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Break Time (一休み)先週一泊で温泉旅行に出かけた。整形的にはゆっくり暖まると良いよ・・と言われたが少し前に帯状発疹にかかり「温泉ではあまり暖まるな。」と皮膚科で言われたので、せっかくの温泉も中途半端に・・さらに帰宅して思いっきり体調をくずし、コロナだったら迷惑だ・・。と一緒に出かけた弟に叱られマジ不安であった。幸いにも熱も出ず、咳も無い。おそらく単純に疲労と風邪? 一過性で終わり翌日にはケロッと治ったが、本当に今はちょっと体調を崩すとみんなを不安にさせて大いに迷惑をかける事になる。コロナのおかげで皆、何かしらの迷惑を被り、今年の全ての予定が狂ってしまった事だろう。本当に無かった事にしたい悲惨な年である。そんな事を思っていたら100均で、8月なのにすでに来年のカレンダーが発売されているのを見つけた。例年そんなに早く売られていたか? とりあえず私は来年のカレンダーを購入。来年に掛るしか今は希望が無いのよね。ところで、話しはガラっと変わるが、今年は国勢調査の年である。1920年から始まった国勢調査は、今年で21回目。末尾0年の大規模調査の年。しかも100年目の節目の年である。実は3月、ポストに調査員募集の広告が入れられていた。ちょっと興味があって申し込みしたものの、コロナが蔓延。今年は中止? と思っていたらやはり100年目の節目の年だからやるらしい。講習会があり、資料がダンボールで届けられた。日本の人口はおよそ1億2700万人。約5300万世帯が居住しているそうだ。前に日本の人口が世界の中でもかなり多い事を書いたが、今回の国勢調査で動く指導員や調査員だけで80万人にのぼるらしい。※ 2016年08月のデータなので数字は若干増えていると思いますがリンク先のせます。興味のある人は見てください。リンク 日本の人口と世界の人口あれこれ (写真 ハーグの街)因みに国勢調査は住民票に関係無く、そこに3ヶ月以上居住している全ての人(外国人も含む)が対象である。玄関やポストに表札を出さなくなっている人が増えた昨今、空き室かの判別も難しい。思っていた以上に調査員は大変な仕事だったと言う事に気付き、慌てています。さて、今回はBreak Time(一休み)で植物の写真を紹介。実は前からどこかで紹介したかった植物の珍しい種(タネ)です。マダガスカルジャスミンの種(タネ)ハワイで散歩中に見つけたアケビのような実はマダガスカルジャスミンの実。その実の種子は種の揺り籠(ゆりかご)のようなポッドに収まっていました。繁殖の為に、種子を遠くに運ぼうとする形態は、以前紹介したウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)とは全く違うけど、風を利用して遠くに遠くに運ばれようとする機能は一緒。リンク 新 世界で最も醜い植物 第4位 (ウェルウィッチア)実の大きさは長径10cm程度。ほぼアケビと同じくらいのサイズ。種子はタンポポの種子のようにふわふわです。種子自体の大きさは8mm程度。羽根毛の長さも含めると4~4.5cmくらい。実の器のサイズから考えると中に詰められた種は驚くほど大きく広がる。ちょっと羽子板のハネに似ている。英語の説明ではパラシュートと書いてあったので、風に乗って遠くに着床する意味でのパラシュートなのだろう。飛び出た種子が近くの葉っぱにひっかかっています。乾燥するとポッドが開き、さらに乾燥すると羽根毛が乾いてパラシュートのように開くのだろう。雨でこれが落ちて着床?羽根毛はうまくたたまれてポッドの中に収納されているようです。おそらく種の部分が外皮側で中の芯に羽根毛が付いてるのだろう。毒があると言うので実まで採取してこなかったのが残念。こんな実からこんな種子が飛び出るなんてちょっと想定外ですね。遺伝子はどこからこの形に進化したのでしょうね。学名 ステファノティス・フロリブンダ(Stephanotis floribunda)俗に? マダガスカルジャスミン(Madagascar jasmine)ジャスミンの名が付いているがこちらはマダガスカル原産のGentianales(ゲンティアナレス) リンドウ目であり、ジャスミンはLamiales(ラミアレス) Oleaceaeシソ目に入るので厳密にはジャスミンではない。芳香や花の形がにている事から付いた名前かもしれない。APG IVシステムによる分子ベース,の植物分類 本家のジャスミンと比較しました。以上、表にまとめてみたが、マダガスカル・ジャスミンは本家ジャスミンとは、目(Order)から系統が分離。Gentianales(ゲンティアナレス) 和名? リンドウ目※ ゲンティアナレスのメンバーには、コーヒーやプルメリアがある。Apocynaceae(アポシナ科) 和名? キョウチクトウ科※ ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オーストラリア、アメリカの熱帯や亜熱帯に自生するこれらは多くは乳白色のラテックスを持っており、多くの種は摂取すると有毒。Apocynaceae(アポシナ科)の名はギリシャ語から由来。犬を遠ざける? 「犬の毒」の意らしい。つまりアポシナ科の植物の多くに毒性がある。マダガスカルジャスミンも美しい花と爽やかな芳香で惑わされるが、葉、花、実、根にはアルカロイド(alkaloid)系の毒が含まれている。因みにジャスミンはLamiales(ラミアレス)シソ目、Oleaceaeオレア科ですが、Oleaceae(オレア科)は多くの場合、花は芳香が強い。分布は亜寒帯からアフリカ、オーストラリア、南米の最南端に至るまで結構コスモポリタンに分布しているらしい。※ Lamiales(ラミアレス)シソ目は従来の形態などに基づく分類からAPG植物分類体系による系統分類に再編が行われ、結構移動が出ている項目です。※ Oleaceae のメンバーには、ジャスミンの他、ライラック、オリーブがある。ちょっとペリカンマンゴにも似ていてる若い実。常緑のつる性低木で、花は春から夏にかけて長期間開花。※ 写真はハワイで撮影。あちらでは年中開化しているが、日本での開花は4月~9月。純白の筒状の花芽。蕾の長さ4~5cmジャスミンに似た芳香。結婚式のブーケにも使われる。ハワイ名 プアメール(Puamale)一見、雄しべや雌しべが見え無いが、花筒の奥に雄しべが5本、雌しべが1本あるらしい。それにしてもこんなかわいらしい花からこんな実がつくなんてね。おわり
2020年09月06日
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2009年8月22日「世界で最も醜い植物 第4位 1 」2009年8月23日「世界で最も醜い植物 第4位 2 (ジャイアント・ウェルウィッチア) 」でかつて紹介した事のある植物ですが、この所アクセスが増えていたので写真など入れ替えて一つにまとめて編集しなおす事にしました。初期の頃は毎日更新していたので内容がショートな事、楽天での写真登録容量がとても低く解像度の良い写真はのせられず、かなり画質の悪いものとなっていました。しかも、楽天写真館が途中で代わり、以降、前の登録分の写真の色が落ちた事。過去を振り返って編集するのはおかしな話ですが、写真の色が悪い事に私自身気になっていたので、元の写真から選択し直して、写真を増やし、新編集でのせる事にしました。尚、新たに掲載し直す分は一つにまとめ、カテゴリーを「花・植物」でのせる事にしました。新 世界で最も醜い植物 第4位 (ウェルウィッチア)英国の王立園芸協会の醜い植物ランキングウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)の発見生息地ジャイアント・ウェルウィッチア(Giant Welwitschia)生態1~2裸子植物の雌雄異株(雄花と雌花の胞子嚢穂)媒介者英国の王立園芸協会の醜い植物ランキングなぜ? 「世界で最も醜い植物」第4位なのか?私自身忘れていましたが、2009年7月に英国の王立園芸協会(Royal Horticultural Society)がインターネット上で「世界の中で最も醜い植物」を検索発表してリストを出した。その4位にランキングされていたのがウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)だったようです。上位にランクしたのはどれもインパクトのある植物ばかり。でもたまたま写真があったのがこれだったので、4位のみ載せたようです。私自身1~3位がどこにあるのか? と思って探してしまった 参考に当事発表されたランキングを紹介しておきます。オンラインで投票したのは289人。1位 スマトラオオコンニャク Corpse flower (Amorphophallus titanum) 29%2位 サンコタケ Stinky squid (Pseudocolus fusiformis) 26%3位 ベジタブル・シープ Vegetable sheep (Raoulia eximia) 21% 4位 ウェルウィッチア Tree tumbo (Welwitschia mirabilis) 12%5位 パキポディウム Elephant's trunk (Pachypodium namaquanum) 4%6位 ウツボカズラ Monkey cups (Nepenthes) 2%7位 タマツルクサ Sea onion (Bowiea volubilis) 2%8位 コレティア・パラドクサ Thorn of the cross (クロウメモドキ科Colletia paradoxa) 1.5%9位 キフォステンマ・ブドウガメ Bastard cobas (Cyphostemma juttae) 1.5%10位 アリストロキア・ギガンティア Birthworts (Aristolochia gigantea) 1%ウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)の発見非常に変わった生態を持つウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)を発見したのは、医師から植物学者に転身したオーストリア出身のフリードリヒ・ヴェルヴィッチュ(Friedrich Martin Josef Welwitsch)(1806年~1872年)である。発見者ヴェルヴィッチュの名前から植物名はウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)と命名された。ウイーンで植物学と医学を学んだヴェルヴィッチュは医師の仕事を辞めて1839年にポルトガルに渡る。当初はポルトガル領のカナリア諸島やマデイラ諸島で珍しい植物を採取。それを植物協会の標本交換会に送って生計を立てていたと言うので、たぶん趣味が勝った仕事だったと想像する。彼の仕事に目をつけたのが、ポルトガル政府だった。1853年、ポルトガル政府の要請によりヴェルヴィッチュは当時ポルトガル領であったアンゴラに派遣されナミブ砂漠でウェルウィッチアを発見する。.ヴェルヴィッチュはアンゴラに8年滞在して探検と採取を行い1861年欧州に戻ると1863年には英国に渡っている。(おそらくポルトガルとの契約が切れたのだろう。)英国では今までで採取した膨大な植物標本を英国の王立植物園キューガーデン(Kew Gardens)や自然史博物館の援助を受けて分類整理して研究成果を本にして発表し彼は植物学者になった。.余談だが、1872年、彼はロンドンで没するのだが、彼の残された標本の争奪でポルトガルと英国自然史博物館はもめ、結局分け合う形で保有される事になったらしい。「世界で最も醜い植物」と形容された植物。おそらく写真はナミビアのカオコルベ砂漠(Kaokoveld Desert)。その中でも1500年生きていると言う巨大なウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)が上。以前はジャイアント・ウェルウィッチア(Giant Welwitschia)と紹介されていた。これで樹齢1500年と推定されている。下は前回紹介のコーリシャス(Khorixas)の石化の森(Petrified forest)で化石になった木の側で生息するウェルウィッチア。生息地ウェルウィッチアの生息地はアンゴラ南部からナミビアにまたがるカオコルベ砂漠(Kaokoveld Desert)及びナミビアのナミブ砂漠(Namib Desert)。下図はウィキメディアより借りてきました。もっと細かく言えばアンゴラのBentiaba Riverから、南はナミビアを横断する枯れ川のクイセブ川(Kuiseb River)まで見られ、海岸から内陸100km程度の場所まで自生。つまり現在はこの界隈だけに生息する固有種であり、国同士の取り引きを制限しないと、将来、絶滅の危険性が高くなるおそれがある生き物(ワシントン条約の附属書II)として認定された希少植物に分類されている。実はかつて南米にも生息していたようだ。白亜紀前期の南米(ブラジル北東部のアラリペ盆地)からタネ? の化石が発見されているらしい。白亜紀と言えば、前回「ナミビア・コーリシャス石化の森と地球の大陸移動」で紹介したように西ゴンドワナ大陸が分裂して、現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸に分離始めた時代だ。 赤い円がナミビアの位置。グリーンは植生の一致する層。※ 地球の大陸移動と生成について以下に書いています。リンク ナミビア・コーリシャス石化の森と地球の大陸移動ウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)はグネツム綱(Gnetopsida)に属する裸子植物とされている。グネツム目を含む裸子植物の祖先は古生代の終わりに出現し中生代に優勢したとされる歴史を持つ。また、初期のウェルウィッチアは現在より湿度の高い環境に生息していたと考えられている事も白亜紀のゴンドワナ大陸のモンスーン気候に一致している気がする。※ 最近の分子生物学研究ではウェルウィッチアの裸子植物説に反論が出ているらしい。現在の生活圏は砂漠と隣接するサバンナ。しかも限られた生息域は、新生代第三紀(2300万年前~250万年)から第四紀にかけての生息地の乾燥に起因するとされている。地面に貼り付いているからか? 葉があまり裂けていない。初期の幅広の葉の形が見えている。.砂漠に点在して乾燥に適応しているウェルウィッチアは霧(きり)から、あるいは長い根から水分補給。葉の気孔から大気中の湿気を吸収。さらに長さ3~10mにも達する根によって地下水を吸い上げる。だから砂漠にあるものは地を這い。化石の森のものは天を仰いでいるらしい。よく見れば帯状に点在。確かに水の走った跡。枯れ川か?干上がった? この帯のサイドに並ぶようにウェルウィッチアが・・。必然的に水脈の上に根を下ろし水を求めたのだろう。そして生き残れた物だけが今ここにいる。ジャイアント・ウェルウィッチア(Giant Welwitschia)最初に紹介した樹齢? 1500年と推定されるウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)はスペシャルに守られて保存されていた。長いものでは寿命が2000年と言う強者もあるらしいと以前書いたが、最古の植物として3000年まで推定されているそうだ。柵に保護されているのは、このあたりで一番ご長寿(1500歳)であり極めて大きいウェルウィッチアである。直径約2.5m。高さ約1.2m。柵の横の櫓は上から見学及び撮影できるように造られている。比較の為に載せたが解りにくいか・・。このウェルウィッチア(Welwitschia mirabilis)は分子生物学的調査を行っても、未だ解明されていないそうだ。むしろ核ホメオティック遺伝子、ミトコンドリア遺伝子など解析すればするほど迷走? 進化過程に存在した化石のような植物だから逆に分類は難しいのかもね生態1植物の系統群(以前のバージョンと同じ)グネツム網(Gnetopsida)グネツム目(Gnetales)ウェルウィッチア科(Welwitschiaceae Caruel)ウェルウィッチア属(Welwitschia Hook.f.)ウェルウィッチア(W. mirabilis)一属一種の裸子植物と考えられていた。現在は、グネツム目(Gnetales)はマツ科Pinaceae (pine family)の姉妹グループ (sister group) と考えられているそうだ。暑い乾燥期間中は気孔を閉鎖し、水分の蒸散を防ぐ。何しろ葉面1日あたり1リットルを超える水を失うからだ。そしてそれは他のナミブの植物よりりも高いと言う。地下茎(根茎)は非常に効率的に地下水を給水する木質導管(xylem vessels)を持っている。成長は季節や雨に応じて変化。たった2枚の大きくひものように伸び続ける長い葉(arge straplike leaves)。その葉の分かれる基底部、その分裂組織から成長する。それは連続的に生涯伸び続ける。Oxford AcademicJournal of Heredity(遺伝子ジャーナル)A First Assessment of Genetic Variation in Welwitschia mirabilis Hook(ウェルウィッチア属における遺伝的変異の第一評) より角度を変えて撮影中は古い基底部がのぞいているが空洞のように見える。裸子植物の雌雄異株(雄花と雌花の胞子嚢穂)実はこのブランツは雄(オス)の木である。つまりウェルウィッチアは雌雄異株(しゆういしゅ)の植物なのである。雌雄異株(しゆういしゅ)については、今までアスパラガスや月桂樹の花の項で紹介してきたが、またまた登場である。※ 2018年4月「月桂樹(げっけいじゅ)の花 雌雄異株」で雌雄異株(しゆういしゅ)(dioecism)について詳しく紹介しています。でも、今まで紹介したのは被子植物の雌雄異株。今回の雌雄異株は裸子植物の雌雄異株なのでちょっと違うかも・・。※ リンク 月桂樹(げっけいじゅ)の花 雌雄異株雄花の胞子嚢穂むき出しの基底部とその端から伸びる雄花の花序(胞子嚢穂・ほうしのうすい)一見、アスファルトの塊のような物が配偶体らしい。際(きわ)から伸びた柄に花序(胞子嚢穂・ほうしのうすい)を付ける。まるでシダ植物の前葉体みたいな配偶体である。配偶体から伸び始めた花序(胞子嚢穂・ほうしのうすい)写真を拡大したので少しぼけています。限界ですどうもこの配偶体は端っこのみ成長していて拡大しているようだ。中の黒い部分は死滅しているのか?ウェルウィッチアの真の姿は2枚葉。生態2このような若葉は珍しいが、ウェルウィッチアの変わった生態の一つが本場2枚以降、葉は全く産まれない事だ。つまりウェルウィッチアは生涯に葉っぱ2枚だげで成長し続ける。和名に砂漠万年青(さばくおもと)などと付けけられているが、全くの別もの。沢山は生えているように見える葉は全て元は一つ(2葉)のものが裂けて複数枚あるように見えるだけの不思議ちゃんなのである。※ 変わった形態から奇想天外(きそうてんがい)の名もつけられている。それにしても褐藻類(かっそうるい)のコンブ類のように葉の基部で成長を続けるタイプは、陸上植物界では他に例がないらしい。先に若葉は珍しいと書いたが、種子はしばしば真菌に汚染され着床後の生存率は著しく低いそうだ。そして苗の発芽に有利な気候事象(雨)も整わないと発芽して着床できない。Journal of Heredity(遺伝子ジャーナル)によれば、苗の発芽に有利な気候事象は雨量が55 mmを超える時、あるいは一時的な河川流出(洪水)のハプニングが起きた場合だ。そもそもナミブ砂漠は年間の雨量が20mm程度で、大変暑く、砂漠の表面と空気は40~70℃。海岸近くでは年間100日ほどの霧の発生があり、それで年間50mm降雨量に匹敵する水分を得られると言うからギリギリ生育出来るのかも・・。絶滅危惧種といいながら、現状ではなんとか自然で生育しているようだし・・。すでに葉が複数に裂け始めているウェルウィッチア先端は枯れて、なお、複数に裂けて行く。基底部がパックリ口を開けたように綺麗に見えていたので拡大しました。葉も花序(胞子嚢穂・ほうしのうすい)も全てそこから生まれているようです。雌花の胞子嚢穂基底部とその端から伸びる雌花の花序(胞子嚢穂・ほうしのうすい)雌花の花序(胞子嚢穂・ほうしのうすい)は球果状(他の裸子植物と同様に松かさ状)で、長さ2~8cm程度。受粉すると成長するのか?固い松かさとは異なりウェルウィッチアの場合、鱗片がそのままはがれて飛んで行く。細いのは鱗片がはがれてボウズになった芯と思われる。マツの種子は、雌花を構成する鱗片の裏面に付くと言うが、ウェルウィッチアの場合、柔らかい鱗片そのものが種子を守るように種を内包している。そしてそれらヒラヒラの羽が飛翔に役立ち遠くに飛ばされやすくなっている。種子は径5~6mm。鱗片は径2cmくらい。風に乗って近親交配しないように遠くに・・と思われていたが・・。最近の分子レベルでの遺伝子検査の結果、風よりも虫の方の媒介の方が重要なファクターだった事がわかったらしい。また、いくつかの群体でのサンプリングの結果、遺伝子の差異は分離する現在の地理的距離を反映する事が明確になったそうだ。つまり花粉分散が主に局所的だと言う事。6km間では遺伝子の流れが起きているが18kmではほとんど無いらしい。媒介者風で吹き溜まっていた、はがれ落ちた種とそこにむらがる虫先ほどから引用させてもらっているJournal of Heredity(遺伝子ジャーナル)によれば、ファクターの虫は「flies(flyの三人称単数現在形) 」となっていたのでFly(ハエ)あるいはTrue Fly(双翅目・そうしもく)をさしているのではないか? と推察。 あるいは特定していなかったのか?下は、実際にウェルウィッチアの周りに群がっていた虫。拡大するとあっちこっちにいた。間違いなくホシカメムシ科に属すると言う半翅目(Hemiptera)のプロベルグロティウス(Probergrothius)ですね。主にウェルウィッチアの種子を食しているらしい。.雌の木に群がる虫は確認できたが、雄花は確認できていない。もしかしたら、同じ雌雄異株で裸子植物のイチョウの木のように雌花の種子は臭いがするのかもしれない。だから虫が集まる? その時にどこかで付けた雄花の花粉を運ぶのかな?まるで砂浜に打ち上げられた海藻のように砂漠にモサモサと落ちているウェルウィッチアは面白い。また海藻と言うのもあながち間違いでもないような・・。なぜなら先ほども触れたが、葉の基部で成長を続けるタイプは、海藻と一緒。古代に出現したウェルウィッチアの生態は、植物の進化の初期段階に近いのかな? 前回紹介した「地球生成の地質年表 」からですが、種子植物やシダ類が出現するのが古生代デボン紀(4億年前)裸子植物が現れるのが古生代から中生代の間(P-T境界)以降、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀前(2億5000万年前から1億年前くらい)スギなどの針葉樹はほぼ現代と同じ形まで進化しているそうです。白亜紀後期のインパクトにより種のレベルで最大約75%の生物が絶滅したと前回紹介しましたが、動物はともかくウェルウィッチアなどの植物は種子として密かに残り、環境が整ってから再び地上に現れた可能性が考えらます。やはりウェルウィッチアは化石のような植物かも・・※「ナミビア・コーリシャス石化の森と地球の大陸移動」の所では大陸移動だけでなく、オリジナルで地球生成の地質年表も作成しています。リンク ナミビア・コーリシャス石化の森と地球の大陸移動「世界で最も醜い植物 第4位 1 ~2」の方中に「新」の案内を入れてしばらく消去しないで残しておきます。
2018年05月31日
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文の形体が崩れていたので修正しました。ついでに、2021年、3月24日今、ベランダの月桂樹はまさに花のさかりです。今年も咲いたのですさかのぼる事、昨年(2017年5月)「幸福の木の花 ドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナ」の紹介をしましたが、その直後に今度はベランダに置いていた月桂樹(げっけいじゅ)に花芽を発見。これはまたまた植物ネタか? と思ったのですが、花芽はそのまま夏を越え、秋を越え、冬を越えて3月に入るまで休眠状態? 花芽が出てから開花までに10ヶ月を要したのでした。しかもその花はうちでも10年ぶりの開花。私も見るのは2度目そんな訳でちょっと珍しい花の紹介です。月桂樹(げっけいじゅ)の花 雌雄異株月桂樹(げっけいじゅ)雌雄異株(しゆういしゅ)(Dioecy)月桂樹の花 雌雄同株(しゆうどうしゅ)と雌雄異株(しゆういしゅ)香辛料 ローリエ(laurier)性別記号(gender symbol)ベランダの月桂樹に花がやっと咲きました月桂樹(げっけいじゅ)学名 Laurus nobilis 「高貴な常緑樹」Angiosperm Phylogeny Group (APG)(被子植物系統群)Angiosperms(被子植物)Magnoliids(モクレン類)Laureales(クスノキ目)・・ 7科に100属2900種余り、大部分がクスノキ科Laureaceae(クスノキ科)・・55属2000種以上を含む被子植物の科・・多くは温帯南部や熱帯、特にアジア南東部やブラジルに分布・・精油を含み、芳香をもつ種が多い。Laurus(ゲッケイジュ属) L.nobilis(ゲッケイジュ)・・常緑高木。地中海沿岸原産。雌雄異株3月15日の花芽(直径5~7mm)上下共3月15日3月24日の花芽(花蕾)(直径1cm弱)上下共3月24日 花芽は割れて6つの花蕾に別れた。3月28日の花芽(花蕾)(直径1cm今思えば、この段階で雄花だと言う事が解る。つまり、うちの月桂樹の木はオスの木だったと言う事に・・。理由は簡単だ。月桂樹は以前紹介したアスパラガスの木と同じように雄(お)しべと雌(め)しべのいずれか一つしか持たない単性花(たんせいか)であり、しかもそれらは同じ木にには付かない。雌雄異株(しゆういしゅ)と言う別の株なのである。雌雄異株(しゆういしゅ)(dioecism)月桂樹(げつけいじゅ)の木は雌雄異株(しゆういしゅ)の形態を持つ木。つまりオスの木とメスの木が存在している種類なのである。被子植物の場合、花は両性花(雄しべと雌しべで一つの花)であるのが一般。自分で自家受粉(じかじゅふん)ができて結実する事ができるタイプが両性花(りょうせいか)である。雄花と雌花で別れるといと言う単性花(たんせいか)はむしろ裸子植物に近い。雌雄同株(しゆうどうしゅ)と雌雄異株(しゆういしゅ)単性花のうち雄花と雌花が同一の株につくタイプを雌雄同株(しゆうどうしゅ)と呼ぶ。一方月桂樹のように単性花でも、雄花(おばな)と雌花(めばな)とが別の株につくタイプを雌雄異株(しゆういしゅ)と呼ぶ。また、両性花と単性花が一つの株に雑居した雌雄混生タイプも存在。雄性両全性同株と呼ぶらしい。雌雄異株(しゆういしゅ)の場合、当然、自家受粉はできないので他家受粉となる。つまり雌雄異株(しゆういしゅ)(Dioecy)は自己受精を排除し、同種異系統(異系交配)を促進する方法の1つで、集団内に存在する劣性の有害な突然変異の発現を減少させるのだそうだ。月桂樹の場合、その繁殖方法は結実でなくても挿し木で増やす事が可能だし、観察していると毎年、月桂樹には側芽(そくが)が増え続け、株は横に広がって自生していくので雌雄異株(しゆういしゅ)の弊害はないように思う。それに必要とするのは香辛料に利用できる葉の部分なので雌雄の別になんら関係無い。その為もあるのか? 日本に流通している株のほとんどはオスの木らしい。開花は春初旬。オスの木は黄色の花が咲く(雄花)。※ オスの花が黄色に見えるのは実は雌しべの花粉の色なのである。メスは白い花が咲き結実して黒い実が付く(雌花)。それぞれの花は、直径1cmほどの中に6つの花蕾を持っている。ところでうちの月桂樹の花は、ほぼ10年ぶりに開花。なぜ?鉢植えだし栄養が悪かったのだろうか? 花芽の肥料は与えていたが・・。花芽の時に剪定していたか? いやいや花芽が10ヶ月もあったのだから間違って切り落とす事はないだろう。次も10年後なのだろうか?一つ言えるのは花芽の状態から毎年咲く事はありえないだろう。3月29日3月30日確かに雌(め)しべは見えない。あるのは雄(お)しべだけ。月桂樹の花解体してみた。(マイクロ撮りのできないカメラなので写りが悪いが・・)一つの花芽は1cm。花蕾に別れて一つの花自体のサイズは5mm程度。その中の雄しべは1mm以下。一つの花蕾に、花は6個。 花びらは4枚。 雄しべは10本。4月1日接写(限界)面白いのは、オスの木だけどとても甘い良い芳香がする事だ。確かに、虫に寄って来てもらわないとその花粉をメスの木に届けられないからね。納得そう考えると、芳香の強いものほど受粉を虫にたよっている種と言う事ですね。参考にメスの花を拾って来ました。さわやかで美しいてすね。雄(お)花は可愛く、雌(め)花は凜(りん)として美しい気がします。ところで、雌雄異株(しゆういしゅ)の木は実は珍しくない。案外身近にありました。キジカクシ目カジカクシ科 アスパラガス ※ 2011年6月「アスパラガスの木 「クイズ これは何でしょう? 」 解答編 」で紹介。イチョウ目イチョウ科イチョウ属 イチョウ (銀杏はメスの木に成る)ソテツ目ソテツ科ソテツ属 ソテツバラ目アサ科アサ属 アサ(大麻草)キントラノオ目ヤナギ科ヤマナラシ属 ハコヤナギ(ポプラ) ※ 日本のポプラはほぼオスの木らしい。キントラノオ目ヤナギ科 キヌヤナギクスノキ目クスノキ科ハマビワ属 カゴノキクスノキ目クスノキ科ハマビワ属 ハマビワクスノキ目クスノキ科クロモジ属 ダンコウバイ、シロモジ、アブラチャンクスノキ目クスノキ科シロダモ属 シロダモ、イヌガシ、ダイトウシロダモ ※ 月桂樹もクスノキ目クスノキ科です。クスノキ目多いですね。イチイ科イチイ属 イチイガリア目ガリア科アオキ属 アオキ雌雄同株(しゆうどうしゅ)の木マツ目マツ科マツ属 マツマツ目ヒノキ科スギ亜科スギ属 スギマツ目ヒノキ科ヒノキ属 ヒノキ香辛料 ローリエ(laurier)ローリエ(Laurier)はフランス語で、ベイリーフ(bay leaf)は英語。ローリエ(laurier)は、月桂樹の葉を乾燥させた香辛料。ケルト語の「laur(緑色)」に由来するラテン語。そもそも月桂樹は小アジア原産の常緑低木で、かつては地中海沿岸に群生した林もあったらしい。昨年収穫して乾燥させた月桂樹の葉冷蔵庫に保管するといつまでも青々。4年前のもまだ青いです。青い方が製油も多く、香りも高い。楊枝の隣にある小さいのが市販されている一般のサイズ。その葉は、オリンピックなどの勝者に贈る月桂冠のリースで有名であるが、葉に含まれる精油の効能から薬用や料理に古来から重用されてきた香辛料である。近年、月桂樹の中に、血管を拡張する作用を示す物質が含まれている事が発見されたそうだが、欧州では食欲の増進や消化に効く。あるいは肝臓に良いとされて昔から利用されてきている。葉の成分に含まれるシネオール (cineol)、リナロール(linalool)、オイゲノール(geraniol)などのエッセンシャルオイルに効能があるようだ。特に葉の45%に含まれるシネオール (cineol)別名ユーカリプトール(eucalyptol)はさわやかな芳香と味を持つことから、食品添加物・香料・化粧品、薬用にも利用される成分だ。※ シネオール (cineol)はヨモギ、バジリコ、ニガヨモギ、ローズマリー、セージなどの葉にも含まれる。※ シネオール (cineol)の含有量の多い葉ほど高品質だそうだ。リナロール(linalool)はフレーバー、フレグランス両方の香料原料として使用される。オイゲノール(geraniol)もフレーバー、フレグランスに加え、殺菌剤や麻酔薬などの医薬品に用いられる。料理では肉料理の臭みけしとしてフォンドボーを造るのには欠かせない素材。一般にはシチューやカレーなどの煮込み料理から野菜スープなどにも利用。うちではコショウと同じくローリエ、タイム、オレガノは欠かせないハーブ。追記・・先ほど単性花と両性花で紹介した性別記号について・・。性別記号(gender symbol)元々は♂は火星、♀は金星を表す天文学や占星術で使う記号だった。スウェーデンの博物学者カール・フォン・リンネ(Carl von Linné)(1707年~1778年)が惑星の記号を生物の記号に利用したのが始まり。金星を表す記号は、雌記号 ♀ (Venus)。元はローマ神話の美の女神ウェヌス(ヴィーナス)の持つ手鏡を図案化したもの? らしい。火星を表す記号は、雄記号 ♂(Mars)。元はローマ神話の軍神マルスの持つ盾と槍を図案化したもの。水星を表す記号は、雌雄同体の記号。つまり二つの性を持つ者。人間にはいないが植物にはある。元はローマ神話の商人や旅人の神メルクリウス(マーキュリー)の持つ、二匹の蛇が絡みついた杖を図案化したもの。だから本来、順番も惑星の配列(水金地火木土天海)に準じた並びになるそうだ。面白い。さて、次回はお金の話です。
2018年04月07日
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Break Time(一休み)息抜きに、久しぶりの植物ネタ。今、自宅にある「幸福の木」の花が見事に満開。幸せのお裾分けです (@^_^@)幸福の木の花 ドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナ(Dracaena fragrans CV Massangeana)幸福の木の名の由来?近年の植物分類学被子植物系統群(Angiosperm Phylogeny Group)(APG)一般に「幸福の木(fortune plants)」と呼ばれるのはドラセナの中でも、ドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナ(Dracaena fragrans CV Massangeana) を指すそうです。18年くらい前に300円で購入し、当初トイレに飾っていた観葉植物はろくに日も当ててもらえないのに立派に生長。1年もしないうちに倍のサイズになり、トイレからリビングの一番良い場所に移転。そして5年ほどしてから想定外に見事な花を咲かせるようになりました。今年は2ヶ月ほど遅いかもしれません。花はおよそ1年に1度開花するが、成長が早く天井にぶつかるので2年に1度、幹を1m程切り詰めています。※ 切り詰めた翌年は咲かない時もある。また切り詰めて根付かせた木にも花が咲いてます。花開いて行く度に芳香を放ち1週間以上続く。家中香水を噴きかけ回ったような香りで満たされ、ぶっちゃけちょっと香りに酔ってます その芳香故に、ドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナ(Dracaena fragrans CV Massangeana)と種名が付いています。「幸福の木」の名の由来?はっきり解明できていませんが、フィリピンのミリオンバンブー(ドラセナ)が風水的に福をもたらす事から・・と言う説とハワイ由来の説がありますが、ハワイ由来の木はそもそもドラセナではありません。勘違いから来ているのか? 最初から間違って認識されたのか解りませんが、ハワイ由来の植物はフラのダンスで腰に巻く蓑(みの)となる植物で、俗に広い葉「ティー・リーフ(ti leaf)」と呼ばれる種です。邪悪な霊を払うと言うその植物は聖なる植物としてハワイアンに大切にされています。(邪気払いから好んで敷地内に植える人が多いとか。)同じ Asparagaceae (アスパラガス科)ではありますが、こちらはパプアニューギニア、ポリネシアなどの南洋諸島の原産で、見た目も違います。一方、ドラセナ・フレグランスマッサンゲアナ(Dracaena fragrans CV Massangeana)は熱帯アフリカの高地が原産です。(日本では室内管理が基本ですが・・。)およその生息地を囲いました。最も今は全世界に出回って生息している事でしょう。5月5日 最初に気がついた時にはすでに穂が・・。何より花が咲くには条件があるようです。直前に増えて密集した葉を20枚くらいカットしています。葉に行く栄養が減ったせいもあるのかな?いつも香りで気がつくので、もっと成長してからでしたが今回は花芽の段階で気付いたので撮影ができました。5月5日cornstalk dracaena(トウモロコシの茎 ドラセナ)と言うだけあって、確かにトウモロコシっぽいです。5月6日滴ってきているのは蜜(みつ)です。すでに甘い香りが漂ってきています。経験上、鉢のまわりには紙のシートをはりめぐらしています。蜜がポタポタ落ちてくるからです。5月7日ちょっとブロッコリーの花蕾(からい)のようにも見えますが、花が咲くと全然違います。5月16日咲く時は1度に咲かない。時間差で開花。だから最初の花は5月16だけど本日25日まだ若干残こった花がまだ咲いています。ジャスミンの花にも似た白い小さな花弁。花1つだけでものすごい香りを放っています。ものすごく甘い香りです。森にあったなら虫がたかってくる事でしょう。5月18日咲き始めたら早い。近年の植物分類学実は近年DNA解析が進み、植物の系統分類が大きく変格しています。80年代以降コンピューターが導入され、しかも近年高速化が実現。葉緑体DNAや核DNAのシーケンスを利用した系統解析が今の主流。(理論的な裏付けができる。)それに対して今までの植物分類は形態的特徴によるもの。目や科の入れ替わりや消滅は激しく、各分類群の再評価が始まっているのですが、逆にDNAによる遺伝分類よりも形態情報が追いついていないのだそうです。たいていの植物図鑑もそうですが、ウィキペディアでも未だ古い分類のままで記されている所が多く、何が最新で正しい情報なのか解りにくい状況です。正直、以前の形態分類では、納得のいかなかった分類が多々有りました。それがDNAによる遺伝分類により、有無を言わさず確実な縁戚関係が証明されるのですから、これにまさるものはありません。そう言う意味では、全てリセットして造り治した方が早いし解り安くなるのではないか? とも思います。なぜなら、古い形態による分類をどうしても残したいが為に今現実にややこしい事態になっているからです。新たな遺伝子分類による系統樹ができたなら、植物分類は、劇的に変わってくるかもしれませんね。ドラセナ・フレグランス・マッサンゲアナ(Dracaena fragrans CV Massangeana) 植物分類Angiosperm Phylogeny Group (APG)(被子植物系統群)1998年に公表された被子植物の新しい分類体系APG III(APG体系、2009年第3版)Angiosperms(被子植物) Monocots(単子葉植物) Asparagales(アスパラガス目) Asparagaceae (アスパラガス科) Nolinoideae(スズラン亜科 和名?) Dracaenoid(ドラセナ) Dracaena fragrans (ドラセナ・フレグランス)※ Asparagales(アスパラガス目)はラテン語の直訳で日本ではなぜかキジカクシ目と和名が使われています。それが余計にややこしいので省きました。グローバルに研究する時代なのでもはや学術分類に和名はいらない気がします。※ 園芸の本ではドラセナは未だリュウゼツラン科とされていますが、このあたりがAPG IIIの分類で大きく変更。今までリュウゼツラン科に含められていたドラセナ、サンセベリア他、今までユリ科に含められていたスズラン、オモト、ナギイカダ等がNolinoideae(スズラン亜科)に移動されている。これから続々植物のDNAが解析されてくれば、まだ変動はたくさん出てくる事でしょう。今回調べて見て、植物学は発展途上? かなり遅れた分野だと感じました。5月21日 昼そろそろ枯れかけてきた? と思うかもしれませんが・・。写真は昼間のものです。幸福の木の花は夜開花します。5月22日 夜復活。まだいけそうな感じですね。5月25日深夜さすがに終わりですね。昼にカットしましょう。子房の部分は理論的には実になるはずですが、ボロボロ音を立てて落ちてきています。木の方の栄養もかなり取られているので素早くカットして、肥料をあげて、来年また咲かせてもらえるようケアをしなければ・・。花の穂が出てから20日目。今回は花も10日近く楽しめました。例年1週間が目安。その間家中がにフローラルの香水をまき散らかしたような芳香に包まれ感謝です。これこそが、「幸福の木」の由来なのかもしれません。よく、滅多に無い事が起きると枯れてしまうのではないか? などと言われますが、その後のケアをちゃんとすれば大丈夫です。うちでは鉢植えの、月桂樹にも花が咲いた事があります。1度だけ。その後10年花は咲いていませんが・・。ハッピーついでに宝クジでも当たらないかな 次回、琵琶湖疏水、蹴上インクライン(けあげインクライン)予定
2017年05月24日
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天満の造幣局博物館と関連リンクをラストに載せました。大阪市北区天満1丁目に造幣局がある。創業は1871年。明治政府により近代国家としての統一した貨幣による貨幣制度の確立を図る為、江戸幕府の時からあった金座と銀座を接収して造った貨幣氏司がルーツになっている。遡る事1868年。英国の払い下げの造幣機械を購入して大阪に造幣局を誘致したのは五代 友厚(ごだい ともあつ)(1836年~1885年)である。一時NHK朝ドラ「あさが来た」でブームになったイケメン五代様である。※ 彼は明治政府の参与職外国事務掛となり、大阪に造幣寮(現・造幣局)を誘致し、かつ初代大阪税関長となっている。近代式の機械工場とは言え、貨幣製造に必要な各種の機材の多くは自給自足で調達してラインを確保したようだ。(それに伴う燃料や電信電話、ガス灯、時計もいち早く導入している。)他に簿記も複式簿記となり、インクとペンが使用される。職員の身なりも、断髪、廃刀、洋服の着用を率先。造幣局が欧米文化移植の先駆者であり、大阪の近代工業及び文化の興隆を牽引して行ったのである。(大阪の町工場の原点がそこにあるのかもしれない。)その造幣局では毎年4月に桜の花見が催されている。造幣局は大川(旧淀川)沿いに立地していて、川辺の全長560mの通路には桜の木が多数植栽されている。それを4月の一週間だけ一般の人も中に入場して桜を鑑賞する事ができると言うもので、かなりの賑わいをみせるイベントなのである。今年は、桜の花と名前をしっかり撮影して歩いてきました。大阪 造幣局 桜の通り抜け造幣局ルーツ桜の通り抜け小手鞠(こでまり) 大手鞠(おおてまり) 紅手鞠(べにてまり)大沢桜(おおさわざくら)八重紅虎の尾(やえべにとらのお)楊貴妃(ようきひ)法明寺(ほうみょうじ)八重紫桜(やえむらさきざくら) 白雪(しらゆき) 鬱金(うこん)千原桜(ちはらざくら)毎年3月中旬に決めると言う桜の通り抜け、今年は4月11日(火曜日)から4月17日(月曜日)でした。所が今年は3月桜の開花頃に寒さがぶり返し開花が中断。結果的にスタートの11日時点で3割程度、最終日の17日でさえまだ満開までいかないような状況。つまり今年は造幣局が桜の開花時期を見誤った感じでした貴金属を扱う場所なので通常一般人は入れ無い。毎年この時期だけの風物詩である。1883年(明治16年)、当時の造幣局長遠藤謹助が「大阪市民の皆さんと一緒に花見を楽しもうではないか。」と発案したのがきっかけだったそうだ。全長560m。混雑するので一方通行となっている。(入口は天満橋方面から。出口は桜宮橋へ。)トイレは入口と出口にある。近年はツーリストが多く張り紙には中国語と英語、韓国語が書かれていて大阪城にバスを停めて歩いてくるらしいので驚いた。染井吉野(そめいよしの)染井吉野(そめいよしの)江戸末期頃、駒込染井村の植木屋が初めて出した品種と伝えられる桜で、大阪城公園は染井吉野ばかりであったが、逆にこの造幣局ではこれが唯一の木だそうだ。写真は13日時点のもの。いつもなら染井吉野はとうに散って居るはず。八重紅大島(やえべにおおしま)八重紅大島(やえべにおおしま)花は淡紅色の八重咲き、大島桜系の一品種で、花弁数は26~35枚、少し香りがある造幣局は八重桜が多い。そもそもここは藤堂藩の蔵屋敷があった場所。その庭の桜を造幣局の北門と南門を繋ぐ道にそって移植したものらしい。種類も凄いが、中にはここでしか見られ無いような桜もあるらしい。小手鞠(こでまり)小手鞠(こでまり)多数の花が枝の先に密生して咲き、小さい手毬の状態となるところから、この名が付けられた。大手鞠(おおてまり)大手鞠(おおてまり)多数の花が枝の先に密生して咲き、大きい手毬の状態となるところから、この名が付けられた。花は、中輪の淡紅色で花弁数は20枚程。紅手鞠(べにてまり)紅手鞠(べにてまり)小手毬と同様であるが、花が赤い手毬の状態となるところから、この名が付けられた。小手鞠(こでまり)や大手鞠(おおてまり)は造幣局以外ではなかなか見られ無いらしい。大沢桜(おおさわざくら)・・里桜大沢桜(おおさわざくら)京都嵯峨野の大覚寺境内にある大沢池畔にあった非常に美しい淡紅色八重で、花弁数は15~18枚の優雅な里桜である。八重紅虎の尾(やえべにとらのお)八重紅虎の尾(やえべにとらのお)古くから京都で栽培されていた桜といわれ、その咲く有様は虎の尾のようで、花は淡紅色である。 楊貴妃(ようきひ)楊貴妃(ようきひ)昔、奈良地方にあった桜で、つぼみは紅色であるが、開花時には淡紅色となり、花色も優れ豊満なので、中国の楊貴妃を連想して世人が名付けた。花弁数は、20枚程である。法明寺(ほうみょうじ)法明寺(ほうみょうじ)京都府美山町の法明寺境内にあった名花を、佐野藤右衛門氏が接木育成し、命名した。花は淡桃白色である。八重紫桜(やえむらさきざくら)八重紫桜(やえむらさきざくら)紫桜の重弁の品種。三好 学氏が小石川植物園において紫桜の実生栽培したところ、重弁のものが生じ、この名が付けられた。白雪(しらゆき)・・里桜白雪(しらゆき)東京荒川堤にあった里桜系の名花で、花は白色の一重で、花つきが多い優美な品種。 鬱金(うこん)緑の桜? 鬱金は今年の花に選ばれている。鬱金(うこん)古くから知られた桜で、江戸時代に京都知恩院に植えられていたといわれ、樹姿は直立高木で、花は淡黄緑色のショウガ科のうこんの根の色に似ていることから、この名が付けられた。花弁数は10~15枚。千原桜(ちはらざくら)千原桜(ちはらざくら)淡い緑を含む白色の花弁は、染井吉野の1.5倍と大きく、1本の小枝に一重と八重とが咲き乱れる様は、誠に見事である。?名前が落ちてわかりませんでした。ちょっと桜には見えませんね。ものすごく可愛いです。今年は少ないからこそ、桜が綺麗にとれた感じがします。昨年は満開で花が密集している上に人が多すぎた為に桜に近づけない状態。今年は自撮り棒禁止になったので、少しは渋滞緩和になったのかな?造幣局はいつか中の紹介がしたいです。造幣局書きましたリンク 大阪天満の造幣局 1 幕末維新の貨幣改革 と旧造幣局リンク 大阪天満の造幣局 2 お雇い外国人とコイン製造工場リンク 大阪天満の造幣局 3 コイン製造とギザの話リンク 秀吉と金の話 (竹流金と法馬金から)
2017年04月18日
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2日より大阪に滞在しております 大阪はさぞや暖かいかと思って来たものの6日以降また天気はくずれ夜は寒さもぶりかえしています。おかげで桜の開花を楽しみにしていたのに雨と寒さで桜も蕾の状態で止まってしまっているようです。6日に撮影した時点では見頃は今週末かな? と思っていたのですが、その後の天気の悪さでわからなくなった感じです。5日に京都も見てきましたが、京都はもっと遅れて全体としての見頃は来週くらいかな? と言う状況でした。でもそちらも天気次第かも・・。以前(2011年4月)に紹介した「大阪淀川沿いの桜の名所」のアクセスが増えており、勘違いと期待がもたれているのかな? と言うわけで、今年の桜の状況を報告するのが今回の写真です。※ 写真は2017年4月6日に撮影してきたものです。2017年4月 大阪淀川(大川)沿いの桜 (源八橋から桜宮橋)源八橋(げんぱちばし)から帝国ホテル界隈桜宮橋(さくらのみやばし)から陽光桜(ヨウコウザクラ)6日昼頃の撮影です。この後3時間ほどして雨が降りだしてきました。以降ずっと天気が悪いです。実際はそこそこ天気だったものの、写真で見るとかなり暗く光量の少なさが判ります。そんな訳で多少明るく色調調整しています。それでもかなり曇った感じですが・・。源八橋(げんぱちばし)から大川(旧淀川) 源八橋から 右の高いビルはOAPタワーで、その手前に帝国ホテルがあります。源八橋(げんぱち)については、2011年「大阪淀川沿いの桜の名所」ですでに紹介していますが、中島にかつて梅林があり、橋が架かる前までは舟の渡しがあったそうです。今は中之島一帯に桜を植えようと言う「桜の会・平成の通り抜け」プロジェクトが建築家安藤忠雄氏の呼びかけ(2004年11月にスタート)で発足し、その成果が実っての桜並木が誕生。源八橋は日照が良いのでここの桜は水面にまで大きな枝をのばして綺麗でした。桜を上から撮影する機会はなかなか無いものです。源八橋のたもとから川縁を帝国ホテル方面にまだ八分咲き だから? 毎年来ていますが、何だか今年は桜が少ない気がしました (・_・?) ハテ?その理由はもしかしたら枝の伐採にあるのでは?今年は大きな太い枝がかなり落とされてスッキリされちゃっているようです。そのせいでいつもは左右から覆い被さるように張り出していた桜の枝がなくなって空がはっきり見えているせいかもしれません。今のシーズン、舟はお花見コースで岸辺を航行。対岸の桜も微妙。本来なら今週末が花見所のはずでしたが、この日より天気は悪化。曇りか雨か・・のお天気がずっと来週いっぱい続くらしいです。傘さしての文字通り「桜の通り抜け」はともかく花見の宴会は今年は難しいのかな?この日は午後から雨の予報があるにも関わらず場所取りしている方がいました。根元までシートをかけているのが気になりました。東京の上野公園では、通路の方に座席コーナーが区分けされていて桜の根をふんづけて痛めないよう配慮されています。帝国ホテル界隈OAP(大阪アメニティーパーク)前OAPレジデンスタワー前桜宮橋桜宮橋(さくらのみやばし)から橋のたもとからOAP手前まで屋台が許可されている? ようです。毎年出てるから・・。桜宮橋上から源八橋方面源八橋の向こうJR大阪環状線の橋があり、右岸がすぐ桜宮駅OAPタワーと帝国ホテル桜宮橋から南 大阪城方面写真中央に大阪城がポツンと見える。写真より右岸に造幣局造幣局前の川辺の桜はそろそろピークだけど造幣局の中の八重桜はまだまだ。今年の桜の通り抜けは4月11日(火)から17日(月)と看板がありましたが微妙な気がします。※ そう言えば今年は英語と中国語のお知らせ張り紙も出ていましたよ。大阪城・・・前に障害が・・。前はもう少し見えたはず。帝国ホテルのラウンジ前にひときわ目立つピンクの桜が・・。陽光桜(ヨウコウザクラ)天城吉野(アマギヨシノ)と寒緋桜(カンヒザクラ)とのミックスらしいです。開花時期は3月から4月。染井吉野(ソメイヨシノ)よりも少し早く咲く桜は改良25年の傑作らしい。確かにひときわ目立っていました。冒頭大阪滞在と書きましたが中旬までは大阪にいる予定です。旅先と言うわけでもないのですが、家にいませんので資料が集められません。しばらく写真紹介などが中心になると思います。ご了承お願いします。因みに天気にさえなれば、大阪城公園の桜も紹介したいです。
2017年04月07日
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一昨日、上野で開催されているラファエロ展を観に行ってきました。2週間ほど前に友人と約束していていたのですが、幸運にも桜が満開の日となり、公園を少し歩いてきました 実は歩いたのは上野公園だけでなく、この後、浅草方面に出かけ、墨田公園を歩き、浅草寺を横断して浅草ビュー・ホテルの26階のレストランからスカイツリーを観ながらランチ。さらにスカイツリーに行き、下から撮影して帰ってきました。(スカイツリーは当日券でも4時間待ち。あきらめました。)・・・と言うわけで、ものすごくハードに動いたせいか、今頃少し疲れがでたようです。風邪かな?そんなわけで今日は一部花見の写真だけとりあえずUPしておきます。桜とスカイツリー 1 (上野公園と墨田公園)動物園前交番の前から上野動物園正面方面上野公園では、こんな桜の見所地図を配っていました。(サイズの関係で少しカットしています)本当は、「2013うえの桜まつり」は23日から開催される予定だったみたいです。この日はもう葉桜になりかけの木もあり、空の天気のかすみ具合(黄砂か花粉か?)もあり、実は「鮮やか」・・とは言えない気がしました。通路確保の為か? 宴会の人の区割りのせいか? ロープが張ってあり、その中でみなさん場所取りしていました。ブルーシートがそうですが、それがせっかくの桜の撮影に目障りですね そもそもブルーがいけないです。桜の淡いピンクをじゃましない花見用シートを誰か開発すればいいのに・・。せめて地面と保護色にしてほしいです。ちょっとめずらしい? 太い幹から直接生えている桜がかわいらしい 上野公園を少し歩き、時間の予定があったのでこの後急いで浅草に。浅草と言えば浅草寺だけでもお参りする予定が、あまりに桜がさいていたので墨田公園まで行ってみました。墨田公園入り口から墨田公園の桜やはり日当たりの関係で場所により開花に違いがあるように、見頃にも時間差があります。墨田公園の桜はもう終盤・・と言う感じで、日曜までもつのか心配です。つづく
2013年03月23日
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明日からまたまた大阪に行って来ます。東京より少しは暖かい事を期待して・・。クイズ、これは何の花でしょう? (解答編)雌しべが膨らみやがて実になる。奥に見える丸い物体。これはなーんだ?下は別の家の庭です。つる性でどちらも垣根にそわされています。挿し芽で増えるそうです。これだけでは見てもわからない人も多いかな?和名はクダモノトケイソウ。果物を実らせるトケイソウの種だからそうよばれているようですが、一般には英名のほうが私たちにも聞き覚えがあるはずです。これの英名は Passion fruit。ハワイではリリコイ(lilikoi)と呼ばれていました。パッション・フルーツ(Passion fruit)スミレ目、トケイソウ科、トケイソウ属 クダモノトケイソウ種原産 アメリカ大陸の亜熱帯地域トケイソウとしては観賞用の園芸種の方が多いようですが、実がなって食せる種がパッション・フルーツです。ところで「Passion」は「情熱」・・と解されそうですが、実は「受難」の意で、Passion fruitは「キリストの受難の花」と言う意味があるそうです。花弁の形がキリストの受難を象徴する形に見えた事から、南米に布教に渡ったイエズス会の宣教師らが「十字架上の花」ラテン語で「flos passionis 」と呼んでいたところから名がついた・・と言われています。KCCファーマーズマーケットのフルーツ屋さんで売られていましたが、スーパーなどでは見かけませんでした。日本では皮が赤紫の物(パープルグラナディア?)をよく見かけますが、写真のものとは品種が違うのだと思います。黄色のままですでに完熟でした。βカロテン、カリウム、ナイアシン、葉酸などが含まれ、美容と健康にはバツグンのフルーツです。家庭ではジュースにすると少ししか果汁がとれないので、ジャムにするか、そのままスプーンですくって、種付きのまま食べたりします。少し種がパリパリしますすが種の周りに果肉がついているので種を除いて食べるのは無理です。でも独特の食感は面白いです。商品としては8割が加工品として出回っているようですよ現在、栽培は世界各地の熱帯・亜熱帯地方ハワイ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、スリランカ、台湾などの他日本では沖縄、小笠原諸島、奄美大島等。本州でもハウス栽培の農家も増えていると言う事でこれから日本でも身近になってくるフルーツだと思います。ところで、世界最大の麻薬、覚醒剤の密造地帯であったゴールデントライアングル(タイ、ミャンマー、ラオス山岳地帯)のミャンマー北部あたりで近年、ケシ(アヘン)の代替作物としても栽培が増えていると言う事です。悪の地帯がおいしいフルーツ畑になるのは良いことですね。
2012年01月21日
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カテゴリーの変更をしました。庭木(Garden tree) バナナ(banana)姉の家に滞在中、ダイヤモンドヘッドの周りをウォーキング。いろいろな家の庭木の観察をしていたのですが、たいていの家には何らかのフルーツの木が植えられていました。ハワイ大学カピオラニ・キャンパス付近たぶんAlohea Aveからワイキキを臨むどこかの通り熱帯ですから四季がなく、結実するサイクルもバラバラ。花芽と実が同時進行していて、不思議な感じがします。こちらではチャイニーズ・マンゴと呼ばれる木正式名は不明。種類で多かったのはチャイニーズ・マンゴの木と柑橘系の木、。たぶん手間いらずでほっといてもどんどん成長するからなのでしょう。あまりおいしくないのでしょうか? どの家の木もたいてい実が鈴なり状態でした。パパイヤの木パッションフルーツの木、パパイヤの木もそこそこ植えられていましたが、家によってはそのまま放置され誰も収穫しないので「私が戴きたい。」と思ったものです。今回は案外植えている家が少なかったバナナの木を紹介です。バナナ(banana)ハワイ大学マノア・キャンパスの近くのレストランこのようにバナナは手入れをしないと群生してしまうのです。大学の近くだけど誰もとらないの?大きな房が2つも 和名 バナナ(バショウ科)英名 Banana学名 Musa spp原産地 東南アジアの熱帯地域生産地 南緯30°から北緯30°の熱帯、亜熱帯地域、通称バナナベルト。世界で栽培されているバナナの種類は300種以上あるそうです。下はダイモンドヘッド界隈の住宅の庭木バナナは樹木のように大きくならず、太く堅い幹を持たない事から「草本(そうほん)」と呼ばれ草木に分類されるそうです。つまりバナナは草木に属す野菜なのです。特に草木の中でも個体として複数年にわたって生存し続ける植物を「多年生植物」と呼ぶのですが、その中でもバナナは地上部が枯れ、再び茎や葉を伸ばす事から「多年生宿根草」に分類。一般的な今のバナナに種はありません。実は遺伝子突然変異で種なしバナナが生まれたのだそうです。(種なし植物は染色体の数に要因があるそうです。)先端赤紫の苞(ほう)・・通称バナナハートと言うそうです。花はこの苞(ほう)1枚1枚の間に挟まれて、苞が1枚はがれる毎に次の花が咲いていくようです。赤黄色のおしべのようなのが花の部分。そしてそれがバナナに・・これで今が咲いている状態なのかな?ところでバナナは一度結実した茎は枯れてしまいます。つまり一本のバナナの茎からは一度しか実がならないのです。では種なしバナナはどうやって子孫を残す?先ほど紹介したようにバナナは地上部が枯れ、あるいは枯れる前に地下茎から新芽がニョキニョキ生えて、次世代に繋がるのです。(だからほっておけば群生する。)但し、食べる実を結実させる為には新芽の間引きや植え替えをしなければならないようです。それが「バナナを植えると手間がかかる。」と言う事で庭木として植える人が少ないのかもしれません。おわり
2012年01月11日
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Break Time(一休み)大阪淀川沿いの桜の名所4月4日の大阪桜宮の写真ですもうすでに西の方は八重桜も終わりに近づき写真の桜はすでにありませんがお出かけ続きと体調をくずしていたので今更? になりました風邪、いまだ治らず・・ですが・・昨年も姉の写真で紹介しましまたが、今年は自分で撮影してきました。以前もどこがで淀川の話はふれたよう気がしますが、源流は琵琶湖で瀬田川、宇治川、淀川と名前を変えて大阪ど真ん中をつっきり大阪湾に流れ込む一級河川です。例によって位置の紹介地図です。大川(旧淀川)はこのあたりでU字カーブをしているので少し広めに地図をのせました。この地図だと右が北で上が西方面、大阪湾の方向になります。Cの下の左角の先に大阪城と公園が位置しています。Bの上には大阪天満。(川は左方面が川下です)Dブロック・・川の右の橋が有名な源八橋です。川沿いが桜の名所となっていて、今回紹介するのはDブロック川辺です。ここに橋ができたのは昭和11年。それまでは「源八渡し」と言った渡し船で江戸初期からにぎやかだったところだそうです。特に左岸の中島には梅林があり、梅の名所としても知られていた場所だったとか。この左岸都島区が生まれの与謝蕪村が読んだ唄が有名です。源八を わたりて梅の あるじかな 源八橋から川下方面奥に見える橋が桜宮橋。その右手の方に大阪城があるのです。右岸の天満側は大阪城代配下の役人の官舎街だったと言います。一方左岸の都島区側は農村地帯だったようですが京街道に近い為か通行は多かったようです。右岸・・写真手前が近畿中国森林管理局でその向こうが帝国ホテルと帝国ホテルにつながったOAP(大阪アメニティーパーク)左岸側橋から肉眼ではここまで大きくは見えませんが・・大阪城です。桜宮橋の先で大阪城の外堀に隣接しています。ところで淀川沿い源八橋のすぐ隣にある帝国ホテル隣のOAPにはおいしいおそば屋さんが入っているのです藪そば店の紹介について何も記したものがなかったのですが、東京神田の藪そばののれん分け? らしいです。鴨せいろ 1780円一日30食限定の粗挽きそばにチェンジができます。追加料金は忘れました本物のそばは高いですね 日曜には十割そばも少し打つようでそば好きにはたまらないようです。尚この季節、お花見用のそば懐石がありますがもちろん要予約です。この日はお花見日和だったので、そば屋さんも大混雑でも外も飲食の屋台がたくさん出ていましたよ。桜のトンネルです。おそばを食べて淀川沿い右岸を桜宮橋に歩き造幣局前を見ながら左岸の公園を歩き再び源八橋に戻って扇町公園の方に帰るのが散歩ルートです。遊覧船に乗っての川辺の桜を見るのも一興かもしれません。意外と遊覧船の種類が多いので驚きました。写真は左岸から右岸の帝国ホテルを撮影。中にはこんな船? も車の前には日本初水陸両用車、国産2号と書かれています。何カ所かでお客様を拾って、この先で川に突入するようです。おもしろそうですが、風流ではないですね。桜の種類は多い。そして、大阪府知事と建築家の安藤氏のよびかけで、この公園に桜の植林寄付をつのっているようです。だから毎年少しずつ増えているらしいのです。桜宮橋から今度は源八橋方面川辺の公園では若者からお年寄りまで集まってそれぞれ大宴会をしていました。美しい桜を見ながらお酒を飲むのは確かに風流ではありますが、公共の公園なのに、バーベキュー禁止の貼り紙があるのに「我関せず・・」といったバカ者の多さにはぶっちゃけ驚きました。特に桜の木にハンモックを直接吊しているバカには驚きましたね。マナー悪すぎです。風流半分。怒り半分の散歩となりました。おまけ写真造幣局の通り抜け地図写真のCブロックに造幣局があり、毎年4月の中旬に一般に開放されるのです。そこは八重桜なので他より遅いのです。リンク 大阪 造幣局 桜の通り抜け私たちが帰った後に姉が行って撮影した写真です。さすがにここでは宴会はできないから桜を静かに見るのには良いかもしれません。どんな時でも桜を見ると綺麗だな・・・と思ってしまう。それは日本人だからでしょうか?
2011年04月26日
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番外編ここはどこでしょう? クイズ (海外編)の答えの前に・・。コーヒー園に咲いていた珍しい花を先に紹介。インパクトがあるので、以前も写真には撮っていたのですが、名前がわからなかった・・。ジェード・バイン(Jade vine)の花ヒスイカズラ(翡翠葛)学名:Strongylodon macrobotrys(ストロンギロドン・マクロボトリス) マメ科ストロンギロドン属花は大変珍しい青緑色で、花色が宝石の翡翠(ヒスイ)に似ていることからJade Vine(英名)と名がつき、和名はそれからヒスイカズラ(翡翠葛)とついたようです。(翡翠の色ではないと思うけど・・・)思わず目を見張る美しさ・・。この世の花とは思えない色合いです。マメ科の蔓性(つるせい)の植物で花房は下垂して長さ1m以上になるようです。房の付き方は藤の花に似てるかも・・。確かに花はマメ科の花の形はしていますが豆と言うよりはランの花弁に似てるかも・・・。原産地はフィリピンのルソン島やミンドロ島で、それら限られた地域の熱帯雨林にしか自生しない希少種です。現在は自生も減って原産地でこそ絶滅危惧種のようですが、私は何度かこの島の植物園で見ています。また、今はその美しさから日本の植物園にもあるようですし、何より、通販で苗を売買していますよ本当に面白い・・興味深い・・怪しい花色の花です。青い色素は難しいと聞きます。青いバラが薄紫のようなブルーしか発色できていないのに・・・。この花の色のDNAを使ったら驚くようなバラの花ができそうな・・・。次回、答えです。
2010年05月20日
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Break Time(正月休み)過去を振り返って昨年4月9日にバオバブの写真を1枚だけのせて紹介しています。ちょっとかぶる説明の部分もありますが、仕切り直しでよろしくお願いします。少し長くなりましたが・・・先ず正解は、マダガスカル共和国でした。マダガスカル共和国(Republique Madagascar)マダガスカルは、東アフリカのインド洋に浮かぶ世界で4番目の大きさを持つ島です。5世紀頃 ボルネオ島からマレー系の言語を話す人々が到来して先祖になったと言うように、文化的にはアフリカ諸国よりも、インドネシアとのつながりが深いようです。モザンビーク海峡400kmの向こうにアフリカ大陸はあり、位置的にもアフリカの国の一つに感じられますが、実は動植物も含めてアフリカは皆無に等しい国なのです。それは何故か? マダガスカルの地質は、約6億年前に誕生したゴンドワナ(Gondwana)大陸にさかのぼり、(プレートテクトニクスによる大陸移動で、地球上の大陸がくっついたり、分裂したりしていた時代。)その移動と分裂の中で、1億6000万年前(ジュラ紀~白亜紀)に東ゴンドワナ大陸が2つに分裂。そして白亜紀後期、8000万年前頃? インド亜大陸とマダガスカル島が分裂して誕生しています。(成り立ちを見ればただの島ではないのです。)ゴンドワナ大陸部分・・・・インドの左がマダガスカルインド亜大陸は北上してマダガスカルから離れてしまいましたが、地質的にはインドと繋がっていた訳で、生態系にもインドと近縁関係が見られます。後で紹介するコブウシもその一つではないかと推察します。マダガスカルは分離後? か特殊な進化? をし、マダガスカルにのみしか見られない生態系を生んだようです。その代表が星の王子様で有名になった、バオバブの木です。前回の黄色い花はバオバブの花です。バオバブ(Baobab)の木現在バオバブの木の分布はマダガスカルに8種、オーストラリアに1種アフリカに1種だそうです。アオイ目アオイ科バオバブ属。サバンナ地帯に多く分布し乾季に落葉。葉は幹の上部につき巨木に成長。樹齢500年以上の木もあるとされています。マダガスカルでも西のムルンダヴアに多く生息しています。通称、バオバブの並木道たまたま雨にあたり残念です。ここのはアダンスニア・グランディディエリ(Adansonia Grandidieri)種らしいです。樹皮下光合成これだけ大きな木が葉っぱも小さく、少なく、しかも乾期に落葉するのに立っているのは、幹の下で光合成をして、休眠期もエネルギー補給をしているからのようです。星の王子様で、「悪魔が大木を引き抜いて、逆さまに突っ込んだ」とはこの種のバオバブかも知れませんね。右の幹が汚くなっているのはたぶん削り取られたのだと思います。バオバブの薬用現地では、樹皮や葉が薬用にされ、種類を問わず幹の下部が削り取られてしまうようです。樹皮の表層を煎じて下痢止め、黄疸の薬、解熱剤、マラリアの薬orカルシュウムの補強に利用されるのだそうです。(タンザニアでは歯痛に)但し、アフリカの種は樹皮にアルカロイドのアダンソニンを含むとされ、矢毒に使われるとか・・。アフリカでは葉の方を下痢止め、解熱、喘息、皮膚の炎症止めや虫さされに利用。倒木したバオバブの木の内部繊維これはおそらくサイクロンなどで倒木したものだと思われますが、見えるように、木に年輪はありません。(樹齢は不明)太い木なのに繊維が細かく水分をたくわえやすくなっているのかもしれません。こうした木なので、葉だけでなく、干ばつ時には切り倒して、牛や馬のエサとして与えるようです。(水分と食料を同時に供給)幼木が野焼きで消失したり、牛や馬に食されたり、種子が人間などに持ち去られて現場で根付けないので、樹齢のいった大木はあるけれど幼木を見かけないようです。また、最近は開墾、サイクロンの直撃で古木も倒木して減少していると言います。マダガスカル8種アダンスニア・グランディディエリ(Adansonia Grandidieri)種ザー(Za)種フニイ(Fony)種ペリエリ(Perrieri)種スアレゼンシス(Suarezensis)種マダガスカリエンシス(Madagascariensis)種ディキダータ(Digitata)種ブジイ(Bosy)種ザー(Za)種サンテグジュペリが「星の王子様」の童話を書いた1943年、ここはフランスの植民地下でした。彼はパイロット時代か兵役時代にここを訪れたのでしょう。つづく
2010年01月06日
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前回内容を途中で変えたので、タイトルの訂正をし忘れました。今回が植物編です。Break Time(正月休み)この島独特の植物を紹介。トゲ系です。有刺植物前回紹介したディディエレア科の植物のブッシュですが、俗にトゲの木と呼ばれる有刺植物で、サボテン科にもっとも近い多肉植物に類するようです。この島の南部から南西にかけての乾性の土地には有刺林植物のベルトがあるようで微妙に違うトゲの木が生えています。下は、この島の行政区ですが、No6のトゥリアーラ州がほぼそのトゲ・ベルトにはいっているようです。ところで・・・これが島の形です。ナデシコ目、ディディエレア(Didiereaceae)科4属11種からなる被子植物で、すべての種は雌雄異株。同じナデシコ目のサボテン科とはやきり近種のようで、接ぎ木ができるそうですよ・・・。アルアウディア(Alluaudia)属分枝のあまりない低木、葉は卵形から円形または鱗状でawl形ディディエレア(Didiereaceae)属刺は4本ないしそれ以上デカリア(Decaria)属シュートはじぐざくで刺は短く円錐形アリュアウディオプシス(Alluaudiopsis)属分枝の多い低木、葉は被針形さんざん見比べていたのですが、属の区分けが微妙で解らないので大きくディディエレア科として載せておきます。前回紹介した写真の物(下にまた載せます)は、アルオウディア・プロケラらしいのですが、幼木と成木でも異なるし、日本にあるものとも微妙に違う気がするので断定しない事にしました。拡大・・パット見トゲだらけとはおもえないのですが・・・。参考にアルアウディア(Alluaudia)属 アルオウディア・プロケラ(Alluaudia Procera)この島の原産(固有種)。南西部の乾性林に自生して樹高は20mにまで及ぶようです。写真の場所はどうも植林のようです。もっと拡大・・うまくトゲが隠れています。全体が無いのですが、おそらく葉の枚数が違うし、トゲの長さが違うので別の種だと思います。ディディエレア・トロリーかな?パキポディウム(Pachypodium)かも・・。キョウチクトウ科パキポディウム属。多肉植物、非耐寒性で、南アフリカに7種、マダガスカルに12種自生。ディディエレア科全種はワシントン条約の附属書II類に指定(絶滅のおそれのある種で取引により影響を受ける種)されているようです。商業目的のための国際取引が全面的に禁止され、学術研究目的のための取引は可能。園芸屋でも確かに売られているようですが、種が同じでも環境で生育が異なるのか、同じものに見えないですね。すでにここの場所は解ったと思いますが・・・次回で正解を発表。ところで次回も植物編ですが・・・次回予告に花を紹介。この植物の花の写真は非常にめずらしいものだと思います。この植物の名前がわかればパーフェクトです。誰もが一度は聞いた事のある名前です。実は一度軽く取り上げた事があります。最大のヒント・・ここは星の王子様の星のモデルになった土地なのです。つづく
2010年01月05日
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Back numberをラストに載せました。記載日は古いです。多少現状は変わっているかもしれません。あくまで参考の一部にしていただければ・・。チチカカ湖 2 (トトラと浮島)チチカカ湖(Lago Titicaca) Part 2チチカカ湖1日遊覧でいくつかの浮島へ訪問、インディオの暮らしを拝見する。昔、湖に逃れて住み着いた人々の末裔のようです。島の大きさはだいたい50m四方? くらいで、トトラを何重にも積み重ねて出来上がった浮島で(本来は)家族単位で住んでいると思われますが、昨今は観光化していて、本当にすんでいるのか? テーマパーク化している浮島もあるようです。トトラは「葦」と書かれていますが、葦(ヨシ)ではなくフトイの一種です。トトラ・・・・・・・・・・・カヤツリグサ目、カヤツリグサ科、ホタルイ属、フトイ種。葦(ヨシ)・・・・・・・・イネ目、イネ科、ヨシ属、ヨシ種。パピルス・・・・・・・・カヤツリグサ目、カヤツリグサ科、カヤツリグサ属、パピルス種。葦(ヨシ)よりむしろパピルスの方が近いです。因みに畳はイグサです。イグサ・・・・・・・・・・イグサ目、イグサ科。誰かが最初にヨシに似ているとか言って定着してしまったのかも・・・。浮島の大地も、家も、舟も、ヤグラもこのトトラで出来ているようです。ついでに茎の白い部分は食せて甘くオヤツにもなるようです。浮島は、トトラが何重にも積み重なってできた分厚いカーペットのようです。島に降り立つ足元に違和感??でも、所詮植物、いくら積み重ねても下から腐ってくるので、10年持てば良いと聞きます。インディオの生活は、浮島(部族)によっても最近は大分異なるようです。ここの部族は地味なようですが・・・。トトラで造られた船。船首の飾りが良く出来ていますね。1ドル10分ほどの遊覧だそうです。実際地元のインディオは今はこんな舟を使っていないようです。トトラの舟は今は観光オンリー。速度も動きも合理的ですよね。実はいづれ紹介しますが、かなり文明の利器が・・・。つづくチチカカ湖 Back numberリンク チチカカ湖 1 チチカカ湖 2 (トトラと浮島)リンク チチカカ湖 3 (浮島テーマパーク)リンク チチカカ湖 4 (浮島の現実)リンク チチカカ湖 5 (タペストリー)
2009年10月02日
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カテゴリーを植物に替えて写真入れ替え追加しました。Break Time (一休み)メイプル(Maple)とメイプル・シロップメイプル(Maple)メイプル・シロップの採取シロップの採れるカエデの種類カナダのお土産と言えば、やはりこれははずせません。メイプル・シロップ(maple syrup) は、パンケーキやワッフルには欠かせないハチミツに似た甘味料です。しかし、ハチミツは蜂が集める花の蜜(みつ)ですが、メイプル・シロップはメイプルと言う樹木から採れる樹液なのです。サトウカエデの樹液を濃縮して作るのですが、ちょっと驚きの採取方法でした。(植物から採れるとは聞いていましたが・・。)カナダのケベック州が世界最大の産地として、知られており、続いてオンタリオ州も有名です。下は若葉のメイプル・シュガーの葉っぱです。カナダの国旗のデザインはここから来ているのですね。下は、うっそうと繁るメイプルの木です。メイプルの木の分布から、カナダ南西部~アメリカ北東部の生産が多く知られ、カナダのケベック州、アメリカのニューイングランド地方の物が有名です。メイプル(Maple)一般にはサトウカエデ(砂糖楓、学名:Acer saccharum)が有名。ムクロジ科カエデ属の落葉高木。高さは30~40mにもなる。カナダを代表する木でありアメリカでもウィスコンシン州、ニューヨーク州、バーモント州、ウェストバージニア州では、州の木である。樹液のシロップ以外に、木材としても堅牢で家具や床材に良いらしい。メイプル・シロップの採取直接パケツがついているダイレクトな取り方下は木に穴を開けてチューブど収穫しているようです。直接樹木からいただく手法が驚きです。すでに一度開けた穴も見えます。せっせと樹木が造りあげた樹液を横取りしているようで恐縮ですが、樹木に無理のない分量だけいただいているのでしょう。メープルシロップの収穫は「シュガーブッシュ」と言われるサトウカエデの木立の中で行われています。(何してるの? と思わず聞きたくなるような妙な光景ですね。)樹液は、2-4月の春先、寒暖の差が最も大きくなる季節に、直径 30cm以上の木の幹を選び、小穴をあけてバケツやホースで採取されます。1本の木から約 40-80 リットルも採れるらしいです。下は、サトウカエデの樹液を集めて「シュガーシャック」と言われる小屋の中で沸騰濃縮させる装置です。(元は、ストーブみたいですね。)水の沸点以下で固体になるまで濃縮されたものはメープル・シュガー(maple sugar) 水の沸点以上で濃縮されたものは、メープルバター (maple butter) と呼ぶそうです。カナダにおいては、シロップもグレードが決められるようでシロップの琥珀色が薄いほど、高級。つまり煮詰めて濃くすると甘くはなるが、分量が減る。従ってお値段も高くなる。濃い色のものほど濃度が高いのでお値段もすごく高くなります。もっとも濃度は何に使用するかで選ぶそうです。独特のくせがありますが、パンケーキにはハチミツよりもメープルが好きと言う人もいます。シロップの採れるカエデの種類シロップの採れるカエデの品種は幾つかあるようですが、砂糖楓(sugar maple) がポピュラーでこれから作られるメープルシロップは品質が高いようです。クロカエデ (black maple)、アメリカハナノ(red maple)、ギンカエデ (silver maple)、シロスジカエデ (striped maple)、アメリカヤマモミジ (mountain maple)、ノルウェーカエデ (Norway maple) ケベックやのメープルシロップ産地では、シロップ収穫時期の毎年2月にはシュガーシャックでお祭りが開催されるのだそうです。シロップ収穫期間中、パンケーキやワッフルを食べさせるシュガーシャックもあって、人気のあるシュガーシャックには行列ができるのだそうです。下はカナダのケベック州オルレアン島にあるシュガーシヤックのお土産屋さんです。買い物してもらうのがメインですが、収穫の見学をさせてもらえます。おまけにカナダの郊外で撮影した紅葉して落葉ほ始めた秋のカエデの写真です。カナダの国章にもなっている葉です。割と枝が長いですね。サイズは日本のカエデと異なり葉の部分だけで横幅幅12~15cmくらいある大きな葉っぱです。おわり
2009年06月26日
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Break Time (一休み)なんてカワイイピンクのお花??? え???? これもしかして・・・・。やっぱりバナナだわ・・・。おそらく観賞用の品種だと思いますが、一見ストレチアの花の一種かと思いました。こんなキレイなピンクのお花が咲くなんて、何度もハワイに来てますが、見たのは初めてでした。本当に大胆に豪快に咲いていますが、やがて黄色くなるバナナの実の淡いグリーンもとっても爽やかで素敵です。原産地は熱帯アジアとされ、バナナの栽培の歴史はパプアニューギニアから始まったそうです。世界で生産されるバナナの約3分の2はデザート用、約3分の1が調理用だそうです。今バナナ人気で色々な品種のものが日本でも見受けられますが、案外美味しくない物やすぐ飽きる物もありますね。(バナナ・ダイエット半年続けて効果無しかな・・。)今年の1月、「人気のパンケーキ屋があるから朝食に・・。」と散歩がてら出かけたが、ワイキキ外れのカラカウア通りにあったはずなのに店はすでに潰れていた。こういう事は良くある事で、前に美味しかったから今回も・・、と思っても続いている店は案外少ない。結局ローカル(地元の人)にも支持されないと店は続かないのかもしれない。仕方がないので妥協して通り沿いのテラスのある店で良くあるアメリカン・ブレックファーストを注文。(ワイキキの一階でこんなカフェ・テラスのある店は珍しい。夜は見えにくい。)実はこの店はタイ料理の専門店のお店だ。KEOS(ケオス)と言う。米国ニューズウィーク誌に「ホノルルで一番行きたいレストラン」と評されたタイ料理の人気店で、ニューヨークやハリウッドスターにも人気のお店。もちろん観光客だけでなくローカルにも人気があるようです。店内は常連客の写真やサイン入りの写真がたくさん飾られています。ニューヨークやハリウッドのセレブの他、ハワイの政財界の関係者も多いそうです。(私の記憶でも20年前から店はあったような・・。)タイでは、簡単な事、ありふれた事を意味する言葉として「クルアイ・クルアイ」(バナナ・バナナ)という言い回しがあるそうで、バナナは日常に根ざしているのだそうです。この店の宣伝写真を見たら、そこにもこのピンクの花が写っていたので、ひょっとすると良く飾る花なのかもしれません。(行ったら見られるかも)余談ですが、夜のタイ料理はそこそこのお値段ですが、朝のありふれたアメリカン・ブレックファースト・セットは激安です。(味は聞かないで・・。オフィス街の朝食のようなものですから・・。)
2009年06月03日
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キングサリ(Golden Chain)の花を紹介マメ科 キングサリ属の落葉中高木で、ゴールデンチェーン とか、キバナフジと呼ばれています。日本へは明治初期に渡来したと言われ、東京の環境では5月の連休明けくらいが咲頃です。ヨーロッパ中南部原産で、家よりも大きくなった木に黄色い藤に似た花が満開になる様はとても見事です。残念ながら樹皮と種にアルカロイド系の毒性が強く、危険です。私はベランダの花の実が雀に食べられないように刈り取っていました。(今は枯れてないです。)大きな園芸屋さんで春先に苗木をたまに見つけますが、日本で大きくなることはあまりないのでは?下は今が見頃のカナダ、バンクーバーにあるバン・デューセン植物園のキングサリです。バンクーバー市内最大の植物園です。高級住宅街の中のゴルフコースを植物園に造り直したもので54エーカーあるそうです。目の不自由な人の為に直接植物に触って感じたり、香りを楽しむハーブ・ガーデン等のコーナーがあるのも特徴です。房状の花は本当に藤の花を黄色にした、だけのようで、同属に思えますが、ブドウのように横に伸びて棚状にしつらえる藤の幹とは全然違います。ステンドグラスをしていた時に、私の前のおばさま三人姉妹が、キングサリのランプ造りに挑戦していました。1800~2000ピースはあったと思います。最初キングサリとは知らずになぜ黄色で造るのか疑問でした。その後キングサリと言う花が存在する事を知り園芸屋を探し回り入手しました。このランプのモールド(型)と型紙だけで4万以上したと思います。モールドを貸して下さると言われたのですが、私は最終的に藤のランプを造る予定だったので、このランプはあきらめました。(ピースが多いので、根性がないと完成できません。)My作品の藤のランプ(2000ピース越え)はいづれティファニーの特集の時に紹介します。下は、ニューヨークで手に入れた「ティファニー・コレクションの写真集」より参考の為にデジ撮りしました。ランプシェードもスタンドもアンティックの本物です。これらデザインは、現在「オデッセイ」と言う会社からモールド(型)と型紙を買う事ができます。恐らく特許使用のデザイン料が含まれていると思われます。モールドとガラスとその他の材料の代金に加えてそれなりのスタンド台を購入すると安く見積もっても諸制作費は20万円は軽く越えると思います。完成作品の購入となるとガラスの質と台座の値段(高級度)もありますが、これと全く同じ品として150万円してもおかしくないですね。(かなりシェードは大きいです。直径60~70センチくらいはあったかも?)もっともアンティックの本物の場合は2000万円以上するのかな? 壊れやすいので完全な形で残っている物も少ないです。メトロポリタン美術館にさえ超ボロ作品しかありませんでした。だからこの写真集もかなりお高かったです。
2009年05月28日
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キュ-ケンホフ(Keukenhof) 国立公園春のオランダと言えばチュ-リップ畑。北海に面した海岸の砂地地帯は一帯一面はチュ-リップ畑となり、チュ-リップのカーペットです。このキューケンホフ周辺は球根業者の栽培地です。下は、キューケンホフ近郊のチューリップ農園です。球根栽培は、16世紀以来「古い」砂丘周辺で発展。このあたりは土壌が石灰質で、砂の多い地域であり、球根栽培に適しているからのようです。しかし畑では球根を育てるために咲いた花はすぐに摘み取ってしまいます。開花の直後に花を摘めば土中の球根は養分を保存できるので、球根は痩せないですむからです。(本来花の為に蓄えられた養分をキープするのが目的)花を刈った後、2ヶ月~3ヶ月でトラクタ-により花の伐採、球根の収穫が行われるそうです。園芸農家は、冬期は温室で花を栽培する等して、この国の園芸に携わる人口は7万人と言われています。世界の花市場の70パーセントを供給している為、「オランダはヨ-ロッパの花屋」とまで言われているそうです。チューリップバブルオランダでは,ネーデルランドの時代にチューリップ・バブルorチューリップ狂時代と言われたチューリップ・マニアの時代がありました。(ヨーロッパの3大バブルに数えられる事件です。)16~17世紀当時、オスマン・トルコから輸入されたチューリップは投機の対象になっていました。(商品先物市場ですね。)そのバブル期、球根1個が1000万円? になった時もあったといいますが、バブルがはじけて100分の1以下にまで下がり、オランダ諸都市は大混乱に陥ったといいます。(画家のル-ベンスも手を出していたらしい。)原因ははっきりしていないようですが、オランダが八十年戦争(1568~1648年)に勝利しネーデルラント連邦共和国として独立すると、(ポルトガルから香料貿易の利権も奪う)海上帝国として急速に発展します。中部ヨーロッパで起きていた三十年戦争(1618~1648年プロテスタントvsカトリックの宗教戦争)の影響もあり、アムステルダムに商取引が集中した事。オランダ東インド会社がバタヴィア(インドネシア、ジャカルタのオランダ植民地)の経営が利益をあげていた事なども背景にあるとされます。(現在の株式のもとは、このチューリップマニア(投機)に由来していると言われています。)チューリップの発祥はもともとは天山山脈と伝えられ、オスマン・トルコが勢力を広げるなかでチューリップをコンスタンチノープルに持ち帰ったと言われています。映画「黒いチューリップ」フランスの小説家アレクサンドル・デュマ・ペールによる小説を映画化したもので、17世紀のオランダで起きたチューリップ・バブルの中で起きた悲哀とロマンスの話です。アラン・ドロンが主演だったので覚えていました。チューリップだけでも語れますね・・。次はキューケンホフです。
2009年05月22日
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今日はバラの話です。バラの歴史は私達が知っているよりかなり昔にさかのぼるようです。イングリシュローズとバラの話バラの歴史イングリッシュ・ローズ.古代バビロニアの「ギルガメッシュ叙事詩」(BC2600年頃)の中にバラの棘について触れた箇所があるそうですし、同じ頃栄えたクレタ島には、(クレタ文明orミノア文明)世界最古のバラの絵が見つかっているそうです。何よりもバビロン第1王朝(古代バビロニア)の宮殿にはバラ園があり、観賞用ばかりでなく、すでに香料や薬用にも利用されていたと伝えられている事は非常に興味深いです。ルーブル美術館所蔵上はBC8世紀のバビロン10王朝あたりのアッシリアの「有翼の牡牛」のレリーフと人です。こんな時代にはすでにバラが愛好されていたわけです。バラはギリシャ・ローマの神話の中では重要な役割を持ち愛の女神アプロディーテ(ビーナス)と関連づけられ、やがてはキリスト教とも深いかかわりを持つようになりますが、エジプト、プトレマイオス王朝最後の女王となったクレオパトラ(BC69~BC30)は特にバラとその香油を愛好し、ガイウス・ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)(BC100~BC44)を香油で歓待したとも言われています。(香油から香水は作られます。)古代ローマでも、もちろん愛好され、北アフリカや中近東で栽培され、第5代ローマ皇帝のネロ(暴君ネロ)(AC37~AC68)は特にバラを愛し、庭園の池にバラを浮かべ、バラ水が噴き出す噴水があり、部屋はバラで飾られ、天井からバラが舞い、料理にも使われたと言う話は有名です。7世紀のイスラム帝国(サラセン帝国)時代には領土は東は唐(中国)に北アフリカのほとんどとイベリア半島(スペイン、ポルトガル)を手中にします。バラもそれとともに拡大し、アジア原産のバラもヨーロッパに入りだし、それにより品種改良がなされ、多くの品種ができはじめました。でも、これはまだ序章です。1759年中国のコウシンバラがヨーロッパに入ると四季咲きのバラに注目され、品種改良が加速されます。現代のバラは主にヨーロッパで作り出されたものですが、そのバラの母とも言うべき人が、昨日紹介したナポレオン・ボナパルトの妻、皇妃ジョセフィーヌ(1763~1814)なのです。バラ好きのジョセフィーヌはナポレオンの庇護の元、莫大な財力にものいわせ世界中から250種ものバラを収集。広大なマルメゾン宮殿の庭園の庭に3万本ものバラを植え、品種改良をさせたと言います。専門の交配家(アンドレ・デュポン)までいました。バラ展のバラ(異種混合にいけられたバラ)マルメゾンのバラ園はジョセフィーヌ亡き後にも降盛がつづき1850年には4800種以上のバラが発表されたそうです。ちょっと見にくいですが、ブルーの部分がバラの原産地別原種です。中国。日本、イラン、イラク、アフガニスタンあたりが元々のバラの生息地です。イエローの部分が、オールドローズと言われ、初期ヨーロッパに起源にもつバラの総称です。ガリカローズと言う、イラン、イラクあたりを起源に持つバラが先祖で、ギリシャ、ローマで愛好された庭バラの中では古い種のバラです。(クレオパトラやネロが愛したバラです。)夏の一季咲きで丈夫で寿命も長く、芳香性にもすぐれているバラで、現在もオールドローズ愛好家がいます。イングリッシュ・ローズピンクの部分が現代の四季咲きのバラですが、イエローのオールドローズを改良して四季咲きにした新品種のバラ類で、イエローとピンクの部分を合わせてイングリッシュローズとよばれています。新品種のイングリツシュローズは1970年代になって登場した本当に新しい品種です。デビッド・オースチン(David Austin)によって開発されデイビッド・オースチン・ローゼズ社(英)が、特許のほとんどを持っています。オールドローズとモダン・ハイブリッド・ティおよびフロリパンダとの交雑種で、オールドローズのデリケートな魅力と芳香に加えて、モダンローズの多彩な色と夏季咲き性をもった品種です。今の異常なバラ人気はこのバラの誕生がきっかけです。上は、左がモダン・ハイブリッドの種です。(マリリンモンロー)。日本の花屋のバラはたいていこのバラです。シンプルで美しいですが、一枝一輪向きで、切り花向きです。それに対して右はイングリッシュローズですが、(キャスリン・モーレイ)花弁が多く、ボンボン状で、庭植えにはとても華やかさがまします。コルテスのローブリッターです。これだけのバラの垣根はハイブリッドでは無理です。ローローズーガーデンはイングリッシュローズであってこそ完成されたんですね。コルテスのポンポネッラです。チャールズ・レニー・マッキントッシュ四季咲き中輪のカップ咲き。ライラック色のバラはめずらしいです。フロリパンダ系のCLアイスバーグ(白雪姫?と呼ばれているとか・。)人気の白バラです。つる性なので、垣根やアーチなどに這わせると素晴らしいです。私も持っていますが、ベランダなので株を大きくできません。常にたくさん咲いて、5月から11月まで咲いてくれます。アブラハム・ダービー 深いカップ咲きですが、これはまだ開きかけです。いろいろなカップ咲きもあるし、多種な色があるので、集めるときりがないようです。私はベランダなので増やせませんが、毎年高い入場料を払ってバラを買いにいっているようなものです。今年は、グラミス・キャスルを買ってきました。ベランダの寄せ植えから始まって、結局バラに行き着きました。奥は深いですが、奥までは行けないです。(ベランダでは農薬がまけないので・・。)
2009年05月19日
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昨日紹介できなかったバオバブの木です。高さ20メートル以上になる大木です。それ故に星の王子様の中でバオバブは嫌われものです。「小さいうちに根絶やししないと星の一面にはびこり、その根で星を突き刺します。星が小さすぎてバオバブがあまり沢山ありすぎると星が破裂してしまいます。(抜粋)」かくして王子様はバオバブがバラの木と見分けがつくようになったら引っこ抜くよう警告するのです。サンテグジュペリがこの童話を書いた時(1943年)、ここはフランスの植民地下でした。彼はパイロット時代か兵役時代にここを訪れたのでしょう。現在バオバブの木の分布はマダガスカルに8種、オーストラリアに2種アフリカに1種だそうです。ウェゲナーの大陸移動の話ですが、ゴンドワナ大陸は1億6000万年前頃にアフリカから分裂マダガスカルは8000万年前にインドから分裂してできた?らしいです。だから起源は化石級に古い稀少な木でもあります。ところで、これだけ大きな木が葉っぱも少ないのに立っているのはなぜか? 幹の下で光合成をしているからだそうです。
2009年04月09日
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