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2026.05.05
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カテゴリ: 経済
 テロ国家イランのホルムズ海峡の閉鎖で、原油WTI先物価格は1バレル100ドルを越えている。アメリカ・イスラエルによるイラン攻撃から2カ月を越すのに、容易に戦争の行方を見通せないのが、原油価格の高値の理由だ。
 ここに来て、原油をめぐっていくつか大きな動きがあった。

◎石油生産OPEC3位のUAEがOPEC脱退
 まずOPECの主要加盟国のUAE(アラブ首長国連邦)が4月28日に、5月1日付でOPECを脱退し、OPECプラスからも離脱することを発表した。
 UAEは、OPEC内で第3位の生産規模を誇る主要メンバーだったが、サウジアラビア主導の協調減産体制への不満が日頃からあり、油価の高いうちに自由に原油を増産したいという思惑があった。UAEは現在、増産余力が日量60万バレルもありながら300万バレルちょっとの枠がはめられていた( 写真 =UAEのアブドラ外相(左)とサウジのファイサル外相)。



 今、OPEC脱退に踏み切ったのは、ホルムズ海峡が封鎖されているため、事実上、サウジもイラク、さらにUAEは原油を輸出できない状態にあり、脱退に踏み切っても世界の原油市況に影響を与えないことがあった。
 UAEの脱退で、同国の原油生産量は少なくとも向こう2年内に日量100万バレル増えると見られ、原油市場が正常化すれば、原油価格にかなり下押し圧力となる。OPEC脱退は、2024年のアンゴラ脱退以来だが、生産量も生産余力もUAEはアンゴラとは桁違いの大きさだ。OPEC盟主のサウジにすれば、頭の痛いことだろう。

◎イラン革命防衛隊公認で日本の巨大タンカーが封鎖後初めてホルムズ海峡を通過
 その意味で、1日も早くホルムズ海峡の封鎖が解除されることを望むが、日本の石油元売りの抜け駆け的輸入もチラホラし出した。
 1つは、出光興産の子会社の運航する超大型原油タンカー(VLCC)の「出光丸」( 写真 )が4月28日、ホルムズ海峡封鎖後初めて、ホルムズ海峡を通過したことだ。日本の1日の消費量に相当するサウジ産の原油約200万バレルを積んでいた。



 出光興産と言えば、小説・映画『海賊とよばれた男』で描かれたように、1953年、イギリスの制裁と封鎖をかいくぐり、タンカー「日章丸」でイラン産原油を輸入した件を思い出す。海上でのイギリスによる拿捕が懸念される中、国有化されたイラン産原油を初めて輸入した快挙は、当時のイラン国民と政府に大歓迎された。むろんイギリスは憤激し、アメリカも苦々しく見ていた。
 それはいいのだが、問題は革命防衛隊の要求する通航料を出光の側がイランに払ったか、だ。外務省によると払っていないと言うが、本当のことは分からない。革命防衛隊の要求する暗号資産で払えば、通関にも表れないだろうから、隠そうと思えば隠せる。

◎侵略国ロシアに戦費を贈る太陽石油
 さらにもっと問題なのは、石油元売り4位の太陽石油が1日、テロ国家ロシアの「サハリン2」産の原油をスポットで調達したことが明らかになったことだ( 写真 =ロシア産原油を受け入れる太陽石油の今治の精油所)。



 ロシアは、現在もウクライナ侵略戦争を続けており、欧米から原油輸出禁止の制裁を受けている。現在、ロシアはホルムズ海峡封鎖で逼迫する原油市況のおかげで、イラン戦争前よりおよそ60%増しの高値で原油を輸出している。
 欧米が制裁しているのは、ロシアが原油をウクライナ侵略の重要な戦費にしているからだ。ロシアは、イラン戦争前に比べて、原油価格上昇の上に、原油を中東から輸入できなくなったスターリニスト中国やインドなどの代替調達で輸出量も増えている。イラン戦争による最も大きな「漁夫の利」を得ているのは、テロ国家ロシアなのだ。
 そのロシアからスポットとはいえ石油を輸入するのは、国際的道義に反する。太陽石油の愚かな判断を強く批判する。

昨年の今日の日記





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Last updated  2026.05.05 02:08:38


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