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2012年06月06日
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カテゴリ: 邦画(12~)
今日から二十四節気は芒種、七十二候では螳螂生 (かまきり しょうず)です。
稲穂の種を蒔く頃だと言われていますが、最近は早いので田植えの時期になったということですね。蟷螂の卵からうようよ赤ちゃん蟷螂が出てくるのもこのころです。蟷螂の食欲は旺盛で、小さな昆虫を食べる食物連鎖では上位の方にいます。時には蛙さえ食べるらしい。特にメスは食欲があってオスをも食べる、というのは有名です。私にはその姿が、自分の食欲に自らをも食い殺される現代世界の『資本』の動きのように見えます。

さて、昨日の続きです。

『ポテチ』
「ゴールデンスランバー」など、伊坂幸太郎作品の映画化で定評のある中村義洋監督が、伊坂の中編小説を原作に、別々の人生を歩んできたプロ野球選手と平凡な青年が辿る数奇な運命を描く。出演は、中村作品の常連の濱田岳、そして木村文乃、大森南朋。

原作を4日前に読んだばかりだった。こんな中編を何処まで膨らませるのかと思いきや、どんどん進んで行ってあっという間にラストへ。後で確かめると、たった68分の中編だった。

いつも通り、原作通りだ。若葉さん役の木村文乃があんまりすれっからしじゃないのは意外だったけど、これはこれで良い。本で読むより展開が速くて、ついついラストでは、若葉さんと同じで「たったこれだけのことなのに」泣いている私がいた。結果を総てわかっている筈なのに…。いや、一つだけ。中村監督が重要な役で出ていて、初めてお姿拝見したけど、名前と作風からしてもっとスリムな人だと思っていました(^_^;)。

ラストの変更が素晴らしい。良い「キャッチボール」している(^-^)/。

「キラー・エリート」
久しぶり、硬派のドンパチ映画です。なんやかんや言っても、なかなか観れない硬派の男三人組の三つ巴になるのかと思いきや、ロバート・デニーロが早々に軟弱になっていて、基本ジェイソン・ステイサム主演映画みたいになっていました。別に悪くはなかったんだけど、この三人が出る以上はもっとヒリヒリする様な騙し合いの頭脳戦か、息もつかせぬ撃ち合いを期待していました。その両方を見せながら、あと一歩足りないといった背中が痒くなる様な作品でした。「事実を基にしている」という制約があったのでしょうか。

あと、終わり近く裏の組織の正体が割れる場面があるのだけど、それは前半で既に割れている。あれはちょっと失敗では無いか。



(以下資料)
冒険家として知られるラヌルフ・ファインズの原作を、本作が長編デビューとなるゲイリー・マッケンドリー監督が映画化。引退を決意した凄腕の殺し屋が、かつての相棒を救出するために新たなミッションに挑むサスペンス・アクション。出演は「ブリッツ」のジェイソン・ステイサム、「ザ・バンク 堕ちた巨像」のクライヴ・オーウェン、「昼下がり、ローマの恋」のロバート・デ・ニーロ。

1980年、メキシコ。極秘ミッションに駆り出された殺し屋のダニー(ジェイソン・ステイサム)は、師匠でもあり良き相棒でもあるハンター(ロバート・デ・ニーロ)とともに、いつものように厳重な警戒を潜り抜け、リムジン内の標的を暗殺。しかし、同乗していた目撃者である10歳の少年に向かって引き金を引くことがどうしてもできなかった。自身の限界を悟ったダニーは、危険な稼業から足を洗う。1年後、オーストラリアの農場で恋人と静かに暮らしていたダニーの元に、ハンターのポラロイド写真が届く。ハンターは“SASの精鋭を事故に見せかけて殺せ”という危険な仕事に失敗し、捕虜となっていた。ダニーはやむを得ず、ハンターが遂行するはずだったこの不可能なミッションを継ぐため、仲間たちを招集。だが、元SASの隊員スパイク(クライヴ・オーウェン)は彼らの不穏な動きを敏感に察知していた。その背後の存在があり、ダニーへの包囲網は確実に狭まっていく。そして、影で暗躍する謎の“エージェント”の存在。敵の予期せぬ奇襲。徐々に動きが制限される困難な状況下、ダニーは決死の行動に出るが、その先には予想もしなかった事実が存在していた……。

監督:ゲイリー・マッケンドリー
脚本:マット・シェリング

ジェイソン・ステイサム:Danny
クライブ・オーウェン:Spike

ロバート・デ・ニーロ:Hunter
ドミニク・パーセル:Davies
ベン・メンデルソーン:Martin
イボンヌ・ストラホフスキー:Anne



「ファミリーツリー」
監督 アレクサンダー・ペイン
出演 ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー
そうは言っても、アカデミー賞脚色賞である。期待していた。しかし、なんということはない、アメリカ映画によくある「家族の絆を確かめる」作品で、サプライズはなし。
彼らの顔は立派なアメリカ人なのだが、立派なハワイ育ちなのである。ジョージ・クルーニーが出演したのは、52番目の洲であるハワイの歴史と土地を初めてメジャー映画で取り上げたからだろうか。甘々だったけど。長女のシャイリーン・ウッドリーが美人でした。

「王宮の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」
人体発火となれば直ぐに思い浮かぶのは「パイロキネシス」(←えっ?私だけ) 超能力ですよね。実際登場人物の能力は超能力級だし、洛陽の地下には怪しいもう一つの都があって六本腕の阿修羅像みたいな人が琴を奏でているし、機械じかけみたいな怪物も出て来るし、聞いた事もないような 仏塔“通天仏”は出てくるし、なんでも有りのファンタジーSFみたいな趣きで始まるので、そう思っても無理は無いのです。 処が何と、これを全て理詰めで説明しようとするのが、この作品の大いなる挑戦なのでしょう。ちゃんと伏線も張ってあるし、それは見事なものです。よくも彼処に落としたなあと感心しました(^-^)/。但し、はちゃめちゃを後半は封印したので 、少し勢いが削がれたかもしれません。




『少年と自転車』
「ロルナの祈り」のダルデンヌ兄弟が、日本で開催された少年犯罪のシンポジウムで耳にした“育児放棄された子ども”の話に着想を得て作り上げた作品。出演は、「ヒア アフター」のセシル・ドゥ・フランス、100人の候補者の中からオーディションで選ばれた新人トマ・ドレ。カンヌ国際映画祭で、審査員特別グランプリを受賞。

「二時間も捜した。こんな事をするようじゃホームに返すぞ」
「 あなたが言うことじゃないわ」
「俺とこいつと、どっちを取るんだ」
「…子供よ」

サマンサは多分、里親を引き受けたとき、理屈は分かっていたかもしれないが、感覚的には、仔犬の里親を引き受けるような感じだったのではないか。

サマンサは多分、聡明な女性なので直ぐに自分の誤りに気がつく。心に大きな傷を負っているのと同時に、まだ自分の気持ちを表現する方法を持たないだけの、シリルは聡明でやさしい普通の子供であるということを。

と、同時に彼の父親は「ある子供」がなんとか大人になったような責任能力の無い人間であ ることにも気がつく。

子供と恋人の二者択一を迫るような恋人は、当然別れるべきであった。しかし、子供を責任持って預かるということは、容易いことじや無い。シリルがその大変さに気がつくのはずっと後になるだろうが、サマンサの気苦労は大変なものだった。何しろ、たった数ヶ月で「少年の母親」になったのだから。だからこそ、彼女には喜びが与えられたのだろう。

今回は今までの作品ほどには、社会の悲惨度は少ない。それは、ひとえにサマンサが守ったからである。

「メン・イン・ブラック3」
月面のルナマックス銀河系刑務所から、凶悪S犯のアニマル・ボリスが脱獄し、地球に逃亡した。超極秘機関“MIB”のエージェント“J”と“K”は、ボリスが関係する犯罪の捜査を始める。しかしある日、出勤した“J”は、相棒の“K”が40年前に死んでいると聞く。どうやら、ボリスは40年前に自分を逮捕した“K”を恨み、過去に遡って“K”を殺してしまったらしいのだ。“J”は40年前にタイムスリップし、若き日の“K”とボリスの阻止に乗り出す。

と云う話らしい。

監督バリー・ソネンフェルド出演ウィル・スミストミー・リー・ジョーンズジョシュ・ブローリン

 ともかく、ジョシュ・ブローリンが素晴らしい。だんだんとKに見えて来る。
話は、ほとんど100年前の科学空想小説と同じレベル。まあ、それだから楽しいのかもしれない。隙のない真面目なSFならば、疲れるのかも。ただ、人間や宇宙人の命があまりにも「ゲーム感覚」で描かれているのが、アメリカにとっても、日本にとっても、気になる。

処で、結局Oとの間に何があったのか。





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最終更新日  2012年06月06日 21時48分28秒
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