あたたかな光と相思相愛-永遠の旅へいざなう虹粒子の流れ

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2009.02.13
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カテゴリ: 詩心のある風景



デザイン関係の専門学校に通っていた頃の話。
仕事後に疲れた身体をもてあましながら、それでもなんとか通っていた夜間の専門学校。

僕にとって、あの場にいれたことは最大の美しい青春の思い出の一ページ。
どうしてって?
それは単純に物凄い人物達から受ける刺激が半端じゃなく強烈で面白かったからです。

後に日本建築学界の様々な賞を総なめにすることになる1人の天才もその場にいました。名前は敢えて書かないけれども。
今、思い出すと鳥肌が止まらなくなるほど、半端じゃなく物凄い人物ばかりと時と場所を共にしていたんです。
どれだけ刺激的だったか、誰にでも想像がつくでしょう、と思います。



で、
その場に居合わせた当時の僕は、あんまり自分には関係のない事柄のようにしか思えなかったんですよ。
というより意識的に彼らと距離を置いていたというべきか。
別にアウトサイダー風に気取っていたとか、自分を卑下していたとか、そういうんではないのです。
ただ、単純に、話に加わるよりも、外から眺めていたり話を聞いていたりする方が、その時の自分には自然なことのように思えたというだけのことでした。


そんなある日。
ある東大生だったかどこかのエリート学生(昼間の学校の後に夜間の専門学校に来ていた生徒。そういう人も結構いました)が、自分の作品の説明を発表している時のこと。
彼の作品は実にアバンギャルドで、ぱっと見、理解困難で深遠そうな作品でしたが、僕には彼がその作品をデザインする過程の中で探し求めながらも打破できずにいるであろう何かもすぐに分かりました。
だけれど自信満々に作品を解説している彼が何となく鬱陶しく感じてしまい、つい一言二言、ひとり言のように言葉を発してしまったんです。
なんか知らないけど、場がシ---ンとしてしまいました。
その後に、講師の方がそばに近寄ってきて、「君はとてもいいことを言った、もっと沢山話してくれないか」とマイクを僕に手渡しました。
沢山話してくれと言われても困るなあとか思いながら仕方がないので勝手気ままに思ったことをマイクを手に10秒か20秒くらいかけて話したら、
さっきよりもさらに場が静まり返ってしまいました。
なんか怖くなったので、それ以上話すのは止めたのですが、その後に嬉しいことが沢山起こったんです。
授業が終わった後に、作品を解説していたその生徒が近づいてきて話しかけてくれました。
先程に僕がマイクで喋っていた時には、怒ったように顔を真っ赤にしながら逆上していた彼が、なぜか笑顔で歩み寄ってくれたのです。
「ごめんね、別に喧嘩を売るつもりで喋ったつもりじゃなかったんだ。気にしないでほしい」
そんな風に謝った僕に対し、彼は作品を構想している中で実は行き詰っていることを自分では内心分かっていた旨をそっと話してくれました。
「何かが足りないことが薄々と分かっていながら、だけど出口が見えない焦りから突っ走っていたけど、一番気づかれたくなかったことを、あなたに言われてパニックになった。だけど、少し見えてきたものがある、ありがとう。」
彼は恥ずかしそうに、そう僕に話してくれました。

それで、その後にも嬉しいというか不思議なことが幾つかあったんです。
他の生徒達からも質問攻めにあってしまったのでした。
「さっき君が喋っていたことをもう一度ゆっくり説明してほしい。早口すぎて聞き取れなかったとこがあったから」
あ、ごめんなさい、何を喋ったか、あんまし憶えてないんです、とか言葉を返しながら、
だけど他者から注目されることのカタルシスを何となく感じつつ(笑)、僕は思ったものでした。
(自分の考えを話すってことは、場にエネルギーを生み出すことにもつながるんだなあ!すごくいいことなんだ!) と。


クラスに上手く溶け込めていなかった僕が、それ以降、
積極的に、エネルギッシュな生徒達と沢山の言葉を交わすようになったことはいうまでもありません。








今夜、ある方の日記を読んでいたら、ふと僕自身の過去の青春の一ページを思い出して、
つい日記に大した意味もなく綴りたくなった次第(笑)。


まあ兎にも角にも、誰にとっても青春の一ページの一つや二つはあるものです。
そうした美しい思い出というのは、決して過去のみにとどまってはいない。
今に続いている、断絶することなく水のように流れながら。

そんな風に思えると、現在の自分を必要以上に卑下する必要などどこにもないし、そんな暇すらないことに気づくような気がします。














過去の青春の一ページ、輝いた栄光の季節の思い出に囚われたままで終わらず、すっごいバカっぽいオーラを放ちながら(爆)今も走り続けている、そんなグレートな人物がひとり。
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(ダイヤモンド☆ユカイ著『成りさがり』より、文章の一部を抜粋)









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最終更新日  2009.03.13 23:12:22


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