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2015年03月11日

販売者さんの身体が心配です２「ビック・イシュー258号」

テーマ：自分らしい生き方・お仕事(38862)

カテゴリ：読書（ノンフィクション12~）

「ビック・イシュー258号」 ゲット！

「こんにちは、久しぶりです。二回ほど覗いたんだけど、おられなかったですけど」
「そうなんです。体調崩しちゃって。ちょうど昨日から立つようになったんです」
「大丈夫ですか?風邪？熱があったんですか?」
「ええ、まあ」
「病院には行きましたか?」
「いえ…」
「こういう時のための生活保護なんです。やはり受けるつもりはありませんか?」
「ええ…」

この2週間のうち、二回ほど覗いていなかったということは、2週間も休んでいたということだろうか。日銭を稼いでいる彼にとって、それは病気と同等に生命を削る行為なのだ。それなのに、一方で生活保護パッシングがあり、去年は生活保護受給要件が厳格化された。それが彼が受給を躊躇っている原因になっていないだろうか。

正月2日から勤務を始めるような彼を、しかし結果として社会がはじこうとしている。勤勉な人間が報われない社会が正常な社会といえるだろうか。

さて、山口百恵の息子三浦貴大のスペシャルインタビューは映画「サムライフ」のためとはいえ、初めて彼の話を聞いているとホント誠実な役者だということがひしひしと伝わってくる。理想の手作りの学校つくりに取り組んだ長岡秀貴さんの「脱・教師ダッセン」が原作。いい映画のようだ。岡山には来ないけど。

三浦貴大さんは2010年の中井貴一の「ALWAYS 49歳で電車の運転手になった男の物語」でデビュー。まだ新人。しかし今年は本作の他に9作も映画出演が控えている。30歳。花が咲く年になりそうだ。

もう一つの特集は「5年目のふくしま」である。仮設暮らしの高齢者避難者が次第に追い詰められて、健康状態が悪化し、貧困に陥っているレポートが胸に痛い。

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