【西洋陶器を求めて】 0
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つまらない話に耐えかねたねこさんは、片手を上げてごあいさつ。そんなねこさんはそのままにして、今日はマリー・ローランサンのお話を。先日、★野いちご★さんからマリー・ローランサンの話がありました。私生児として生まれた彼女は、自らの生い立ちを隠し続けました。アポリエールとの出会いは、モナ・リザ盗難事件をきっかけに破局に至ります。そしてその後の恋愛も、2度の世界大戦に翻弄されます。彼女の絵は、淡くはかない。その生涯と合わせて、多くの女性ファンがいるマリー。彼女の幻想的で叙情的な絵には、どんなメッセージがこめられているのでしょうか。マリー・ローランサンの詩から。死んだ女より もっと哀れなのは 忘れられた女です。
2006.12.22
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空気が変わる、その様な印象を東郷青児さんの絵から受けます。女性の姿は簡略化され、顔も個々には大きな違いはありません。それだけに絵を身近な女性と重ね合わせることもできます。理想化されていながら身近であること、これが東郷青児さんの絵の良さではないでしょうか。またノリタケの図柄にも東郷青児さんの絵は使われる等、絵画以外の世界にも大きな影響を与えています。ねこさんといぬさんは、今日は仲良くお揃いです。性格の違うふたりにも、青児さんの絵はやさしい風を運んでくれました。
2006.12.19
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リモージュに描かれるこの女性を知っているかい、ねこさん。そう、これがあのポンパドゥール夫人だよ。ルイ15世を始めとて、フランスをベッドで支配したあの女性だよ。でもその財力で擁護したセーブル焼の図柄に取り込まれ、後にリモージュに伝承。フランスの陶磁器の世界では重要な女性だよ。そこで相談だけど、前から「ポンパドゥール夫人」という本を読みたいと思っているんだ。でもページがありすぎて、ついつい他の本を読んでしまう。誰か読んだ人を知らないかな。あれ、あれっ、ねこさん、何をしているの?今日はプレートに乗ってポンパドゥール夫人気取りかい?う~ん、ちょっと、かっこよすぎるよ、きみ。http://item.rakuten.co.jp/book/239587/著者: ルネ・ド・ラ・クロア・カストル /小宮正弘 出版社: 河出書房新社
2006.12.12
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竹久夢二のお話をしましたが、その流れで中原淳一さんのお話をします。昭和の時代に女性を美しく描いた人といえば、中原純一さんでしょう。宝塚スターの奥さんの関係もあり、イラストは宝塚風です。私も少し前まで昔の「ひまわり」や「それいゆ」を持っていましたが、今は新しい「JUNICHI シルエット絵本」が残るだけです。「シルエット絵本」は文字通りシルエットが多く、やや残念です。2007年のカレンダーが出ましたので、今はその内容が気になります。今日はねこさんも美人のお相手ですか。そんなねこさんに、中原淳一さんの言葉から。“もしこの世の中に「愛する心」がなかったら、人間はだれもが孤独です。”
2006.12.04
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ねこさん、君達は少食だけど、仲間を揃えるには少々ものいりなんだよ。普段読まない本だけど、ビル・ゲイツに学びますか。知っているかい。彼の成功のポイントはソフトウエアの貸与権ライセンス制度を導入したことなんだよ。ソフトを売るのではなく、販売毎にライセンス収入を得る今では一般的な方法さ。でもソード計算機はこの方法を導入できず失敗したんだよ。OSの開発でビックチャンスを逃したゲイリー・キルドールのデジタルリサーチ社の話は有名だね。マイクロソフトよりゲイリーに先にIBMはOS開発を打診したんだけど、OS開発を彼は断ったんだね。チャンスを掴めない人もいるんだよ。ハーバード大学を中退して企業活動を推進した、ビルの判断が勝ったんだね。皮肉といえば、マイクロソフトの依頼主だったIBMがパソコン事業から撤退したね。IBMがマイクロソフトに開発依頼したOSはパソコンの普及に有効だったけど、OSさえあればということから安いIBM互換機の普及も招いたんだね。最後はOSが残り、IBMは消えたんだ。ところでねこさん、その態度は何? ちゃんと聞いていると思えないんだけど。なになに、どうせ本を読んでもお前にはまねできないだろうって。困るなぁ、ちゃんとタイトルを読んでよ。夢は必ずかなう。
2006.12.03
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部屋の整理でいわさきちひろさんの絵本が出てきました。「戦火のなかの子供たち」です。私のは絵本ですが、リンクは単行本です。シクラメンの絵は、絵本の挿絵。絵本は普通は手元に残しませんが、この本は持っていました。テーマは、ベトナムの戦火の中で肉親や弟を亡くした女の子の思い出です。ちひろさんは東京大空襲の体験と重ねています。日本人にとって、戦争は過去の事実でさえもなく、現実味のない出来事に変わりつつあります。それは多分恐ろしいこと。だからこの絵本はまだ残しておきます。本棚に残る戦争体験。戦火のなかの子供たちから。「もうずっとむかしのことといえるかしら 東京くしゅうがあけたあさ 親をさがしていた ちいさな姉弟のおもいで。」
2006.11.29
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マイセンのベドガーは科学者的な錬金術師でしたが、対蹠的な詐欺師としての錬金術師 カリオストロ伯爵の本を読み終えました。錬金術師、フリーメイソン、心霊治療師、預言者、魔術師、怪しげな呼び名を持つカリオストロ伯爵は18世紀の欧州で暗躍する。有名なダイヤの首飾り事件はカリオストロ伯爵が仕組んだと言われる。この事件では、カリオストロはマリー・アントワネットへのプレゼントだとロアン枢機卿をだまし、200億円のダイヤの首飾りを売りつけ、社交界をスキャンダルに巻き込んだ。この詐欺事件でカリオストロ伯爵の知名度は絶頂となる。ダイヤの首飾り事件はマリー・アントワネットの贅沢に対する国民の不信感をあおり、アントワネットは後に断頭台の露と消えることとなる。一方、カリオストロは革命派に持ち上げられ、ド・モランドらの非難中傷に満ちた風刺記事で逃亡、錯乱、そして妻に裏切られて投獄される。栄華を極めたカリオストロが、最悪の穴倉の様な監獄で狂死する様は犯罪者とはいえ哀れ。ダイヤの首飾り事件ではマリー・アントワネットは名を語られた被害者であって、なんの落ち度もない。カリオストロは詐欺師であり、アントワネットへの革命活動の意思はなかった。しかし民衆は贅沢な王妃と反体制的な英雄的詐欺師のイメージを作り上げ、両者を共にしに追いやる。そしてカリオストロを裏切った妻セラフィーナは修道院に押し込まれ、あまりに質素な生活に耐えられず狂死する。夫を裏切ったセラフィーナを信用する人は誰もいなかったから。
2006.11.27
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先日の本「巨匠の自画像」でもう一人気になる画家がいます。36歳の人生で350枚もの絵を残した画家アメデオ・モディリアーニ。私は絵以外には、モディリアーニに関心を持っていませんでした。その生涯は「真実の愛」で映画化されてますが、私は見ていない。彼の代表作は、ほとんどわずか3年に集中して描かれました。その作品のモデルには愛妻ジャンヌ・エビュテルヌが多く登用されています。ジャンヌは周囲の反対に抗して、貧困にあえぐ彼を支えました。しかしモディリアーニは肺結核を患っているうえに、アルコール中毒、麻薬常用によりわずか36歳でこの世を去ります。モディリアーニの亡骸から離れず慟哭するジャンヌの姿は、周囲の人達の涙を誘ったそうです。モディリアーニを支えたジャンヌが飛び降り自殺したのは、彼の亡くなった翌日でした。
2006.11.25
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おや、今日はねこさんがいませんね。では、洋食器以外の話題もご紹介しましょう。今日の話は有名そうですが、私はご紹介する本で知りました。今日の本「巨匠の自画像」は初心者向けの画家のエピソード集。14人の画家の人生が紹介されていて面白い。講和集なのでほぼ均等に各々の画家が紹介されているが、時にヴィンセント・ヴァン・ゴッホには多めの頁が割かれている。ゴッホの有名な「ひまわり」。その花瓶に描かれたサインVincentの意味は「征服」。花を花瓶に取り込む征服欲を暗示したという。ひまわりは7点描かれ、うち3点は12輪、4点は15輪のひまわりが描かれている。この数の意味は?彼の作品「夜のカフェ」に描かれる時計の指す時刻は12時15分。キリスト教では、数字の12は「究極」を、15は「懺悔」を意味するという。ゴッホの思いは何だったのか。 1890年、彼は謎の多いピストル自殺を遂げる。そしてその時刻は、まさに12時15分だったという。彼が残したメッセージ、それは「究極の懺悔」
2006.11.22
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17世紀のデルフトに生まれ、デルフトに死んだ画家フェルメール。1654年の火薬庫爆発事故でデルフトの街が壊滅的な打撃を受け、急激に衰退した時もデルフトを見捨てなかった光の魔術師。カメラ・オブスキュラを使って描かれたとも言われる屋内絵は、優しい光に満ちている。今日の書籍「謎解きフェルメール」はフェルメールの全作品32点を全て網羅するのみでなく、非真作や贋作も紹介する。天才とされるフェルメールだが、この本はわずか43歳で亡くなる直前の急激な画力の衰退も辛辣に指摘する。今ではデルフト焼きの街として復興を遂げた、フェルメールが愛した街 デルフト。デルフトには彼の作品は一点も残っていない。
2006.11.11
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エヴァリスト・ガロアは魅力的な生涯を送った天才で、ガロアに関する本は相当数を読んでいる。秋は読書の季節。これらの本を読み直すのも良いかもしれない。数学の天才ガロアはナポレオンの時代のパリを生きた。留年中に数学に出会い、わずか17歳で論文を投稿するが査読者コーシーが紛失。その後の論文も紛失。不遇の中、父親が自殺、放校され、最後の望みの論文も受け取ったポアソンには先進的すぎて理解できなかった。そしてフランス革命に感化され逮捕,拘留。出所後に王侯派の陰謀とみられる女性をめぐる決闘に追い込まれ、腹部を撃たれ手当てを受けることなく放置。その結果、1832年に20歳で夭折。決闘の前夜に遺書として書いた5次方程式の解に関する論文は、後にガロア理論と呼ばれる。遺書の欄外に何度も書かれた「もう時間がない」というコメントがあまりに悲しい。ガロアに業績が認められたのは、死後の1943年でした。今日の洋食器は、本来はガロアが見たはずの1855年のパリ博に関するカップ。パリ万博のシンボル産業宮殿が図柄です。パリ博から既に150年が経っています。
2006.11.05
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