再出発日記

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2015年07月17日
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テーマ: 本日の1冊(3693)




追記
いま、窓から外を見ると、青いビニールシートで屋根を覆っている家が見えます。
平成23年3月11日に起きた、東日本大震災の被害がまだまったく収まらず、福島原発の状況も予断を許さず、震度4レベルの余震がめずらしくない状況の中で、私はいま、このあとがきを書いています。これから日本はどうなっていくのだろう、私はいま、何をすべきなのだろう、と思いながら。(略)
こういうときには、人の愚かさ、醜さも顕(あらわ)になりますが、それを遥かにこえて、人の毅(つよ)さ、美しさも見えてきます。
天と地は、こうして、ただありつづけ、動きつづける。
その中に生まれ落ちた私たちは、いま、生きる、ということに向き合っています。知と、理と、情を尽くして、己が負える荷を負い、ともに生きて行きましょう。
(文庫版あとがきより)


まるで不思議な運命であるかのように、文庫版発売の最終段階で3.11が起きた。最終章には、大津波ならぬ、人間世界とは別のからくりによって引き起きた大奔流が、新ヨゴ皇国の京(みやこ)や、侵略してきたタルシュ帝国の兵士たち、そしてヨゴの王を流し去って行った。

その中で、バルサは、チャグムは、タンダは、シュガは、「知と、理と、情を尽くして、己が負える荷を負い」生き切った。

次は我々の番だ、とでもあるかのように。

「守り人シリーズ」が終わってしまった。今年の2月にこれを読み始めたときは、ノンフィクション系書物の合間の「息抜き」に読むものがないときの切り札として読む積もりだった。しかし、やはり甘くはなかった。特に最後の4冊は一ヶ月で読んでしまった。残念だ。あと補遺のように外伝や関連本があるけれど、あと残る本格的な物語は「鹿の王」しか残ってなくて、文庫本はいったいいつ発売になるのやら。まあ、しかし何時の間にやら上橋菜穂子の著作はほぼ100%読む体制になった。「守り人シリーズ」を外して上橋菜穂子特集本は読めないのだから、しばらくは彼女の
世界の分析・評論が出来る。

今年のマイ読書ベストには、「守り人シリーズ」はどうしても入ってしまうだろう。

2015年7月6日読了





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最終更新日  2015年07月17日 12時33分51秒
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