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髭面の男の顔が描かれた土器。それを人面墨書土器と呼びます。8世紀前半から平安時代に作られました。その土器の男は、疫病神とも言われます。人々はその土器に、自らの厄や穢れを封じ込めて祓います。厄は土器に息を吹き込み、蓋をして川に流すことで祓われます。人は安らぎを求めて、この様な土器を多用したのです。そういえば、土器の男の顔にも、何かしら癒しを感じます。今日も、蓋物の陶磁器は使われます。残業で遅くなった貴方を迎える食卓。そこには料理が冷めないようにと、蓋をされた食器があるでしょう。古代に厄を封じ込めた土器。それは今では、愛情を保つ器に変わりました。そして陶磁器の持つ暖かなぬくもりがなせる業。人が気持ちを伝えるため、陶磁器は今も作られているのです。○人面墨書土器
2007.10.31
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11月から、原油価格が6円も上がります。ガソリンも最高値の1リットル150円が予想されるほど。10月中にガソリンを入れるのが良さそうです。日本の近海に多くあるという燃料資源、メタンハイドレートの有効活用を考えるのが良いかもしれません。もっとも温暖化との関連が懸念されますが。石油は、生物起源の炭素が原料。炭素材料といえば、ダイヤモンドを思い出します。ダイヤモンドも生物起源という説もありますが、マントル層の炭素から作られたとする説が有力でしょう。その生成場所は地下深く、深さ100~700kmにもなります。マントル層深くで生成したダイヤモンドは、キンバレー岩などの火成岩に運ばれます。その結果、地表近くでダイヤモンドが採れるのです。それにしても驚くのは、そのダイヤモンドが火成岩に運ばれる速度。地下から音速近い速度で運ばれると考えられています。なぜなら、ゆっくりとした速度では、地表近くで石墨に変わってしまうから。地下深くから、マッハの速度で駆け上るダイヤモンド。それは地下を流れる、透明に輝く流れ星。地下からの流れ星は、私たちの願いを幾つ、かなえてくれるのでしょうか。
2007.10.30
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国立西洋美術館のムンク展を拝見しました。「叫び」こそありませんが、同様のフィヨルド物「不安」、「絶望」があります。お勧めは「声」、そして「生命のダンス」でしょうか。階段の上り下りはありますが、絵が危険なほどの距離で拝見できるのは嬉しいですね。ムンクの絵は見慣れた感もあり、インパクトは薄れています。しかしムンクの人生を考えながら見ると、なかなか印象深い展示会でしょう。1892年、ベルリン・スキャンダル。個展の開催と同時に、芸術協会から批判の嵐。1週間後には、個展が閉鎖させられます。しかし皮肉にも、この事件でムンクは一躍有名になりました。「叫び」が描かれたのは1893年。もしこの個展に「叫び」があったなら、さらに騒ぎは激化したことでしょう。1902年、発砲事件。トゥラ・ラルセンとの破局につながる事件。ムンクは発砲により、左手中指の指先を失う。いったい何が起きたのか。真実は闇の中。ゴッホの耳切り事件を思い出します。1908年、アルコールからの離脱。アルコール依存で精神崩壊しつつあったムンク。禁酒により復帰。しかしこれ以降の絵は、特有の情熱が失われた様に思えます。アルコールによる精神的な不安は、芸術家に必要なのかもしれません。1930年、深刻な眼病の悪化。右目は失明、左目もわずかにピンホールの様な視界となります。これ以降も絵の創作は続きますが、今までにない鮮やかな色が加わるのが印象的。鮮やかな色しか、見えなかったのでしょう。1937年から、ナチの迫害が激化。迫害から逃れ、そして1944年死去。ムンクの言葉。「死とはおそらく目を突き刺されて、何も見えないことを言うのだろう。」波乱万丈のムンクの人生。彼の人生を知らなければ、その芸術は理解できないのです。○ムンク展
2007.10.29
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2度のノーベル賞を受賞したマリー・キュリー。ラジウム,ポロニウムの生成・発見など、放射線の研究に対する貢献は甚大です。研究設備が十分でない中での研究は、才能も当然ながら、強い意志と不断の努力が見られます。2度もノーベル賞を受賞しながら、授賞式を欠席したキュリー。そこには研究者として純粋でありたいと願う、彼女の姿勢が見られます。しかし彼女の業績は、あまりに眩しすぎました。分光器でラジウムが新元素であることを特定したウジェーヌ・ドマルセー。そして共同研究者で、ラジウム発見の論文に連名であったグスタフ・ベーモン。このふたりはキュリー夫妻の研究に重要な貢献をしながら、夫妻の業績の陰に消えてゆきます。太陽が輝くとき、星はその輝きを失います。眩しすぎる業績は、多くの人の業績を覆い隠します。そして光が眩しすぎるなら、人はその光を消すことを始めます。夫ピエール・キュリーの死後、弟子のランジュヴァンとの恋愛関係が、スキャンダルとして広まります。真相は明らかではありませんが、マスコミによる過剰な報道であったと私は思います。しかしこれも、必然の結果もしれません。人は完璧な人間を望まないのですから。精神的に苦しめられた彼女。そして肉体的には、酷い放射線障害に苦しめられます。放射能汚染物質に指定されるほどの彼女の実験ノート。ポケットに入れて持ち歩いた放射性物質。さらに、戦争で傷ついた兵士を救うため、自家用車を改造したレントゲン車で、戦地を奔走したこと。放射線という見えない光は、彼女の生命の光を奪い去ります。皮肉にも彼女はレントゲン診断で結核と誤診され、家族からも隔離されて孤独な最期を迎えます。このスキャンダルと孤独の晩年は、彼女自身の眩しすぎる業績の陰で、あまり知られてはいません。彼女の人生から学ぶこと。それは、眩しすぎる業績は、周囲の人の業績を消し去る恐れのあること。そしてその反動は、いつかは輝く本人への攻撃として返ってくること。私が書く偉人の話も、輝く偉人の業績に影を落とします。それはその業績の陰から、隠れた人物を見出そうとするためです。今日もドマルセーとベーモンの、ふたりの業績が見えてきました。この私の行いが正しいことか、そこには常に迷いもあります。ただ、いつも思うこと。それは、人は眩しすぎる光を、望みはしないということです。
2007.10.28
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携帯電話の基盤には、多くの金が使われています。そのため携帯電話1トンからは、150gもの金が回収できるのです。南アフリカの優秀な金の鉱山でも、鉱石1トンからは5~8gの金しか回収できません。つまり携帯電話からは、南アフリカの30倍もの金が回収できます。まさに世界最大の金鉱脈です。日本は電子機器を、非常に多く使う国です。パソコン、携帯電話などで、1年に255トンもの金が流通しています。その量は、世界の金産出量の10%。その他にも、銀、プラチナ、パラジウムなども多く流通。日本は、「都市鉱脈」の豊かな「資源国家」なのです。今日も携帯電話35,000台から1kgの金が回収されています。リサイクル費用低減のため、携帯電話の分解は障害を持つ人が雇われます。それは人件費低減のみでなく、障害を持つ人の雇用の確保にもなっています。パソコンはハードディスクの機密情報流出のため、服役中の受刑者が分解します。刑務所の中での作業からは、機密情報が流出することは決してありません。リサイクルは、これらの人々の力で支えられています。都市鉱脈の豊かな国、日本。リサイクルは、日本の未来を変えるかもしれません。
2007.10.27
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日本人は豊かな生活を営んでいます。それを示すには、エコロジカル・フットプリントという指標によるのが分かりやすいでしょう。自然が1ヘクタールの面積で生み出すエネルギーを、1グローバルヘクタールと呼びます。日本人は4.77グローバルヘクタールのエネルギーを消費して生活しています。つまり地球の生産能力の4.77倍のエネルギーを消費しているのです。しかし日本の土地の生産力は0.7グローバルヘクタール。日本の土地の7倍も消費して、日本人は生きています。アメリカも9.7グローバルヘクタールですが、アメリカの生産力の2倍弱です。いかに日本人が消費しているか分かるでしょう。今、世界の平均は2.28ローバルヘクタール。地球の生産力を超え、徐々に地球は枯れつつあります。もし、世界中が日本人と同じ生活を始めたら、地球は2倍以上の負荷で破綻します。もし、中国が日本と同レベルに成長したら・・・。豊かな日本。このままで、私たちの未来はあるのでしょうか。
2007.10.26
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霜降の秋も去ろうとする昨日、75,000ヒットを迎えることができました。そして、1年前の10月24日の日記をふり返りました。1年前の頃。日記へのコメントは、お二人だけ。人の少なさに、なんと日記の中でお二人と会話しています。そのおひとりは、吹雪深雪さんです。毎日、日記を更新しながら、アクセス数は1日50件に及びません。とても静かなブログでした。少し変化があったのは、11月後半。そして12月に、やっとのことで、1万ヒットを達成です。1万ヒットまでが、本当に長かった。今は皆さんのお陰で、楽しく日記を書かせていただいています。ありがとうございます。それにしても、いつから陶磁器の話を脱線したのでしょう。数学者ガロアの日記もありますが、アメデオ・モディリアーニの日記あたりから、大きく脱線したようです。なにしろ、この後は、マリー・アントワネットとカリオストロ伯爵の日記になるのですから。しかし、むしろ日記は楽しんで書くようになりましたが・・・。それでは、少し悲しい偉人の話をふり返ります。*【クリスティアーネ ― 文豪ゲーテの妻 ― 】天才を支えた悲しい女性のお話【アインシュタインの最初の妻 ― ミレヴァ・アインシュタイン ―】天才の陰には悲劇があります【美しく、そして自由に ― 皇妃エリザベート ―】エリザベートの日記。長すぎますね*ふりかえるほどに、こうして日記を書けることが、本当に幸せなことだと思います。ご覧頂いている皆様には、本当に感謝しなくてはなりません。「日記、それから」に関するお話も、皆さんから頂いています。また「日記、それから」もいつか企画しますので、お待ちください。それでは、これからもよろしくお願いします。本当に、ありがとうございます。
2007.10.25
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文字が読めない。これは想像する以上に、辛いことです。トム・ハーケンは、文字が読めませんでした。なぜなら幼少の時に、8年間の隔離闘病生活を送ったから。小学校に行くチャンスを失い、文字を習うことができませんでした。しかしトムには、素晴らしい記憶力がありました。顧客を完璧に覚える才能を生かし、ビジネスで大成功を収めます。そして巨大レストラン・チェーン「CASA」を展開し、億万長者となるのです。その彼が抱える悩み。それは自分のレストランのメニューすら読めないことでした。いかに綺麗なメニューを作ろうとも、トムには料理の名前が読めないのです。そしてついに、恐れていたことが起こります。ある夜、トムの子供がおねだりをしたのです。「パパ、この本を読んで」明らかに動揺する父親を、不思議そうに眺める子供の顔。その顔を見たとき、トムはついに決心します。「今からでも遅くはない。文字を学ぼう。」大人になってからの、初めての語学は辛いものです。毎夜、奥さんから一文字ずつ教わるトム。そこにはビジネス界の雄トム・ハーケンの姿はなく、子供に本を読んで聞かせたいと願うひとりの父親の姿がありました。そして数年後、ようやくトムは子供に本を読んで聞かせる夢がかないました。それは億万長者になった時より、さらに大きな喜びでした。トムは教えてくれます。諦める必要はないことを。そして、遅れを取り戻すチャンスは、人生には何度もあることを。
2007.10.24
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先日の陶器の釉薬に含まれる鉛についてのお話が、意外に大きな反響がありました。そこでもう少し、身の回りの鉛についてお話します。【水道管】私がもっとも懸念する身の回りの鉛は水道管です。古い水道管、家庭への引き込み管は鉛管が使われています。市町村も交換を急いでいますが、まだ多くの家庭への引き込み管は鉛管です。そのため、日本の水道水には鉛が多く含まれる地域もあります。十分に通水してから使用すれば良いという意見もありますが、水と時間が無駄になります。水道管の交換を急ぐのが良いでしょう。各市町村は、水道管の交換に様々な対応をしています。例えば奈良県も、水道局に問い合わせれば、各家庭の引き込み管が鉛管か否かを教えてくれます。また平成18年から、引き込み管の交換を順次進めています。皆さんもご確認されてはいかがでしょうか。【缶詰】また私は子供の頃から、缶詰を開封後は直ちに容器に中味を移すように言われてきました。みかん缶などでは、缶詰から鉛が溶出するからです。最近の缶詰の内面は、錫めっきまたは樹脂コートに変わりました。それは下記の法律によります。つまりは錫めっきも、5%未満の鉛の含有は許可されています。実際は1%鉛の錫めっきが多く、学会でも鉛溶出の報告例は今もあります。「鉛を0.5ppm以上含む食品」を見ますと、やはりみかんの缶詰は0.4mg/kgと高い鉛の含有量があります。開封後は、それ以上の鉛の溶出を抑えるために、直ちに容器に移しましょう。ご紹介のように、身の回りは重金属に囲まれています。西洋陶器の釉薬からの溶出は、それらに比べると小さなものでしょう。特に小児では知能低下の恐れもある鉛。小さなお子さんのいる御家庭ではご注意を。【関連する日記】「レモンティーに注がれた毒」*「器具及び容器包装」(厚生省告示第370号 食品、添加物等の規格基準より抜粋)1 器具は,銅若しくは鉛又はこれらの合金が削り取られるおそれのある構造であつてはならない。2 メッキ用スズは,鉛を5%以上含有してはならない。3 鉛を10%以上又はアンチモンを5%以上含む金属をもつて器具及び容器包装を製造又は修理してはならない。4 器具若しくは容器包装の製造又は修理に用いるハンダは,鉛を20%以上含有してはならない。ただし,缶詰用の缶の外部に用いるハンダについては,サニタリー缶にあつては鉛を98%,サニタリー缶以外の缶にあつては鉛を60%まで含有することは差し支えない。
2007.10.22
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名門私立小学校に入学したステファン。しかし、文字を少しも読むことができません。結局、1年目は落第。4年生ではついに退学となります。文字を読むのが遅く、記憶力もよくないステファン。そうです、彼は難語症だったのです。一方で、彼には豊かな想像力がありました。いつも空想にふける彼。両親は彼を理解し、ステファンを教育し、高校に入学させます。そしてフットボールの才能があった彼は、奨学生としてオレゴン大学に入学します。そかし大学でも、彼は学力不足で落第してしまうのです。失意の彼でしたが、文章表現が専門のラルフ教授と出会います。教授の講義は、ステファンの豊かな空想を現実のものとするのに役立ちます。そして彼は作家を目指します。文章を書くことはとても苦痛でしたが、ステファンは書き続けます。そして、ついにテレビ脚本「アダム12」で、鮮烈なデビューを果たします。その後も、「特攻野郎Aチーム」、「ロックホードファイル」、「ベレッタ」、「ハンター」、「激流」、「ワイズガイ」、「コミッシュ」とヒット作を生み出すのです。難読症でのけ者にされた彼。その彼の描く作品の主人公達は、同じ様なアウトサイダーです。作品の主人公達は、ステファンの夢そのものなのです。諦めてはいけません。夢をかなえる方法は、ひとつではないのですから。
2007.10.21
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食器に使われることが多い、西洋陶器。その陶器に毒性があったとしたら。現代でも生産国によっては、陶器の釉薬は必ずしも無毒ではありません。1960年代にも、陶器の釉薬で鉛中毒を起こした人はいます。それは、手製の陶器に炭酸水をいれて飲んだ人。あるいは、りんご酒を陶器の食器で飲み続けた人です。1970年代にも、陶製の容器でりんごジュースを飲んだカナダの子供が死亡しました。鉛酸化物や鉛炭酸塩を含む釉薬は、融解温度が低くなります。しかし酸に触れると鉛が溶け出す欠点があります。ジョサイア・ウェッジウッドは、無鉛の釉薬の開発に熱心でした。しかしジョサイア・ウェッジウッド2世は、残念ながら鉛には無関心でした。最近では鉛が溶け出し難い珪酸鉛の釉薬,無鉛の釉薬が開発済み。そしてイギリスで鉛釉薬の使用が制限されたのは、1913年になってからでした。1950年代には、さらに使用が制限されます。スッタフォードの陶工の鉛中毒の死亡者は、それまでは年平均7人でした。それが1953年以降は、ゼロになったのです。現在、法律で制限しているのは、イギリスなど数カ国です。中近東諸国は鉛を含む釉薬の陶器で、鉛を溶かす酢を使った伝統料理を食べているのです。最近も中国製土鍋からの、鉛の溶出が確認されています。あなたは毒入りのカップを、お使いになっていませんか?*【鉛に関する過去の日記】:運命は鉛とともに ― ベートーベン ―】【 栗パイ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2007.10.20
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ラッパのマークの正露丸。ラッパの音のCMが懐かしく思い出されます。しかし最近は、ラッパのマーク意外も多く見受けます。それは1974年に、正露丸は一般的な普通名称として、登録商標が無効化したためです。「正露丸」は登録商標ではなく、一般名称なのです。ショップも探しますと、下記のように続々と、ラッパマーク以外の正露丸が出てきます。正露丸はもともと、日露戦争でロシアを征する意味から、「征露丸」と呼ばれていました。今でも奈良県にある日本医薬品製造株式会社は、征露丸の名称を使用しています。それだけ長い歴史のある薬なのです。ちなみにこの「征露丸」は売り薬で、薬局では購入できません。しかし、これだけ多くの種類の「正露丸」があるとは。コレクター本能が疼きます。いかがでしょうか?「正露丸コレクター」を目指しては?*【参考文献】「正露丸のラッパ」、田中聡(河出書房新社)1994年
2007.10.19
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遠方の仕事で帰りが遅くなりました。何より移動で疲れましたので、今日はお休みです。遅れておりますコメントの御返事は、明日以降させていただきます。すみません。今日は明日の日記の構想を練ります。おやすみなさい。
2007.10.18
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金の持つ永遠の輝き。その普遍の美に、人は憧れを抱き続ける。金、その色。島根県の6世紀後半の横穴墓から出土した金糸は、金95%、銀4%。その比率は、現代の「四号色」と変わらない。過去から現代に至る、人の好む金の色は同じ。金、その希少性。過去から人類が手に入れた金の総量は、わずか14万トンにすぎない。金、隠し打ち。江戸幕府は、金箔の生産を禁止。しかし加賀藩では、金箔の隠し打ちが続けられました。隠し打ちでは、金原料の入手が困難。そのために、かえって薄く金箔を打つ技が極められました。金、紙にこだわる。薄い金箔は、それを打つ時にはさむ上質の紙によって得られる。紙が弱すぎては、金箔は打てない。紙が強すぎては、金箔は破れてしまう。紙が滑らかでなければ、金箔の艶と輝きが得られない。そこで、雁皮紙(がんびし)に、藁灰汁(わらあく)と柿渋を染ませた紙を用いる。金、独占する。日本の金箔の生産量の99%は、金沢隠し打ちで磨かれた技と、上質の雁皮紙によって。特に紙仕込みの技が、1万分の1mm、つまりサブミクロンの厚さの金箔を生む。金、それは光を得て輝く。しかし金箔は、長い闇の隠し打ちによる、匠の技で生まれた。眩しい輝きは、長い暗闇の後に放たれる。それは金箔が諭す、夢見る人への、人生のあり方。
2007.10.17
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また少し、日記を振り返りましょう。【生と死の境界を見つめて、それから】タッキーGOGOさんから狛犬の情報を頂きました。「阿」の獅子はたれ耳、「吽」の狛犬は立ち耳との新情報です。狛犬道、奥が深いですね。【ゆらゆらゆれて 、それから】SIR JAPANさんから、達磨大師の絵のお話を頂きました。達磨大師の気を引くために、左腕を自ら切り落とした神光(慧可)という弟子がいます。なかなか理解し難い世界ですね。【「沈黙の春」が奪った命、それから】これもタッキーGOGOさんからコメントを頂いています。人にとっては害虫の蚊も、自然の一部ではないのか。人中心の考えて、蚊を駆除して良いのか。いまだに環境保護と文化的生活の両立の答えは、得ておりません。【死とひきかえに、それから】tougei1013さんが、マムシグサの実を見つけてくださいました。トウモロコシみたいですね。【信楽焼のタヌキは、なぜ笠を被っているのか?、それから】不覚にも、私の家に、また信楽のタヌキさんがひとり居候を始めました・・・。*最近は、皆様も「それから」を教えてくださっています。今回ご紹介できなかった皆様も、ありがとうございます。少し日記のコメントへの返事が遅れがちですが、皆様のコメントを楽しみにしています。後日、遅れているものはお返事致しますので、これからもよろしくお願いします。
2007.10.16
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人はなぜか、スピードに魅了される。果てしなく高速であることに、不思議なほどの魅力を感じる。ジョン・ポール・スタップは、1954年に地上最速を記録した。スレッドと呼ばれるロケットエンジン搭載の乗り物で、レールの間を走る。その速度は、時速1017km。45口径のマグナムの弾丸より速い。しかし5秒で最高速に到達するには、かなりの犠牲をともなう。そして恐ろしいのは、その減速。速く走った後は、止まらなくてはならない。時速1017kmで、水の中に突然、ブレーキ板が打ち込まれる。わずか1.4秒での急停車。その衝撃は、時速200kmの車がレンガ塀に衝突するのに等しい。改良を重ねたシートに、手足も縛り付けて固定した。彼自身、35Gまで耐えられる訓練を続けていた。それでも、その衝撃は恐ろしい力でした。腕が、手首が、肋骨が、そして背骨までが折れた。全身には激しい打ち身、腹部ヘルニア、水ぶくれ、脳震盪。そして一時的な失明。減速の勢いで眼球が飛び出しそうになり、両目の周囲にはあざができた。歯の詰め物も、全て飛び出していた。速く走り続けた後は、いつかは止まらなくてはなりません。そして減速のとき、今までの全てが襲いかかります。人類の文明の進歩は急激です。加速し続ける私たち人類は、減速の恐怖を、まだ知らない。
2007.10.15
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「徳利・盃図鑑」を眺めていました。骨董としては人気薄になっている酒器ですが、こうして眺めると面白いものです。面白いと思う一方で、警告する声も聞こえてきます。酒器の人気のなさは、日本酒離れが原因でしょう。しかしそれ以上に、「勝手はいけないもの」が多いのも原因かもしれません。【私が思う買ってはいけないもの(1)、貧乏徳利】価格が安く、見た目も面白い貧乏徳利。酒屋が客に小売用の酒を、貧乏徳利に入れて販売しました。貧乏徳利自体はレンタルですので、通い徳利となります。徳利には酒屋の店名も書かれており、宣伝効果もあるのです。しかしあまりに数が多く、その安さもあり、買いだすときりがありません。買いすぎに注意。購入は計画的に。【私が思う買ってはいけないもの(2)、備前焼 人形徳利,角徳利】価格は比較的高いが、面白い徳利。しかし備前焼特有の贋作が問題。多量に流通する中国製贋作に加えて、国内にも備前焼に似た陶器も多い。つくりは贋作も悪くはなく、土味,細部のつくりで区別が必要。備前焼と言えば、販売価格が高くなるのが問題。【私が思う買ってはいけないもの(3)、九谷の徳利】赤絵や五彩など種類も多く、図柄も面白い徳利。しかし吉田屋などの多くの窯元が、現在も新作を作り続けている。それ自体は良いことだが、新作が古九谷として売られることが多すぎる。裏に「角福」があれば、なんでも高く購入する消費者が多いも一因。時代を読む力が必要。書き出すときりがない警告の声。とはいえ、真作はやはり面白い。そのジレンマに、今日も本を眺めては、ため息をひとつ。
2007.10.14
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むかし、むかし、ヒンズー教の国に、シヴァ神がおられました。シヴァ神は宇宙の破壊神。恐ろしい神様。そしてシヴァ神は、夜に化身し、マハーカーラに変わったものです。マハーカーラは、血に飢えた怒りの神。インドの奢摩奢那(シャマシャナ)という屍の林に住んでおられます。人に珍宝を与えますが、かわりに血肉を奪います。そして鬼神とともに、その血肉を食らうのでした。あるとき、マハーカーラはインドから日本という国に行きました。そこではサンスクリット語の名前が翻訳されます。そして、マハーカーラは、大黒天となったのです。すると、どうしたことでしょう。初めこそ怒りの神の大黒天は、みるみる温和な神に変わってゆくのです。さらに、平安時代の半ばには、大国主命と融合されました。それまで蓮の葉に乗っていた大黒天は、米俵の上に乗られるのです。台座の飾りの小槌は、手にもたれます。兜は大黒頭巾に変わります。表情も笑顔に変わり、人々に愛される福の神となられました。温和になった大黒天。彼らは私の小引出しの中にも、穏やかに鎮座しておられます。穏やかな彼らの表情に、癒されるわたしです。もう彼ら大黒天が、ふたたび血肉に飢えることはないと信じて。
2007.10.13
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真理を追究するあまり、人はしばしば禁断の領域に踏み込みます。ペルーの医学生ダニエル・カリオンは、ある病気の研究に行き詰っていました。それは「ペルーいぼ病」という奇病で、高熱や貧血を特徴とします。かえるの毒が原因とされるなど、正体不明の奇病。人間などしか感染せず、マウス試験はできません。思い悩んだ彼は、1885年、自らの体で人体実験をします。患者の血液をつけたメスで、自らを傷つけるという恐ろしい実験。その実験で仮説通り、彼は感染します。そして病因は、血液中の細菌によることが判明したのです。しかし、現実は残酷です。病気は彼の予想を超えて進行します。そして「オロヤ病」を発症します。そうです。「ペルーいぼ病」は「オロヤ病」の初期段階で、両者は同一の病気だったのです。そして「オロヤ病」は死に到る、治療法のない恐ろしい病気でした。彼は予想外の事態に狼狽します。しかしなすすべなく、発症からわずか19日で死亡するのでした。その後この病気は、バルトネラ菌をサシチョウバエが媒介することで感染することが分かります。そして治療法も確立され、その病名は彼にちなんで名付けられます。「カリオン病」です。彼を愚か者と呼ばないで。彼の行為を自殺と言わないで。彼は純粋に、真理を追究したかっただけなのです。真理を追究するあまり、真理への近道を急ぐあまり、彼は自らを守ることを軽視しました。わすれないでください。危険な領域に踏み込むことを、人は挑戦と呼ぶのです。
2007.10.12
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昨日は思いのほか、シーサーが人気でした。狛犬と比べて、何が違うのでしょう。インドネシアのトバ・バタック族は、ライオンの像を家の正面に彫刻。魔除けとします。このライオンは「シンガ」と呼ばれ、シーサーとの関連を感じます。シーサーは神社,寺院の狛犬の様に、狛犬と獅子で一対である必要はないようです。本来、屋根の上に置かれ、ひとりで家を守っていました。14~15世紀に、中国から沖縄に渡ってきました。狛犬より、むしろ悪魔祓いをする獅子舞との関連の方が近そうです。屋根の上で、孤独に邪気を追い払い続けていたシーサー。そして、いつの間にか狛犬のように、シーサーは2対で向かいあいます。狛犬化したシーサーには、ペットのかわいらしさこそあれ、邪気を追い払うたくましさは、感じることができません。***涼しくなりました。むしろ朝夕は、肌寒いくらいです。そうなると、つい沖縄などの南国の話をしたくなります。猛暑の後の冬は、暖冬なのでしょうか。すでに2008年のロイヤル・コペンハーゲンのイヤープレートも登場しました。タイトルは「コペンハーゲン・クリスマス」です。リンク先には詳しい解説もあります。もう今年もカウントダウンなのですね。
2007.10.11
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最近、気になっていること。それは狛犬の角。狛犬が二匹で一対なのは、ご存知の通り。そして正面向って右が口を開けた「阿(あ)」。左が口を閉じた「吽(うん)」のルールも守られています。しかし問題は、右が獅子、左が狛犬であること。神社、寺院が多いので気になってみていますが、やはりおかしい。左の狛犬には、角があるはずなのです。ちなみに右下の写真の狛犬は、角があります。中央はいかがでしょうか。たしかに角がある狛犬も多くあります。しかし小さな申し訳程度の角。さらには全く角がない狛犬も。高麗犬や唐獅子との関連もありますが、どうやら日本の狛犬は角をなくしたものがいるらしい。平和な日本では、狛犬も角が不要なのでしょうか。入り口に鎮座して、聖域を守護する狛犬。あなたの角はどこにあるのですか?それでも、狛犬の凛々しい顔立ちを前にしては、私は何も問えません。角はなくても彼らには、生と死の境界を見つめる鋭い眼があるのですから。
2007.10.10
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公園のタイルの上に、スズメガが落ちていた。蟻が寄るでもなく、とても綺麗な姿で。子供の頃、あれはハチドリかと聞いたら、蛾だと教えられた。とてつもなく体力を奪うだろう、その高速のはばたき。今でも私には、蛾とは思えない。マダカスカルには、30cmもの長さの蜜を吸う口を持つスズメガもいる。そして30cmもの長さの花の奥に、蜜を蓄えたランもある。花粉に触れずに蜜を取るスズメガと、蜜を与えず花粉を付けようとするランの戦い。自然の中で、スズメガは懸命に生きている。冷たいタイルを墓標に変えて。もうはばたかないその透き通った羽は、力の限り生きた証として陽光に輝く。昆虫達は一生を圧縮し、私たちに見せてくれる。生命が生まれ、そして消えてゆく。そして来年も同じことが、きっと繰り返されるだろう。それでも来年が、今年と同じである保障はない。今日を生き抜く奇跡を。明日を迎える喜びを。スズメガの死は、明日があると疑わない、私たちへの警告。○参考:「スズメガ」,私が見たのはオオスカシバ*****ブログでの別れは、しばしば突然です。ブログ連載途中で重い病気で入院され、友達がブログを代筆されていたかた。突然、1年ほど続いていたブログが消去されました。友情を微笑ましく思い、日記には私も応援のコメントを書き続けました。しかし最後の日の日記は、コメントのないアフィリエイトだけのもの。つい、日記へのコメントをためらってしまい、その直後、ブログが消えました。明日もコメントができると思った、その気のゆるみが悔やまれます。一日も早いご回復を、お祈りいたします。
2007.10.08
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受験生は夜型になる。これは自然の摂理です。体内時計の1日は27~30時間。1日の24時間より長い。特に10代の頃は、体内時計が長くなりがち。そのため自然に夜型になる。午前9時までは授業を始めない。その方式で、学習効率向上を試みすらある。1989年、イタリア人女性のステファニア・フォリーニは、洞窟の中で131日をすごした。光のない世界で、彼女の“1日”は次第に長くなる。食事の回数が減る結果となり、体重は減少。ビタミンDの欠乏、そして免疫不全。極度の「時差ぼけ」となる。光のない状態は、鬱をも引き起こす。日照時間の短い冬には鬱になりやすくなる。事実、別の洞窟生活をした女性は自殺している。人の体内時計の1日は、最長で90時間になるという。地球の1日は、あまりに人には短すぎる。毎日、足らない数時間が失われてゆく。だれか、わたしの大切な時間を、取り戻してはくれないか。
2007.10.07
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だるまさんと選挙の関係のご質問もありますので、補足します。選挙でだるまさんに必勝祈願をし、当選したら開眼してお祝いする。この習慣は、昭和5年の衆議院総選挙に始まります。長野市の候補 松本忠雄氏で、高崎だるまを飾ったのがきっかけ。その様子は東京朝日新聞にも掲載され、その甲斐あってか当選しました。今ではだるまは赤く目立つことから、TV放送では欠かせない存在です。【出典:「よくわかる だるまさん」(チクマ秀出版)】
2007.10.06
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昨日10月5日は達磨大師が亡くなった日。折りしも私は、だるまさんの本を読んでいました。この偶然も何かの縁。それではだるまさんのお話をしましょう。*だるまさん、だるまさんあなたはどこで作られる? 群馬の高崎、8割生産だるまさん、だるまさんあなたのモデルはだあれ? 達磨大師でございますだるまさん、だるまさん顔のおひげは、なあぜ? インドの風習でございますだるまさん、だるまさんあなたの体はなぜ赤い? 大師の法衣が赤いからだるまさん、だるまさん大師はどうして亡くなった? 毒を盛られて殺されただるまさん、だるまさん大師の享年、何歳? 150歳でございます*何度も転んで起き上がる。それが人気のだるまの姿。だるまさんを見習って、ゆらゆらゆれてゆきましょう。
2007.10.06
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食虫植物に似た姿のマムシグサ。外観は気味悪くても、虫には害をなさない。それは私の勝手な思い込みと、本を読んで知りました。マムシグサの雄花に来た虫は救われます。筒状のホウの中に入っても、ホウの下の隙間から逃げ出せるから。花粉で全身が粉まみれになりますが。雌花に花粉まみれに虫たちが入ったとき。雌しべは受粉し、マムシグサは目的を達します。しかし虫たちはホウから逃げ出すことができず、ホウの中で死んでしまいます。マムシグサの次の命は、虫たちの死によって生み出されます。恩を仇で返す不思議なシステム。マムシグサの不気味な孤独さは、やはり意味のあるものでした。新たな生命は、死とひきかえによって生み出される。それは一見残酷な、しかし調和の取れた、自然の摂理。○「マムシグサ」:(注意)雄花と雌花が分かりますが、虫の死骸の画像もあります。***昨日、7万ヒットを達成しました。皆様、ありがとうございました。毎日更新ではない日記もご覧頂き、感謝しております。これからも応援頂きますと、励みになりますので、よろしくお願いします。
2007.10.05
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第2次世界大戦中、イギリスを悩ませたドイツの潜水艦Uボート。Uボートの通信に使われた、解読不可能といわれる暗号。その暗号解読機こそ、あの名高いエニグマです。数学の天才アラン・チューリングは、仮想計算機理論を構築した数学界の華でした。彼は、イギリスの窮地を救うため、暗号解読を志願します。数学の研究を放棄し、自らの夢を捨ててまで。そして、エニグマの暗号解読を成し遂げるのです。成果は目覚しく、実質、ドイツのUボート作戦は停止。チューリングは、イギリスを救いました。しかし戦後もイギリスは、暗号解読の事実を隠蔽します。イギリスの植民地各国に、解読不能と偽りエニグマを供給、各国の情報をスパイしていたためです。このことは、チューリングの業績が闇に葬られることを意味しました。業績を失ったチューリング。6年の数学界のブランクは大きく、かつての輝きも失われていました。そして、彼はホモセクシュアルでした。当時のイギリスでは、同性愛は犯罪。彼は逮捕され、女性ホルモンが投与されます。乳房が膨らみ女性化し、さらに精神を病みます。そして2年後の1954年、彼は青酸カリ中毒で死亡します。自殺とされますが、施設刑事に常に尾行されており、暗殺との説もあります。同性愛者は拷問に弱いとされ、最重要の国家機密を彼が漏らすと思われていたためです。イギリスでは機密業務に同性愛者が就けないという法律は、2000年まで維持されていたほどです。いずれにせよ、国家のために全てを捧げ、国家を救ったチューリング。彼は国家の邪魔者となり、闇に葬られました。エニグマの暗号を解読したとき、彼は光の中にありました。そして同性愛という彼自身の暗号が解読されたとき、彼は闇に封印されたのです。こころしたい。秘密を知られては、なりません。
2007.10.04
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今日は仕事が難行し、ただいまようやく帰宅しました。ですので、残念ながらコメントのお返しとご訪問は後日(今日?)となります。度々すみませんが、ご了承ください。では、明日も早いので、今日はおやすみなさい。
2007.10.03
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先日、ショップで花瓶に出会いました。それはイギリス コールドン窯の花瓶。特有のあまての陶質、無傷で、直径15cm、高さも15cmの手頃な花鳥柄。バックマークから、1963~1977年の製品と分かります。コールドン窯は1977年に廃業。マニアックですが、今は製造していないアンティーク品。自称1652年創業のイギリス最古窯ですが、一般には否定されています。さて、気になるお値段は・・・・52円!なるほど、私ぐらいしか欲しがらないわけですね。わかりました。それでは、保護することにいたしましょう。*さて、買い物の話をもうひとつ。いつも楽しい3ねこさんの会話を拝見させて頂いていますスコにゃんさんが、ねこさんのクッションを購入されました。私のブログからご購入頂いたとのこと。ありがとうございます。これからも、楽しいねこさんの会話を楽しみにしています。*皆さん、最近、何か面白い物を購入されました?
2007.10.02
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縞模様は、キリスト教社会では、かつてのタブー。背徳、軽蔑、疎外、否定。縞模様は、それら悪魔的な悪の象徴の模様。それ故に、絵画でも反社会的な者の服装として描かれました。社会でも、囚人の服装は、縞模様に決められました。コントラストの強い縞模様。それは、排除されるべき者の識別に、とても有効。そして、その人の感性に強く刺激を与える特性こそは、静粛さとは対立する悪魔的要素。しかし近代、縞模様はファッション化します。白い水着の透け防止のために、採用された縞模様。それはたちまちに、最新の水着として普及しました。アルフレッド・ヒッチコックは、映画「白い恐怖」で縞模様への恐怖症を描きます。そして、現代の街中は、縞模様に満ちています。ファッション、横断歩道、看板、広告・・・。縞模様が持つ、強すぎる刺激。それが故に、縞模様は、人を興奮と混乱に導きます。私たちを取り囲む、無数の縞模様。それまさに、現代に満ちる狂気のリズム。だからこそ、縞模様は、現代にこそ相応しい。*「参考」:「白い恐怖」夢のシーン(動画、ダリのデザイン、3分33秒)
2007.10.01
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