『 子どもへのまなざし(続)
』
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)
この本の内容のうち、付箋を貼ったところを具体的に読み返していきます。
今回は、第3回。
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『 子どもへのまなざし(続)
』読書メモ3 (p64~95)
( #の後の緑字
は僕のコメントです。)
・
「 子どもたち一人ずつに
えこひいきをしてあげなくてはいけない
」(p67)
どの子に対しても、一人っ子のように接する必要がある。
集団生活であっても、そういう機会を上手につくって、
一人ひとりの子どもに対して、「えこひいき」をしてあげなくてはいけない。
#この言葉、最初読んだときに、なぜかすっと入ってきたんです。
僕は小学校の学級担任をしていましたから、
学級全体の中で、弱い立場の子を守ろうとして「ひいき」ととられて
失敗した、という経験も持っています。
そういう経験と照らし合わせて、
「一人をひいきするのではなく、一人ずつ、全員をひいきする」というような
考え、これはなんだか、しっくりくるのです。
特別支援学級担任になってから、
「Aさんだけが、特別なの?」というのを通常学級のお友達に聞かれたときに、
「Aさんが特別というのなら、みんなが特別だと思う」という返し方をしたことも
思い出します。
みんなが特別。
これって、今めざしている「特別支援教育」の、
「特別」の向かう先なんじゃないでしょうか。
もしかしたら。
・兄弟が多い場合も、
それぞれの子どもに、 意識的に一人っ子の時間を見つける
ようにして、
その子だけの要求を聞いてあげる。
→ 自分だけの要求を満たしてくれたという実感
が伝わって、
子どもの要求も少なくなってくる。(p70)
・子どもたちの兄弟げんかは、一種のスポーツのようにみえました。
信頼し合っている者同士のわがままの言い合いですから、
ゲームのようにも思えました。
・兄弟げんかをたくさん経験しておく意味がある。(p75)
・ 親
というのは、自分が孤独で不安が強ければ強いほど、
子どもを生きがいにすることが多い。
・過剰期待する親というのは、いい意味でもわるい意味でも、
一般的にプライドが高い。
=お母さんのプライドが傷つくから、ダイレクトに言ってもだめ。
→父母会などで両親に向かって、一般論としてお話しするのがいい。(p89)
(~『 子どもへのまなざし(続)
』p95まで)
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部分抜粋ですので、極論に聞こえる部分があるかもしれません。
本書は、子育ての悩み・質問に答える形での書き方がされていますので、その文脈に沿って理解されるのがベストです。
興味をもたれたら、ぜひ本自体をお手に取ってください。
『 子どもへのまなざし(続)
』
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)
さて、次回は、p89の「 人のいやがることをする理由
」というところから
いきます。
気になりますね、「人のいやがることをする理由」。
「なんで、こんなことをするのか」と思ってしまうようなことがあります。
そのとき、子どもの裏側の気持ちを考えられることができたら、
表面上の対処だけで終わって
何度も同じ問題が起きてくる、ということもないのかもしれません。
☆ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 (^0^)
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