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2011年02月14日
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「アメリカから<自由>が消える」堤美果 扶桑社新書
この前の 講演会に行ったときに 、サインをもらうために買った本です。純粋に間近で著者を見たかったということで、おそらく講演と同じ内容なのだろうと分かった上で買いました(2010年4月発行なので、「ルポ貧困大陸アメリカ2」よりも最新情報が読めるという計算もありました)。「頑張ってください」と目の前で言ったときに、目もあわせられなかったへタレの私でした(^^;)

予想とおり、内容的にはこの前の講演会で私がメモしたことと同じでした。ところが、ショックの度合いは非常に大きい。様々な具体的な事実が、多くのことを語るのです。

「おわりに」のところで彼女は書いている


 <言論の自由>を押さえ込むために作り出された日常のなかの様々な仕掛け、それらにあおられ人々との間に拡大していく<恐怖>。その<恐怖>にわたしたちの無知と無関心が力を与えてしまい、いつの間にか<言論の自由>が押さえ込まれ、社会全体が閉じられていくのだ。
 9.11後のアメリカで私が目にした「人は理解できないものに<恐怖>をいだく」という法則は、時代や国によってさまざまなバリエーションで使われる。
 たとえテレビやラジオ、新聞や裁判所など、様々な民主主義の<形>が残っていたとしても、学校や職場、政党内で自由な論議がなされているかどうか、しっかりチェックする必要がある。
 それを感じ取るアンテナの精度は、与えられた情報の利用と質に比例する。(略)<恐怖>に打ち勝つ一番の方法は、何が起きているのか正確に知ることだ」


昔「笑顔のファシズム」という本がアメリカで出版され、訳本が日本に出回っていたが、いつの間にか私の本棚から消えていた。

アメリカとて黙って見過ごしていたということではない。そのことはこの本の一番最後に詳しく書かれている。けれども、その前に「何が起きているのか正確に知ること」が必要なのだ。日本のわれわれも同様だ。

この本で幾つかの「事実」を知ると、「あのアメリカでさえこうなのだから、日本はあっという間に監視社会になって、言論の自由は奪われるかもしれない」という気持ちと、「いや、そういう反面教師が既に存在したのだから、きっと日本の良心は大丈夫だ」という気持ちが二つある。

ともかく、ここに書いている「何が起きているのか」を幾つか、ブログ上で紹介することは、大切なことではないかと思うので、抜書きしたい。 
続く。





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最終更新日  2011年02月14日 09時18分51秒
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