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みなさま、お元気ですか?気が付くと、前回の記事からあり得ないくらい時間が経過していましたー(*_*)ごめんなさい!私は毎日忙しいですが、元気にしています。久しぶりなので、最近の写真を載せますね。めっちゃ髪が伸びたでしょ?ここ1年以上、髪を伸ばしています。今は伸びに伸びて、肩甲骨の下くらいまであります。あんなにずっと肩くらいのボブ時代が長かったのですが、今は逆になんであんなにボブにしてたんだろうと思うくらい長い髪が自分らしくて落ち着きます。考えてみれば、20代ずっとロングでした。30代もレイヤー入れつつまぁまぁセミロング。この10年のほうが、イレギュラーだったのかも?まぁまた、切りたくなるかもしれませんが、しばらくロングかもしれません。猫のリリーは3歳、8月で4歳。うちに来て早いもので3年になります。うちの息子は16歳で、この4月で高2。身長は183cmになりました。どこまで伸び続けるのかー!まだ伸びています。ちなみに、相変わらず乳製品はなしです。最近の変化と言えば、ナチュラルアンチエイジング対策の中で一番出来ていなかった運動を頑張っている点です。今までジムに入会しても、結局あんまり行かなかったし、加圧トレーニングもピラティスもヨガも続かなかったので、自宅でチベット体操やストレッチ、軽いスクワットをやる程度だったのですが、昨年11月から、自宅から徒歩1分ほどの場所に出来たセミパーソナルジトレーニングジムに入ってから5か月間というもの、週に2回ずっと定期的にトレーニングが出来ています。1時間筋トレしたあと、キックボクシングのミット打ちを2分×3ラウンドします。最大で6人くらいのお客さんに対して、トレーナーが2名くらいの感じです。これが、自分でも意外なほどはまったんですよねー元々昔からKー1などの格闘技観戦好きではあるのですが、このジムのトレーナーのみなさんがキックボクシングやボクシングの現役の選手ということで、K-1選手も上の階で練習してるようなジムなので、雰囲気がかなり本気というか硬派なところなども、ぬるくなくて私に合っていたようでこの五か月、本当に週二回ちゃんと続いています。それによる変化ですが、、、体重が増えました。運動で筋肉が増えたので3kgほど。骨格筋率は約30%に増えました。体脂肪は20%をキープ私はあまり太れない体質で、そう言うと聞こえは良いのですがともすれば貧相に、ややギスギス見えてしまうのが悩みだったんですが、だいぶギスギスがなくなり、ほどよくなった気がします。あと、尻や胸が地味ーにたるんでるのが嫌だったんですが、だいぶ引き締まりました。あとね、キックボクシングのあとは、気分が超絶前向きになります。やっぱり、運動はいいですね!今まで結構さぼってましたが、筋トレは無理ない程度で、もうルーティンとして生涯続けていけたらいいなーと思っています。さて、私のコスメブランドのほうですが、創業13年目になりまして、ロゴやパッケージデザインを一新するブランドリニューアルをしました。今は、それに関連するイベントとかインスタライブで忙しい毎日です。20日まで新宿伊勢丹地下二階でポップアップショップもやっています。さて、これがブランドリニューアルのイメージ写真とコピーです。美しさは循環する というコピーにしたのには、いろいろわけがあって。私たち人間って、毎日新陳代謝していますよね。1937年、ルドルフシェーンハイマーが行った実験で、私達の口から入った食べ物は瞬時に分子レベルに分解されて体を構成する分子の中に高速度で入り込み、逆に体内の分子は高速度で分解されて外に排出されているということが分かりました。自分は常に変わらない自分だと思い込んで生活しがちですが、分子レベルで見れば数ヶ月もしたら体のすべての分子は食べた物に置き換わって別人になっています。胃腸は5日、心臓は22日、皮膚は28日、筋肉と肝臓は60日、骨は90日で生まれ変わります。要するに3か月もしたら、ほとんど別人に生まれ変わっているわけです。毎日何を食べるか、そして自然界にあるもや、環境に存在しているもので私たちは作られます。環境や食べ物が良くないと、私たち自身も美しくはいられません。むかし環境汚染物質検査をした時、「さすが勝田さん、パラベンの尿中濃度がすごく低い!」と専門家に誉められたことがありました。私としては、パラベンの入っているものなど長年使っていないのに尿中に出てくること自体に驚いたものです。パラベンとは、パラオキシ安息香酸エステルのこと。あらゆる化粧品、シャンプー、食品にも入っています。その仲間の安息香酸ナトリウムは、認証のオーガニックコスメにまで入っており、DNAへダメージを与えると言われています。分子量500以下のものは、経皮吸収されることがありますが、パラベンの分子量は150~230くらいでとても小さく、経皮吸収しやすい成分。パラベンは女性ホルモンのエストロゲンと同じ作用をして攪乱する環境ホルモンの疑いが強く持たれており、男性の性機能に悪影響を及ぼすとも考えられています。パラベンだけが決して悪者ではありませんが、あらゆるものに入っているため、環境中にもありすぎるんですよね、なので私の尿中にまで出てくる。パラベンだけでなく、例えばケミカルコスメによく入っているエデト酸塩は292、ラウリル硫酸ナトリウムは289、プロピレングリコールは76で、こうした有害物質は非常に小さいサイズですから簡単に皮膚から身体に侵入すると言われます。しかしながら尿中から、使ってもないパラベンが出た時、ああすべては循環するんだな、きれいになろうと思ったら食べるものや使う化粧品はもちろんだけど、環境が美しくないと、まわりまわって結局はすべて自分自身に返ってくるのだなと思いました。なかなかショックな出来事ではありましたが、アンチエイジングから環境問題に目が向いた瞬間でもありました。すべては循環している。自然が美しければ、私たちも美しくあれる。私たちが美しく生きれば、自然もまた美しい。そんな思いを込めたキャッチコピーです。そして私たち自体が、本来オーガニックな存在なのだと。写真は棚田で撮影しました。直前まで雨で、雨が上がったかと思ったら霧がすごくて何も見えない。でも祈りを捧げていたら、朝陽と共にどちらも晴れて、神々しい光の中で奇跡的にこの写真が撮れました。なぜ田んぼで撮ったかというと、ブランドリニューアルの最初の3商品が、世界初玄米の細胞水を配合したトーンアップシリーズであったこと。もう13年以上、私は田んぼに関わってきていて、田植え稲刈りを欠かした年は1回もありません。昨年から、福岡県星野村で、「穂増」という幻の古代米を育てています。江戸時代にさかんに育てられていましたが、今では絶滅。それを一昨年熊本の農家さんたちが、たった40粒の稲もみから復活させたものを、うちでも頂いて苗にして植えて見事に実りました。この玄米から、細胞水を取り出したんです。細胞水って、その植物の情報を全部持っている情報水で、例えば水に数滴垂らしただけでも、その水にその植物の情報を伝達します。香りがほとんど全部細胞水に移るのも面白い。情報と香り。というか香りも重要な情報の一部なんでしょうね。細胞水は分子が活性化していて、振動数が高く、肌につけるととても浸透が良いです。細胞水だけではなく、自然栽培米甘酒から抽出した麹エキスが入って、自然な潤いや美白作用があります。細胞水取った後の玄米は、水分がないので酸化しにくい玄米粉になります。これで玄米麺を作ったら、最高に美味しい麵になりました。秋に発売予定です。アップサイクル麺!そして、岩手県の山葡萄樹液も配合しています。樹の成長に必要な糖分、有機酸、アミノ酸などの養分がたっぷりと含まれ、糖質やアミノ酸はお肌のうるおい物質として働き、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸などの有機酸は自然なトーンアップをもたらします。細胞賦活、水分とヒアルロン酸量の増加、シミの改善、抗糖化作用などいろいろなエビデンスがあります。この山葡萄樹液も、とても表面張力が低いです。白樺樹液の抗酸化作用もですけど、樹液って細胞水と並んでほんと面白いし、パワーがすごいです。また、お米由来の乳酸菌も今回すべての製品に入っています。●国産米から単離された植物由来乳酸菌●300株以上の乳酸菌の中から厳選した菌株を使用●善玉菌の表皮ブドウ球菌を増やす●悪玉菌の黄色ブドウ球菌などを抑制する抗菌ペプチドを発現●角質形成を高める●肌の水分量の向上●お肌のpHを弱酸性方向に低下させる死菌なんですが、こんなに威力を発揮できるエビデンスがあります。お肌に一定量付けておくと、肌フローラを調えるんです。私は、このシリーズ使っている間は一度も肌荒れしませんでした。以上の4つの原料は化粧水、美容液、クリームすべてに入っているんですが、それぞれに特徴的な成分もあります。化粧水は、一番山葡萄樹液の量が多いです。私はこの化粧水に、目の周りの白ニキビ発生事件を救われました。ひりゅう腫、汗管腫というものです。遺伝的にこれが出来やすい体質なようなのですが、50歳前後で急に増えて。これが嘘のようにひきました。美容液は、ポリフェノールの宝箱。松樹皮エキスのプロアントシアニジンというポリフェノールが多いんですが、わかめのエコールというポリフェノールやマキベリーのデルフェニジンというポリフェノールも多いです。松樹皮エキスは全種類の活性酸素の消去能があるんですが、原料メーカーの紫外線照射の実験でも肌ダメージから保護する結果が出ていました。わかめのエコールなんかにも、メラニンの活性を抑える働きがあります。マキベリーのデルフェニジンには角質にあるだけで抗酸化作用、抗炎症作用があります。クリームはカロテノイドの爆弾。藻から抽出したアスタキサンチンは、光が肌にあたった時に発生する一重項酸素という肌ダメージを誘発する活性酸素を消去する能力がすごく高いです。カロテノイドの王様です。ここにスーパービタミンEのトコトリエノールを入れるとアスタキサンチンとの相乗効果でもっと一重項酸素の消去能が上がります。そして、インドネシアのパプア島のブアメラオイルという大きいもので直径1mもある果実を搾った血のように赤いオイルを日本で初めて化粧品に使いました。このブアメラオイルはβクリプトキサンチンというカロテノイドが多いのですが、メラニンの活性を抑えたりUVから皮膚を守る作用が高いです。↑こんな大きい果実なんですよ!私は、化粧品の役割は、第一に肌のバリアを増強させることだと思っています。なので、バリアを壊す懸念のある乳化剤の合成界面活性剤を入れないで「天然レシチン乳化」でコスメを作ります。レシチンは保湿成分でもあるので、レシチン自体で肌バリアを強化出来ます。そして、その次には良い水分と良い油を与えることが、バリアを高める道であると。水分はただの水ではなく、浸透の良い白樺や今回の山葡萄など樹液やフローラルウォーターを使います。こういう水分は抗酸化作用があり、さらには保湿成分も含んでいます。ここにヒアルロン酸などを入れて、水分の維持力を高めることも大事です。油分は、種や実をジュースのように低温で搾ったオイル。オイルにはバリアを強化して肌を守る作用、乾燥を防ぐ作用、肌をつややかに見せる効果がありますが、低温圧搾のオーガニックオイルはカロテノイドやクロロフィル、ビタミンEなど有効成分をたくさん含んでます。石油系のミネラルオイルやシリコーンオイルなんかには絶対に含まれていない成分です。次に大事なのがポリフェノールとカロテノイドを肌に塗ること。こういう成分は浸透させなくても、肌表面に存在していれば、外敵による活性酸素から肌を守ってくれて、修復もするので肌が美しくなっています。もちろん、口から入れても体の中から働いてくれるし、ルテインやアスタキサンチンなどのカロテノイドは皮膚の最前線に優先的に送られます。また、こういう話も含めて、今後もう少しマメに更新しますね!細胞水には、新しい可能性がいっぱい!肌には良い水分と良いオイルと、良いポリフェノールとカロテノイドを纏いましょう!!1日ワンクリック応援お願いします!にほんブログ村鬼のインスタhttps://www.instagram.com/katsutasayuri/鬼のフェイスブックhttps://www.facebook.com/sayuri.katsuta.1
2021年04月18日
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みなさま、こんにちは。お久しぶりです!すでに2020年もスタートし、旧暦のお正月もすぎました。すっかりご挨拶が遅れましたが、本年もよろしくお願いいたします。新型コロナウイルスの件で、不安な報道が続いていますね。自然発生したウイルスではないのではないかという専門家の指摘もいくつか出ているので、不明なことも多く本当に早く収束してほしいです。ただいずれにしても、いつものように免疫力を高めておくにこしたことはありません。腸を整え、よく眠り、自然のパワーに満ちたよい食べ物を食べる。それ以外だとわたしは梅肉エキス、プロポリススプレー、マヌカハニー、春うこん、ビタミンC、オメガ3脂肪酸はマストで摂るようにしてすごしています。いざ発症した時、サイトカインストームという免疫反応で逆に重症化するというパターンも考えられます。これを防ぐのはわかめやもずくなどに含まれているフコイダン。100年前のスペイン風邪で、日本人の致死率が他国に比べて低かった理由とも目されています。今年は6月に52歳になるのですが、まぁもうここからは、年齢はあんまり気にしないで行こうかなーと思っています。ナチュラルアンチエイジングの野望を抱いたのが33歳でしたが、その頃と気分的にほぼ変わっていないので、年齢だけが自分を追い越していく感覚です。このブログを読んでくれている方も、そういう方が多いんじゃないかな~身体的なことだけを言えば、ここからの10年で一番大きな変化があるとすれば、それは「女性ホルモン」です。女性ホルモンを分泌しているのは卵巣の中の卵胞。卵胞とは中に卵子が入った膜のようなもの。生まれた時には、卵巣の中には原子卵胞が約200万個ありますが、卵胞も実年齢と同じだけ加齢していきますし、年齢と共に卵胞の数は減り、新しく増えることはありません。思春期には20万から30万個あった卵胞も、25歳で12万個に。30歳台で6万~7万個になり、、、そして40代以降いきなり5千個近くにまで減ります。閉経する頃、卵巣には千個くらい卵胞がまだ残っているそうですがそのくらい少なくなってくると、そのうち体内に吸収されて消えてしまいます。閉経年齢の平均は50歳~51歳です。女性ホルモンが多すぎると今度は婦人科系ガンのリスクも上がるので、たくさん分泌されていればいいという話でもありません。一生のうちにわずかティースプーン2杯。女性ホルモンは、ほどよく分泌されているのがいいです。卵胞がなくなって閉経したあとは、副腎から分泌されるDHEAが女性ホルモンを補います。私は、卵胞はどうやらまだあるようですが、年齢的に減っているのは間違いないので、DHEAを活性化するほうにシフトしたくて、DHEAを活性化する作用のある「白トリュフエキス」を有効量入れたオーガニッククラフトビールを毎日1本飲んでいます。そもそもビールに含まれているホップには、フィトエストロゲンと言われる「イソキサントフモール」が含まれているので、そこも嬉しいですね☆他にもDHEAのためにやっていることがありますが、それはまた今度!そうそう、恵比寿のオーガニックBAR「オーディン」で、この「DHEAVA」の取り扱いが昨年末から始まったので、恵比寿に行った際にはぜひ寄ってみて下さい(*´▽`*)ここは奇跡の林檎とか、季節の自然栽培のフルーツをその場で低速ジューサーで搾ってオーガニックのジンやシャンパンと合わせたカクテルとか出す信じられないところだし、おつまみもチョコレートもぜーんぶ自家製の完璧オーガニックなので、絶対一度は行ったほうがいいですよ!超変人のマスターの菊地さんも名物です♪究極のオーセンティックbar オーディンさてさて、、、、大切な女性ホルモンのために、若いうちから気を付けたいことは、次の3つです。1、卵巣が早くに衰えてしまわないように卵巣のアンチエイジングケア。2、ホルモン&自律神経の中枢である間脳のケア3、副腎(DHEA)ケアこの中で、今日は2の間脳のケアについて少々書いてみたいと思います。女性ホルモンを分泌しているのは確かに卵巣ですが、その卵巣に女性ホルモンを出させているのは、実は脳なんですよね。間脳にある視床下部というところから、性腺刺激放出ホルモンが放出されると、同じく間脳にある下垂体から、卵巣に向けて卵胞刺激ホルモンと黄体刺激ホルモンが分泌されるのですが、これがあるから卵胞から女性ホルモンが出るんですね!だから脳から指令が来ないと、いくら卵巣に卵胞がたくさん残っていても、女性ホルモンが出ません。この間脳にある視床下部は、とにかくストレスの影響を受けやすい!!なので例え年齢が若くて卵巣が衰えていなくても、ストレスの影響でホルモン分泌に狂いが出ます。加齢の影響で卵巣に衰えがある場合は、今度は脳が指令を出しても出しても、卵胞が少ないせいで女性ホルモンが十分出ないので、視床下部がかなり混乱します。視床下部は自律神経の司令塔でもあるので、自律神経まで狂うと言うわけです。これが更年期障害の正体。若い女性の中でも、生理が狂いやすかったり、生理が止まってしまったり、不妊に悩んだり。。。そして、更年期で卵胞が少なくなっている女性の中でも、更年期障害が強く出る方とそうでもない方がいる。。。いったい、どうして?もちろん一概には言えませんが、私はそれはこの「視床下部」「下垂体」がある「間脳」にポイントがあると思っています。ストレスを緩和することがまず大事。そして間脳からのホルモン分泌作用を整えること。そこに役立つものの大きな1つが、私は香りだと思っています。精油の香り分子は、鼻腔を通り嗅細胞から電気信号として、すぐに脳の中枢である大脳辺縁系、そして間脳にある視床下部にも伝達されます。そして香り分子の種類に応じて、さまざまなホルモンの分泌を促せるんですね。最近では、fMRIという機械で、香りを嗅いだ時に脳のどの部分の血流が増えて活性化しているかを可視化出来るようになりました。そのおかげで、どの精油を嗅いだらどういう働きをもたらすかが解明されるようになってきたのです。またホルモンの測定や、アロマを使った臨床、精油の中に含まれる香り成分の分析によってさまざまな作用が解明されています。例えば真正ラベンダーやベルガモット、マージョラム、ローマンカモミールの香りはセロトニン(鎮静)の分泌を促したり、ネロリやイランイラン、ジャスミン、ローズではオキシトシン(信頼感)の分泌、グレープフルーツ、ペパーミント、ジャスミンなんかはドーパミン(やる気)の分泌を促しているそうです。では視床下部の性腺刺激ホルモンに作用できる香り分子は何かというと、精油の中でも「ゲラニオール」という香り成分が含まれるものです。ローズ、ゼラニウム、パルマローザ、クロモジなど。どの香りも好きですけど、私はローズであれば日本のバラ「ハマナス」に注目しています。ハマナスの香りはダマスクローズに似ているけど、ダマスクローズより少しだけスパイシーで透明感のあるうっとりする香りを持ちます。やはり「ゲラニオール」が多く、その他視床下部に働いてリラックスさせてくれる「ネロール」や「シトロネール」なんかも香りの中に含まれています。ネロールは性腺刺激ホルモンに直接は作用しませんが、自律神経のバランスを良くしますし、シトロネールは抗不安作用がありストレスを緩和してくれます。ダマスクローズやハマナスの香りは、脳の性腺刺激ホルモンに作用することで、卵巣の女性ホルモンの分泌を助けるだけではなく、視床下部が混乱して更年期障害が起きている間脳の状況をおだやかに整えてくれるわけです。これは、昨年の6月に札幌の農園で朝摘みした時のハマナス。濃いマゼンダピンクの色にも、とても癒されました。まだ、薄暗い時間に摘むのは、太陽光でバラの香りが揮発してしまうのを出来るだけ避けるため。摘んだハマナスの花は、そのまま蒸留器へ。真空になる蒸留器なので、水や熱を加えずして、花の中にある細胞内液と細胞外液を取り出すことが出来ます。植物は70~90%の水分を含んでいますが、大きく分けると「細胞内の水」と「細胞外の水」、「細胞壁まわりの水」の3種類に分かれます。 例えば、果物をギュッと搾ると水(果汁)が出てきますが、これは「細胞外の水」です。しかし花を搾っても通常水は出てきません。花には果物のように「細胞外の水」があまりなく、「細胞内の水」が多いからなのですが、この「細胞内の水」こそが植物細胞水なのです。この水は細胞壁に覆われているので搾っても出てきませんし、通常の水蒸気蒸留法でも出てきません。「減圧蒸留法」という特殊な方法が行える特別な蒸留器を使って取り出します。蒸留器を真空状態にすることで、約35℃程度で植物を乾燥させて気化してきた細胞水を冷却して採取します。わずか35℃程度しか加熱していないので、酵素も壊れず植物の中に存在していた固形物以外のものは、香りの成分ごとほとんどすべてが含まれます。要は植物の細胞を育んできた水なのでその植物の情報をすべて持っています。一般的な水蒸気蒸留法の蒸留水も香りがしますが、植物細胞水の香り高さは桁違いです。この方法で取り出した植物細胞水は、表面張力が低いことが特徴。高いと水面が丸くなるのですが、低いと丸くなりにくいため、要は肌への浸透がよくて活性が高いのです。右がハマナスの細胞水、左は普通の水です。同じ量でも、こんなに表面張力が違います。以前からこのハマナスの細胞水をコスメに使ってきたのですが、今回リニューアルし水を一切やめて全部ハマナスの細胞水にしました。ハマナスの細胞水以外で使っている水分はというとアロエベラの細胞水と白樺樹液くらいです。あとは、レッドクローバーや葛というイソフラボンの多いものも元々入れていますが、植物性エストロゲンが含まれているザクロ種子オイルやエゾウコギも入れることにしました。あとはユキノシタとか、ネトル、長命草などエイジングケアに良い植物を、米アルコールと水で抽出したあとアルコールだけを抜く方法で抽出したエキスもプラスし、ハマナスと同じ畑で育てている紫根も入れたりしてうっすらピンクのクリームになりました。香りはハマナスにプラスしてダマスクローズ。クリームにはジャスミンも。しかも溶剤抽出でなく、水蒸気蒸留のダマスクローズとCO2抽出のジャスミンという贅沢さです。ジャスミンは、ドーパミンやオキシトシンの分泌を促す精油ですから、女性ホルモンと共に幸せホルモンに包まれてしまいそうな香りです。ちなみに脳の性腺刺激ホルモンに作用するものは、ローズ系以外だと他にはクラリセージ、フェンネル、スターアニス、バジル、イランイラン、アトラスシダー、サンダルウッドなんかがあります。香りが体の中に入ってくる経路には3つあり、一つは鼻の奥の嗅細胞から脳にダイレクトに行くパターン。2つめは鼻から肺に行って肺の粘膜から血液に行くパターン。なんと香りを嗅いで5分後には血中に香りの分子が出現することが分かっています。3つ目は皮膚から浸透して、真皮から血中に行くパターン。精油の分子量はとても小さいので、肌のバリアを通り抜けられるのです。ローズに含まれるゲラニオールやネロールは香りの作用だけでなく、肌のハリを回復したり、真皮の線維芽細胞を活性化してくれる働きもあります。精油をウイルス予防に使う場合は、1.8シネオールという香り成分が多く含まれているものがいいです。含有量が多い順にユーカリグロブルス、ユーカリラディアタ、ラベンサラ、ニアウリシネオール、ローズマリーシネオールです。どれも50%以上含んでいます。ウイルスの膜を弱めるほか、自分自身の免疫力を高めてくれるし、気管支粘膜を保護するムチンを作る細胞を活性化することによる作用があり、痰を切って咳を沈めてくれます。ティートゥリーにはテルピネン4オールという成分が30%~40%くらい含まれていますが、これにも抗ウイルス作用があります。1.8シネオールも上記の精油ほどではないですが15%程度は含んでいるので、抗菌&抗ウイルス両方という感じです。ユーカリやティートゥリーは花粉症の症状もやわらげるので、この季節マスクに垂らすのもいいと思います!私がいつも持ち歩いているプロポリススプレーにはプロポリスとマヌカハニーに加え、ユーカリラディアタ、ティートゥリーの精油も入っています!植物のちからを上手に使いながら、好きな香りをまとって、元気に美しくいきましょう!1日ワンクリック応援お願いします!にほんブログ村鬼のインスタhttps://www.instagram.com/katsutasayuri/「老けないオーガニック」好評発売中!
2020年02月23日
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みなさま、こんにちは。残暑厳しい毎日が続いていますが、みなさまお元気ですか?博多阪急でのイベント、久しぶりに丸2日店頭で接客しつつ、トークショーにも出ました。お盆のさなか、ご来場くださった皆様、ありがとうございました!最近気に入っているブルーのリネンの服です↑前はこんな青は絶対似合わないと思っていて、ブルーを着る時は必ず薄いブルーでした。おそらく生まれて初めてこの色を着ましたが、意外と似合うことを発見!年齢と共に、似合う色が変化したのかもしれませんが、すごく不思議です。若いころは黒ばかり着ていまして、30すぎて黒や茶やカーキは顔がくすむような気がしてピンクとかきれいなパステルカラーばかり着るようになり、40すぎると顔にもっとレフ版が欲しくなり、白ばかり着ていました。50代になり、赤とかビビッドな色のほうが顔うつりがいい気がしてきて、最近は黄色とかついにはこんなロイヤルブルーを着るように。。。いやー、還暦で赤を着るという風習が、なんとなく理解できるような気がします(^^)/まだ還暦には9年ありますけどね('◇')ゞ年齢を重ねるということは、こういう面では面白いですね。細胞から若々しくいようと努力はしていますが、だからといって何もかも同じじゃいられないし、逆に同じではつまらない。その年齢なりの輝きを持って生きていけるといいなと思います。さて、前回のブログで少し書いた、日本のオーガニックフラワーで作ったコスメが、早いもので来月発売出来ることになりました。1つめが、宮古島の無農薬ハイビスカスを使ったパウダーチークです。宮古島は、サンゴ礁が隆起して出来た島なので、ミネラルが豊富で「あかばなぁ」と呼ばれる在来種のハイビスカスはとても色が鮮やかで、アントシアニンやカロテノイドが豊富です。↑生産者の方です。熱い情熱で、このあかばなぁで宮古島を盛り上げようと頑張ってらっしゃいます。元々、うちのチークはオーガニッククランベリーパウダーで作っていましたが、これを無農薬の「あかばなぁ」のパウダーに変えました。いくら天然色素だからって、虫由来のコチニールやカルミンを使うのは、気持ち的にもときめかないし、たんぱく質が残るとアレルギー性の懸念もあるので、クランベリーと鉄で色付けていたのですが、出来たら、日本女性の頬を彩るのは、日本のオーガニックフラワーがいいなーと思い、ずっと探していてやっと良いお花を見つけました。このチークは、酸化チタンも酸化亜鉛も使用せず、抗酸化物質が多いハイビスカスで作っているので、活性酸素ほぼ出ない仕様です。今回はUV検査には出しませんでしたが、前がSPF7だったので、こちらも同じくらいはあると思います。サンゴ礁が隆起して出来た宮古島に咲くあかばなぁ。しかし、今温暖化の影響や、日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤など海洋汚染のせいもあり、世界中でサンゴが白化して弱り、死んでいく現象が起きています。ここ沖縄でも、白化現象は広がりを見せているようです。サンゴ礁は海にいる生き物の住み家で魚類の産卵場所でもあるので、海のオアシスとも呼ばれる重要な場所です。海水の温度調節も担い、高波を和らげる防波堤の役割もあります。元々、200万年ほど前の化石サンゴをファンデーションやサプリメントに使わせて頂いているご縁もあるので、このハイビスカスチークの売り上げの一部を、沖縄のサンゴ礁を守る活動をされているNPO法人のサンゴ基金に寄付させて頂くことにしました。久しぶりに沖縄に行きましたので、アロエベラジュースの原料のアロエベラの生産者の方にも会いに行きました。私たちが取り組んでいるアロエベラジュースは、あまりにも美味しいと大評判になっています。このブログを昔から読んでいる方は、どれだけ前から私がアロエベラジュースを推していたか、知っている方もいるかと思います(*´▽`*)寝て起きると鼻水がダラダラ出るという謎の鼻炎が、アロエベラジュースで治ったこともあるし、コラーゲンを合成させる力の強さなど、アロエはアンチエイジングの宝庫。でも、美味しいかというと、決して不味くはないんだけど、どこか我慢して飲んでいるようなところもありました。それを、美味しすぎて罪な飲み物だと、SNSで噂されるくらい美味しく仕上げたのです。アロエのつぶつぶ果肉をこれでもかというほど、タピオカミルクティーなみにゴロゴロ入れて、保存料としてビタミンCやクエン酸を入れるのがあたりまえのアロエジュース界の常識を覆し、元々ビタミンCやクエン酸の宝庫である、同じく沖縄の無農薬シークワーサー果汁を入れることで、それを保存料につつ、アロエ特有のちょっと青臭いような風味を完全にマスキングすることに成功。ほんのちょっとブルーアガベを入れて、さらに味を調えました。生産者の洋子さんです。名前も母と同じなら、年齢もほぼ同じの80代半ば。戦争の時の、とてつもなく辛い体験をわたしに話して下さって、聞いていると涙が止まらなくなりました。私は夫が広島出身ということもあり、資料館にも行きましたし、鹿児島の知覧の会館にも、長野県の無言館などにもこれまで足を運んでいます。戦死にまつわる話は、どんな話も辛いのですが、洋子さんからうかがった話はそれとはまた違った衝撃がありました。それは、近隣に住む普通の民間人、普通のファミリーたちの、終戦直前の集団自決の話です。日本軍が「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓を広めたせいで、沖縄全域で普通の民間人が少なくとも一千人以上集団自決しているのです。歴史的な事実として知ってはいましたが、それを目の当たりにした方の話を直接聞くのは初めてでした。沖縄は、硫黄島と共に唯一の地上戦を経験している地域。県民のみなさんの意識も、ほかの地域とはかなり違う気がします。戦争は、はるか遠い昔々の話ではないのです。戦後は、子供たちを抱えつつ、とにかく生きていかなければと、必死で農業を頑張られてきたそうです。10数年前より、サトウキビより背丈が低いので周囲の景観を損ねず、農薬を使う必要性がなく環境を汚染しないアロエベラ栽培を始められたそうです。こうした戦争中を知る生の声がなかなか聞けない時代が、これから先やってくる。平成が終わり、令和の時代が始まりましたが、平和が失われる時はあっという間です。隠された悪を注意深く拒みながら、平和を祈り続けたいと思いました。さて、もう一つ、お花のチークを作りました。札幌のオーガニックダマスクローズの花びらを使った、クリームタイプのチークです。前回のブログに載せたこの写真、これなんですよ~太陽の光にあたりすぎると香りが飛んでしまうから、朝の四時に起きて摘まないといけないんです!↑ダマスクローズは薔薇の女王様と呼ばれるだけあって、香りは最高に良いのですが、古い品種のオールドローズなので棘の数が半端ないです!しかも、棘が赤いんですよ~(>_<)優雅に摘んでいるように見えると思いますが、実は「いてっ!」って叫びながら摘んでいます(笑)この花びらを乾燥させたものを、オーガニックアルガンオイルに漬け込んだインフューズドオイルを作りました。アルガンオイルは、モロッコのタルガニン生産組合が作ったフェアトレードのものです。きちんと生産計画をたてられ、アルガンツリーの植樹も定期的に行い、持続可能な栽培と生産が行われるように管理されています。また、原住民女性の社会的自立を支えるための事業ともなっています。アルガンオイルは、現地では老化を10年遅らせるオイルとも呼ばれていますが、ここにダマスクローズに含まれる脂溶性のビタミンA、D、E、Kや、女性ホルモンの分泌を良くするゲラニオール、ネロールなど香り成分も溶け込んでいきます。色は天然ミネラルのマイカと鉄でつけました。あとほんのちょっとノンナノの酸化亜鉛と酸化チタン。オイルはほかに、熊本の堀内製油さんに、低温圧搾で搾ってもらった佐渡島の無農薬の椿の種を搾った椿オイル、ホホバオイル、アロエベラを漬け込んだココナッツオイル、オリーブスクワランも入れました。このチークには持続可能なパーム農園のRSPO認証を持つ、レッドパームバージンオイルから抽出したスーパービタミンEであるトコトリエノールも入っています。トコトリエノールは抗酸化作用が強く、肌の酸化損傷を防ぐことが確認されています。こんなナチュラルな成分なのに、検査に出したらなんと!SPF40 PA++++が出たんですよ!シミの約80%は頬に出来るので、これを頬に載せておくと、立体感が出てきれいに見えるだけじゃなく、頬のUV対策にもなる優れものです!ハイビスカスが出てくると、どうしてもトロピカルな雰囲気になりがちなのですが、そうならないようにしています。日本のオーガニックフラワーを使っているので、どこか和を感じる雰囲気にしたいなと思ったんです。日本のオーガニックフラワーのパワーで、花咲く頬へ!!光の影響を受けやすい頬を、美しく守り抜きます♪1日ワンクリック応援お願いします!にほんブログ村鬼のインスタhttps://www.instagram.com/katsutasayuri/「老けないオーガニック」好評発売中!
2019年08月25日
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みなさま、こんにちは。まだまだ寒いですが、鬼のわたしの肌は、数週間前より紫外線を感じ取っております。さすがに12月、1月は帽子なく外出することもありましたが、鬼肌レーダーで、紫外線を感じ取ってからは、すでにツバ広帽子生活に入っております。例の、完全遮光キャスケットでございます。私のアンチエイジングの大きなテーマである光老化。肌老化の80%は実は光老化が原因と言われます。しかも、紫外線だけでなく、可視光線のブルーライトや近赤外線でも光老化するということを昔書きました。地上に届く太陽光の中で、実は紫外線はたった10%。ブルーライト含む可視光線は40%もあり、残りの50%は近赤外線なんです。ブルーライトの方が、紫外線より肌の奥深くに差し込むので、より深い光老化を引き起こし、UV-Bよりも消えにくい色素沈着を引き起こすという研究結果も発表されています。なんと、照射たった1時間のブルーライトで、肌色が変色し、照射終了の3週間後まで残る色素沈着を引き起こすことが分かっています。近赤外線はUV-Aの3倍ほど真皮より深く、筋肉にまでに到達するそうで、細胞のミトコンドリアを傷つけ、コラーゲンを破壊する酵素であるコラゲナーゼが2倍も増加するそうです。紫外線よりもエネルギーが低いから、ブルーライトや近赤外線ではいわゆる急激な日焼けは起きません。でも日焼けより、長期的な影響の光老化のほうが、本当はもっと、ずっとエイジングに関係があります。ブルーライトは太陽光だけでなくスマホやPCから出ていますし、近赤外線はTVのリモコンやコタツからも出ています。現代に生きるわたしたちは、昼だけでなく夜も光老化してしまうのです。ブルーライトも近赤外線も、光自体でも肌を傷つけますが、光によって発生した活性酸素「一重項酸素」で肌を破壊するほうが影響が深刻です。だから活性酸素を無害化できるポリフェノールやカロテノイド、ビタミンEなどを角質に塗っておくと、この一重項酸素をかなり消すことが出来ることが分かっています。そのためこの10年、最強のポリフェノールであるプロアントシアニジンやケルセチン、エラグ酸の多いビルベリーの葉やニュージーランドの松樹皮エキス、最強のカロテノイドであるアスタキサンチンをたっぷり配合して抗酸化コスメを作ってきました。ビタミンEの中では、トコトリエノールが一番一重項酸素に効きます。これらは、口から摂取しても肌に取り込まれ、皮膚の最前線で光と打ち勝ってくれます。ポリフェノールとカロテノイドの力だけで、サンスクリーンも作りました。このサンスクリーンは、面白いことに日焼けして赤くなったあとに塗っても、赤みが治まってそのあと黒くもなりませんでした。こういうことは、普通の日焼け止めには出来ないことで、本当に面白いと思います。植物の力で、あらゆる太陽光やスマホやPCから出てくるブルーライトにも抗えますが、活性酸素との皮膚上の戦いを最小限にすませるために、光を出来るだけ反射出来れば、もっともっと良いわけです。でも従来の紫外線吸収剤や酸化チタンや酸化亜鉛では、紫外線までは吸収、反射出来ても、こうした長い波長を処理するのは不得意でした。日焼け止めに使用されている粒径の酸化チタンは380nmほどの光までしか反射できず、酸化亜鉛は少し長い波長390nmの波長までですが、これは全部紫外線領域です。酸化チタンの粒径を400nm~500nmくらいにしてしまえば、ブルーライトや近赤外線にも対応できるようになりますが、こうなると今度は紫外線に対応しにくくなります。そこで、100nm以下の粒径のものと、大きいものをいろいろ混ぜるわけです。ここ数年で、こういうタイプも世の中に出てきています。しかし酸化チタンは本来、光触媒にもなるほど、光があたると活性酸素を発生させてしまうミネラルです。酸化亜鉛も、チタンほどではないですが活性酸素を出す素材です。化粧品に使われているのはルチル型という活性が少ない結晶構造のものですが、粒子が小さければ小さいほど、ナノ化すればするほど、酸化活性は高まります。そんな時に知ったのが、レアアースの一種である酸化セリウムというミネラルです。セリウムは従来は硬くて加工しにくい性質がありましたが、温度コントロールによりこの欠点を解決して、なめらかで丸みを帯びた粒子にすることに成功した研究者の方々と出会いました。従来のセリウムは少し黄色く仕上がる傾向でしたが、不純物が少ない良質な原料のため、とてもきれいな透明感のある白い色をしているのもポイントです。セリウムがすごいのは、ノンナノでも紫外線だけでなくブルーライトや近赤外線の一部まで反射できること!もう1つすごいのは、それなのに光活性がほとんどないこと。なので太陽光に当たっても、活性酸素で肌を傷める心配はありません。更にもう1つすごいのは、酸化したものを元に戻す還元力があること。これは面白いと思って、そこから開発に入りました。セリウムは100nm以下のナノ粒子でなくても、こうした効果があるので嬉しいのですが、100nm以上の粒径の中で、出来るだけ大きい粒子でありながら白くもなりすぎない、紫外線領域も近赤外線領域も網羅できる大きさを模索し、コーティング剤もシリコーンオイルではなくココナッツオイル由来のステアリン酸にしていただき、鬼仕様のものを作ってもらいました。これは出来上がった鬼仕様のセリウムパウダーそのものをガラスプレートにのせて、あらゆる光を照射して、どのくらい透過できたかを計測した実験データ。ごらんのように、近赤外線領域までほとんど通していないことが分かります。プレートの窪みはごく薄い500nmだったので、パウダーの厚みも同じ。ごく少量でも、こんなに光を反射して通さないのです。これにオーガニックのホホバオイルや、ステアリン酸Mgでナチュラルコーティングしたマイカを加えて2年前製品化しました。コーティングしたマイカというのも、多分非常に珍しいと思います。マイカはコーティングしないと、皮脂ぐすみが起きる場合があるのに、裸で使われていることが多いんです。それがミネラルファンデーションが、夕方にくすむ大きな原因なので、コーティングは必須だと考えています。もちろんチタンも亜鉛も入れずに作りました。それから2年、パウダーのままだと外出先で使う時にちょっと使いづらいという声が多かったこともあり、固形にプレストしたものへ、このたびリニューアルすることになりました。変えたのは、プレストしやすいように、アロエバターを加えたこと。アロエバターは無農薬のココナッツオイルに無農薬のアロエベラを漬込んで作ったもので、プレストしやすいというだけでなくお肌の保湿性も高まります。↑こんな外見です。オレンジ色の鮮やかなパッケージだったのを、グレーとイエローの大人可愛いデザインにして、持ち歩きやすいようにコンパクトにしました。すごく素敵でかわいいでしょ?出来上がったプレストパウダーを、やはりガラスプレートにのせて透過率を計測したグラフがこれです。UV-B (280~315 nm)は、98.4%くらいカット出来ており、UV-A(315~400 nm)が97.4%~98.5%カット出来ています。驚くのはここからです。波長が長いブルーライト(380~500nm)も95.9%~97.7%ほどカットしています。そしてさらに長い波長の近赤外線(800nm以降)までも88.8%~91.9%もカット出来ています。SPF検査では、パウダーで出した時と同じSPF38 PA+++が出ました。このセリウムを使って、クリームタイプの日焼け止めを作るという試みも、実は3年前からやっていたのですが、わたしは肌のバリアを壊さないために、合成界面活性剤を使わないという、ものすごく難しい処方で化粧品を作っているため、こうした天然鉱石を水や油に分散させることは、はっきり言って至難の業です。実は過去にも、光活性が少なめな酸化亜鉛で日焼け止めクリームを作ろうとしたことはあるのですが、合成界面活性剤を入れずして、クリームにミネラルをうまく分散させることは出来ず、しかもノンナノの酸化亜鉛はクリームにすると白くなりすぎ、顔につけるとバカ殿のような仕上がりになってしまい、これは無理だと断念したことがあります。分散性の難しさは、セリウムでも同じことなのでクリームにするのは困難だとは思っていたのですが、セリウムは酸化亜鉛に比べると屈折率が低いため、ノンナノでもそこまで白くないので、うまく分散さえ出来ればいけるかもしれないと思っていました。でも、この分散がものすごく大変で、、、、だってマヨネーズ作るように、レシチン乳化ですよ?ほんと、何回も試作したんですが、全然無理でした。セリウムの研究者の方とずっと話し合いを重ね、わたしの考えを貫きながら、セリウムでクリームを作るためには、セリウムのコーティング剤を海藻由来のアルギン酸や微生物発酵の多糖類のキサンタンガムなどの水溶性にしてしまい、最初に水に分散してしまうことでした。これによってクリーム全体にセリウムをうまく混ぜることに成功したのです。出来上がったのは、一般的な日焼け止めのようなべたつきも、重苦しさもなく、白くなりすぎることもなく、すーっと伸びて実に軽い使い心地の理想的な日焼け止めクリームです。こちらもガラスプレートに薄くのせて、あらゆる光を照射して、透過率を計測しました。UV-Bは平均98%遮断UV-Aも平均98%遮断ブルーライトも平均98%遮断でした。近赤外線領域の800nm以降だけが、クリームはちょっと悪くて平均65%遮断でしたが、それでも水に覆われたクリーム状のもので、この数値はすごいのです。クリームのSPF検査はSPF18、PA+と、あまり高数値にはなりませんでしたが、あと0.9ポイントで++という感じで、これは短期間での人体検査のため、被験者の肌質にも左右されての平均値なので本当の実力はもっと上だと思っています。昨年12月にハワイに行って、イルカと泳ぐために半日船の上や海にいた時に、このクリームだけを夫と息子は顔につけていたのですが、一番紫外線が強い時間帯だったにも関わらず、まったく日焼けしませんでした。紫外線吸収剤も、酸化チタンも酸化亜鉛も、ナノ粒子も、合成界面活性剤も、合成防腐剤も使わずして、紫外線とブルーライトをカット出来る、ものすごいサンスクリーンを作ってしまいました!クリームの外見です。こちらも薄いグレーとイエローのデザインにしました。涼しげで、大人っぽい感じになりました。来週はいよいよプレス発表会がありますが、ブログを読んでくれているみなさまに、いち早く報告したくて書きました。嗚呼、やっと報告出来て嬉しいです!!植物が持つポリフェノールとカロテノイドで活性酸素を無害化。そして美容ミネラルセリウムだけで反射させるサンスクリーンでブルーライトまでカット。もう光老化なんて、永遠におさらばだーー!1日ワンクリック応援お願いします!にほんブログ村鬼のインスタhttps://www.instagram.com/katsutasayuri/4年ぶりの新刊「老けないオーガニック」好評発売中!現在、私のオーガニックブランドでは業務拡大のためスタッフを募集しています。伊勢丹新宿店の直営店のスタッフも募集中。良かったらぜひご応募くださいませ!http://www.amritara.com/company/recruit.html
2018年02月25日
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みなさん、こんにちは。すっかり冬っぽくなりましたがお元気ですか?ブログを始めて12年になりました。あんまり更新出来ていませんが、これからも、のほほんとは続けていくつもりです。来年いよいよ50歳ですが、50代で書くアンチエイジングの鬼は、どんな感じになるんだろうか?自分でもよく分かりません。しかし123歳まで続けるという夢がありますので(笑)、あと73年どうぞよろしくお願いします!さて、まずは告知から。今発売している「FIGARO japon」1月号に、私のブランドが和コスメ特集のTOPを飾りました。ライターの方が、九州の農園や稲刈りまで来てくださって取材してくれたんです。雑誌の記事以外でもフィガロのWEBにも詳細な別記事が掲載されています。良かったら読んでみて下さい!さて、2年前から開発を始めたシャンプー&コンディショナーが、いよいよ発売できることになりました。いつかは理想のシャンプーを作りたいという夢はあったんですが、何度か過去に試しに試作しても全然で、合成界面活性剤を使わずにサポニンとか石鹸で作るとなると、もう大変なのは分かっていたので、本格的に手をつける勇気がなかなかありませんでした。背中を押してくれたのは、一昨年の今ごろ世界の一流ホテルのアメニティを担当している外国の会社から依頼が来たこと。信頼できる日本のオーガニックコスメブランドでアメニティを作りたいということで、それにはシャンプーが必須だということでした。じゃあ頑張って作るしかないか!とはりきってやりはじめたのですが、ただでさえ作るのが難しい上に、一流ホテルで不特定多数の方に使われるかもしれないってどんだけのハードル?って(笑)結局、希少な原料を使用しているため先方が望むような大量生産が難しく、アメニティは実現出来なかったのですが、シャンプーの開発を本格的に始める大きなきっかけになりました。患者様やお客様から、髪の傷みや薄毛の相談を受けることが、これまで時々ありました。女性は男性に比べると加齢で薄毛にはなりづらいのですが、更年期以降男性ホルモンが増えると薄毛になることもあります。若くてもホルモンバランスの乱れやストレス、喫煙、睡眠不足、過度なダイエット、髪を引っ張るようなヘアスタイル、パーマ液、カラーリング剤、ヘアケア製品などに含まれる化学物質や合成界面活性剤により頭皮や毛根にダメージを受けると、薄毛になりやすくなりますし、キューティクルも剥がれて傷みも気になってきます。髪は顔の額縁!顔にはお化粧することが出来ますが、髪はなかなかごまかしが効きません。しかも頭皮は筋膜を通じて顔とつながっているので、頭皮がダメージを受けて弱ると顔もたるみやすくなります。髪は、爪と同じく皮膚が変化したもので、皮膚で言う「角質」のようなものです。頭皮の毛母細胞が細胞分裂して増え、角質化したものが、順に押し出されているのが「生えてきている」ように見えるだけで、実は死んだ細胞のかたまり。ただ皮膚と違い抜けてしまうのに、男性で約3~5年、女性で4~6年。これが成長期です。そのあとは退行・休止期で4、5か月。毎日休止期の髪が約50本~100本抜けて、抜けたところからまた新しい毛が伸びてきます。普通は成長期の髪の毛は全体の80%で、退行・休止期の髪は5%~10%程度です。成長期が長ければ長いほど、髪の毛も太くなり、長くなりますが、成長期がなんらかの理由で短かくなれば、退行期と休止期が相対的に見て長くなり、髪の毛が太く長くなる前に抜け落ちて、結果的に薄毛になっていきます。生えている髪は死んだ細胞で「結果」ですから、髪の美しさには新しい髪を生み出す頭皮や毛根の健康が重要です。例えるなら頭皮は畑、髪は畑で出来る作物です。頭皮のために、最適なことって何だろうと考えました。合成界面活性剤、特に市販のシャンプーの8割に使われている「ラウレス硫酸Na」などの高級アルコール系は皮脂を奪いすぎて乾燥を招き、頭皮バリアを弱めたり、髪のタンパク質を変性させる作用が強いと言われます。ナチュラル系としてはアミノ酸系合成界面活性剤のシャンプーがありますが、頭皮への刺激が少なく弱酸性なのは髪には良いのですが、洗浄力がかなり弱いという弱点があります。弱いので泡立ちにくく、たくさん使ってしまう傾向にあります。またアミノ酸が吸着性が高いので、どうしても残留しやすく、髪や頭皮がべたつきやすくなることもあります。髪の毛が生えている頭皮は、皮脂腺や汗腺が他の皮膚の約3倍多いので、皮脂汚れでべたつきやすく、毛が多く生えているために蒸れやすく、かゆみが出たり、雑菌が繁殖しやすい傾向にあります。今、お湯だけで洗う「湯シャン」とか、塩を溶かしたお湯で洗う「塩シャン」とかもありますが、頭皮をちゃんと洗わないと、皮脂の分泌量によっては皮脂が酸化して出来る「過酸化脂質」がたまってしまうことがあります。皮脂が酸化して出来る「過酸化脂質」はヘアサイクルの成長期を休止期に移行させてしまう働きがあるそうです。しかしだからといって強い洗浄剤で洗いすぎると、乾燥してよけいに皮脂を分泌させたり、頭皮のバリア機能や保湿機能を低下させるなどのトラブルを招きます。そういう意味では、適度に頭皮をしっかり洗える、昔ながらの石鹸は、やっぱりシャンプーとしてかなり優秀なんじゃないかと思いました。石鹸がいいのは、なんといっても、世界では5000年も前から使われている歴史の長さ。製造方法がシンプルで、薄まったり、酸と合わさると界面活性力をすぐに失ってしまう肌への優しさと安心感。環境に流れても、微生物により水と二酸化炭素に分解されていずれ100%が自然に戻る生分解性の高さです。しかし石鹸シャンプーって、原料はオーガニックじゃないものが多くて、香りも人工香料か原料臭がする無香料が多くて。そして香りが天然の精油でオーガニックのシャンプーは、みんなアミノ酸系界面活性剤ばっかりみたいな。ジョンマスターは、実はアミノ酸系ですらなかったっていう件には愕然としましたが、、、オーガニックと石鹸シャンプーの世界は、結構パキッと分かれてしまっていました。これはやるしかないっ!って決意しました。課題は石鹸カスです。石鹸に含まれる脂肪酸が、水道水のカルシウムやマグネシウムと結びつくと「金属石鹸」が出来ます。これが石鹸カスの正体で、別にこれ自体洗浄力もないし害のあるものではなく、皮膚上に残った金属石鹸は、数時間で常在菌が分解してしまいます。日本の水道水は世界でも有数の軟水、つまり金属イオンが少ないので石鹸の泡立ちが良いし、石鹸カスを多くは作らないので石鹸シャンプーを使うのに適していると思います。でも石鹸カスが髪に多く残ると、仕上がりの髪がごわついたりかゆみが出ることがあります。この石鹸カスをいかに出来にくい処方にするかは、石鹸シャンプーを作る上で最大の課題です。まず、泡立ちが良いことが大事です。それから泡立てやすいテクスチャーかどうかも大事です。洗浄力があれば、石鹸カスが多少できても、それをお湯で洗い流してしまえます。そしてシャンプーのあと酸性のコンディショナーを使えば、石鹸カスは溶けてしまいます。ただ、この時金属石鹸はどうなったかというと、脂肪酸イオンとミネラルに分かれています。脂肪酸イオンは油の一種ですから、これが多すぎると今度は髪がベタつく原因になります。使い心地の良い石鹸シャンプーを作るためには、石鹸カスが出来るだけ残らない処方にすることと、コンディショナーで石鹸カスが分解されたあとに出来る油分が多くなりすぎないこと、酸性コンディショナーで開いたキューティクルを閉じつつ、外側の膜を作る良質な油が適度に残ることなど、すべてが調和のとれたものにする必要がありました。これを実現するため、あらゆる植物オイルを検討し、組み合わせを変えて試作してもらいました。泡立ちの良いラウリン酸の多いココナッツオイルとオレイン酸の多いオリーブオイルを使って、配合比率を変えていろいろやっていただきましたが、まずシャンプーのとろみが出ず、シャバシャバだと泡立てづらく、泡立ちが悪いということは、洗浄力も弱いので出来た石鹸カスを、お湯で流しにくいのです。その後もオリーブオイルだけでやっていただいたり、椿油だけでやって頂いたりしましたが、泡立ちは良くてもコンディショナー後に脂肪酸が残りすぎてしまい、髪が重くなってしまいました。開発を始めてからすでに1年以上経っていました。開発の参考にと、過去に使い心地をわりと気に入っていた石鹸シャンプーを調べると、実はそれが石鹸ではない可能性が高いことが分かりました。石鹸なのに、アルカリ度がかなり低いのです。そのpHで石鹸であることは、ちょっと考えにくいと言われ・・・使い心地の良い石鹸シャンプーなど、作るのはやっぱり無理なのではないかという気持ちも少し湧いてきました。そんな時、ある石鹸職人さんとの出会いがありました。昔ながらの釜炊き法で、たった一人で3日かけて、石鹸と対話しながら不純物の少ない泡立ちの素晴らしい石鹸を作る職人さんです。その方にオーガニックのアボカドオイルで石鹸シャンプーを作ってもらうことになりました。アボカドオイルというのは不思議な油で、角質層への浸透力がすごく高い油なのですが、実はヘアケアにこの上なく適しているオイルだということが分かりました。美しい髪のキューティクルには外側に「18MEA」(メチルエイコサン酸)、セラミド、パルミトレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸と呼ばれる脂質が存在します。これがあれば摩擦が軽減され、指どおりが良くなり、しなやかでつややかにまとまります。しかし傷んだ髪は脂質が失われているので指どおりが悪く、絡まりやすくなります。このキューティクルの外側に存在している脂肪酸のパルミトレイン酸、オレイン酸、パルミチン酸のすべてが含まれているのが、他ならぬアボカドオイルなのです。この3つの脂肪酸が全部あると、とても浸透性が良く髪を柔らかくつややかにしてくれるのです。だからアボカドオイルの石鹸であれば、多少石鹸カスが残ったとしても、最後酸性コンディショナーでそれが溶けた時、キューティクルの最適な膜になってくれるのではないかと思いました。オレイン酸がとても多い椿油も、古来から日本で髪の油として使われてきました。また、ブロッコリーの種を搾ったオイルには潤滑油的働きがあり、光沢をもたらすエルカ酸という脂肪酸が約50%も含まれていて、髪にツヤをもたらし、シリコーンオイルに代わる天然保護作用があるので、この2つもプラスしました。大根の種を搾った大根種子油も髪にはとても良くて、くし通りをよくし、静電気や切れ毛を防止し、髪にツヤを与え、キューティクルを保護してくれます。これは椿油、ブロッコリーオイルと共にコンディショナーに入れることにしました。これまでの試作の経験から、泡立ちへの心配、べたつきへの心配はありましたが、この職人さんの初めての試作で髪を洗った時の感動は、今も忘れることが出来ません。シャンプーにはとろーりとした粘性があり、手に取りやすくオレイン酸主体の石鹸シャンプーとは思えないほどよく泡立ちます。洗い流す時は多少軋みますが、その後コンディショナーを馴染ませれば、キューティクルが閉じて、するっするでしっとり。驚きはドライヤーで乾かした後。重くもなく、ごわつきもせずサラサラしっとりの洗い上がりです。翌日にかゆみが出るということもありませんでした。時間をかけてきっちり鹸化させることで、釜炊き法でありながら、純度の高い石鹸を作ることが出来る職人さんの手仕事と、アボカドを選んだことが理想の石鹸シャンプーを作ることにつながったんです!ビジュアルが出来てきました。いやー、感無量です。ついに!って感じです。↑これは夏に撮った写真ですが、だいぶ髪の天使の輪が濃くなってきてるのが分かります。髪がすごく丈夫になって、野菜オイルの威力で髪のつやも増してきたようです。石鹸シャンプーが初めての方は、最初ベタつきを感じる場合もあるかもしれませんが、それはシャンプーやコンディショナーをちゃんとすすげていないか、それまで使っていたヘアケアの成分が髪や頭皮に残留しているか、キューティクルがかなり傷んでいるかの場合が多いです。このシャンプーは使えば使うほど、どんどん頭皮環境が良くなって快適な使い心地になってきますのでお楽しみに♪髪は顔の額縁!そして頭皮は畑、髪は作物。どんな作物になるかは、畑次第です!!!1日ワンクリック応援お願いします!にほんブログ村鬼のインスタhttps://www.instagram.com/katsutasayuri/4年ぶりの新刊「老けないオーガニック」好評発売中!現在、私のオーガニックブランドでは営業、品質担当、パティシエを募集しています。良かったらぜひご応募くださいませ!http://www.amritara.com/company/recruit.html
2017年11月25日
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みなさま、こんにちは。もう8月も終わりですね。雨ばかりで夏らしくない天気でしたが、後半夏が戻ってきました。中一の息子は、夏休みの宿題に追われています。生まれた時からの鬼生活の中で、それでもお菓子を食べたい情熱が、自然と彼を手作り系男子へといざなっているようで、こういうアイスキャンディーをよく作って私にもくれます(笑)半分豆乳、半分パイナップルジュース(他のジュースでもOK)ちらっとアガベシロップ。混ぜて容器に入れて凍らせるだけ。いろいろなもので、楽しんで作っているようです。前は、さつまいも葛粉でわらび餅を作るのに凝っていました。寒天でゼリーを作ったりもしてますね。もう私が作ってあげなくても、自分でシャキシャキ作るんで、こうなると子育ても、かなり楽になってきました(^^)/さて、今日は毛細血管シリーズを1回お休みして、最新商品開発情報!実は2年がかりで開発してきた、アイシャドーと口紅が来月発売となります。↑こっちがブライトコーラル↑こっちがシャイニーベージュもうねー色は試作を重ねて、徹底的に吟味しました。私くらいの年齢になってくると、まぶたがくすんでいると、それだけで疲れて見えてしまいます。こんな時どんなにまぶたがくすんでても、仕事しすぎて落ち窪んでいるような気がしても!ひと塗りすれば、さーっとくすみを飛ばして、明るく若々しい目元を作ってくれる魔法の色がこの「コーラル」です。ピンクでもオレンジでもないこの色は、日本人の肌色にすごくなじみ、自然に明るく見せれるし、はれぼったい印象にもなりません。もう1つのベージュは、どんな方にも使いやすい王道のグラデーション。生まれつきの堀深い大きな瞳を作ってくれます。大人っぽく仕上げるために、少しだけラメをきかせています。どれもダークカラーは、アイライン的にもなるようにきっちり濃く発色するようこだわりました。これがふわっとしているアイカラーがナチュラル系には多く、濃い色はちゃんと濃くなってほしい!という長年の願望がありました。でも濃すぎないので、アイブロウカラーにも使えます。ハイライトカラーは、白すぎると塗りましたー!ってなってしまうので、とにかく日本人の肌色に自然になじみつつ、ちゃんと一番光を集めるように作りました。3つのグラデーションが、きちんとそれぞれ仕事をしてくれれば、テクニックいらずで美しい目元になれるんです。↑こちらがローズアミュレットルージュ。出来たのは、なんと1色だけ。なぜ1色しか出来なかったのか?それは、、、、、世界でも類を見ない、「酸化チタンなし」の口紅だからです!!私のメイクアップ品には、もちろんナノ粒子なんか使わないので、酸化チタンは大きな粒子であればお肌につける分には、多く吸い込んだりしなければ別にそんなに問題はありません。ただ、口紅となると話は違います。口紅は確実に口の中に入ります。毎日つけている人は、一生で30本も食べていると言われるほど!口に入るのが確実なものに、代謝が難しく国際がん研究機関(IARC)にも懸念されている酸化チタンを、さすがに使えないと思いました。ただ、世の中にそんな口紅がまず存在しないことからも分かるように、口紅に酸化チタンを使わないということは、白くないキャンバスに絵を描こうとするようなもの。いろいろな色合いにしようとしても、色の差が出づらくて、かなり似た色になってしまうのです。でもこれも試行錯誤して、たった1色だけですが、理想の美しい色に発色するものを作ることが出来ました!酸化チタンを使っていないので、唇自体の色を完全に消してしまうことなく、でもしっかりときれいなナチュラルレッドのつやつや唇になれます。オーガニックのアプリコットオイル、椿オイル、アルガンオイル、ホホバオイル、ひまし油、オリーブスクワラン、ココナッツオイルをミツロウと植物のロウで固めているというような、食べ物のような原材料です。香りは野ばらと、パルマローザ、ゼラニウム、フランキンセンス。色は酸化亜鉛とマイカ(主成分はシリカ)と酸化鉄の3つのミネラル。そして、もう1つは・・・・・これはアイシャドーにも口紅にも使っているのですが、実は島根県の出雲地方の30年無農薬で栽培されている薔薇園の「さ姫」と「アップルロゼ」という食用のバラの粉末を使っているんです。私はナチュラルコスメでよく使われる虫の色素「コチニール」や「カルミン」というものを使いませんので、色のニュアンスを出すのがいつも大変なんです。そんな時に出会ったのが、この神話の国の薔薇たちでした。島根県の出雲地方は、出雲神話の舞台となった場所です。神話における壮大な出発点となった“三瓶山”のある大田市に、その薔薇園はありました。前の日飛行機で移動し、近くの宿舎に一泊し、早朝歩いて薔薇園を訪問しました。到着した時はまさに、5月に咲き始めたバラたちの朝摘みの真っ最中。なんとも言えない甘い香りが、あたりいちめんに立ち込めています。薔薇は気温が下がる夜に栄養成分がぎゅっと凝縮されますが、太陽の光で徐々にそれが抜けて香りも栄養価も下がってしまうので、成分が一番濃厚な早朝から摘み始め、遅くても10時には摘み終わるのが、毎年5月からの日課だそうです。生産者さんは、元々はおいしいお米作りの研究をされてきた研究者でしたが、「花はお腹を満たしはしないが、心を満たす。花作りに人生をささげてみたい」と、約30年前から薔薇の栽培と研究を始められたそうです。左が「さ姫」、右が「アップルロゼ」です。「さ姫」の開発には約10年かかっているそうです。目指したのは、薔薇らしい深い紅色、ゴージャスで情熱的な香り、果物のような糖度。「さ姫」は食用の薔薇としても、香りを楽しむための薔薇としても、超一流のものを目指して、さまざまな薔薇の品種と掛け合わせて作られました。大元のお母さんは、日本の薔薇の原種「ハマナス」。ダマスクローズに似た女性性を高めるハマナスの香りをベースに感じさせながらも、もう少し濃厚で力強く甘い香りを持ちます。花びらはビロードのような厚みを持ち、花は普通の薔薇より数倍大輪です。口に含むと、夢のような香りに包まれながらも果物のような甘さと、ほんのり苦みを感じます。これは誰もが薔薇に持つであろう、深い赤を追求したため、アントシアニンに加えてケルセチンが多くなったから。うれしいポリフェノールがいっぱいの薔薇なのです。とてもかわいいピンク色の「アップルロゼ」は、約12年の研究で誕生したそうです。文字通りリンゴのような、とてもフルーティーな香りを持ちます。どちらの薔薇も、とても甘いのは、長年の土作りの成果だそうです。お米の藁や稲籾を発酵させた有機肥料によるふかふかの土がポイント。農薬は薔薇栽培を始めた30年前から一度も使っていないそうですが、理由を聞いて感動しました。「最高の薔薇を作りたくて始めたことだから。最高に美味しくて甘くていい香りなんだから、虫に人気が出るのは当たり前。農薬をかけると、薔薇が最高ではなくなるので、その結果虫にも嫌われる。そんなのは嫌なんです。」薔薇園のすぐ横に、朝摘みしたあと水できれいに洗われたさ姫の花弁が天日干しされていました。太陽の光でゆっくりじっくり乾かすことで、理想的な甘みと香りに仕上がるそうです。しっかりと乾燥させた薔薇は、食用としてローズティーやお菓子の原料になります。これを粉末にして、口紅やアイカラーに入れることにしました。「さ姫」は特にポリフェノールがすごいので、お茶としても飲むといいと思いますし、唇にも目もとにも抗酸化力を発揮してくれると思います。「さ姫」にはケルセチンとアントシアニンがいっぱい。ケルセチンには抗酸化力のほか、血糖値を抑えたり、抗アレルギー作用、そして血管を保護したり、血流を改善してくれるのは前回も書いた通りです。実はアントシアニンにも毛細血管を広げて血流を促す効果があります。しかも摂取してから約4時間で全身に成分がめぐるので、即効性があるようです。だから、この際「さ姫」の薔薇茶も扱うことにしました(笑)グラスに注いだら、初めは左端みたいにきれいな青色なんです。そのままにしておくと、徐々に真ん中のように深い赤色に。レモンなどをたらすと、右端のように赤色が鮮やかになります。バラの香りのメインは女性ホルモンを高める「ゲラニオール」。体の中に入ると、飲んだ後約180分も汗腺から汗と共にこの香りが放出されることが分かっています。このローズメイクで、今をときめくメイクアップアーティストの長井かおりさんに、メイクをしていただいたビジュアルは9月1日公開予定。UAさん以来、久しぶりのモデルさんの撮影でした。どんな仕上がりになったかは、次回また♪1日ワンクリック応援お願いします!にほんブログ村4年ぶりの新刊「老けないオーガニック」好評発売中!現在、私のオーガニックブランドで社内SE、物流、営業さんを募集しています。良かったらぜひご応募くださいませ!http://www.amritara.com/company/recruit.html
2017年08月26日
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みなさま、こんにちは。気がつくと、3月ですねー!2月はひたすら本の原稿を書いておりました。私はゆったりと少しずつということが出来なくて、やり出したら止まらない集中型なもんで、ひたすらひたすら書き続けていました。もちろん、その間治療院と会社は休まなかったんで、仕事が終わってからとか、休日とかに集中してやっていたんですが。全200ページ書けました!!!いやーーー脱力ですーーーー!!!!ここからまだ細かい直しや、イラスト書いてもらったり、写真撮影とかもありますが、とりあえず原稿は終わったんじゃないでしょうか!!相当濃いですよ。4年ぶりですから。オーガニックビューティーエイジングとは一体何なんだということを、基礎、実践、変化球、全部書きました。7年前に出した「アンチエイジングの鬼プレミアム」の時の編集者さんで、私の芸風をよく心得てくれています。私が本をまた書きたいっ!て思うまで、待ってくださっていた編集者さんでもあります。本当にありがたいです。本は5月1日発売予定です。読むと読まないとでは、人生が変わってしまうかも?!ぜひぜひ、読んでくださると嬉しいです!!さて、うちの畑の様子を少し。↑レタスとブロッコリーを収穫しました!!ちょっと遅いんですが見守っていまして、これ以上はもう花が咲く(笑)って思って。あとのものは種取りに残しました。手前味噌ですが、自然栽培なのでここまで塔立ち寸前でも苦くなく、すんごく素直な味で美味しかったです。やっぱり畑の土は、劇的に良くはなってきています。ぼちぼち春の種まき準備もしないとな。春と言えば、植物が花を咲かせる季節。うちの畑も、すでにかなりの野菜の花が咲き始めています。急に真っすぐに上に茎が伸びて行くので、その姿たるやいつも感動的です。野菜もすごいですが、この時期の樹木の樹液というものにも、植物を芽吹かせ、冬の体から春の体になるための魔法のエネルギーに満ちています。例えば寒さにも枯れずに負けない底力を持つ白樺の樹。この白樺の樹液は、スーパーオキサイドという最も頻繁に発生する活性酸素を除去する力が強く、肌につけるとシワにも効果的です。40歳になると40日にもなってしまうという肌のターンオーバーを正常にするので、優しい美白作用もあります。肌に必要な糖質やアミノ酸、酵素なども含まれているので、肌バリア機能を引き上げ、角質の水分量も上げてくれる作用があるので、これを非加熱のまま化粧水にするということを、ずっと数年続けています。去年、日本固有の山ぶどうに出会ったのですが、これまたすごいんじゃないのかなーと思いました。山ぶどうはもともと日本の北部の冷涼地に自生してきた、日本の貴重な在来種の野生果実です。雪深い岩手の冬にもめげずに育つ山ぶどう。どんだけフィトエナジーがあるか、考えただけでもすごそうです。山ぶどうの果実はそのままだと渋いのですが、薬効があまりにもすごいので、岩手では山ぶどう酒にしたり、数年寝かせて熟成させるととても甘くて飲みやすくなるので、栄養ドリンクとして産前産後の妊婦さん、風邪をひいた時などを中心に飲まれてきました。一般的なぶどうと比べ、山ぶどうはポリフェノールが8倍、カルシウムが7倍、ビタミンEが10倍も含まれています。ポリフェノールの王様と呼ばれる「アントシアニジン(デルフィニジン)」を含むことも大きな特徴です。山ぶどうのポリフェノールは糖化によって生成される「AGEs」の生成を防ぐ性質があるので、肌のコラーゲンの糖化も抑制してくれそう!秋にはヒグマやツキノワグマが、この実を食べて冬眠に入るらしいですが、こういう冬眠前のクマが食べるようなものって、絶対天然のすごいサプリメントの予感しかしません(笑)この山ぶどうを、50年近くにわたって農薬を使わないで自然の力に任せた栽培を行ってきた農園がありました。搾ったばかりでは栄養価が高すぎて、飲みづらい果汁ですが、真空にした樽で3年以上熟成したあとではまるで魔法のように飲みやすくおいしい果汁へと変化するとのことで、果汁を飲ませていただきました。ワインを深く熟成させたように芳醇な香りと、濃厚な甘みと心地よい酸味が最高です。おちょこ1杯の量でも元気と活力を感じさせてくれるエナジードリンクですね。放射能検査も、毎年検出限界値1Bqで出して一度も検出されていないとのことで安心です。これをぜひ天然のエナジー美容ドリンクとして商品化しようと思いました。私が行ったのはちょうど4月だったんですが、その時は春に芽吹くための山ぶどう樹液が滴っている時期でした。新幹線から降りたとたんから明らかに空気が冷たく、車で移動する途中でまさかの吹雪。予想外に寒い中、山ぶどうの畑を見学させてもらいましたが、もうまるで枯れてしまったあとの樹みたいなのが、群生しているんです。枯れてるとしか思えないその姿を眺めていたら、枝先からきれいな樹液が光っているのが見えました。どんなに寒くても凍ることがない、山ぶどうの樹液。山ぶどうが芽吹く前の春先のたった2週間しか採れないそうですが、実はこの地域の一部の女性には天然の化粧水として利用されてきた歴史もあるそうです。農園の方も、化粧品原料としての山ぶどう樹液に興味を持たれて、専門機関との共同研究によって、各種糖分やリンゴ酸などの有機酸、ミネラル類、アミノ酸類が豊富に含まれる日本山ぶどう樹液の、肌への優れた有用性が次々とあきらかになりました。さまざまな実験が行われたようですが、うるおいに関することや、シワに関するものなどどれも興味深いものばかり。やはり、芽吹くためのエネルギーがすごいからでしょうか。やっぱりこういう寒い地域の、栄養価高い植物の樹液って肌につけてもすごいんだなーと確信し、これで化粧水を作ることにしました。しかも絶対、非加熱で!!普通、こういう滋養に満ちた液体は、加熱するか強い防腐剤を入れないと、変質が問題となります。でも、すでに白樺樹液も非加熱で化粧水にしているノウハウがあるんで、植物エキスの働きで変質を抑えることに成功しました。自社農園で自然栽培されたローマンカモミールエキスや沖縄の月桃葉エキスも山ぶどう樹液との相性が良く、さらに、すべての栄養素を包み込んで角質層に浸透させやすくするために、約8000年前の腐植土から抽出したフルボ酸をプラスすることにしました。樹液の量に限りがあるので、たくさんは作れないんですが、春先の肌にすごくいい化粧水が出来たと思います。わたしは、もう2か月くらい使っているのですが、一見さらっとしているんですが、肌がもちっとしてくるんで癖になりそう。山ぶどうジュースのほうは、量があるので定番でいけそうです。両方とも来月出せると思うので、どうぞお楽しみに―♪芽吹くための準備を整えて。さびない、こげない、元気に肌を咲かせましょう!!!1日ワンクリック応援お願いします!にほんブログ村5月1日に、国産オーガニックブランド「アムリターラ」の関西初の直営店「アムリターラハウス 梅田蔦屋書店」がグランドオープン!!大阪駅に隣接したルクアイーレの9階の蔦屋書店の中にアムリターラハウスが出現します。オープニングから一緒に働いて下さる店長と販売スタッフを募集しています!詳しくは、こちらを御覧ください。http://www.amritara.com/company/recruit.html
2017年03月01日
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みなさま、こんにちは。本当にご無沙汰してしまって、ごめんなさい。空前の忙しさでなかなかブログを書けなくて(;O;)でも、体調はすこぶるよく、あいかわらず元気にやっております!今月、ついに48歳になるのだよなーと、しみじみする間もなくきっとお誕生日が来るのでしょうね~ますますアンチエイジングを極めて、体の中から細胞レベルでのフレッシュさを目指したいと決意しています!!さて、我が家の自然栽培キャベツがついに結球しました。今まで一度たりともキャベツが結球したことはないので、本当に本当に感動的で。もう食べちゃったのですが、家族3人で味わいながら食べきりました。苦くなくてほんのり甘く、すんごくおいしかったです。今年は雑草もすごいし、大きいミミズも出現していますので、土がそうとう良くなってきているのは間違いありません。今現在は、大根とのらぼう菜と小松菜とルッコラの種畑のような様相ですが、今後楽しみです。さて、キャベツも結球、種も絶賛乾燥中でございますが、うちの会社もたいへんなベビーブームが来ております。↑載せていいとのことで、そんなベイビーたちの写真を載せますが、実はこれでもごく一部で。なんと昨年1年で6人のスタッフが妊娠し、無事出産しました。男性スタッフ2人の奥様も妊娠出産されたので、合計8人。一人が4月出産だったのであれですが、他は全部同級生。大企業なら分かりますが、30人程度の会社で8人ってすごくないですか?そのうち6人が初産です。一昨年の11月から自然栽培米を始めとするオーガニック食材のブランドを立ち上げたこととも、無縁ではない気がしています。いやー、本当に赤ちゃんってかわいいですね!わたしもあやかって、伝説を作ろうかと思いましたが、さすがに無理かな~(;´∀`)そんなこんなで、めでたいこと続きで会社はてんやわんや。新たにスタッフを募集し、新しい仲間もかなり増え、来年には産休者もみんな戻ってくるので、人が満員で、ついに本社をお引越しすることになりました。中を全部リノベーション出来て、キッチン命なので、火も使用出来るところを探し、今究極の「オーガニックオフィス」を作っています。何がオーガニックオフィスかと言いますと、床とデスクはすべて西日本産の、低温乾燥の無垢の栗の木。建具も長野の杉。壁は漆喰で、接着剤を一切使わず、自然栽培のお米を炊いて練った米糊を使い、無垢の木の色を少しダークにするための塗料も、圧搾法のえごま油とベンガラ(酸化鉄)だけの原材料の塗料を使い、玄関フロアの床はヘンプで、床やコンセント周辺には電磁波遮断シートを設置したり、アースを取ったりして電磁波フリーを目指し、森林浴気分を味わいながら仕事が出来る空間に仕上げています。自宅マンションをこの仕様で4年前にリフォームして、ほんとに毎日気分が良くて、この化学物質フリーの森林浴住宅の気持ちよさにすっかりはまってしまい、ついにオフィスもこの仕様にすることにしました。また、出来上がったら写真載せますね。小さな社内カフェも作ったので、これからそこでイベントもするつもりなので、みなさんに来ていただくことも出来ると思います!東京で、自宅やオフィスを自然住宅にリフォームしたい!という方は磯崎工務店さんに相談してみて下さい。さて、そしてそして、今年も大分県中津江村に田植えに行ってまいりました。いやー、ここにくると本当にいつも癒されます。もはや第二のふるさと。「こんにちは~」より「ただいま~」という感じ。新しく入ったスタッフ5人を含む10名で、素足で田んぼの中へ。おたまじゃくしに足をくすぐられながら、とっても気持ちよかったです。翌日には熊本のハーブ園へ。今年から、福岡県から熊本県菊池にお引越し。栽培をお願いしている農家さんも、地震で家財道具が壊れるなどの被害に遭われましたが、菊池は比較的ひどい被害もなく、一部避難されている方を除いて、かなり通常通りの日々が戻ってきています。契約お米農家さんとも、ほとんどの方とお会いでき、お見舞いをすることが出来ました。南阿蘇の農家さんが自宅がほぼ全壊の被害に遭われて、一番大変なご様子でしたが、補修してなんとかおうちに戻られ、ダメになった苗もあったようでしたが、すでに田植えを終えてらっしゃいました。阿蘇や市内もですが、一番被害が甚大だった益城町を訪ねましたが、胸が苦しくなるほどやはり大変な被害です。そこまでいかないまでも、屋根の一部が壊れている家屋がちらほらあり、ブルーシートが目立ちます。梅雨入りして、このブルーシートが破れて雨漏りも起こっているようですし、土砂災害への注意も必要かと思います。家屋だけでなく、道路水路農地にも甚大な被害があり、農林水産関係だけでも1022億円もの被害が出ているそうです。契約農家さんを精一杯応援することはもちろんですが、復興には時間がかかることが予想されるので、引き続き微力ですが息の長い支援をさせて頂きたいと思っています。熊本県HP(義援金募集)今回、お米で契約している自然栽培の神とも言える原さんのおうちも訪ねました。原さんは「裸麦」も自然栽培で栽培してらっしゃるので、この夏この大麦を使用した自然栽培麦茶を出させてもらおうと思っています。ちょうど焙煎をこの日にしていただき、焙煎具合を共に協議して、試行錯誤しながら裸麦をちょうどいい具合に焙煎していきます。一般の麦茶は焙煎を強くすることでかなり焦げ気味なので、色は濃くなりますが、麦茶の風味という点では今一つと感じていたため、今回こだわったのは“こげ味”に頼らない、大麦本来の焙煎香とまろやかな味わい。こげつかせないように注意しながらじっくりと遠赤焙煎しました。普通、麦茶の出がらしは苦くて食べられませんが、この麦茶は出がらしをそのままお米に混ぜて炊いたり、リゾットやスープの具、ひき肉代わりとして炒め物や詰め物にも使えるんです。このまま塩と炒ったら、まるでポップコーンみたいにおいしかったです。裸麦は世界最古の穀物とされる大麦の品種で、収穫後に外皮が容易に外れ「裸」の状態になることから裸麦と呼ばれています。小麦グルテンは含みません。裸麦にはビオチンや葉酸、ビタミンB群などのビタミン類、亜塩やケイ素、カリウムといったミネラル類が胚芽部に含まれ、他にもアルキルピラジン、P-クマル酸、GABAなどの特有成分を持っています。大きな特徴は、β-グルカンという水溶性食物繊維が多いこと。外皮を無理に削らなくても容易に外れる裸麦だからこそ、βグルカンの含有量が特に多いのです。今私は、ちょうどβ‐グルカンにすごい興味を持っていて。βグルカンを摂取すると腸内で腸内細菌たちが分解して、短鎖脂肪酸をかなり作るんですね。短鎖脂肪酸は腸の粘膜の栄養源になり、腸の蠕動運動を促進するので、便秘の解消にも効果があります。腸内を弱酸性にすることで有害な二次胆汁酸を作りにくくするので大腸癌の予防にもなります。そして、短鎖脂肪酸は余分な脂肪の取り込みをブロックし、筋肉に作用して脂肪を燃やすので、食べても太らない体を作ります。短鎖脂肪酸の量が減るとインスリンの分泌量も減るという研究結果もあり、糖尿病にも効果があるとして、アメリカではβグルカンとイヌリンを使った治療薬まで出来ているそうです。イヌリンは玉ねぎやにら、ゴボウなんかに多いです。アガベイヌリンもありますね。短鎖脂肪酸の生産量を上げることで高血糖にもならないので、アンチエイジングの敵「糖化」を防ぐ意味でもかなり大きいと考えています。大麦のβ-グルカンは特に、in vitro試験、動物試験やヒト試験で、乳酸桿菌やビフィズス菌などの有益な腸内細菌の増殖を促進することも報告されています。大麦を丸ごと食べられる麦茶を今年の夏は飲んで、食べるぞー!そして次の日に、鹿児島県に移動しました。ここに、ダマスクローズを完全無農薬で育てる方がいるのです。20年以上4000種類以上のバラ栽培を行ってきた「バラ博士」と呼ばれる生産者さんが、自然栽培にこだわって2012年から始められたローズ園です。生産者さんは、若い頃から農薬散布による体調不良を感じて出来るだけ減農薬に取り組んでこられましたが、理想を形にすべく、2012年から湧水がとても美しい山の丘の上に、完全無農薬栽培のダマスクローズ園を始められました。このローズ園には、幸福の青い蜂と呼ばれる絶滅危惧種のブルービーが訪れることで有名で、幸運を呼ぶという不思議なハート形の石が山から出土し、パワースポットとしても知られているそうです。通常、ダマスクローズを蒸留した場合、蒸留水部分と精油部分に分けられますが、こちらのローズウォーターは精油と蒸留水を分けてしまわず、そのままにしているというとても贅沢な香り高いローズウォーターです。ローズ園として日本で唯一、有機JAS認定を受けています。このローズを使って、フェイスパックを開発中です。ローズの香りの成分はゲラニオール、ネロル、フェ二ルなどですが、このゲラニオールに、女性のホルモンバランスを整える作用があります。お肌の新陳代謝を促してハリと潤いを与え、赤みの気になる肌を優しく鎮静します。数十人の女性にローズの香りを2ヶ月嗅いでもらい、その使用開始前の顔写真と2ヵ月後の顔写真を比較し、男性ボランティアにどちらの写真が魅力的か判断させると言う実験のことを読んだことがあります。実験結果は、ローズの香りを嗅ぐ前の写真より、ローズの香りを嗅ぎ続けた2か月後の写真の方を「魅力的だ」と評価する男性が、有意差をもって多かったのです。アメリカのモネル・ケミカル・センシズ・センターでは、非喫煙者で健康な平均年齢25歳の男女18名を対象に、ローズオイルを成分とする、5種類の異なる濃度の香りを嗅いでもらいながら、女性の写真を見せて、顔の魅力を評価するという実験がおこなわれました。実験結果は、被験者たちはローズオイルの成分が濃かった時ほど、女性の顔の魅力を高く評価しました。ローズの香りには、女性を実際よりも美しく見せる作用があるのではないかと推察されています。ただ、ローズの香りを嗅いだだけなのに!ローズの威力って、ほんとすごいですね!!
2016年06月08日
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みなさま、こんにちは。熊本や大分で大きな地震がありました。多くの住宅も壊れ、4万人の方が避難生活を送られています。いまだに1万8000世帯で断水が続いているようです。被害にあわれた方、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。私のコスメブランドの新しいハーブ園は熊本にあり、フーズブランドの自然栽培米の契約農家さんはすべて熊本県の農家さんです。他にもお醤油、油などの食品の生産者さんも九州が中心ですし、自社の田んぼも大分県にあります。幸いにも、契約農家さんも生産者のみなさまもご無事だと確認でき、ほっとしましたが、お米農家さんの1人は、家が全壊の被害にあわれていますし、避難生活を送っている方もいらっしゃいます。九州の農家さんや生産者さんを、これまで以上に大切に、精一杯応援していきたいと考えています。ちょうど安全な生理用品や自然栽培のレトルト粥なども取扱商品にあったので、NPOを通じてすぐに現地に届けて頂くことが出来ました。復興のために協力できることを、微力ですがこれからも継続的に続けていきたいです。来月は、田植えやハーブ園のこともありまして、大分と熊本と鹿児島に行きます。こちらの支援コミュニティーサイトに、かなり情報が集約されています。被災者の方も、支援を考えている方にも参考になるかと思います。http://20160414kumamoto.wix.com/communityさて、では前回の続きです。太陽光線は紫外線だけじゃないないわけです。色として目に見える可視光線、そして赤外線など長い波長の光があります。UVより波長の長い可視光線、中でも一番エネルギーが強い「ブルーライト」は、目に悪影響を及ぼすことで知られていますが、実はお肌でも、真皮の深部にまで到達してダメージを与えることが分かってきています。照射たった1時間のブルーライトで、肌色が変色し、照射終了の3週間後まで残る色素沈着を引き起こしていたのです!ブルーライトは、太陽光以外にもスマホやPCのモニターのライトに使われているので、現代人は逃げ場のない光です。もっと長い波長の「近赤外線」は、UV-Aの5倍も太陽光に含まれていますが、さらに深く肌の奥まで到達し、細胞内のミトコンドリアにダメージを与えるため、活性酸素が発生して、シワやたるみを引き起こすそうです。近赤外線を浴びると、コラーゲンを破壊する酵素コラゲナーゼが2倍ほど増加していることが分かったそうで(´Д`)UV-Aのダメージは照射後1日後を境に減少しますが、近赤外線は照射後、むしろだんだんとダメージが増加して、3日後に倍増するんだそうです。近赤外線は太陽光以外では、テレビ、PC、赤外線カメラ、コタツからも出ています。こういう光を従来のサンスクリーンで防ぐのは、かなり難しいらしいです。頼れるのはフィトケミカルのチカラ。活性酸素による皮膚のダメージは、植物の持つ抗酸化物質であるカロテノイドやポリフェノールを塗ることでかなり防げますし、受けた後も緩和出来ます。ただ、こういう光を反射という物理的な方法で、そもそも肌の内部に入れないことが出来たら、やっぱりもっといいだろうなと。そういうことをずっと考えていたら、出会ってしまったんですよね。というか、私がずっと酸化チタンや酸化亜鉛の光活性のことやナノ粒子問題のことを本やブログに問題提起していたことを、同じようなことを考えて研究していた方が見ていて下さり、ご紹介くださったんですよね。それが、レアアースの1種である、酸化セリウムという天然ミネラルです。モンゴルで採掘された天然鉱石から精錬して取り出した炭酸セリウムを焼成したものをパウダー状にしています。従来のセリウムは硬くて加工しにくい性質がありましたが、温度コントロールによりこの欠点を解決して、なめらかで丸みを帯びた柔らかな微粒子にし、不純物が少ない良質な原料のため、とてもきれいな透明感のある白い色をしています。従来の酸化セリウムとは一味違う、使い心地の良いものを開発されたのです。セリウムがすごいのが、紫外線にとどまらず、ブルーライトや近赤外線の一部など、かなり幅広い領域の光線まで遮蔽する性質があること。これは原料に使った私仕様の酸化セリウム(ノンナノで無農薬のココナッツオイル由来のステアリン酸コーティング)のパウダーを、スライドガラスに塗布して、さまざまな波長の光を当てて透過率を調べてもらった時の数値をグラフにしたものです。縦軸が透過%なのですが、紫外線だけじゃなくて、近赤外線まで通してないんです。これは、かなり頼りになるミネラルだと思いました。しかも、この時スライドガラスに500nmの窪みをつけてその中にパウダーを入れて、上からガラスを重ねたので、粉の厚みは500nmです。すごく薄くしかついていないのに、全然反射しちゃっているんですよ!このセリウムを使い、酸化チタンも酸化亜鉛も使わないUVパウダーを作りました。使用しているのはマイカとシリカとセリウムとオーガニックオイルと精油、そしてマイカをコーティングしているステアリン酸mgとセリウムをコーティングしているステアリン酸だけ。今年の春夏にどうしても使いたくて、商品化が間に合いました。5月には発売できる感じです。普通、酸化チタンや酸化亜鉛だと、ナノ粒子にしない場合は、パウダーだと頑張ってもSPF15くらいしか出せません。ところがセリウムだと、かなり大きい粒子のノンナノでも、今回出来上がったパウダーでの正式検査でSPF38 PA+++が出たのです。セリウムは屈折率が小さいので、ノンナノでも白浮きしにくいので、かなり透明感があるんです。私が1番感動したのは、普通こういう光反射の優秀なものって、その分活性酸素を発生させる「光活性」も高いのが常なのですが、酸化セリウムには光活性がほとんどないのです。おまけに緑内障の治療にも使われるほどの、還元力まであるのです。沖縄でのイベントが野外で、なおかつ衣装がノースリーブだったのですが、このパウダーだけで、腕が全然焼けませんでした。光老化は紫外線だけが原因じゃない!さまざな光と上手につきあって、光老化はゼロでいきたいですね!!私のオーガニックブランドでは、今一緒に働いてくれる仲間を募集しています。くわしくは下記をご覧ください!求人情報
2016年04月27日
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みなさま、こんにちは。とても久しぶりの更新です。お元気でおすごしでしょうか?久しぶりなので、最近の写真をのせまーす。髪型はあいかわらずボブが続いています。この髪型にしてから、髪が伸びるとボリュームが出てしまって見苦しくなるので1か月半で美容院に行くようになりました。しかし、髪は定期的に切ってあげたほうが喜んでいるようですごく元気です。ちょっとめんどくさいのですが、当分これでいこうと思います。実は今、シャンプーとコンディショナーを開発してまして。髪が元気なのはそのせいもあるのかと。コンディショナーは、育毛効果もあるすごいやつを作っていまして、それはすごく濃厚で髪がつやつやになります。シャンプーが、ものすごく難しくて。難しいのはもちろん分かっていたのです、今までも挫折続きで出来てないわけなので。なぜならば、完全に石鹸シャンプーなのに、使い心地がいいやつを作ろうとしているからです。1日目はいいのですが、2日目、3日目と使ううちに石鹸カスがごわごわしてきて耐えられないという、石鹸シャンプーの宿命と、どうたたかうか。これが課題でした。でも、ようやく解決策が見えてきたのです!石鹸シャンプーでありながら、油の種類と作り方を工夫すれば石鹸カスをほぼ発生させないで作ることが出来そうです。ああ、うれしいよう!発売は多分、来年春ごろですが、必ずすごいやつを仕上げますので、どうぞお楽しみに♪さて、うちの畑の様子です。前回のブログに載せた、でかい小松菜はあれからすくすくと上に伸びて、花が咲きました。その他も、のらぼう菜の1つが驚異的に伸びてきて広がり、がーって花が咲きました。私より背が高いです。大根もルッコラも、花盛りです。↑じゃじゃん。こんな感じです。野菜畑というよりお花畑ですな。。。この分だと、また夏の終わりに、種プレゼントが出来そうです。↑ほとんどが花畑ですが、キャベツが地味に結球しているような気もします。何度やっても結球したことがないので、様子をうかがっています。↑こちらは春菊。あきらめていたんですが、よく見たら出来ていた系です。苦くなくて、とてもおいしかったです。さて、アンチエイジングの鬼としては、やっぱり気になる光老化の季節がやってまいりました。ただ、昨年秋に、ノンナノでありながらも、SPF55のクリームファンデをリリースし、それを使ってるんでかなり気が楽ではあります。やっぱり昼の外出時には、ツバが12cmの帽子をかぶりますが、気分的にはもう全然違いますね。来週は沖縄で講演会を2つやるのですが、その1つがなんと外。でも、1時間くらいぜーんぜん平気だろうって気分です。さて、とは言うものの、光老化はお肌の老化の原因の8割を占めるということなので、油断は大敵です。肌を赤くさせて日焼けさせるUV-Bより、窓ガラスも通り抜けてじわじわと黒くさせるUV-Aのほうがエネルギーが弱いものの、波長が長く、真皮にまで到達してコラーゲンやエラスチンを分断し、DNAまで傷つけるということはよく知られるようになりました。しかし、最近では今までお肌の老化には関係ないと思われていた、UV-Aより波長が長い「可視光線」のブルーライトや「近赤外線」までが光老化の原因だということが分かってきたのです。ブルーライトが目に悪影響だということは、良く知られるようになりました。眼精疲労、スマホ老眼はもちろん、長時間浴びることで白目がタンパク変性を起こし加齢黄斑変性の原因にもなると言われています。目を酷使していると脳がそれをストレスに感じて、副腎皮質刺激ホルモンを生成して肌ぐすみの原因にもなります。青空はまさにブルーライトですが、スマホやPCのLEDバックライトに使われているので、太陽光を浴びなくても、日常的に浴びているから、現代人は逃げ場がない光です。そのブルーライトが、実は目だけでなく肌にも直接のダメージを与えることが分かりました。UV-Aが活性酸素の「一重項酸素」を発生させることは分かっていましたが、なんとブルーライトでも発生するそうです。しかもブルーライトの方が、紫外線より肌の奥深くに差し込むので、より深い光老化を引き起こし、UV-Bよりも消えにくい色素沈着を引き起こすという研究結果も発表されています。なんと、照射たった1時間のブルーライトで、肌色が変色し、照射終了の3週間後まで残る色素沈着を引き起こしていたのです!ちょっと、ちょっと。自宅では素顔でPCモニターにいることありますよね。スマホなんて、顔に近い近い!うちは、数年前から家にも会社にもPCにはブルーライトカットフイルムを貼っています。社内全員のPCに標準装備です。もちろんスマホにも。もう1つ、光老化の原因だということが分かったのが「近赤外線」。可視光線より波長が長い光で、エネルギーは小さいですが、太陽光に含まれている量としてはUV-Aの約5倍ですって。近赤外線は、なんとUV-Aの3倍ほど深く、真皮の奥深くどころか、筋肉にまでに到達するそうで近赤外線を浴びると、コラーゲンを破壊する酵素コラゲナーゼが2倍ほど増加していることが分かったそうです。UV-Aのダメージは照射後1日後を境に減少しますが、近赤外線は照射後だんだんとダメージが増加して、3日後に倍増するんだそうです。近赤外線は太陽光以外では、テレビ、PC、赤外線カメラ、コタツからも出ています。電化製品に囲まれている現代では、なかなか避けることが難しい光です。近赤外線吸収剤みたいな化粧品成分はまだないですし、ふつうに紫外線散乱剤を配合しても近赤外線やブルーライトを完全に反射する事は出来ないため、これを防ぐのは難しいと言われています。いやーまいりましたね。だって太陽光の中の10%が紫外線ですが、40%は可視光線、50%は近赤外線ですからね。こう聞くと紫外線より怖そうですが、可視光線も近赤外線も紫外線よりエネルギーは小さいので、紫外線のような「速攻光老化」とは違います。要は、長い年月のうちにジワジワジワジワくる光老化ですよ。こういう光を従来のサンスクリーンで防ぎきるのは、なかなか難しいらしいです。防ぐために有効だと言われていることは、まず肌のバリアがしっかりしていることです。丈夫な角質層、そして皮脂膜には近赤外線を反射したり吸収したりする力があるそうです。そのためには、合成界面活性剤の多い洗顔料で顔を洗わないことそして、良質なうるおい成分、植物オイル、セラミドなどできちんと保湿することです。もう1つは、抗酸化物質を塗ることです。ブルーライトも近赤外線も、光で悪さするというより、光によって発生した活性酸素で肌を破壊します。だから、活性酸素を無害化する植物のポリフェノールやカロテノイド、ビタミンEなどが役に立つのです。私が作るスキンケアコスメは、もともと日焼け止めですらこのメカニズムなので、その点あわてる必要はありませんでした。ただ、もう1つすごいものに出会ってしまったんですよ。天然ミネラルなのですが、UV-C、UV-B、UV-Aはもちろんのこと、可視光線、近赤外線まで反射してしまえるものに、昨年出会ってしまったのです。そのミネラルを透明プレートにのせて、あらゆる光を照射して、透過率を調べた実験データが下記です。縦軸が透過の%です。すごくないですか?この幅広い領域を、全部反射して、透過しないミネラルなんて見たことありません。もちろん、100nm以下のナノ粒子ではなく、もっと大きいサイズでこれなんです。さて、これはいったい何でしょうか?文字数が多くなってしまったので、これについてはまた次回書きますね。UV-B、UV-Aだけではなく、ブルーライト、近赤外線まで。さまざまな光たちと上手につきあって、光老化はナシでいきたいっ!!沖縄でのイベントご案内浮島ガーデン 沖縄4月16日(土)16:00~18:00 『オーガニックコスメで 錆びない人生を!!』<参加費>2000円(1ドリンク付き&アムリターラ製品のおみやげも)<お申込み>お電話にて098-943-2100アースデイやんばる4月17日(日) メインステージで14時からトーク私のオーガニックブランドでは、今仲間を募集しています。くわしくは下記をご覧ください。求人情報
2016年04月08日
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みなさま、こんにちは。今年初めての更新となります。このブログをはじめて、丸10年が経過し、最近では更新もかなりスローになっていますが、無理なくこれからも続けていきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。我が家の光輝く大根様です。ある日見たらにょきっと顔を出し冬の日差しを浴びて、なんとなく拝みたくなるような雰囲気だったので、思わず撮影した写真です。こちらも光り輝くレタス様です。実に美しい様子で、この子もありがたいような雰囲気。今年も、実りあるいい1年にしたいなと思いました。さて、いくつか告知があります。もう次の号が出ちゃったんですけども、「SWITCH」1月号に出ています。↑こんな風に、カイロプラクテイックの施術風景を撮影していただき、丸丸1ページ載せていただきました。先日出たラジオと連動している記事なのですが、結構好きな雑誌だったので感激でした。髪の毛切りたてなのもあって、ちょっとズラのようにおかっぱですけども(笑)あと1つ。今月26日(火)まで、新宿伊勢丹の地下2階「ビューティーアポセカリー」にて、私がプロデュースしたオーガニックフードシリーズの限定販売コーナーが設置されています。自然栽培玄米と雑穀で仕込んだ甘酒は、プレーン、カカオ、青みかんの3種類。他は11穀の雑穀や、玄米麺、黒酢、味噌、煮干し、塩、梅肉エキスなどです。甘酒が大人気だと聞いています。カカオのタイプは豆乳で2倍に薄めて温めて飲むと、チョコレートドリンクというかスイーツみたい♪自然栽培の梅肉エキスも、ムメフラールが多くてこの季節風邪対策に最高です。やっぱりこうやって伊勢丹に並んでいるのを見ると、華々しくてすごく嬉しいものですね。新宿に行った際は、よかったら寄ってみて下さい!さてさて、久しぶりなもので告知ばかり続いてしましたが、昨年の続きのアイケアについて。料理研究家の秋場奈奈さんが、サラダを盛り付けるように原料を盛り付けて下さって出来上がったアイクリームのイメージ写真がこちら。どうでしょうか?何とも言えず、すごく素敵ですよね。全部原料なのですが、コーンフラワーとエーデルワイスとお花が2種あるのも効いてますね。にんじんは、クルルというスライサーでやるとこんなクルルンとかわいくなるんです。奈奈さんの激おすすめだったので、私もこのスライサー買ってしまいました!結構、使えますよ、いつものサラダが凝った感じになります。アイクリームですが、抗シワ評価試験というものを、第三者検査機関に依頼してやってもらったところ、シワに効くことが公式に認められました。15名の被験者に、目尻の片側に1か月塗ってもらって、片側に比べて徹底分析する試験です。化粧品は薬事法が厳しくて、なかなか効果効能をストレートに書けないんですけど、この試験に合格するとシワに効くことを堂々と書けるんです。今回はここまでいろいろと配合したので自信はあったのですが、試験で認められるとやっぱり嬉しいですね!さて外側からはこれでかなり目元を改善できますが、体の中からはどうすればいいのでしょうか。人間は生活する上で必要な外部情報の8割を視覚に頼って生きていると言われています。ここに加えて現代人は長時間のパソコン作業やスマホ使用により、目をあまりにも酷使しすぎています。見た目には目の下のクマやたるみ、充血、ドライアイなども引き起こしますし、疲れ目でまぶたが重くなり目が小さく見えてしまうことも。眼精疲労で目の奥が痛くなったり、ピント調節機能が落ちてしまったり、老眼が進みやすくなったり、カスミ目や飛蚊症、白内障なども心配です。目から入ってくる情報量が劇的に増え、目を使うことがあまりにも増えている現代において、欠かせない抗酸化物質は「ルテイン」と「ゼアキサンチン」と「アントシアニン」です。特にルテインが重要です。人が何かを見るためには、上図のようにレンズである水晶体を厚くしたり薄くしたりする必要があります。近くを見る時は厚くし、遠くを見る時は薄くする。これがピント調節機能です。網膜は、見たものを映し出すスクリーンですが、その中心部を黄斑部と言います。黄斑は視神経の集まっている場所ですが、人間は何かを見ようとするときは、いつも黄斑部にピントを合わせています。視力は黄斑の働きで決まると言っても過言ではありません。この黄斑は大切な場所なので、活性酸素から守る必要があります。黄斑の抗酸化を一挙に引き受けているのが「ルテイン」と「ゼアキサンチン」です。そもそも「黄斑」という名前自体が、ルテインやゼアキサンチンという黄色い色素があるから「黄斑」なのです。ルテインは目に有害なブルーライトや紫外線を無害化しているので、飲むサングラスのような役割もはたしています。酸化ストレスに対抗する役割の他に、涙の量や涙液保持量にも関わります。水晶体周辺にも存在して、水晶体も守っています。ルテインは眼球以外では血清中に存在し、皮膚、子宮頚部、乳房などの健康維持にも役立っています。また臨床実験により、肌の水分保持力を良くし、肌の弾力性を高めたり、皮膚表面の脂質レベルを向上させることも分かっています。ほうれん草やかぼちゃ、にんじんなどの緑黄色野菜に含まれていますが、体内では合成できないので、目を酷使する現代人はルテインがいつも不足状態になりがちだそうです。もう1つ大事な栄養素が「アントシアニン」です。これはスクリーンである網膜に存在する「ロドプシン」の再合成能力を高める成分です。ロドプシンというたんぱく質があるから、光を情報として受け取り、脳に信号として伝達して「ものを見る」ということが成立しています。ロドプシンは受けた光を信号に変換する際に分解され、また新たな光の情報を得るために再合成され、そして再び分解されるといった一連を繰り返します。でもロドプシンの機能にも許容量があり、目を長時間酷使することや加齢などで、再合成の働きが遅れるようになります。ロドプシンの再合成の働きが鈍ると、視界のぼやけやコントラストの低下など、眼精疲労とされる症状の原因につながります。アントシアニンが目に良いと言われるのは、ロドプシンの再合成を促進し、コントラストの保たれたクリアな視界を保つからなんです。ロドプシンの再合成のためにはアントシアニンの中でも「シアニジングルコシド」と「シアニジンルチノシド」が重要だということが分かっています。これはブルーベリーよりカシスに多いのですが、実はもみじにも多いことが分かりました。しかも秋の紅葉ではなく、夏の紫色のもみじです。私も小学生からひどい近視ですし、仕事でパソコンに向かうことも多いので、ぜひともルテインとアントシアニンのサプリメントを作りたいとだいぶ前から取り組んでいました。ルテインはマリーゴールドのお花にも多いので、出来たらマリーゴールド由来のルテインが良いと、ずっと探していたのですが、オーガニックのものが見つからず、見つかっても石油系溶剤抽出だったりして、なかなかなくて。あきらめかけていた時に、ようやく見つかったのがインドのオーガニックのマリーゴールド由来のルテイン。抽出もエタノールで添加物もなく、とても良質な原料です。アントシアニンはすでにお茶でも、もみじ茶を出していたので、同じ岐阜県の無農薬のもみじからエキス抽出しました。↑出来上がったカプセルです。ルテインの1日に必要な摂取量としては6mg~10mgですが、体内に吸収されるまでに減少してしまうことを考慮すると1日の摂取量は15mg~25mgくらいが望ましいと言われています。1カプセルでルテインを25mg配合しました。これは、ほうれん草で言うと約10~15株ほど。脂肪酸と結合した形のエステル体のルテインなので、血中保持率も高く必要な分だけ吸収されるので、摂りすぎになることもありません。その他、目のために、普段から気にして摂ったほうが良い栄養素です。◆DHAマグロ、ブリ、サバ、おきあみなどスクリーンの役割をしている網膜の脂肪の約60%を占める。視覚情報を正しく速やかに脳に伝達する機能を高める。視力改善 ドライアイ、疲れ目の予防◆アスタキサンチン鮭、いくら、おきあみなど網膜の黄斑部のダメージを改善 眼精疲労、疲れ目改善1日約0.6mgというわずかな量でも効果がある。黄斑部には、ルテインやゼアキサンチンだけでなく、アスタキサンチンも存在する可能性があるそう。◆ビタミンA、βカロテンニンジン、かぼちゃ、ほうれん草、うなぎ、春菊など網膜の中の視紅(明るさを感じる物質)に必須の栄養素。不足すると夜盲症になる。不足するとドライアイになることも。油に溶けやすく、ビタミンDを多く含む食品(しいたけ、いわし、こうや豆腐、さば等)と一緒に摂取すると吸収力がアップ。◆ビタミンB1大豆、きな粉、昆布、青のり、松の実、カシューナッツ、ごま、ぬか漬け、レンコン、しいたけ、サバ、豚肉、玄米甘酒など目の周りの筋肉の疲労改善。視神経の働きを活発にする。不足すると近視になりやすい。◆ビタミンB2納豆、卵、焼き海苔、しいたけ、うなぎ、わかめ、鮭など目の粘膜を丈夫に 充血予防 視力回復ピント調節機能や瞳孔の光量調節作用をサポート眼精疲労改善 網膜の視細胞の働きを高め、明暗順応を促進する。ビタミンB1と同様、体内に蓄積出来ないのでこまめな補給が必要。◆ビタミンB6ピスタチオ、ごま、くるみ、にんにく、バナナ、プルーン、アボカド、酒粕、海苔、ぬか、納豆、甘酒、ほうれん草、ゴマ、麻の実など水晶体の代謝 免疫機能高める不足すると眼精疲労や目の炎症を招く◆ビタミンB12あさり、牡蠣、魚全般、卵、肉、焼きのりなど視神経を正常に 神経細胞の修復不足すると疲れ目になりやすい。◆ビタミンEアボカド、アーモンド、うなぎ、いか、えび、うに、かぼちゃ、ほうれんそう、さつまいもなど老眼予防、血流を改善することで疲れ目、ドライアイを防ぐ◆ビタミンC赤ピーマン、ゴーヤ、ブロッコリー、果物全般など水晶体の透明度を保つ疲れ目や充血を防ぐ 白内障の予防◆亜鉛牡蠣、麻の実、煮干し、ココア、松の実、ごま、カシューナッツ、高野豆腐、アマランサス、さんま、いわし、豆など視神経の伝達をサポート皮膚や粘膜を丈夫に不足するとドライアイや視力低下に◆マグネシウム海藻、ほうれん草、納豆、カシューナッツ、アーモンドなど視神経の興奮をしずめる。不足すると目の違和感、まぶたのケイレンを招くことも。◆コラーゲン魚の皮、うなぎ、えび、貝など目の周囲の細胞に酸素や栄養分を供給目の健康維持や疲労回復に◆コンドロイチン山芋、オクラ、なめこ、わかめなど目の保水性を向上 眼精疲労、ドライアイの改善に角膜や水晶体の透明度や弾力性を高める◆エンゾジノール(ニュージーランド松樹皮エキス)プロアントシアニジンというポリフェノールがとても多い。平均年齢82歳の高齢者ボランティアによる無作為化対照研究によって、エンゾジノールを6ヶ月間にわたり摂取したところ、対照と比較して、視力低下の程度が5分の1に縮小した。さらに、エンゾジノール群の遠方視力は、有意に改善され、対照と比べて、遠方視力が低下した人数が少なく、視力が安定または改善した人数が多いという結果が得られたそうです。◆マキベリーアントシアニンの中でも、デルフィニジンという抗酸化作用が強いものが多く、視細胞を保護する。内から外から。植物の力で、目力アップな1年にしたいっ!!
2016年01月23日
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みなさま、こんにちは。今年は暖冬だそうで、まだ秋の装いですごしています。草木染のダッフルコートを買ったのですが、当分出番がなさそうです。エルニーニョだそうで、暖かいのはいいのですが、急に大雪が降ることもあるのでそこがちょっと心配です。庭の畑では小松菜、大根、ルッコラ、サンチュ、キャベツがいい感じに育っています。今年は光合成細菌とか、微生物たちをいろいろ入れたので、そのおかげかなーと思います。無肥料なので、ある程度大きく伸びた葉っぱも、全然苦くないので、全部サラダで食べられるんですよ。サラダ大好き鬼家としては、まるでサラダ畑みたいな状態で、取っても取ってもなくならない感じで嬉しいです!さてお知らせをいくつか。来週の月曜日から、木曜までラジオに出演します。J-WAVE 「ACOUSTIC COUNTY」内の「emmi ORGANIC CONCIERG」という番組です。「GOOD QUALITY OF LIFEのヒントを探る」をテーマにナチュラルなライフスタイルを送るゲストを迎え、暮らしの中で「大切にしていること」「人とのつながり」「自然とのつながり」などを伺う番組。放送は、11月16日(月)、17日(火)、18日(水)、19日(木)の14:15~14:20。収録はすでに終わりました。いろいろなことをお話ししましたので、良かったら聞いてみてください!聞き逃した方も、後日このサイトで放送内容が聴いていただけるようです。http://emmi.jp/radio/このラジオ番組は雑誌switchとも連携しているので、switchにもカラー1ページで出ることに!こちらは、カイロプラクティックの施術院を取材して頂きました。また出る号を告知させていただきますね。もう1つは、道端ジェシカさんがセレクトする「だいじょうぶなもの」というWEBの特集で、「食」というカテゴリーで大丈夫だと思えるものは「amritara foods」だと、選んでいただいたようです!「可能な限り国産にこだわり、独自の厳しい基準をクリアした物しか提供しない姿勢には、どの商品を選んでも『だいじょうぶ』だと思える安心感があります。もちろん、味も美味しいので一石二鳥。」というコメントを寄せて下さっています。あまりにも感激です(*'▽')http://www.takakura.co.jp/daijyoubu/michibata.htmlちなみにフーズを昨年の11月から始めたことが関連しているのか、入社以来の栄養学研修が良いのかは分かりませんが、ただいまうちの会社は妊婦さんがものすごく多くて、なんと6人です。27人くらいのうちの6人なんですから、すごい比率かと思われます。産休に入っている方が3人いて、そのうち2人がこないだ無事産まれまして、来月、再来月と、もうここからは毎月誰かの予定日です。育休中の方も1名いるのと、男性スタッフの奥さんも2人妊娠しているので、合計9人ですかね。ちょっとすごくないですか?とにかく、ものすごくおめでたいことになっています♪さて、アン鬼10周年記念プレゼントに今回も600件ほどのご応募を頂きまして、すごく嬉しかったです。応募フォームにご質問項目を作ったところ、質問を書いてくださっていた方も多かったです。その中に、わりと多かった質問が「肌断食についてどう思いますか?」というもの。かなり昔から北里研究所で提唱されている方法なのですが、それを最近になって「肌断食」と名付けて本を出された方がいたのがインパクトがあったんでしょうね。こういった本を読むと、合成界面活性剤や防腐剤がたっぷりの化粧品を使うと、肌のバリアが破壊され、肌の善玉菌が少なくなり、使えば使うほど逆に肌を傷めているというようなことが書いてあります。私の主張と同じなので、なんの異議もありません。書いてあることにおおむね賛成なのですが、元々提唱されている方が美容形成外科の方なので、レーザーやボトックス、ヒアルロン酸やコラーゲン注射をやけに推してくるという点にはちょっとうんざりしてしまいます。スキンケアとしてワセリンだけを推薦していのも、はなはだ疑問です。酸化しにくく、刺激が少ないものを他に知らないのかなとも思います。石鹸より脱脂しにくいクレンジングや洗顔料だってあるのになぁとも思います。ただ、一般的なコスメを使用している人が、全部やめて肌断食すると、それだけで肌の調子が良くなるという例は、すごくあるだろうなと思います。肌は合界や防腐剤、化学物質から解放されて、きっと以前よりだんだんと良くなるはずです。でも、そのまま素顔ですごすだけで、本当に生涯美しい肌でビューティーエイジングでいけるのかというと、私はそうではないと思います。だからこそ、肌断食を提唱している先生も、レーザーやボトックス、注射、ケミカルピーリングを薦めているのでしょう。ずいぶん極端な主張だと思います。素顔で歩いている沖縄のおばあの刻まれたシワは素敵ではありますが、同時に紫外線の害をあらわしてもいます。化粧品の文化がなかった時代のアフリカですら、強い紫外線や乾燥から肌を守るために、伝統的にシアバターが使われてきました。クレイを顔に塗って紫外線を防ぐ部族もいます。モロッコのサハラ砂漠のベルベル人たちも、肌の乾燥や紫外線から身を守るために古来よりアルガンツリーのオイルを全身に使用してきました。オイルを塗ってよけいに肌が乾燥するなら、とっくに淘汰されて、そんな習慣は消えてなくなっているはずです。また、植物の持つカロテノイドやポリフェノールを肌にまとうと、抗酸化作用や抗炎症作用が働くことも分かっています。例えばカロテノイドのアスタキサンチンですが、わずか0.03%溶液を1日2回、18週間塗布してUVBを週5回照射した実験で、何も塗らなかった時よりシワや弾力に優位差が出ています。沖縄でうっかり太ももを真っ赤に日焼けしてしまった後、ビルベリーエキスとラズベリーオイルのサンスクリーンをあとから塗ったら、赤みが消えて黒くもなりませんでした。こういう植物の力というのは、確実にあるのを実感しています。こんな素晴らしい植物の力がすぐそこにあるというのに、どうして無理して肌を過剰に無防備にし続ける必要があるのかなと思います。私が思う化粧品の役割です。1、良質なオイルやうるおい物質で乾燥を防ぎ、バリア機能をアップさせるため2、埃や汗、酸化した皮脂、メイクなどの日々の皮膚の汚れを洗顔で落とすため3、空調や外気による乾燥や大気汚染、メイク用品から肌を保護するため4、紫外線の害から肌を守るため5、植物の抗酸化物質などの力を借りて、酸化や活性酸素を防ぎ、肌の自然治癒力を高めるため6、時々優しくマッサージすることで血液やリンパ液の循環をよくし、コラーゲンの生成を高めるため7、メイクして自分の顔を美しく装うことで、自分の美しさを最大限に引き出すため肌バリアをこわすようなものを使ったり、防腐剤が多いもので肌の微生物をおびやかしたりするのは確かに良くないです。これが現代の化粧品の大きな問題点なのは間違いないと思います。顔を洗いすぎたり、ごしごしこすりすぎたり、お手入れしすぎて古い角質が剥がれにくいといういう事態も避けなければいけません。でも、そういうことをやめた上で、肌の助けになることを適切にケアしてあげることは、長期的に考えると、私は肌断食を続けるより、きれいな肌でいれると思っています。春夏と秋冬を同じケアにせず、自分のホルモンバランスに関連する肌の調子をちゃんと感じ取って。紫外線の強い時間帯に外出する時と、1日中家にいる時も同じではないはず。皮脂腺の数が2倍もあるTゾーンは、顔の中では別肌と考えることなど。もちろん、きれいな肌を作る根本は、毎日の食事です。そして腸内細菌も重要。例えば目尻のシワを予防するエクオールという栄養素は特定の腸内細菌がいないと生み出すことが出来ません。また、骨が衰えて薄くなっても、骨についている皮膚はたるんだり窪んだりするので、美しく丈夫な骨をキープすることも大切です。これについては、また今度じっくり書きたいと思います。いらないものは肌断食し、ほしいものだけチャージ!これが鬼流スキンケア!ただいま、私の会社でスタッフを募集しています。ぜひご応募くださいませ!http://www.amritara.com/jobs.html
2015年11月14日
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みなさん、こんにちは。お久しぶりです。時間が過ぎゆくのがものすごく早いです。ここしばらく講演会やセミナー、書き物が多くてなかなか更新できませんでした。商品開発も、今は化粧品とサプリメントだけでなく食品もやっているので、いろんなところに飛び回ったり取材したりしていまして。なおかつ、カイロプラクティックの施術院はあいかわらず週3でやっています。めまぐるしい毎日で、あっという間に時がすぎていって。気が付いてみると、ぼちぼち畑も秋の種まきの季節じゃないですか!!畑の土が、ずいぶん良くなってきたので、この秋はいろいろ植えまくります!イチゴの苗とかも植えちゃいますよ!!稲刈りもいよいよ再来週です。今年はササニシキだから、いちだんと楽しみです♪さて、開発しているコスメのことをちょっと書いてみたいと思います。ずっとリップクリームを開発していましたが、ようやくそれが完成に近づいてきました。12月には出せるのかなーと思います。これでーす!いろいろ考えたあげく、2種類出すことにしました。色付きリップ?と思われましたか?実は違うのです。唇に塗るとほとんど発色はしません。もちろん、ごくうっすらとは発色するので、唇の色が良くなったような血色の良い感じにはなります。でも、どちらの色も男の方が使っても問題ないくらいの発色です。ではこの色は何のためについているかというと、これが植物の持つ力「フィトカラー」なのです。植物は人間や動物と違って、紫外線や乾燥を感じても移動して逃げることが出来ません。そこで、外敵から身を守る抗酸化成分や抗炎症成分を体内で作り出します。その中の1つが、植物の持つ色「フィトカラ―」です。オレンジの方は、紫外線があたった時に発生する一重項酸素に対して、かなりの抗酸化力を発揮するフィトカラー。ピンクの方は、抗炎症作用、創傷治癒作用があるフィトカラーです。それだけじゃなくて、使用するオイルの質にとことんこだわってみました。オレンジの方はメインのオイルをアプリコットカーネルオイルにしました。楊貴妃が愛用していたと言われるアンズの種子を搾ったオイルで、唇や皮膚を柔らかくし、皮脂膜のない唇のバリアを強くします。アプリコットオイルは酸化しにくいオレイン酸がメインですが、乾燥を防ぐリノール酸、皮脂を補うステアリン酸、赤ちゃんの肌に多いパルミトレイン酸も含まれているので、美肌にとても良いのです。香りは愛媛県の有機農法の甘夏の香りにしました。ピンクの方はメインにプルーンの種を搾ったオイルを使いましたので、精油を入れなくてもプルーンのいい香りです。プルーンオイルもオレイン酸がメインで酸化しにくく、リノール酸が唇や皮膚を柔らかくします。実はカサカサした乾燥唇の保湿にとても良いオイルで、豊富なビタミンEが血行も良くしてくれます。唇には他の皮膚と違って皮脂腺がないので皮脂膜もなく、うぶ毛もなく、角質層もものすごく薄いです。だから構造上、他の皮膚より乾燥しやすい部位です。あまりにも薄いから毛細血管が透けて、唇は赤く見るんです。皮膚を保護するバリアがほとんどない上に、最後の守り神のメラニン色素もほぼありません。皮脂膜もない、角質は薄い、メラニンも少ないということは・・・・・要するに紫外線の影響をもろに受けてしまうのです。メラニンがほぼないから黒くはなりませんが、唇は日焼けすると乾燥し、ひび割れたり腫れたりします。それがひどくなると、少ないメラニンが色素沈着して唇の色がくすんでいくのです。皮脂膜がなく乾燥しやすいこと、そして紫外線に弱いことを思うと、唇は無防備にしているより、良質なリップクリームで保護してあげたほうが良いと考えています。ところで、唇にはバリアがないということは、経皮吸収もしやすいということです。なおかつ、口に塗るものは食べ物と一緒に体内にも入ります。食用として許可されている合成着色料は12種類ですが、口紅用として許可されている合成着色料は58種類もあります。引き算すると、46種類は口の中には入らない方がよいものです。本当は食用の12種類もあやしいと思っています。食用で許可されている赤色2号は、アメリカでは発がん性があるとして使用禁止だし、赤色102号は「実験の結果、死産や妊娠率の低下など遺伝上悪影響がある」とソ連の学者が指摘しています。昔は食用は24種類も許可されていたのに、次々と発がん性が指摘されて現在の12種類になりましたが、他が本当に大丈夫なのかと心配になってきます。唇につけるものには、特に注意していきたいと思っています。他にも開発しているのがいろいろあります。10月に新たなドリンクシリーズがスタートするのですが、ずっと探していた飲用として優れたダマスクローズが見つかりました。イランのカシャーン地方で農薬や化学肥料を使わずに、約5000年前から栽培されているダマスクローズです。ダマスクローズの名前の由来が、ダマスカスであることから分かるように、紀元前からペルシャ人によって広く栽培されていました。ダマスクローズで有名なブルガリアには、ダマスカスから運ばれたようで、実はこのイランのカシャーンがダマスクローズの発祥の地ではないかと言われています。ダマスクローズは2万種類以上あるバラの中で、最も素晴らしい香りと賞され、バラの女王とも呼ばれており、含まれる精油成分のゲラニオールは、リラックス作用のほか、女性特有の症状を緩和するとも言われ、ネロールという成分もホルモンバランスを整え、お肌のハリも良くすると言われています。カシャーンは、標高2500mに位置し、昼夜の温度差が激しく、冬が長く乾燥している地域で、気候的にバラの害虫、病気が発生しにくい環境のため、農薬が使われたことが一度もありません。通常のローズ精油は黄色ですが、ここのダマスクローズの精油は、エネルギーの高さを象徴する美しいグリーン色をしています。この色をしているのは一番標高が高い、この周辺のバラの精油だけだそうです。私のコスメを作ってくれている札幌のハーバリストさんが、毎年イランに行って品質を吟味して買い付けてきてくれるのですが、この精油の香りは本当に類を見ないほど素晴らしいので、うちの多くのローズシリーズのコスメに使っています。ここのダマスクローズを、ハーブティーとしても商品化したいなーとずっと思っていたのですが、ついに念願が叶いそうです!精油を採取するためのバラとハーブティー用のバラは別々に育てられますが、栽培方法は同じです。ハーブティー用としては、花が咲く前の蕾を早朝に採取し、約1か月かかって自然乾燥させます。ほんのり甘みのある高貴な味わいで、うっとりです♪もう1つ感動したことは、すごいラベンダー精油が完成したこと!こちらは北海道の旭川で、10年無農薬で育てられているラベンダーです。元々素晴らしい香りなのですが、その香りの抽出の仕方が違います。通常は100℃くらいの高温で水蒸気蒸留しますが、蒸留器の中の酸素を取り除いて、真空状態にしたので30~35℃の低温で蒸留できたのです。普通、水蒸気蒸留法で取られたラベンダー精油は透明か黄色ですが、わずか35℃で取り出したこの精油の色は、このように美しいグリーン色をしていました。色でもわかるようにこのラベンダー精油は大変エネルギーが高く、幾重にも深みがある、心に沁みわたるような香りです。実は、驚くのは色だけではなかったのです。精油の中の成分である「酢酸リナリル」と「リナロール」は、ラベンダーのリラックス作用の源です。これらの成分には、鎮静、鎮痛、抗炎症作用があります。ラベンダー精油中に酢酸リナリルを35%以上含むものを、真正ラベンダーと呼んで区別しています。ところがこのラベンダーは、分析してみると、なんと酢酸リナリルが61.7%、リナロールが19.5%で、両成分合わせて80%以上含んでいました。こんなラベンダー精油は、世界中探してもまず存在しないとのことです。加熱されていないことや真空で蒸留しているため、成分の分解や酸化が最小限に抑えられ、このような驚きの数値となったのだと言うことです。この精油をハーバリストさんから少々頂いて、こないだからうちの施術院の椎骨の矯正前のオイルマッサージに使用しているのですが、トリートメントを受けたあとの、みなさんのリラックス具合がすごいです!みんな別人のようにすっきりして帰られます。もう、顔色が違います。いやー、この精油はすごいわ!あまりにも希少なので、なかなか定番のコスメには使えないと思いますが、今年の天然香水はこの精油単独で作ってもらおうかと思っています。植物が持つ力、フィトエナジーそしてフィトカラーって本当にすごい!!
2015年09月14日
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みなさん、こんにちは。またまたお久しぶりになってしまいましたが、お元気ですか?口永良部島での大きな噴火、驚きました。避難されている島民のみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。そして関東での深い地震。かなり広範囲に揺れたようです。私は、会社のスタッフ達と田植えに行っていました。去年に続きまして、大分県中津江村です。地震の時はちょうど帰りの飛行機の中でして、滑走路の点検の為、長時間上空から降りられないという状況でしたが、なんとか無事帰ってまいりました。今年は去年の田んぼより、更に上の棚田になりまして、さらに水がよりきれいで、そのまま飲める天然水が流れ込む田んぼでの田植えとなりました。そして、植える苗も無農薬無肥料のササニシキ!日本人が昔から食べてきたアミロースというでんぷんの度合いが高いので消化が良く、糖度が低めの上品な味のお米です。旅行中の食事は、すべて無農薬で手作り。お肉も熊本の九州産の飼料だけを食べている赤牛君達を少々。これが夢のようにおいしいだなー。夜は地元の方々と交流バーベキュー。私は、マタタビの実を焼酎に浸け込んだ「マタタビ酒」なるものを飲みすぎて、「マタタビハイ」を起こして、歌って踊っていたそうなんですが、ぼんやりとした記憶しかありません\(~o~)/↑これがマタタビです。昔、疲れきった旅人が、マタタビを食べて元気100倍になり、また旅に出たというところからこの名前がついたそうで、猫をメロメロにする香りも持ちます。本来、盃1杯を滋養強壮のために飲むものだそうですが、知らずに普通にがぶ飲みしてしまいました(*_*)いや~、やばいやばい、でも楽しかったです。私は実は父親が大分県出身で、母が大阪府出身。幼い頃に父と別離しているため、大分県にはほとんど行ったことがなく、ずっと大阪で過ごし、26歳からは東京ですが、ここへきて大分との強いご縁が出来たことに、不思議な思いです。地元のみなさんが本当に温かく親切にして下さるので、第二の故郷のようにも感じてきました。またまた稲刈りが楽しみです♪次の日は、福岡県うきは市の自社ハーブ園へ。大介君が、奇跡のむらさき草の栽培に成功して、ついに二年根になっているんですよ。自社農園の紫根でピンクのグロスを作るのも楽しみです。さて2回連続で書いている「光老化とフィトケミカル」について。肌の老化原因の約8割とも言われているのが光老化。紫外線はそれ自体でもDNAを傷つけたり、コラーゲンやエラスチンを分断したりしますが、一番は、紫外線が肌にあたった時に発生する活性酸素の「一重項酸素」で傷がつきます。アスタキサンチン、プロアントシアニジン、ケルセチン、βカロテン、リコピン、αトコトリエノールなどが多く含まれる食べものを食べたり、肌に塗ることで、この一重項酸素による光老化を、かなり防ぐことが出来ます。また、光老化を防ぐためには「肌のバリア」を守る必要があります。肌のバリアが健全なら、紫外線をある程度反射させたり吸収させて、真皮にまで害が及ばないように出来ますが、顔の洗いすぎや、合成界面活性剤を含むクレンジングや洗顔料で肌のバリアが薄くなっている場合、もしくは過剰な紫外線を浴びてしまった場合、大切な真皮にまで紫外線を差し込ませないようにするために、表皮の一番下の基底層は、黒いカーテンを閉めます。チロシンというアミノ酸にチロシナーゼと言う酵素を反応させて、黒い色素を作ります。これがメラニン色素です。メラニン色素は、肌の土台である真皮を守るために存在する砦、カーテンなのです。だから、これ自体を恐れる必要はありません。通常なら、28日のターンオーバーできれいに排出されていきます。ただ、赤くなったということはDNAが壊れたよ!ってサインだし、日焼けをしているということは、それ以上に真皮にも紫外線がある程度多く差し込んでるよ!ってことですし、これによってシミを作ることがあります。これが問題ですよね。紫外線でシミになるパターンは主にこの2つです。●過剰な紫外線過剰に作り出されたメラニン色素は、排出しきれずに残ってしまうことがある。紫外線が容量オーバーするとメラノサイトが異常活性して、シミとして出現する。メラノサイトが昔から浴びてきた紫外線量を記憶している説もある。●ターンオーバーの乱れ加齢、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、過剰な刺激などが原因でターンオーバーが乱れるとメラニンが皮膚にとどまって色素沈着を起こし、結果、シミとなって残ってしまうことがある。シミの種類としては「老人性色素斑」というものが一番多いです。(名前がどうにかならんもんでしょうか(-_-;))紫外線が原因のシミで、ほお骨の高いところやコメカミにできやすく、数mm~数10mmほどの大きさで、平べったくて丸い形です。その他腕や手の甲、デコルテなど。これを見越して、私はサンスクリーンを塗る時、頬骨と目じり、こめかみを2度塗りします。美白系の美容液を塗る時も、この部分を2度塗りします。それから、紫外線をたくさん浴びてしまったら、とにかく冷やす!これが大事。紫外線によって肌の中にヒスタミンといわれる、神経伝達物質が放出されますが、ヒスタミンはメラニンを作る色素細胞のメラノサイトにアタックし、メラニンがどんどん作られます。冷却することでヒスタミンの放出を抑制することが出来、シミにもなりにくくなります。紫外線を浴びたと思ったらやるべきこと。●冷蔵庫で冷やしたタオルを顔にのせる●冷蔵庫で冷やした化粧水や美容液、クリームを使う。さて、出来てしまったシミはなかなか消えないものですが、ほとんどのシミは表皮に存在しているので、ターンオーバーで排出が可能です。ただ、シミとなって長く残っている部分は、一体どうなっているかというと、肌が慢性的に弱い炎症状態になっており、メラノサイトが活性化され続けているようです。そしてメラニンを蓄積した細胞の細胞分裂が低下していて、なかなか上に上がって剥がれ落ちていかない状態になっているそうです。シミを薄くするには・・・・1、まずは炎症を抑え、メラノサイトの活性化を鎮めること2、部分的に衰えたターンオーバーを正常にすること。炎症と言えば、プロスタグランジンです。プロスタグランジンはリノール酸とαリノレン酸から作られる物質で、ホルモンのような働きをすることから「局所ホルモン」とも呼ばれています。プロスタグランジンE2が増えると痛みと炎症を強くしますが、プロスタグランジンE1とE3はE2をこれを抑制してくれます。ということは紅花油、コーン油、ひまわり油、大豆油など、リノール酸の多いいわゆるサラダ油、トランス脂肪酸の多いマーガリン、ショートニングをやめることですよね。焼き物は菜種油やアボカドオイル、オリーブオイルなどのオレイン酸の油に変えて、αリノレン酸(オメガ3)の多い亜麻仁油やチアシードオイル、EPAの多い魚油、おきあみ油を摂ること。抗炎症作用と言えば他にもココナッツオイル、納豆、味噌、醤油、きのこ、大豆に含まれるポリアミン、腸内でポリアミンを増やす補助となる食物繊維、玉ねぎやネギに含まれる硫化アリル、DHA、海藻、春ウコン、キャッツクロー、モリンガ、プロポリスなどが効果があります。私の中では、日常的な抗炎症、そして免疫強化として春ウコンがブームです。もう1つ、部分的に過剰になっているメラノサイトへのアプローチとして、メラニン色素を作るチロシナーゼという酵素の働きを優しく阻害して、活動を鎮めるということも大切。これには、例えばわかめに含まれるエコールと言うポリフェノール、タクラマカン砂漠のカンカエキス、カンディアの木やカモミールから得られる精油成分のビサボロール、レッドパームバージンオイルから抽出した天然ビタミンEのαトコトリエノール、エラグ酸などには、チロシナーゼの活性を抑える働きがあります。こういう成分を、私は美白コスメやサプリ、コンシーラーに入れています。また、ビタミンCにはメラニンを無色に還元する作用や、チロシナーゼを阻害してメラニンの生成を妨げる作用がありますので、赤ピーマン、ブロッコリー、ゴーヤー、キャベツ等。キウイ、いちご、オレンジなどのフルーツも良いですね。次に大切なのは、肌のターンオーバーの正常化です。40歳になると40日にまで伸びていると言われる、基本28日の表皮細胞の生まれ変わりがきちんと行われることが大事。それが正常なら、シミは剥がれ落ちやすくなります。食べものとしては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、たんぱく質の多いものが有効です。あらゆるものから摂取して欲しいですが、私は最近ヘンプパウダーをバナナスムージーに入れて、毎朝飲んでいます。良質なたんぱく質、亜鉛、鉄が多くて良いです。あとは甘酒。ビタミンB群の摂取としても良いですが、アルブチンや麹酸などメラニン色素を抑制する成分も入ってて最高です。あと、慢性的なストレスにもシミを作りやすくします。ストレスがあると最初はストレスホルモンコルチゾールで対応するのですが、これだけでは追いつかなくて、持続性のある男性ホルモンを常に分泌し始めます。男性ホルモン分泌の司令塔は脳下垂体ですが、ここのすぐ隣にメラニン細胞刺激ホルモンの司令塔があるので、ここも刺激されて分泌が盛んになってしまうのです。同じことは慢性的な睡眠不足でも起こります。睡眠不足でも男性ホルモンの分泌が盛んになってしまうからなんです。さて、最後に。紫外線による肌の老化で、シミ以外にまずいことと言えば、究極はやはりDNAに傷がつくことです。もちろん肌にはDNA修復酵素と言うものがありますから、傷つきっぱなしというわけではありません。一定の時間後、かなりの傷は修復できます。ただ、100%修復することはなかなか難しいので、ほんとちょっと残ってしまうのです。これの積み重ねが光老化とも言えますね。このDNA修復酵素の働きを高める成分が、植物の中で発見されています。南米ペルーのキャッツクローと言う樹木に含まれているCAES(カルボキシアルキルエステル)という成分です。11番目の染色体は、DNAの修復に関わることが分かっているのですが、CAESは、この11番目を活性化する働きがあります。そのためこの成分は、Activate Chromosome-11(11番目の染色体を活性化する)、略してAC-11と呼ばれるようになりました。アメリカの政府機関であるFDAで、食品として初めて「AC-11 helps enhance natural DNA repair systemDNA」〈DNA修復促進物質〉という表示を認められています。私はこの成分に以前から注目していまして、これで美容液を作ったり、サプリを作ったりしています。光老化によるシワやたるみ、そしてシミを作らないために、体の中からも、外からもオーガニックの植物たちの力を借りましょう!!
2015年06月01日
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みなさん、こんにちは。しばらく微妙なお天気が続いていましたが、ようやく、春らしくなってきましたね。私は足の薬指の骨折が、治るまであと一息という感じです。ただでさえ、心臓から一番遠い足の指って治りにくいんですが、九州行って、名古屋行って、そのあとも大阪でトークイベントがあり、どうしても歩くことが増えてしまったのがダメだったようで(>___
2015年04月25日
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みなさま、こんにちは。いやー春ですね♪昨日は新月だったので、畑の種まきをしました。レタスとかカブとか、トマトとかです。芽が出ますように!↑越冬している小松菜が、いくつか花盛り。菜の花みたいですよね。かわいいです。ホワイトデーに、息子から豆乳カシューナッツクリームのムースをもらいました。私のレシピ本を見て、一人で手作りしたそうで、本当にびっくり!感激でした。もうすぐ小学5年生になるんですよね。このブログ始めた頃はまだ一歳だったのですが、月日の経つのは早いものです。最近、彼は料理に凝っているようで、いろいろ作るので危なっかしいんですが、見てて面白いです。一般的な市販のお菓子を食べさせないで、なんとかここまで来たのですが、そろそろ自我も出て来るしどうなるかなぁーと思ってたら、まさかのクッキング男子になるのか?身長は144cmになりました。クラスでうしろから3番目に背が高いです。乳製品はとっていないので、野菜と煮干しとちりめんの威力かなーと思われます。子供への動物性たんぱく質ををどうしているか、たまにご質問を頂くのですが、たまには天然魚のお刺身とか、牧草だけをエサに育ったオーガニックビーフとかも食べさせています。が、お魚系が食卓に上がることは週に2回あるかないか。肉にいたっては、1か月に3回あるかないかです。ただ、卵は遺伝子組み換えのエサを食べていない平飼いの鶏さんの卵を2日に一度は食べさせています。それ以外の日は、大豆系が多いですね。もちろん、煮干しやちりめんも食べています。さて、話は変わりますが、あいかわらず私は治療院と商品開発をがんばっています。7年前から企画しつつ、なかなか進んでいなかった、敏感・ゆらぎ肌向きのクリームがやっと完成しました。↑オーガニックコットンに包まれた優しいイメージビジュアルです。わたしの作るコスメは、合成界面活性剤や合成防腐剤などを使用していないため、基本的にとてもやさしいコスメなので、敏感肌の方にも愛用者が多いですが、バリアが弱っている方向きに、さらに優しい処方のものを作りたくて。水分は沖縄の有機アロエベラを、わずか35℃で減圧蒸留して、アロエベラの細胞内液と細胞外液を取り出したものを使用して、さらに阿寒湖のミネラルに浸けた水に圧力をかけてから、減圧低温蒸留してとても活性の高いお水にしたものを入れています。油分はオリーブスクワランだけ。オリーブスクワランはオリーブオイルにわずか0.5%しか存在しない貴重な成分。酸化しづらく、すごく安定していて、刺激が少ない油分です。人間の皮膚の皮脂膜にも約5%含まれ、肌が元々持っているうるおい成分ですが、加齢と共に分泌が減少していきます。スクワランは紫外線やほこりから肌を守ったり、ニキビを予防したり、かゆみを和らげる性質を持っています。それから漢方でも古くから使われている植物エキスを2つ入れました。紫根エキスと、当帰エキスです。紫根は、日本在来種のむらさき草の根から抽出したエキス。幕末の医師華岡青洲が紫根で作った軟膏「紫雲膏」は、湿疹、ニキビ、火傷、ヒビ、アカギレ、痔などの外用薬として今も薬局で売られています。古くからその効果を評価されている紫根ですが、科学的に解明されだしたのは、ここ十数年の間で、薬効主成分が6種の「シコニン誘導体」(シコニン、アセチルシコニン等)であることがわかり、抗菌作用、抗炎症作用、皮膚活性化作用などが認められています。当帰のエキスもセリ科の多年草「当帰(トウキ)」の根から抽出するのですが、漢方では浄血、鎮静、強壮に用いられ、婦人病症状によく処方されてきました。皮膚に使うと、保湿作用、抗炎症作用のほか血行促進作用、美白作用があるので、肌荒れ防止やイキイキとした肌を保つエキスです。両方とも中国産が多く出回っていますが、日本の在来種で無農薬であることにこだわったので、すべて北海道産です。ゆらぎ肌に使うものだから、出来るだけ刺激を取り除きたくて、エキスの抽出にはエタノールを使いませんでした。いわゆる熱水抽出で、お湯で煮だしたものを、減圧して濃縮してエキスを抽出する方法を取りました。↑紫根は赤い色を持っているので、クリームもほんのーり薄いピンク色をしています。香りは、ほんとに微香ですが、抗炎症、抗菌作用もある真正ラベンダーと、抗炎症、抗アレルギーの作用もあるローマンカモミールをすこーしだけ入れました。もう少しで、デビューできます。いやー、ここまで長かったです(>_
2015年03月21日
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みなさん、こんにちは。すっかり新年がスタートしていますね。ごあいさつが遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!私はお正月は、2日まで家族3人で温泉と初詣で静岡に滞在していました。3日から、息子と二人で大阪の実家へ。5日に戻り、雑誌の撮影が自宅でやるってことになって、そこからずっと大掃除。大掃除は年末にやっておくものですね(~_~;)カラー2ページで、私の自宅と畑での取材記事が載りますので、発売されたらまたブログに書きますね。こういうのは初めてだったので、ちょっとドキドキです。撮影では、ベースメークは全部私の手持ちのオーガニックコスメを使ってもらったんですが、その時、今開発中のコンシーラーも使ってもらいました。3色あるんですが、一番濃い色がシミやニキビ跡用。中間がクマ用で、一番明るいのがハイライトやくすみ用。すごく使いやすい色だし、塗った箇所が乾燥しないと、メイクさんにも大好評でした!もちろんノンナノで、ナチュラルコーティング。オーガニック認証のホホバオイルがメインで、蜜ロウと植物の葉のロウで固形にし、柔らかさを出したくて無農薬のココナッツオイルに無農薬のアロエベラを漬け込んで作った、通称「アロエバター」も入れて、柔らかく塗りやすくしました。シミや色素沈着などの、気になる部分に使うものなので、美白作用もあるといいなと。だからメラニンの生成を抑える砂漠の朝鮮人参と言われるカンカエキスと愛媛県のわかめから抽出したポリフェノールと、カンディアの木から抽出したビサボロールと、レッドパームバージンオイルから抽出した8つの天然ビタミンEを入れました。でも何よりも大事なのは油です。コンシーラーって、実はほとんどが油!油に酸化亜鉛(白)と酸化チタン(白)、酸化鉄(赤茶)入れて色を付けて、固めて出来ていますので、まずその油が何なのかが重要だと思うんです。これは、ごく一般的なコンシーラーの成分です。水添ポリデセン、ジメチコン、ミリスチン酸イソプロピル、パラフィン、カオリン、マイクロクリスタリンワックス、水添ポリイソブテン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、セスキイソステアリン酸ソルビタン、メタクリル酸メチルクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、トリメチルシロキシケイ酸、酢酸トコフェロール、リン酸アスコルビルMg,2-O-エチルアスコルビン酸、ヒアルロン酸Na、アルミナ、ケイ酸(Na/Mg),グリセリン、トコフェロール、ハイドロゲンジメチコン、トリエトキシカプリリルシラン、BHT、酸化スズ、酸化チタン、マイカ、酸化鉄、酸化亜鉛、硫酸Baまじまじと見てみると、こんな風に合成ポリマーとシリコーンオイル、合成油脂、鉱物油の固まりなわけなんですよ。こういうものを、顔に、しかも気になる部分に塗るのって私は抵抗があります。オーガニックコスメの場合は、これがシリコーンオイルではなくオーガニックの圧搾法の植物油になりますし、固めているのは葉っぱのロウ成分もしくは蜜ロウ、もしくは粘土になります。この時点で、もう全然違う世界なんですよ。ただ、オーガニックの植物油ならなんでもいいかと言いますと、それは違います。日中顔につけるもの、しかもシミに塗るようなコスメに、酸化しやすいオイルを持ってくると、過酸化脂質が出来てしまって、新たなシミやトラブルの原因にもなりかねません。私のコンシーラーにはオーガニックのホホバオイルをメインで使用しています。アメリカやメキシコの砂漠地帯に育つ、常緑樹ホホバの種を搾った油です。ホホバオイルの97%は油と言うよりワックスエステルというロウのような成分なので、酸化にはとても強い性質を持ちます。ホホバオイルの酸化安定性は、285℃の繰り返し加熱や370℃の4日間連続加熱中という実験においても、ほとんど変わらない状態を保つほどです常緑樹ホホバでのワックスエステルの働きは保湿、水分の調整です。乾燥や太陽の直射日光などの厳しい環境下で自生するホホバが、水分の蒸発を防ぐために樹皮の表面をこのロウ類で覆っているのです。ワックスエステルは深海魚に多く含まれていますが、植物において、これだけのワックスエステルを含んでいることは珍しいそうです。角質にも30%くらい含まれている成分なので肌の水分維持能力を高めてくれます。脂肪酸はほとんどがエイコセン酸、あとはわずかにエルシン酸、オレイン酸です。人の肌や髪に含まれる17種類のアミノ酸、カロテノイド、ビタミンEを含有していて、ネイティブアメリカンの間では傷の治療や肌の乾燥防止、やけどや湿疹の治療など、万能薬として使用されてきたようです。ココナッツオイルも飽和脂肪酸なので、酸化には非常に強く、なおかつ中鎖脂肪酸に黄色ブドウ球菌(増えすぎると肌トラブルの元)への優しい抗菌作用があるので、大変優れたスキンケアオイルです。ココナッツオイルにアロエベラを浸けて出来たアロエバターは、トラブルに使える万能バームのようなものなので、このコンシーラーはホホバオイルとアロエバターと油に溶ける美白成分で出来た蜜ロウバームに、ノンナノのナチュラルコーティングの酸化亜鉛と酸化チタンと酸化鉄で色をつけただけのものと言えます。数人のヘアメイクさんに意見を聞いて色を決めていったので、本当に絶妙な色になっています。特にこのシミ用の色は、かなり優れものです。なんとアナライザー(機械)検査では、ノンナノなのにSPF28 PA+++が出たんですよ!!ノンナノなのに!!人体検査はこれからなので、最終的にどのくらいの数値が出るかまだ分かりませんが楽しみ。もう処方は、ほぼ決まったので4月には出せるかなー♪さて、今日は免疫と抗菌グッズの話をしたいと思っています。現在、日本では身の回りのさまざまなものが「抗菌化」されています。民間の調査会社富士経済が97年に出している調査結果では、市場全体で抗菌加工製品が占める割合の高いものとして、便座、ケース付きトイレブラシ、トイレ用コーナーポケット、風呂こしかけ、手袋、洗濯機、食器用成城乾燥機、浄水器、キッチン用スポンジがありました。トイレ系は90%前後、バス系も70%前後で、キッチン水回りも60%近く抗菌化しています。キッチン周りはふきん、ボウル、包丁、プラスチックまな板なんかも30%くらいが抗菌性に。家電では洗濯機(75%)以外では掃除機(69.1%)、冷蔵庫(58.7%)、加湿器(41.3%)の順に抗菌加工のものが多いようです。他にもマスク、綿棒、電子体温計は60%前後が抗菌加工。抗菌加工は繊維にもほどこせるため、肌着、下着まで!これはまだ15%でしたが。次いでカーペット、靴下、ユニフォーム、カーテンの順だそうです。そして哺乳瓶などの赤ちゃん用品、縄跳び、粘土、ぬいぐるみ、文房具。家の壁のクロスや床材も22.5%が抗菌加工。自動車。97年のデータなので、今はもっと増えているのかもしれません。そのくらい「抗菌」と書いてあるもの、よく見かけますよね。今や銀行のATM機やキャッシュカードまで抗菌化されているのです!!公園の砂場の砂を抗菌砂に入れ替えたり、抗菌加工絵本まで発売されています。こうした抗菌ブームは、80年代以降に始まったようです。実用性で売れた商品が消費者に行きわたり物が売れなくなったことから、感覚的な「快適さ」をプラスアルファしていくような物を作るようになったからのようです。そして匂いがないこと、清潔ブームが起こり、朝シャンが流行りました。90年代に入ると、O157の流行があり、この流れに拍車をかけるようになりました。しかし、衣類に使われたホルムアルデヒドが皮膚かぶれや炎症を引き起こしたり、抗菌衣類を身に着けて目や鼻に沁みて気分が悪くなる問題が起きたことから、抗菌製品の法律が整備されていき、これまでたくさんの化学物質が禁止となりました。ただ、今も新しい化学物質が使われては禁止になり、また何かで代替えするという状況は起こっています。抗菌剤には大きく分けて無機系、有機系、天然系があり、有害性は有機、無機、天然の順になっています。一番有害性が高い有機系には界面活性剤系、アルデヒド系、エーテル系などがあります。界面活性剤系は薬用せっけんにも使われています。無機系の現在の主流は銀です。銀の触媒作用で活性酸素が発生して、それが殺菌効果を持ちます。使われている銀がナノ粒子になってきていることで、毒性が増しています。もう1つが銅。ステンレスに銅を混ぜるのです。ホテルや病院、食品関係によく使われているようです。天然にはカテキンやヒノキチオールなどがあります。現在は国は、抗菌製品に関しては業界の自主基準に任せているという状況です。これには法的な義務がないですし、抗菌剤名も明記されていないものがほとんどなので、安心できる状況ではありません。抗菌グッズの正体は、効果があるくらいだと危険性があるし、安全であれば効果がないという、非常に矛盾した世界観です。菌に弱い病人や子供は、化学物質にも弱いということもポイントです。抗菌グッズに使用されている化学物質は発がん性の疑いがあったり、皮膚アレルギーの原因になることもあります。また、抗生物質と同じように抗菌剤耐性菌も出現しています。こうなると、いたちごっこですし、菌が変異して強くなるばかりで怖いです。すでに銀や薬用せっけん、薬用歯磨きに使用されている殺菌剤のトリクロサンなどで耐性菌が出ています。もう1つ、重要なことは抗菌グッズや清潔ブームによって、免疫力が落ちることです。身の回りをどんどん抗菌化していっても、私たちが暮らすこの世界はそもそも菌だらけ。私達の体には、皮膚に1兆個、口の中に100億個、腸内に600兆個~1000兆個も菌がいるそうです。体だけではありません。土壌1g中に微生物が数十億個以上います。地球の重さの3分の1は菌などの微生物だと言われるほどです。長くなりましたので、この件は次回に続きます!!
2015年01月13日
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みなさん、こんにちは。9周年記念プレゼントに、たくさんのご応募ありがとうございました!!メッセージを読ませていただくと、体と肌が健康になったと言うメッセージを書いて下さる方が多く、7、8年読んで下さっている方などは、完全に体質改善して、人生自体が変わっていったという方もいらっしゃいました。こうしてたくさんの方とブログを通じて出会えていることに感動します!いつもどおり10歳のうちの息子に協力してもらいながら、厳正なる抽選をして、当選者を号外で発表させて頂きますね。さて、庭の畑便り。案の定、種が落ちて自生した大根が、あまりにも元気です↓ぼちぼち間引かないとね。他はネギとニラとキャベツは調子いいです。レタスは、全然だめです。横浜でプランターでやってた時の方がよっぽどいけたので、結局土がダメなんでしょうね。めげずに、また出直します・・・・しばらく、小麦植えて土壌改良かな。さて、食品のほうの展開なのですが、やっとイメージビジュアルやサイトの公開までたどり着きました。これだけオリジナルラベルの食品があると、やっぱりちゃんとブランド名を付けて、統一したデザインのラベルを作った方がいいってことになって。ただ、難しかったのはコスメブランドが出す食品なので、コスメのデザインとのバランスが良くないといけないんですが、おしゃれな感じにしすぎると、本当に素晴らしい伝統製法で造られている本物なので、それはそれであんまり合いません。デザイナーと、ああでもないこうでもないと、いろいろと模索して。実際の食材を、陶芸家さんの素敵な器にのせて撮影して、それを白ベースのラベルに配置しようということになりました。やっぱり本物の食材には本物が似合うんですよね!スタッフの旦那様が陶芸家だったので、その方やお仲間の方の作品を貸して頂き、会社の中でみんなで盛り付けて、片隅にセットを組んで撮影しました。梅干しとか煮干しとか、私もいろいろと盛り付けました。↓仕上がりはこんな感じ。やっぱり器が良いと違うんですよね~上品で、すっきりして、でもおいしそうなラベルになったと思います!メインで使わせて頂いた陶芸家 志村和晃さんのサイトです。http://simpottery.exblog.jp/発酵調味料のすばらしい食文化を誇る日本ですが、現在その作られ方が「速成醸造法」(速醸)というお手軽なものに変わってきていることが気になっています。例えば味噌にしても、じっくり長期熟成させるのが当たり前だったのに、加温して数週間~2、3ヶ月程度の速醸で作られるものが増えています。速醸ではコク、香り、旨みがないので、化学調味料や添加物などを足してごまかす必要が出てくるわけです。お醤油では、大豆油の搾りかすから作られるものも「本醸造」と呼んでいいことになっています。この搾りかすのほとんどが、海外から輸入された遺伝子組み換え大豆で、タンクで4~6か月くらいの短期熟成法で作られています。それだけならまだしも、この大豆の搾りかすを劇薬の塩酸で分解して、アミノ酸液にして、化学調味料や、ブドウ糖果糖液糖を加え、数日で作るようなお醤油も増えました。お酢でも、アルコール添加の米酢をはじめ、玄米を精米せずに発酵させて1年以上熟成させるのが当たり前だった黒酢の世界でまでも、麹菌を入りやすくするために、9~7分づきに精米してしまう蔵が増え、24~48時間という短時間で作り、カラメル色素で色付けするものも「黒酢」と呼んでいいということになってしまいました。なんでもファストにする波は、こうした熟成発酵調味料の世界をも席巻しようとしています。そんな中、無農薬原料で長期熟成を続ける少数派の生産者を、盛り上げていきたいし、真のおいしさ、深さ、うま味をもっと多くの方に味わってもらたいと願っています。さて、食品のほうがやっと一段落しましたが、コスメの開発もいろいろやっています。去年から取り組んでいる、低温減圧蒸留で作る「生体水」というものに、今かなり心を奪われています。山の上など、標高が高く気圧が低い場所でお湯を沸かすと、通常より低い温度で沸騰します。この原理を利用して植物を入れた蒸留器の中の空気を抜いて真空状態にすると、わずか35℃でも水分が水蒸気になります。この水蒸気を冷却すると「特別な水」が採取できます。その水とは、その植物を活かしていた生体水です。通常の水蒸気蒸留方法では、外から入れた水を100℃以上に加熱して沸騰させて、その水蒸気で植物を蒸して、植物の成分を含んだ蒸気を冷却させて蒸留水と精油を採取しますが、減圧蒸留法では、一切水を使用しません。では減圧蒸留法で出現する水蒸気の、元の「水分」は何かと言うと、それは植物の中の水です。細胞内液と細胞外液、要するにその植物を育んできた活きた水そのものなのです。外から水を加えていないので、採取出来た蒸留水は、すべて植物の中からやってきたことになります。生体水は35℃までしか加熱していないので酵素も壊れず、植物の中に存在していた固形物以外のものは、香りの成分すらほとんどすべてが取りこまれます。一般的な水蒸気蒸留法の蒸留水も香りがしますが、蒸留生体水の香り高さは桁違いです。キャベツを減圧蒸留して取り出したキャベツの蒸留生体水がありました。土の上にちぎったキャベツを数枚置き、そこに霧吹きでキャベツの生体水を吹きかけるという実験を、製造所で行っていました。数日後、このキャベツから直接根が生えてきた写真がこちらです。通常なかなかあり得ないことですが、キャベツを育んでいた成分がそのまま含まれている活きた生体水だから起こった出来事なのかもしれません。この方法で取り出した蒸留生体水は表面張力がとても低いことも特徴でした。水滴が丸くなる力を表面張力と言い、丸くなる力が強いことを表面張力が高いと言います。分子の運動が活発になると表面張力が低くなるのですが、こういう水は活性が高く浸透が良いという特徴があります。蒸留生体水は表面張力がとても低いのです。例えば洗い物をする時、冷たい水よりお湯で洗う方が汚れがよく落ちますが、これは温度が高くなると水の表面張力が低くなり、活性とエネルギーが高くなるからです。水の表面張力は20℃で72.75dyn/cmで、60℃で66.18 dyn/cm、100℃で 58.85 dyn/cmと温度が上がるごとに低くなり活性が高まります。↑これが、普通の水の表面張力です。常温(20℃)で平均して72dyn/cmくらい。ぽとんと落とすと、水滴は丸くなります。蒸留生体水は常温(20℃)なのに平均して60 dyn/cmくらいの表面張力で、大変活性とエネルギーが高いことが特徴です。この方法で、季節のオーガニックの国産果物から生体水を作ると言うことを、去年1年間やってきたのですが、並行していろいろな植物から蒸留生体水を取り出す中で、不思議なことが分かってきました。それは「花」から取り出した生体水の表面張力が、他の部位の生体水よりも低いということです。その中でもダントツに表面張力が低いものがありました。それが北海道に咲く「ハマナス」のバラの花の生体水だったのです。ハマナスの蒸留生体水の表面張力は常温(20度)でも、なんと44.6dyn/cm。これは100℃のお湯より表面張力が低いということになります。ただの水の常温での表面張力は72.8 dyn/cmなので、同じ常温にも関わらず44.6dyn/cmというのは、ものすごく活性とエネルギーが高いことは間違いありません。100℃のお湯を肌につけることなど出来ませんが、ハマナスの生体水であれば、常温でありながらそれ以上のエネルギーのものを肌にまとうことが出来るというわけです。↑画像左が水、右がハマナスの蒸留生体水。どちらも20℃。同じ分量ですが、見た目にもこんなに表面張力が違うんです。お花は全部低いのですが、ハマナスの他には北海道の山桜の生体水も、表面張力がすごく低いのです。理由は分からないのですが、花というものは、その植物にとってやっぱり特別のものなのではないかと思います。そして、その花の高いエネルギーを肌にまとうことは、女性にとってとても良いことだと感じています。↑これがハマナスの花です。ハマナスは北日本に咲くバラの原種で、6月になると香り高い見事な花を咲かせます。実は梨のような味がしてそのまま食べられます。花にも実にもビタミンCやポリフェノールがとても多く、ハマナスの小さな実たった1つにレモンの約17個分のビタミンCが含まれています。古くからアイヌ民族は、ハマナスの花のお茶をビタミンC補給として常飲していたようです。このハマナスの花を、今、北海道の製造所の畑でオーガニックで育てていて、6月に1つ1つ手作業で朝摘みして、生体水を取り出しています。ハマナスの蒸留生体水には、このハマナスに含まれる固形物以外の成分と香りが取りこまれているので、うっとりするような良い香りがします。ハマナスの花にはビタミンCやポリフェノールの一種であるタンニンが豊富に含まれているので、抗酸化作用のほか、コラーゲンの合成をうながし、ハリを高める働きや、トーンアップ効果、毛穴を引き締める作用などもあります。また、ハマナスの香りに多いゲラニオールには、女性のホルモンバランスを整える作用があります。↑これが山桜。北海道に自生するエゾヤマザクラという桜で、アイヌ語で「カリンパ二」とも呼ばれ、花色の赤みが濃くて美しい花を咲かせます。北海道に育つ野生の桜なので、寒さに打ち勝てる強さを持ちます。桜の花から抽出したエキスには、肌で起こる糖化を防ぐ働きがあるとされ、これにより弾力のあるハリ肌を保つようです。これも、すごく良い香りなんですよね。ハマナスの生体水や山桜の生体水を使ったコスメを作りたくて、ずっと開発を続けていましたが、まもなく完成形に近づきそうです。表面張力の低い、エネルギーの高い水。お花の持つ力って、やっぱり特別!!
2014年11月19日
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みなさん、こんにちは。前編から時間が経過して、更新が遅くなってしまってごめんなさい。そうこうしているうちに、かなり秋の気配。本当にお肌も衣替えしてきましたね。お知らせなんですが、今発売している雑誌「sweet」の巻頭のニュースページになぜだか私のコスメブランドが1ページ全部で紹介されていて!びっくりしました。RAWチョコレートや瀧の酵母まで!sweetに?なぜだ?\(◎o◎)/!びっくり感激です。よかったら読んでみて下さい!さっそくですが、前回の続きです。肌が乾燥しているということは、お肌を異物の侵入から守ったり、ある程度紫外線をブロックしてくれている「お肌のバリア」が薄くなっていることを示しています。こうなると、ちょっとしたことでかゆみや赤みが出たり、化粧かぶれを起こしやすくなったり、いつもの化粧品が急に合わなくなることもあります。また、冬は紫外線の量は減りますが、減るだけでなくなるわけではありませんし、秋の紫外線量は春とほぼ変わりません。特にUV-Aはピーク時の2分の1以上の量が常に降り注いでいます。肌のバリアである皮脂膜や角質層には、紫外線をある程度程度吸収したり、ブロックする働きがあるのですが、バリアが薄いと、日常的な紫外線ダメージにも弱くなります。実は私は、これが一番アンチエイジング的に怖いと思っています。肌のバリアを守り、強化する。そのために、顔を洗いすぎない、出来れば合成界面活性剤を使わない、そして基礎化粧品で保湿を手伝い、うるおいを守り、バリアを助けるというのが大事だと思います。角質層にある20%~30%の水分を守っているのは皮脂、NMFなどの天然保湿因子、角質の細胞間脂質です。これをを保持するためには、洗顔に気をつけると共に、水分を保持できる「保湿物質」を外からもプラスしてあげると、なお良いと思います。良質で抗酸化力もある油分をプラスしてあげることは大事ですが、その前に水を挟み込んだり、水を蓄えたりする性質がある保湿成分をプラスしてあげると、とても乾燥しにくくなってバリアが強化されます。化粧水は水分と共に天然保湿成分を補給することが使用目的なので、水分だけのミストのようなものは、呼び水となって、かえって蒸発する時に肌の水分まで奪うことがあるので気を付けて下さい。下記のような保湿成分が入っている化粧水を選ぶと良いと思います。水を蓄えたり、挟み込める保湿成分●ヒアルロン酸皮膚や軟骨、目にも含まれるムコ多糖類。わずか1gで6Lの水分を抱え込むことが出来ます。ニワトリのトサカから抽出するヒアルロン酸もありますが、ダイオキシンの残留も気になるため、私は乳酸菌などの微生物に糖を与えて発酵したものを使用します。●グリセリン海藻や私達の体内にも存在する成分で、とても吸湿性が高く、水分を外部から取り込み保湿する性質があります。表示が同じグリセリンでも、石油パラフィン由来のものと、植物油由来のものがあります。私は植物由来が好きです。●トレハロースキノコや海草、酵母や藻類にも豊富に含まれる糖質で、高い保湿性があり干椎茸が水で戻るのもトレハロースを含有するため。ただし、遺伝子組み換え植物由来原料の可能性があるので気を付けて下さい。●ベタイン植物や水産物に含まれるアミノ酸の一種です。吸湿性と保湿性があり、皮膚につけると高い保湿性があり、NMFとして働きます。出回っているものは、北海道産の甜菜由来のものが多いです。ただ、甜菜は病気や虫に弱く農薬がよく使われる植物なので、私がコスメに使う時は、フィンランドのオーガニックの甜菜由来のものを使います。●セラミドお肌の角質層の隙間を埋めている脂質。水分を強力に挟み込んでキープする力がある。酵母発酵で得られるものが多いですが、酵母に発酵させている元は何なのかというのは気になります。私がコスメに使う時は、遺伝子組み換えでない菜種由来のステアリン酸を酵母が分解しているものを使います。●シロキクラゲ多糖体食用キノコのキクラゲに含まれる多糖類で、重量の480倍の水分を抱え込むことが出来る。●アロエベラ葉エキスアロエベラから抽出したムコ多糖類で、ヒアルロン酸に匹敵するほどの保水力がある。●レシチン細胞膜に多く含まれる脂質で、皮脂にも含まれる。水分を水分をサンドイッチ状に挟み込んで、肌の乾燥を防ぐ。遺伝子組み換えでない大豆由来がいいと思います。ちなみにセラミドやレシチンは脂質なので、化粧水に配合するより、美容液やクリームに混ぜる方が無理がありません。次に、体内からのアプローチです。乾燥肌を防ぐ食べもの●カロテノイドの多い、紫蘇、ニンジン、パセリ、わかめ、春菊、ほうれん草、海苔など。ビタミンAは皮膚や粘膜の潤いを維持しますし、NMFの生成を促す働きもあります。皮脂腺や汗腺の働きを助けるという面もあります。カロテノイドの形で摂ると、体内で必要なだけビタミンAに変換されます。●セラミドの多い生芋こんにゃく角質層の水分を保持するのがセラミド。こんにゃくや、しらたき、わかめ、大豆、ほうれん草などに含まれますが、生芋こんにゃくと書いているこんにゃくに特に多いです。●山芋、オクラ、納豆などのネバネバ系ネバネバ系にはムコ多糖類が多いのですが、皮膚のコラーゲンの隙間を埋めているのもムコ多糖類なので、食べることでも乾燥肌を予防できます。私は最近、大分県の「くろめ」というネバネバ海藻に夢中です!!フコイダンたっぷりだから、免疫アップにも良いと思います。●オメガ3脂肪酸(青魚、おきあみの油、亜麻仁油、チアシード等)オメガ3が不足すると細胞膜の質が落ちるのですが、肌のターンオーバーにも悪影響します。細胞間脂質やNMFは、角質層のターンオーバーの過程で生成されるため、オメガ3の補給により肌にうるおいを感じる方が多いのです。他にもコラーゲンや天然ビタミンC、ビタミンE、B1、B2、亜鉛なども重要だと思います。秋冬の肌の乾燥を防いで、バリア機能アップ!!肌バリアが健全なら、肌のアンチエイジングはかなり実現出来ます!!!
2014年10月08日
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みなさん、こんにちは。秋ですねー先日、種取りしたあと全然行っていなかった神奈川の畑に行ったら草が、背丈より高く伸びてて、大変なことになっていました(ー_ー)!!種まきしないといけないから、1日がかりでなんとか刈りましたよ~はい、この通り!↓ベクレルフリーの土を上から入れた畑なんで、去年の夏は全然こんなに草が生えなかったので、土の力が出てきたんだと思います。そう考えると、嬉しいです!庭の畑のほうも種まきしました。レタス4種類、サラダミックス、キャベツ、人参、小松菜、のらぼうな菜、水菜、かぶ、ルッコラ。このうち我が家の自家採種の種は小松菜、のらぼう菜、人参、ルッコラ、水菜。あとは購入した固定種です。↑ふとみると、草を刈った地面から大根が自生してる( ̄□ ̄;)!!こういうの、わざわざ蒔いた種より、絶対たくましく育つんですよね。どの種も、どうか芽吹いて下さい!と手を合わせます。↑ニラも大分前に植えたのですが、元気に育ってます。種蒔きの秋が来ると、そろそろお肌も秋仕様になってきますね。夏と同じように考えていると、ちょっと合わなくなってきます。健康で美しいお肌の角質層には、約20%~30%の水分が含まれますが、これが20%以下に減っているお肌を乾燥肌と言います。秋冬になると、お肌がだんだんと乾燥しがちになってくるのは、外気の湿度が低いと肌の水分が蒸発しやすくなるからです。それ以外にお肌が乾燥する原因には、どんなことがあるのでしょうか?肌が乾燥する原因1、季節的に外気の湿度が低い(50%以下)と肌の水分が蒸発しやすくなる2、顔を洗いすぎる3、合成界面活性剤が多く含まれている化粧品を常用している4、加齢によって角質の保湿因子や皮脂が減少する5、食生活のかたより6、顔を洗う時のお湯の温度が高い7、保湿成分の入っていないファンデーションを使う1と4に関しては、季節要因、加齢の問題が大きいので、ある程度仕方がないところがあります。しかし、それ以外のことに関しては、自分の努力で改善できますし、1と4の問題すら、実はおおいにカバーして改善出来る可能性が高いです。湿度に関しては、せめて家にいる時は加湿に気を付けるとかなり違います。春夏は汗や皮脂の分泌量も多いので、人によってはW洗顔したほうがすっきりする場合も多いですが、外気が乾燥して、汗や皮脂の分泌量も落ちてくる秋冬に同じように洗っていると、皮脂を奪いすぎることがあります。私は、この季節は朝は肌にふれてみて、ベタついていなければぬるま湯だけで洗顔し、Tゾーンだけがベタ付いている場合は、洗顔料をTゾーンだけにつけて洗うようにしています。夜も、極力クレンジングだけで洗顔を終わらせるようにしていますが、同じようにTゾーンだけW洗顔する日もあります。Tゾーンは顔の他の部分に比べて皮脂腺が多いので、ここは別肌と考えています。Tゾーンの約3倍の皮脂腺があるのが頭皮なので、髪と言うより頭皮を石鹸シャンプーでほぼ毎日洗っています。ただ、これも秋冬は様子を見て、2日に一度でいい時もあります。それからお湯は温度が高いほど界面活性力が高まりますから、温度が高いほど、より多くの皮脂を奪ってしまいます。洗顔のお湯の温度はぬるめにしましょう!顔を洗う時のクレンジング剤や洗顔料の選び方も重要です。肌には、皮脂膜と角質層という「肌のバリア」と呼ばれる部分がありますが、肌のバリアが薄くなることにより、肌の慢性的な乾燥や、敏感肌や、紫外線ダメージを受けやすい老化肌を招きます。化粧品に含まれる合成界面活性剤は、油に馴染みやすい親油基と水に馴染みやすい親水基が両方ついているので、皮脂膜の油とも角質層の油とも結びつき、水分とも結びついて根こそぎ奪ってしまいます。界面活性作用を持つものは、どんなものも、こういう機能がありますが、合成界面活性剤はその機能がより強力に作られているのです。特に洗顔料に一番多量に使用されているので(多いもので20%~30%くらい)、無意識のうちにバリア機能が落ちている人がとても多いと感じています。これが嫌で、私は皮脂にも含まれるリン脂質(レシチン)5%以下でクレンジングを作ったり、すべての基礎化粧品をレシチン乳化で作ると言うことに8年前から取り組んでいるわけなんです。レシチンは、遺伝子組み換えでない大豆のレシチンを使用しています。レシチンが良いのは、脂肪中の水分を閉じ込めて離さない性質を持つことから、そもそも皮脂膜の構成成分として保湿の役割が大きい存在であることです。実際、成分辞典などを見ても、レシチンは保湿剤として分類されていることのほうが多いです。レシチンはリン酸にコリンが結合して出来たリン脂質ですが、体を構成している60兆個の細胞の細胞膜は、ほぼこれで出来ています。細胞膜は、細胞に必要な栄養分を吸収したり、不要な物質を排泄したりしていますが、これは細胞膜に十分なレシチンがあるから出来ることです。神経伝達物質であるアセチルコリンは、脳の記憶保持や脳機能向上を左右していますが、これはコリンが原料なので、レシチンは腦にも必要不可欠です。皮膚に少量使うと界面活性と言うより、保湿作用の面が高くなる成分です。これでクレンジングを作れば、一番肌に優しいのは間違いないと思います。また、レシチンのクレンジングの1度洗いで洗顔をすませるためには、ファンデーションにシリコーンオイルが入っていないことも大事です。シリコーンオイルは合成のプラスチック油で、とても落ちにくい性質がありますので、こういうファンデーションを使う場合は、クレンジングプラス、石鹸などでW洗顔する必要があります。ジメチコン、メチコン、シクロメチコンなどと全成分に書いてあったら、それがシリコーンオイルです。多くのミネラルファンデーションは、粉だけのものが多くシリコーンオイルが入っていません。そういう意味では、とても落としやすく、クレンジングだけで十分メイクが落ちます。ただ、油分や保湿成分のない粉だけの場合、どうしても皮脂を吸って、肌が乾燥しやすくなることもありますので、保湿成分や油分の入ったパウダリーファンデや、合成界面活性剤やシリコーンオイルが入っていないクリームファンデ(なかなかないですが)を、秋冬は特に選びたいところです。また、酸化チタンを使用している場合は粒子をコーティングをしていないと、活性酸素で肌にダメージをもたらすこともあります。このコーティング剤にもシリコーンオイルが使われることが多いのですが、植物油系のコーティング剤を使用しているものがいいと思います。ただ、コーティングに関しては、その企業に問いあわせてみないと分からないことが多いです。ところで、肌が乾燥するといったいどんな問題があるのでしょうか?肌が乾燥すると起こること●バリア機能が落ちる●かゆみや赤みが出やすく、肌荒れしやすい●化粧のノリが悪い●表情ジワが戻りにくく、見た目にもシワっぽく見える。肌が乾燥すると、皮膚が突っ張ったような不快な感覚になり、化粧のノリが悪くなる方やシワが目立つと感じる方が多いと思いますが、問題なのは実はそれだけではありません。肌が乾燥しているということは、お肌を異物の侵入から守ったり、ある程度紫外線をブロックしてくれている「お肌のバリア」が薄くなっていることを示しているからです。こうなると、ちょっとしたことでかゆみや赤みが出たり、化粧かぶれを起こしやすくなったり、いつもの化粧品が急に合わなくなることもあります。また、冬は紫外線の量は減りますが、減るだけでなくなるわけではありませんし、秋の紫外線量は春とほぼ変わりません。特にUV-Aはピーク時の2分の1以上の量が常に降り注いでいます。肌のバリアである皮脂膜や角質層には、紫外線をある程度程度吸収したり、ブロックする働きがあるのですが、バリアが薄いと、日常的な紫外線ダメージにも弱くなります。実は私は、これが一番アンチエイジング的に怖いと思っています。肌のバリアを守り、強化する。そのために、顔を洗いすぎない、出来れば合成界面活性剤を使わない、そして基礎化粧品で保湿を手伝い、うるおいを守り、バリアを助けるというのが大事だと思います。角質層にある20%~30%の水分を守っているのは皮脂、NMFなどの天然保湿因子、角質の細胞間脂質です。これをを保持するためには、洗顔に気をつけると共に、水分を保持できる「保湿物質」を外からもプラスしてあげると、なお良いと思います。良質で抗酸化力もある油分をプラスしてあげることは大事ですが、その前に水を挟み込んだり、水を蓄えたりする性質がある保湿成分をプラスしてあげると、とても乾燥しにくくなってバリアが強化されます。化粧水は水分と共に天然保湿成分を補給することが使用目的なので、水分だけのミストのようなものは、呼び水となって、かえって蒸発する時に肌の水分まで奪うことがあるので気を付けて下さい。下記のような保湿成分が入っている化粧水を選ぶと良いと思います。すみません!たくさん書きすぎて1度にアップ出来なかったので、後編に続きます!!
2014年09月26日
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みなさん、こんにちは。紫外線の強い、ムシムシする毎日ですね。しばらく梅雨空が続くのかなぁ。。。。明日は46回目の誕生日です。いやー、このブログ始めた頃は1歳だったうちの息子も今年10歳なんですから時の流れを感じます。ナチュラルなアンチエイジングを目指し、今も日々精進中です。これからが本格派エイジングな年齢にさしかかりますので、気合入れていかないと!ところで、衝撃のNHKニュースです。各地で起きているミツバチの大量死の原因が、ネオニコチノイド農薬じゃないかと世界中で言われ続けてきましたが、ついに日本の農林水産省でも10か月調査して、稲の農薬が原因である可能性が高いことが判明!再来年まで調査を続けて、どの農薬が原因か更に調べるそうです。ついにというか、遅すぎますけど、いよいよ真実が明らかになる時がきましたね。再来年まで待つまでもなく、一刻も早くネオニコ農薬を禁止して欲しいです。さて、長らく開発を続けてきたトーンアップ抗酸化コスメ。いよいよ世に出せる日が近づいてきました!イメージ写真はこんな感じ。社内のデザイナーと二人で、どうしたらこのコスメの魅力を一目で表現出来るか、考えて考えてこうなりました。なかなか美しいでしょ?(*^。^*)アスタキサンチン、8つの天然ビタミンE、ニュージーランド松樹皮エキス、マキベリー、ホワイトローズマリーなどなど抗酸化力の高い成分をたっぷり入れたシリーズです。私は、不自然に肌を漂白することには抵抗があります。メラニンは紫外線の害を真皮まで浸透させないための、最後の砦。真皮に紫外線が差し込むのを、出来るだけ表皮の基底層で堰き止めるために、メラニン色素を出してくれているわけです。過剰なメラニンの生成を抑制するのは良いですが、メラニンの息の根を止めるようなやり方は逆効果と考えます。もちろん、じゃあどんどん日焼けしましょう!というわけではありません。代謝がよければ、日焼けしてもすぐに白く戻りますが、部分的な代謝異常があると、そこだけがシミとなって残ることがあります。この場合でも漂白ではなく代謝を正常にする抗酸化成分でのケアが望ましいです。それに過剰に日焼けしてしまうと、メラニンの防御力を越えてしまいますから、やはり顔は出来るだけ遮光しておいたほうが良いと思っています。また、日焼けはそんなにしていなくても、日常紫外線で少しずつ光老化していっていることも、長い目で見ると肌老化を促進してしまいます。真皮に紫外線が差し込むと、繊維芽細胞が作り出すコラーゲンやエラスチンを分断したり、DNAを傷つけたりして、消えないシワやたるみを作ります。表皮はわずか0.1mm~0.3mmで、真皮は1mm~3mmです。皮膚の本体は真皮です。土台である真皮が崩れると、表面の表皮にどれだけきれいにお化粧してもダメです。真皮の70%はコラーゲンで出来ていて、肌のハリや弾力を作り出しています。ところが、紫外線が肌にあたった時に生じる一重項酸素という活性酸素が真皮のコラーゲン繊維を破壊したり、コラーゲンの量を減らしてしまうことが分かっています。コラーゲン繊維は架橋と呼ばれる橋で結びついているのですが、一重項酸素によってこの架橋が変性してしまいます。架橋が変性すると、お肌は硬くなり、深いシワの原因になります。また、コラーゲンの架橋が変性した肌は水分を保持する力も衰え、ハリを失います。これが光老化です。一重項酸素は紫外線があたった時に発生する活性酸素なので、こういう話をすると、やはりUVカットだ!ということになりがちです。だから5月から8月くらいまでは、多くの女性が多少なりとも日焼け止めやUVカットファンデを使ったり、日傘をさしたり、帽子をかぶったりといったケアをされると思います。しかし、紫外線は春夏だけでなく一年中降り注いでいるし、真皮まで届くUV-Aにいたっては曇りの日でも、窓ガラスも通り抜けてきます。ぼんやり家でくつろいでいる時も、窓から燦々と降り注いでいるわけです。UV-Aは4月~9月がピークですが、それ以外の月も実はピーク時の半分の量以上が降り注いでいます。UV-Bは4月~8月がピークですが、量が少ないだけで10月から3月も降り注いでいます。冬は肌が乾燥しがちなので、乾燥した肌はバリアが弱まり、夏よりも紫外線の影響を受けやすくなります。しかも油断している人が多いので、長時間外にノンケアでいても気にしていない方が圧倒的に多いです。秋冬でも紫外線にあたる時間が長ければ、春夏に受けるダメージに近づいてきます。だからといって日焼け止めを1年中、しかも家の中でも塗るとなると、今度は肌にものすごく負担をかけます。酸化チタン、酸化亜鉛の入った日焼け止めは、色のついていないクリームファンデーションと同じです。あれに酸化鉄を入れたら、ファンデーションですから。こればかりに頼るというのは、化粧をずっと落とさないですごしているようなものです。これが嫌なもんだから、植物のポリフェノールの力だけでUVカットすると言うサンスクリーンも作りました。あれなら24時間塗ってても問題ありません。さらに私は、1年中「抗酸化」ということも考えたいなと思います。紫外線が肌にあたって生じる一重項酸素がシワやたるみ、シミを招くのですから、この活性酸素を出来る限り無害化してあげることが鍵です。この一重項酸素の消去する力が一番強い抗酸化物質が、カロテノイド色素です。一重項酸素に電子を与え、無害な三重項酸素にしてしまうのです。カロテノイド色素は、植物が作り出すオレンジや赤色や黄色の色素。ニンジンのcarrotからとった名称だそうで、もちろんニンジンのオレンジ色もカロテノイド色素です。植物の花弁、種子、果実、花粉、根、葉などで見られる赤、黄、オレンジ色の大部分の色に、カロテノイドが含まれています。カロテノイド色素には、αーカロテン、βーカロテン、γーカロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン、カプサンチン、フコキサンチン、クリプトキサンチン、アスタキサンチンなどいろいろな種類があります。カロテノイド色素は自然界に600種類、私たちが食べるものの中にも50種類くらいあります。例えば、にんじん、かぼちゃ、トマト、スイカ、ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー、とうもろこし、オレンジ、唐辛子、海藻などに多く含まれています。一件緑色に見えるものの中にも、葉緑素にひそんで存在しています。ほうれん草なんかすごくルテイン(目に良い)が多いです。今の季節は、こうしたカロテノイド色素の多いものを食べておくと、体の中から一重項酸素を中和することが出来ます!トマトジュースなんか良いですね。カロテノイドの中で、一重項酸素の消去能力はアスタキサンチン、リコピン、カンタキサンチン、αーカロテン、βカロテンが高いようです。特に脂質の中で働く力はアスタキサンチンが最強と言われています。論文 カロテノイドによるフリーラジカルの消去アスタキサンチンは1980年代にβカロテンやビタミンEの千倍近くの力があることが判明しています。↑こちらはアスタキサンチンを口から摂取した場合の肌への効果を原料メーカーさんで調べた実験データです。4mgを6週間続けて飲んだ群は、肌の水分量も弾力もアップしています。↑こちらは皮膚に塗った場合です。アスタキサンチンを一日2回18週間連続して塗って、UVBを週5回照射したところ、シワの形成がかなり抑えられているというグラフが左です。右は皮膚の弾力の変化で数字が上がるほど弾力がある状態。紫外線を照射してもアスタキサンチンを皮膚に塗っていた群は、弾力がかなり維持されているのが分かります。食べることで効果があるのはもちろん、肌に塗っても最前線で働いて、一重項酸素を無害化しているのではないかと思われます。アスタキサンチンの原料にも、いろいろなグレードがあり、よけいなキャリーオーバー成分が含まれてるものがほとんどなのですが、超臨界抽出法でなおかつキャリーオーバーもない、高濃度で質の高いものがありました。元々、これをアスタクリルオイルと言うサプリメントの原料にも使用していたのですが、コスメ用としても同じグレードのものがあったので、今回それを使いました。ニュージーランドの松樹皮エキス(エンゾジノール)は、その80%がプロアントシアニジンというポリフェノールです。このグラフは、原料メーカーさんでの実験データです。細胞死や細胞の成長低下を引き起こす活性酸素の過酸化水素に曝露したヒト皮膚線維芽細胞を保護する力についてエンゾジノールとビタミンCを比較する実験を行いました。過酸化水素 処理済細胞(100%とする)をエンゾジノール添加培養したところ、最高で132%の成長が認められましたが、ビタミンC添加では80%ですので、細胞を保護することが出来なかったということが分かります。プロアントシアニジンは、過酸化水素だけでなく、全種類の活性酸素を中和する能力があります。このプロアントシアニジンには以前から注目していて、これが果物の中で一番多く含まれるクランベリーのパウダーで、シミが出来やすい頬を色取るチークを以前作ったことがあります。今回は、プロアントシアニジンがすごく多い、ニュージーランド松樹皮エキスを美容液にたっぷり入れました。それからレッドパームバージンオイルから抽出した8種類の天然ビタミンE、特にαートコトリエノール、これは脂質の酸化を防ぎ、紫外線B波による損傷から皮膚を保護します。UV-Aから皮膚を保護する作用があるカルノシン酸が多いホワイトローズマリーも重要です。そしてクリームに入れる油もカロテノイドの多いアプリコットカーネルオイルにしました。他にもマキベリー、ビルベリー葉、ローズヒップ、セイヨウサンザシ、ローマンカモミール、緑茶のエキスなど。こういう抗酸化物質を常に肌にまとうことで、一重項酸素に対する防御力を強化したいなーと思っています。日焼け止めとかUVカットという概念とは少し違いますが、光老化の大元である活性酸素を中和出来れば、肌はかなり守られるはずです。皮脂や細胞間脂質の酸化も、肌をくすませる原因ですよね。油が酸化すると過酸化脂質となり、これは黒っぽい色をしているのでくすみの原因になりますし、ニキビやシミの原因にもなります。夕方になると顔がくすんで見えるのはこれのせいです。こういう皮脂ぐすみを予防してトーンアップできるのも、脂質で働く抗酸化物質を肌にまとう利点です。アスタキサンチンやプロアントシアニジン、カルノシン酸を肌にまとう!光老化よ、さらば!!!!
2014年06月23日
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みなさん、こんにちは。慌ただしい毎日が続き、ブログの更新が遅くなってすみません。いい天気ですね!うちの畑ではオクラの種取りをして、植えました。先週の木曜日は、コスメのプレス発表会でした。発表会では1時間のセミナーを1日3回やり、おかげさまで260人くらいのマスコミの方に来て頂きまして、大賑わいでした。↑トーンアップがテーマの化粧水、美容液、クリームの3種類が、7月15日に一度にデビューします。いやー、基礎化粧品3種を一度に出すと言うのは、5年前のブランドを立ち上げ時以来のことなので、完成させるには時間がかかりましたが、やっと世に出せるのでうれしいです(>_
2014年05月18日
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みなさん、こんにちは。うららかな春ですねー↑先日まいたレタスの芽が出てきました。去年は芽もほとんど出なかったわけなので、やっぱり土が良くなってきてるのは間違いありません。種が芽吹くって、希望そのものです!!芽を見てると、うれしくって顔がにやけてしまいます。↑そして、そして、大根とルッコラの花が今年も花盛りですよ!神奈川の畑も庭の畑も両方で大変なことになっています。こちらはまた種取りして、アムリターラのほうでみなさんにプレゼント出来そうです。大根は3代目かな。ルッコラはもう6代目とか7代目の勝田家の自家採種です。ベクレルフリーの土で出来た種なんで、ご安心ください。↑さて、先週金曜日コスメキッチン代官山10周年&店舗のリニューアル記念で、朝活セミナーを1時間半やらせて頂きました。セミナーは「錆びないエイジングケア」がテーマでした。人数が30名様でコスメキッチンのお客様優先ということだったので、ブログでも告知していなかったのですが、宮城からわざわざ来て下さった方もいて感激でした(>_
2014年04月27日
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みなさん、こんにちは。福岡のコスメのほうの畑の様子です。春だー!育てて2年になるホワイトローズマリーが、いよいよ収穫。エキスの抽出に入ります。世界最古の香水兼美容液の主成分はローズマリーです。14世紀のハンガリーの王妃エリザベートは老齢もあって体調不良でした。リウマチと言う説や痛風と言う説もあります。そんなエリザベートのために、イタリアの修道院からローズマリーで作ったハンガリーウォーターが贈られました。このウォーターにはローズマリーの他ローズウォーターも含まれていたそうです。これを愛用するうちにすっかり病気も癒えて、更には若さまで取り戻し、70歳を越えているのに隣国の20歳のポーランドの王から求愛されたという、すごいアンチエイジングな伝説を持ちます(笑)ローズマリーには「カルノシン酸」という成分が含まれていますが、これはかなり強力な抗酸化物質で、光老化の原因となる紫外線UV-Aから皮膚を保護する作用があります。カルノシン酸、カルノソール、ロスマールなどのローズマリーの葉に含まれる成分は、脂質の過酸化を抑制することが分かり、酸化から生体組織を保護する働きがあることが分かりました。論文http://ci.nii.ac.jp/naid/110007408539このカルノシン酸には、脳の神経細胞が細胞死するのを防ぐ効果もあることを、岩手大など日米合同研究チームが突き止め、2007年10月に発表してます。このカルノシン酸が一番多いのが、ローズマリーの中でも白い印象的な花を咲かせるこのホワイトローズマリーだと聞いて、2年前に福岡の農園で栽培を始めたんです。これを使用してコスメを作るのが楽しみ♪オーガニックコスメの開発をするようになって、今年でもう8年くらい経ちます。私はナチュラルアンチエイジングおたくなので、肌を老化させる一重項酸素などの活性酸素や、過酸化脂質などを出来るだけ抑えたいという思いがありました。そもそも肌老化を早める過剰な活性酸素を極力発生させないようにしようと思っていたので、化学物質やナノ粒子なんかを顔にのせるのが嫌でした。さらに肌のバリアが薄くなると、いろいろなものが刺激となってしまい、それによってまた活性酸素が発生するし、角質層の水分も蒸発してしまうので乾燥肌を作り上げます。肌バリアが破壊されてたり乾燥していると、紫外線に対しての防御力もかなり落ちます。日常的な紫外線による光老化が、一番肌の老化の進めてしまうので要注意です。だから肌バリアをこわす合成界面活性剤が入っていないものがいいなって。そのため、皮脂に含まれるリン脂質(レシチン)で乳化したコスメを作ろうっていうのが始まりだったんです。そしてバリアを壊す心配がないのはあたりまえで、さらに植物が持つポリフェノールなどの植物由来の有効成分で抗酸化していくことにすごく興味を持つようになったんです。食べるものでは、元々こうした抗酸化物質が体に良いのはわかっていたんですけど、肌に付けても威力を発揮してくれるものが多いんです。抗酸化物質は、わずか0.02mmの角質層にあるだけでも、肌を活性酸素や酸化から守ります。21~58歳の女性66名の見た目の肌の美しさと、角質層の中の酵素活性との関係を比較した実験データを見てみると、美しい肌ほど活性酸素を無害化する酵素活性が高い結果になっていました。これをいかにサポート出来るかが、化粧品の役割かなって思いますね。だから私は無理に成分をナノ化して真皮にまで浸透させようとかいうことにはあまり興味がありません。真皮に行くほどの微粒子ともなると、血中にまで行く可能性があります。食べて腸から血中に行くなら、ちゃんと消化されているので問題ありませんが、腸を通らず成分が血中に行くことは本当はとても慎重に考えるべきこと。そこに中途半端な大きさのたんぱく質があれば、茶のなんとか石鹸のように知らないうちにアレルギーとなっていることもあるわけです。腸なら消化酵素でたんぱく質を分解してアミノ酸に出来ますが、皮膚にはそんな機能はありません。だから経皮毒は出口のない毒とも呼ばれているのです。ナノでなくても、しっかり「質」を吟味して、中途半端な大きさのたんぱく質が残留してないか、有害な化学物質などが含まれないか、残留農薬がないかなどは大事なことだと思っています。こういうことをクリアしたオーガニックの成分は、もちろん口に入れてもいいし、同時に肌に付けてもいいというものが多いです。こういうものは真皮にいってもいいし、そこまで行かずに角質層にとどまっていても十分力を発揮してくれます。さて、抗酸化力の高い成分を肌につけることにはどんな意味があるのでしょうか?私たちの体内では毎日酸化と言う現象が起きていますが、これは肌の上でも起きています。お肌の上で起きる酸化で大きいもものとしてはこの2つなのかなと思います。●皮脂や細胞間脂質の酸化●紫外線による活性酸素による酸化お肌の一番上には皮脂膜という天然のクリームがあります。これは私たちが出す皮脂と汗で出来ています。この皮脂膜こそがオーダーメイド最高のクリームです。そしてその下の角質層にはセラミドなどの細胞間脂質があり、肌のうるおいを保ってくれています。ただこの皮脂膜も細胞間脂質も油で出来ていますので、これが酸素と結びついて酸化してしまうと、過酸化脂質という酸化した物質に変化してしまい、過酸化脂質は黒っぽい色をしているので、くすみの原因になります。過酸化脂質は肌に刺激を与えますので、皮膚を守ろうとしてメラニン色素を作ることもあるし、活性酸素を発生させることもあります。もう1つは紫外線にあたることです。これにより一重項酸素という活性酸素が皮膚で発生するのですが、これは真皮のコラーゲンやエラスチンを傷つけたり、ひどい場合は皮膚のDNAを傷つけ、シワやたるみ原因となります。これら酸化をいかに防ぐかっていうのは、肌のアンチエイジングにとって、かなり大切だと思っています。そのためには抗酸化物質を食べるだけでなく、肌に付けるということもすごく有効です。人間にとって過剰な紫外線は有害ですが、それは植物にとっても同じこと。しかし人間は室内などに移動出来ますが、植物は逃げることが出来ません。だから体内でポリフェノールやカロテノイド、ビタミンEなどの抗酸化物質を作って防御しているわけです。昔、玉ねぎの皮で日焼け止めを作ったことがありました。植物の抗酸化物質を肌にまとうというのは、玉ねぎの皮を肌にまとうイメージです。ま、イメージと言うか、実際玉ねぎの皮の成分をまとっていたわけなんですけど(^_^;)玉ねぎって外の皮は茶色いけど、中は白いですよね。あれはケルセチンというポリフェノールが中の白い組織を守っているからです。ケルセチンは紫外線吸収スペクトルがUV-A、UV-Bの波長に重なるので、高い紫外線防御作用があります。ケルセチンはビタミンCの約3倍の抗酸化力がありますので、ケルセチンの多いものを肌につけるとお肌で発生する酸化、活性酸素などを消去してくれます。今現在は玉ねぎの皮のケルセチンはかなり色が濃いので、ビルベリーの葉で日焼け止めを作っています。私が使用してるビルベリーの葉はケルセチンもたっぷりで、他にもカテキンなどの抗酸化物質をたくさん含みます。抗酸化能力を示すORAC値が、なんと32000μmol/gというすごい成分です。植物のポリフェノールなどの天然物は、これまで紫外線を防御することは分かっていましたが、その威力は短期決戦のSPF検査の数値では出にくいと言われてきました。こういう検査は、2時間後や24時間後などの短期間での肌の見た目の赤みや黒さを分析しているだけで、これが長期的に肌にとってどうかという検査ではありません。ポリフェノールはどちらかというと、紫外線でいったん赤みが出ても、そのことによる肌ダメージの方を緩和し、活性酸素を防いで光老化を抑制したり、シミになるのを防いだりすることに威力があるのです。ところが、この短期の検査ですらSPF10、PA+が出たので、作った工場の方に検査結果を伝えると、本当に驚いていました。要するに、抗酸化力があまりに高いので、即効性があったということです。もう1つ、注目のポリフェノールはプロアントシアニジンです。ぶどう、緑茶、松樹皮、クランベリーに多いんですが、カテキンがいくつか結合した構造をしているので、かなり強い抗酸化作用を持ってます。全種類の活性酸素の中和だけでなく、酸化酵素阻害作用も合わせ持っています。プロアントシアニジンは、ビタミンCの20倍、ビタミンEの40倍の抗酸化力があります。これの多い植物のORAC値では、8974μmolTE/gというものも見られます。プロアントシアニジンが果物の中で一番多く含まれているのがクランベリー。クランベリーを乾燥して粉末にするとかわいいピンク色のお粉になるので、これでシミが一番出来やすい頬骨部分につける用途がある「チーク」を作ったら最高だなって思って去年作りました。このチークも、酸化チタンや酸化亜鉛を使用していないのに、SPF7、PA+が出ました。サンスクリーンもチークもなんですが、PA+が出ていることに注目なんですよね。普通SPF7~10くらいのものに、検査でPAが出るってなかなか難しいとされています。UV-Aのほうが波長が長い光なのでこれを防御するってなかなかハードルが高いんです。UV-Aを照射して、2時間後に肌の黒さがどうかっ?ていう検査ですから、SPFより更なる短期検査です。この検査で乱反射剤や吸収剤を使用してなくて結果を出すって言うのは、やっぱりポリフェノールの威力かなと思っています。UV-Aは地上の紫外線の95%を占めています。波長が長いので、真皮にまで到達してコラーゲンやエラスチンを変性させたり、皮膚細胞のDNAを傷つけることもあります。これにより、肌のハリが弱まり、シワになりやすくなります。UV-Aは5月、6月は真夏と同じくらいの量が降り注いでいますし、冬でも夏の半分の量が降り注いでいます。窓ガラスも雲も通り抜けるから、長期的に見るとこれが一番の大問題。だからといって、PA+++くらいのサンスクリーンって、100nm以下のナノ粒子を使用しないとまず出来ません。これはこれで、ナノの危険性は100歩譲ったとしても、酸化チタンのナノ粒子自体が活性酸素を出す素材なので、炎天下のリゾート時ならいざしらず、毎日使用するのも肌にとってどうなのかと思います。私はケルセチンやプロアントシアニジン、カロテノイドなどの植物が持つ抗酸化物質で、1年中ケアすることが、長期的な肌のアンチエイジングにとって、すごく有効なんじゃないかと思っています。春夏になると急にUVケアを意識する方が多いですが、私は冬に比べて実はそこまでケアが変わらないんです。毎日抗酸化ポリフェノールのコスメを肌にまとい、午前10時から午後2時の外出時には、冬でもツバが10cmくらいの帽子をかぶります。地道なケアですが、これが長期的に肌の光老化予防としては一番じゃないかって考えています。植物の持つ抗酸化物質は、食べても肌に付けてもOK!紫外線の強い季節も、グリーンビューティーでいきましょう!!
2014年04月14日
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みなさん、こんにちは。一瞬風邪をひきそうになりましたが、なんとかプロポリススプレーと金時生姜とエルダーフラワーのハーブティーで、またもや1日で治りました。風邪らしい風邪をひかなくなって1年以上経過していることに気が付きます。寝てないとか、疲れとかはありつつも、体調不良で仕事を休んだことがないんですよ。自分でも免疫力がずいぶん上がったなーと思っています。最近自分の写真を全然載せていないので、今日は載せてみます。年末に、かなりばっさりと髪の毛を切ってしまったんですよ。書籍のイメージが強い方が見たら、だいぶ印象が違うかもです。まぁ、かなり洗うのも乾かすのも楽ですね。毛先に限定で出したヘアワックスを付けただけでまとまります。さて、前回は化粧品というのは、いったい何のためにあるのかという話を書きました。1番目の目的としては・・・・・1、良質なオイルやうるおい物質で、足りない皮脂膜や細胞間脂質、NMFを補助してバリア機能をアップさせるためというものがありました。バリア機能が良好だと、紫外線などの外界の刺激や乾燥から肌を守り、シワやシミやたるみを作りにくくなります。肌のバリアである皮脂膜と角質層のうるおい物質を補助してあげると、肌のアンチエイジングにとってとても良いのです。そのため第一義には、化粧品に含まれる「油」の種類と質が大切で、同じ化粧品に見えても、化粧品に含まれる油にはいろいろあるという話を前回後半で書きました。それを更にまとめますと・・・・化粧品に含まれる油の種類●石油から出来た鉱物油●プラスチック人工油であるシリコーンオイル●石油系化学溶剤抽出の植物油●圧搾の植物油(種や実を搾っただけの油)●圧搾のオーガニックの植物油(更にその植物がオーガニックや野生である)こういうグレードの違いがあると思います。更に言いますと、圧搾の油の中でも・・・★加熱して搾る★非加熱で搾る★搾った後に加熱して活性炭などで脱臭している・・・などいろいろなタイプがあります。加熱して搾った方が、少しはたくさん搾れるのですが、脂肪酸の種類によっては、加熱で損なわれたり酸化してしまうものもります。この時の温度も、高温~中温までいろいろあります。中温くらいなら、さほど成分の劣化がないことも多いです。でもやはりまったく非加熱のほうが、成分として損なわれるものが少ないです。しかし低温圧搾のオーガニックの植物油は、植物自体が無農薬で希少な上に、搾れる油の量も少なくなるので高額です。でも損なわれる成分がなく、フィトケミカルたっぷりな油だと思います。ただ、物によっては、中温くらいで若干加熱してあげたほうが、よいオイルになる場合もあります。今、私が作っているサンスクリーンで「米ぬか油」というのを使っているんですが、これはたくさんある成分の中の1つですが、これだけでも見つけるのが本当に大変でね。よくあるじゃーんと思うかもしれませんが、無農薬で、しかも圧搾の米ぬか油なんて、まずほとんど存在しないんですよ。世の中にあるのは、溶剤抽出の米油がほとんどです。99.9%これです。搾るんじゃなくて、米ぬかに溶剤をかけて脂肪分を溶かし出すのです。分かりやすいサイトを見つけたのでリンクしておきます。音が出るPCで見るのがいいですが、出なくても文字があるのでだいたい分かると思います。一般的な米油が出来るまでこの溶剤とは、石油系有機溶剤のヘキサン。ベンジンの主成分で急性毒性があり、多発性神経炎、肝機能障害といった慢性毒性もあります。これを食用のものに入れるんですよ?なんでこんなことするかというと、少ない原料でも、たくさん油を作って効率を上げるためです。最後はヘキサンを加熱して取り除きますが、ただ、栄養価はだいぶぶっ飛びます。特に米ぬか油には、ガンマオリザノールという米ぬかにしか含まれてない美肌成分や、トコトリエノールというスーパービタミンEが多いんです。ガンマオリザノールは、皮脂腺の機能を高めて皮膚の保湿力を高めて、潤いのあるお肌にし、くすみ、小じわ、ニキビにも効果があります。最近の研究では、アトピー性皮膚炎をひきおこす「IgE抗体」を抑えて、カユミと炎症を改善することが報告されています。また、ガンマオリザノールには酸化を防ぐ効果があり、紫外線をブロックし、メラニン色素をつくり出すチロシナーゼ゙酵素の活性も抑えます。米ぬか油にはトコトリエノールと言うスーパービタミンEも含まれていますが、これはビタミンEの50倍もの驚異的な抗酸化力があって、メラニンの生成を抑え、シミ、ソバカスを防ぎます。ビタミンEは一般的にはトコフェロールという名称で知られ α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)など4つの種類があります。トコトリエノールはトコフェロールの仲間で、要は活性型のビタミンE。同じくα、β、γ、δの4種があります。トコトリエノールは脂溶性のビタミンですから角質への浸透もよく、皮膚への浸透力は、なんとトコフェロールの15倍です。しっかり角質層に浸透して、活性酸素を消去します。しかし、このような有効成分も、溶剤抽出で高熱加温されて、化学物質で脱色して脱臭したりして更に熱してとかやってたら、かなり損なわれてしまいます。 そこでこういった化学処理のない圧搾の無農薬の米ぬか油を探しに探して、それをサンスクリーンに使用しています。しぼる前に中温で少し加熱しているオイルですが、それでもガンマオリザノールもトコトリエノールもたくさん残っています。トコトリエノールは100g中50mgです。今、オリジナルでも米ぬか油を搾る試みをやっていまして、九州産の無農薬の米ぬかを上からぐぐっと押して、米ぬかに20%含まれている油分を、搾り出しているだけの油を試作しています。そのあとは和紙で濾過するだけです。前もあともいっさい加熱しません。しかし、これをやると有効成分はものすごく残るのですが、なんせヌカの香りもだいぶ残ります。でも、これを塗ると肌の調子はめっちゃよくなるんですよ!これは、サンスクリーンに使うだけでなく、オイル美容液にしようかと考えています。同じく、今、お茶の実もオリジナルで搾っています。茶実油はオリーブオイルよりも多くのオレイン酸とリノール酸を含みます。サポニンも多いので、オイル自体の浸透性がすごく高いという特徴があります。カテキンやビタミンEも多いので抗酸化力が高く、抗炎症作用、美白作用もあります。でも人の手が入った、肥料を与えられている茶畑では、お茶はあまり実をつけないんですよ。自然にかえると、ちゃんとたくさんの実をつけます。これをこのまま、加熱せずに搾ると、魔法のような茶実油が出来ます。なかなか出会えない、希少な茶実なのですが、ついに出会えました。福岡の矢部村、中津江村っていうところで、長い間耕作放棄地となっていた昔の在来茶の茶畑と、同じく野生にかえっているやぶきたの茶畑、更にその種がこぼれ自生している茶樹、鳥が運んだのか山に自生している茶樹から採取した、完全なるワイルド茶の実があるんですよ。この地域のお茶は、古くは朝廷に献上していた在来種のようです。これを、まったく加熱せずにそのまま今搾っています。米ぬか油とこのワイルドな在来種の茶実油をブレンドした、まったく非加熱のオイル美容液を作ろうかと。サンプルは出来てきてますが、本当に浸透が良く感動!ジャパニーズビューティーなオイルだ~!!!あれ、なんか話がだいぶ脱線しましたか?こんな風に成分名にただ「米ぬか油」とか「茶実油」とか「オリーブ油」とか書いてあっても、中身はいろいろなんですよね。油1つも、どう搾るかによって、まるで違うものになっていきます。成分の1つ1つで、そこにこだわりながらコスメを作っているんで、正直1つのコスメを開発するにも、ひーーってほど大変なんですが、こういう植物との出会いが楽しんですよね。この在来種のお茶の葉から、今チャエキスも作っています。チャエキスは、抗酸化と美白に良いので良く使いますが、このワイルドな茶葉から作ったエキスは、かなりすごそうです!さて、今日は旧暦でいうとお正月だそうですね。しかも新月だそうで。新月は体の解毒、浄化、洗浄、排泄の力も最も高めてくれます。心に溜まったものも、体に溜まったものも、すっきりと浄化できる日です。今日は、オイルマッサージでもしながら、ゆっくりとお風呂に入ろうっと。新月に、願いごとを具体的に紙に書くと、その願いが叶うといわれていますから、願いごとも書いてみようかな。新しい年のはじまりに、心も体もすっきり。旧正月、おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
2014年01月31日
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みなさん、こんにちは。いよいよ都知事選なので、鬼的にスイッチが入ってきています。今回は脱原発を主張する候補者が2人もいるので、それがポイントになること自体は、議論の機会が増えるので、よかったなと思っています。ただ、私が望むのは脱原発を含んだパラダイムシフトなので、それだけの観点や知名度で選ぶことは出来ません。政策と候補者の本気度を見極めて、投票したいと思っています。昨日から2月10日まで、高レベルの放射性廃棄物を埋め立てるフィンランドのオンカロを描いた「100,000年後の安全」という話題作が、ユーチューブで無料で見れます。オンカロは、地下およそ520メートルの深さまでトンネルを掘り、そこにひたすら放射性廃棄物を100年間にわたって放り込んでいくというだけの施設。100年後に施設が満杯になった後は、道を埋めて完全に封鎖するんだそうです。でも、なんとここが世界で唯一の最終処分場なんですよ。埋め立てた使用済み核燃料の放射能が生物にとって安全なレベルまで下がるには、なんと10万年かかるんだそうです。処理場とは名ばかりで、「オンカロ」は、何もしないで地下に封鎖され続け、ただひたすら、少しづつ放射能が弱まるのを、10万年も待つんだそうです。10万年ですよ、10万年。10万年間も自分たちの子孫たちに近づいたら死んでしまうような核のゴミを押し付ける。正気ですか?って言いたい。この映画の監督のマイケル・マドセンは、オンカロの取材をしたとき、学者たちに「こういう施設を作れない国があるとしたらどこか」という質問をしたそうです。その答えは日本でした。現在の科学では放射性廃棄物の処理は地層処理しかないと言われていますが、日本は、火山があり地震があり、常に地層が安定していないので、オンカロのような地層処理場が作れないということです。それなのに原発を54基も持っていることが、根底からおかしんですよね。現在はとりあえず、すべて稼働はしていませんから、この先は時間をかけて廃炉にしていくしか道はありません。それなのに再稼働なんて、もっとありえないのが分かります。映画 『100,000年後の安全』マイケ ル・マドセン監督(2009 年/79分/デンマーク, フィンランド, スウェーデン, イタリア)日本語吹 き替え版ナレーション:田口トモロヲ=【映画配 信ページ】http://www.uplink.co.jp/100000/2014/【配信期 間】2014年1月22日(水)正午12時~2月10日(月) 正午12時さて、スキンケアについて今回も少し書こうかなと思います。私はカイロプラクターとして15年間施術をさせていただいていますが、その他にオーガニックコスメの開発を、かれこれ6年ちょいやっています。害のないものを作りたいということから始まって、今ではそんなのは当たり前で、開発を続けていく中で、植物の持つ抗酸化力に感動する日々が続いています。多くの女性が使う化粧品ですが、男性で化粧品を使う方はまだまだ少ない状況です。根本的な問題として、男と女では肌質がまるで違うと言うことも大きな理由だと思います。「皮脂を出せ」と促すのは、主に男性ホルモンの働きなので、女性は元々男性より、皮脂の分泌が少なく乾燥しやすい傾向にあり、加齢と共に肌の水分量も皮脂の分泌も減っていくのに、男性は50代くらいまで、20代とほぼ同じくらいの皮脂を分泌出来るんです。そのため男性は、角質層の水分が蒸発しにくく潤いも保ちやすい傾向になります。また、角質層が女性より厚いので、紫外線を真皮にまで通しにくく、日焼けによるシミやシワになりにくいのも利点です。もちろん個人差がありますし、男性でも日焼けを繰り返していると、やはり女性同様シミやシワや乾燥と言ったトラブルが起きやすくなります。以上をふまえて、化粧品っていったい何のためにあるの?と言えば、以下のようなことだと思っています。1、良質なオイルやうるおい物質で、足りない皮脂膜や細胞間脂質、NMFを補助してバリア機能をアップさせるため2、埃や汗、酸化した皮脂、メイクなどの日々の皮膚の汚れを洗顔で落とすため3、空調などによるお肌の乾燥や大気汚染、紫外線の害、メイク用品から肌を保護するため4、植物の抗酸化成分などの力を少し借りて、肌の自然治癒力を高めるため5、メイクして美しく装うことで、自分の美しさを最大限に引き出すためこの中で、特に大事な化粧品の役割って、やっぱり1なのかなと思います。自分仕様の最高の天然クリームであるある皮脂膜を補うこと、そしてバリアを強化することは、肌のアンチエイジングにとって、長期的に見てもかなり大事なことです。だから私は全種類でオイルフリーが徹底されているコスメや、うるおい物質がほぼ含まれないような、アルコールや水分ばかりの化粧水をバシャバシャ付けることには、あまり意味を見いだせないです。そのコスメに配合されているオイルが何なのか?植物油なのか、鉱物油なのかシリコーンオイルなのか?脂肪酸の種類は何か?油を搾る時にどういう製法で搾っているか、がすごく気になります。同じ植物油でも搾り方によって、有効成分の含有量が全然違うからです。一般のケミカルコスメには、植物油でも溶剤抽出オイルや鉱物油、シリコーンオイルが使われていることが多いです。鉱物油(全成分にはパラフィンとかワセリンとかミネラルオイルと書いてあります)は、石油を精製したオイルで、幅広く一般化粧品に使われています。皮膚科で出されるワセリンやよく売られているベビーオイルもこれです。鉱物油にも良い点はあって、刺激がなく、分子量が大きく浸透が悪いオイルなので、肌にバンドエイドをするような働きがあります。合成界面活性剤や乾燥などで、肌のバリアがとても薄くなっていると、どんなものを塗っても刺激を感じやすくなっている場合、油膜を形成する鉱物油を一時的に使う分には、そう悪くありません。ただし精製度が良くないと、鉱物油には有害な不純物が含まれているので、これによってシミになったり、皮膚が黒くなることもあります。昔、黒皮症の女性が大変増加したことが問題になりましたが、あれはこの精製の悪い鉱物油が原因でした。また、鉱物油は栄養価はまったくなく、抗酸化成分も全然なく、皮膚の常在菌がエサにしにくい油なので、長期的に使用していると、乾燥肌を助長します。鉱物油は、それでもまだ天然物である石油由来の油ですが、シリコーンオイルになってくると、完全に合成油で、実は油と書きますが油ですらなく、合成樹脂、プラスチック油です。車のワックスとか機械用によく使われているのがシリコーンオイルですね。これを顔につけるっていうのは、正直驚きだと思います。シリコーンオイルは落ちにくい水に強いメイク用品をはじめ、ほとんどのファンデーション、そして今や基礎化粧品にまで入っています。まだメイク用品は装うものなので100歩譲って理解してもいいですが、基礎化粧品になると、意味が分かりません。お手持ちのコスメの成分に、ジメチコン、メチコン、シクロメチコン、シロキサン、クロスポリマーなどの名称があったら、それがシリコーンオイルです。シリコーンオイルも分子量が大きくまったく浸透しない成分で、刺激がないのは良いのですが、撥水性が強く、皮膜性が強いので落ちにくいというのが最大の欠点です。落とすには強い合成界面活性剤が必要になるので、そのことによって肌のバリアにダメージを与えます。もちろん、ビタミンも有効成分もなく、皮膚の常在菌はエサに出来ず、まったく分解できないので、よけいに肌に残留しやすくなります。シャンプーでノンシリコーンというのが、今よくありますが、髪は死んだ細胞ですから、皮膜する分にはまだ良いんですよ。よくないのは、頭皮に付けることですね。だからシャンプーに入っているのはNG。まだリンスやトリートメントを地肌を避けて使う分にはシリコーン入りでもいいと思います。ただね、実は洗い流す時、背中に貼りつくんですよね。これのほうが問題で。ずっと使用していると、背中ニキビの原因となったりしますので、そういう意味ではやはりヘアケアもノンシリコーンが望ましいと思います。カルボマーと言うのは、シリコーンオイルではないですけど、水溶性の合成ポリマーで、こちらは落ちにくくはないですが、やっぱり分子量が大きく肌表面に水を抱えた膜を形成します。刺激はないけど浸透もせず、もちろん栄養価も有効成分もなく、常在菌もエサに出来ず、長期的に使うと育菌的良くありません。なんちゃらゲルとかジェルとか言うのは、90%くらいこれですね。まだまだ化粧品には鉱物油やシリコーンオイルが使用されていることが多いですが、植物の力が、化学合成成分より優れていることが分かってきている昨今では、植物オイルが使用されている物も増えてきています。植物油は、皮脂にも含まれる脂肪酸を持っていることと、角質層への浸透が良いことが特徴です。ただ、その植物油がどうやって作られているかは気になります。現代の油の搾り方は、ほとんどが植物に石油由来のヘキサンと言う有機溶剤をふりかけて脂肪分を溶かし出して、そのあと200℃以上で加熱してヘキサンを飛ばして、薬剤で脱臭脱色して添加物を入れて作ると言う、有効成分がぶっ飛んでしまうような作り方です。オーガニックの植物の種や実を搾っただけのオイルは、オイルと言っても、そういう作られ方をしたオイルとは、かなり違う成分を持っています。皮脂を補う脂肪酸が多いことや、肌への浸透が良いだけでなく、ビタミンやミネラル、抗酸化物質、フィトケミカルなどの有効成分が非常に多いことが優れた点です。皮膚に住む常在菌がちゃんとエサにして分解できるのもポイントです。植物油は素晴らしいんですけど、酸化したものは肌に良くありません。酸化した油は、過酸化脂質になり、これが刺激となってシワやシミ、ニキビといった症状にもつながります。だから日中付けるなら、植物油の中でもオリーブオイル、アボカドオイル、椿オイル、モリンガオイル、アルガンオイルなどオレイン酸の多いものや、ビタミンEやカロチノイドの多いもの、ホホバオイル、シアバター、オリーブスクワランなど酸化しにくい組成のオイルがベスト。皮脂や油の酸化を抑える成分や紫外線の害からブロックする働きのある天然の有効成分が豊富なものが良いと思います。オーガニックコスメでも、酸化しやすい組成の植物油を、日中用のクリームに使用していたり、ファンデーションの油に使用しているものがありますので、この点は注意して下さい。ローズヒップオイル、月見草オイル、ボリジオイル、ヘンプオイル、キウイシードオイル、グレープシードオイルなどはすごく酸化しやすいので、夜用として使う方が良いです。また、容器がエアレスでないと、空気に触れることが多いので、やはり酸化しやすくなります。エアレスでない場合は、フタをしっかり締めて出来るだけ早めに使い切った方が良いです。エアレスでも出来たら3か月以内には使い切り、また、チークやアイシャドーは、最低でも半年に一度は買い替えましょう。化粧品に含まれるオイルはどれも同じじゃない!オイルを見直して、バリアの整った美しい肌へ!!
2014年01月24日
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みなさん、こんにちは。寒い毎日ですね。こう寒いと3日に一度やると誓ったジョギングが、早くもさぼり気味です(ー_ー)!!ちなみに、あまり頑張りすぎるのは心臓に良くないのと活性酸素が発生しすぎるので、ジョギングと言っても走ったり歩いたりするウォーキング気味くらいの負荷のかけ方がいいと思ってます。距離は2kmを目安に走っています。適度な運動をすると成長ホルモンが分泌されて、肌のハリがアップし血流もよくなります。女性ホルモンも分泌されやすくなり、セロトニンも分泌して心もおだやかに。がんばりすぎない程度に、がんばろーっと!↑ジョギングのあとはローチョコレートっ!ってことで、新作が完成しました!植物の持つボタニカルカラーだけで美しい色に仕上がったオーガニックRAWチョコレートバーです!!この美しい色彩は、イチゴの赤、モリンガの緑、ほおづきの黄色、ベリーの紫色、ザクロのピンクなどのフィトケミカルで出来ています。フィトケミカルは植物が持つ色素や辛味、香りなどの成分のことで、人間にとっても嬉しい有効成分であることが分かってきています。ファイトケミカルは約1万種くらいあり、大半のものに赤、橙、黄、緑、紫などの美しい色素があるんです。色だけでなく、1つ1つにそれぞれの果物や植物の味わいがあります。もちろん砂糖は使用せず、アガベとローハニーのみの甘み。ぜひ食べてみてください!22日発売です。さて、最近インナーケアのことばかり書いていたので、今日は久しぶりに、スキンケアについて書いてみたいと思います。空気が乾燥しているし、寒いので汗や皮脂の分泌も減り、今の季節は特に肌が乾燥しやすい季節です。この「乾燥」という状態は、アンチエイジングにとって大敵。肌のバリア機能が落ちて、少しの刺激でもかゆみを感じやすくなって、かくことで肌を傷つけ、さらに状態を悪化させることも多く、シワも目立ちます。そもそも肌のバリアとは何でしょうか?肌のバリアとは皮膚表面の皮脂膜、その下の角質層のことです。その下の顆粒層もバリアに含める考え方もあります。肌のバリアの主な役割は以下の3つです。●肌表面からの異物の侵入を防ぐ●体内の水分、角質層の水分の蒸発を防ぐ●紫外線をある程度反射させる肌のバリアがあることでダニやほこりなどの異物が内部に入ってこないようになっています。バリアが落ちると、化粧品にもかぶれやすくなり、敏感肌になります。そして健康な角質細胞には20%~30%くらい水分があるのですが、これはほとんどが体の中から湧き上がってくる水分です。肌のバリアがあると、この水分を守ってくれるので乾燥しにくくなります。また、紫外線をある程度反射させて、皮膚の内部に入り込ませないようにする作用もあるので、肌のバリア機能が落ちると基底細胞や真皮まで紫外線が到達しやすく、消えないシワやたるみを引き起ここしやすくなります。アンチエイジングの鬼である私にとって、この「肌のバリアを守る」ということは、かなり重要なミッションです。肌のバリアの1つである皮脂膜は、皮脂腺から出る皮脂と汗を原料に作られる天然のクリームです。本来混ざらない皮脂と汗を混ぜてクリーム状にしているのが、天然の乳化剤である皮脂に含まれるリン脂質(レシチン)やコレステロールです。 この皮脂膜を作るのに欠かせないのが、実は皮膚に住む常在菌たちの働きです。皮膚には1兆個くらいの常在菌がいるんですが、彼らがこの天然のクリームである皮脂膜の乳化を助け、皮脂や汗を分解して弱酸性の皮脂膜にしているんです。皮脂膜を弱酸性にしてくれている表皮常在菌(表皮ブドウ球菌やアクネ菌など)達の役割は絶大です。皮膚表面が弱酸性だと、アルカリ性が大好きな黄色ブドウ球菌など、炎症やかゆみの原因になる悪玉菌の増殖を抑制してくれます。もう1つの肌のバリアである角質層は、10層くらいの角質細胞がアップルパイのように積み上がり、その隙間をセラミドなどの細胞間脂質やNMFと呼ばれるうるおい物質でセメントのように埋めて、角質層の水分が蒸発しないような構造になっています。このNMFの40%はアミノ酸なのですが、これも実は肌に住む常在菌が作り出しています。肌のバリアを健全なものにしていくためにも、表皮常在菌達とは仲よくしたいもの。そのためにはどうしたらいいのでしょうか?実は表皮常在菌は乾燥が大の苦手。乾燥することで、善玉菌達が住みにくくなり、善玉菌がいないと乾燥も招きやすいと言う悪循環に陥ります。表皮常在菌が住みやすく、肌バリアを壊さないために一番大切なことは、肌を洗いすぎないことです!!もちろん皮脂が酸化すると肌荒れの原因になったり、シワやシミの原因になりますし、ほこりもついているし、化粧をしている場合もあるし、洗うことは必要です。肌を洗って菌たちが一時的に減少しても、30分も経てば毛穴などに残っていた菌が増殖しますし、皮脂や汗もまた出てきます。ただし、合成界面活性剤の多い洗浄剤で洗いすぎると、皮脂が過剰に奪われ、水分を保持する角質層の細胞間脂質まで減少してしまうことがあります。こうなるとバリアが慢性的に薄くなり、エサがないので善玉菌たちも減少し、乾燥肌、かゆみ肌、シワ肌の原因となります。菌と肌バリアのために大切なこと★合成界面活性剤の多いもので顔を洗わない合成界面活性剤は洗浄剤やクリームなどの化粧品を作る時、水と油を混ぜるための乳化剤で、水にも油にも馴染む性質を持っていて、この働きを化学的にとても強めたものです。クレンジングや洗浄剤に含まれている場合が一番問題が大きいので、特に注意して下さい。比較的合成界面活性剤の量が少ないのがクリームタイプのクレンジングです。化粧を落とす時は、洗い流せるクリームタイプを選び、あまり長く顔に置いておかず洗い流しましょう。私はそもそも合成界面活性剤が嫌なので、皮脂にも含まれるリン脂質(レシチン)で乳化したクレンジングを開発したので、それを使っています。これは合界を使用してない、美容クリームみたいなクレンジングなので、そんなに慌てて洗い流す必要はありません。ただし、こういう合界でないクレンジングを使用する時は、必ず落とすほうのファンデーションも落ちにくいシリコーンオイルやナノ粒子が使われてないものを選ぶ必要があります。化粧をしていない時は、石鹸かクレイジェルかどちらかで洗っています。液体タイプの洗顔料の場合、石鹸だと思っていても石鹸ではなく合成界面活性たっぷりの洗浄剤であることが多いので気を付けて下さい。固形石鹸でも、たまに合界のものがありますが、全成分に、カリ石鹸素地、石けん素地とあるもの、または油脂(オリーブ油などの名称)+水酸化Naもしくは水酸化Kとあるものは、まず石鹸だと思います。ただ、たとえ石鹸でも、洗いすぎは禁物です。冬は特に汗や皮脂も少ないので、朝などは乾燥肌の方は、ぬるま湯洗顔くらいで良いと思います。私は冬の朝はクレイジェル洗顔をしています。これは特別に作った洗顔料なので、冬に使用しても石鹸より乾燥しません。★殺菌成分に注意殺菌作用の強い化粧品を常用していると、善玉菌まで殺してしまいます。ニキビの原因菌と言われるアクネ菌も実は増えすぎない限りは善玉菌と呼べるものです。アクネ菌の異常繁殖は、殺菌しなかったことや、顔を洗わなかったことが原因ではなく、食べ物や生活習慣などによることが多いです。防腐剤がたくさん入っているコスメも、常在菌にとっては嬉しいもではありません。★30分以上の長風呂はしない半身浴をたまにするのは体を温めて、汗もかくので良いのですが、いつもやっていると、これまた皮脂を取りすぎて乾燥を招き、常在菌のためにも良くありません。★皮脂腺の多い個所と、そうない個所を意識して洗う顔の中でも皮脂腺が多いのはTゾーンです。ここは洗顔料をちょっと多めに使用しても良い箇所です。私はスクラブなどを使用する時も、冬はTゾーンにだけ使ったりします。その他の箇所で皮脂腺が多いのは頭皮と背中と胸の真ん中です。陰部も少しは皮脂が出やすい部分ですから、表面は石鹸で洗って下さい。ただし膣の中は強酸性に保たれることで制菌しているので、洗うと逆に雑菌が繁殖しやすくなるので石鹸で洗わないこと。だからシャンプーは、ほぼ毎日しますし、背中と胸の真ん中などはちょっと気を付けて洗いますが、その他の部分は、冬は石鹸&タオルで毎日ゴシゴシ洗うということは必要ないと考えています。週一くらいで十分です。★効果的な保湿をすること洗顔料をちゃんと選び、洗い方を上記のようにすれば、それだけも乾燥肌はかなり治っていきます。その上、化粧品で皮脂膜の補助をしてあげると、さらに乾燥しなくなりますし、皮脂の酸化や紫外線の害を防ぎ、抗酸化作用でアンチエイジング効果もあります。選ぶときに気を付けたいのが、合成界面活性剤を多く含んでいないこと、それからシリコーンオイル(ジメチコン、メチコン、シクロメチコンなど)でなく、ちゃんと植物オイルが配合されていることや、グリセリンやヒアルロン酸やアミノ酸、糖類、セラミドなどの天然保湿成分が含まれていることが重要です。更にオーガニックの植物成分が含まれている化粧品にはカロテノイドや天然ビタミンE、エラグ酸、ケルセチンをはじめとするフィトケミカルなど、肌のアンチエイジングに嬉しい抗酸化物質が多いです。★汗をちゃんとかけること空調が整った部屋でいつも過ごして、運動不足で汗をかかないと汗腺の機能が落ちていきます。定期的に運動したり、時々岩盤浴や温泉に行ったりして、汗をかくことは大切です。ただしベタベタした汗をかいて、そのままにしておくとかゆみの原因になりますので、汗をたくさんかいたら、洗い流したり、優しく拭いたりしましょう。皮膚の常在菌が住みやすい、肌バリアを壊さないスキンケア!育菌、育バリヤがアンチエイジングには欠かせません!!
2014年01月16日
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みなさん、こんにちは。残暑厳しいですね。異常気象だと毎年報道されているような気がしますが、人類はどこへ向かっていこうとしているのでしょうか。あいかわらず戦争が大好きな人たちがいます。遺伝子を組み替えてまで農薬の量を増やし、種と食料を支配しようとする人達がいます。製薬会社から巨額の資金を受けて、嘘の論文を書く医者がいます。事故が起きた原発では、格納容器の中に溶け落ちた炉心がどこに行ったかも分かっていないし、人が近づくことも出来ない中で、なんとかこれ以上溶けないように、上から水を2年間ひたすら入れています。なんにも収束しちゃいません。だけど格納容器にも穴が開いているから、高濃度に放射能汚染された水が溢れ出て、水をタンクに保管していたんだけどタンクからも水が漏れて海にどんどん流れてしまっているという絶望的な状況です。それなのに自民党はまだ原発を動かしたいらしいし、五輪招致に影響するからと汚染水の審議まで先送り。記録的な暑さだったこの夏も、国内で動いている原発はたった2基だったにもかかわらずです。要するに原発問題はエネルギー問題ではないんですよね。こんな事故を起こし収束もしてない状況だと言うのに、事故を起こした原子炉をアメリカのGE社と共同で作った日立と東芝はまだ原子炉を作っています。東芝は2015年までに25基、日立は2030年までに38基、三菱重工は2025年までに2基の原子炉を作る計画を立て、それを海外に輸出しようとしており、安部政権が強くこれを後押ししています。うーん。すみません、のっけから暗い話題で・・・・もちろん、こんな世界を作り上げたのは、今ここに生きる私達です。誰かのせいには出来ません。だから出来る限り、これまでの価値観ではない、新しい時代の扉を開いていきたいと決意しています。自分に出来ることはちっぽけだけど、その夢を見ているのは一人じゃないって信じています。さて、私が作った初めての固形石鹸がやっと完成して、先日イメージ写真の撮影をしてきました。↑こんな感じでーす♪妖精が森の中のすみかに、そっと隠している秘密の石鹸のイメージ。石鹸の原料のオイルは必ず肌に残ります。それなのに、動物性の脂や、酸化した廃油、植物油だけど石油系の溶剤や薬品を使用した栄養価のない油が使われていても、同じ石鹸。固形石鹸は開封後は無防備な姿になるのに、酸化の早いオメガ3やオメガ6脂肪酸の多い油を使用するのも石鹸には適していません。だから使用するオイルはオイル美容液でも使用するカメリアオイル、モリンガオイル、アボカドオイルなど、どれもオーガニックで圧搾法という最高グレードの原料にしようと思いました。これらのオイルは栄養価が高く、オレイン酸主体の組成で酸化しにくい特徴があります。更に、ココナッツオイルやオリーブオイルなどメインの油以外の油脂も、使用する精油や植物パウダー、蜂蜜などもすべてにおいて質の高いオーガニック原料を選びました。ただ、いくら原料だけを最高のものにしても、製造方法によってはその原料が活かされない結果となります。せっかくオイル美容液のような油を使うのであれば、高熱で釜炊きせず、塩析もせずに自然に熟成させる「コールドプロセス製法」がやっぱり最適。これならば油脂の有効成分が劣化せず、グリセリン・ビタミン・スクワレンなどの保湿成分が残り、保湿力の高い石鹸を作ることができます。かなり素晴らしい石鹸が出来て、鬼的にも大満足です♪化粧品を作ることって本当に楽しい。植物が持つフィトケミカルに出会うことは、一種の魔法みたいな気がするからです。白魔術とは、実はハーブや自然界の働きを駆使して、自然治癒力を高める知恵でもあったと聞きます。こうした魔法をちょっと生活に取り入れるだけでも、美容や健康にとても影響があると思います。それを思い知った事件がありました。実は7月の初めに、うちの息子が目の下を3針も縫うケガをして・・・友達が学童で振り回していた「羽子板」のフチで、ザクッと切れたのです(>__
2013年09月04日
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みなさん、こんにちは。厳しい残暑、元気でおすごしですか?私はこのお盆は、久しぶりにだいぶ休みましたよ。あんまりどこへも行かず、家族で映画やミニキャンプに行くくらいで、あとは双方の親を東京に呼んで温泉とかね。なんかリフレッシュした~!で、治療院が始まり、またいつもの日常を頑張ってます。そういや最近、あんまり自分の普段の写真を載せていないと思い、久しぶりに載せます。木に囲まれたうちの治療室です、普段ここで施術しています。最近美容院にも全然行っていなくて、またこのように適当にゴムでしばったひっつめ髪となってまして、いい加減にしようと思っていますが、夏は楽なんだな、これが!最近のわたしの傾向としまして、基本チークが濃いめです。春にクランベリー粉末のチーク出してからは、こういう感じになっています。しかも、レシピ本で出会ったメイクさん、佐野ヒカルさんの影響で、正面に入れます。45にもなると、頬がこけてきがちなので、出来るだけふっくら見せるために、チーク正面入れ必須です。グロスも日本むらさき草の紫根のピンクグロスのみです。口紅は全然つけませんが、唇は血液の色が透けて見えている箇所なので、血液サラサラを頑張れば、グロスだけで口紅つけているみたいに見えます。そうだ、今日はよい機会なので、この唇ケアについて書いてみたいと思います。唇は他の皮膚と違い、粘膜に近い性質を持っています。普通皮膚には紫外線や外敵から守るための頑丈な角質層や皮脂を分泌する皮脂腺と皮脂膜があるのですが、唇には皮脂腺がないので皮脂膜もなく、うぶ毛もなく、角質層もものすごく薄いのが唇です。そのため、皮膚を保護するバリアがほぼないという、ものすごくデリケートな場所なのです。守ってくれるバリアがないので、真皮の毛細血管の血流が透けて見えて、唇は赤く見えるわけです。こんなにむき出しの弱い場所なのに、唇があまり日焼けしない理由は、肌を守るためのメラニンが作られる量がとても少ないからです。ちなみに唇の色は血液のヘモグロビンの量と、この少ないメラニンの量で決まります。一般的に上唇より下唇のほうがヘモグロビンが多いので、たいていの人は下唇のほうが赤く見えます。ヘモグロビンは、鉄を含むヘムという赤い色素と、グロビンというタンパク質から出来ていまして、貧血の人はそのため唇の赤みが少なくなります。ここ数年のミネラル強化で、ずいぶん唇の色が良くなったのはそのせいもあると思います。麻の実ナッツ、モリンガ茶、煮干し、あごだし、ハトムギ全粒粉全開!!さて、問題は唇のあまりのバリアのなさです。皮脂膜もない、角質は薄い、メラニンは少ないとなると、紫外線の影響をもろに受けてしまいます。ただメラニンが少ないので、それが分かりにくいだけです。唇は日焼けすると乾燥し、ひび割れたり腫れたりします。それがひどくなると、少ないながらもメラニンが発動して色素沈着して色がくすんできます。乾燥が気になる冬場と違い、夏はついつい油断しがちですが、紫外線の観点からは夏こそ唇ケアが大切。まずは良質な植物オイルが含まれたリップクリームやリップグロスで皮脂膜を形成してあげて、バリアを作ってあげることが大切だと思います。でもUVカットを気にするあまり、ここにナノ粒子の酸化チタンなんかを塗って紫外線を乱反射させようっていうのは、ちょっと私は嫌なんですよね。だってそれでなくてもバリアのない個所に、それでなくても皮膚細胞より小さいナノ粒子を・・・・しかも唇に塗ると、必ず口の中にも入るじゃないですか。体内に入ると代謝が難しい酸化チタンのナノ粒子を・・・・いやー、やっぱりそれだけは勘弁です。となると、紫外線からの防御作用のあるシアバターとか、レッドラズベリーオイルとか、しっかり皮膜してくれて血流を良くするひまし油とかが最適と考えています。あと出来たら色素も、いろいろ問題のあるタール色素やコチニールじゃなく、紫外線からの防御作用のある紫根とかアスタキサンチンなんかでつけてあげると、更に最強なんじゃないかと考えて、私はグロスを作っているんですけどね。唇はこのように、バリアがない、皮脂膜ないという超敏感な場所であるのに、発がん性が指摘されることが多いタール色素(合成着色料)を塗るというのは、どうしても私は考えられません。大阪大学の木下良順さんがタール色素を動物実験に使い、肝臓ガンを作ることに成功して以降、かつて日本で許可されていた24種類もの食用のタール色素は、現在12種類です。1965年に赤色1号が発ガン性、同じく赤色101号に発ガン性、66年に赤色4号、5号、橙色1号、2号、黄色1号、2号、緑色1号が安全性に強い疑い、そして黄色3号に発ガン性など、続々と危険性が判明して禁止になりました。ちなみに現在も食用で日本で許可されている赤色2号ですが、アメリカでは発がん性があるとして使用禁止です。アメリカのFDAが赤色2号を0.003~3%含むエサをマウスに131週間投与したところ、44匹中14匹にがんの発生が認められ、「安全性を確認できない」として使用禁止になりました。ところが日本ではこの実験データを受け入れず、いまだに使われています。マウスに赤色2号を投与したら、妊娠率が低下し死産率が高まったという指摘や、1972年に世界保健機構(WHO)でソ連の学者が赤色2、102号は「動物実験の結果、死産や妊娠率の低下など遺伝上悪影響がある」と指摘していますが、いまだに食品にも使用されています。ところがなんと!化粧品成分として許可されているタール色素は、こんなもんじゃありません。なんと83種類もあります。そのうち口紅に使っていいのは58種類です。食用で24種許可されていたタール色素が続々と発がん性が指摘されて、12種類だけになっているというのにですよ?ノルウェーやスウェーデンではタール色素は全面使用禁止ですが、日本はまさにタール色素天国と言えます。そんなこんなで、唇にタール色素というのは、鬼的にあり得ないと思っています。唇が黒ずんでいるという悩みを持っている方もいらっしゃいます。これにはいろいろな理由があるのですが、このタール色素が原因のことも多いです。タール色素にはたんぱく質を壊しやすい性質があるものもあり、旧表示指定成分になっていたほどアレルギー性もあるので、合わないのにつけ続けていると炎症が起きて接触性口唇炎となったり、外部からの異物の侵入を防御するためにメラニン色素が増殖します。これが色素沈着すると、唇が黒ずむ原因となるのです。色が薄い口紅でも関係ありません。色素沈着とは口紅の色が沈着しているんじゃないんです。成分が合わず、刺激と炎症でメラニンが沈着して起こるのです!また、口紅を落とそうとしてゴシゴシこするという行為も、繰り返される摩擦で、メラニンが発動してしまい、色素沈着を引き起こすことがあります。最近の口紅は特に化学的な処理をされて、落ちにくくなっているのでやっかいです。これは実は唇だけのことではなくて、皮膚が薄いまぶたも、アイメイクを落とすために毎日ゴシゴシこすっているとメラニンが発動して色素沈着して黒ずんでいきます。まぶたの筋肉ミューラー筋は一度伸びると、なかなか元には戻らないのですが、目をこするという行為は、ミューラー筋にとってもっとも最悪で、まぶたのたるみの元なので注意したいですね。それから唇をなめるという行為でも、よけいに唇が乾燥して荒れて、悪くすると色がくすんでくることがあります。唾液で一瞬潤っても、それが蒸発する時に唇の水分も奪う上、唾液には消化酵素と塩分があるので、舐めすぎると「舌なめずり皮膚炎」などの炎症を起こす場合すらあるのです。また喫煙をするとメラニンの生成を抑制するビタミンCが破壊されることや、煙草に含まれるタールの影響で唇の色が悪くなる場合があります。唇のターンオーバーは3日~7日で早いサイクルなので、回復も早いのが嬉しいところ。手遅れになることは少ないので、今日からでも正しいケアをしてあげて、うるうるツヤツヤになりましょう!!
2013年08月23日
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みなさん、こんにちは。暑いですねー。私はようやく時差ぼけも収まり、名古屋のトークイベントも終わりまして、いつもどおりの日常が戻ってきました。日替わりでカイロの治療院とオーガニックコスメの会社に行ったり来たり。福岡のうきは市のアムリターラ農園で、先日みんなで田植えした田んぼです↑すっごく成長してます!稲踏みして育てた苗なので、心なしか太いですよね。台風でも倒れなさそう。↑ジャンボタニシくんの卵です。かわいいピンク色♪稲が太いから食べにくいので、タニシ君はもっと細い水草だけを食べてくれます。なんてすばらしい自然界の相互作用なの~!(^o^)そして!ついにローマンカモミールも収穫を迎え、陰干ししたのちに、エキスの抽出工場に入りました。ローマンカモミールには美白や抗糖化作用があるのですが、他にも美白に効果的な植物原料をいろいろブレンドしたシリーズを企画しています。まだまだ時間はかかりそうですが、良いものを作りたいです。ところで美白と言えば・・・・ロドデノールという成分の「まだらに白くなる」という被害、ずいぶんと拡大しているようですね。まだらに白くなるという言い方では分かりにくいですが、要するに肌の色がところどころ抜けてしまう「白斑」という症状です。被害にあわれた方の一日も早いご回復を願っています。ロドデノールは化学名で言うと4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノールという成分。自然界の植物にも、メグスリの木や白樺樹皮などにも存在します。でもね、存在するというだけで、それはロドデノールとは違います。ロドデノールはあくまでも自然界に微量に存在する成分を真似て「化学的に合成した」成分で、その純度は99%なんです。そんな純度のものは自然界にはありません。天然のものと、その天然の成分の中から美白に特化した成分だけを人工的に真似して化学合成したものは、濃度が全然違いますし、そもそも同じものというには語弊があります。例えて言うと「さとうきびジュース」と「白砂糖」以上の違いがあると思います。この場合まだ両方天然由来とも言えるので、ちょっと違いますね・・・・「さとうきびジュース」と「サッカリン」、「メープルシロップ」と「アスパルテーム」って感じかな。サッカリンには発がん性、アスパルテームには神経毒の疑いがかけられていますが、歴史のない合成成分の怖さがこれです。だからこうした思わぬ出来事も起こる可能性があります。天然成分にも毒性のあるものはもちろんあるけど、長い歴史の中で性質が分かってかなり分類されていますし、淘汰もされています。ロドデノールの働きはチロシナーゼ酵素の阻害です。チロシナーゼはメラニン色素の前駆体であるチロシンを酸化させてメラニンを作るのですが、それが阻害されてしまうので、メラニンを作れないのです。メラニンはこのブログでもよく書いているように、アンチエイジングの本当の敵ではありません。メラニンは実は真皮を守るためのバリアなんです。メラニンが基底層で作られて紫外線をブロックしてくれるから、その下の真皮の繊維芽細胞が守られる。繊維芽細胞こそがコラーゲンやエラスチンを作りだしている若さのみなもとです。もちろんメラニンが発動するほど紫外線を浴びることは、紫外線が真皮まである程度差し込んでいることも意味するので問題ですが、それが問題であって、メラニンが一番の問題ではありません。メラニンが多い有色人種のほうが、肌の衰えが遅いのは、メラニンが真皮を守ってくれているからです。もちろんシミの部分を早く治したい場合は、チロシナーゼ酵素を阻害してメラニンを作れなくする作用があるものを上手に使ってあげるというのも1つの手だとは思います。こういう作用のある天然の植物エキスもいろいろあります。でも問題の成分は、化学合成成分で肌を「漂白」「脱色」するという感じに近い発想ですよね。ハイドロキノンでも同じような問題が以前ありましたが、1日も早い原因の解明を望みます。私も一時期、医薬部外品の美白コスメを作ろうかと思ったことがあって、いろいろ調べたことがあります。美白と正式に名乗るコスメを作るためには、医薬部外品を取らないといけないのですが、医薬部外品の美白成分に許可されている成分は、ほとんどが化学合成のものなんです。新しく申請するには2千万くらいかかるそうで、すでに許可されている成分で特許が切れて使えるようになっている成分だと、例えばアルブチンだとしたら合成成分しか認められていないのです。それが嫌だったら独自に無農薬の「コケモモ」から植物発酵エタノールで抽出すればいいのですが、それと合成のアルブチンが同じかどうかを徹底的に検査するのにまた2千万くらいかかるそうです。しかも美白作用の検査ではなく、純度を調べるのが主だと。要するにコケモモエキスではなくその中のアルブチンだけが濃縮していないとダメという。まぁ医薬部外品だから基本的に「薬」の発想しかないんですよね。美白成分として未登録でも、効果が原料メーカーの検査で実証されている植物エキスは天然原料やオーガニック原料の中にも結構あります。キャッツクローエキスのAC-11なんかも、その1つです。(UVB照射により紅斑を発生させた後、AC‐11含有製剤による皮膚の色調変化を見た結果、AC‐11は、コウジ酸と同等以上の美白効果が得られた。)AC-11は刺激のあるアルカロイドは含まれないものの、熱水抽出というアナログな抽出法でキャッツクローの樹皮を粉末化したエキスです。純度の高い化学合成成分や、チロシナーゼ酵素の阻害作用を持つ成分だけを取り出して濃縮するといった不自然なことをしなくても、このような効果があるものもいろいろあります。こうした植物エキスを使う事でも、メラニンの生成をゆるやかに抑えたり、トーンアップさせたり、炎症を抑えることは出来るのです。でも医薬部外品は医薬品の発想から派生しているものですから、化学物質使って合成するか、天然由来でも、その成分だけを取り出して不自然に濃くしないといけないんです。そこまで不自然な成分になると、やはりリスクはつきものなのかなーと今回の件であらためて思いました。帽子やサンスクリーンで紫外線を出来るだけ遮断して、過剰な日焼けを避け、ターンオーバーを正常にして、メラニンを含む古い角質を少しずつ除去していくというのが一番自然です。そういうものを複合的に使用して、くすみ抜けして自然にトーンアップするオーガニック美白コスメをこれからも作っていきたいなと思っています。もう1つ、ここ1年近く試作を繰り返しているものがあります。それは固形石鹸なんです。実は私は、これまであんまり固形石鹸が好きではありませんでした。もちろん体洗う用には使っていましたが、顔用としては結構皮脂を奪いますし、油が酸化していることが多いのも気になりました。石鹸の主成分はオイル。しかもそのオイルは必ず肌に残ると言うのに、オイルの素性がよく分からないものも多く、オーガニックであっても紙のパッケージに入れてあるだけのものは、たいてい油が酸化臭。秘伝のレシピで作った高級石鹸で、オーガニック石鹸だと売り出していたので、もちろん原料は全部オーガニックだと思っていたら、オリーブオイル以外の油や精油やエキスはまったくオーガニックじゃないということが分かり、愕然としたこともあります。オーガニック風な自然な雰囲気で売られていて、イメージだけで勝手にオーガニックだと思っているものが、世の中には結構あると思います。でもオーガニックかオーガニックじゃないかの違いって、実はかなり大きい話です。まず原料の値段が2倍~7倍違います。品質的にも農薬の問題だけではないんです。例えば油の場合、抽出法が石油系溶剤のヘキサン抽出である可能性すらあります。そうなるとヘキサンには急性毒性があるので、200度以上加熱して蒸発させてしまわないといけませんが、どんなに加熱してもほんの少しは残ってしまうそうです。そんなことしていると油にガム質が生じるのでリン酸、クエン酸、シュウ酸などで除去し、カセイソ-ダなどでアルカリ処理を行ない、活性白土で漂白し、更に230度~240度で加熱して脱臭。最後にBHAやBHTといった合成の酸化防止剤(発ガン性が指摘されている)が添加され、出来上がり。下手したらこういう栄養価がかなり飛んでいる油が使用されている可能性もあるわけです。油の素性って、本当に大切。しかもそれが酸化しやすい組成の油では、どんなに優れたオイルでも石鹸の原料には向きません。例えばオメガ3脂肪酸の多い油なども、食事に使用したり、カプセル入りの美容オイルならいいけど、石鹸に入っているのを見ると「ええっ!」って思います。石鹸のオイルは必ず肌に残るのに、廃油石鹸とか牛脂石鹸とかもないわ~と思いますね。でも固形石鹸ファンの方も多く、リクエストも頂いていたので、では鬼流で究極の石鹸を作ってみよう!と決意して手がけてからが時間がかかりました。まず使用する油はオイル美容液でも使用するグレードのオーガニックオイル。オレイン酸主体のものや飽和脂肪酸の多い、酸化しにくい肌馴染みの良い組成のオイルを吟味します。一番多く使う油以外の、ヤシ油やシアバターなどすべての油も精油もエキスもオーガニックです。製造方法は、もちろん加熱せず機械も使わない、枠練りのコールドプロセスです。こうすることで素材の栄養価が壊れず、グリセリンの多いつっぱらないマイルドな石鹸が出来るんです。カットした後、更にマイルドにするために熟成させます。でも泡立ちも良くしたいので、しっとり感と泡立ちの絶妙なバランスを取るための試作が続きました。もう1つのテーマが保湿力と、香りの良さの両立。栄養価の高い重めのオイルを使用すると、精油の香りのたちが少し悪くなるんですが、これを両立したくって、ギリギリの調整を続けました。石鹸のレシピが完成する頃には、私はすっかり石鹸好きになっていました。今まで顔を固形石鹸で洗うのは嫌でしたが、これなら顔を洗っても全然つっぱらず乾燥もしないし、洗った後はくすみ抜けします。問題はパッケージです。いくら酸化しにくい組成の抗酸化力の高い油を使用しているとはいえ、空気に長くふれていると、開封前に多少酸化が始まってしまいます。それに出来たら紫外線からも完璧に守りたいし・・・・↑そう考えると、このような真空アルミパックにする仕様になってしまいました。うーん、ウルトラマンみたいで、雰囲気は全然ないけど、最高の石鹸にするためにはこうするしかありません(@_@;)やっといろいろデザインもかたまってきて、9月には出すことが出来そうです。あ~、ここまで長い道のりだった~\(~o~)/オーガニック原料をたっぷり使って、至福のアンチエイジングコスメを作るってやっぱ楽しいっ!!
2013年08月02日
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みなさん、こんにちは。梅雨がシトシトとせまってきていますね。でも、それも恵みの雨。基本的には春から初夏にいたるこの時期は大好きな季節。植物が元気で花が咲き、世界がウキウキ輝いているように見えます。コスメの会社の方でやっている福岡県浮羽の畑でも、ローマンカモミールの花が咲き始めました。↑ローマンカモミールはジャーマンカモミールと違い、花だけでなく茎や葉もいい香りがします。要するに全身に香りがあるのです。だから葉をさわっただけで香りが手に移ります。本当に、なんてロマンチックなハーブでしょう!その上、美白や糖化防止にも威力があることが分かってきています。さて、浮羽ではハーブ畑以外にも野菜畑もやっていますが、この6月にいよいよ田植えもやります。私もふくめ、東京にいるスタッフも全員で行くのですが、現地で管理をお願いしている大介君と、いろいろアドバイスをして下さっている浮葉の自然農の神様 江藤さんがお米の苗を育ててくれています。無農薬でやっている田んぼでも、苗はよそから購入したり、業者にまかせたりするところもあるようです。有機JAS認定のお米の場合は、農薬や化学肥料は許可されたもの以外は使いませんが、この育苗の土にいろんな有機肥料が入っていたりするそうですし、育苗器で育てるとしばらくは太陽にもあてず、重ねた箱の中で加温されてハウスで育つそうです。それに対して苗代で育てるということはどういうことかというと、最初だけ少しシートをかけますが、基本的に外で太陽の真下で育てるんですね。温室で育てた苗に比べて成長は遅いですが、あえて自然にさらすことで病気や虫にも負けないしっかりとした稲に育つようです。↑江藤さんの育苗はとても変わっていて、なんと麦踏みならぬ「稲踏み」をするのです!除草剤を使わない代わりに、九州の自然農ではジャンボタニシくんに草を食べてもらう農家さんが多いのですが、稲の茎が柔らかいと、タニシ君に稲まで食べられてしまうことがあるそうです。それを防止するために、こうして稲踏みすると稲の茎が固くなり、タニシが食べないんだそうです。いやーすごすぎます、恐れ入りますよー↑ひゃー\(◎o◎)/!試練に耐えて、つ、強くなって!もうすぐ会えるからね!さて、開発がものすごく大変だったピンクのグロスのお話を少し。やっと、やっと6月12日に発売になるんですよ~!\(~o~)/長かった・・・本当に長かった・・・・コスメブランドをやり始めた頃から、ピンク色のグロスを作るのがずっと夢だったんです。発がん性が指摘されることが多い合成着色料を使用しないのは当たり前なんですが、ナチュラルコスメでピンクのグロスや口紅といったら、もう当たり前のように使われるコチニール色素も、えんじ虫をすり潰した赤い体液で出来た色素なので、これを口に塗るのは抵抗があって。↑えんじ虫ちゃん 控えめな大きさで(>_
2013年05月30日
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みなさま、こんにちは。季節外れの雪が降る地域があったり、ちょっと不思議な春ですね。わたしは先週、神奈川から世田谷区へと引っ越しました。まだダンボールの山積みの中で、このブログを書いています。またマンションなんですが、とても古いマンションなので庭が広くて40平米もあります。それを見た時、ここで畑が出来るなー!と。神奈川でも畑をやっているのですが、そこは今は土壌改良のために小麦畑になっているので、日ごろ食べるレタスとかの葉物系野菜を、庭で育てることが出来たらと思いました。土を測ると、200ベクレルありましたので、また少し土を削って、上からベクレルフリーの土を盛り、すでに種蒔きして、カブやサニーレタスは芽が出ています。息子は転校を嫌がるかと思ったのですが、まったく嫌がらず3日くらいで新しい学校にもすっかり馴染んでしまい、むしろ前より楽しいみたいでウキウキと通っています。学校が楽しいからって、すごく早い時間から登校するんですよ。そんな早く行って何してるのかと聞いたら、友達とウサギを見たりしていると言っていました(笑)子供の頃人見知りだった私とはまったく似ていなくて驚きますが、とにかくよかったです。あいかわらず目まぐるしい日々です。料理の本の色校正が上がり、最終チェック中。全ページカラーなのですごくきれいな本で、5月22日発売です。7月にもう1冊新刊が出るため、それもやっています。こちらは漫画家の方が、私のメソッドを漫画化して書く感じで、しかもその漫画がコテコテの昔風な少女マンガで、私自身がキャラクターで出てきて、なんというかちょっと笑える感じでかなり面白いです(笑)そしてそして、実は5月半ばには、ものすごい美容液を出すので、今その撮影やらwebページなどの準備がすすんでいます。これ何だとおもいます?イチゴです、イチゴ。イチゴ丸ごとを美容液にしてしまったものです。私の化粧品を作ってくれている方は、本当に面白い方で。ただ安全なコスメを作るだけでなく、新しいいろんな研究をしているのです。薬剤師さんで元々は大学で薬学の研究をしていた人なのですが、微生物で放射性物質を無害化する研究をしていたり、ゼータ電位やソマチッドの研究をしていたり、もう話をしていると楽しくて仕方ありません。ハーブや精油にもめちゃめちゃ精通していて、香りの感性は尋常ではありません。そして、ずっとされてきた研究の1つが、このたび実を結びました。それが、植物の中の生体水を丸ごと取り出すということです。普通、芳香蒸留水と精油を作るには150℃以上加熱され、植物を通過した水蒸気を急激に冷やすことで精油成分と蒸留水成分が分かれて取り出されます。これが通常のフローラルウォーターです。ところが、これをわずか35度という低温でやってしまったんですよね。山の上など、標高が高く気圧が低い場所でお湯を沸かすと、通常より低い温度で沸騰します。この原理を利用して蒸留器を減圧していくと、なんとわずか35度という人間の体温程度の低温で植物を蒸留することが出来たのです。この方法で取り出された生体水は、通常の100度以上に加温された芳香蒸留水や搾っただけの果汁を超えた存在です。通常の蒸留水はほとんどが水ですが、この水は、ほぼ100%が植物の中に存在していた成分だけで出来ています。果肉以外のものは、香りの成分すら生体水のほうにほとんどすべてが濃縮して取りこまれますので、普通のフローラルウォーターの香りよりずっとずっと濃い香りです。なんというか、フローラルウォーターじゃなくて精油のほうみたいな感じですね。35度までしか加熱していないので酵素が壊れずに残っていることも大きな特徴です。それに熱に弱いビタミンなどもほとんどそのまま存在しています。↑ちぎったキャベツの葉を土に置いておいて、そこにキャベツからこの方法で取り出した生体水を、霧吹きでスプレーしていたら、なんとキャベツから根っこが生えてきたそうです。普通、あり得ませんよね?要するにこの生体水は、その植物を生かしていた生きた栄養と酵素がそのまま含まれた、命の水ではないかと思うのです。果物で作るのがおすすめだと聞いて、絶対イチゴがいい!って叫びました。ちょうどその頃イチゴが旬だったのと、なんせイチゴなら香りが最高な上に、ビタミンCも多いし、美白に嬉しいエラグ酸とかも豊富じゃないですか。嗚呼、なんて素敵なんだろうと、すでにうっとり。↑EM農法の無農薬のいいイチゴが手に入ったからと、さっそくイチゴの生体水を作って頂きました。送られてきた生体水は、もう想像以上にあまりにもイチゴ!イチゴそのものの香りです。生体水は飲んでもめっちゃ元気になるそうなのですが、肌につけてもすごく浸透が良いのが驚きでした。この方法で取り出した生体水は「表面張力」がとても低いことも特徴です。液体には表面を出来るだけ縮めようとする性質があり、その力を表面張力と言います。同じ体積で表面積が一番小さいのが球形なので丸い水滴が出来るのです。丸くなる力が強いことを表面張力が高いと言います。分子の運動が活発になると表面張力が低くなるのですが、この生体水は活性が高く生きているので表面張力がとても低いそうです。表面張力が低い水は、すごく肌への浸透が良くなります。表面張力が低いから、精油など本来なら水の中では分離するような成分が分離せずに、そのまま水の中に溶け込むことが出来るのです。何から何まで、常識を超えたところにあるものだなーと思います。この生体水は化粧水として使うより、美容液にする方が更に効果が上がると聞き、今回はヒアルロン酸や希少なブナのハチミツ、ハマナスのエキスなども入れてもらい、トロリとした美容液に仕上げて頂きました。香りはもろにイチゴです。美容液の試作を使ってもう1か月半くらいたちますが、かなり透明感が出てきました。ただ、これは旬の国産無農薬イチゴだけを使っているので、数に限りがあります。作れるのは500個だけです。でも、この方法でいろいろな無農薬フルーツから生体水を取り出せるので、その季節の旬のオーガニックフルーツで作るシリーズにしようと思っています。その季節のもぎたてのフルーツの、酵素が生きた生命水で美容液を作る!嗚呼、もうワクワクしてきました\(~o~)/ところで、この表面張力についてもう少しお話します。食器を洗う時、水よりもお湯のほうが汚れが落ちますよね?あれは水よりお湯のほうが表面張力が低いからなのです。水よりお湯のほうが界面活性力も高くなります。だからお湯の方がいろいろなものがよく溶け込み、混ざります。表面張力が低い水と言うのは、体内の余分なコレステロールや中性脂肪や、脂肪部分に蓄積されているダイオキシンや農薬などの有害物質を排出するパワーがあると言われています。ただ、だからってお湯を飲んでも、お湯は体内に入って冷えてしまいますから、すぐに活性は落ちます。減圧蒸留の植物の生体水は、常温でありながら活性が高くて表面張力が低いということが最大のポイントです。この生体水には遠く及びませんが、実はミネラルウォーターの中にも、こうした表面張力が低めの水があります。☆アラスカ氷河の水 クリアアラスカングレイシャルpH7.9-8.1 硬度81mg/L 25000年前にできたエクルートナ氷河より採水し 外気に触れることなくボトリングされた珍しい氷河の水。界面活性力、酵素活性値も高い。☆リシリアナチュラルミネラルウォーターpH値 7.7 硬度14.1mg/L北海道の利尻富士に降り注ぐ雨や雪解け水が地下に浸み込み、永い年月をかけて地下でゆっくり育まれた湧き水。ケイ素が多く界面活性力、酵素活性力も高い。酵素活性とは、活性酸素を消去するSOD酵素を活性化させることが出来る水だということ。松下和弘博士と国立感染症研究所(厚生労働省)の主任研究官であった加藤賢三博士と共同研究で、飲んだ水は1分間で脳と生殖器にいき、皮膚には10分後に到達し、心臓や肝臓などの臓器には10分~20分後にいくことが分かっているそうです。野菜や果物、食べ物ももちろん大切ですが、そもそもの話として、私たちの身体は70%は水で出来ています。そう考えると、つくづく水って大事だなーと思いますね。ミネラルウォーターや飲み水のことだけでなく、食べものに含まれている水や環境中にある水、すべてが重要です。地球上にある水は、増えも減りもしません。いつも同じです。地球上の水は、固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)の3つに姿を変えながら、空と陸、海とのあいだを行ったり来たりしています。農薬や放射性物質、化学物質で環境を汚すことは、やがてはすべて私達自身にかえるということ。地球上の水も、体の中の水もきれいにしたい!!そして酵素が生きた、いのちの水で肌もイキイキさせたい!!ブログ村人気ランキングへ
2013年04月25日
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これより後編です。もう1つ見てみましょう。水、グリセリン、水添ポリデセン、BG、トリエチルヘキサノイン、ワセリン、エチルヘキサン酸セチル、ジグリセリン、水添レシチン、ベヘニルアルコール、ジメチコン、パルミチン酸セチル、セラミド2、セラミド3、フィトステロールズ、ステアリン酸、ザクロ果皮エキス、乳酸桿菌/ローヤルゼリー発酵液、水溶性コラーゲン、加水分解シロバナルーピンタンパク、グルタミルリシン、ポリHEMAグルコシド、カルボマー、キサンタンガム、水酸化K、トコフェロール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン これもシリコーンオイルと、水溶性ポリマーと、石油由来の油がメインですね。これも美容クリームです。(今回検証してきた全成分は、そのままではどこのブランドか分かってしまうので、あたりさわりのない成分を1つか2つ削除して掲載しています)いやー、久しぶりにケミカルコスメの全成分を調べましたが、あいかわらずすごいですね。特に合成油のシリコーンオイルの多用が、以前よりも目立つように思います。シリコーンオイルは皮膜性が強いので、まだメイク用品に入れて落ちにくくする目的であれば、わからなくもないのですが、この3つは基礎化粧品で、しかも夜にも使う美容クリームなのです。シリコーンオイルは撥水性の強い皮膜を形成し落ちにくいし、微生物が住みにくい環境を作ります。皮膚に住む常在菌は、皮膚のうるおい物質を作り出したり、弱酸性にして悪玉菌の繁殖を抑えてくれているので、結果的に乾燥肌、敏感肌を招くことも。「1年間ワックス掛け不要!」とか書いてある車用WAXに入っているのがシリコーンオイルです。どんだけ皮膜性、撥水性が強いか分かりますでしょうか?その上、ナノ粒子の酸化チタンが入ったサンスクリーンやファンデーションを上から塗れば、落ちにくさは最高潮です。これを落とすために、合成界面活性剤が20%くらい入った、合成洗剤みたいなクレンジングを使い、肌バリアはどんどんゆるまって乾燥し、皮膚の善玉菌も減り、肌が弱酸性を保てなくなってしまいます。肌バリアの役割●肌表面からの異物の侵入を防ぐ●体内の水分の蒸発を防ぐ●紫外線をある程度反射させる肌のバリアを守ることで、異物の侵入を防ぎ、体の中から上がってくる水分をキープ出来、紫外線からの防御力も上がります。ケミカルピーリングをやったあと、美容皮膚科の先生は「紫外線に出来る限り当たらないようにして下さい」と強く注意するようですが、それはバリアが弱まることで、紫外線が皮膚の中まで到達しやすくなるからなのです。肌のバリアである皮脂膜と角質層、有棘層がまず紫外線を反射させて、中に紫外線が入り込まないように守っています。バリアが薄くなったら、紫外線が肌の中まで到達し、基底層や真皮の繊維芽細胞を傷つけやすくなります。これこそが、アンチエイジングの一大事です!シリコーンオイルはプラスチックを作る時にポリエチレンやポリプロピレンなどの重合助触媒としても使用されますし、プラスチック成形時の成形性向上のための添加物としても使われます。プラスチックの会社の方にシリコーンオイルが女性の基礎化粧品に使われていると話したら、すごく驚いていました。どうして?信じられない、意味が分からないとあきれていました。こういうものを使ってきた方が、例えば以下のようなオーガニックコスメを使ったら・・・水、アボガド油、ステアリン酸グリセリル、シア脂、ヒアルロン酸Na、アルガニアスピノサ核油、グリセリン、ステアロイル酸Na、月見草油、ヒマワリ種子油、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸、トウキンセンカ花エキス、ウイキョウ果実エキス、スギナ葉エキス、オリーブ葉エキス、ニオイスミレ葉エキス、オレンジ油、パルマローザ油、ダマスクバラ花油、ソルビン酸K、クエン酸 植物性の合界は入っていますし、エコサート認証がOKしている合成防腐剤は入っているのが鬼的には気に入りませんが、シリコーンオイルはゼロで、オーガニックの圧搾法のオイルがこんなに入っている段階で、もうかなり感動的な使い心地になると思います。こうした良質のオイルは、むしろバリアを強化するし、紫外線があたった時に皮膚に生じる活性酸素を消すカロチノイドや天然ビタミンEなども豊富です。その上、オーガニックの植物エキスと、天然の精油の香りがこんなにも・・・そりゃ上の3つのクリームと比べてしまったら、むしろ酷と言うものでしょう。しかも原価は多分5倍以上違います。でもこれ、販売価格は下から2番目が一番安くて、オーガニックコスメが2番目、真ん中がその1.3倍くらい、一番上はオーガニックの4倍近くしたと思います。そして、オーガニックコスメもドラッグストアなどのコスメに比べたらもちろんん高いため「お値段がお高めなので」なんて言われてしまったりします。しかし、原料を見ると一番お得なのは本当はどれなのかは実はすぐ分かります。でも、合成界面活性剤でバリアをゆるめて、水分を注入し表面を合成ポリマーで覆って皮膜している見せかけの潤いに慣れている方は、オーガニックコスメを使うと、最初は物足りなく感じる場合もあるかもしれません。でもバリアが回復してくれば、肌本来が持つ潤いも回復するので、やがては本物のうるおい肌が手に入ります。私も昔は冬は粉ふく乾燥肌だったことが今では信じられないほど、洗顔後化粧水を忘れてしまうこともあるくらい、乾燥しなくなりました。シリコーンオイルではなく、オーガニックの圧搾法の植物油を肌にまといたい!そして肌のバリアを守り、紫外線もブロックだ!!ブログ村人気ランキングへ
2013年03月22日
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みなさん、こんにちは。桜ももう開花ということで、かなり早い春の展開です。そして、水曜日は畑の種蒔きをしていました。ここは神奈川の畑とはまた別の2つめの畑で、世田谷区にあります。実は4月にまた引っ越すことになりまして、築年数の古いマンションの1階になので、庭が40平米もあって広いので、そこでも畑をやっちゃおうということになりました。神奈川の方は、今は小麦畑です。土を放射能検査に出したら案の定の200ベクレルだったので、表土を少し削り上からゼロベクレルの土をまた盛りました。この土は昔やってた千葉の畑の土(表土から5cm下)ですが、なぜかここは放射能汚染からだいぶ免れているようで、検査でゼロベクレルで、ピークもなかったのです。ほんとに東京も神奈川もどこ測っても200は出るので、これは奇跡的なことなのではないかと思います。私のコスメを作ってくれている方が、大学と共同で微生物による放射能の減少の研究もしている人なので、非常に精密な機械で土を測って下さるので助かっています。そのためコスメの原料もすべて放射能検査をしてくれるので、そこも安心です。しかし家庭菜園をやるだけで、こんな苦労をする世の中になろうとは思いませんでした。無農薬で無肥料で在来種なだけではなく、放射性物質までチェックしないといけないとは、なんてことでしょう!しかもこれは、少なくともあと何十年も続くのです。原発から出る放射性廃棄物の処分方法は、放射性物質をガラスの中に溶かして固定し、それをドラム缶などの容器に入れて、地中深く埋めるということ。青森県の六ヶ所村に埋め立てられていますが、現在、国内にある高レベル放射性廃棄物の量は六ヶ所村の収容能力の8倍にも達しています。今現在ですらそうなのに、まだ動かせという人は、いったいどんどん増えるこの廃棄物を今度はどこに埋めろというのでしょうか?その廃棄物が出す放射能は、表面で1,500Sv/hで、これはなんと20秒で人が死んでしまうレベルだと、先日NHKの特集でやっていました。しかもこの放射能が安心なレベルにまで下がるには、なんと10万年もかかります。10万年も放射能を出し続けるような恐ろしい負の遺産をどんどん作っている私たちは、未来の地球人、子孫たちに恨まれますよ。しかもそれは、ひとたび事故が起こって拡散すると、DNAを傷つけるという最悪な、何世代にも渡って響くような生物にとって致命的なダメージです。こんなことで、なにが経済発展?なにがアベノミクスでしょう?それより、まずは原発ゼロノミクスだろう!というこで、リンクを貼っておきます。原発ゼロノミクスさて、来週土曜日なんですが、大阪の高島屋で開催される「ナチュラルビューティースタイル展」で私のセミナーがあります。美容家の吉川千明さんがセレクトするオーガニックコスメの祭典で、名古屋などで大変な盛り上がりを見せているオーガニックビューティーのイベントです。以前から吉川さんのコスメの本に、私のブランドもよくご紹介いただいていたのですが、今回イベントにも出展のお声がかかり、初めて参加させて頂きます。ナチュラルビューティースタイル展私のセミナーは3月30日の午後1時から1時40分頃まで、7階会場で行います。こちらはご予約は受けていなくて、先着順という事ですが立ち見も出来るラフな会場なので、よかったらいらして下さい。あと30日、31日と合計13名様にパーソナルカウンセリングもやらせて頂きます。こちらはご予約受け付けが始まっているようなので、ご希望の方は高島屋さんのほうにお電話下さいませ。大阪高島屋1階コスメティックカウンター直通TEL 06-6631-4091(受付時間:午前10時~午後8時)↑先日吉川さんの事務所にも呼んでいただき、初めてお会いしました。すごくショートヘアの似合うきれいでパワフルな女性で、お話しているとテンションが上がりました。吉川さんはエステシャンで、オーガニックショップのプロデューサーとしても大活躍されています。元々は流行りのケミカルコスメも使うし、海外ブランドなどあらゆるコスメを使う化粧品おたくだったそうです。しかも肌が少し弱いと言うのがあって無香料無着色にこだわっていたんだそうです。でもある時アロマテラピーの世界に出会い、天然の香りや天然の色素の素晴らしさや、植物エキスやオイルのすごさを知って、使い続けるうちにすっかり肌の調子が良くなって、これまでで最高の効果を実感されたんだそうです。そこから、すっかり今のようなオーガニックビューティーのスペシャリストになっていかれたということでした。こちら、いろんなオーガニックコスメについて網羅された吉川さんの著書。とてもきれいな本で、見ているだけで楽しくなります↓吉川さんとお話してて、すごく共感しました。そう、今回のわたしのセミナーのテーマも「オーガニックコスメとアンチエイジング」です。私は、トークイベントは、コスメキッチンさんやロフトさんなどに呼んでいただくことがあるので、なんとか両手の指くらいの数はやったことがあるのですが、セミナーって銘打ってなにかするのは初めてなんです。人前で何か話すのはいまだに緊張します。でも、今回はナチュラルで安心で地球にやさしいというだけではない、オーガニックコスメが持つパワーについて、少しでもお話しできればいいなーと思っています。例えば、こういう感じの全成分がいわゆるケミカルコスメに多いかなと思います。これは緑色のが全部シリコーンオイル(合成ポリマー)で、肌にとっては完全に異物で、微生物も分解出来ない合成油で作っちゃっているパターンのやつですね。緑:合成ポリマー 赤:合成界面活性剤 紫:合成防腐剤水 、 シクロメチコン、グリセリン、ジメチコン、合成ワックス、ナイアシンアミド、ポリメチルシルセスキオキサン 、ペンチレングリコール、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー、BG、ステアリルジメチコン、 ジメチコンクロスポリマー、マイカ、塩化Na、コメヌカ油脂肪酸フィトステリル、パンテノール、ポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、酸化チタン、オリーブ油、メチルパラベン、 オリーブ油PEG−7カルボン酸Na 、 EDTA−2Na、 安息香酸Na、メチコン 、エチルパラベン、香料↓これも似たようなものですが、合界も多くて、ほとんどの油剤が石油系油とシリコーンオイルですね。一番意味が分からないのは、上のクリームもそうですが、美容クリームなのに単に見た目をより白くするために酸化チタンをいれているところ。こういうの、実はケミカルでは結構あるんですけど、ファンデーションでも日焼け止めでもなく、ナイトクリームで酸化チタンを入れる意味が分からないです。水、グリセリン、BG、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ワセリン 、PEG-20、オレフィンオリゴマー、マルチトール、ベヘニルアルコール、ソルビトール、エタノール、ジメチコン、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコール、水添ポリイソブテン、キサンタンガム、アルギニンHCl、ユビキノン、チオクト酸、水溶性コラーゲン、オリーブ葉エキス、グルコシルヘスペリジン、オリーブ油、加水分解エラスチン、ヨクイニンエキス、エチルヘキサン酸セチル、マイクロクリスタリンワックス、ステアリン酸PG(SE)、ポリビニルアルコール、クエン酸、トコフェロール、メタリン酸Na、PEG-10ジメチコン、クエン酸Na、EDTA-3Na、DPG、フェノキシエタノール、香料、酸化亜鉛、酸化鉄 すみません、激しく文字数オーバーの為、後編に続きます!後編へhttp://plaza.rakuten.co.jp/korrida/diary/201303220001/ブログ村人気ランキングへ
2013年03月22日
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みなさま、こんにちは。いよいよ春ですね~紫外線が気になる季節がまたもややってきました。ただ、私は冬でも帽子をかぶっているし、サンスクリーンを毎日つけている人間なので、そんなに生活は変わらないんですけどね。今は来月発売のチークの試作品をいつも頬につけています。コンパクトも出来てきたので、ちょっと初公開いたします。名前はグレイシャスクランベリーチーク。ファンデーションがアメージングだったので、チークはグレイシャス。2つ合わせて「アメージンググレース」が完成するという構想です(笑)で、クランベリーってどういうこと?と言いますと、、このチーク、実はオーガニックのクランベリーの果実の乾燥粉末で色をつけているのです。天然色素のピンクのチークって、オーガニックのものでもエンジ虫をすり潰した「カルミン」や「コチニール」などの色素が絶対といっていいほど入っているので、出来たら虫を使わないで作りたいなーっていうのが始まりで。コチニールやカルミンなどのサボテンにつくエンジ虫の色素に関しては、私は写真をアップで見てしまってから、なんかショックを受けて、天然って言ってもな~オーガニックコスメなのに、虫をすり潰す色素ってなんか違うだろう、、、くらいの抵抗感でした。見たくなかったら見ないで下さい。→エンジ虫ちゃんの画像見ました?\(~o~)/これちょっと口に塗るのは抵抗あるじゃないですか。それで、オレンジのグロスを作った時に、オレンジの藻のアスタキサンチンだけで色を付けようって思ったのが最初です。ところが、その後2011年の5月に消費者庁が「コチニール色素に関する注意喚起」を公表しました。「コチニール色素を含む飲料と急性アレルギー反応に関する国内の研究情報か消費者庁に提供されました」と書いています。「赤色の色素を含む化粧品の使用により、かゆみを覚えていた女性が、コチニール色素を含む食品を摂取したところ、呼吸困難を伴う重篤なアレルギー反応を示した事例報告があります」とのこと。消費者庁が問題にしているのは、「コチニール」のほか、水溶性であるカルミン酸にアルミニウムを結合させて不溶化した「カルミン」、さらに、雲母チタンをカルミンで被覆したものです。特にカルミンはエンジ虫からカルミン酸を抽出し、アルミニウムを結合させてカルミンを製造する時に、どうしても虫に元々含まれているタンパク質が一緒にくっついてしまいやすいところが問題なようです。これを知って納得しました。アレルギーは常にそれに含まれるたんぱく質を異物と認識して反応することによって引き起こされます。要するにカルミンそのものというよりは、カルミンを抽出する時にたんぱく質が残ることが問題なわけです。(残っていないものは大丈夫です。)たんぱく質の分解物の分子量が大きかったりすると、あの多くのアレルギーを引き起こしたお茶の石鹸に含まれていた、加水分解小麦タンパクのようなことが、化粧品でも起こりうるというわけです。あれは胃腸を通らずに、目や鼻の粘膜から分子量の大きいアミノ酸のペプチドが吸収されて、アレルギーを引き起こす結果となりました。たんぱく質はアミノ酸がつながった真珠のネックレスような構造をしています。このネックレスを切るのが酵素。その途中経過がペプチドです。これがもっと切れてバラバラになったアミノ酸が、小腸の絨毛から吸収されるのが消化吸収です。例えば肉を食べた時。たんぱく質は胃液中のペプシンという酵素と膵液中のトリプシンなどの酵素でペプチドにまで分解されます。このペプチドは、小腸微絨毛膜にあるペプチダーゼという酵素で、アミノ酸が3個つながったトリペプチド、2個つながったジペプチド、1個だけのアミノ酸くらいにまで分解されます。ここまで来ると、やっと吸収しやすくなってきます。肌から何かを吸収させるって、本当はとても怖いこと。だって胃腸を通ればまだ消化酵素で分解して、ここまで細かいアミノ酸にまで分解出来ますが、皮膚はそれが出来ませんからね。一説にはあの小麦タンパクは分子量50000~60000で、アミノ酸が350個くっついたくらいの中途半端に大きめのものだったとか。鼻の中や目、口の中などの粘膜は吸収しやすいですが、皮膚も合成界面活性剤でバリアが薄くなっていると、吸収してしまう場合があります。なんでもナノ化して皮膚から入れようとする最近の風潮にも、怖いものを感じます。しかしちゃんと胃腸を経由しても、腸に「リーキガット症候群」(腸壁が薄くなっていること)が起きていると、大きいサイズのものが血中にいってしまい、これがアレルギーを引き起こすこともあるようです。例えば、たくさんたんぱく質を食べ過ぎるなどした場合。分子量が1万以上のポリペプチドが分解されずに残る場合があるそうです。通常はそれでも、小腸の上皮細胞で分解されてから取りこまれるか、異物として排除されるので大丈夫なのですが、腸壁が薄くなっている人は、吸収してしまう場合があるんです。本来血中にあるのはおかしい成分ですから、これを私たちの免疫系は異物と判断して、アレルギー反応が起きてしまいます。それ以外にも血液が汚れることで、糖尿病や心臓病などにも関係するのではないかと2007年の世界肥満学会で発表されていました。鶴見先生によると、リーキガットの原因は、腸内の悪玉菌が出すアルカリ性物質によって腸の粘膜がただれて起こると。その他化学薬品、喫煙、アルコール、刺激物、添加物、動物性たんぱく質過多、白砂糖、ストレスも原因しているようです。現在、日本でも隠れリーキガット症候群が増えていると、栄養学のセミナーでよく聞きます。たんぱく質が出来るだけ細かいアミノ酸になって吸収されることは、アレルギー予防にとっても、アンチエイジングにとってもすごくポイントです。そのために大切なのは、腸内環境と酵素ですよね。おっと、化粧品の話をしていたのに、食のほうにいってしまいました。とにかく、元々個人的に虫の色素を使いたくなかったのですが、アレルギーの件でますます避けた方がいいなと思い、チークも虫ちゃんを使わずに作るぜーっ!てことになりました。そんな時出会ったのが、オーガニッククランベリーの美しいピンク色のパウダー。クランベリーは、主に北米の寒冷地で栽培されている果実です。昔から健康に良い果物として知られていて、特にジュースは膀胱炎の予防や改善に良いということで飲まれてきました。最近では生活習慣病や歯周病やピロリ菌などへの予防効果も高いと言われます。プロアントシアニジンのAタイプという特有のポリフェノールやキナ酸、リンゴ酸などの有機酸も含まれ、抗酸化作用が高いです。メラニンを抑制するアルブチンも含み、アントシアニン、ケルセチン、そしてビタミンCも含有しているスーパーフルーツです。プロアントシアニジンのAタイプは、ビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍の抗酸化力があると言われています。↑これからの季節、クランベリージュースもおススメです!!今回のチークにはカルミンの代わりにこのクランベリー粉末を使い、酸化チタンや酸化亜鉛を入れなくても色がきれいに出たので、いっそ入れるのをやめちゃいまして、ナチュラルコーティングしたマイカと、同じくナチュラルコーティングした酸化鉄、ホホバオイル、アロエベラ、ヤシ油、ビタミンEだけで作りました。このナチュラルコーティングした酸化鉄って、さらっと書いていますけど、酸化鉄には黄色とか赤とか黒とかありましてね。その全部にコーティングありの原料を探すのが至難の業。しかも、ジメチコンなどは使いたくないわけですから。結局これも、少ロットにも関わらず、頼み込んでオリジナルで作って頂くことになりました。金属は何があっても直接肌には触れさせない。金属アレルギーのお客様からのリクエストもあるし、なによりアンチエイジングの為にもそのほうがベストだから。ところが、この成分だけでSPF7、PA+の公的検査結果が出たんですよ!!え、7~?って思われるかもしれませんが、紫外線吸収剤も、ナノ粒子も使っていなくて、そもそも酸化チタンも酸化亜鉛も使っていなくての7ですから、ちょっとびっくりなんですよ。肌に負担になるものが入ってての数値と、これとでは意味が違いますから。これはコーティングしたマイカと、クランベリーに含まれるケルセチンやプロアントシアニジンなどが頑張ってくれた結果なのかなーと思っています。植物が持つ力のすごさに、またまた感動してしまいました。顔のシミの多くは頬骨の上に出来やすいのです。そのため、私はチークでこそUVカットのダメ押しをすべきと思っています。でも、出来れば頬に重ねるのは、紫外線で活性酸素を発生させる性質のある原料はないほうがいい。そう考えると、まさに理想的なものが出来たと思います。ピンク色のグロスも、今週中に最終試作が来ます。こちらも、コチニール使わずに、お花の色素だけできれいなピンク色に出来ました。もう、このグロスの開発秘話は、、、、涙なくしては語れませんっ!またゆっくり聞いて下さい、発売は6月なんで。昨日は4月に出す私の食事の本の表紙の撮影でした。メイクさんはどなたでもいいので、私の持っていたメイク道具でやって下さる方で、とリクエストしたら、来て下さったメイクさんがすごい方で、見事にほぼナチュラルコスメだけでメイクしてくれました。その際、このチークとグロスも使って下さったのですが、自然に上気したような頬になって、あらためてチークってすごい力があるんだなと思いました。今はチークは頬骨の高い所には入れず、顔の正面に入れるのが主流なんですね。前に出したいところに明るい色のチークを入れる。するとふっくら。ほんとそれだけで、びっくりするくらい変わるんですよ。また写真が出来てきたら載せますね。いよいよ春!シミの出来やすい頬にこそ、UVカット出来るチークを!
2013年03月08日
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みなさん、こんにちは。すっかり寒くなってきましたね。風邪もはやっているようです。さて先週はすごく嬉しいことがありました。なんとバレリーナで女優の草刈民代さんが、私のプロデュースしたサンスクリーン、ボディクリーム、バスソルトを愛用品として雑誌のクロワッサンにご紹介下さったんです!バレリーナに弱い私としては、本当に感激でした!あともう1つ驚いたのが、吉本興業の美容番長で知られる、あのシルクさんが、、、↑「美しいキモノ」という雑誌に化粧水をご紹介下さいました。乾燥による毛穴対策として、愛用下さっているそうです。そう、これは前回のブログでも書いた向島園さんの緑茶で抽出したエキス、落合ハーブ園さんのセージエキスが毛穴をキュッとひきしめてくれるんです。いやー、さすが美の探求者シルクねえさん、分かってらっしゃる!これまた、かなり嬉しい出来事でした。さてシルクさんも、ものすごい美容の鬼ですが、アンチエイジングの鬼になって、私も11年。なぜ11年かっていうと、無添加コスメ歴は23年、オーガニック生活は18年なのですが、「アンチエイジング」に目覚めたのは33歳からなんです。撮られるのが嬉しかった写真が、なんかいつも疲れて見える。え?もしかしてこれが「老化」というものか?恥ずかしながら、その年までは、私は自分にも老いがくるとは考えたこともなかったのです。そこからはナチュラルにエイジングを遅らせそうなことには、いろいろとチャレンジしてきました。元々口からも肌からも出来るだけ添加物を摂らないということは気を付けてはいましたが、それをもう1歩進めて、活性酸素を出来るだけ生じない生活を心がけました。更に酵素を摂りいれるためにローフードや発酵食を多く食べるようになり、抗酸化物質、ポリフェノール、ミネラル、カロチノイド、ビタミンEの多いものを食べ、逆に白砂糖や酸化した揚げ物などはやめることを実行。化粧品に関しては、「完全合界断ち」を慣行。天然のクリームである「皮脂膜」に極力近く、皮脂膜より抗酸化力が強いもので、皮脂膜と同じリン脂質(レシチン)で乳化しているものを求め、これによって、肌のバリアがかなーり回復し、うるおいが戻ってきました。しかし納得できる成分のコスメは少なく、外国産のオーガニックは油が酸化していることが多いのと、香りがきつい、テクスチャーが大味なのが気になり、4年前からはついに自分でコスメを作り始め、どんどんオタクの道へと入り込んでいきました。皮膚には表皮と真皮があります。表皮の一番上が皮脂膜と角質層で、ここがいわゆる肌のバリア。異物が肌表面から入らないように、そして肌の水分が蒸発しないように守ってくれています。この部分はわずか0.02mmしかありません。この角質層には実は紫外線を反射して、皮膚の深部に達しないようガードするという役割もあります。角質層の下の顆粒層にも、紫外線に対するバリア機能があります。角質層は約20層の細胞がアップルパイのように積みあがって出来ていて、隙間をセラミド、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルなど複数の細胞間脂質で埋めています。角質層には20%~30%の水分が含まれていますが、これが20%以下になっていることを、乾燥肌と言います。皮脂膜や細胞間脂質がしっかりしていると、この角質の水分がキープされます。皮脂膜と角質層という肌のバリアが健全なら、肌の水分量は外から化粧水で補わなくっても20%以上あり、外からの刺激も受けにくく、異物も侵入せず、紫外線の害からも、ある程度真皮を守ることが出来るわけです。私が合成界面活性剤を嫌がるのは、この肌バリアである皮脂膜や、細胞間脂質をゆるめて溶かし出して洗い流してしまう性質が強いから。まずはこれをやめて、乳化力の弱いレシチンなどの天然の界面活性剤にしてあげれば、バリアをかなり温存できます。保湿保湿と言うけれど、実はそれよりバリアを守ることが一番大事。それが出来ていれば、水分は体の内側から湧き上がってくるし、必要な油はすでにちゃんと肌にある程度あるのです。ただ秋冬は外気も乾燥しているし、皮脂の分泌も減るので、バリアが健全でも、春夏よりは肌は乾燥しやすくなります。特に女性は男性より角質も薄く、皮脂の分泌も少なく、その上お化粧で粉系を皮膚につけるので、どうしても皮脂を吸いやすく、更にそれを洗い流すために洗顔も男性より多くなるので、乾燥しやすくなります。冬の肌バリアのために、私が大事だと思うこと1、クレンジングや洗顔料をレシチンなどの天然の界面活性剤のものにした上に、春夏より洗顔の回数を極力減らす。2、強い洗顔をしないですむように、ファンデーションも落としやすいものにする3、洗顔後は化粧水をすぐ使う4、水分をはさみこんだり、抱え込んだりする性質がある保湿成分の入っている化粧水、保湿クリームやジェル、美容液を使う5、皮脂を補うために、油分の入っているクリームやジェル、もしくはオイルそのものを少しプラスしてあげるこの4番に該当するものには、セラミド、レシチン、ステアリン酸、ヒアルロン酸、グリセリン、コラーゲン、ベタインなどのアミノ酸、トレハロースなどの糖質があります。化粧水を選ぶときは、ただの蒸留水と精油と植物エキスだけみたいなタイプではなく、必ず上記のような保湿成分が入っているものでないと、すぐに蒸発してしまうだけでなく、水分が乾燥する時に、角質の水分まで呼び水となって連れて行ってしまうことがあります。レシチンは優しい乳化作用だけでなく、保湿成分でもあるのが素晴らしいです。もう1つは油分です。皮脂膜を補ってバリア機能をアップさせ、保湿力を高めるためにも、適度な油分をプラスしてあげることが大切だと考えています。これは油分が含まれているクリームやジェル、またはオイルそのもの(毎日使う場合はごく少量にする)でもかまいません。この適度というのは、乾燥している場合は若干多め、皮脂が多めな方はごく少なめ、普通肌の方はその中間にするということ。自分の肌を観察しながら、状況にあわせて、季節にあわせて変えていってあげるといいです。表皮の一番上は皮脂膜、角質層ですが、その下は顆粒層、有棘層、基底層となっています。表皮はこの基底層で作られていますし、メラニンもここで作られます。この基底層が弱くなると、ダメージはその下の真皮におよびますので、紫外線の影響を受けやすくなったり、消えにくいシミが出来たりします。メラニンは実は真皮を守るためのバリアなんです。メラニンが発動するほど紫外線を浴びることは、紫外線が真皮まである程度差し込んでいることも意味するので問題ですが、それが問題であって、メラニンが一番の問題ではありません。メラニンが多い有色人種のほうが、肌の衰えが遅いのは、メラニンが真皮を守ってくれているからです。基底層の下の真皮は、皮膚の土台です。真皮には繊維芽細胞というものがあり、肌のハリや弾力の元になっているコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などを作り出しています。この繊維芽細胞が紫外線や糖化や女性ホルモンの減少、老化で衰えると、コラーゲンやエラスチンをちゃんと作れなくなり、肌はハリをなくし、シワやたるみが出来てしまいます。繊維芽細胞を守るためには、以下の4つキーポイントになってきます。1、顔への紫外線防御(体には適度に浴びないと、骨がもろくなり、免疫が落ちます)2、白砂糖や精製された炭水化物の摂りすぎをやめる3、肌のバリアを守る4、女性ホルモンバランス1番の紫外線は、秋冬は油断しがちですが、弱くなるだけで紫外線は1年中降り注いでいますから、私はこの季節も顔には植物性のサンスクリーンを塗り、昼間は帽子をかぶっています。鬼になって初期の頃からやり始めたのが、顔の筋トレとオイルマッサージでした。オイルマッサージは、首中心で、頭皮も時々やります。顔は週2回くらい。オイルでのマッサージは週2ですが、朝のソフトクレイ洗顔の時に、ごくソフトに短い時間ですが、毎日フェイスマッサージをやっています。このオイルマッサージの効能と言うのは、オイルに含まれる脂肪酸やビタミン、ポリフェノールなどの抗酸化力ももちろんあるのですが、マッサージすることによって、顔の血行がよくなることが大事なんです。真皮や表皮の細胞に酸素と栄養を運んでいるのは血管です。表皮にいくほど細い毛細血管になります。マッサージすると、この毛細血管の血液の流れがよくなり、血管も丈夫になります。すると、コラーゲンやエラスチンも作られやすくなり、肌がふっくらハリが出るのです。また肌にはリンパ管もあります。これは老廃物を運んでいるので、ここが滞るとやはり肌は美しくなくなり、むくみも出やすくなります。マッサージには、滞ったリンパを流すという作用もあるのです。ただ、やりすぎたりすると過剰栄養になりすぎたり、刺激を与えすぎたりしてかえってよくありません。だから私はほんの優しい力で朝のソフトクレイ洗顔の時に、洗顔料を伸ばす際に短い時間少しだけなでるように行ったり、オイルマッサージでがっつりやる時は週2程度やります。しかも、顔より首をやると、顔にいくそもそもの動脈は首にあるので、顔まで血行がよくなるので、首の場合は週に4回くらいはやっています。あと、顔と頭は繋がっているので、頭をマッサージしてあげることでも、かなり顔が引き上がります。頭のマッサージ法は本にも載せていますが、側頭部、頭頂部、後頭部、そして全体という感じで、こするというより、5本の指でくっと揉みこむようにやってあげるといいです。頭の血流がよくなると、顔のたるみにいいだけでなく、髪の毛にもいいですし、オイルマッサージしてからシャンプーしてあげると、毛穴の皮脂汚れを油で溶かし出すことも出来ます。バリアを守る、保湿する、適度なマッサージ!冬の肌を優しくいたわってあげましょう!!ブログ村人気ランキングへ
2012年12月01日
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みなさん、こんにちは。秋がとても短く、なんだか急に朝晩寒めになってきましたね。最近夏と冬しかない気がして、日本の四季が大丈夫かなと思う時があります。さて、今日は久々にコスメのことを書こうかな。5月に出したオーガニックファンデーションですが、新色をずっと開発してて、いろいろな肌色の女性に試してもらい、やっと色が決まり、来週デビュー予定。ベリーライトオークルは、ライトオークルより明るい色がほしいという方がいらっしゃるので、色白さん用の色。あと、ふんわり上気した肌を自然に演出できるのが、ピンクベージュは2色です。ピンク系はナチュラル派からは通常は敬遠されるようですが、ノンシリコーンのナチュラルファンデの場合、しらじらしい感じにならず、意外にもくすみ感を消し去ってくれる色なんです。ふんわり自然に、チークなしでもふっくら桃肌~♪と言っても、今チークの開発もいよいよ佳境に入っているんですが。亜鉛もチタンもコチニールも使わず、オーガニックフルーツの色素を使って発色もいい!こちらは来年の春に出すことが決まりました。シミの80%は頬骨の上に出来ると言われているくらい、頬部分は紫外線の影響を受けやすい場所。だからこそ、紫外線で活性酸素を発生するような素材はなしでいきたいです。メイク物は、成分が安心なだけでなく、使ってきれいになれないと意味がないので、本当に大変なんですが、だからこそやりがいがあります!奇跡のピンクのグロスも、いよいよ処方が完成間近なんです。来年はメイク物を、いろいろ出しますよ~♪この夏の九州の旅で出会った、すごいオイルや湧水が美しい阿蘇のハーブ園のハーブで作ったハーバルバスも、限定数ですが、いよいよ来週デビューが決まりました。オイルのパッケージは、これです。ジャジャーン♪この女の子は、実は椿姫。そう、オイルの正体は桜島の野生の在来種の椿オイルなのです。でも、ただの椿オイルではありません。通常の椿油は、高温で蒸してから搾るという工程で搾油されます。蒸すと生産量は上がりますが、熱が加わることで酵素も壊れますし、リン脂質など失われる微量成分もあります。ところがこの椿油は、椿の種をまったくの非加熱で搾ったコールドプレス製法の一番搾り。1つの実から、加熱製法の3分の1の量しか搾ることが出来ない贅沢な搾油法です。そのため色もほぼ透明で、特有の気になる香りもなく、浸透の良いサラサラした使用感。保湿力も、加熱製造の椿オイルに比べて倍以上高くなりました。↑もう1つ作ったのは、入浴用ハーブ。↑旅の途中で出会った、この阿蘇の美しい山の湧水で、無農薬無肥料で育つ、ドクダミやレモングラスなどの清浄なハーブ達を使って、体を温めてお肌ツルツルになるバスハーブを作りたいという思いが発端でした。香りをどうするか?という段階になり、通常のハーバルバスのようにただ精油を配合するというのではなく、ここの農園が得意とする植物を蒸留して、更にそれを蒸留して、蒸留水の概念を超えた、とても濃い植物エキスを、ハーブに漬け込むという方法を取ってもらうことになりました。↑そのエキスに使うのは、八代市で無肥料無農薬で育てられている青みかんがいいだろうということになりました。福岡さんというおばあちゃんが、昔から一人でやっていて、裏にある山も全部みかん畑で、何もしないのに豊作です。↑この青みかんを水蒸気で蒸留して、更に蒸留します。このエキスは、精油を超えた、すごい良い香りです。これを、スライスして干した青ミカンやその他のハーブと塩に浸して漬け込んで、乾かすとハーバルバスの完成。本当にすごくうっとりする香りなので、衣類の引き出しなんかにも、袋を入れちゃっています。青みかんには「ヘスペリジン」というポリフェノールが多いんですが、これは血流をすごく良くしてくれます。近畿大学の久保道徳教授の研究では、ヘスペリジンがかゆみの原因物質であるヒスタミンを強力に抑制することも分かっていますし、へスペリジンには美白作用があることも分かってきていますので、今後も注目の成分です。こういう豊かなハーブ園を見ていると、私もまた、自社農園で原料を育てたいなーという思いが、ふつふつと湧いてきます。化粧品のハーブを育てる畑に関しては、震災前は千葉、厚木と2か所でやってきました。しかし現在は、関東では安心した気持ちで、原料の畑をやることは、しばらくは無理だと思います。そこで、思いきって福岡県の浮羽で、化粧品原料用のハーブ畑を始めることにしました。もちろん、九州なので私はしょっちゅう行くことは出来ませんが、ちょうど私の魂の友である農的ギタリストの石田大介くんが九州にいるので、普段の管理と栽培は彼にやってもらうことにして、いよいよこの秋スタートしました!↑ローマンカモミールです。かわいいでしょ?その他ローズマリー、セージなどなど。来年の春に花を咲かせたら、エキスを作ることが出来ます。もちろん、無農薬で無肥料。種からオーガニック。その他、小麦や野菜などいろいろなものを、この浮羽で作りたいと思っています。いつか在来種、無農薬無肥料の理想的な野菜の八百屋をやりたいなっていう夢があって。その夢にむかって、小さな1歩を踏み出しました。お米も来年、作っちゃいますよ!九州はタニシくんがいるから、草取りが楽だし♪ああ、早く田植えがしたい。気が早いか(笑)豊作だったら、表参道の店にコスメと共に並ぶかもしれません。お楽しみに♪さて、九州のハーブ畑にもまずはローマンカモミール!というくらい、私のコスメには、ローマンカモミールのエキスや精油が入っていることが多いのですが、その理由をちょっと書いておこうと思います。カモミールは近くに生えている植物を元気にする働きがあることから、「植物のお医者さん」とも呼ばれているくらい、頼もしい植物。その上カモミールは肌に対しても万能で、にきびや日焼けなどのトラブル時や、乾燥やかゆみなどにも嬉しい味方です。カモミールの精油に含まれているα-ビサボロールという成分は、抗炎症、抗アレルギー作用を持っていますし、なによりもリラックスできる良い香りです。口の中や胃の粘膜にも優しく働きかけるし、不眠などにも良いとされています。その上、近年カモミールに含まれている「カマメロサイド」という物質に、「抗糖化」の作用が高いことまで判明!!糖化とはタンパク質や脂肪が糖と結びついて焦げたようになる現象を言います。糖化で精製される「AGEs」という代謝されにくい物質が多量に出来ると、糖尿病、白内障、骨粗しょう症、アルツハイマー、肌に起きるとシミやシワ、たるみを引き起こすことが分かっていて、老化の重大原因としてアンチエイジング医学でも話題になっている現象です。最近の研究で、カモミールに含まれる「カマメロサイド」という成分に、「AGEs」の生成を阻害する働きがあることが分かり、この成分はジャーマンカモミールよりローマンカモミールに多く含まれています。「カマメロサイド」には細胞や組織傷害の原因となる「NF-kB」の阻害作用があることも分かってきていますので、とにかく頼もしいのです。コスメだけでなく、炭水化物を食べ過ぎたてしまった後には、ローマンカモミールティーを飲むのもおススメ♪もう1つ、私のコスメに欠かせないハーブはローズマリー。世界最古の香水、若返りの水と呼ばれる「ハンガリアンウォーター」の主成分がローズマリーであることは、アンチエイジングおたくの中では有名な話ですよね。ローズマリーの嬉しい2大成分はウルソール酸とロズマリン酸です。ロスマリン酸は肌を引き締め清浄にし、ウルソール酸は抗炎症作用、血行促進作用、抗酸化作用があり、シワにも有効と言われています。でもローズマリーの中で、一番今注目されているのが、白い花を咲かせる「ローズマリーホワイト」です。今回、ハーブ畑で育てているのは、なんとこのローズマリーホワイトなのです!ローズマリーホワイトは、メラニンを作り出す鍵と言われるMITFの作用を弱める働きがあります。それはローズマリーホワイトの主成分「カルノジン酸」のおかげ!カルノジン酸は、メラニンの産生を減らすだけじゃなく、高い抗酸化力によって紫外線の害から細胞を守るという働きもあるそうです。栽培が難しいらしいので、ちゃんと育ってくれるといいんだけど。がんばれ、ホワイト!さて、コスメのほうはこの11月で4周年なのですが、このブログも、この11月でなんと7周年なんですよね。毎年この時期になると、読んで下さっている皆様への感謝の気持ちを込めて記念プレゼントを開催しているのですが、今年もやっぱり、やらせて頂こうと思います。プレゼント品は、今回話題にあがった椿オイルやハーバルスパなどもまじえながら、私がアンチエイジングのために重要と思うおススメ品をチョイスしてみようと思います!そして、それらすべてに、私の最新刊の「細胞から健康になる魔法」を1冊、サインさせて頂いて、つけてお送りします。抽選になりますが、良かったらぜひご応募下さい!(たくさんのご応募ありがとうございました!!)いつのまにやら7周年。いつのまにやら44歳。これからもナチュラルアンチエイジング道を楽しく頑張っていきます!!↓1クリック応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ
2012年10月25日
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みなさん、こんにちは。残暑が厳しいですね。夜は少しは寝やすくなりましたが、昼間は真夏より暑く感じます。つくづく、都会はやっぱり異常に暑い気がしますね。沖縄でも九州でも昼間はすごく暑いんですが、夜になるとさーっと涼しくなります。やはり緑が多いからなんでしょう。さて少しお知らせです。今発売中の雑誌「MORE」10月号に、「老け線バスターズ」として登場しています。久々のカラーページでのスタジオ撮りでしたが、バスターズとしてとにかくちょっと怖い感じで、クールにポーズしてと言われたので、元劇団員のわたしは頑張ってやってしまったところ、ふたを開けてみたら、他の2人の先生はニッコリ笑顔じゃないですか!うう、一人顔が怖いです、えらそうです(涙)でも読者の方がこのエクササイズを2週間試したところ、見事に眉間とおでこのシワがきれいに消えていました。ほうれい線や首のシワ、目のシワも!編集部の方も驚くほどで、その結果も写真で載っています。良かったら見て下さいね!さて九州旅行記、いよいよ終盤。鹿児島県桜島にやってきた鬼一家を待っていたのは、派手な桜島の噴火でした。繁華街を歩いていても、そこらじゅう火山灰だらけでした。1年半ぶりの大きめの噴火とのことで、いつもこんなにすごいわけではなく、たまたまみたいですが、私のコスメも扱って頂いている、コスメキッチン鹿児島店の方にお話を伺ってみると、火山灰が皮膚について乾燥したり、肌荒れしたりする方は多いそうです。↑初めて訪問できたコスキチ鹿児島店。スタッフのみなさまに、とても歓迎して頂き嬉しかったです♪火山灰で乾燥するせいか、化粧水はしっとりタイプのほうが人気だとおっしゃっていました。私のコスメは品質を高品質に保つため、夏場は店のエアコンが消えた閉店後は、冷蔵庫に入れて頂くと言う措置をどこのお店でもやって頂いているのですが、ここ鹿児島店でもばっちり店内に専用冷蔵庫が完備されていました↓ストック品も冷蔵庫に入っています。現在、全国40店舗、いろいろなお店で取り扱って頂いていますが、すべてに例外はありません。本当に手間のかかるコスメなのですが、それでも扱いたいと言って下さるお店が多くて、本当にありがたいです。冷蔵庫完備だけじゃなく、気温がちょっと上がってくる6月あたりから9月まで、コスメの配送がすべてクール便になります。これは、冷蔵しないとすぐダメになるとかそういうことではなくて、宅急便のコンテナの中は夏場は50度以上になっていることもあるから。本当はすべてのナチュラルコスメは品質を高く保つために、こうするべきだって私は思っています。そして開封前の使用期限は短くしておいたほうが、コスメの品質を守ることが出来ます。そのかわり、大量生産はしないように、小まめに作るのです。でも、そうすると品切れを起こすこともあるので、難しいのですが、、、さて、桜島の噴火ですが、火山灰による健康被害って、あるのかと思っていたら、意外にも肺に吸い込むことでの呼吸器疾患とかそういうのはないとのことです。灰の粒子がマイクロサイズで、そこまで小さくないから肺に吸い込みにくいそうです。ただ、やはり農作物にとっては火山灰は葉についたりすると、成長を妨げてダメージを与えてしまうので、灰が多い時には農作物には相当な被害があるそうです。しかし、そんな降りしきる火山灰の中でも、平然と花を咲かせ、むしろ灰がすごければすごいほど、元気いっぱいに育つ植物があったそうです。その植物は過酷な環境であるほど、たくさん花を咲かせ、たくさん実をつけるそうです。要するに、すごい抗酸化力が備わっているということ!今回、その植物の種を、まったく加熱せずに搾ったオイルを作っている方に会いに行くと言うのが、桜島を訪れた理由の1つでもありました。↑見て下さい、美しいオイルでしょ?搾油前も、搾油後もまったく加熱されない、完全コールドプレス製法。活性炭フィルターを通すだけで、ケミカルな脱臭も脱色していないのに、この透明感、そしてサラサラの質感、浸透の良さ。オイルマニアの私も、モリンガやバオバブ、ざくろ、ラズベリーなどと共に、今相当このオイルに夢中です。希少な物のため限定数になりますが、11月に商品化したいなぁと思っています。さて、話が前後するのですが、今回熊本で、すばらしいハーブ園にも出会いました。ここも、とにかく阿蘇の湧水が美しくて、その水で無農薬無肥料で、数々のハーブを育ててらっしゃるのです。そのハーブを、このような素敵な蒸留器を使って蒸留して、蒸留水とは思えないほど濃いエキスを作ってらっしゃいます↓このハーブ園にもすっかり惚れ込んでしまった私は、オリジナルのハーバルバスを作って頂くことにしました。この蒸留した濃いエキスを、ハーブに浸して沁みこませて、乾燥させてバスハーブを作ってもうらのです。普通、精油は使っても、こんな濃いエキスを沁みこますってあんまりないと思うんですよね。試作があがってきたのですが、とても不思議な使用感。お湯が柔らかい!そして、ハーブティーやフルーツティーの中に入っているみたいな幸せ感。更に嬉しいおまけもあり、塩素検査薬を試しに入れてみると、、、、↑上はお風呂のお湯だけの場合。検査薬を入れると、塩素に反応して鮮やかなピンクになります。下は同じお風呂にこのハーバルバスを入れただけ。同じお湯なのに、検査薬入れても何も反応しません。どうやらハーブエキスのビタミンCが塩素を消しているようですね。いやー、最高!これも11月に出したいなーと思っています。鹿児島では、前から行きたかった「知覧特攻平和会館」にも訪れることが出来ました。ほんの67年前、多くの若者がふるさとと、愛する家族と、この国と、日本人を守るために死んでいったこと。たくさんの絶筆と笑顔の写真を前に、涙が止まりませんでした。彼らが守りたかった「未来」を私達はすごせているのか。彼らの尊い命に値する「今」を生きているか。しばし、自問自答の時間を過ごしました。私に出来ることは小さなことだけど、ベストを尽くして、よりよき「今」と「未来」を作るために精一杯生きようって、強く思いました。食べるものも、肌につけるものも、優しくて真面目で愛がこもったものがいい。九州の旅は、たくさんの本物に出会う旅でした!↓1クリック応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ↑私の新刊「細胞から健康になる魔法」(「エイジレス魔女の作り方」に加筆した文庫版)好評発売中!
2012年08月30日
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みなさん、こんにちは。5月5日、ついに国内の全原発が停止しましたね。このまま子供たちへのよき未来を開いた、新こどもの日の記念日となるよう祈ります。最近強い竜巻で被害があったり、荒れがちなお天気。雨も多く、なかなかすっきりとした春にならない感じですね。体調を崩されたり、アレルギー症状が強く出ている方も増えています。元々春は自律神経が切り替わる時期で、人によってはいろいろな症状が出やすくなります。そのせいか本日知人から2件、同じような体調不良の相談を受けました。患者さんの中にもそのような方がちらほらいらっしゃいます。話を聞いていると、炭水化物の摂取量が多めな方が多いなという印象です。お菓子は控えていてもご飯を食べすぎているのです。消化されれば、ご飯もブドウ糖。大切なエネルギー源ですが食べ過ぎは血流を悪くします。こういう不調にはポイントはこの3つかなと思います。●酵素 生の野菜をたっぷり●オメガ3脂肪酸 フラックスオイルや青魚油、チアシード●発酵食品、食物繊維で腸内善玉菌を増やすさて、昨日わたしのコスメのサイトを見た方は、ちょっとびっくりされたかなーと思います。そう、実はファンデーションのイメージモデルとして、歌手のUAさんが登場してくれたんです。この5月9日が情報解禁日だったので、今まで書けなかったのですが、3月29日に沖縄で撮影をさせていただきました。今回ファンデーションということで、誰かモデルさんがいたほうがいいかなーと、今年1月半ばくらいに思いました。今までもカメラマンさんの近所に住むイスラエル人の少女や赤ちゃんには出てもらったことはあるのですが、今回はファンデだから大人の女の人がいいと。でも、表面的にきれいなだけのモデルさんに出てもらっても、なんかこの渾身のファンデのイメージに合わないなぁって。今の時代、本当に優しくなるためには、強くなければいけない。だから優しくて、でも強くて、母なる地球を感じさせてくれるような、新しい時代の幕開けを感じさせてくれるような、そんな人がいい。そう思った時、一人の方のことが、私の心に宿りました。それが他ならぬUAさんでした。UAさんのことはCDも持っていたほど、昔からファン。しかもここ5年くらいは神奈川で畑や田んぼを無農薬栽培でやっていることとか、環境活動や、平和活動をされていること、私も息子を入れるかどうかさんざん悩んだシュタイナー学校に息子さんを行かせてらしたこと、そして震災後は沖縄に移住されて出産されたことも、雑誌で読んで注目していました。そして沖縄にいながらも、そこで安心してしまうんじゃなくて、食の安全を考える団体を立ち上げられたこと、原発都民投票の時もユーチューブでメッセージを発信されていたことにも心打たれていました。そして3月11日の沖縄でのティダノワ祭には行きたいなーと漠然と思っていました。UAさんは実は私の卒業した美大の4年後輩にあたり、面識はないのですが嵯峨美出身のスターとして、かつて嬉しくなったものでした。大阪出身ということも含めて、勝手に親近感を持っていたというのもあります。そしてこのファンデーションのイメージに、ここまでぴったり来る女性は、彼女しかいないような、確信に満ちた強い思いが芽生えました。ただ彼女は歌姫ですし、うちは弱小企業で広告費もあんまりないし、、、しかも時はもう2月ですし、時間もないし、そもそもどこに連絡したらいいかも、所属事務所すらよくわからなくて、ティダノワにメールを書いてみたりしましたが、お返事はなく。ところが2月の半ば、うちのスタッフの1人が「ビクターに知り合いがいるので聞いてみましょうか?」と天の助けが!そうか!ビクターか!その手があったのか!と、わたしってばそんなレベルで。。そして次の週にはビクターの方から、所属事務所のマネージャーさんに連絡してもらえて、こちらの商品や資料などをUAさんに送って頂くことが出来たのです。そして2月の終わり、たった1人でマネージャーさんに会いに行ったのですよ。もうドキドキです。一生懸命コンセプトを伝える私の前には、ニコニコ優しいマネージャーさんの笑顔があり、、、、「厳しい基準でここまでこだわった化粧品を作って、しかもそれを持続しているのがすごいですね。UAも気に入っていて、これならぜひやりたいと言っていますよ」あの日の月。うれしくて、うれしくて、どこをどう帰ったか覚えていません。そこから、撮影日までたった1か月。沖縄のやんばるの森で撮ると言う漠然とした考えだけはあったのですが、カメラマン、ヘアメイクさんをどうするか、しかも森でロケと言うことはロケバス?ライト?発電機、姿見、机、椅子?嗚呼何がいるの!?みたいなことから、素人の私達には一から全然わかんなくて。だけど予算はないため、広告代理店や制作会社とかは通してないもんですから、経験値ゼロのくせに、全部自分らでやるという無茶ぶりで。もちろん創立からずっとやって頂いているアートディレクターの方にはかなりお世話になりました。「UAさんならぜひやりたい!」ということで引き受けてくれたカメラマンさんは、なんとシャネルの広告などもやっているシバサキフミトさん。ヘアーのTAKEさんやメイクのCOCOさんは、ずっとUAさんと組んで仕事をされてきた方で、UAさんのためならということで快諾して下さいました。COCOさんもこんな仕事をされてきた一流中の一流。TAKEさんもこんな仕事をされている、すごい方で、、、この一流のCOCOさんに、わたしってば普段使用しているメイク用品は使わず、ファンデーション以外も全部ナチュラルコスメでやってくれという無茶なリクエストをしてしまいました(汗)ところがCOCOさんは嫌な顔1つせず、むしろ嬉しそうに、全部ナチュラルコスメでやって下さったんです。それどころか、他の撮影でもわたしのファンデを使用して下さったり、ナチュラルコスメを使うようになったそうで、ほんと感激でした。衣装とスタイリングは、kittaさんという、やはり震災後関東から沖縄に移住された草木染のアーティストの方にやって頂きました。こちらもUAさんの推薦だったんですが、教えて頂いたkittaさんのサイトの作品を見て一目惚れしてしまって。kittaさんには衣装だけじゃなくて当日雨の可能性がかなり高かったので、スタジオ撮影のために、背景の布もオーガニックコットンのガーゼで草木染しておいていただいたんです。当日は直前までの雨の予報をどんどん打消し、降水確率0%の晴天で、スタジオではなく、以前ブログでも書いた「大石林山」という、沖縄最北端の最強のパワースポットにある森の中で撮ったのですが、現場の最後のアイディアで、この布を草の上に敷いて、寝て撮ろうかということで撮った写真が、あまりにすばらしくて!結果、これが採用ということになりました。今回2日間でしたがみなさんとご一緒させて頂いて、ほんと最高でした。写真左からkittaさん、シバサキさん、COCOさん、UAさん(と赤ちゃん)、鬼、TAKEさんです。ここには写っていないけど、マネージャーの大石さん、アートデレクターの笠原さん、カメラマンアシスタントの秋山さん、大石林山のスタッフの方、オーガニックお弁当を手作りで、この最北端まで運んできて下さった料理研究家の根本きこさん、UAさんの大ファンのうちのスタッフの志村さんも、とにかく全員に感謝したいです。ありがとうございました!きこさんのお弁当も載せときます。おいしかった~!おっと忘れるところだった、ロケバスに飛び乗ってそのまま来てしまった、UAさんの愛犬ポポも。妊娠中で、ちょっとだるそうでしたね。撮影後、大石林山の休憩所で、UAさんに1時間じっくりインタビューさせて頂きました。もうすごい内容で、、編集も私がしたんですが、どこも切れなくて結局ほとんどをそのまま載せてしまったために、かなり長いのですが、、、特に後半話して下さっている母性についての話とか、すごい深いです。全女性に、今読んでもらいたいです。UAさんインタビュー実際お会いしたUAさんは、メディアでのイメージとはまた違い、まるで少女のような、それでいてどこかシャーマン(巫女)のような方でした。さて、最後に出来上がった写真です。どうですか?かなりアメージングですよね!いっさい写ってないけど大石林山の超森の中で撮ってるんですよこれ。森の精霊の気配を感じるほどエネルギーの高い場所なので、写ってなくても、逆にこの写真の持つ力を高めてくれているように感じます。アメージングビューティー!アメージングアース!新しい時代の幕開けです。Moor -船を岸に繋ぎなさい↓1クリック応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ
2012年05月10日
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みなさん、こんにちは。今週月曜日、ファンデーションを作ってくれている工場に見学に行ってきました。行ったら、ちょうどトライアルサイズのファンデを作ってくれているところでした!こうやって多くのみなさんのおかげで、製品になっていくんだな~と思うと感謝の気持ちでいっぱいになりました。さて、さっそくですが、前回の続きです。オーガニックコスメや真のナチュラルコスメを知ってからは、オーガニックというだけではなく、例えばファンデーションだとしたら、成分が無添加やケミカルコスメに比べてかなりシンプルで合成ポリマーやシリコーンオイルなどが入っていない世界であることに感動しました。裏ラベルが、もう全然違うので。どう違うかと言いますと、一目瞭然。例えばこれが無添加と言っている、あるパウダリーファンデの全成分です。(そのままじゃあれなので、成分名を1つだけ変えています。)タルク、マイカ、酸化チタン、ポリメタクリル酸メチル、ジメチコン、合成金雲母、酸化亜鉛、窒化ホウ素、トリエチルヘキサノイン、酸化(Li/K/チタン)、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、パンテノール、ヒドロキシプロリン、ポリクオタニウム-61、ヒアルロン酸Na、ヒドロキシアパタイト、セバシン酸イソステアリル、ステアロイルグルタミン酸2Na、水酸化Al、ハイドロゲンジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、アクリレーツクロスポリマー、シリカ、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、オリーブ油、ビサボロール、トリエトキシカプリリルシラン、フルオロ(C9-15)アルコールリン酸、ジミリスチン酸Al、トコフェロール、酸化鉄いやーすごいですよね。オレンジ色は合界ですが赤字はなんと全部、合成油のシリコーンオイル、合成ポリマーですよ。オーガニックコスメ、真のナチュラルコスメ界には、さすがにこんなファンデは存在しません。マイカ、ホホバ油、ステアリン酸Mg、ケイ酸Mg、シリカ、トリカプリリン、アルガニアスピノサ核油、シア脂、カカオ脂、ヤシ油、オリーブ油、ヒポファエラムノイデス果実エキス、トコフェロール、アマナズナ種子油、野菜油、水、ヒマワリ油、カンゾウ根エキス、水添レシチン、ゼニアオイ花エキス、センチフォリアバラ花エキス、フユボダイジュ花エキス、パルミチン酸アスコルビル、エタノール、香料、[+/-]酸化チタン、酸化鉄、オキシ塩化ビスマス、酸化銀↑例えばこれがあるナチュラルコスメのパウダリーファンデーションの全成分。ね?ぜーんぜん別世界でしょ?でも酸化チタンやタルク、ナノ粒子の問題を知ってからは、ナチュラルコスメですら、ここはまだ対策が不十分なことを知り、、、使えるものを探求し続けてきましたが、どっかいつも妥協してて、、、でもやっと自分で、今現在一番納得できる成分と使い心地を両立させて、しかもSPFが13あるファンデーションを作ることが出来ました。酸化チタンなしの色も2色。こちらはSPF10。ほんとにもう、感無量です(涙)ナノ粒子を吸い込むと発がんの可能性が指摘されていますが、そもそも細胞と細胞の間より小さい超微粒子なため、どうしても肌に残留しやすい成分です。ナノとかマイクロとか、いったいどのくらいの大きさかと言うと、1ナノメートルは10億分の1メートルのことで、1マイクロメートルは1000ナノメートルです。皮膚細胞間のすきまは40~60ナノメートルノロウイルス 30~38ナノメートルインフルエンザウイルス 80~120ナノメートル赤血球 7~8マイクロメートル(7000~8000ナノメートル) 現在問題となっているナノ粒子とは100ナノメートル以下、主に50ナノメートル以下の微粒子のことを言います。通常UVカットの日焼け止めやファンデーションには5ナノ~35ナノくらいの酸化チタンを使うそうです。どんだけ小さいか分かりますか?細胞間より、ウイルスより小さいわけです。吸い込みやすいだけでなく、皮膚から余裕で入る大きさです。凝集しているから入りにくいとは思うけど、条件次第では入ってもおかしくないくらい小さいです。しかも酸化チタンは紫外線があたると周囲に活性酸素をまき散らす性質があります。その性質を利用したものが「光触媒」。光触媒は太陽や蛍光灯の光が当たると、表面で強力な酸化力が生まれ、細菌などの有害物質を除去するもの。壁に酸化チタンの入ったペンキを塗ると、酸化チタンの光触媒作用で、塗料の中に入っている樹脂を分解し、塗膜をぼろぼろにしてしまいます。このため現在ではこれを防ぐために、酸化アルミニウムや酸化ケイ素でコーティングした酸化チタン粒子がペンキなどの顔料として使われています。化粧品用としては活性の少ないルチル型の酸化チタンが使われますが、それでも粒子が小さくなればなるほど、酸化活性が増します。だからナノ粒子なら、なおのことコーティングして活性酸素から肌を守る必要がある。そのコーティングに使われるのがジメチコンなどのシリコーンオイル。でもシリコーンオイルなどの合成ポリマーを使用すると皮膜性が強く落ちにくくなるので、合成界面活性剤たっぷりの強いクレンジングが必要になり、肌のバリアを薄くさせます。肌のバリアが薄いと、乾燥しやすく、敏感になりやすく、しかも紫外線の害を受けやすくなります。これも問題になりナノ粒子をコーティングなく裸で使うファンデーションまで出てきました。ナノでなくても、流行りのミネラルファンデーションはほとんどが裸、しかも油も使ってないので、舞いやすく、どうしても肺に吸い込みやすい。一度知らずにナノ粒子のミネラルファンデを使っていたことがあるのですが、パフで押さえるようにつけても、どうしてもゲホゲホしていました。おかしいな?と。そうなのです、ナノ粒子とは煙みたいなもんです。小さくて軽くて、そりゃ吸い込みます。しかも実は、シリカにまでナノ粒子が出てきて、これも肺に吸い込むことで肺に炎症を起こしやすいと朝日新聞にまで掲載されるようになりました。ナノシリカも化粧品にかなり使われてます。ナノシリカに関しては、基盤研、創薬プロテオミクスプロジェクト、阪大院薬の平井敏郎先生の実験で、3日間皮膚へ塗ることで、角質層を通過して、真皮層の樹状細胞、リンパ節にまで到達していることを確認しています。リンパ節にまで行っているということは、免疫を攪乱する可能性があるそうです。この時の実験で使用した粒径、70ナノメートル、300ナノメートル、1000ナノメートルの中で、70ナノメートルのみが角質層を通過したそうです。医薬基盤研の阿部康弘先生の研究でも、100ナノメートル以下のサイズになると、初めて細胞膜を通り抜けることや、核膜を突破すること、遺伝毒性を呈するようになることを明らかにしています。小さくなると、まるで性質が変わってしまうそうなんですね。今度のファンデーションでは、シリカのサイズは3000~7000ナノメートル(3~7マイクロメートル)にしました。しかし酸化鉄にまでナノ粒子があるんですね。なんだってナノ化出来るんですもんね。酸化鉄も大きいサイズのを使いました。活性の強い酸化チタンは、かなり大きく500ナノにしときました。チタンなしのやつも、かなりいい感じで、マイカをコーティングしたことでチタンなしでも白さとカバー力が出たので、なしのだけでいこうかな~とも思ったのですが、やっぱりほんのちょっとだけでも酸化チタンが入っている方が、よりカバー力はあるんですよね。だから私は、普段はノンチタンで、特別なおでかけの時はチタンありでと2種類を使い分けています。ナノ粒子の危険性が言われるようになって、ナチュラルコスメの世界でもノンナノがちらほら出始めたのは嬉しい限り!ところが、ノンナノだからって安心してしまって、ほとんどが「コーティングなし」。ノンナノだから、酸化活性が強くないって判断みたいで。でも植物性の油脂やシリカなどでちゃんとナチュラルコーティングしてあげたほうが、金属が肌に直接当たらず、活性が抑えられてより肌に優しいと思います。だってペンキですら、周囲をボロボロにしないように酸化ケイ素でコーティングしてるんですよ?肌に塗られるなら、なおのこと絶対コーティングした方がいいですよね?まぁ実際、ノンナノでナチュラルコーティングの原料が、ほとんどないんですけどね。水酸化アルミニウムコーティングなら、探せばあるんですけど、アルミって毒性はないけどアルツハイマーとの関連性が完全に否定はされていないし、どうなんだろうと、、、そう考えて、結局オリジナルで作ることになったんです。今回のファンデーションは、ノンナノなだけでなく、シリカ以外のすべての鉱石をナチュラルコーティングしました。ちなみに私が開発した日焼け止めは、そもそもオーガニックベリーのポリフェノールの力だけで紫外線を防ぐので、ナノだとかノンナノだとかの世界には関係ないものですが。すみません、作るのに苦労したせいか、なんか思いのたけとマニアックすぎる話をダラダラ書いてしまって。とにかく完成して、ただただ今は嬉しいのです♪サクラサク!!理想のファンデーションが出来て嬉しいな!↓1クリック応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ
2012年04月20日
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みなさん、こんにちは。更新がすっかり遅くなってしまいました。ごめんなさい。大飯原発の再稼働に向けての動きが加速していますね。安全性を判断する専門家でもない政府が昨夜、再稼働を妥当だと判断したそうで、今日福井に枝野さんが決断を迫りに行くそうです。原発の安全審査に多くの委員を出している日本原子力研究開発機構に対し、原発を持つ電力11社と業界団体の電気事業連合会が、2008~11年度に計2億5千万円余りを寄付していたことも、この2日に判明しました。これは原発事故後も継続されているそうです。こんなことで、公平に安全審査も出来るのかと思いますね。電力業界、原子力機構に多額寄付 原発事故後も継続福井県知事、おおい町長への嘆願署名はこちらから出来ます。最後まであきらめないでいきたいです。http://www.avaaz.org/jp/end_nuclear_corruption_petition/?cl=1726998999&v=13652なんかやっと春ですね~先週の日曜日は、近所の公園にちゃぶ台を持って行って、山盛りサラダとオーガニックワインで乾杯しました。春と言うのは、植物が芽吹くエネルギーに満ちているので、道を歩いていてもなんとなくその気配が伝わってきます。ただし、紫外線は日に日に強くなってきているので、外出時には必ずツバの広い帽子とサングラスをすでに装着しています。↑こちらは今週水曜食べたビューティーエイジング弁当。私の表参道の店で予約販売しているオーガニック弁当ですが、今回は春らしく「ふきのとう」が入っていて、おいしかった~ダシにかつおぶしとかを使うことはたまにありますが、基本的にベジ弁当です。必ず生野菜サラダが入り、オリジナルドレッシング付き。発酵食品が入ることも多く、植物性たんぱく質は不足ないように必ず入ります。今週から、予約販売以外に当日売りも出来ました。毎週水曜だけですが、当日電話下されば取り置きも出来ます。暖かくなってきたので、代々木公園でお友達と食べるなんてのもおすすめです。http://ameblo.jp/amritara-house/ご予約TEL 03-6427-7647さて、こんなおいしいお弁当やサラダを食べる時に、最近わたしのかたわらにあるコップ。家用にも家族全員分購入し、みんなで愛用していますし、会社用としても使ってまして。ほんとにもう、すごいアイテムで感動的なので、ちょっと紹介させて下さい。↑真空断熱タンブラー「サーモス」ってコップなんです。素材はステンレスなんですが、二重になっててその中が真空断熱層になってて。要するに魔法瓶みたいなコップでね。温かい飲み物も、蓋なしで1時間くらい全然冷めないし、冷たい飲み物も1時間経っても冷たいままです。ビールなんてこれに注いだら、飲んでいる間ずーっと注ぎたての冷たさがそのまま続きます。氷を入れた飲み物なんて、5、6時間氷が溶けないのですから、ほんとびっくり。温かさ、冷たさが共にここまで持続すると言うのは、ある意味とてもエコですし、多分1回これを使うと他のコップを使う気がなくなるほどすごいですよ。しかも普通どんなコップでも、暑い時期冷たいものを入れると結露して水滴がつきますが、これは二重構造のため全然水滴がつかないのが驚き。テーブルもコースターなしで濡れないのがありがたいです。サーモスのカップにもいろいろなタイプがありますが、このタンブラーの大きさが一番保温性が高いようです。さて私はあいかわらず超バタバタしてます。5月20日~23日頃に発売するファンデーションの準備がいよいよ大詰めを迎えていて、イメージ写真を撮影してもらったり、文章を書いたり、製造バルクのファンデの色を確認したり、いろいろしています。この撮影の時の話はいろいろあるので、今度ゆっくりまた書きますね。私の主義として、やっぱりトライアルサイズも作るのですが、色が4色あるのでなかなか大変。いつもの新商品に比べて、コンパクト、レフィル、パフなど、いろいろ小物も多いので、また違うんですよね。私はお先に、試作品を毎日使っています。コンパクトのデザインも、ちょっと見せちゃいます。こんなかわいいラベンダーカラーなんです。ファンデーションのコンパクトって白とか黒とかなんか地味なものが多い気がして、毎日ウキウキ使えるように、こんな色にしてみました。手前味噌ですが、カバー力があるのにふわっと軽くてくすまず、ほんといいんですよね♪イメージ写真の撮影の時に担当してくれたメイクさんが、かなり絶賛してくれたので嬉しくなってしまいました。その方は、有名女優さんや有名ブランドのお仕事を手掛けてこられた方で、今までは普通のメイク用品でお仕事をされていたのですが、今回私のリクエストで、ファンデーション以外も全部ナチュラルコスメでモデルさんのメイクをやって下さったんです。ご自身はナチュラル、オーガニック志向の強い方だったので喜んでやって下さったんですが、やってみて最近のナチュラルコスメの進化に驚いて下さって。これからは他の撮影でもナチュラルコスメを積極的に使っていく!と言って下さって。さっそく別の仕事でも、肌の弱いモデルさんに今回のファンデーションを使って、仕上がりの美しさに、まわりのみなさんにも大好評だったとメールが来て、すごく嬉しかったです。成分が安心なのは当たり前で、仕上がりの美しさで評価されるというのが本当は一番嬉しいことですよね。ノンナノでも、タルク使わなくても、合成ポリマー使わなくてもこういうのが出来る。そのことが分かって、本当に嬉しいです。しかし、ナチュラルコスメは、ほんと変わったと思いますよ。私は20歳頃から、その頃で言ういわゆる「無添加」と呼ばれるコスメを使っていたのですが、昔は、安全とか肌への優しさを求めると何かを我慢しなくてはいけなかった。使い心地の良さなどを、あまり求めてはいけない世界だった。だいたいが、めったに売っていないし、たまにあると使い心地はよくないし、パッケージはかわいくないし。全成分表示になってからは無添加といっても103種類の旧表示指定成分が無添加なだけで、他の化学物質や合成ポリマーはものすごく入っていると知って、ますますコスメジプシーに。すみません、ここから長くなりすぎて一度にアップできませんでした。後編に続きます。↓1クリック応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ
2012年04月14日
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みなさん、こんにちは。今週の月曜日は、友人でミュージシャンの石田大介くんと幸さん達が開催する「灯すカフェ」というイベントに行ってきました。これは原発都民投票を求める署名集めのためのイベントで、同時に彼らのライブも楽しめるという感じでした。幸さんの声は、魂の深いところに沁みる歌声です。幸+福 ひとつのわ東京電力管内にある原発の稼働をどうするかを、都民で決めるための「原発都民投票」開催を、東京都に求めるための署名集めが、去年の12月から行われているんですが、締め切りが2月9日ということで、ついにあと1週間となりました。これは、俳優の山本太郎さんや社会学者の宮台真司さんが代表請求人となっている署名活動で、都内有権者の50分の1の、22万票集めないといけないらしいんですが、まだ17万票ということで目標数に届いていないみたいです。1週間で5万票かー。最後盛り上がれば無理な数じゃないと思うけど、結構大変ですね。私も一応署名を集められる「受任者」になっているんですが、中野区の私は中野区の人からしか署名を集められない決まりだし、直筆でないといけないし、印鑑か拇印がいるし、ということで全然進んでいません。そこで中野でやってた大介君たちのイベントに参加してみたんですが、イベントに来ている人は、みんな受任者ばっかりなんで、ちょっと抜け出して息子と夫と幾人かでサンプラザ前、サンモールの中、駅前と、署名集めをしてみました。いやー、街頭の署名活動なんて生まれて初めてやったのですが、結構楽しいですね。しかし帰宅を急いでいる方が多いのと寒いのとで、ほとんど立ち止まってもらえません。それでも数名の方が署名をしてくれて、いろいろお話が出来てよかったです。うちの息子も声を出して大活躍してくれて、いい経験になったと思います。今東電で動いている原発は新潟県の柏崎刈羽原発6号機のみということで、この1機も3月には定期検査に入るから、しばらくは稼動ゼロとなります。でも廃炉が決まっているわけではないし、稼動ゼロになっている今年のうちに、都民の意思をきちんとした形で表明しておくのは大切だと思います。電力の最大の消費地に住む私たちが使う電気のために、他の県に今も原発がある。そして地震は大活動期に入っている。どう考えても、もう無関心ですむ話ではありません。ラストスパート!ということで、今週土曜日、表参道の私のコスメの店でも、ご希望の方に署名をして頂けるように13時半から2時間だけ、受付をすることにしました。都民であればどこの区や市の方でも署名できるように、代表請求人の料理研究家の枝元なほみさんが店に来て下さることになりました。私もこの2時間はいますので、署名したい方はぜひ来て下さいませ!ちなみに、この店の電力は太陽光発電、風力発電、小水力発電、バイオマス発電所の電力証書えねぱそを買う形で、100%グリーンエネルギーで稼動しています。日時 2月4日(土曜)昼13時30分~15時30分まで(時間が過ぎてしまってもラフォーレ前でも署名できます)場所 アムリターラハウス(表参道のシャネルとディオールの間を入ってすぐ。)(追記)来て下さった方、どうもありがとうございました。16時以降に来て下さった方もいたと聞きました。治療院を一時抜けて店にいたので、15時半まではいたのですが、すぐ戻らなくてはならなかったので、申し訳ありませんでした。2月9日まで、主に下記の場所では毎日署名できますので、どうぞよろしくお願いします。署名ポイント渋谷駅 モヤイ像前またはハチ公前 1/16~2/9 毎日 12:00~19:00新宿駅 西口小田急ハルク前 1/16~2/9 毎日 15:00~19:00さて、私は毎日ほんとにバタバタの日々です。ファンデーションの開発も、いよいよ大詰めに入ってきました。全4色あり、この中の2色は酸化チタンも使いません。ノンナノ酸化チタンを使用している色も2色あるんですが、これも活性を抑えるために、ナチュラル素材でコーティングしました。いくらノンナノでも、酸化活性はゼロじゃないから、金属にコーティングは必須です。でも、こういう原料が探しても全然ないんですよ。多くの原料屋さんには、ナノ粒子でシリコーンコーティングか、ノンナノでコーティングなしか、だいたいどちらかしかありません。ナノでコーティングなしは、酸化活性がすごいから肌によくないし、シリコーンコーティングは皮膜性が強くて最悪に落ちにくいし、、、、探してもないので、結局原料屋さんで、ノンナノでナチュラルコーティングの原料をオリジナルで作ってもらうことになりました。さっきからコーティング、コーティングと私がうるさく言っている理由を、ご存じない方のために書いておきますと、コーティングがない酸化チタンや酸化亜鉛は、紫外線にあたると活性酸素でまわりを錆びつかせます。活性は酸化チタンが一番強いです。ずいぶん昔ですが、酸化チタンを使用したペンキを樹脂の表面に塗ったら、樹脂がボロボロになったことから、酸化チタンによる活性酸素発生のメカニズムが解明され、紫外線を吸収することによって、活性酸素を発生させる光触媒効果があることも分かりました。化粧品に使われるのは、活性が少ないルチル型という結晶構造の酸化チタンですが、酸化活性はゼロではありません。その上、ナノ粒子になると表面積が増えるので活性が増しますから、肌を守るために通常必ずコーティングがあるのです。このコーティングに人工合成油のシリコーンオイルが使用されていることが多いため、大変皮膜性が高く落ちにくくなることが問題です。いくらコーティングがあっても酸化した金属ですから、肌にいつも残留していると、いいわけがありません。ところが、このコーティング剤は微量だと全成分表に書かなくていいことになっています。だから酸化チタン、酸化亜鉛とだけ書いてあっても、実はそれだけでないことも多いのです。もう1つの問題は、ミネラルファンデーションやナチュラル系ファンデの中には、そもそもノンコーティングのものが多いということ。これは、シリコーン系のコーティングでない、ナチュラルなコーティングの原料が極端に少ないことも原因しています。それから、ノンナノの場合は、酸化活性が少ないからコーティングはいらないと判断するところが多いというのもあります。でも私はコーティングのない金属が肌に直接のっているのは、酸化やくすみの元だし、やっぱりコーティングはほしいのです。ミネラルで肌をスキンケア出来るファンデーション。そんなのあるわけありません。ミネラルと言うと聞こえがいいけど、酸化した金属ですよ?この際、金属系はすべてナチュラル素材でコーティングすることにしました。ノンナノ酸化チタン、ノンナノ酸化亜鉛、ノンナノ酸化鉄、マイカにすらナチュラルコーティングしたんです。このことによって肌に優しいだけでなく、意外な効果が出ました。コーティングによって、酸化チタンを入れなくてもかなりカバー力が出て、直接金属が肌に触れないので、色が変色しにくく、夕方までくすまないんです。コーティングしたので粉が混ざりやすく、すべりが良くなりました。それでいながら、石鹸やクレンジングの1度洗いで落ちるんです。いやー手前味噌ながら、ほんといいんですよ。ファンデーションの開発していると、いろいろと知らなかったことが知れて、すごく面白いです。まず、全成分の表示で、いくら酸化チタンが後ろのほうにあるからって、酸化チタンが一番少ないわけじゃないと言うことを知りました。(+/-)酸化チタンって書いてあれば、この(+/-)の後ろはぜーんぶ、色によって配合率がいろいろ変りますから、量には変動がありますというゆるーい意味なんですよ。あとね、100ナノ以下のナノ粒子を使用せずして、SPF25以上のパウダリーファンデなんて出来ないということとか。でも、探すとノンナノで25以上とか、たまにあるじゃないですか。あれはどうしているのかというと、なんとシリカの中にナノ粒子の酸化チタンを入れ込むことが出来るんだそうです。そうすると、表向きはノンナノの酸化チタンだけということになるんです。でも、絶対シリカから外れないかというと、それは微妙だということで、なんだかこれも私は嫌なんですよね。それから、酸化チタンのナノ粒子というのは、肌の上ですごくきしむということを知りました。微粒子だから、むしろ逆だと思っていたのですが、実際は一番きしんで使用感が悪いようです。今はSPFの検査と、コンパクトの色校正中。SPFはノンナノだからたいして出ないと思っていたんですが、途中報告を聞くと、もしかしたら10前後行くかも?こればかりは結果が出てみないと分かりません。ちなみに粉物は、SPF書いてなくても、どんなものでもSPF5くらいはあるということも覚えておきたいですね。すみません、アップしようとしたら文字数オーバー!後編に続きます。↓1クリック応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ
2012年02月02日
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みなさん、こんにちは。残暑が厳しいですが、夜はずいぶん涼しくなりましたね。更新が遅くなってごめんなさい!私はやっと本の原稿が脱稿。あとは載せるグッズのキャプションを書くのと、表紙の撮影です。今回もヘアメイクは小松和子さんにお願いしようと思ったのですが、小松さんは今ものすごく忙しくて、スケジュールが全然合わなくて断念。代わりに、MIMCの太島(たいじま)さんにお願いすることになりました。太島さんは、コスメブランドMIMCの開発をしているメイクアップアーチスト。前回の小松さんとの「真実のナチュラルコスメ読本」の時も、他ならぬ小松さんのヘアメイクを担当されたのが太島さんでした。帯になっている私の写真のヘアアレンジも、そういえば最後に、こんな感じもいいんじゃない?と太島さんが、手だけでバーッとアレンジしてくれたスタイルでした。もちろん太島さんも、ケミカルメイクはしないのでとっても安心。使うのはMIMCがメインでしょうね、きっと。やって頂くのは初めてなので、どんなメイクになるのか、とっても楽しみです。最近、執筆で疲れきって、本気で顔がやばいので26日までに、なんとかしなきゃ!!鬼の本気度を見せて、必ずや26日までにきれいになれるように頑張ります!MIMCと言えば、最近銀座オペークで、新しくなったコンシーラーを買いました。となりに、なぜかカボチャが特別出演していますが、何の関係もありません(笑)以前のコンシーラーも持っているのですが、格段にカバー力が上がり、今回のはこのまま顔全体のファンデーションとしても使えるそうです。全成分 スクワラン、ミツロウ、キャンデリラロウ、ダマスクバラ花油、ヨーロッパシラカバ樹皮エキス、ローヤルゼリーエキス、カミツレ花エキス、シソ葉エキス、トコフェロール (+/-)酸化チタン、酸化鉄、マイカこの成分でコンシーラーを作る心意気、すばらしいですよね。これでこの使用感だなんて、本当にすごい技術だと思います。酸化チタンはもちろんノンナノ。コーティングはノンナノのため、酸化活性が低いのでしていないそうです。ダマスクローズ精油のみオーガニックです。カバー力があるのに、ノン合界のクレンジングで、らくーに落ちます。これって、本当にすばらしいこと!!24hコスメのスティックファンデーションも、いただいたので使ってみたのですが、これこそコンシーラー的ファンデーションと言いますか、かなりギトギトになります。全成分:メドウフォーム油・ホホバ種子油・カカオ脂・ヒマシ油・キャンデリラロウ・カルナウバロウ・ツバキ油・シャクヤクエキス・ショウブ根エキス・ボタンエキス・アロエベラ液汁末・サンゴ末・トコフェロール・水・エタノール(+/-)酸化チタン・マイカ・酸化鉄・水酸化Alでも、もうドーランなみのすごいカバー力です!昔私は、売れない女優だった頃、太秦映画村で時代劇のエキストラをしていたのですが、あの時使っていたドーランを彷彿とさせます。しかもSPF50あるのに、これノンナノです。密着度が高いので、ノンナノでもこんなにSPFが出たそうなんですね。しかもね、これもこんなにカバー力あって、こんなに密着度高いにも関わらず、やっぱりノン合界のクレンジングで簡単に落ちます。ノンシリコーンでノン合界のファンデーションって、やっぱそういうところがすごいんだよなー!このファンデは、カバー力を求めて最近変なケミカルの、ものすごいカバー力のクリームファンデを使っているうちの母に教えてあげようと思います。これなら多分、母も満足するはず。しかし母は、ファンデ以外は全部ナチュラルコスメなんですよ。よくあの恐ろしいファンデが、うちのクレンジングで落ちるなと思うんですが、石鹸でW洗顔すると落ちてるらしいです。私もファンデーションを作っているというお話をちょいちょい書いていたのですが、現在非常にスローなペースで、試作をまだ繰り返しています。酸化活性が強い酸化チタンは入れずに、酸化亜鉛のノンナノでコーティングはステアリン酸でして、使用感もかなりいいしカバー力も結構あるし、なかなかナイスなパウダリーファンデが仕上がってきています。デイリーには酸化チタンは使いたくないので、これで十分。でも、もっとカバー力が欲しい方や、ここぞという時用に、酸化チタンが入っているタイプの試作も今作っています。もちろん酸化チタンはノンナノで、ステアリン酸コーティングで、ノンシリコーンです。酸化亜鉛も酸化チタンも入れないタイプも作ってみて、これもありだとは思ったのですが、やっぱり白さが出ないんですよね。白さで言うと酸化チタンが一番白くて、次に酸化亜鉛。白がないということはキャンパスがないということなんで、そこに酸化鉄だけ入れると、なんだか時間と共にくすんだ感じになってくるのです。プラスチック業界も、本当は活性が強い酸化チタンは出来れば使わない方がいいと思っているんだけど、白さがここまで出る顔料が他にないから仕方ないそうなんですね。酸化チタンより白い顔料を作れたら、ノーベル賞ものだと言われているそうです。誰か、発明してくれーーー!!酸化チタンのことは、とりあえず置いといても、とにかく合成界面活性剤の入った洗浄力の強いクレンジングをやめると、肌のバリアが守られ、肌自らが潤うようになります。そして、そのためにはファンデーションがノン合界クレンジングでも落としやすいノンシリコーン、ノン合界タイプであることが必須です。だから、クレンジングとファンデはペアで考えないといけないと言うこと。現状では、私の一番のおすすめは、やっぱりこれが不動の1位です↓他には、MIMCのミネラルエッセンスモイストも、リニューアルされてかなり使い心地が良くなったそうなんで、試してみたいなーと思っています。あ、今度の撮影できっと太島さんが使ってくれるんじゃないかなー?楽しみです。すみません、前置きが長すぎて文字数オーバー!後編に続きます。↓応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ
2011年09月16日
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みなさん、こんにちは。いよいよ9月、まだ暑いですが、台風も近づいてきていますね。息子の夏休みも終わり、月曜から元気に登校しています。デトックス作戦も続行中で、自分から「リンゴペクチンは~?」と聞いてきます。アミノキレートは、なぜだか味がどうしてもダメらしく、これを飲ませるのは断念して、結局私が飲んでいます。少し水を混ぜて、そこにアガベかはちみつを入れてクリーム状にして食べるとおいしくって、全然お菓子みたいに私は食べられるのですが、息子は何か微妙に苦みを見出すらしいんです。子供の味覚はまた違うので、そのあたりはよく分かりません。そこで、その代わりに、ものすごくナイスなサプリを取り入れることにしたんですが、これの味はジュースに入れると全然気にならないらしく、毎日飲んでいます。このサプリは、もしかしたら水素化カルシウムなみに、10年に1度、いや100年に1度出会えるか出会えないかの、すごいサプリである可能性が高く、今大興奮中なのですが、もったいをつけるわけじゃないんですが、もう少し続けてから、改めてご報告いたします。今回の尿検査の結果は、一応小学校にもお知らせして、この件で校長先生にもご相談しました。事情を話すと、校長先生や栄養士さんも事態を重く受け止めて下さって、大きな方針は区からの指導になるので変えられないものの、給食を頼んでいる業者は学校ごとに個別になるので、そのことを業者さんに話してくれて、出来る限り配慮して下さることになりました。私も行動を起こすかどうか迷ったのですが、やっぱり声をあげて良かったです。ただ心配だと言うことではなく、ちゃんとした専門機関での検査結果があるのが、大きかったですね。息子だけをお弁当にということも出来たんですが、私はノアの方舟はみんなで乗らないと嫌なのです。息子にあれだけ出たと言うことは、他の子供たちも同じくらい出る可能性は高い。もちろんある程度の配慮なので、完璧には無理なのですが、少しほっとしました。さて、いよいよ夏も終わりに近づき、UV-Bが1年中で1番多かった季節によって、この時期、肌はすっかり疲れています。紫外線にあたった皮膚は、細胞やDNAの破壊を防ぐために、メラニン色素を発動させますが、メラニン色素があることで肌は本格的な細胞破壊から免れます。もう1つ、意外と知られていないことですが、紫外線にあたると角質を厚くするということでも、肌は紫外線を防御しています。角質を厚くすることで紫外線を散乱させて、真皮に届く光線を少なくするようにしているようです。もう1つ、実は汗にも意味があるんです。汗には「ウロカニン酸」という成分が含まれているんですが、これは天然のサンスクリーンだそうです。「カバって、赤い汗をかくんだよ」毛のないカバが、肌を紫外線から守るために、サンスクリーン的な成分の赤い汗をかくという、尊敬するハーバリストさんの、この一言からヒントを得て、同じように植物が持つ紫外線を防御するための抗酸化物質で日焼け止めを作ることにした私でしたが、人間の出す汗にも、カバまでいかないけど、紫外線を防御するような働きがあったことは、最近皮膚科学の教科書を読んでいて知りました。ウロカニン酸は、主にUV-BによるDNA損傷を防止する作用があり、角質層にも存在しているようです。いやー、人間の体もカバも、植物も、みんなすごいですね、生き物って。夏の終わりに、肌がゴワゴワザラザラしてくるのは、紫外線防御のために厚くなった角質層が剥がれてきているからなんです。この時、やさしいやさしいスクラブを、そーっと使ってあげると肌がツルツルになってきます。硬いナッツの大きい粒子とかでなく、微粒子の柔らかいスクラブがいいので、今こういう時用の優しいスクラブを制作中。約2年ごしの開発期間でしたが、やっとこの9月の終わりに出来てきます。私も、普通のサンスクリーンを使用していた頃は、夏の終わりはもっと肌が疲れていました。今は、他の季節とそう変わりありません。そろそろ、ビタミンCの多いハマナスの花に漬け込んだオイルや、美白作用のあるエラグ酸の多いレッドラズベリーオイルをブレンドしたホワイトオイルでいたわっています。サンスクリーン剤は、含まれている酸化チタンや酸化亜鉛がナノ粒子で、インフルエンザウイルスより小さいために、体内に入る可能性があるということで問題ですが、入らなかったとしても微粒子過ぎて肌に残りやすいという問題点があります。でも、実は一番の問題は酸化チタン、酸化亜鉛のコーティング剤の大半が「シリコーンオイル系」であるということですね。シリコーンオイルは合成化合物で、髪のコンディショナーやリンスにも使われますが、とにかくペッタリと皮膜して落ちにくいという性質があります。特に日焼け止めには、汗で落ちないように特に水を弾きやすいシリコーンを使って作るので、落ちにくさはこの上ないです。微粒子で目に見えないから、落ちていなくても気が付かないのも問題です。そもそもなんで、コーティングなんかしないといけないかというと、光触媒になるほど活性酸素を出す素材だからなんですが、、、、だから、コーティングしていなものはしていないもので、落ちやすいかもしれませんが、肌には有害なんで、困ったものなんです。シリコーンオイルは、水にも油にもアルコールにも溶けません。そりゃ落ちにくいのは当たり前だと思いませんか?ちなみに、髪のリンスに使われているシリコーン系合成ポリマーは、髪表面を皮膜してニセのツルツル感を作るので、まだ使う意味が分かりますが、シャンプーにもよく配合されているのが、一番根深い問題だと思っています。シャンプーへの配合目的は、髪を洗う時のきしみ防止なんでしょうが、これで頭皮を洗うのはやめたほうがいいです。毛穴がシリコーンオイルで皮膜されてしまうと、毛穴を詰まらせ、髪の健康が損なわれます。頭皮にはやっぱりノンシリコーンですよ。しかも、合成界面活性剤を使っていない方が、バリアを壊さず、変なものが皮膚の中に入ってい行かないのでいいです。昔は女性の薄毛なんて、あんまりなかったのに、この近年増えている原因は肉食過多以外にも、このシリコーンオイルと合界のせいもあると睨んでいます。さて、夏の紫外線に疲れた肌が直面する「シミ」という問題。日焼けしたから必ず出来るわけではなく、代謝されないで長時間残っているせいで、そのまま色素沈着してしまうことが問題です。ターンオーバーが28日ならいいんですが、40歳になると40日になっている場合があるから年を取るとシミになりやすくなるんです。私は肌がザラザラしてきたら、ターンオーバーを正常にする作用のある白樺樹液の化粧水と、さっき書いた優しいスクラブで代謝をやさしく促進します。ただしゴシゴシこすると逆効果なので、あくまでも週1程度、しかも優しく。その他、肌をこすりすぎたり、化学物質の多い化粧品を使うことで肌に炎症を起こしたりすることでも、メラニンは発動して、シミとして沈着してしまうことがあります。顔を洗ったあとのタオルはフワフワの天衣無縫のエンジェルタオルがもう最高!また、生理前や妊娠中、黄体ホルモンが増えている状態の時は特にメラニンが発動しやすくなるので、シミになりやすくなります。もう1つは、ストレスや不満があるとシミが出来やすいということ。これも本当の話です。これは、実は単発ではさほど影響ないんです。問題は、いつもいつも慢性的なストレスを抱えているという時です。不安、ストレス、不満、愚痴などをいつも抱えている場合、最初はストレスホルモンコルチゾールで対応するのですが、これだけでは追いつかなくて、持続性のある男性ホルモンを常に分泌し始めます。男性ホルモン分泌の司令塔は脳下垂体ですが、ここのすぐ隣にメラニン細胞刺激ホルモンの司令塔があるので、ここも刺激されて分泌が盛んになってしまいます。このために、シミが出来やすくなってしまうんですよ。同じことは慢性的な睡眠不足でも起こります。睡眠不足でも男性ホルモンの分泌が盛んになってしまうからなんです。夏の紫外線で発動したメラニンをシミにさせないためには、この季節はとにかくよく寝ること。そして不満や愚痴に支配されずに、感謝できることを探して笑ってすごすのが一番ですね。↓応援して下さると嬉しいです!ブログ村人気ランキングへ
2011年09月01日
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みなさん、こんにちは。私と小松和子さん共著の「真実のナチュラルコスメ読本」が、昨日発売されました。発売前に楽天ブックスが在庫切れになり、発売日にアマゾンが在庫切れになるという、これまで経験したことがない驚きの反響に、私も小松さんもびっくりしています。書店にも昨日の午後から大きいところでは並んでいるんじゃないかと思うので、見てみて下さい。ネットでは紀伊国屋のWEBでは、まだありそうです。あれ?今見たら紀伊国屋書店WEBで1位になってる?嘘でしょ?と、ここで出版社から連絡。なんと発売日翌日にして重版が決まったそうです!うそー!!それは今までで初です!(感涙)(追記)すみません、紀伊国屋WEBでも在庫切れになり、楽天ブックスとアマゾンに、出版社に残っていた在庫が少し入荷したようです。【送料無料】真実のナチュラルコスメ読本アマゾン小松さんには、「アンチエイジングの鬼プレミアム」の本に続き、今回の表紙でもメイクをお願いしたのですが、みなさんお気づきかと思いますが、この2つの本の私の写真は、その前の3冊の写真とずいぶん違うと思いませんか?そう、実は最初の2冊は自分でメイクしてるんですよね。あはははは。やっぱプロの技は違いますよ。私は中山美穂さんが昔やってた「眠れる森」というドラマが好きではまって観ていたのですが、あの時の美穂さんのメイクをやってたのが、他ならぬ小松さん。若い頃から実力を認められて、あの名作「北の国から」のメイクもやってらしたとか。そんな方が、ご自身の化学物質過敏症がきっかけで、きっぱりとそこから退き、今やナチュラルコスメ専門に転向。それが、どれだけの決断だったかと思うと、本当にすごいと思います。そんな小松さんにメイクを、しかもナチュラルコスメで教えてもらえるなんて、私達は本当にラッキーです。さて、今週ショックを受けた話を少し。うちの治療室にプラスチックメーカーの方が来ていることは、前に1度書いたと思うのですが、、、、その方はプラスチックのエキスパートで、実験して安全性を確かめたりとかする仕事もしている方なので、とにかく酸化チタンのナノ粒子に詳しくてね。その方の話を聞くと、私はいつもプラスチックメーカーに比べて、化粧品会社のナノ粒子に対する意識とか対応って、どうしてこうも緩いんだろうと、あきれ返ってしまうんですよね。「ナノ粒子は単独でなく、凝集しているから皮膚からは入らない」よく化粧品会社が言うセリフです。しかし、これはとんでもない話だと、その方は言います。ナノ粒子はいつも凝集しているとは限らず、pHによっては分散するし、温度が高温になると皮膚からも入りやすくなるようです。だからプラスチックでは、必ず表面をコーティングで覆うし、高温での実験も重ねるみたい。それでもコーティングがもろくなった箇所や、そもそも粗悪なプラスチックでは、手を置いているだけで、酸化チタンのナノ粒子が皮膚から入る可能性が、ないとは言えないということです。そういう意味で、実は身近なところで怖いのは便座だと。すべてではないですが、一部ナノ粒子を使っているところもあるみたいで、しかも保温してあったりして温度も高いですよね?保温してなくても、皮膚が密着しているし体温もある。出来れば、便座カバーを2枚重ねしておくほうがいいとアドバイスされました。ひゃーー!まじかいな?しっかし、こんな話を聞いてると、酸化チタンのナノ粒子が、ほんの1%未満練りこまれて表面コーティングまでされたプラスチックですら、皮膚からナノが入る危険性があるということで、あらゆる実験を繰り返したりして安全性を確かめているというのに、女性達はナノ粒子が50%も入ったサンスクリーンをガンガン顔につけてね、その上からナノ粒子のファンデーションをバンバン顔に毎日はたいてるって正気か?って思いません?もはや戦慄の域ですよね。しかし、こんな話は化粧品の原料メーカーさんの話を聞いているだけでは、まず聞こえてこない話なので、こういう方がたまたまうちの治療室に長年来てくださっていることも、本当に運命かなと思いますね。おかげで私はますます、ナノ粒子を使用しないどころか、そもそも酸化チタンを使わずにサンスクリーンやファンデを作ろうといういう情熱が湧いてきます。ナノの問題とは別に、酸化活性という活性酸素の問題があります。酸化活性の強い順に言うと酸化チタン>酸化亜鉛>酸化鉄だそうです。酸化鉄はほとんど酸化活性はなく、通常ナノではないので安心ですね。酸化亜鉛も酸化チタンに比べれば、活性はまだマシなんですが、どの角度もナノでないものを探すのが大変です。しかも国内では、粒子のコーティングにシリコーン使っている物ばっかりで、皮膜性が強く落ちにくくなってしまいます。肌に優しいノンナノ粒子のステアリン酸コーティングとかを探すと、なんと特注になってしまうんですよ!ノンコーティングの原料ならあるんですが、酸化活性のあるこんな原料を、ノンコーティングで使うなんて、出来ればやめといたほうがいいです。油分の入ったファンデならまだいいですが、油分のないミネラルファンデーションに結構ノンコーティングが多いのに驚きます。コーティングの有無は、メーカーに聞かないと分からないので、心配な方は問い合わせて下さい。「活性の少ないルチル型ですから心配ありません」とか言われるかもしれませんが、化粧品で使われるのは、基本的にどれも活性の少なめのルチル型酸化チタンです。でも活性はゼロではないので、私は肌への優しさを考えるとコーティングしたほうがいいと思うし、現に通常は、ほとんどのメーカーでコーティングしてあります。(ただしシリコーンが多いですが)昨日からオープンした新宿マルイカレンの「ナチュラルコスメセレクション」。今日ちょこっと寄ってみました。なかなか雰囲気の良い売り場になっております↑↑バジャーのサンスクリーンもあります。ノン合界でノンナノ粒子酸化亜鉛のみ。コーティング剤がシリコーンエステルなのが、ちょっと残念なんですが、ジメチコンよりは、そこまで皮膜性が強くありません。↑24hコスメも入ってますが、今日はナノのファンデしかありませんでしたが、5日からはノンナノのファンデも登場するそうです。実は私がマルイさんに頼み込んで、通常ならネットでしか買えないノンナノタイプのファンデを置いてもらえるよう、お願いしてもらったんですよ。執念でしょー?でもこの店ではノンナノ派のお客さまのほうが多いから、そのほうが売れるはずです。私も家が近いので買いに行きます!さて、理想を追求して合成ポリマー、シリコーンオイル、合成界面活性剤、防腐剤、タール色素を使わないなんて、もちろん当たり前で、更に酸化チタン、酸化亜鉛、タルク不使用という、超しんどい道を歩みながら、ファンデを開発中の私。酸化チタン使わないということが、どういうことなのかというと、酸化チタンを使わないということは、強い白色がないということ!白でないキャンバスに、他の色をのせても映えませんよね?白さの薄いキャンバスは、発色やカバー力が落ちる。ここを、どう乗り切るかというのが重要な課題ですね。美しく装うためのメイク用品に関しては、多少の害は仕方ないという考えも分かります。現実問題、酸化チタンやタルク使わないコスメなんてほとんどないですからね。タルクほど使いやすいファンデの基材はなかなかないし、酸化チタンほど白い色を出せる金属もなかなかない。でも、だからこそ、ないものを作ってみたいんだなぁもう、タルクのことまで書き出したら、ほとんどがNGになるので、今度の本にもあえて書いてないんですけど、タルクはドイツのMAKリストに「発ガン性が疑われる」として掲載されていまして、微妙にアスベストが混じるので、出来たら使わないほうがいいんですよ。安全で、肌に優しく、しかも使い心地もカバー力もある程度良いもの。嗚呼、夢は広がるけど、気が遠い、、、、とか言っていましたら、今日初めての試作が到着。れれ?なんか見た目は、かなりまともだぞ?肌にのせてみました。あれ?意外とカバー力がある!色はちょっと濃すぎてしまいましたが、もうちょっと薄くすれば、これ結構ありなんじゃないの?これ、酸化亜鉛も入ってないんですけど、どうしましょうね?ノンナノの酸化亜鉛だけでも入れれば、SPF値は多少上がるんですけど、みなさんどっちがいいと思いますか?開発中のファンデーションの話を、出す前にこんなに赤裸々に書いて大丈夫かなと思うでしょ?ご心配には及びません。こんなファンデーション、誰も作ろうと思わないから(笑)おっと、またまた文字数がオーバー気味!口からも肌からも毒をいれない。入ってしまったものは、すみやかにデトックス。それが究極のアンチエイジング!
2011年03月03日
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みなさん、こんにちは。私の新刊ですが、今日やっと楽天ブックスでの予約が始まりました!【送料無料】真実のナチュラルコスメ読本(追記)すみません、楽天ブックスの初回入荷分、追加入荷分が発売前に完売してしまったそうで驚きです。ありがとうございます!しばらくはアマゾンか書店でのご購入となります。よろしくお願いします。(追追記)すみません、アマゾンでも在庫切れになってしまいました。まだ出版社に少しは残っていると思うのですが、重版になるまで、入荷にはしばらくかかるかもしれません。紀伊国屋書店のネットでは、まだありそうです。全国の書店以外では、新宿マルイカレン、オペーク、HANSEL&GRETELでも販売しております。あー、しかし春が待ち遠しいですね!我が家では、一足お先に種蒔きをしました。まだ寒いのでいったん家でこのように、持ち運びできる容器に種まきをし、苗になってから畑に植え替えます。植物はまだ小さいうちが温度管理や水など、一番大切。でも、畑が離れているので1週間に1度しか行けないため、このように苗になるまで家で育てるということを、今回はしてみます。ただし、この時の土は植える予定の畑の土でないといけません。買ってきた種用の土などでは、苗にはなっても、実際畑に戻すと枯れてしまう事が多いようです。↑写真は種取りをした、二代目トマトちゃんの種を植えたものです。一代限りのF1種のトマトではないので、こうして2代目が植えられます。どうなるかなー?楽しみ♪実はこの春から、畑を千葉から厚木に引っ越すことになりました。1年半やってきて、現在の九十九里浜の畑はあまりにも自宅から遠すぎる事、それから砂地で、しかも痩せた土のため、無肥料でやると最初の苦労が大きすぎることなどを総合的に考え、1時間で行ける厚木に新しい畑を借りました。今の畑でも、大豆やゴーヤ、トマト、レタス、いちご、ナス、サラダミックス、モロヘイヤ、ルッコラなどはとてもよく成長してくれて、おいしかったのですが、大根とかにんじん、玉ねぎは難しかったですね。やっぱり農業は「土」だなとしみじみ感じました。特に肥料を入れない栽培ですから、土こそ命です。いろんな畑を見て回りましたが、土と周辺の環境に一番着目しました。土が良くても、お隣の畑で除草剤や殺虫剤を置いているのを見ると、その時点でNG。置いてあった殺虫剤の種類は有機リン系だったのですが、これがいつなんどき「ネオニコチノイド系殺虫剤」にとって代わるか分かりません。ネオニコチノイドは、他の農薬と違い、とても浸透性の高い農薬。使われたら、周辺が全滅です。ところで最近知ったんですが、除草剤の主成分「グリホサート」の大豆における残留農薬基準値って20ppmもあるんですね!他の野菜の10倍~20倍の残留濃度です。これは、日本に入ってきている大豆のほとんどが遺伝子組み換えなことと関連があります。遺伝子組み換え大豆は、除草剤に耐性があるように遺伝子を組み替えてあるので、農家はジャンジャン除草剤をかけます。これを日本に輸入した時、グリホサートの残留農薬基準値が低いと、輸入が許可されません。そこで、20ppmも残留してていいことになっているんです。大豆の主な輸入先はアメリカ。そのほとんどが遺伝子組み換え。要はアメリカのために「グリホサート」の残留農薬基準を引き上げたのですよ、日本は。今TPPに加入するとか政府が言い出していますが、加入するればこんなことがもっと起こるでしょうね。私達は金額に惑わされず、国産無農薬の農家を守らなければ日本の農業は崩壊します。あと、同じく除草剤の主成分グルホシネートってのがあるですが、マウスの実験ではこれを投与された母マウスから生まれた子マウス同士が、噛みあって殺しあうほど攻撃性が増すようになったそうです。最近、そういう攻撃的な事件も多いじゃないですか?怖っ!と思って厚生労働省のHPで残留農薬基準値調べると、、、http://m5.ws001.squarestart.ne.jp/zaidan/agrdtl.php?a_inq=18900残留農薬基準が比較的高いのが、、、5ppm→大麦、ひまわりの種子、なたね3ppm→下記以外の豆、スパイス2ppm→大豆、小豆、えんどう豆、ソラマメ遺伝子組み換えがらみのなたね、大豆はやっぱり入ってきますね。こないだ国内で栽培許可されている遺伝子組み換えリスト見てたら、なたねはほとんど全部「グルホシネート耐性なたね」でした。大豆は「グリホサート耐性大豆」ってのが多かったから、使う除草剤の違いなだけですね。ひまわりの種ってハムスターとか、インコとかペットのエサにしますよね?凶暴なペットにしたくなかったら、オーガニックの種にしたほうがよさそうですね。グリホサートの残留農薬基準値も見ておきましょうか。http://m5.ws001.squarestart.ne.jp/zaidan/agrdtl.php?a_inq=1880030ppm→しいたけ、マッシュルーム以外のきのこ類20ppm→大麦、雑穀、大豆5ppm→小麦、えんどう豆ちょっと、ちょっと、きのこ類30ppmってどういうことよ?ふぁー、調べてみたら、キノコって結構除草剤使うんだな、、、工場栽培のキノコは、化学薬品使うしな。キノコって油断しがちだけど、無農薬のものでないと怖いですね。あと、雑穀も。残留農薬検査してるから、農薬使ってても安心みたいなイメージあるかと思いますが、このように、このくらい残留してても良いとされる「残留農薬基準値」を見ると、すごい量の農薬が残留していてもいいことになってるんですよ。1つ1つ見てたとえ少なめだったとしても、例えばトマトの残留農薬基準値見て下さい。トマトの残留農薬基準値トマトに使われる農薬の種類だけで354種類もあるんですよ?(ああ、数えるの大変だった(汗))その1つ1つに1ppmとか10ppmとか0.02ppmとかって許されているわけなんで、しんどいから計算しませんが、合計何百ppmよ?ってこと。無農薬でやっている農家は、354種類全部使わずにやるわけですよ。こりゃ、すごいことです。それが100円か150円高いくらいで「高い!」ってことはないと思いません?化粧品原料も、オーガニックはやはり高いです。1.5倍~3倍くらい違います。そもそも無農薬原料見つけるのも容易ではありません。だけど全成分を見ただけでは、その違いはなかなか見えてこないですよね。そこを貫くと、どれだけ苦労するかと言うと、例えば私は今、ピンクのグロスを、えんじ虫(コチニール)フリーで作ろうと、植物の色素を探しています。試作で使っていたある植物原料は中国産で、農薬不使用のものか分かりませんでした。そこで、中国産以外の産地で、しかも無農薬を探しましたが、まずありません。野生のものは発見出来ましたが、出来ればチャイナフリーがいい。だけどありません。もう1つ、試作で成功したある花の色素も、中国産しかありません。昔は国産もあったらしいですが、中国産の安い原料に押されて、衰退してしまったのです。そんな時、ある野菜の色素を発見しました。これは国産で契約栽培の無農薬です。やった!!と思ったのですが、水溶性のためオイルに溶かすのに乳化剤が入ります。聞けばその乳化剤は植物系だけど合成界面活性剤!これじゃ、使えません。なんとか遺伝子組み換えでない大豆レシチンで乳化してくれないか頼んでいるところですが、色が濁る可能性があるとかで、難航しています。「コチニールやカルミン使えば楽なのに」と言われる事がありますが、そこでめげる鬼ではありません。私のコスメはほとんどの植物原料をオーガニックか野生に限定している上、原料1つ1つの原産国も表示しています。原料の原産国表示しているコスメなんて、私が知る限り見たことないんですが、もしすべてのコスメが原産国表示したら、みんな驚きますよ。いかに中国産が多いか!しかし、中国産にも良い物があります。例えばファンデーションの主原料タルク。これは欧州より中国産のほうがアスベストの混入が少ないそうです。ああ、今日はこの話がメインでなく、ミトコンドリアの話を書くつもりだったのに、前置きでこんなにも文字数がいってしまった!うーむ、今日はこのままこの話の流れのままいくことにします。実は今、ファンデーション開発をいよいよ始めました。酸化チタン、酸化亜鉛、タルクを使わないパウダリーファンデです。酸化チタンとタルクを使わないでと言ったら、製造者の方がひっくり返りそうになっていました(笑)でも、いつのことなので、全然めげていません。紫外線吸収剤も、酸化チタンも酸化亜鉛も使わないでサンスクリーンを作りたいと言った時はもっと驚かれましたし。今週にも、はじめての試作があがるということですが、どんな風だろうな?きっと製品化までには相当苦労すると思います。いつになってもいいんで、いつか良いものを作り上げるぞ!!新宿マルイカレンの3階でやってた私のコスメの期間限定の直営店は、この27日で終了。オーガニックとはあまり関連がないアパレルブランドの中にポツンとあるので、オーガニックコスメブランドの仲間が欲しいと時々もらしていた私でした。そんな私の思いもくんで下さり、オーガニックコスメやオーガニックライフにかなり共感して下さったマルイカレンの店長さんをはじめとする、スタッフのみなさん。4階に「ナチュラルコスメセレクション」というオーガニックコスメのセレクトショップをマルイさんで運営してくれることになったんです。ブランドのセレクトには、私も少し助言させて頂きました。今までお店で見かけなかった、マニアックなブランドも入ります。3月1日オープンなので、よかったら遊びに来て下さいね。オーガニックのイメージがなかったマルイカレンだったので、当初店を出すことに迷いもありました。だけど、そこに小さなオーガニックの種を蒔くことが出来た。その種は今、小さな芽を出そうとしています。このままどんどん伸びて、やがて花を咲かせてくれることを祈ります。そして在来種なので、きっとまた種が取れ、繋がっていくはずです!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
2011年02月23日
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みなさん、こんにちは。3月1日発売の、私の新刊が、ついに印刷所に入りました。表紙の画像が昨日届きましたので、ちょっと早めに見せちゃいますね。でかっ!(汗)いやー、でも感動ですよ。今までの本でも化粧品のことは書いていますが、今度の本は丸々1冊コスメ本。しかもナチュラルコスメ専門のメイクアップアーチストの小松和子さんと共著なので、ナチュラルコスメで、美しくメイクするプロの技もカラーでレクチャーされていますし、そのモデルさんも小松さんと仲良しの女優の上原美佐さんという豪華さ。小松さんによると、実は最近は女優さんも、肌に負担をかけないナチュラルコスメに移行する人が、水面下では続々と増えてきているそうです。ケミカルコスメでは、映像に映るその時はきれいでも、年々お肌にダメージがあるそうで、雑誌の撮影や日常生活ではナチュラルコスメという方も少なくないそう。世の中のほとんどのメイクコスメに入っているシリコーンオイル(合成ビニール樹脂)などの皮膜性の強い原料を使用していないファンデやチークやアイカラー。昔、私がそういうものを使い出した頃って、ほんと肌に付きが悪くて、土を塗ってるんじゃないか?みたいなこともありました(笑)だけど、今やナチュラルコスメはどんどん進化して、シリコーンオイル使ってなくてもカバー力あるし、きれいになじむようなものがすごく出てきています。つけたその瞬間が美しいだけでなく、10年後も美しい。ナチュラルコスメは、今や最先端コスメ!私はスキンケアを担当しましたので、相変わらずの鬼基準で、ノン合界、ノン合ポリ、ノン防腐剤、ノンナノ粒子を貫きつつ使用感も全部試し、成分いいけど匂いが臭いものとか(これ、結構あるんです)、テクスチャーが肌に負担かけるものとか、エタノール臭がきつすぎるものとかは除外。時間かけて探したおかげで、普通のオーガニックコスメの本とか雑誌の特集とかには、まず出てこないだろう、めっちゃマニアックなブランドとかも載せています。なんだかんだで、2人合わせて367点も載ってるんですよ!編集者の方が、今までの編集で一番大変だったと言ってヘロヘロになっていました。楽天ブックスの予約受付はまだみたいなので、始まったらまたお知らせしますね。最近、食の話が多くて、コスメの話をあんまりしていないので、今日はこのままコスメの話を書こうと思います。ずっとこのブログを読んでいる方は、よく理解して下さっていると思うのですが、アンチエイジングの鬼である私が、なんでナチュラルコスメなんだって思う方もいると思います。しかも、私は肌が弱いわけでもなく、アレルギーがあるわけでもありませんからね。私がいわゆる「103種類の表示指定成分無添加」系コスメを使い出した歴史はわりと古く、22、3歳から。その時モデル事務所に入ってたんですが、モデルの初仕事が、大阪の無添加化粧品のオーディションで、そこで見たビデオに影響されたわけです。だけど、いくら無添加でも、103種類の表示指定成分が無添加なだけなんで、普通に合成界面活性剤や合成ポリマーやシリコーンオイルは入っているから、肌は乾燥気味で冬はちょっとカサカサ気味。ジメチコンだのシクロメチコンだの入った、皮膜性の強いファンデがんがん付けて、それを落とすためにオイルクレンジングとかも使ってたんだから、今思えば当たり前ですね。お肌の天然のクリームである「皮脂膜」をずいぶん攻撃して洗い流していたんだなーと、今は分かります。2001年に全成分表示が義務化されてからは、「無添加って全然無添加じゃないじゃん!」と知り、アンチエイジングに目覚めた8年前からは、少しづつ、植物性の合成界面活性剤すら使用していないものを探し始め、入ってても1種類とか、%を電話して聞いたりして選ぶようになりました。合成界面活性剤で肌のバリアを壊し、肌の老化を促進するのが、とにかく嫌だったんです。このブログを始めてから、理想的な大豆レシチン乳化を知り、さらに選ぶのが険しい「鬼街道」を歩むことになったのは、昔から見ている方はよくご存知だと思います。それだけじゃなくて、肌にとって異物でしかない合成ポリマーとか、シリコーンオイルとか、強い防腐剤とかの「毒」を顔に塗りたくないと決心しました。これは食べるものもそうなんですが、まず何を食べるかより、何を食べないか。コスメでは、何が入っているかより、何が入っていないかということが大事です。だってそれだけで、老化を促進する活性酸素の発生はずいぶん違ってきます。その上で、抗酸化物質や有効成分を取れば、まさに鬼に金棒じゃないですか!特に基礎化粧品などは、きれにになろうとして、わざわざ塗るわけなので、マイナスがないことが当たり前だと思うんです。マイナスがなく、必要なものだけプラスして肌の自然治癒力を助けるのが基礎化粧品の役割だろうと。食べる物は17年前からオーガニックでしたが、化粧品はまだまだ日本にはその頃あんまり入ってきておらず、オーブリーやヴェレダくらいだったでしょうか。成分に目覚めてからは、レシチン乳化を探していくと、日本のそこいらの無添加コスメには絶対無いのですが、オーガニックコスメにはたまに見受けられるということに気が付いたわけです。ナチュラルコスメに1度はまった方は、なかなか普通のコスメに戻れなくなるとよく聞きますが、まさに私もその通り。最初は安全だからと選んでいたのですが、まず使っててほんと気持ちいいし、肌が喜ぶ感じがするんですね。そしてアルガンオイルに出会った頃からだったかな、植物の力ってすんごいなと思い出したのは。そして合界完全断ちをした次の冬、ふと気が付いたのは、自分の乾燥肌が治っていたこと。これ書いている今も実はそうなんですが、その気になれば、何もつけなくても実は平気なんですよね、冬でも。これにはポイントがあって、まずファンデーションにジメチコンなどのシリコーンオイルや合成ポリマーが入っていないから、合成界面活性剤たっぷりの強いクレンジングがいらないこと。そして肌表面のキメが整ってくると、W洗顔なしで、レシチン乳化のクレンジングだけでOKなこと。冬は石鹸すら使わないこと。朝の洗顔は、私はクレイジェルを使うんですよね。こうした、皮膜性のない落とすのが楽なファンデ、脱脂しすぎない洗顔というのはバリア回復に、まず一番大事なことだと思います。だけど市販のファンデーションやクレンジングにマイナスがあるは、まだ分かるんです。ファンデーションは美しく装うためのものだし、クレンジングはそれを完全に落としきるものでないといけないという「機能性」のものだから。装いの美を追求するうちに、どんどん今のような方向性にいってしまったのは、まだ理解出来ます。でも、基礎化粧品のマイナスはなぜ起きるか?自分で化粧品プロデュースするようになり、業界の裏側を見てよーく分かったのですが、結局それは流通のためです。3年もつ化粧品を大量生産しているからです。3年間、どんなに気温が高くても腐らず、分離もしない化粧品を作るためです。そのためには、強い防腐剤も、強い界面活性剤もバンバン入れなくてなりません。たくさん作ってコストを抑えて、大量に売るためです。60度にも70度にもなる、夏の宅急便のコンテナの中でも平気で、売り場で真近にスポットライト照らされて熱くなっても平気で、開封後、雑菌だらけの指を突っ込んでクリームを取って、またフタを閉めても、そのあと腐らないクリームを作るためです。私のような作り方をしていると、3年もたせるのは不可能。短い物で、半年です。だから消費期限の記載が必要です。大量生産せず、毎月、少量づつ生産するから、すぐ在庫切れをおこします。出荷前まで冷蔵室で管理して、夏場はクール宅急便。容器はエアレス容器。卸すとしてもこうしたコスメを理解している、ナチュラルコスメ専門店だけに卸し、小まめに少量づつ注文してもらい、売り場でもライトが近くないところに展示してもらいます。こんなことやってたら、大量生産して問屋に卸して、そのあと全国どこの店にでも置いてるような一般的な流通は不可能です。添加物が80種類入った、サンドイッチの話と同じですね。結局、経済が神となってしまった現代社会、簡単で便利が当たり前の社会では、それを実現するための添加物が必要だったんですね。30度で3日間腐らない調理パンを、人々が不思議にも思わず食べれてしまうように、3年間腐らず分離もしない化粧品は当たり前になっていきました。そして日本はガン、脳血管障害、心臓病、アレルギー疾患が激増し、慢性乾燥肌、敏感肌、大人アトピー、化学物質過敏症も増え続けています。この「安い、簡単、便利」に、何か変だと気がついている人は気が付きはじめています。メジャーな雑誌に、大手メーカーのコスメではなく、ナチュラルコスメの特集が組まれるなど、昔からは考えられないことも起きています。私自身が化粧品会社をやっているのに、なんでこんな本を書いて、他社のコスメを367点も載せるのかと不思議に思う方もいると思います。だけど、こうしたナチュラルコスメは大量生産出来ないわけですし、一部のメーカーだけが売れても、なかなか広がりません。だから現代社会に逆行して、頑張って安心なコスメを作ろうとしている同志を応援したいし、もっとこうしたコスメを作るブランドも増やしたいし、ナチュラルコスメ界全体を盛り上げたいのです。小松さんもこうした思いから、いろんなブランドさんの相談役としても活動してらっしゃいます。私は立場が違うのでそれは出来ませんが、こうした本を書くことや、酸化チタンや亜鉛を使わずに植物の抗酸化作用だけで紫外線カットするサンスクリーンなど、必要悪と考えられてきたマイナスもないようなコスメを率先して作ることによって、これからもナチュラルコスメ界を盛り上げていきたいと思っています。マイナスがないのは当たり前、その上お肌を輝かせる真実のナチュラルコスメを、どうぞ見つけて下さい!!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
2011年02月17日
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みなさん、こんにちは。雑誌「ボディプラス」のwebページの特集で、こないだインタビューを受けた記事がアップされているようです。よかったら、読んで下さいね。ボディプラスネット「美女力開花ラボ」私は、ナチュラルにアンチエイエイジング出来ることを、いつも探求しては試し、良かったものをこのブログに紹介するのがライフワークとなっています。探してもないものは、コスメとお菓子に関しては、最近は自分で商品開発するという場合もあります。今現在も、いろいろな試作を繰り返しています。試作しては試し、改良しては試しの繰り返し。何度もそんなことを繰り返しているものが、常に何種類かあります。そんな中、もう間もなく完成するのが、チョコレート。なかなか、うまそうでしょ?これまでも、オールオーガニックで、卵や乳製品、トランス脂肪酸不使用で、砂糖の代わりにGI値が25で、シワやたるみを作る糖化現象が起こらない、アガベの樹液を使用してお菓子を開発してきましたが、いよいよ今度はチョコレート!もちろん鬼が考えるチョコですから、48度以下で調理され、酵素が生きたビター気味なローチョコレートです。酸化還元電位を下げる野生植物のミネラル「フィトエナジーミネラル」も入れます。この野生植物を焼いたミネラルを入れておくと、微量ミネラルもいろいろ入っているのでミネラル補給にもなりますが、とにかく還元力が半端なくすごいので、天然の酸化防止剤になるのもいいのです。例えば、プラス265のコップ1杯の水道水に、このミネラルをわずか3滴入れると、、、あっという間にマイナス115になります。今更ながら、本当に驚異的な還元力です。このミネラルと美的水素は、私にとってアンチエイジングのお守りというか、現代のアムリタ的アイテムですね。チョコはプレーン以外にも、果物の中で一番ビタミンCが多いカムカムと一番抗酸化力の高いアサイーフルーツ、女性の味方ザクロとアンデス芋のマカの組み合わせなど、まさに鬼的な5種類を作りました。とことんこだわりまして、カムカムや、ザクロ、マカも48度以下で作られたローです。カカオって本来、ポリフェノールが豊富で、ミネラルも豊富。カカオポリフェノールには、動脈硬化の予防や、細胞のDNAの突然変異の抑制や、ストレスへの抵抗力のアップ、活性酸素の除去などのエイジングに嬉しい働きがいっぱいなのですが、チョコを食べると砂糖もついて来るのが、鬼的な悩みの種でしたが、これで一挙解消!もう1つ、だいぶ完成に近づいてきたのが、ピンク色のグロスです。色は、もうちょっと濃くしていく予定です。一般のコスメの合成色素「赤色●●号」とかは、発がん性が疑われるものが多いので論外ですが、ナチュラルコスメによく使われている赤い天然色素「コチニール」とか「カルミン」も、実は前から、唇につけるのだけは抵抗があってね。。。。コチニールやカルミンは、サボテンに寄生する「えんじ虫」と呼ばれる赤い虫をすり潰した色素なんです。いやもう、それを言い出すと、使ってないものを探すのが大変なほど、とてもポピュラーな天然色素ですし、私もチークとかには入っているのを使ってますよ。でもねー、前から口にだけは、なんとなくつけたくなくてね。だって口紅とかグロスは、どうしても口の中に入るじゃないですか。カンパリソーダとか、かまぼこのピンクの部分とかにも使われてるじゃないって言うあなた、、、この画像を見てから言って下さいませ。えんじ虫は、カイガラムシの一種なんですが、、、、カイガラムシの仲間たちうへ~、、見なきゃよかったでしょ?コチニール使用しなくても、酸化チタン、酸化鉄、マイカなんかでも、実はピンクになるのですが、もう最近顔にすら酸化チタンを塗るのが嫌になってきているのに、確実に口の中に入ると分かっているグロスには、出来れば本当は入っていて欲しくないんですよね。そんなこんなで、私はもう2年くらい、ずっと花や植物の色素でなんとかならないかと、試作を繰り返しているのです。一日に6回口紅をつけなおす女性の場合、一生の内に、なんと30本もの口紅を食べている計算になるそうです。私は、「装うためには多少のことは仕方ない」のではなく、、、、、「口の中にむしろ入ったほうが良い」という、まるでサプリメントみたいな色つきのグロスを作るのが夢なんです。完成まで、あと少し。やっと形が見えてきました!来年、小松和子さんと共著で、究極のナチュラルコスメ本を出すことになり、原稿はなんとか出来たのですが、今、そこに載せるコスメを探しまくっています。各アイテムにつき、かなりの数を載せるんですよ。最近は、探すより自分で作ったほうが早いという状況でしたが、久々に本当に新旧さまざまなナチュラルコスメブランドのコスメを、スミからスミまで全成分をチェックしていくという、恐ろしい作業を何日も繰り返していました。疲れ目で、アイゾーンが老けた気が、、、ビルベリーのサプリ飲まなきゃ、、、探すだけでなく、使ったことないものは使ってみて、タイプを分類するという作業もしています。私の基準は、あまりにも厳しすぎてほとんどがNGなんですが、同じブランドの中でも、これはOKじゃん!みたいなものを発見した時は、うれし涙が!気が付いてみると、かなりの数がピックアップされていました。でも、やっぱりクリームと日焼け止めは、かなり苦戦しています。しかし、この鬼基準を通過したコスメたちは、相当ツワモノです。選択肢がいろいろあるほうが楽しいと思うし、みなさんお楽しみに!しかし、今回久々に何百もの全成分を見ていて思うこと。ナチュラルコスメとそうでないコスメの裏ラベルは、もう世界が全然違う。そこには、本当に別世界があります。たとえ分からなくても、全成分を見る習慣を身につけましょう。ずっと見ていると、これを作った人が何を考えて作っているかさえ、おぼろげに見えてきて、だんだん面白くなってきますよ。どんなにナチュラル風なパッケージでも店構えでも、裏ラベルを見れば、本当はどんなブランドなのか分かります。こないだね、最近店舗が増えてきている、ナチュラルな感じで非常に雰囲気の良い、ステキなバスアイテム中心の海外ブランドのお店に入って、裏ラベルを見てびっくり。メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノールって、どんだけじゃ~!!何十年腐らさんつもりや?しかも石鹸やで?石鹸なんかアルカリ性やし、そもそもそんなにパラベン4種類も入れんでも腐らんわ!って叫びたくなりました。いかにもケミカルな顔している店には、最初から近づかない私ですが、最近のナチュラルコスメブームで、こういうなんちゃってナチュラルコスメも増えてきていますので、驚くことがあります。本の中で、私が担当しているのは基礎化粧品で、小松さんはメイクアイテムを担当しています。基本の考えは同じなんですが、基礎化粧品とメイクアイテムでは基準が少し違います。というのも、基礎化粧品はお肌の自然治癒力を高めるためのものですが、メイクは本来、美しく装うためのものだからです。安心安全ばかりをストイックに追求しても、メイクしたほうが冴えない顔になってしまうような化粧品なら確かにメイクしている意味がありません。先日お会いしたMIMCの開発者の1人、メイクアップアーチストの太島幸樹さんの言葉にもありました。「今のメイクは、その時はきれいになるけど、使い続けると肌をボロボロにしてしまう。それではダメだと思った。本当のメイクは「今この瞬間」もきれいだけど、「10年後、20年後」もきれいな肌でいれるメイクだと思う。」メイクコスメに関して、私はこれが真理だと思います。今、この瞬間もきれいだけど、20年後もきれいな肌でいられるメイク。逆に言うと20年後だけでなく、今この瞬間もきれいでいられるものでないといけないのです。そうでないなら、メイクなんか、むしろしないほうがマシですよね。だからって、もちろん許容できることと出来ない事はあります。むろん健康を害する可能性のあることはNGでしょう。例えばこんだけ厳しいことばかり言っている私も、マスカラだけはケミカルものを使用しています。ナチュラルコスメのマスカラは、成分がナチュラルすぎて、夕方にはパンダ目になってしまうので、つけないほうがマシという感じになります。でも、やっぱりマスカラは使いたいのが乙女心。実はまつ毛のエクステだって、3ヶ月くらい試しにやってた時期あるんですよ。毎日ビューラーしてマスカラ付けるのと、ボンドでエクステは付けるけど、ビューラーもマスカラも付けずクレンジングもしないのと、どっちがまつ毛にとってマシなのかと実験したくて。結果、エクステのほうが、やっぱりまつ毛には負担でした。まつ毛の本数が、かなり減ってしまったのです。そこで私がこだわったのは、マスカラの「落としやすさ」。フイルム状になっていて、お湯でするっと取れる、クレンジングいらずの、塗る付けまつげ的なマスカラ。クリニーク ラッシュ パワー マスカラ(私はずっとこれです)、デジャビュ ファイバーウィッグ、ランコム ヴィルトゥーズ ブラック キャラットとかがそうですよね。ゴシゴシしなくても、つるっとズラのごとくお湯で落ちるので、まったく目元に負担をかけません。ただ、化学物質過敏症や、超敏感肌の方は、そうもいきません。その場合、ナチュラルコスメブランドのナチュラグラッセから今度出るマスカラは、成分まぁまぁで、どうやらあまりパンダ目にならないと聞くし、以前紹介したサンコートのマスカラは、成分言うことないし、水分には多少弱いですが、雨と涙と汗にさえ注意すれば、そこまでパンダ目になりませんので、汗があまり出ない冬なら大丈夫かな。こういったことが、これからのメイクコスメ選びには欠かせないと思うんです。要は、きれいと安心のちょうど良いさじ加減。そして肌質に合っているかどうか。もちろん本には、ケミカル系コスメは掲載されないですけど、このあたりの選び方のことが、とても網羅されている本になると思います。ただ、私は自分でメイクコスメを開発する場合は、使い心地と、安全の両方を出来る限り完璧に両立させたいなと思いますし、各ブランドさんも、もっともっとそういうアイテムを作って欲しいと願います。「あったらいいな」を形にしていく商品開発は、難しいけど面白い!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
2010年12月08日
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みなさん、こんにちは。いい天気ですね、実に秋晴れです。さて、私たち家族が初めて自給したササニシキ。鶴見先生にも少しプレゼントしたんですが、「桁違いにうまい!すごいね!」と大絶賛のお電話が昨日ありました。私も、なぜ今まで食べていたササニシキよりおいしいのか、ずっと考えていたんですが、この前書いた理由だけでなく、私の知らなかった意外な理由を知人に指摘されました。それは、ハサガケと天日干しです。私は農業初体験ですので、現在の一般的なやり方をまったく知りません。高坂さんたち自然農経験者がやっている通り、稲刈りしたら竹を組んで稲を干し(これがハサガケ)、乾いたら脱穀して籾にしてからも、ベランダで更に3日天日干しました。私たちアルカディアの里のお隣組は、みんなこのやり方なので、これが普通と思っていました。しかし、こんな昔ながらのことやっている農家さんは、もうあんまりいないそうなんです。大規模になればなるほど竹を組んで稲を干すとなると大変だし、だいたいは稲刈りと共に脱穀と乾燥を機械で同時にやってしまうところが多いんですって。ハサガケして天日干しされたお米は、栄養価が高まり、甘味も増すんだそうです!なるほど、だからあんなに甘いんだな。普通ササニシキはもっとパサパサしてるはずなのに、なんかモチモチしてて冷めてもうまみがあるし、噛んでいるとまさに「味の向こう側」が見えてくる感じなんですよ(笑)現在お米を作って下さっている農家さんは、どんどん高齢化していますので、除草剤や機械乾燥も仕方のないことだと思います。でも、もっと体力が有り余っている若者達がどんどん就農すれば、日本の環境や食も変わってくると思います。そんな若者と農業をつなぐ活動をされている企業も出てきているようです。これからちょっと注目したいと思います。→アースカラーしかしながら、私たちがお借りしていた休耕田は、高坂さんのところも含めてほとんど全部、来年はお借りする事が出来なくなってしまいました。地主さんが親戚の方に相続されたそうで、その相続者の方が地元の農家の方に貸すことになってしまったそうです。そちらの農家は、慣行農法なので普通に除草剤や農薬が使われることになります。私たちは、地主さんと環境活動をされているアルカディアの里の青木さんのご好意でお借りしていただけなので仕方ない事ですが、自然農法の水田が増えたことでやっと蛍が復活し、絶滅の危機のアカガエルちゃん達も増えてきたのに、本当に本当に悲しくなってしまいます。この地域の環境活動をずっとされてきたアルカディアの里の青木さんのショックは、私たちどころではありませんでした(涙)別の田んぼのあてもないことはないのですが、ちょっと脱力。来年は1年お休みして畑に集中しようかなと、今は考えています。さて、11月丸々1ヶ月、新宿マルイ(カレン)の1階外のショーウインドウをやらせてもらうことになりまして、31日の夜と1日の朝、みんなで作業してきました。お店の内装もそうでしたが、今回もまたまた自分たちで手作りです。実に手作りっぽいのが、逆にちょっと目立つショーウィンドウが出来上がりました。新宿に行かれましたら、ぜひ見てやって下さい。キャッチコピーは私が考えました。写真には写ってませんが、この下には裏ラベルの大きいのを貼り付けました。そう、女性達があまり見ない裏ラベル。そこにこそ、実はすべてがあらわれる。そんなメッセージが、少しでも伝わればいいな。そうそう、私が使っていたナチュラピュリファイのパウダリーファンデーションノンナノですが、廃盤になったあと、復活を望む声が多かったようで、先月24時間コスメシリーズのほうで新発売となりました。私は前のを買いだめしていますので、こちらはまだ買っていませんが、成分や使い心地は変わっていないそうです。24ノンナノパウダーファンデちなみに24時間落とさなくてOKとか書いてありますが、夜は絶対に落として下さいね。酸化チタンは肌にとって完全に異物であり、酸化チタンは天然鉱石そのものではありません。酸化チタンは、正式には二酸化チタンと言い、チタンを塩化チタンにしたあと、高温で酸素と反応させて酸化させるか、硫酸チタンを加水分解した後に焼成するかどちらかの方法で作られます。化粧品用としては、更に900℃以上に加熱してルチル型にされるので、酸化活性はずいぶん抑えられますが、元々は光触媒になるほど活性酸素を出す物質です。体内での代謝は難しい傾向にあり、WHOで発ガン性の可能性もあると指摘されていますし、国際がん研究機関IARCでも二酸化チタンの発がん性に関して2006年からグループ2B(人に対して発がん性がある可能性があるもの)に分類されています。微粒子になればなるほど、酸化活性も高くなるので、酸化チタンを塗るなら、せめてノンナノじゃないとありえないと私は思っています。出来たらノンナノですら塗りたくないので、気合をいれなくていい日は、オーブリーのパウダーや マリーローズのパウダーですごしているし、チークもオーブリーのブロンズアースです。これらはものすごく珍しく、酸化チタンや酸化亜鉛が入っていません。またMIMCのミネラルエッセンスモイストは、酸化チタンでなくコーティングされたノンナノ酸化亜鉛がメインのパウダリーで、酸化チタンもノンナノで量が多くないので、とてもいいと思っています。ただ、マイカが多くてなんか輝いた顔になってしまうので、私はハイライトとして使っています。さて、今日は「タルク」の話をしたいと思います。このタルクという昔からベビーパウダーにも使われている天然鉱石由来のパウダーについて、発がん性がある、ないの議論がずっと行われています。ナチュラルコスメでも、例えばナチュラピュリファイをはじめ、ラヴェーラ、ロゴナなんかの老舗のブランドでも使用されている成分です。最近日本で発売され出した「モンタルト」。それから「クルールキャラメル」なんかのナチュラルコスメもタルクが主成分です。ちなみにMIMCはタルクを危険視しているようで、使っていません。アリマピュアやZuiiもタルクを使っていないようです。それから、オーブリーのパウダーやマリーローズにもタルクは入っていません。タルクがなぜ問題視されるかというと、発がん性がはっきりしているアスベストが混入している場合があるからです。タルクとトレモライト(アスベストの一種)という鉱物は近い場所に形成されるので、タルクにトレモライトが混じっている事が多いのです。日本でも1986年にベビーパウダーにアスベストが混入していた製品があったため問題になりました。2006年9月には、労働安全衛生法施行令が改正され、それまでアスベスト含有率1%までのタルクは製造出来ましたが、その後は0.1%を超えるものは製造禁止になりました。タルクへの石綿含有可能性調査結果について(厚生労働省)ともかく、日本で製造されているタルクについては、とりあえずはあまり問題はなさそうです。アメリカでも1970年代に化粧品用のタルクはアスベストを含まないものを使用することがFDAで定められました。欧州でも同じような基準があるみたいです。韓国では、化粧品原料に使用していた中国産のタルクにアスベストが多く混入していて、回収騒ぎになったことがあります。韓国でのタルク問題精製の甘い粗悪な中国製でなければ、タルクは一応安全だということが、現在のところ主流の意見です。ただ、タルクとアスベストは基本的に主成分は同じであり、アスベストが含まれていないタルクの中にも微量にはアスベストのような針状や繊維状のものが含まれるので、やっぱりやばいんじゃないか?みたいな意見もあります。アメリカのチャンドラー博士は、1995年にタルクは卵巣ガンや卵管繊維症、不妊の原因となる可能性があると発表しています。ただこれは、主に膣など粘膜近辺につけた時に経皮吸収された場合みたいです。こういうことを考えると、メイク用品に含まれるタルクは、まず大丈夫だろうけど、ベビーパウダーは、念のためやっぱりタルクじゃないほうがいいんじゃないのかなと思います。それから、固形のファンデならまだいいけど、はたくお粉とかは出来ればタルクが入ってないほうが安心なんじゃないかと思いますね。もちろんタルクに限らず、多量に付けて肺に粉を吸い込むのは危険です。本物のナチュラルコスメは裏ラベルで分かる!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する「アンチエイジングの鬼プレミアム」好評発売中!アマゾンなどネット書店、全国の書店でも販売中です。
2010年11月03日
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みなさん、こんにちは。本日東京は9月下旬とは思えないほど暑いです。いや~おかしいですよね、ほんとこの気候。そんな中、私は昨日から東京ビッグサイトで展示会です。「ビオファオーガニックエキスポ」にコスメ部門で出展しているからです。平日だし、どうかな~?と思っていたら、かなりの方が見えて、飛ぶような勢いでブランドのカタログがなくなっていきます。「玉ねぎの日焼け止め」というポスターが目立つのか、私が開発した酸化チタン酸化亜鉛フリーで玉ねぎの外皮とラズベリーの抗酸化力で紫外線カットした世界初の日焼け止めに、質問が集中していました。昨日今日来るのは業界の方が多くコスメに詳しい方ばかりなので、これがどれほど大変だったかを理解してくれる人が多くて、とても嬉しかったです。製造工場の方も来てくれて、しみじみと「これでSPFが5が出たことも驚きましたが、PA+が出るとは、我々も予想だにしませんでした」と言われました。SPFを出すためには酸化亜鉛だけでも入れたほうがいいんじゃないかと、製造工場の方には当初さんざん言われ、PAの検査をしても多分ないからやめたほうがいいのじゃないかと、SPFの検査機関の方にも言われたんですよね。しかし、長年の経験があるみなさんにも、この結果は予想外だったそうです。植物の持つ抗酸化力のすごさが証明されたので、私は本当に涙が出るほど嬉しかった♪他のブースにも面白そうなものチラホラで、もっとまわりたいのですが、忙しくてほとんど行けていません。明日は全ブース販売OKだそうなので、いろいろ買い物したいと思っています。今日帰り際に、ちらっとですがいくつか気になるお店があったので、少しピックアップします。まずは、これ↑なんだと思います?なんと、アガベのアイスだそうです!しかも100%植物性で、乳製品も卵もトランス脂肪も入っていません。そして嬉しいことに原料は、ほぼオーガニック!!ミハネアイスという名前なんです。牛乳の代わりに有機玄米から作られた玄米ミルクを使用。砂糖の代わりにブルーアガベのシロップを使用し、油は遺伝子組み換えでないオーサワジャパンの菜種油だそうです。現在のところ、この6種類があるみたいです。試食させていただきましたが、どれも最高においしい!特にパインたっぷりのピニャコラーダというのがおいしかったです。原材料有機ココナッツミルク、玄米ミルク、パイナップル(果肉・果汁)、有機ブルーアガベシロップ、タピオカ、レモン果汁、菜種油、アガベイヌリン、バニラビーンズね?夢みたいでしょ?うちのスタッフにビーガンの子がいるんですが、100%植物性のアイスだと言うと、目を輝かせて、「他はなんとかなるんですが、アイスだけは困ってて!」とすぐにブースに駆けつけたようです。わたしはビーガンではありませんが、アンチエイジング長寿研究の末、理由あって乳製品を摂らないし、糖化問題のゆえに砂糖も摂らないので、砂糖不使用でしかも玄米ミルク使用のGI値があきらかに低そうな、このアイスは鬼の私にとっても嬉しい限りです。このアガベイヌリンというのは、私も以前より気になっているアガベに含まれる天然の食物繊維なんです。ヨーロッパや北米では古くから食され糖尿病予防に貢献しているそうです。カルシウム吸収効果や、整腸作用、有害物質を吸着排泄する作用まであるみたいで、うちのアガベスイーツにも追加しようかと以前から考えていた成分。このミハネアイスにはこのアガベイヌリンも入ってるそうで、ますます嬉しいアイスですよね。販売開始は今月末らしいので、HPをチェックしてみて下さいね!ミハネアイスしかし、世間は狭いな~と思ったのは、このアイスを開発した社長は、以前私がよく行っていた青山のオーガニックレストラン「45dav」のホール主任さんだった方。そして、このブースを紹介してくれたのは、「ブログで紹介して下さって」とわざわざお礼にブースに立ち寄って下さった、あのいわし油のサプリの「AOZA」の社長さん。このミハネアイスの社長さんとAOZAの社長さんは、高校の時同じ学校の野球部だったんですって!いやー驚きです。あとオーガニックコットンのコーナーに立ち寄りますと、「ハート」というあまり聞きなれないメーカーさんが、かなり安い価格でオーガニックコットン製品を展開していたのに驚きました。「安いよ安いよ」的なノリだったので、なんちゃってオーガニックかな?と思ったんですが、ほとんどの製品で完成品に対してフランスのオーガニック認証「エコサート」を取得しているというから二度びっくり。ちゃんとマークが入っています。オーガニックコットンというだけでなく、製品にいっさいの薬品を使用していないので、化学物質過敏症の方に良いなと思いました。定価も安いのですが、エキスポ特別セールという事で、度肝を抜くほど安い価格でタオルとスカーフが売っていましたので、思わずたくさん買ってしまいました。大きめのフェイスタオル、3枚入りがなんと500円。コットンスカーフも500円でした。バスタオルもあったそうですが、一瞬にして売り切れたそうです。明日も販売しているそうなので、欲しい方は早めにでかけてみて下さい。今検索したら楽天にもありました。定価は2枚組みで1890円なんですね。それでも安いけど。オーガニック認証は、確かに消費者にとって分かりやすい目安の一つです。私もコスメを作る時、顔の見えない原料を使う時は、出来るだけ認証原料を使います。しかし、製品自体の認証については、やや懐疑的です。今回のエキスポで海外のオーガニック認証を取得しましたというコスメブランドが多かったので、成分をチェックしてみたのですが、相変わらず植物由来の合成界面活性剤を使っているものが圧倒的に多いです。それはまぁ仕方ないとしても、細胞毒性を懸念するソルビン酸Kとか安息香酸Naとかも保存料として許可されちゃっているので入っているところもあります。エコサートはそうだって分かってはいましたが、USDAオーガニックを取得しているというあるベビーケアものを見たら、そこにもソルビン酸Kの文字が、、、そして植物由来の合界は入っているんですね。USDAオーガニックはエコサートと違って食品の認証しかありませんから、食品の認証をコスメに無理やり当てはめるという認証なんで、もっと単純な成分しか許可されないのかと思っていました。認証を取りませんか?というお誘いも今回何件か受けたのですが、こういう現状を見ると、やっぱり考えてしまいますね。認証って何のことだか知りもしない人々ばかりのイランのカシャーン地方のローズ畑で、昔から当然のように無農薬でバラを作り続けているみなさんが作った、珍しい緑色をした至高の香りのローズの精油、知人の無肥料無農薬の畑に自生する沖縄の月桃、社員全員でクワを持って、懸命に無農薬で栽培してきた自社ハーブ。それらすべてが、認証を取ろうとすると、「畑自体に有機認証を取ってない」という理由で使えなくなってしまいます。USDAオーガニックを取ろうとしたら、クレイすら使えなくなります。海外の方にお手数をかけるわけなので、審査料金もすごく高額です。それはすべて、商品の価格に跳ね返ってきてしまいます。なんでそんな思いまでして、他国の認証が必要なのか、、、?それより、日本にちゃんとしたコスメのオーガニック認証が早く出来て欲しいです。第三者機関に認めてもらえることには、もちろん憧れはありますが、私は当面自分で決めた厳しい基準に誇りを持って作り続けたいとあらためて思いました。さて、もうひとつエキスポで気になるものが。コスメキッチンやナチュラルハウスにも売ってるから知っている方もいると思いますが、「ピュアシナジー」です。コスメキッチン代官山に、ちょっと霊感の強そうな面白い方がいるんですが、その彼女がある日「すごいエネルギーのサプリがある!」と絶賛してたのがこれでした。その時も少しいただいて、元気にイベントがこなせたのを記憶してましたが、ごく普通の粉末カプセルの植物サプリとばかり思っていました。しかし今回、あらためてエキスポで試飲させてもらい、詳細を聞くと、なるほど!だからか!とちょっとこのエネルギーの理由が分かった気がしました。このピュアシナジーに使われている52種類の植物はすべてホールフード(丸ごとの状態)で使われ、しかも52種類全部オーガニックか野生。その上45度以下で作られているので酵素を損ねてないんですね!これはすごそうだなと、鬼の勘がピピピピと働きました。ただ、粉物はとにかく酸化が早いのが常識。実際買ってみて酸化還元電位計で、どのくらい酸化が防げているか、まずは測り、そしてOKなら長期間摂取してみて、またあらためて感想を書きたいと思います。嗚呼、もうこんな時間、やばい(汗)明日はエキスポ最終日。1000円で当日券もありますので、よかったら東京ビッグサイトに遊びにきて下さい!↓楽しく読んでいただけましたら、1クリック応援して下さると嬉しいです!人気ブログランキングに1票投票する
2010年09月22日
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