の心の働きは千緒万端、朝は夕に異なり、夜は昼に同じからず。今日の君子は明日の小人と為るべし。』(福沢諭吉)《おまけ》 前回から長いウインナーになっちゃたけど、今朝もホットドック。不味くはないけど、やっぱり太くて短い方が好きだな~ 在庫がなくなると次は代えてくれるでしょう。ちなみにサラダは半分。マスタードも別にありますよ~ 今朝もお暇でした……9時20分 屋外販売車……いつ来たのかしら? 寒くなるこれからは屋外での飲食は辛いな~ 強力な石油ストーブでも置いたら違うんだけど…… 今日の空……10時20分 円融寺のイチョウはまだまだ緑色。 色変わりする前に散っちゃう方が多い桜の葉っぱだけど、なんとなく秋らしい。「天気が良いから散歩されたら」と連れ合いが言うから、少し歩いてくるかしら?
2020.10.29
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私たちが心底から〈悼む〉のは……呼びかけの先にいるはずの誰かであって、断じて「死者」などという抽象概念ではない 加藤 秀一 亡き人を「死者」と呼ぶのは第三者の物言いでしかないと社会学者は言う。亡き人は残された人の中で生き続けるも、いつかその人の死と共に失せる。そこに「死者」という概念が入り込む余地はないし、ましてや「国」がその人を悼むなどありえないと。「亡き人を〈悼む〉こと、『死者』を忘れること」(「アンジャリ」第37号)から。 (朝日新聞・折々のことば1965・2020.10.16) もう終わっただろうか? 故中曽根康弘元首相の「内閣・自由民主党合同葬」……半額にあたる約9600万円を国庫から支出することが伝えられ話題になっている。残りの半分は自民党が出すが、これとて政党助成金であって国民の税金に違いはないが、閣議決定だから私ごときが異を唱えても始まらない。 高いか安いかは別にして、今度は、黙禱などで弔意を示すことを求める通知を総務省が都道府県や地町村に、さらに文科省までも国立大学や都道府県教委に送ったとされることには大いなる疑問を持つ。「強制を伴うものではない」と加藤官房長官が会見で述べていたが、通知には弔旗の掲げ方や黙禱時刻を記した文章まで含まれていると。弔意を示すも示さないも、それぞれ個人が判断することなのに「右向け右」みたいなやり方には違和感がある。 00年の小渕恵三氏、04年の鈴木善幸氏、06年の橋本龍太郎氏らの合同葬でも協力要請は行ったという。橋本龍太郎氏の際は、「強制と受け止められかねない」として当時高知県知事だった弟の橋本大二郎氏が国に異議を唱えたと。また、07年の宮沢喜一氏の合同葬では「遺族の意向」として政府も文科省も哀悼の意を表す求めはしなかったと。 内閣府は合同葬の開催趣旨を『中曽根元総理は、約5年にわたり内閣総理大臣の重責を担われるなど、生涯を通じ、我が国の繁栄のために全力を傾けられたご功績及び合同葬儀の過去の先例等を総合的に勘案して、内閣と自由民主党の合同葬儀として執り行うものです。(内閣府HP)』と記している。加藤官房長官も同じ言葉を会見で発しているが、2点気になる私。 1点は「元総理のご功績」……特定政党の政治家に関して功罪の功だけを挙げて、国が学校現場に同調を求めることはいかがなものか。亡き人の罪をほじくり悪く言うつもりは全くないが、中曽根さんはこれで良かったのかと考えてしまう。 2点目は「先例を勘案して」……日本学術会議が推薦した会員候補者6名の任命を拒否した菅首相。具体的理由は一切語らず「前例を踏襲してよいのか」「総合的、俯瞰的活動を確保する観点から判断した」と前例を覆す菅首相や政府。自分たちに都合の良い事は「前例を踏襲」してしまう姿勢は大嫌い。 ちなみに、私は中曽根氏の訃報が報じられたときに心で手を合わせたからそれでいい。どうぞゆっくりお休みください。 国に異議を唱えた橋本大二郎氏は、弔意を求めるなどということは「亡き兄の本意ではない」と述べたそうだ。まったくその通りだろう……内心の自由は侵害されたくないものね。《おまけ》 お通しだけで飲んで帰ることの多い私……お腹が空かないから食べないだけなんだけど「こんなのも食べてるよ」と連れ合いへの食後報告。 サイコロステーキとウインナー……オリジナル・ソースが美味いんだな~ コンビーフの玉葱炒め……以前にも載せたっけ~ 玉子は鉄板が熱いうちに混ぜるんだよ~ コンビーフの缶は小さくなって高くなりました。そろそろ、買っておいたコンビーフでカレー作らなくちゃね~ チキンカツ……食べやすい大きさにカットして、パン粉も細かくて軽いから好きです。これはお土産にしてあげたよね~ 豚ヒレカツ……ロースよりヒレが好き。とってもソフトで美味しかった~ 牛筋のトマト煮チーズ焼き……牛筋もやわらかだよ~ サラリーマン時代は牛筋を和風出汁で炊いたりしてたっけ。近頃はまったくやらない怠け者です。 ジャガ明太チーズ……ジャガイモと明太子は相性がいいです。食品提供は「函館居酒屋ながまる」さんでした。正しくは居酒屋はアルファベットなんだけどね。「こんなに食べられるの?」って連れ合いには言われますね。でも食べてるよ~ たまにだけどね~ 以上家内通信でした。
2020.10.17
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経済回せ、経済回せていうけどさ、ない袖は振れませんがな。倹約しておかないと、それでなくとも先行き不安なのに。 入江 敦彦 コロナの渦中でも必要なものはスーパーの棚が空になるほど売れた。もっと解せないのは、「無駄遣い」はだめと教わったのに「経済回す」が美徳として語られることだと英国在住のエッセイストは言う。「始末」や「もったいない」という感覚が「経済」に蹴散らされるのがよいとは思えないと。『英国ロックダウン100日日記』から。 (朝日新聞・折々のことば1952・2020.10.2) 今朝のモーニングショーでは週末の観光地が映し出されていた。沖縄は閑散としていたが、他は結構なにぎわいようだった。経済を回す意義は理解するものの、コロナがすっかり消えたかのような映像に唖然とした私。 GoToトラベルの割引が魅力で出かけた方が多いようだが、行くことのできる人にしか恩恵のない対策で良いのか。医療従事者はおそらく行かれないだろうし、日常的に三密を回避するから行かないだろう。 8月の完全失業者数は3年3ヵ月ぶりに200万人を突破。非正規雇用の働き手は、前年同月比で120万人減っていて、そのうち7割が女性。そんな方々とは縁遠い企画だ。 GoToイートの飲食店も取材していた。ソーシャルディスタンスなんて程遠い密閉された満員の店内。テーブルを囲んで隣とは肩をぶつけるほどの至近距離。トングは手渡しで使いまわし。4~6人、ぺちゃくちゃ会話をしながらの焼肉は美味しいのだろうが、コロナ禍であることを忘れているのか? 4人で行けば4000円分のポイントが戻ってくることが魅力らしい。GoToイートの仕組みは熟知していないが、千円払って千ポイント返ってくるならタダ食いになる。 疲弊している観光・飲食業のみならず、食材等を提供する農水業を営む方々への支援を拒むものではないが、キャンペーンを利用できない人々が居る以上、格差が生まれる。使われている・つぎ込まれているのは、みんなが払っている税金だということをないがしろにしてはいないか。 幼児を預かる保育士さんや高齢者のケア―にあたる介護士さんたちは、絶対に三密での食事など避けるだろう。少子化対策を言い続ける政府だが、待機児童はなかなかゼロにはならない。高齢化対策も重要課題だが、ヘルパーさん・介護士さんは不足している。給料が安いからなり手が少ないとも聞くが、現在失業中の方々を支援育成してはいかがか。そして、国や市区町村が認可した場合には公務員並みの給料となるよう補助すべきだろう。 そうそう、目黒区のお店応援券に並ぶ行列も映っていた。二人で10万円分購入した夫婦は「10万円ぐらいの電動自転車を買おうと思って」と答えていたが、5万円儲けたことになる。一人で並んだ女性も最大の10セット・5万円購入。2万五千円のおまけがゲットできて満足顔だった。商店の支援は理解するが、わずかに限られた人だけが莫大な利を得ることには改めて大いなる違和感を覚えた。「一億総活躍」だの「働き方改革」だのとのたまうが、国にしろ都や区にしろ格差の生じる単なるバラマキには心より賛同はできない。 蛇足ながら目黒区のお店応援券の参加店名簿には「不動産」もある。家賃払うのに使えるのか? 7万五千円の家賃が五万円で済むから、住宅補助みたいな結果になる。買えた人、買えなかった人、これこそ不公平極まりないな~ GoToのみならず学術会議などなどすっきりしない昨今の世相。夫婦漫才コンビ・人生幸朗・生恵幸子が健在だったら、きっと「責任者出てこい!」の声が響いたでしょう。 昨日は晩御飯も抜きで、おまけにノンアルだったから、今朝は贅沢してナポリタン。私なりのお店支援をしようと、コーヒー豆をお土産に買ってきました。 サラリーマン現役時代は訪問する店にもっと貢献できたけど、今はなかなかそうもいかない。背広やYシャツを作る出費はなくなったが、歳をとると歯を含めて医療費などが発生します。学校を卒業して会社に勤め、転職、失業、再就職、退職と、その都度身の丈に合った「新しい生活様式」に変えるのが人の常。それでも、モーニング食べて新聞が読め、晩にはアルコールも飲める今の暮らしに感謝しています。日頃 支えてくださる皆様に感謝です。 通ったことのある道なんだけど、さっきまでまったく気付かなかった~「おりぜ」って言うんだと。民家を改造したような風情です。看板にしてあるのは、うどんを茹でる大鍋の蓋かしら?「たこのからあげ」で熱燗飲んで、「かけうどん」が良いかな~ デザートに「クリソ」も頼みそう……「鴨つけ」が団子じゃなくスライスだったらそっちなんだけど、お袋には良さそうです。 ビストロ Urushi……って言うんだと。『デートの利用に最適! 6000円のコースご利用で「お店貸切」が2名様よりできる夢のようなお店です』だって~「シャルキョトリ」って何? と思ったら「加工肉」のようです。生ハム、ソーセージ、サラミ、テリーヌなんかの総称なんだって。縁遠いから知らなかった。覚えるつもりもないから、すぐ忘れるでしょう。 どちらのお店も目黒のチケットやGoToイートに頼らずとも、近隣の方々が応援してくれていることでしょう。
2020.10.05
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不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心 石川 啄木 歌集『一握の砂』から。一つ前に「教室の窓より遁(に)げてただ一人かの城跡(しろあと)に寝に行きしかな」とあるから、授業を放棄したのだろう。見限ったのであれ、締め出されたのであれ、今の10代の人たちの孤立する心にもそれを吸い込んでくれるもっと大きなものがあればいいが。「不来方」は盛岡の雅称。自分は何者か、何になるのか。その漠とした不安もそこには託されていたかも。 (朝日新聞・折々のことば1918・2020.8.28) ※ 雅称(がしょう)=風雅な呼び方。 新総裁が苦労人の代名詞で日々もてはやされているが、そのはるか上を行く苦労人・啄木が15の時に空を見上げて頭に描いたことは何だったのか。 不来方の城とは南部藩・盛岡城。在籍していた盛岡中学校は近く、先輩であった金田一京助には、啄木が函館から東京へ移った時代にも金銭を含めて世話になったと。盛岡城址公園にあるというこの歌の歌碑の書は金田一京助によるものらしい。生きた証を世に残した両者だが、二人して寝ころんだこともあったかもしれない。 そう言えば、私が10代で登校したくなかったある朝「(庭の)芝生に寝ころんで空を見てみろよ。青くて高いよ…」と父親に言われたことがあった。きっとこの歌を思ってのことだったのだろう。 さて、全米オープン・女子シングルス、決勝戦で勝利した瞬間、コートに仰向けに寝転んだ大坂なおみさん。人種差別で殺されたと言われる名前入りの黒マスク7枚をすべて使い切っての見事な戦い。技術力も向上しているだろうが、リスクを背負うことを覚悟した人の心の強さを見せつけられた。インタビューでマスクに込めたメッセージについて訊ねられると「あなたが受け取ったメッセージは何ですか?」と答えたなおみさん。一人ひとりに考えて欲しいとういのが彼女のメッセージそのものだったのに、野暮な質問もさらりとかわすあたり、22歳とは思えない対応に驚く私。長いこと生きてはいるが、何も考えずに息をしてきた我が身が恥ずかしい。『青空はわがアルコールあおむけにわが選ぶ日々わが捨てる夢』寺山修司 啄木を意識した歌だろう……脚本家としての成功を機に、歌を捨てたのだろうか? 蛇足ながら、石川啄木の歌は幾度か日記のネタに使ったので、めくってみたら同時期に3つあった。おそらく、当時は仕事上関わっていたのかもしれない。 [2004.10.1] [2004.10.5] [2004.12.30]《おまけ》 ダンテ……と言うらしい。菊なんだろうけど、色違いが一鉢に納まっていて綺麗。 紫陽花……しぶとく頑張ってます。 今日の空……10時53分 書こうと思ったことがすんなり言葉になりません。筋書きが描けず苛立ちを抑えるには飲まなあかんか? 連れ合いは義母に付き添って知り合いの墓参に……今日もごくろうさま~
2020.09.16
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のぞみはありませんが ひかりはあります 新幹線の駅員さん 千葉・本妙寺の掲示板にあった言葉(江田智昭著『お寺の掲示板』所収)。臨床心理家・河合集雄が残したジョークから引かれた文言。河合が新幹線の切符を買おうとしたら、駅員にこう言われた。瞬間、この言葉の深い含蓄に感激し、同じ言葉を大声で返すと、駅員は「あっ、『こだま』が帰ってきた」とつぶやいたという。希望をなくしても仏様の光はずっと人を照らしている。 (朝日新聞・折々のことば1934・2020.9.13) 朝から自民党総裁候補者の主張を聞いていたが、99.99%新総裁は菅氏と言うこともあって気合が入らない私。それ以上にこの国の未来を憂いてしまう始末。「憂い」とは「愁い」とも書き、文字通り秋の心だろうか。 直近の世論調査を目にして驚かされた、不可思議な支持率の急回復。急回復どころか通り越しての急上昇だが、この8年弱で国民と官僚を無力化してきた安倍政権の力なのかもしれない。隠され、偽装され、ごまかされ続けてきたことをいとも簡単に置き去りにしてしまう国民にされてしまったのか。説明が尽くされていない事柄も、終わったこととしてしまう新総裁に群がる派閥議員。ほとんどの自民党議員が同じ考えかと思うと背筋が寒くなる。 溜まり続ける福島原発の汚染水の対応決定時期を問われ、石破氏は「年内」と答えたが、菅氏は時期には触れなかった。安倍首相が「東北の復興なくして日本の再生なし」と声を上げ、東京五輪招致に際しては「アンダーコントロールされている」とまで言い切ってからも久しいが、増え続ける汚染水処理対応は目途すら立っていない。第2次安倍内閣以降、根本匠・竹下亘・高木毅・今村雅弘・吉野正芳・渡辺博道そして田中和徳と7名の復興大臣がその職を務めたが、いったい何をしていたのか。まだ貯蔵タンク置けるからいいやとばかり、だらだら先送りで誰一人として結論を出さず終い。大臣の肩書欲しさで派閥に入っている議員さんには、国会答弁で官僚に頼らない知識と方針を持つことを願うばかり。 ワイドショーでは菅氏メインで、苦労人と持ち上げる。緊急出動時を考慮して背広でウォーキングする姿には少しだけ理解するが、車の送り迎えがあるのだから無理しなくてもいい。酒は飲まないのではなく飲めない体質だと伝えるが何の意味があるのか。パンケーキも流行らせるマスコミだが、掘り下げないことに不満な私。 引責辞任した前川喜平・元文科事務次官を「恋々と地位にしがみついた」と吐き捨てた菅氏。総理のご意向文書はあったと認めたあの前川氏に対しての人格攻撃だが、官房長官が行うことではない。怖さにふれないマスコミは嫌いだ。 GoToトラベルの東京を解除する政府……GoToの利用者で感染が判明したのは7人と説明する菅氏だが、妥当性はなく、宿泊・旅行業者が観光庁に報告した人数で、日々見つかる感染経路不明者は常に50%を超える。 劇場や映画館の満席を容認する政府……これまでの発生状況をみても、何人までなら安全とか危険とかの判断は単純ではないだろう。それでも緩和するなら数字・根拠が欲しい。第3波に至る兆候が見られるなど、締め付け再開の場合も含めて明確なラインを設けるべきだ。7月に問題となったようにキャンセル料だって発生するが、その場合どうするかなど、反省と経験とを踏まえて考えられる限りの策を検討した上でのGoであって欲しい。 コロナ禍の真っ最中にあって暮らしと経済との両立は困難だが、だからこそ新総裁・総理には人々を照らす光となることを願う。 そばに腰があって好きです。海老天の海老自体は貧弱だけど、衣が天かすと思えば十分おいしく頂戴できます。油揚げが余っていたから、今朝買ってきました。 オープンして2年みたいだったので、昨日久々に一杯だけ頂戴してきました。 前の総裁選の時期にオープンしたんでした。 [木と] 今日の空……12時4分 連れ合いは、義母に付き添ってお寺へ……帰るまで雨が降りませんように。今日もご苦労様~
2020.09.13
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「悪」はつねに外部にあるなら、経験は何度繰返しても経験にならない。 山本夏彦 エッセー集『毒言独語』(1971年刊)から。当時の世相について、コラムニストは「非は常に、ことごとく他人にあって、みじんも自分にないと、このごろ相場はきまったようだ」と呆(あき)れる。罪を犯しても「こんな私に誰がした」と嘯(うそぶ)くと。痛い経験を生かすには過程全体の検証が必要なのに、人はついそこから自分を外してしまう。だからいつになっても同じ過ちをくり返す。 (朝日新聞・折々のことば1919・2020.8.29)『安倍首相辞任』……昨夕、自らの体調を説明して辞意を表明した安倍首相。お身体の回復は心よりお祈り申し上げるものの、それを理由にしての辞意は残念。日頃から「政治において最も重要なことは、結果を出すこと」と語ってきたのだから、結果を出せない昨今の状況を踏まえての辞意表明の方が潔かったのに。 集団的自衛権の行使を容認する安全保障法制や共謀罪法など、世論の賛否が割れるなか、巨大与党の数の力で強引に成立させたころは結果を出せたと思っておいでだろう。 しかし、社会保障改革や少子高齢化対策、拉致被害者や北方領土交渉などの難題には道筋すらつけられないまま。先の通常国会では桜を見る会の私物化が追求され、検察庁法改正案は世論の強い反対で廃案に追い込まれた。広がらないPCR検査体制、アベノマスク、見切り発車のGoToトラベルや、いったん決まった30万円を10万円に変更した給付金などなど、コロナ禍への対応にも評価する国民は多くない。 森友問題も、近畿財務局職員の手記によって裁判の場で再燃している。河井克行前法相と妻案里議員による買収事件や、IR・カジノ事業をめぐる汚職事件で起訴された秋元司も伝えられる記事が正しければ有罪判決が待っていそう。 さまざまな疑惑が出ても、過去の国会質疑や会見では説明を尽くしておらず、首相も閣僚も責任をとってこなかった結果、民意は離れていき内閣支持率も低迷状態。このままでは来年の衆院選が危ういとばかりに、疑惑や不信をリセットするための首相交代ではないのか?と邪推する私。 退任後を記者から問われ「一議員として仕事をしたい」と答えた安倍首相。秋の国会で任命責任などを問われても「首相当時にお答えしたとおり。今 一議員の立場でお答えすることはない」とかわすことだろう。 国民の疑問に正面から向きあわず、負の遺産を残したままの最長政権。「秋冬に備えた包括的なコロナ対策を自らの手でとりまとめた」ことで区切りとしたと語ったが、具体的な対応・対策はこれからだ。いくら健康上の理由とは言えあまりにも無責任ではないか。これまでの政策の成功と失敗を充分に説明し、長期的な道筋を示すことがトップとしての役目であろう。明確な反省の下で、次期総理・内閣に引き継ぐことこそが、総裁任期中に辞任する首相として最低限の使命であり、国民に対する配慮であろう。 総裁選は国会議員らの投票で決める両院議員総会で選ぶらしいが、党員投票も含めた総裁選にすべきだろう。任期が短いから「ワンポイントリリーフで登板させればいい」なんて声もあるようだが、全国の党員のみならず国民軽視ではないのかしら? こんなことでは、またしても期待はできない。 今日の空……8時47分・円融寺山門の空
2020.08.29
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きんきゅう【緊急】―処置、―事態、―逮捕、―避難のように用いられるが、たいていはうろたえていて大事や失敗に終わる。 筒井 康隆 作家による『現代語裏辞典』の一項目。「募集」には「まず詐欺を疑うべし」とあるが、「募っているが募集はしていない」という趣旨の発言をした人は、この項にあらかじめ目を通していたのかも。「適材適所」には「気に食わない奴(やつ)が左遷された時の憎まれ口」とある。この辞典、10年前に公刊されている。鋭い風刺は時代を跨(また)ぎ越す。 (朝日新聞・折々のことば1912・2020.8.22) 2012年12月に第2次政権が発足してからの連続在任日数が、佐藤栄作元首相を越えて歴代トップとなった安倍晋三首相。弱い野党のおかげでの記録達成だが、第2次安倍政権は何をしてくれたのか。 集団的自衛権を容認する決議や共謀罪など数の力で押し切ってきたが、森・加計問題あたりから逃げ腰。桜を見る会の整理番号60は首相枠だろうに曖昧模糊のまま。イージスアショア撤廃の具体的説明はないまま、今度はグローバルホーク(大型無人偵察機)購入調達中止とのこと。一方で、安全保障の名のもとに敵基地攻撃をほのめかす。安全保障は軍事だけじゃない。コロナから国民の安全安心を守るのも政府が行うべき安全保障なのだが、お家で寝ころぶ安倍首相。お粗末なアベノマスクも不発。 選挙費用1億五千万円をポンと渡してあげたのに、逮捕されちゃった河井案里議員夫婦や、お札から指紋が出ちゃった秋元議員のことも、喉に小骨が刺さった状態だろう。逮捕されても給料は払われ続けていることに国民は怒っている。いったい何人の大臣が辞任したっけ? 拉致問題も北方四島も1㎜も動かせなかったんじゃないかな? 事あるごとに「責任」「責任」と語って来たのだから、この記録更新を機に検証してみてはいかがでしょうか。 先週に続き、今日も朝から慶応大病院に向かったらしい安倍首相。ご健康はお祈りしますが、いろんな意味で無理をしたんでしょう。 さて、この現代語裏辞典……『「愛」から「ワンルームマンション」までの日本語を、笑いと毒で翻弄し、蹂躙(じゅうりん)する。作家という悪魔が降臨する、もっとも危険な辞典。』だと。 あいさい【愛妻】妻の方は何とも思っていない。その証拠に「愛夫」ということばはない。 あくさい【悪妻】哲学者・文学者向きの妻。 あくとう【悪党】与党のこと。 是非是非 欲しいと思う。《おまけ・連れ合いの好物》 シンコ(新子)……連れ合いの大好物。私だけ頂戴して堪忍ね~ シンコ ➔ コハダ ➔ ナカズミ ➔ コノシロ と、成長するにつれて名前がかわる出世魚。でも、値段が下がっていくのに出世魚って言えるのかしら? チビ鯵……シンコに勝る小ささやな~ コハダとチビ鯵……よくさばくよね~ 苦労して開き、塩、酢と手間がかかっているのに、頂く私は一口でパク。申し訳ないけどごちそうさま~ (函館居酒屋ながまるさんのお通しでした)
2020.08.24
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どうか関わることなく変わってしまう日本の国とはなりませんように 金時鐘(キムシジョン) 戦争は夥(おびただ)しい惨劇を招いたが、国家意志とそれへの人々の暗黙の加担が、惨劇の終焉(しゅうえん)をさらに遅らせた。「知らねばならない」この事実も、自らそう努めなければなかったことになると、詩人は語る。皇国少年だった戦中から定住外国人としての戦後の生活、そして昨今の政治状況を思い、万感を込めて。昨年の国際シンポジウム《越境する言葉》(大阪大学)でのスピーチから。 (朝日新聞・折々のことば1904・2020.8.13)『指揮官自決、戦病死扱い…』の見出しが「熊本日日新聞(8月14日)」にあった。 1939年、旧日本軍が旧ソ連・モンゴル軍と戦って敗れた国境紛争「ノモンハン事件」で、戦地を無断撤退した責任を問われ自決に追い込まれた旧陸軍の指揮官が「戦病死」として処理されていたことが分かった。 指揮官は兵庫県出身の井置栄一騎兵中佐(享年45)。熊本で編成された第23師団の捜索隊長として、激戦地の一つ「フイ高地」の現地部隊を指揮した。旧防衛庁が編さんした公刊戦史「戦史叢(そう)書 関東軍1」(69年)は、敵軍の猛攻により壊滅的な状況に陥る中で「独断守地を徹した」責任を取り、「自決の道を選んだ」と記述。自決は日ソが停戦協定を結んだ39年9月15日の2日後とされる。中佐は上層部から自決を勧告されたともいわれる。 遺族には翌月、陸軍から中佐の死を知らせる電報が届いたが、死因は書かれていなかった。お孫さんが昨年秋、国立公文書館に恩給関連の資料開示を求めたところ、戦病死となっていたと。食糧や水、弾薬が尽き、通信も途絶えて孤立無援状態の末「無為に全滅するより再起を」と戦線離脱に踏み切った中佐を「無断撤退」の罪に問うた上層部。 権力者が下の人間に責任を押し付ける姿勢は、75年経った今も変わりはない。ウーパールーパーさんが教えてくれたが、日航ジャンボ機墜落の真実も葬られたまま。文書改ざんまでした森友問題、自衛隊の日報や桜を見る会などなど国家の隠ぺい体質は変わっていない。 中佐が自決する直前に妻に送った手紙《軍人として少しも卑怯なことはしていないからご安心を乞う。(中略)今となっては長生きして、戦争の実際を世間に伝える必要がある。然(しか)らざれば失った多くの部下が成仏できないだろう》 終戦後、泥水を飲みながら復興に汗した先人たちの努力があっての今日。生き残った人々は、亡くなった戦友や家族を思い、民主主義国家を目指してきたはずだが軍国主義からの脱却は遠いようだ。 戦争については多くを語らなかった亡き父だが、「人間魚雷に乗る直前に終戦を迎えた」のひと言だけは覚えている。親父が戦死していたら私は今ここにいない。選挙以外は直接の関りは持てないものの、目と耳とで国の行方を注視していこう。 生かされていることに感謝しつつ、騙されてかり出され命を賭された多くの精霊に合掌…… 先ほど行われた「全国戦没者追悼式」……天皇陛下は、「深い反省」を盛り込んで「再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」とお言葉を述べられた。 方や安倍晋三首相は、今年も「深い反省」や「哀悼の意」などアジア諸国への加害責任には言及しなかった。歴代首相は繰り返し述べてきたのに、なぜなんだろうか。 参拝は見送ったものの、自民党総裁として代理人を通じて靖国神社に玉串料を奉納した安倍首相。「今日の平和の礎となられた戦没者に心から敬意と感謝の念をささげ……」とのメッセージを残したが、他国の戦没者に対する御霊の平安を無視する姿勢はどうなのかな? 今日の空(9時27分) 暑い中、連れ合いが墓参りに行ってくれた。ありがとう……
2020.08.15
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足を棒にする 慣用句 長いこと歩き回ったり立ちっぱなしでいたりすると、足は緩やかなあそびをなくしてがくがくになる。つまり限界の合図だ。昨今はしかし、人は限界に行き着く前にそれを回避する。何ごとも「ほどほど」にしておく。けれどもその「ほどほど」は限界を知っていないとわからない。「ぎりぎり」を知らない「ほどほど」はただの萎縮。限界を知らねば、たくましさも生まれない。 (朝日新聞・折々のことば1653・2019.11.28) 7月29日に全面勝訴の判決が出された「黒い雨訴訟」だが、本日 加藤厚労相は控訴した。原告84名が「ぎりぎり」で訴え続け、やっとのことで被曝者と認められたがすでに力尽きて亡くなった方々もおられる。国の定める援護対象区域外にいたとされる原告だが、線引きに明確な科学的根拠があったとは考えられない。どこかで結論を出さねばならない事は理解するが、75年間「ぎりぎり」で歩いて来た被曝者や遺族をよそに政府対応は「ほどほど」ではなかったのか。身をもって限界を知らない者の判断は時として誤るが、科学のより進んだ現時点においての再検証と苦しめ続けられた被害者に寄りそう姿勢を明確に示してほしい。 520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落から35年。 残念ながらこの事故の責任の所在は明らかにならなかった。墜落した機体は、事故の7年前に伊丹空港への着陸の際、胴体尻部を滑走路に接触事故を起こしていた。その時破損した後部圧力隔壁はアメリカ・ボーイング社が機体修理を行ったが、不適切な修理だったことと隔壁の疲労亀裂が点検整備で見逃されていたことが原因だと群馬県警の調べで分かる。群馬県警は、修理ミスを犯したボーイング社の担当者を特定できないまま、業務上過失致死容疑で日本航空及び運輸省(当時)の担当者20人を書類送検したが、嫌疑不十分で全員不起訴(1989年11月)となる。ボーイング社は修理ミスがあったことは公表したのだが、アメリカの司法当局はボーイング社への直接の事情聴取を認めなかったため、核心に迫れなかったとされる。誰かを罰しても亡くなった方々は戻ってこない。それでも、再発防止のささやかな一助にはなったはず。残念だが、「ぎりぎり」を知らない政府のいやらしい力が働いたのかもしれない。 毎年行われている御巣鷹山への慰霊登山、今年は登山日程が5日間に分散される。恒例の燈籠流しは中止で、追悼慰霊式は規模縮小。コロナ対策のためだが悔しく寂しく思う遺族も多いだろう。柏木由紀子さんも登られるのか? 熱中症にならぬよう祈ります。 しかし、もう35年か……テレビで観ていた自分の姿は甦るし、歳をとったけど毎夏思いだす。午後6時56分30秒……今年も合掌。 たかだか20数分だけど、歩いただけで汗だく。喫茶店で出されたこの1杯の水は美味しかった~ 帰り道……暑いから住民は表には出ていない。 昨日より雲は多いけど暑い暑い……ジリジリ照り付けられてこげる 柿の実はずいぶん大きくなりました。 金魚鉢の水草に花が咲きました……お袋が水を換えたようですが連れ合いも手伝ったことでしょう。毎日ご苦労様ね~ 先日、連れ合いがテイクアウトしてくれた木曽路のお弁当……良い値段でした。ごちそうさまでした。 ちょっとだけ模型さわろうかしら? 遠くでゴロゴロ言ってるけど……
2020.08.12
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今 見ヨ イツ 見ルモ 柳宗悦 民芸の思想家は、「ほととぎすいつ聞くとても(聞く度毎の)初音かな」という句をふと思い出し、これは鳥の声の美しさというよりも「聞き方の正しさ」を述べたものだという。美しいものも、これまでの見方に沿ってではなく、「眼(め)と心が何時(いつ)も新しく働かねば」見えないと。心を「うぶ」にして、はじめて見るかのようにそれを見るのはそれこそ至難のこと。『心偈(こころうた)』から。 (朝日新聞・折々のことば1898・2020.8.7) 眼と心が休みっぱなしで漫然と生きてきた証のようだが、先日「原爆の赤い空を思い出すから夕焼けなんて見たくない」と仰る被爆者がおいでだと知り、なんとなく私の見方も変わるかもしれないと気付かされた。 広島に続き長崎も今日で75年。『…どうして私たち人間は、核兵器をいまだになくすことができないでいるのでしょうか。人の命を無残に奪い、人間らしく死ぬことも許されず、放射能による苦しみを一生背負わせ続ける、このむごい兵器を捨て去ることができないのでしょうか……』と長崎市長が平和宣言を読み上げ訴える。 核兵器禁止条約は新たに3か国が批准し、条約が効力を持つ発行まであと7か国だというのに、米国の「核の傘」に入っていることを理由に反対する日本政府。唯一の戦争被爆国が条約に背を向けることに、恥ずかしさを覚えるのは私だけか。 米軍が標的都市に欲したのは、原爆の破壊力の確かめやすさであり、そのために通常爆弾を落とさず無傷のままで残しておくよう命令が出ていたという。 1945年3月から、米軍は何度も日本の都市に対して空襲を続け、7月までには各地で60ヶ所以上が空襲を受けた。東京大空襲では一夜にして10万人以上が死亡したとされ、数百万人が家を失った。同様に大規模な空襲を受けていた大阪や、歴史的な価値を持つ京都は候補地から外される。 東日本大震災の折「まだ、あっちの方でよかった」と発言し、大臣を辞任した今村雅弘は記憶に新しいが、75年前も胸をなでおろした輩はいただろう。 通常兵器による戦争も悪だが、被曝に苦しめ続けられる核兵器は最悪。ある日突然、日本が外国(X国)からの攻撃を受けた場合、米国による核兵器使用の可能性は完全には否定できない。敵基地攻撃を越えて、X国の無辜の民が傷つけられることになるが、同盟国という名の下であっても日本による攻撃と同等に思える。私自身は戦争被害者でも被曝者でもないが、現在ご存命の被害者のみなさんも「他国だからいい」なんて断じて思わないだろう。それこそが世界平和を願う者たちの心だから。語り部たちは少なくなっていくが、戦争の持つおぞましさだけは胸に刻んでおきたい。 ※「偈(げ)」=経文で仏徳をたたえ、または教理を説く詩。多く四句からなる。「諸行無常、是生滅防、生滅滅己、寂滅為楽」の類。「寂滅為楽」…究極的な悟りの境地が真の楽しみだそうです。(三省堂・大辞林・第3版)《おまけ》 今朝は、また贅沢をしてタラコスパゲッティーを食べちゃいました。偉そうに平和を語りながら、呑気な私で恐縮です。 9時58分……喫茶店を出たら、西小山駅前はこんな具合。沖縄県は3万人を超える宿泊キャンセルが出ていると聞くし、帰省を控える方も多いでしょうが、こんなにガラガラとは…… さてさて、今日は何をしようかしら?
2020.08.09
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ぼくは戦記物をかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。 水木しげる 戦争末期、漫画家は南太平洋の戦線で左腕を失い、傷病兵としてからくも生き延びた。思考停止と無責任が支配する組織の論理によって、自決と玉砕を命じられた仲間たち。生き残りが少ない部隊が「模範」だった。後に「あの場所をなぜ、そうまでにして守らねばならなかったのか」と別の連隊長に言われ、底なしの空しさを感じた。漫画『総員玉砕せよ!』のあとがきから。 (朝日新聞・折々のことば1552・2019.8.16) 広島に原爆が投下されて今日で75年……黒い雨を浴びた人たちが被爆者と認めるよう約80人が提訴した「黒い雨訴訟」は、5年経った先月(7月29日)ようやく全面勝訴の判決が出た。原告側64名の被爆者健康手帳交付を広島地裁が認めたのだが、この間に10数名が亡くなっている。(国の控訴期限が8月12日だから、まだ判決確定ではないが……) 国が「大雨」と「小雨」との境界を定めたのが1976年。「ここまでが放射能の雨で、そっちは普通の雨」と機械的に線引きし、何十年も守り続けた行政のあり方はいつの時代も変わらない。 原爆当寺、広島第二高等女学校2年西組(現在の中学2年生)だった関千枝子さん。原爆が投下されたとき、勤労動員にかり出され爆心地から1.1㎞の広島市雑魚場町で建物疎開を手伝っていた同級生39人のうち38人が2週間以内に亡くなる。たまたま体調を崩し、作業を休んでいたために命を取りとめた関さんは悔恨の思いを抱え続けて生きてこられたことだろう。被爆から30年後、遺族を探して話を聞きながら10年後の1985年に「広島第二県女二年西組・原爆で死んだ級友たち」を出版されたが、関さんなりの弔いであり、広島を繰り返さない願いが込められているのだろう。 広島で14万、長崎で7万の無辜(むこ)の命を奪った原爆……多くの人は美しいと思う夕日だが、「原爆の赤い空を思い出すから夕焼けなんて見たくない」と話す被爆者がおいでだと知る。 目に映る美しい景色までも奪ってしまう戦争や原爆投下が二度とないことを願うばかりだが、トランプ大統領は核兵器開発につながった75年前の初の核実験を「素晴らしい偉業」と表現した。河野太郎防衛相は、敵基地攻撃能力の保有について「憲法上は可能」との見解を示している。原爆死没者を含めて多くの犠牲の上に築き上げたはずの平和主義はどこへいったのか。抑止力だという核兵器だが、存在する以上大惨事はある日ある時突然訪れる。大量破壊兵器は他にもあるが、核兵器だけでも直ちにこの世界から消えてくれることを祈る。 夕焼け (黒田三郎) いてはならないところにいるような こころのやましさ それは いつ どうして 僕のなかに宿ったのか 色あせた夕焼け雲のように 大都会の夕暮れの電車の窓越しに 僕はただ黙して見る 夕焼けた空 昏れ残る梢 灰色の建物の起伏 影 美しい影 醜いものの美しい影 忘却と記憶の境界線はどうなっているのだろうか。 余談になるが、小室等の「苦業」や、赤い鳥の「紙風船」そして高田渡の「夕暮れ」なんかも黒田三郎さんの作詞。 夕暮れ『…… たそがれが その日の夕暮れと 折り重なるほんのひととき そうやって たかだか 三十分か一時間 夕暮れの町で ボクは見る 自分の場所から はみだしてしまった 多くのひとびとを』 きっと連れ合いも聞き覚えがあるでしょう……《おまけ》 植木鉢にまたキノコが出ていた。 どうみてもこれは美味しそうではないが、夕焼け同様に「キノコ雲を思い出すからキノコ類は嫌い」とおっしゃる被爆者もおいでかもしれません。何もかも奪ってしまう戦争反対……
2020.08.06
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絶望の泥染めをしないと、本当の希望が浮かび上がってこない。 佐高 信(まこと) 大島紬(つむぎ)が泥に浸すことで独特の光沢を得るように、希望も絶望の果てに立ってはじめて真の輝きを得ると、評論家は言う。昨今の現実は「明るい話」や「安売り」の希望にもたれかかって済むものではない。でも人はそんな社会のありようを丹念に問い糾(ただ)しはしない。近頃そのことに焦(じ)れてばかりいると。『いま、なぜ魯迅か』の著者インタビュー(「青春と読書」11月号)から。 (朝日新聞・折々のことば1625・2019.10.30) 九州豪雨から1ヶ月が経った。熊本県では未だに約1,400人が避難所に身を寄せているほか、被災した自宅で避難生活をする在宅被災者や車中泊をする方が少なくとも1,025人(7月30日時点)おいでとのこと。 鹿児島、福岡、佐賀、長崎でも各地の河川氾濫や土砂災害にみまわれ、九州7県で被災した住宅は16,063棟。詳細は伝わってこないが、最上川の氾濫をもたらした山形の記録的豪雨によっても多くの被害が発生している。 毎年のようにやってくる自然災害「絶望の泥染め」だが、そのたびに記録的と銘打って「だから仕方ない」と思っているのか。『大規模自然災害等に備えるため、事前防災・減災と迅速な復旧復興に資する施策を……計画的に実施する』とされる「国土強靭化計画」なる言葉は長いこと聞かされ続けてきたが、絵空事か? 2018年から2020年までの3年間で集中的に行うとする対策も挙げられているが成果はあるのか? 検証結果は聞こえてこない。 自然災害のみならずコロナでも悩まされ続けているが、国会は開かれない。週1の閉会中審査も安倍首相は登場しない。ぶら下がり取材も、事前通告の1問程度で逃げかえる首相。お盆の帰省を巡って菅氏と西村氏との見解が食い違い、国民に不安をあおっているのに記者会見はしない安倍首相。お盆は来週なのに「次回の分科会を受けて政府方針を示す」なんて悠長なことを語る政府。Go Toとの兼ね合いもあるから「帰省は自粛して」なんてことには絶対ならないだろうが、現時点での統一見解を示すことが首相としての務めであろう。 国民の安全安心を脇に置いて、敵基地攻撃に力が入っている様子の首相。「敵基地攻撃能力」なる言葉が悪いから「相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力」なんてのに置き換えたりしているようだが、言葉遊びで法解釈を変更するようなことがあってはならない。 観光業を含めてコロナで生活が苦しい方がたくさんいらっしゃる。水害で復旧・復興を待っている多くの被災者がいらっしゃる。文字通り、コロナや泥にどっぷり浸かってしまった国民に、一日も早く希望を与える政治の開始を願う。 大島紬は、優雅な光沢を持ち、しなやかで軽く、シワになりにくいと聞く。 絹糸をシャリンバイ(バラ科の植物)という奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、鉄分を含む泥土で染色すると、色落ちしない深く光沢ある渋い黒色に染まるそうです。着物は全く分からないけど、大島紬のジャケットでも作ってみたかったな~ ※ 魯迅=中国の小説家、翻訳家、思想家、《おまけ》 模型作りにも泥染めっぽい手法があります。シルバー系の塗装をする際は、下地に黒を塗ってやる。これを作った時(2013年9月)は、そんなこと知らなかったから、下地は白のサーフェーサーでした。純粋なシルバーじゃなく、アルミシルバーだからかもしれないが、今一すっきりしないですね~ まぁ、缶スプレーで作っていた懐かしの時代です。 これは同じアルミシルバーなんだけど、下地は黒サーフェーサーだったような……でも、大して変わらないかしら? (2014年7月) 2016年下半期は、師匠の教えで泥染めもどきに数台チャレンジしましたっけ……白いボディーパーツをこんな具合にしてから筆で色を塗ります。 大島紬の優雅な光沢とは無縁ですが、黒の上に赤や青が塗れるとは思いもしなかった私でした。 ぼちぼち4年も経っちゃうんだな~ 下手なりに正面から向きあって作っていた頃が懐かしい……応援してくれた方々がいらっしゃったお陰ですね。 2015年10月に星野模型で衝動買いをしたオート3輪……完成直前に他界された星野さん。もう数日で御命日ですね。連れ合いも星野さんの事は忘れていませんよ~ ミゼットは知人にあげてしまったけど、この一枚が残っているから私は満足です。 黒地に塗ったシルバー……きれいだけど、ずーっとこの状態です。ドリル2本折ってしまったので挫折しているけど、何とかしないとな~ 田植えを諦めてスチール線使っちゃおうかな~ ということで、希望の泥染めからおかしな話になってしまいましたが今日はこれでおしまい。
2020.08.05
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想像力のなさは、知らぬうちに人に刃を向けることがある。 田尻 久子 熊本市にある橙(だいだい)書店の店主は、テーブルの下で寝そべる猫の気持ちになりたくてそこに身を横たえる。何が安心か、何に怯(おび)えるか、ありありとわかった。そのあと子どもの眼(め)の高さから、車椅子の人の眼の高さから書棚を見つめ、「想像力だけではいつでも足りない」と悟る。そして彼らが「信頼して声をかけられる」店をめざそうと思う。エッセー集『みぎわに立って』から。 (朝日新聞・折々のことば1891・2020.7.31)「ひっ迫していないと言うが、現場を見にきてください」と新型コロナウイルス感染者の治療にあたる看護師さんの声……勤務は緊張の連続、家族への感染を考えると帰宅できず、不安を抱えながらの生活は我が身をそこに置いてみなければ本当には理解できない。机を囲んで会議をしても大臣たちには想像も及ばないだろう。邪魔になるだけだから現場視察に行けなどとは言わない。だが、それぞれの眼の高さから見つめる姿勢と覚悟は持ってほしい。使いたい時は、隠れ蓑のように「専門家の意見」と付け足して公表する政府だが、意にそぐわない場合には重要な提案すら無視をする。見て見ぬふりをするそんなやり方が、国民に刃を向けている。バーベキューでの感染者があちこちで発生している。密ではない屋外でも危険ということだ。「みぎわ」ってどういう意味なのか? 「汀・渚」みずぎわ、なぎさ、ということなのだろう。国内の現状は、水際を通り越している。政府には「瀬戸際に立って」の早急な職務遂行を求める。小さいマスクを止めて大きいのにした安倍首相……やっぱり危ないと思ったんでしょうから。 全部を4人掛けにして席を離したから、入店可能組数は半分。一人で占領でき、新聞を心置きなく広げられる私にはありがたいが、お店は大変。今朝も寂しい状況だった。 売上貢献協力……お腹いっぱいだ~ 鉢は一緒だけど違う色のアジサイ……先日はピンクだった。 一昨日のイモムシはいなくなったが、別の木(レモン)に発見!!(10:27) 落ちないでね~ お願いだよ~ 今日はこれでおしまい。散歩に行くか考えよ~
2020.08.02
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絶望していないこと、換言すれば自分が絶望していることを意識していないこともまたまさに絶望の一つの形態である セーレン・キェルケゴール 何かについての絶望は本当の絶望ではない。そうした絶望に囚(とら)われている自分にさらに絶望し、しかもそこから眼(め)を背け、抜けだそうとするのが絶望の定式なのだと、19世紀デンマークの思想家は言う。時代の危機もおそらく同じで、危機を危機として受けとめる感覚の消失こそ真の危機なのだろう。『死に至る病』(斎藤信治)から。 (朝日新聞・折々のことば1889・2020.7.29) 3日連続で東京都の感染者数が200人を越えた時、「この問題は圧倒的に東京問題と言っても過言ではないほど東京中心の問題」と言い放った菅官房長官。 あっという間に全国に拡大し、昨日は千人越えの感染者数。大阪、愛知、福岡を初め、9府県で過去最多を更新し、ついに岩手県でも初確認に至ってしまった。「重症者数が少ないから医療崩壊はない」と言ってGoToトラベルを前倒ししたが、医療機関の脆弱な離島で患者が発生することは想定しなかったのだろうか?『GoTo判断先送り提言「採用されず」』(朝日新聞2020.7.30)とあった。昨日の衆院国交省委員会で、尾身茂分科会会長は次にように質問に答えたと。「(事業を)するしないに関わらず根拠を持った説明が必要。もう少し判断をのばしたらどうか」「そう拙速に結論を出さないほうがいい。状況分析をして、しっかり議論をしたほうがいい」と政府に伝えたという。東京を外すと政府が決めた16日の数日も前だというが、残念ながら政府には採用されなかったと。 しかし、政府がGoToを決定した16日にも分科会は開かれたはずだが、その場では同様の意見は出さなかったのか。眼を背けていたのか? 専門家の意見を聞いてGoを出したと発表した政府の言葉を信じる国民向けに、「私たちは異を唱えた」と責任を回避するための答弁のように聞こえる。後悔先に立たずだが、政府にも分科会にも全く危機意識が感じられずに時間だけが経過してしまった。 臨時国会召集要求に後ろ向きな与党は、まさに危機として受けとめる感覚を消失してしまったとしか思えない。アベノマスク増発なんてことで右往左往している場合ではない。法改正を含めて早急に対処対応を願うばかりだが、『コロナ対応の最前線に立つ厚労省では、官僚たちが終電間際まで残業を続けている。その最中、ナンバー2である橋本岳副大臣(46)と、ナンバー3の自見英子政務官(44)が不倫関係に陥り、連日夕刻に退庁後、デートを重ねていることが分かった。』と週刊文春が報じる。事実であるならだが、まったく不届き。不倫してる場合じゃないだろう。仕事しろよ国会議員なんだから。国民の為に汗をかくべき者が、違うことで汗かいてどうするの。即、会見を開いて辞任されたし。(自見氏のオフィシャルサイトを見ようとしたら繋がらなかった。みんな見てるんだろうな~) 東京都の今日発表の感染者数は367人と、過去最多を更新した。伴って都は、飲食店とカラオケ店の営業時間短縮を要請するとも伝えられるが、遅い。協力金の捻出判断にも時間がかかったのだろうが、国に支援要請をすべきだったし、国ももっと早く判断し、地方自治体へ支出すべきだった。東京の感染者数は、じきに500人越えとなるだろうし、全国での感染者も増えるのは必至。GoToで火に油を注いだ政府はいつになったら緊急事態宣言を発出するのだろう……息を凝らしてひっそりしていよう。《おまけ》 今朝、昨日の4齢幼虫たちがどうなったか見に行ったら、同じ姿で同じ場所にいた。他には居ないか探してみたら、一歩進んだ終齢幼虫・イモムシ君発見!! 外敵から身を守るように迷彩柄だから見つかりにくい。ちゃんと蝶になって飛んでいきますように…… 朝の早い時間に開いて、じきにしぼんじゃう我が家の朝顔だけど、この一輪は夕方まで頑張った。偉いぞ~ (7月28日・16:51) 炭酸を買ったつもりが、帰って見たら「ピーチ」だって……なんてこった/(^o^)\ナンテコッタイ 冷蔵庫に入れておいたから連れ合いに飲んでもらお~っと。よろしくね~ と言うことで、今日はこれでおしまい。連れ合いは私の買い物に行ってくれました。ありがとうね~
2020.07.30
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愛するということは、おたがいに顔を見あうことではなくて、いっしょに同じ方向を見ることだ サン=テグジュペリ 飛行士でもあった作家は、通信員としてスペイン・マドリードの前線を訪れる。地下の掩蔽壕(えんぺいごう)で出撃を控えた二人の隊員の屈託のないやりとりに確かな「友愛」を感じ、こう思う。人はまた、大切な人が苦しんでいることにひとり苦しむ時にも、相手の眼差(まなざ)しのその先にあるものをともに見つめる。『人間の土地』(堀口大學訳)から。 (朝日新聞・折々のことば1641・2019.11.16)『復興事業で裏金作り…下請けからゼネコン幹部に還流』(朝日新聞2020.7.27) 東日本大震災の復興事業を請け負った大手ゼネコン(清水建設・安藤ハザマ、鹿島、大成建設)の支店幹部らに提供する目的で、複数の下請け企業が不正経理による裏金を作っていた。工事費を水増しして請求し、正当な代金よりも多くの支払いを受け、合計で少なくとも1.6億円をねん出。その金は、高級クラブで飲んでいる支店幹部に呼び出されて1回100万円以上の飲み代を支払わされたり、ホステスにプレゼントする高級時計の費用を立て替えさせられたり、フィリピン旅行の費用を負担した上に30万~50万円の小遣いも渡したりとか……ブランド品や高級ホテルの宿泊代の立て替えを求められたとする下請け業者は「これぐらいのことをしないと、天下の鹿島とは付き合えないよ」と、支店幹部から言われたと。 原発事故災害の復興・再生事業など、投入されたのは復興増税などを主として投入された国費・税金。ゼネコン幹部のみならず、下請け企業を巻き込んでの体たらく。ここそとばかり甘い汁に群がる愚か者たち。不正は一ヵ所の復興事業現場だけではなく複数だと言う。モラルやコンプライアンスはどこへいったのか。復興バブルの下で、おたがいに見ていたのはこんなことだったようだが、五輪建設でも同じようなことが繰り広げられていたことだろう。 モラルといえば『国会のモラル崩壊』と毎日新聞2020.7.25 黒川弘務東京高検検事長(当時)の定年延長問題で話題となった検察庁法改正案の審議中に、タブレットでワニの動画を閲覧していた平井卓也前科学技術担当相(自民)と、戦記小説を読んでいた大西宏幸議員(自民)が報道されたが、毎日新聞は、その後の本会議や委員会を任意に選んで傍聴席から調べたと…… 調査の結果、自民党の衆参議員7名と立憲民主党の衆院議員1名が議事とは無関係な小説やスマホ画面などを閲覧していたと伝える。野田聖子元総務相(自民)は話題のノンフィクション「女帝 小池百合子」、義家弘介福法相(自民)はスパイミステリー小説を熟読だと。スマホで健康食品(セサミン)のモニターに応募する議員の姿もあったというが、いったい何を考えているのか。税金で食わせてもらっているのに仕事をサボってる高給取りたち。先生、先生と呼ばれて浮かれてる場合じゃないだろう。コロナ禍の中にあって、同じ方向を見なけりゃならないのに「私だけじゃないもの」「みんなやってんだから」ってことか。傍聴席から見られることは当然わかっていてやってるんだろうからアホとしか言いようがない。自民党議員が見ているのは安倍首相の顔色だけだから真剣な議論などする気がないのだろう。さっさと辞職しなさい。 またブツブツ書いてしまった……《口直し》 スタンダードな鮭……同じ品書きの料理でも店によって異なりますがそれもまた楽しい。(1月28日・京みさん) アラはオマケだったのでしょう。脂がのっていて美味しかった。(1月12日・ながまるさん) 厚揚げ……関商店の絹厚揚げを使用。以前は鰹節はかけなかった私ですが、最近は使います。やべさんでは「プラス料金で良いからたくさんね~」と、たっぷり乗せてもらいます。(5月26日・やべさん) こちらは木綿豆腐を使った自家製厚揚げ……揚げたてでパリッと感が楽しめます。生姜だけでなく明太子とマヨネーズなんて味変も楽しいけど、この日は一工夫。サクサクとしたネギの揚げたのが乗ってました。いつも新しい楽しみを教えてくれる主に感謝です。(6月1日・ながまるさん) さて、今日は何人になるかしら? ノンアル・デーだし外出しない私です。
2020.07.27
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平生よりよく心を用い、政府の処置を見て不安心と思うことあらば、深切にこれを告げ、遠慮なく穏やかに論ずべきなり。 福沢 諭吉 近代国民が欠いてはならぬ心構えはこれだと、明治の思想家は説く。「政府の事は役人の私事にあらず、国民の名代となりて、一国を支配する公(おほやけ)の事務といふ義なり」。そこに「私曲」などあってはならないと。主(あるじ)はどこまでも「人民」。「遠慮なく穏やかに」という表現にその自恃(じじ)の志が漲(みなぎ)る。『学問のすゝめ』(伊藤正雄校注)から。 (朝日新聞・折々のことば1836・2020.6.4) 感染者が全国的に増加する中、二転三転どころかまったく方針が定まらない状態で今日からスタートしたGoToトラベル。申請が必要だと言うが、昨日の説明会段階では申請書はできていなかったと。「多人数での旅行は避けて」と政府は言うが、何人なら良いかは旅行会社に任せると。予定より一カ月近く前倒しを指示されて、国土交通省観光庁の職員は焦っただろうが、「間に合わない」とは言えなかったのか? そもそも、感染拡大が起きている最中であり、分科会メンバーが政府方針に異を唱えなかったことがおかしい。 打撃を受けた観光業界を政府が支援する事業だが、行きたい人は補助金を出してもらわなくても行くとの考え方もある。所得が低くて、到底子どもを連れて行ってあげられない家庭にプレゼントするなら理解もするが。 キャンセル料も「政府が補償する」と気軽に言うが、税金だろう。他人が汗水たらして働き納めた税金を、さも自分たちが払うように言われると腹が立つ。ある日突然、東京都を除外するから起きたことだが、除外の根拠は示されていない。どうなれば都も対象となるかも不明のまま。別の地域で感染が拡大して、事業の適用外となった場合の補償は未定だと。 開始時期を含めて制度設計がきちんと出来上がっていたらこんな不要なお金は出て行かなかった。誰の責任か? 給料でもボーナスでも削って捻出しろよ。「主はどこまでも人民」……観光業界、サラリーマン、飲食関係、農業漁業などなど失業者を含めてどの業種も困っているが、すべてを一律同時に救済はできない。それでも最大限に効果を発する明確な方針を深切に論じてもらいたい。 入院患者が増えているから、医療関係者は行きたくても行かれないだろう。いや、不要不急の旅行など彼らは行かないだろうな。……またブツブツ書いてしまった。《おまけ》 先月の26日、通ったらお客さんが一人もいなかったのでフラット入店。コロナには感染したくないものね~ 以前飲んだオレンジワイン(右)の味を再確認したくて寄りましたが、ついつい左のバルディビエソ(泡)もやっちゃいました。吞兵衛はダメですね。《おまけのおまけ》 さっき(14時04分)見つけました。同化しています。 スマホを取りに行く前はUの字になって動いていたのに、止まっちゃった。少々おどかしてみたけど微動だにしません。 ※ 自恃=自分自身をたのみとすること。この尺取虫のように、動かないことが良さそうです。政府はたよりにならないから、自分をたのみとするしかありませんね。
2020.07.22
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与えられたものを選ぶという行為を重視するよりも、選べる対象の幅を広げることが重要である。 佐藤 仁「環境保護」といった誰も反対できない政策で国家が地域に介入する時、強制移住や補助金依存などの形で、従来そこにあった自然との関係が壊されることが多いと公共政策学者は言う。社会政策では国家が示す限られた解決策から選ぶより、そもそも問題がおきない方策をみなで幅広く考えるほうが重要だと。『反転する環境国家』から。 (朝日新聞・折々のことば1842・2020.6.10) 毎日新聞と社会調査研究センターが18日に実施した全国世論調査では、Go toトラベル事業を22日から東京を除外して始める政府方針に関して、「妥当だ」の回答は19%で、「東京以外も見送るべき」が69%。東京都内の回答者に限ってみると「東京以外も見送るべき」は72%。これには東京が除外されたことへの不満もうかがえるがいずれにしてもノーと考える民意。 政府が再び緊急事態宣言を発令すべきだと思うかの問いに「地域を限定して発令すべき」が64%で、「全国に発令すべき」の20%と合わせて8割以上が政府に対応の強化を求めていることが分かった。 昨日は、東京都で290人(1都3県では420人)、大阪府で86人を初め全国各地で感染が拡大している状況下では東京だけの除外では終息が困難だと国民は冷静に判断している。 一方政府はどうか……Go to トラベルは、東京都は除外するが前倒しで開始するとの政府の方針が16日の分科会(尾身茂会長)ですんなり了承された。科学的・医学的根拠など国民には伝えられない。 同日の参院閉会中予算委員会に参考人として登場した東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦氏は、自らの報告書をもとに危機感と着手すべき対策を熱く語っていた。熊本の被災地視察に入った安倍首相に対して(本人は欠席だけど)「大人数で行くのだからPCR検査をしてから」と苦言を呈しながら、検査の至急拡大などを具体的に示した。 法的根拠がなかった専門家会議に代わって、コロナ対応の改正特別措置法に基づいて新たに設置された「分化会」。いとも簡単に政府案を追認するものだと感心する。「分科会で延期をとなえたのは一人だけ」との記事を目にすると、反対しない人を選んでいるかのように思えてならない。法に基づいての会であるなら、議事録を公開すべきだろう。国民の命に係わる決定がどのように議論されたのか知る権利がある。丁寧に説明する責任がある政府の答えは、マスク、手洗い、そして三密を避ければ大丈夫だと。熱のある人や具合の悪い人は控えてと言うが、無症状感染者が増えているのに平然と言う大臣にはうんざりする。 専門家会議の議論なしで全国一斉休校を発表した安倍首相だが、その後の政府答弁には「専門家の方々の意見を伺って」が枕詞のように付け加えられるようになった。今Go to トラベルを実施して感染がさらに拡大した場合の責任を問われ、そうならないように専門家のご提案を伺って職務に邁進すると答えた西村経再大臣だが、責任をとらないために政府は「専門家」を端々に多用しているのだろう。『ふるさと納税の対象から大阪府泉佐野市を除外した国の措置を最高裁が先月取り消した。2008年に導入されたふるさと納税は、総務相だった菅義偉氏が総務官僚の抵抗を押し切って導入。2012年に官房長官に就いた菅氏は限度額倍増を迫る。「高所得者の優遇になる」と反対を続けたのが平嶋彰英元総務省税務局長。限度額倍増を受け入れる一方で、過度な返礼競争に歯止めをかけるため、法律でも自治体に自粛を求める案を提示するが、「通知だけでいい」と難色を示す菅氏。「法律がないと、根拠を問う自治体が出てくる」と食らいつく平嶋氏だが、抵抗空しく2015年、周囲は左遷ととらえる自治大学校長への異例の転出を命じられたと。 最高裁判決は「法律ではない通知などの違反を理由に不当な処分をしてはならない」という、地方自治法の考え方からすれば当然の結果を受け、「こんな判決を頂かないように制度をつくらなければいけないのに、できなかった。後悔と懺悔ですよ」と平嶋氏はコメントした。』(朝日新聞・2020.7.19 社説より)「そもそも問題がおきない方策をみなで幅広く考えることが重要」……まさにその通りなのだが、あまりにも醜い権力を笠に着た昨今の政治主導が大きな壁となっているようだ。 適材適所でない大臣を排出し続ける首相は、痛感はするようだが責任は口だけ。記者会見でふるさと納税の判決の評価を問われた菅氏は「総務省において対応を検討していくものと承知している」と話した。他人事のように言う昨今の大臣。防衛省、経産省、文科省……結局 責任転嫁させられるのだから、勇気をもって国民に目を向けた行政に取り組んで欲しい。 Go toで感染が拡大したら専門家の責任にするんだろうな……《おまけ》 とっても大きなハイビスカス とっても大きなアゲハ蝶……落ち着きがないからうまく撮れなかった。今年は黒いのが多いみたいだけど、羽に一ヵ所白い丸があるのは初めてお目にかかりました。 円融寺裏の桜の木…… イチョウ……久々の青空は気持ちがいい。 9時58分……目の錯覚か? 花が動いたと思ったら…… 迷彩柄…… 暇な私でしたが、膝が本調子ではないので屈むのはチョット辛い。明日は病院に行って薬をもらってきましょう。 久々にブツブツ書いたら疲れた今日でした……
2020.07.19
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人の世の毎日は〈ゆうべの残り〉を引きずりながら、次の日へ、また次の日へとつながって 久世 光彦(くぜてるひこ) 朝の食卓にはよく「ゆうべの残り」が出る。カレーとか煮物とか。一晩置けばさらに味が増し、取り合いにもなる。が、別の「残り」もある。前夜のいざこざや行き違い。促されてぺこり頭を下げると、寝かせた味もあいまって空気がほどける。日々を「賢く乗り越え」る、そんな知恵も朝に学んだと、作家・TVドラマ演出家は言う。『触れもせで、向田邦子との二十年』から。 (朝日新聞・折々のことば1856・2020.6.25) いざこざや行き違いはたまにやってくる。一晩寝た後でぺこりと頭を下げれば良いのだが、私にはなかなかできず、最長一週間ほど口をきかず連れ合いに悲しい思いをさせたことが幾度もあった。日記を始めてからは文字でゴメンと詫びることができてありがたい。「しばらくないから、もうそろそろ用心しないと…」と偶に連れ合いは言うが、幸いなことに最近はまったくない。 仲たがいの原因は大概私にある。我がままで我を通すことがいけないのだが、最近やっと大人になったと言うことか。 日がな一日 義母に付き添って面倒を見てくれている連れ合い。「お母さん、また少しご機嫌ななめになっちゃいました。」私以上に気まぐれな義母に対して辛抱が足りなかったとうなだれる連れ合いには頭が上がらない。せめて私とのことでは悲しませたくないから穏やかにしていよう。 すし太一の握り寿司 テイクアウトのバラちらしをテレビで観たらしく「あたし食べたい」との義母の要望で、連れ合いが買いに行ったのが始まり。1000円でも豪華なバラちらしだったようだけど、その後「今度は握りも食べてみたい」と義母が望んだので、私もついでに2回握り寿司をご相伴にあずかりました。 初めてお店に向かった時、迷子になった連れ合い。地図を見ようとしたらスマホが動かない。仕方なく一旦家に戻って地図を印刷して出直したって。おまけに迷わぬように最寄り駅まで電車を使ってのピックアップだったと。方向音痴なのは良く知っているけど、いつも本当にご苦労様……ありがとうね~ ちなみに、テイクアウトは昼だけだからどちらもランチにご馳走になりました。1回目は日本酒を飲んだけど、2回目は休肝日だったからノンアルコール……美味しいお寿司だったけど、やっぱりお茶だけじゃ寂しい。《おまけ》 今朝8時49分……入店した時に居た常連さん1名も帰り、小一時間ポツンと私一人。コーヒーお代わりしようか迷ったけど、雨がひどくなると嫌だから申し訳ないが退散しました。これじゃ感染のしようがありません。安心安心…… カイドウ(海棠)の押し花……本に挟んでおいたのを、モーニングから帰って貼ってやりました。細切りテープで留めようかと思ったけど、Gクリヤーって便利なのがありました。連れ合いへのささやかなプレゼント……
2020.06.30
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不出来な私の過去のように 下手ですが精一ぱい 心をこめて描きました。 石垣 りん 詩「不出来な絵」(詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』所収から。「私」はここに描いた空を、湖を、木々を愛していると「きっぱり思つている」。「下手だからみっともない」といった「世間体」など捨ててこの絵を「貴方にさしあげます」と。祈りと慈しみを深々と湛(たた)えた眼差し。射さずに撫でるように、包むようにあるもの。 (朝日新聞・折々のことば1726・2020.2.12) 生涯4冊の詩集しか出していない寡作『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』は、彼女の第1詩集、1959年出版。『……お芋や、肉を料理するように 深い思いを込めて 政治や経済や文学を勉強しよう、 それはおごりや栄達のためでなく、全部が 人間のために供せられるように 全部が愛情の対象あつて励むように。』 戦後の女性解放時代を代表する茨木のり子氏と双璧だった石垣りん氏らしい。男女雇用機会均等法が施行される数十年も前であり、男性はおろか女性からも反発があったのではないかと想像するが、忖度など無縁で「きっぱり思っている」ことを言い切る姿に感動する。戦中を生き抜いただけの強さではない。『「表札」 自分の住むところには 自分で表札を出すにかぎる。 自分の寝泊まりする場所に 他人がかけてくれる表札は いつもろくなことはない。 病院へ入院したら 病室の名札には石垣りん様と 様が付いた。 旅館に泊まっても 部屋には名前は出ないが やがて焼場の鑵(かま)にはいると とじた扉の上に 石垣りん殿と札が下がるだろう そのとき私はこばめるか? 様も 殿も 付いてはいけない、 自分の住む所には 自分の手で表札をかけるに限る。 精神の在り場所も ハタから表札をかけられてはならない 石垣りん それでよい。』 何を思い、どう考えるかは「私は私」で良いのだと。 サラリーマン時代は、社名と肩書に嫌と言うほど拘束・束縛されてきた私だが、退職後に名刺がなくなった時ふと思った。「私は何?」と。丸5年過ぎたが今も答えはない。余命がどれほどあるかわからないが、そろそろ自分の手で表札をかけなければならないだろう。 ミゼットが欲しいとおっしゃる方がいたので、先日差し上げた。2016年9月の終了以来触っていないので、ほんの少しだけ加筆して最後の記念写真。 他人にあげるんだと言ったら「いいの? 大切にしてたでしょ?」と連れ合い。不出来で下手だけど、他作を含めて愛情はそこそこ注いで作ってきた。子どもがいないから実感ではないが、娘を嫁に出す気持ちに似ているのかもしれない。手放したくはないけど、末永く大切に愛で扱って欲しいと願う。 '58 ダイハツ・ミゼット (オーナーズクラブ 1/32) 2016年は戦車やらこんなのやら筆塗りにチャレンジした。去年と今年は1個も作れていない、情けない私…… 筆塗り最後のクラウンを作って、師匠のベースと小物でジオラマ風…… もう一度作れと言われても、同じようにはいかないだろう。そう考えるとちょっと惜しい気もするが、後の祭り。 さてさて、今日は何をしようかしら?
2020.06.24
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英語で「セルフ・レスポンシビリティー」という言い方は普通しません。「レスポンシビリティー」だけで十分だからです。 苅谷 剛彦 自己責任などと言う必要はない。責任とは相手に応答(レスポンド)できること。何かを委(まか)されているとの自覚をもって処すること。それは人への「信頼」があってはじめて可能だと、教育学者は言う。お前の責任だと突き放すのも、責任の所在を不明にして共有するのも、責任逃れでしかない。吉見俊哉との対談『大学はもう死んでいる?』から。 (朝日新聞・折々のことば1790・2020.4.18) 菅原一秀前経産相と河井克行前法相が辞任して早半年。後に続いた河井案里氏の疑惑にも説明はなされない。首相主催の桜を見る会をめぐる疑惑などなど以前から繰返されてきた不祥事にも安倍晋三首相が率先して国会で説明する姿は見られない。『相手に応答する』責任は誰もとらない今の政治。 全量回収する事態となった466億円のアベノマスクに続いて、私邸のソファーで愛犬とくつろぐコラボ動画を投稿した安倍首相。火消しを務める女房役の菅官房長官も力が入らない。安倍首相が全国一斉休校要請を突然発表した時も、直前まで知らされなかった菅さん……動画アップも相談を受けていたら止めただろう菅さん…… 議論する、説明する、責任を果たすとはどういうことなのか今一度しかと確認・認識されたい。ある時は「お前の責任だと」突き放し、またある時は「責任の所在を不明にする」現政権にはコロナ感染以上の不安、いやいや恐怖すら感じる。こんな体制では十分な感染対策は無理かもしれない。根底にあるべき『信頼』がないから……《おまけ》 昨日、弱った足腰強化のためにちょこっと散歩をしたら「オヨヨ!!!」「なんでKEEP OUTじゃないの???」 深沢4丁目公園……「世田谷区は良いのかしら?」と私…… 深沢1丁目緑地はどうかとのぞいてみたら……「なんや、遊べるやんか!」 同じ遊具でも目黒区内はこんなになってるのに…… 目黒区も世田谷区もそれぞれの区長判断でしょうが、これほど明らかな差があるとは知らなかった~ いずれが正解か判断するのは難しいけど、世田谷区内では「緊急事態宣言が出ています。みなさん外出を控えてください。」と大きくアナウンスが流れていました。歩いている私は罪人のように感じましたが、自粛を基本とするから遊具の封鎖はしていないのかもしれないと思った昨日でした。(目黒区内でも同様のアナウンスはしているのでしょうが、私にはほとんど聞こえてきません。為念)《おまけ 2》 今日の[暇を売る店]も換気充分……収入減のポエムさんにも協力してあげたいけど、暇やシネマさんにも協力してあげたい。なんて言い訳にして不要不急の外出ですが、今朝はこちらでコーヒーを飲みながら朝刊をひろげ、シネマが開店したら五目湯麺を出前していただきました。贅沢しちゃいました…… ちなみに、マスターが張り紙を作ってました。豪華中華弁当(1,500円)の販売を始めるようです。どの飲食店も店頭に「お持ち帰り」「テイクアウト」の張り紙。一軒ずつ試してみるのもチャンスかもしれませんね。 さてさて今日は何をしようかしら?
2020.04.30
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都立園芸高校へハナミズキを探しに行く途中……(4月14日) めぐろパーシモンホールの[やくも文化通り]側に…… 万葉歌碑だって……幾度も脇を歩きましたが、庭内に踏み込んだのは初めてなのでこんなの知らなかった~ 5世紀から8世紀に及ぶ約300年間の4,500首あまりを収録した万葉集の中から、8世紀ごろ荏原郡と呼ばれた目黒区を含む東京西南部地域の防人(さきもり)とその妻によって詠まれた3首……兵として駆り出される夫や、妻たちの愛情・思いやりを感じます。 ※ 防人=九州沿岸の辺境防備に送り込まれた兵士。730年に諸国からの徴集を廃止したけど、766年に大宰府は東国の兵士を防人とすることを申請する。『白玉を手に取り持して見るのすも家なる妹をまた見てももや』(第20巻4415番・物部歳徳)「真珠を手に取って眺めるように、家にいる妻を再び眺めたい」ってことか? 万葉集なんてとんと縁のない私なので悪しからず。『草枕旅行く夫なが丸寝せば家なる我は紐解かず寝む』(第20巻4416番・椋椅部刀自賣)「草を枕にゴロ寝旅のあなただから、家で待つ私は着物の紐を解かずに寝ます」……帰ってくるまで貞操を守りますってことなんだろうな~ 物部歳徳の奥さんでしょう。『わが門の片山椿まこと汝わが手触れなな土に落ちもかも』(第20巻4418番・物部廣足)「我が家の門に咲く椿よ、本当におまえは私が触れないのに土に落ちてしまうのだろうか」……妻か恋人か? 防人として留守にしている間に他の男の手に落ちることを憂いている男心。 海外派遣を強いられている自衛隊員やご家族も同じような気持ちでしょう。ご無事で再会できますよう祈っています。 防人の詩 詞・曲・歌・さだまさし『……おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか……』 なんでこれか? って言うと、万葉集第16巻3852番からきています。『鯨魚取 海哉死為流 山哉死為流 死許曽 海者潮干而 山者枯為礼』(いさなとり うみやしにする やまやしにする しぬれこそ うみはしほひて やまはかれすれ)『鯨魚(いさな)取り 海や死にする 山や死にする 死ぬるこそ 海は潮干て 山は枯れすれ』「海は死にますか 山は死にますか 死ぬからこそ潮は引き 山は枯れるんです」 ※「鯨魚」ってのはやっぱりクジラなんでしょうが、この場合は海の枕詞で意味はないそうです。 ということで今日は不慣れな万葉集を少しだけ勉強してみました。《おまけ》 朝から豪華にナポリタンを食べちゃいました。普段はない生マッシュを少しですが入れてくれました。マスターありがとう…… 毎日のジャーマン・ブレンド……珈琲舎バンのブレンドが懐かしいけど、ポエムも美味しいです。慣らされたのかしら……
2020.04.24
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僕はもう、レジスタンスの時代だと思っているので。 平田オリザ ファシズムの脅威は「ある日突然じゃない、気がつくとそうなってる」。”悪意のない大衆”が暴走しだす時がいちばん怖いと劇作家は言う。だから今、声をあげる。生活を背負うから声に出せない人を追いつめず、彼らも共感できる言葉を見つけねばと。報道番組やドキュメンタリーの制作者たちが有志で始めた映像プロジェクトChoose Life Project(3月10日配信)から。 (朝日新聞・折々のことば1761・2020.3.19)「レジスタンス(抵抗)の時代」において、大事なのは「信頼と連帯」だと続く。 萎縮と忖度の空気が拡がる中で、二年前に自殺した元近畿財務局職員・赤木俊夫さんの手記や遺書が公開され、赤木さんの奥さんが国と佐川宣寿元国税庁長官を提訴した。決裁文書改ざんまで行っておきながら刑事罰の適用には限界だったのか? 民意と特捜部の認識の溝は埋まることなく全員が不起訴の判決。高額値引き、廃棄や改ざんなど謎は解明されないまま今日に至っている。 公文書の廃棄・改ざんなどは民主主義の根幹が揺らぐ問題にもかかわらず徹底的な検証はされず、うやむやにしてしまう現政府。「桜を見る会」も同様……東京高検検事長の定年延長問題においても、納得のいく説明はなされない。まずいことを不起訴にするための延長だろうと思えるほど信頼の欠片もない現政権。 どうか今回の民事訴訟では厳密な検証がなされるよう願っている。佐川宣寿氏を初め、証人として出廷する方々には真実を述べることを期待する。民主主義を取り戻せるかはあなた方にかかっています。 今日の開花状況・立会川緑道・9時22分 コロナ対策や五輪に対してもブツブツ言いたかったけど、今日はもうやめた~
2020.03.19
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彼は、最初の集まりの最後に言い残した「また来ます」という約束を、律儀に守り続けた 安東量子 福島第一原発事故の後、どの専門家も放射能汚染のリスクについて説明してから「決めるのは、あなたです」と言って帰っていった。国際放射線防護委員会に属す一人のフランス人は違った。「愚直に足を運び、困りごとを聞き、一緒に考え」てくれた。だから同じ助言もまっすぐ聞けた。福島県いわき市で植木屋を営みつつ被災地の回復に取り組む女性の『海を撃つ』から。 (朝日新聞・折々のことば1755・2020.3.12) 朝から晩まで、テレビは新型コロナばかり。お蔭で一昨日はコロナに感染した夢をみた。どう考えても後手後手としか思えない政府の対応。専門家会議というやつは幾度も行われてきたのだろうが、つっこんだ話し合いがもたらされてきたとは思えない。「今後1・2週間が瀬戸際」と2月24日に見解を出した専門家会議は、2週間が経過した時点で「一定程度持ちこたえている」としたが正しい判断だろうか? 専門家会議は「集団感染が確認された場所に共通するのは、以下の3つが同時に行われた」として、「換気の悪い密閉空間」「多くの人が密集」「近距離での会話や発音」を避ける行動をとるよう呼びかけたが、今更言われなくても誰だって分かること。やたらに不安をあおる必要はないが、政府の緊張感が伝わってこない。学校の休校などによる対策の効果がでているか、次なる対策の公表は19日の予定だと。 今週になればトイペも潤沢に置かれるだろうと思っていたが、今朝も開店時の一時だけで売り切れ。魚も漁獲量が減っていると聞くが、コロナの影響で出漁できる日が制限されているらしい。 学校が春休み明けから再開できる保証はない。1学期中も休校になる可能性は否定できない。そうなったらどうなるのか? トイペの買い溜めにとどまらず、保存食や水にだって人々は走るだろう。それより何より感染が拡大した場合には、病院がパンクする。家庭生活における日常品のさらなる備蓄と、検査を含めた感染医療体制の拡大構築をすぐにでも始めるべきだろう。「備えあれば嬉しいな」だ。「一定程度持ちこたえている」なんてコメントは聞きたくない。「危機的状況を想定してこれこれの対策と準備をとっている」と胸を張って公言する政府であってほしい。 マスクの不正転売を罰則付きで禁止する政令が閣議決定されたが、これとて遅すぎ。おまけに施行は15日からだという。検事長の定年延長は法解釈変更してまでさっさと決めるのに、つまらぬ転売禁止にこれほど時間を要すとは……偉い先生方は困っていないから庶民の事情が分からないのだろう。「愚直に足を運び、困りごとを聞き、一緒に考え」てくれる国会議論・大臣がどれだけいるのか? 安倍首相は第2次内閣発足以降、「閣僚全員が復興相」と言い続けてきたが、真にその意識を持って取り組んでいる閣僚は何人いるのか?「まだ東北で、あっちのほうでよかった」の今村雅弘元復興相「パンツ泥棒」がバレてしまった高木毅元復興相 東日本大震災ではないが長靴を持参せず職員に背負われ、「長靴業界はもうかったのでは」と口にした務台俊介元内閣政務官 書いたらキリがないからやめるが、拉致担当も同様。数か月から長くても1年で交代する。その時々の点でしか見聞きしないから正しいであろう道筋など描けないはずだ。何事においても、「愚直に足を運び、困りごとを聞き、一緒に考え」続けられる閣僚は残念ながら見当たらない。 復興は進んではいるだろうが、「状況はコントロールされている」と原発の現状にしか関心を持たない宣言を聞くのは淋しい。一日も早くみんなが心から笑える日が来ることを願っています。《おまけ》 こんなのは昨日からあったけど…… 私の「開花宣言!!!」……立会川緑道・2020.3.12・9時38分 風で揺れるから撮りにくかった~ でもってモーニング代わりのたらこスパゲティー……なんとなく桜っぽいかしらと、朝から贅沢をしてしまいました。
2020.03.12
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あんた、金魚か。 友人の妻 友人が妻によくこうなじられると言うので、水面に口を開けてパクパク、餌と酸素を待つだけのお気軽が腹に据えかねたかと思った。が、前に買った物をまた買う、そんな忘れっぽさに呆(あき)れての言葉だった。金魚があっちかと思えばこっちへと、のほほんと向きを変える姿に喩(たと)えて。「鶏は三歩歩けば忘れる」という諺(ことわざ)もあるが、こっちのほうがほのぼのとしていい。それとも逆? (朝日新聞・折々のことば1717・2020.2.2) 口をパクパク開けて、官僚が書いた答弁書を幾度も幾度も繰り返し読み上げる安倍晋三首相の顔が頭に浮かんだ。その他の大臣もパクパク……納得できる説明などどこにもない。「個別の人事に関することなので、お答えを控えている」……6日、黒川検事長の異例の定年延長を決めた理由・過程を問われた森雅子法相は、45分間の質疑で「個別の人事」を理由に36回の説明拒否。安倍総理が独断で決めたことに従った結果、プロセスの説明にも矛盾が生じ、挙句の果ては日付のない決裁書を後で作ったり。(私はそう思っているが、誤りならプロパティーぐらい提示して。) かつて、憲法解釈を変更して押し通した集団的自衛権の国会議論では、返答に詰まった中谷元・元防衛相の助っ人に度々登壇した安倍首相だが、新型コロナや検事長の定年延長はそっぽを向いている。質問者から指名されても、後ろを振り返って答弁から逃げる姿はみすぼらしく映る。 小中高の休校決定も総理独断。「1・2週間が瀬戸際」とする専門家会議の発表はあったが、休校に対しては有識者への意見も求めず、関係大臣も首相発表の直前まで知らなかったという。決断の是非は別として、そうした場合に留意・対処しなければならない事柄を1日でもいいから関係省庁・大臣たちに構築させるべきだ。 すでに2週間経ったが、現在はどうなの? 休業補償や緊急事態宣言を持ち出してきたが、まずやるべきはPCR検査の拡大ではないのか。 韓国ではPCR検査を受けた人は3月5日現在で延べ14万775人。結果として5776人の感染者が発見されたと。対して日本でPCR検査を行ったのは、3月4日時点で延べ8111件……なんと韓国の約17分の1しかない。 PCR検査の保険適用が始まり「公立、民間合わせて検査件数は相当数増やせる見込み」と言うが、「重症ではない」「濃厚接触がない」などの理由で拒否されるケースが多いと聞く。誰が感染者か伏せられているのに、どうして濃厚接触がないなんて言えるのか? 重症ではないなどと考えず「疑わしきは検査する」を方針とし、無症状者、軽症状者を早期に発見すること。さらには接触者を探し出すことを最優先することが、感染拡大防止には欠かせないはずだ。「移されないように」する対策も大切だが、もし感染が分かれば「他人に移さない注意」ができる。 大学発のベンチャー企業は、15分で結果が得られ費用も1500円ほどの簡易検査キットの開発を進めていると伝えられる。世に送り出すには、厚労省の承認や認可などハードルは高い。それでも、救世主として1日でも早く登場できるよう、政府の援助を期待する。新型コロナの次に襲って来るであろう、最新型ウイルス対応にも役立つことだろうから…… またブツブツ書いてしまったが、森加計や桜も「国民は三歩歩けばわすれる」と現政府は思っているんだろうな。《おまけ》 昔、連れ合いと行きました。 緊急事態宣言が発令されたら、みんな中止になることでしょう。 以前、私がとってあったスイートベージルのチケットを載せたら「こんなんありますよ~」と連れ合いから洋菓子の空き缶を渡されました。開けてみたらこんな物たちが入っていました。このコースター、好きだったんだよね~ 物持ちが良い連れ合いに感謝です。 昨日、インプラントの1次オペは無事終了しました。鎮痛剤は術後に飲んだ1錠だけで、追加なしに眠れました。少々腫れてはいるものの大丈夫でしょう。副鼻腔にふれているから「鼻血がでることもあります」なんて脅かされてもいますが、現状を維持しながら回復してくれることを祈っている私であります。
2020.03.10
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