2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
私は、昨日から、私の携帯電話の電話帳に登録されている人のほぼ全員から住所を聞き出そうとしています。もちろん、聞く際に相手に私の住所を明かしておきます。この作業を通じて、すでに使われなくなったメールアドレスが多数見つかり、携帯電話の電話帳の整理が出来ました。メールが相手に届かないときは直接電話をしました。しかし、電話番号もつながらない場合もあります。そういった場合は、もうその相手とは連絡を取るすべがありません。携帯電話の切れ目が縁の切れ目になります。私は携帯電話の情報を交換しただけの友人関係に疑問を抱いています。それだけで友達と言えるのでしょうか。携帯電話を交換した二者の関係は、一方が携帯番号とアドレスを変更した際、もう一方に変更した旨に教えなかった時点で終了します。個人情報の取り扱いに慎重になっているご治世なので、第三者から情報を聞き出し、失われた関係を元に戻す、ということは極めて難しいことです。かといって、関係を失わないようにするために、例えば3ヶ月に一回程度用も無いのにメールする、というのは馬鹿げた話でしょう。いたずらに自分の時間が奪われるばかりか、メールを受けた者にも手数を掛けることになります。そこで、私が考えたのが「年賀状」です。住所は携帯のアドレスほどコロコロ変わるものではありません。携帯電話は、相手の住所を知った上でのプラスαとしては大変威力を発揮するツールであると考えます。転居しても携帯電話は変わらないので、携帯を通じて転居先を聞くこともできます。携帯電話を批判して来ましたが、居住地が変更したときには大変有効です。私には、中学校時代からずっと年賀状をやりとりしている鈴木君という友達がいます。彼と私は同じ塾に通っていて仲良くしていましたが、高校も別々になりました。普通ならそこで関係が終了することでしょう。高校1年の冬、鈴木君から年賀状が届きました。私は、彼といつ住所を交換したのかさえ忘れていました。それからというもの、私が年賀状を出さないときでも鈴木君が出してくれたり、一方が喪中の年もありましたが、次の年はしっかり出したりと、ずっとそういった関係を続け、あるときからお互いが必ず出すようになりました。私が大学4年くらいの頃でしょうか、鈴木君と実際に会うことにしました。7、8年ぶりの再会でした。中学校時代のあどけない顔を想像していたため、彼の変貌ぶりには驚かされました。その日、彼と昼食を一緒に取り、昔のことについて話し合いました。話しているうちに、昔の鈴木君と変わらない部分が浮き彫りになっていくように感じました。外見的には変わっていても内面的な部分はそれほど変わらないのでしょうか。最近、私の周りでは年始の挨拶を「年賀メール」で終えてしまう人がいます。確かに、年賀メールは大してコストも手間も掛からず、また送信してから相手に届くまでのタイムラグもないというメリットがあります。しかし、年賀メールでは、何年か後になって、誰から貰ったか、どういう文章であったかを覚えておくことは難しいでしょう。メール自体も時期がくれば自動的に削除されます。携帯電話のメモリ容量の制約もあるので、年賀メールをずっと取っておくことは難しいですし、そのメールには、労を要してまで大切にするほどの重要性はないと思います。私は電子メールを数通貰っても、心に充足感を抱くことは出来ません。それは当然です。電子メールでは、簡単に関係が切れてしまいます。そんなもろい伝達手段では何度やり取りをしてもを人間関係は成長していかないと思います。友達関係を築く手段として電子メールは適していません。「住所なんてわからなくてもメアドがあればいいじゃん」とか「悪用される可能性があるから教えたくない」という人も多いでしょう。そういう人たちとは、やはり、それだけの関係でしかないということです。特に後者の場合、メールの上でのみの友達と位置づけ、現実的な友達関係とは違った付き合い方をする他ありません。メールのみの関係であることを否定しているのではないのです。相手の意向に沿った付き合い方が必要であると思うのです。電子メールという新しい伝達手段が登場した昨今、手紙とはずいぶん古臭い手段のように思われます。しかし、手紙には、相手の筆跡、絵、添付品などの電子メールには無い沢山の情報が込められているように思います。効率を考えた通信手段はビジネスでは力を発揮しますが、プライベートをあまりにも効率化すると悪い結果につながるように思います。新しいからよいとか、むやみに古いものを大切にしなくてはと言うのではなく、両者の特性をよく吟味し、状況に応じて上手く使い分けることで、時代の波に振り回されることなく、ゆっくりと時間を掛けて人間関係を深めていくことが出来ると思います。
2006年11月26日
コメント(1)