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SF講和条約後の「A級戦犯」

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2003.01.31

この歳になると本当に光陰矢のごとし。

もお一月は終わりですかい。

屁理屈しりーずで。
今回は経済でし。

現在、国際金融市場では経済=数学なんですね。
金本位市場ではなくなった時点で、経済というものは数学モデルになりました。

これを本当によく反映しているのはアメリカでして、トレーダーですとかコンサルタントとかいう方々はまず例外なく理科系です。

先日のNHKスペシャルかなんかでも放映されていましたが、投機市場でよく使われ、また投機決定要因にもなる「トレンド」というのはこんぴゅーたが指針を決め、最終決定は人間がするといってもまずこんぴゅーたの指針に逆らう事はありません。
こんぴゅーたが動くのにはソフツが要りますね。

さてここで。
旧来の経済学というのは少なくとも日本では文科系の学問でした。
まあ今でも経済の大御所は文科系というか旧態依然の経済学の専門家です。

今までのように日本が自力で資本を生み出し、生産し、消費できていればそれほど外国やら国際市場がどういう傾向であろうと気にする必要はありませんでした。

今までどおりの「経済の専門家」で用を足せていました。

だがしかし。
現状もこれからもそうはゆかない。

どうしたら国際金融市場でアメリカ、EUに伍してゆけるか。

「経済の専門家」とやらには決定権から切り離して、のんびり教科書でも書いてもらうんですな。

約3年前になりますか。
当時の日銀が素人の私でも「馬鹿が」と怒鳴りたくような愚策を発表し、また国際金融というものの本質が見えていなかった政府も専門家の言う事だからと思い込み、実行してしまいました。

あれは古臭い経済学ではおそらく答案としては満点なんでしょう。

でも国の経済は机の上のおべんきょとは違います。
まして自動的に一国の経済が国際金融と繋がっている訳ですから、その事との連動性を少しでも考慮したんでしょうか。

案の定、外国資本に利益を吸い上げられ、持ってゆかれましたね。

昭和7年でしたか、日本では「2.26事件」という当時の陸軍の叛乱事件が起きました。

約70年前の出来事です。

できれば私は今の施政者もこういう感覚を持っていると信じたいんですが、ここの所の経済に対するずれた政策をつらつら眺めているとどうも怪しい。

その内に「本棚」で触れますが、経済というものを考えるのに私に重要な示唆を与えてくれた本があります。

「湘南方丈記」三土忠造（みつくりちゅうぞう）
「日米開戦」トム･クランシー

書かれた時期も立場もそして中身もまるで違う2冊ですが、門外漢の私にでさえよくわかる本でした。

前者は昭和11年刊ですので見つけるのは難しいかもしれませんが。

アメリカ式の国際経済に迎合する必要はありません。
本心を言えばこんぴゅーた如きに投資指針を決定され、それが順々に伝わってきて結局は自分の国の経済の足を引っ張っている現状を肯定する気もありません。

では今すぐ脱却できるのか?

出来ませんね。
出来ない仕組みに誰かが陥らせたからですね。

でもとても優秀な方が出てきて、わが国独自の経済数学モデルを立案し、実行できたらいいですね。

あ、それと。
議員定数を全て半分にし、中央官庁職員も半分にしましてね。
んで。
どうしても死ぬほど忙しい部門が万が一（笑）あれば民間にはいくらでも優秀な人材がいますから雇えばよろしい。

あ～。
また失業者が増えるって?
微々たるもんです。
これから長々と彼らに無駄な税金を投入する事を考えればお安い。

本来経済とは何かが動かなければ成り立たない物です。
巨額の資金があっても存在するだけでは経済ではなく、それはただの物です。
・・・たとえば倉庫に預ければそれは経済と言えますね。
預かり賃も運搬費用も発生しますから。

ところがその根本を揺るがす事態というのが金融デリバティブに代表されるデータによる経済なんです。

ちょっとしたサーバーとPC端末数台で一国の経済をも壊滅に追いやれる代物ですね。

今その化け物に日本経済は飲み込まれようとしています。

長々と屁理屈を述べた割には私にもどうすればいいのかという結論は出ません。

まあ政府にも判っていないようですがね。

でも未曾有の危機には経験などよりは本質を見る力の方が威力を発揮できますな。

さあて、そんな人材が出てこられるんでしょうか。
いる事はいるんでしょうけれど、今のままのシステムでは発言する事すら難しいでしょうね。

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