今回、僕のブログ記事としては珍しく、自分の日常の実践を書きます。
校内の通級指導の実践です。
算数 が苦手で、「 電車 」がすごく好きな子がいます。
教科書をそのまま学習しても、意欲もわかないし、理解も定着しないだろう、というので、好きなこと(電車)を生かして、何とか学習内容を工夫できないか、と考えました。
単元は小学5年生の「 面積 」。
本時の学習は「 台形の面積を公式を使って出す練習 」と、 「 ひし形の面積の出し方を考える 」。
前時の学習の様子からは、
公式の理解も怪しく、練習といっても苦労しそうだ、
ということを担任からお聞きしていました。
そこで次のようなワークシートを用意しました。
初めは全然「電車」と「台形」を結びつけるものが思い浮かばなかったのですが、
この2つのキーワードでWebで検索してみると、
台形の「 ヘッドマーク
」というのが出てきました。
電車の正面についている、上のようなマークですね。(^^;)
「これは使える!」と思い、作ったのが上のワークシートです。
上のワークシートには台形の上底・下底・高さの数値が書いてありませんが、
僕のほうで本物の長さっぽい数値を書き込んで、
面積を考えさせました。
数値なしのプリントも何枚かコピーしておいて、別の数値に変えたバージョンにも後で挑戦できるようにしました。
調子に乗って、「 ひし形
」と「 電車
」というキーワードでも検索してみました。
これもまた、自力ではとても思いつかなかったものがヒットしました。
電車でひし形といえば・・・何だかわかりますか?
はい、作ったのは次のようなワークシートです。
電車の上についているアレ、
パンタグラフ
という名前だとは、初めて知りました。
以上の2つのワークシート、担任の先生にも事前に見ていただきました。
「これはおもしろいですね。自分も教室でやってみたいです」と言っていただきました。
実際に授業で使ってみると、
やはり教科書の図形で考えるのよりは、
格段に子どもの意欲や取り組み方が違いました。
こんなふうに子どもの好きな具体的なモノと、学習予定の内容が
うまく組み合わせられることは、実はなかなか少ないのですが、こういう教材作りをどんどんやっていかないといけないなあ、
と感じました。
画像提供:愛称別トレインマーク事典 https://nihonkai.exp.jp/hm/
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