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2009/10/09の記事の再掲です。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200910090001/----------------以下再掲----------------うちでPMTCなど定期的なクリーニングを受けていらっしゃる方には言わずもがななんですが、このハミガキ法の提唱者「たつなべ先生」のココの御訪問記念として、関連画像のアップをしてみます。「たつなべ先生」から「つまようじ法」を指導していただいたのはもう30年近く前の先生が広島大学の助教授の頃のことですが、よく覚えています。なんせ、先生が僕の下の前歯にハブラシの毛先をつっこむ感触は忘れられませんので(^^ゞ・・先生もお元気そうで、なによりです!(^-^)v表題画像は「つまようじ法」専用のハブラシ「V7」です。「つまようじ法」は歯周病治療に効果が高いのは、特に歯周病が悪くなりやすい歯間部の清掃に適しているからですが、デンタル・フロスや歯間ブラシと違い歯肉を傷めたりしにくいところにあると思っています。歯ぐき側から毛先を歯間にアプローチします。 歯間に毛先がかかったことを確認して、 つっこみます。 裏からも、 専用のハブラシでなくともできますが、歯側の1列だけの毛先を使いますので、1列だけが歯間にかかったら、ハブラシの軸をちょっと回転させて他の列が歯間に入らないようにするのがコツです。 やはり、つっこむ! 動画もこの後アップ予定!
2021/07/04
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今日は引き続き歯根面ウ蝕のアマルガム充填の症例をご紹介いたします。良くある症例で、歯周病は治ったけど、こまめに重曹うがいしてね、、という言いつけを守れなかった人に発症します(-"-;)歯根面と言っても、象牙質とエナメル質の境界から起こるので、不思議です。歯医者は慣れっこなので、不思議と思わないのかもしれませんが、もっとプラークの付着している歯肉側からなぜ虫歯は発生しないの?とか。思いません?歯医者は問い詰められたら、説明できません。でも、金属の腐食防止を仕事にしている人なら、これは「異種金属接触腐食」だな、、見ただけでピンとくるはずです。表題画像は鏡像なので、左右反対なのですが、これは実像です。 デント・エナメル境界から発生した虫歯はその範囲を広げます。エナメル質は直下の象牙質が失われ、支えを失って脱落しますが虫歯にはなりません。不思議でしょ?酸で溶けるのなら、ほとんど無機質のエナメル質も少しは溶けるのでは? 可及的に虫歯(軟化象牙質)を除去します。「虫歯の電気化学説」によれば、細菌感染は2次的な要因で主因ではありませんので、消毒も必要ありませんし、多少の虫歯の取り残し、クラックも気にしません。最小限の歯質削除量で済みます。アマルガムは歯質に比べて自然電位が低いので、アマルガムから電子を供給された象牙質はこれ以上溶解しません。虫歯は止まるということです。臨床的には「アマルガム」は非常に予後が良いというのは、歯医者の常識です。 注)残念ながら亜鉛が添加されていない現在の高銅型のアマルガムは、その後の実験により金パラに比べて約1/3ではありますが、象牙質より高電位となるため、電気的な防食(カソード防食)は期待できないという結論がでました。
2009/11/03
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お醤油に砂糖、味醂、干し椎茸、鰹節、昆布などを合わせて煮立て梅干の種を1個入れて1週間ほど冷蔵庫で寝かせたものをいろいろな料理の調味料、あるいはめんつゆとして使っています。これは、大根を大きめの拍子木に切って一晩漬けた”溜り漬け”のようなもの。私は歯科医師なので義歯の調整、修理などももちろん日常的に行います。患者さんとお話をしていると、お漬物類は義歯で食べにくいものの筆頭に上がってくるようです。さほど硬いわけではないのだけれど、弾力のあるものは特に下顎が総義歯だったりすると義歯が動いてしまって食べにくいのです。さらに硬い、けれどもこちらではお正月にはかかせない”なまこ”とかもそうです。冬、お鍋に入れる白菜なんかも薄皮が噛み切れなくて食べにくいものに入ります。年をとると人の食べ物の好みは変わるのか?個人的には、生活習慣病の管理も含めて、食事量の変化はあるものの、”好み”は余り変わっていないという方が多いように感じています。むしろ、しばしば、『歯が悪かけん、、、。』のほうが大きな理由。歯をメインテナンスすることは”食”を維持すること。全身疾患ともかかわる、ともすれば命にかかわる!というのも大切な理由だとは知っていますが、もっと根本的なところで80年を越える長きに渡って生活の質を維持する上で重要であると考えています。早く、歯をメインテナンスすることが日常の当たり前のこととして受け入れられるようになることを願っています。人が歯を失う理由の95%あるいはそれ以上が虫歯と歯周病でその、虫歯も歯周病もバイオフィルム感染症で、且つメインテナンスをすることでかなりのコントロールが可能な疾患であるということがわかっているのですから。
2009/04/24
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わけぎのお話の時にちらりと出てきた夏みかんです。せっかく無農薬・ノーワックスのみかんをいただいたのでオレンジピールならぬ夏みかんピールにしようと、皮を煮て、煮あがったものを干したいのだけれど、困ったことにこの日はお天気がいまいち。ウチは皆様もご存じのように日当たりもちょっと、、、なので。えいっ!オーブンの低めで乾燥させちゃえ!!と、並べてはみたものの柑橘類の皮に含まれる精油成分は揮発性ですのでここでオーブンを使うとホントに出がらしになっちゃうなぁ、、と天板をかかえてウロウロした結果、このまま数時間干してグラニュー糖をまぶして冷蔵庫で低温乾燥することにしました。生乾きなので、やわらかめです。(-"-;)子供たちの(いや、自分の?)おやつ用にホットケーキミックスで手抜きなバターケーキを焼く時に刻んで入れましたが、食感が程良くて、爽やかに香る、なかなか立派なものになりました。怪我の功名ってやつですかな?(笑 無理やりですが”みかん”つながりで、、。赤ワインにオレンジの皮やらジュース、シナモンなどを加えたサングリア(sangria)という飲み物をご存じでしょうか?ラテン語の”血”sanguis からスペイン語のsangreとなり、血のように赤い sangria になったというところでしょうか。頻繁に血液中から見つかるためにその名前に”血”を冠している細菌類がいます。Streptcoccus sanguinis といいますが、これは歯垢の中で最も多い菌種といわれています。血液中に入り込んで細菌性心内膜炎など重篤な感染症を惹き起すのがS.anguinis を含む Streptcoccus Mitisグループです。虫歯とセットでご記憶の方もおられるかもしれないMutans(ミュータンス)菌群やその他、歯周病原性菌群もまた細菌性心内膜炎を起こすことが知られています。血液中は本来無菌であって欲しいのですが、なんでそんな所に細菌が?ここで、またまたバイオフィルムの登場です。”濡れていて硬い”歯の表面にバイオフィルムは形成されます。歯についたバイオフィルムは歯周ポケットの内側に潰瘍面を作り、そこが細菌たちの血中への入り口となります。当院へ歯のクリーニング=口腔メインテナンスにおいでいただいている方はご自分の歯周組織検査の値をご存知かと思います。その中に、BOPという数値がありますよね。歯周組織検査の時に出血するポケットの割合を表す数値です。私たち歯科医師も当院の歯科衛生士も歯周組織検査時の器具を扱う圧力はほぼ一定です。そのように練習してますから。それでも出血するポケットとそうでないものとがあります。触れると出血してしまうような壊れやすい歯肉粘膜は正常な状態ではないのです。”BOPが高いから”となかなかメインテナンスの間隔をひろげられない方々、、、お心当たりがあるのではないでしょうか?健常な方であればさまざまな防御機構が働きますので歯垢や口腔内のバイオフィルムから遊離した細菌が血中に入り込んでも血液中で増殖することはなく、速やかに菌は血中から駆逐されます。ま、それでも一過性の菌血症にはなるのですが、、。(-"-;)ただ、細菌性心内膜炎のハイリスクグループとされる心臓に弁膜障害を持っておられる方たちには危険です。また、出血を伴うような歯周ポケットの存在下では口腔内細菌は頻繁に菌血症を起こしますから、ガン、糖尿病、免疫不全、高齢であるなど、感染に対する抵抗力を失っている、易感染性の患者さんでは容易に敗血症へと進行する危険があります。誰でも、ではないのですがリスクのある方たちはご用心、ということです。”誰でも心内膜炎!”かとギクリとされましたか?いえいえ、ほんの序ノ口、命を狙うデンタルプラーク細菌の攻撃は実にバリエーション豊かです。先にこれだけはお知らせしておきますね、健康で長生きをしようと思ったら、歯のメインテナンスは、常識!なのです。つづく。
2009/04/10
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豚挽き肉で甘辛味のそぼろをよく作ります。そのまま食べるわけではなくて、卵焼きに入れたり、麻婆豆腐にしたり、ピザの具にしたり、野菜炒めに、焼きうどん、いろんなところで活躍します。で、今日は『おからまん』です。そぼろとおから、干し椎茸、タケノコ、玉ねぎ、長ネギの餡をパン生地で包んで、蒸したら肉まん風ですが、うちの蒸し釜は大きくなくて、焼いた方が速いので焼きました。(^^ゞ餡にごま油を効かせているので、ネギとゴマ油の良い香りが食欲をそそります。これがね~~、肉まんそっくりなんですよ!そぼろ抜きでも私、そっくりに作れそうな気がする。『おからまん・純植物性スペシャル"ベジ"バージョン』な~んていったら有り難がって食べてくれる方でもおられるんじゃないだろうか?ってくらい。代替食品という発想はあまり好きではないのですがエネルギー効率からいくと豚肉よりもおからの方が地球に優しいかも?(笑さてさて、無駄話はこれくらい、本題のバイオフィルムです。先週の続きで、バイオフィルムが敵になるとき。バイオフィルム感染症について。”濡れていて硬い”ところにならどこにでもバイオフィルムは着くというお話をしました。濡れていて硬い、コンタクトレンズ、心臓のペースメーカー、人工関節、、。バイオフィルム感染症による全身疾患の代表的なものというと細菌性心内膜炎、循環器障害(心臓・血管)、不顕性肺炎、糸球体腎炎、関節炎などが挙げられています。命にかかわることも多いのです。で、その対処法はというと、白血球による自然治癒も、通常の投薬も効かないというから困ります。一般的には強力な抗菌薬の使用または手術的侵襲つまり”切り取る”かとされています。はずせる部品なら良いのですが、心臓の弁やら、ペースメーカーやらをしばしば交換するなんてちょっと考えちゃいますよね?じゃあ代わりに強力な抗生物質を耐性菌の出現を心配しながら寿命が尽きるまで飲み続けますか?その点、歯は良いです♪月に1度、あるいは2、3か月に1度、ひょっとすると半年に1度プロフェッショナルなメインテナンスを受ければ良いのですから!そしてこの、歯のプロフェッショナル・メインテナンスにバイオフィルム感染症による全身疾患の予防への鍵も隠されているのです。つづく。
2009/04/02
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無農薬・ノーワックスの夏みかんをいただいたので皮まで食べようとオレンジピールならぬ夏みかんピールを作りました。皮を煮る時にできるシロップをわけぎのぬたに混ぜたらなんとも春っぽい風味です。子供らやつれ合いは、美味しいね、で終わってしまいましたがいいんです、私だけ、春だなぁと楽しんでおきます。(笑 さて、先週に引き続き、バイオフィルムのお話を。バイオフィルムは敵か味方か?台所の排水口のヌルヌル、とお話しましたがこのバイオフィルムと呼ばれるものは”濡れていて、硬い”ところならどこにでも出来ます。川底の石で足を滑らせた経験はおありではないですか?コケでも生えているとお考えの方もおられるかもしれませんが実は、あれもバイオフィルムなのです。多種の細菌類が寄り集まってお互いにヌルヌルヤネバネバを出し合ってそのぬめりを鎧のようにまとって、その鎧の中で、静かに増殖しながら外からの攻撃をかわしているのです。このヌルヌルがなによりの曲者!バイオフィルムは粘性で保護力のある組織であるためにヒトやその他の動物の免疫システムや抗生物質による攻撃を防御します。つまりバイオフィルムが生き物に対して感染症の原因となっている時自然には治らないし、薬も効かない、ということです。反面、同じ防御のメカニズムで、毒性を持つ汚濁物質の影響を受けずに環境汚染にかかわる廃棄物や廃液の分解を行うことができます。近年はバイオフィルムに関する知見も高まっていて微生物工学と呼ばれて環境分野、工業分野での応用も盛んです。そう、あの川底のヌルヌルも実は、河川の自浄作用に働いていると言われています。バイオフィルムは敵にも味方にもなるのです。 次回はバイオフィルムが敵になるとき、感染症として現れる時についてお話を進めましょう。 つづく
2009/03/27
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おやおや、院長が久しぶりに歯科ネタに、、、。では、ワタクシも食べ物のお話ばかりじゃなくて、、、。 当院で歯周病メインテナンスを始めて10年ほどになります。その最初期からメインテナンスに御来院いただいておられる方々も随分いらっしゃいます。長くメインテナンスに来ていただいている方は、実感として、お口の中のトラブルが減った、と感じておられることが多いようです。メインテナンスに入ったばかり、という方の中には『ちゃんと毎日歯を磨いているのにメインテナンスが必要なの?』と思っていらっしゃる方もおられるかもしれませんね、、。今日はそのあたりを。毎日自分でしっかり歯磨きをしていても、メインテナンスは必要なんです!!虫歯も歯周病もバイオフィルム感染症と呼ばれる疾患なのですがこのバイオフィルムという奴が曲者なのです。生物膜、菌膜などと訳されますが、菌が出すヌルヌルで守られた多種類のバイ菌による生活共同体のようなものです。一番身近なバイオフィルムといえば台所の流しの排水口のヌルヌルです。毎日お掃除していても、2、3日放っておくとすぐにヌルヌルしますよね?歯垢、プラークと呼ばれるものもこのバイオフィルムの一種です。排水口みたいにタワシのかけられるところはまだいいです。その先の下水へと続くダクトの中は?ちょっと覗きたくない様子であろうことが予想されますよね?4ミリ以上の歯周ポケットの中も同様です。ホームケアで、歯ブラシで磨けるのはせいぜいポケットの入り口1ミリがいいところですからそこから先のお掃除は、歯科医師、あるいは歯科衛生士というプロの手に頼るほかは無いのです!!(*^-゚)vィェィ♪つづく。
2009/03/16
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久しぶりに歯科ネタです。でも、全てのことはつながっているんですけどね。。一生涯自分の歯で食べる、、この当たり前のことが出来ないのが世の中の現実です。統計では80歳では10本以下しか歯がない。加齢と共に、歯が無くなり、家族と同じものが食べられなくなる。。これは「世界の常識」ではないのです。いわゆる歯科治療を繰り返すと歯は無くなる。 歯は削らなければ、歯周病にならない限り高齢になっても大丈夫ですが、いったん削る歯科治療をすると歯科治療を繰り返した挙句、いずれだめになります。だから子供達は絶対削らず、予防でがんばる!削る治療をしてしまった大人は、メインテナンスでがんばる!これが「生涯自分の歯で食べる」ための「世界の常識」です。
2009/03/15
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