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母は子供に温もりを伝える 子供は母・家族との交流を通して、心身の温かさ、温もりを学びます。その中で母の機能の中心は世話行動です。食事の提供、家族が快適に過ごせるように身の回りを整えるなどします。母のもう一つの側面は、子供を抱っこし温もりと安心を与えます。温もりを感じられる母の傍に居たいと子供は思います。鬼のような母の傍には居たくありません。子供は鬼の母から離れられるので、幼稚園・保育園に行くとホッとします。 温もりを子供に与えることが母の資格です。そして母は24時間体制で子供の傍に居て、子供は母が自分の傍を離れないという信頼感を持ちます。0歳児保育や祖母に預けられた赤ちゃんは、母の存在も分からないまま母と引き離されるので、心は空っぽで育ちません。寂しささえもわからない。だから、他人の気持ちがわからない人になります。子供は、養育者・母から関心を向けられ、配慮され、自分の気持ちをわかってもらって、その体験から、子供自身も他者にそれらを向けられます。その体験がないのですから、他者を思いやりようがありません。そういった心の交流を、まず最初の対象である母を通して学びます。 心の交流 また、子供と一緒に居ても世話しない、関心とまなざし・声を向けないなどは、子供を見捨てたことになります。子共を置いてどこかへ行く事だけではなく、一緒にいても子供への正しい働きかけが無いと見捨てた事になるのですから、子供は日常的にどれだけ見捨てられているかわかりません。このことに母が気づかず、「自分は自分なりに一生懸命育てた」つもりでいます。しかし、子供の側から言えば、立派な見捨てです。この母と子供の認識の差、ギャップが問題です。育児・子育ては、子供の側に主体があります。子供がどう感じたかが全てで、母が何を言っても言い訳にすぎません。 こういった、母の機能と資格のない母は、子供にとって邪魔な人になってしまいます。子供に温もりと安心を与えなければ、それは家族ではありません。血縁関係が無くても、あたたかい心の触れあい、交流があれば家族であり、人と人が信頼し合って同居するのが家族です。家族の中で会話が楽しい、心が温まるということが無いと、寂しい、独りぼっちだと感じます。 個の尊重 家族は小社会と言われ、個と集団が両立し、シンクロする場です。家族という集団に合わせることと、個の尊重を学びます。家の構造もそのように、リビングは家族が皆でくつろぐ集団の場。各個室は個人のスペースで個が尊重される場です。そのため、子供の部屋は壁とドアで仕切られ独立した空間であること。兄弟で一つの部屋を使うのではなく、一人一部屋です。その部屋には本人以外の人が勝手に入ってはいけません。必ずノックをして、許可を得てから入ります。散らかっていようがどうであろうが、掃除をするためなどと言って許可なく入り、子供の物を触ってはいけません。子供を一人の人間として尊重するためです。 この自分だけの部屋という空間で、誰にも干渉されず子供は個人としての自分を育みます。友達のこと、将来のこと、好きなこと、したいこと様々なことを思い描き考えます。ここに部外者の母や父、兄弟が土足で入ってきては、おちおち考えられません。思春期は子供から大人に移行する過渡期で、それでなくても心と身体がこれまでになく大きく変化する時期です。この時期を上手く過ごせるために、家族は協力し見守ることです。 また、親は「子供は黙ってなさい」「大人の話に首を痛込むな」と言います。これを一度でも言われたら、個の尊重はありません。 心の成長、学ぶ 人との交流を通して、自分に無いものの見方や考え方を知り、それを摂り入れて自分が大きく広がり成長していきます。しかし、この学習能力がないと、いつまでも自分が変わらない。人の言うことに耳を貸さず、間違っていても反省も、改めることもしません。自分の感じたこと、思ったことが全てで正しいと思い込みます。人は学校での知識の学習だけでなく、心を成長させるために精神の発達・構造、人間とは何か、生きるとはどういうことか、など生涯学ぶことが大事と考えます。それを精神分析の理論が教えてくれます。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (LAFAERO1 大澤秀行 参考:『家族』特別講座より筆者まとめ) LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2026年7月メルマガNo.196のテーマは、「母が応え続けることで、子供に予測のつく安心と信頼を作る」です。興味・関心のある方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2026.07.30
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人間は意味(シニフィアン)の病 人間はシニフィアン(意味)の病である。これは、どういうことか。 私は友人とランチを食べました。私はスープを飲み、友人が「少し、頂だい」と言って、一口飲みました。そして「美味しい」と言いました。私は「ちょっと甘すぎる」と言いました。そこで友人は私に「貴女は、美食家ね」と言いました。私は「ん?」と思いました。私は自分が美食家だと思いません。 これは単なる味覚の差異です。味覚という知覚は人によって異なり、同じものを食べても、甘いと感じる人もいれば、ちょうどよい美味しいと感じる人もいます。ただそれだけのことです。それなのに友人は私に「美食家」という意味を付けました。これは他者によって私(自己)が規定されたということです。私は「美食家」という規定、意味、レッテルを貼られました。 このように人は、どうしても意味(シニフィアン)を付けたがります。本人に悪気はないのですが。知覚・味覚の差だけに留まれないのが人間である、とラカン(フランスの精神分析家)は言い、これを「シニフィアンの病」と言います。他者を規定し、そして自分が自分を規定します。そのように、人間は何者でもない私や他者では居られないのです。 今の私は、他者から「美食家」と言われても、それを自己規定にすることはありません。友人は私をそう意味づけた。でも、私は美食家とは思わないだけです。美食家を特にマイナスの意味には取りませんが、これが幼い子供で、親がマイナスの意味をつけたらどうでしょう。 親が子供を意味づける 他者からの言葉を吟味できない子供が、親や周りから、例えば「あなたはやんちゃで、どうしようもないね」と言われたとします。子供は、ただしたいことをし、動いていただけです。それを、「やんちゃで、どうしようもない」と意味づけられ、規定されました。しかも恐い顔で睨まれると、「自分のしたいことをして、動いてはいけないんだ」と子供は思います。この言葉が子供の行動を止め、おとなしい、静かな、親や大人に都合のいい、扱いやすい子供を作っていきます。 親のコンプレックスが子供を潰す 親はあまり意識することなく、考えなしに、その時の気分で子供に言ってしまいます。「馬鹿」「のろい」「片付けられない」「友達ができない」「邪魔」などと。その言葉が子供にどれほど悪影響を与え、ダメージを与えるかを考えたでしょうか。ほとんど、親は自分のコンプレックスで子供を怒っています。 子供時代に、はしゃぐことを窘(たしな)められ怒られた人・親は、子供がはしゃぐと、自分の親にされたように窘め怒ります。自分がはしゃぎたかっことを禁止され嫌だったにも拘らず、はしゃいでいる子供を見ると、無意識に怒りがこみあげてきて、止めることはできません。はしゃぐ子供を見ると、親が子供の時はしゃいで怒られたことを思い出すからです。自分がされたことを、子供にしてしまいます。 そんな親のコンプレックスなど、子供は知りません。また、子供には関係ありません。それは、親となる人たちが子供を持つ前に無意識を意識化し、コントロールできるようにしておかなければ、子供を潰してしまいます。 他者からの言葉の集積が自分という存在になります。わざわざマイナスの言葉を言う必要はありません。子供をよく見て承認・賞賛することで、子供は肯定的自己ができていきます。否定的自己ではなく肯定的自己を持てた方が、当然その後の人生が生きやすく、よりよいものになります。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2026年7月メルマガNo.196のテーマは、「母が応え続けることで、子供に予測のつく安心と信頼を作る」です。興味・関心のある方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2026.07.17
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騙しのシニフィアン:言葉は騙すために使われる ラカンが「騙しのシニフィアン」と言うように、言葉は4割以上、嘘のために使われています。その最たるものが、詐欺師たちです。未だに、特殊詐欺(オレオレ詐欺・振り込め詐欺など)の被害件数と被害額は増加傾向にあります。 例えば、オレオレ詐欺。会社の人間、警察官、弁護士などを装い、親族(息子など)が事件・事故・過失を起こし、その示談金を名目に金銭を騙し取ろうとします。 突然電話が掛かってきて、電話の向こうで男の泣き声が聞こえます。泣いてばかりいるので、他の者が電話を代わります。「お宅の息子さんが会社の重要な書類の入ったカバンを電車に置き忘れて大変なことになっている。今すぐお金を振り込まないと首になります」と言って、指定口座への振り込みを指示します。 実際に、息子と思い込み振り込もうとした親御さんがいます。息子さんに確認の電話をいれても繋がらず、最後にもう一度、振り込み寸前に電話をしたらようやく繋がって、事なきを得たのですが。 思い込みと意味つけをしない 泣いている男を息子だと思い込んだことが間違いの基。ただ泣いているだけなのです。詐欺師は、この時点で「私はあなたの息子です」とは言っていません。しかし、人は簡単に自分の息子だと思い込むことを彼らは知っていて、利用し騙します。泣いている男に「どちら様ですか?」と訊かなければいけません。息子だと思い込み決めつけるため慌ててしまい、冷静に判断できなくなり、騙されてしまいます。 「人間はシニフィアン(意味)の病である」というように、すぐ意味をつけて、何でも意味で取ります。先の例で言えば、「泣いている」という形式に、「息子」という意味をつけて見てしまいました。意味を排除して、事実を明らかにすること。冷静になり判断するために、第三者に話し相談する事で防げます。 自分で意味をつけると、誤解が生じます。この意味のつけ方が人によって違うので、「全てのコミュニケーションは誤解である」とラカンは言います。ここを上手く利用したのが詐欺師です。 また、泣いている男が息子を連想し意味するということは、常に息子さんを心配している親心か。息子さんをいつまでも子供と見ているのか。冷静さを失うとそうなってしまうのか。その親子関係に?がついてしまいます。ここにも考慮する余地があると考えます。 形式で最も騙されやすいのは、警察官、宅配業者などのユニフォームです。最近は、詐欺の手口が巧妙になってきて、こうしたユニフォームを用いた手の込んだ詐欺もあり、更に気をつけなければなりません。 自分で思い込み、意味をつけるため、形式に騙されやすい。これを意識して、詐欺師に騙されないようにしてください。。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (我が師 LAFAERO1 大澤秀行 参考:各分析理論講座 筆者まとめ) LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2026年7月メルマガNo.196のテーマは、「母が応え続けることで、子供に予測のつく安心と信頼を作る」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2026.07.09
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理解とは 幸せの源は“理解”です。理解力を持つこと。理解は愛の別名と言います。対人関係には理解が不可欠です。 また、“思う”と“考える”は違います、例えば、相手が「私は自分が嫌いです」と言いました。聞いた私も自分が嫌いなら、「ああ、同じだ、わかる」と納得して終わります。これが“思う”です。思うは想像的共感、思い込み、同情。相手が「自分を嫌い」な訳と、私が「自分を嫌い」訳は同じではありません。ここに論理も用いて、「自分の何が、どういうところが嫌いなの?」と聞きます。これが“考える”です。理解に自分の主体は関係なく、感情も要りません。自分を無にして論理で考える、論理的的思考をします。それは例えば数学・物理などの科学などです。対象や理由を言語化し、言語の意味を共有したことを“理解”と言います。 ほとんどの会話は、思い込みです。自分と同じものは同情するが、違うものは聞き流す。わからないことを「なぜ?」「どうして?」と問いかけます。それが相手への関心になる。その人に関心があれば、その人を知りたい、少しでも理解しようと思います。 人間は学習の産物 現代は人への関心が薄れて来ていると感じます。人・対象への関心も愛着も子供が初めから持っているのではなく、母・養育者から関心向けられることから学びます。関心が無ければ「どうでもいい」世界を生きます。 人間は学習の産物です。何も知らない状態で生まれます。だからこそ、生きていくための知識・情報・知恵を学習していかなければなりません。言葉を聞くことで覚え、文化や社会規範を学んでいきます。最初は家庭という小社会から、そして社会に出て他者と関わり、生涯、他者との交流を通して学び続けます。 母から関心と愛着を学ぶ まず家庭が子供の学びの場です。そこで母はいつも笑顔でいます。その母はいつもどんな時も、自分を気にかけ見守っていてくれると、子供が思うほど母は子供に関心をもってまなざしを向けます。子供はその母のまなざしが心地よく、自分だけに向けれていると思います。母のまなざしを心地よい、快と受け取るのは、母が自分を見ている時いつも笑顔だからです。怒ってる母が自分を見ても、心地よいとは思いません。母がいつも不機嫌だったり、怒っていると、この子供の母への関心は母に怒られないようにするためのものになります。これでは、子供の心は正常に育たちません。 正常な場合、自分も母が好きだという感情・意味に発展していきます。こうして、まなざしが愛着になっていきます。 母の表情を子供はよく見ています。ちょっとした表情の変化に敏感で、母の心を読み取ろうとします。子供が母に笑顔で関心を向けられることから、今度は母に関心を向けるようになったということです。笑顔が一番です。 ライト.a精神科学研究所 登張豊実 (我が師 LAFAERO1 大澤秀行 参考:各分析理論講座 筆者まとめ) LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。2026年7月メルマガNo.196のテーマは、「母が応え続けることで、子供に予測のつく安心と信頼を作る」です。興味・関心のあるか方はこちら http://www.mag2.com/m/0001106260.html から登録してください。 *ライト.a精神科学研究所、登張豊実へのセラピー、講座、その他の問い合わせや依頼は下記までください。メアド:laito.a.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスにメール送信願います(スパム対策) セラピーの他に、『オールOK』子育て法等、個人講座もあります。 メールの件名に「セラピー・講座の問い合わせ、依頼」と入れてください。
2026.07.04
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