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2021年08月16日
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テーマ: 本日の1冊(3686)
10年ほど前に韓国映像資料院を探して韓国版の本書を手に入れていたんだけど、どう探しても出てこない。また、その時の日記も見つからない。あれは幻だったのか?というわけで、日本語版を図書館から借りた時とは思惑の違った書評となりました。




「韓国映画100選」韓国映像資料院編 桑畑優香訳

韓国映画人が、2013年までの作品で後世に残しておくべき韓国映画100を選んだ。その邦訳版である(邦訳版はその後つくられた5作品を加えている)。ラインナップと写真を見るだけでも楽しい。

この日本語訳を読むと、100選の多くが韓国映像資料院ホームページで公開されていると書いているが、韓国語オンリーのホームページに登録しないと見れない。よって諦めた。90年代後半、2000年代以降の作品は(日本公開されてヒットしたので)7割ほど観ているが、それ以前は観たくても手に入らない。今回初めて、もしバッタモノDVDでも手に入れたら内容を確認できる可能性を得た。

バッタモノで今までなんとか観れた作品は二つ。
「下女」1960年、「ホワイトバッヂ」1992年である。
「下女」では、貧困階層を前提にしながらも、妊娠させてしまった下女の狂気に次第と一般家庭が翻弄されて堕ちていくという非常に怖い作品になっていた。
「ホワイトバッヂ」では、1970ベトナム戦争の加害責任を重層的に描き、それを1980光州事件の直前の情勢中で回想させることでさらに物語が重層的になった。
「下女」でアン・ソンギが端役で出ていて、「バッヂ」では主役。80-90年代の重要作品にはことごとくアン・ソンギが主役級で出ていた。彼は韓国映画の俳優でいえば神様みたいな存在かもしれない。

「貧困」、「アメリカ」が韓国名作映画でポイントになっている。戦前映画になれば「日本」がそうなるのかもしれないが、名画100選の中には日本はあまりない。その意味でも、日本は自意識過剰なのではないか?







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最終更新日  2021年08月16日 12時05分01秒
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