2004年02月01日
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中村一義

素直に日本の音楽を聴くことができるようになるまで、
多くの日本人にはいくらかの時間が必要となる。

the brilliant greenあたりから良質な日本のバンドは
いくつも出てきていたのにだ。

28歳になったわたしは、今というときになってやっと
この壁を乗り越えた。日本の音楽を、素直に聴ける。
批評できるし、評価できる。

バンドではクラムボンというバンドに強い思い入れが


バンドではないが、調度わたしと同い年のある青年の
歌に、わたしはこのところ不思議なほどの魅力を感じ、
毎日のようにその音楽を聴いている。

それはほぼ間違いなく、世代の魂を共有するものの
sympathyだ。そして、その世代にありがちなある種の
精神性の共有が、わたしと彼との間にあることが、
この関係に多分な影響を与えている。

彼は対人恐怖症を持っていた。当初クラブに現れた彼
は、姿を見せず、ステージの陰から歌っていた。

引きこもり、鬱。親の世代への不信感。それらを
わたしもまた共有しているのだ。


触発された点において、彼は75年生まれの典型的な
青年と言える。

前パラグラフのNirvanaとLennonとの順序は決して
違ってはいない。そうでなければ、彼の音が鳴ること
はない。


たどり着かんとするenergyだ。

音楽性の話を抜きにしては、かの天才作曲家に対して
失礼というものだろう。彼の音楽は前衛と王道と往復
する。それはきっと意図してのものではない。むしろ
宿命として、彼はそんな音を鳴らす業を背負っている。

彼は既に結婚もしている。the brillianat greenの
川瀬智子も同じ年齢だが、彼女もまた結婚している。
わたしもそろそろ、そんな年頃なのかもしれない。

彼が、彼女が、結婚後のこれから、どんな音を聴かせて
くれるのか、きっと長い付き合いになることだけは
確信できている。





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最終更新日  2004年02月01日 21時41分30秒
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