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2004.12.10
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カテゴリ: 詩心のある風景
「Walking on thin ice」

そんなタイトルの曲があります。

人生は薄い氷の上を歩くようなもの・・・
随分前に発表された曲ですが、最近リミックス・ヴァージョンとして発売されて話題を呼んでいるようです。
ジョン・レノンが亡くなる直前まで、編集作業を行っていたと言われてる曲。
オノ・ヨーコさんが作り、そして歌っている曲です。


昨日の日記のReコメントに、 yuka0295さんが書いていたように
オノ・ヨーコさんほど世界中から嫉妬され、時に敬遠された日本人もいないのではないでしょうか。
それはジョン・レノンの妻であったという理由からだけではなく、誤解を生みやすい言動、つまり常人にはそうそう理解がされないような表現方法ばかりが表立っていたからだと思います。


ジョンの横で白いシーツを体に被いながら、甲高い奇声を張り上げているオノ・ヨーコさん。彼女の奇異なる存在感は、コンサートに足を運んだ全ての人々の声を失わせ、説明のつかない衝撃と畏怖の念を与えているかのようにさえ思えました。彼女の「コーラス」は、前衛的な芸術の一種、あるいは彼女にとっての斬新な試みのひとつだったのかもしれません。そして、そんなオノ・ヨーコさんを、ジョン・レノンは誇らしげに横に従い、ギターをかき鳴らしていました。


そもそも何で、この二人は出会い、そして運命のような固い絆で結ばれていたのでしょう?。
これは長い間、僕にとって大きな謎のひとつでした。


去年の年末あたりに
その解に少し触れるような、あるひとつの番組がありました。
オノ・ヨーコさんの特別番組でした。
ヨーコさんの半生を中心に、ジョン・レノンの生涯を重ね合わせつつ番組は構成されていました。

ある種の特異な人生を生きてきた二人の男と女の、数奇な人間ドラマのような印象を持ちました。思わず胸が熱くなり、涙腺を刺激されたのは言うまでもありません。何て孤独な人生を、この二人は生きてきたんだ・・・そんな言葉が口から漏れ・・・そして、僕はTV画面に魅入っていました。

その番組を見ていて驚いたのですが、この二人の男女は共に、幼年時代からの自己を取巻く環境が尋常ではないんです。
一方は幼少に父が蒸発、母を自動車事故によって亡くした、酒くさい息を吐く不良少年。
もう一方は財閥の一人娘であり、世界と己との巨大過ぎる違和感との葛藤を抱えて生きてきた孤独な少女。

番組を見ながら、そんなことをふと、考えました。



ヨーコとジョン



昨日の、かめおかゆみこさんのReコメントにもあったように
ジョンとヨーコの出会いは必然であったのかも知れません。
必然の出会い、或るいは運命の出会いを、初めて目を合わせた瞬間から、互いが互いにそれを感じ取ってしまったのでしょうか?。
ジョンは心の全てをヨーコに託し、ヨーコはそれを厳しくも暖かく見守り、共に生きてゆく年月が続くのです。息子であるショーン君の誕生。日本の軽井沢の別荘における幸福な家族の肖像。幸せな感情とは無縁の人生を生きてきた二人の人間にとっては、夢のような時間だったに違いありません。


数発の凶弾。ジョン・レノンの死。




オノ・ヨーコさんにとって、そしてジョン・レノンにとって
奇跡のような出会い・・・それが、二人にとって必然であったのなら
訪れたジョンの早過ぎる死も二人にとって、またそれも、必然であったのでしょうか。
僕には分かりません。








ダブルファンタジー







今夜は、オノ・ヨーコさんの幾つかの言葉を記すことで
日記の締めとさせて頂こうと思います。
では、また明日









「政治的にも切迫し、不況もあるでしょうが、日本の皆さんへのメッセージは『気を落とさないで下さい』。みんな一緒に海で泳いでいるようなものですから、助け合って、向こう岸に着くようにしましょう」



「私の友人たちへ

激動の年がまた過ぎようとするなか、みんなが想いをひとつにし、
鮮明なビジョンをもって年の終わりを迎えることを提案したいと思います。

全ての人々が平和な生活を送っている姿を想像しましょう。
十秒。一時間。一日中。場所はどこでもいいのです。
そして、その日のどの時間でもいいのです。

平和な世界へのビジョンを、最も鮮明な形で抱きましょう。
そしてそれを、楽しみと喜びの精神でやってみましょう。
怒りや恐怖からやるのではなく。
私たちにはネガティブな考えを抱く余裕はありません。歌って、踊って、互いに抱き合って、新年と、そして、ともにやって来る新しい世界を迎えましょう。
私たちのこの星が、美しい星座の一部をなしていることに対する喜びを宇宙に報告しましょう。

なぜなら愛の反対は憎悪でなく恐怖であり、知恵の反対は愚かさでなく混乱であり、二点間の最も短い距離は、私たちの希望と揺るぎない信念なのです。
ですからあなた自身の心臓の鼓動を聴いて、思い出してください。
War Is Over If You Want It あなたが望めば、戦争は終わるのです   


2003年12月
愛をこめて、オノ・ヨーコ   」





YOKO















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最終更新日  2004.12.17 15:54:08


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