Look at the sky 〜雲の上は いつも青空〜

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2016.02.21
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カテゴリ: ├ 本
父も手術が終わったら抗がん剤治療になるのだろう、と思い買った本『抗がん剤10の「やめどき」』。医師、長尾和宏著。


でも、もしかしたらがんじゃないかもしれない…というかすかな期待があって、結局手術前には読む気持ちになれませんでした。


お腹を開けてみたら、やはりがんでした。幸い手術は成功しましたが、抗がん剤については何もわからなかったので、知識を得るためにと思って読み始めました。




・今や日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなっている

・生涯において抗がん剤治療とかかわる確率は、決して人々が思うほど低くはない

・抗がん剤治療は引き際が1番難しい

・この「引き際」を間違えなければ、さいごまで自分らしく生きられて、好きなものを食べられるのが「がん」という病


ほんの出だしのこれらだけでも、私には初耳。




本の前半は「町医者がみた、あるがん患者の物語」。ある一人のがん患者を主人公にして、人はどのようにしてがん患者となり、どのような経緯で治療を選択し、がんと向き合っていくのかが物語的に描写されています。







父の場合、結果的には病院から抗がん剤治療は勧められませんでした。がん拠点病院なので一律に勧められるかと思っていましたが、そうではないんですね。手術前に体調が急変してICUに入り体力が落ちてしまったことや、年齢から、抗がん剤治療はメリットよりリスクの方が大きいとのことでした。


それではこの本は役立たなかったかというと、全然そうではなくて、本当に読んで良かったです。




本からの抜き書きです。

「延命治療は、死ぬまでずっと“延命”たりえません。続けるうちに、ある時点からは、延命ではなく縮命になります。縮命とは、単に命の時間を縮めるだけでなく、生きている喜びや楽しみを奪い、肉体的・精神的苦痛を増大させるのです。」

「すべての医療は、最長120年という、人間が超えることのできない時間枠の中での営みにすぎません。(中略)治療はすべて延命治療なのです。定められた枠の中での寿命を、最大限に延ばすためのものです。残された時間を最高に楽しむために、我々は生きているのです。」




父が抗がん剤治療をしないのは、それが延命より縮命になる可能性が高いということなのか…。


誰も、自分があとどれだけ生きられるかわかりません。わからないからこそ、一日一日喜びや楽しみのときをたくさん過ごしたい、と改めて思いました…。





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Last updated  2016.02.21 20:32:09
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