再出発日記

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2009年04月05日
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99年末からおもに2000年にかけて書き綴られた短編集である。

「みぞれ」(重松清著 角川文庫)
気になった短篇のみ感想を書く。

「拝啓ノストラダムス様」
中学三年の彼はノストラダムスの予言を信じていたので、受験勉強も何もしなかった。
「おい、こら、ノストラダムス。オレ、あんたのこと、マジ許さねえ。オレの人生を、青春を返せっつーの」
1999年7月が過ぎて以降ボーゼンとして一年を過ごした落ちこぼれの彼は、隣の幼馴染で進学校に入学したカスミの自殺未遂を知る。入院中のカスミから打ち明けられる。「ゲームなのよ」薬のビンの中には半分はビタミン剤。半分は三つ飲んだならば致死量の睡眠剤。そして一個だけ一個でお陀仏の青酸カリのカプセルも入っている。薬ビンのありかは彼だけに知らされる。「欲しければあげるよ」とカスミは言う。あとで「退院したらやっぱり返して」と意見が変わる。彼は訊く。「もう自殺なんてしない、よな?」カスミは答えない。
彼は世間から見れば落ちこぼれである。カスミは世間から見れば優等生である。けれども二人だけのとき、その関係は逆転する。
 バカな男の子が賢い女の子を救う話。
 カスミの心の闇はついには判らない。でも、闇の原因を明らかにすることだけが救う道ではないのである。
 青少年の自殺防止に何が必要なのか、一つの答がここにあるだろう。

「電光セッカチ」


性格の不一致、それでもやっていける夫婦とやっていけない夫婦との岐路はいったい何処にあるのだろう。

「息」するようにお話を書きたい。そういって、重松清は次から次へと家族の物語をつづる。文庫になった本はすべて読んでいこうと決意している作家なのであるが、とても読むペースが付いていけない。





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最終更新日  2009年04月05日 23時32分41秒
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