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2006年12月21日
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カテゴリ: 水滸伝
花和尚魯智深。無実の罪を着せられて、父親が殺された。宋江の世直しの理想を実現するために、中国全土を歩き回り、同志を募り、梁山泊での決起、各地での蜂起のための「オルガナイザー」としての抜群の役割を発している。

「よくあることだ。めずらしくもない。」
魯智深は自分の身の上話をした後にこのように言われ、次のように答える。
「罪の無い人間が、首を刎ねられる。それがめずらしくも無いというこの世を、俺は糺(ただ)したい。豊かであるはずのこの国の民が、なぜ税に苦しむ。なぜ、盗賊が横行する。俺は、それを糺したい。」(126p)


中国全土の民が苦しんでいる。しかし、苦しみ方はそれぞれである。しかしその苦しみの元は同じなのだということを説き、結束することを説く。現代も同じだ。豊かであるはずの日本国民がなぜ、ワーキングプアの道を選び、大企業は一兆円も減税して、アメリカには三兆円もやらなくてはならないのか。しかし、そうやって説得することは至難の業である。魯智深にはその人徳も行動力も身を守る強さもある、ということなのだろう。

しかし、彼も旅の宿での老婆には一本とられたりはする。
「そうですか。お坊様は、軍城で修業をされましたか」
「それから諸国放浪をしたのですが、なかなか俗気をすてきれません。」
「それはまだ、お坊様が死ぬときを迎えておられないからですよ。」
老婆はあいかわらず穏やかに微笑んでいる。(142p)





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最終更新日  2006年12月21日 12時12分26秒
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