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40代男性、右上7、咬合性外傷CRの後は補強冠でも入れようと思っている。クラックがエナメル質だけではなく、象牙質にも入り始めている。前回に続き超絶技巧系なんだが、直視もできない、ミラーを入れると器具が届かない、どうやってやるの??という症例。残根上に一から歯冠を作るよりも難しい。。楕円部分がクラックが入っているところだ。では時系列でどうぞ
2022/02/08
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40代女性、右上7、インレー脱離今回と次回は超絶技巧系のCR充填症例で、器具が届かない、直視できない、ほっぺが邪魔、唾液がすごい、、普通はできない症例です。僕も途中の画像を撮る余裕がなかったので、before/after ですw
2022/02/07
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18歳女性、右下7、インレー窩洞のCRによる修復前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202202040000/結局なんで虫歯になったのかはよく分からず。FLUORIDE BOMB かもしれないと前回書いたが、外傷性の虫歯だったのかもしれない。仮封材を外すと、底の方に脱灰程度の虫歯の取り残しがあった。この部分までマイクロクラックがあったかもしれないということだ。ストリップスを使わないインレー形成用の細い隣接面窩洞の修復なので、かなり難しい修復作業だった。後は時系列だが、最後の咬合状態のチェックでも近心辺縁隆線は咬合してない。解剖学的形態に修復したつもりだったのだが、咬合性外傷による虫歯という確証も掴めなかった。治療過程の画像記録がないと全てが闇の中ということになってしまう。この子、動物の看護学校に進学するそうだ。
2022/02/04
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18歳女性、右下7、他院で治療途中この子は子供の頃から予防管理していて、削らないで14歳まで定期管理していたのだが、3年8か月来院がなかった。何を思ったか、近所の歯医者に行ったら、虫歯があるよー、治療するよーと言われて、いつの間にか削られて、今度銀歯にするからねーと言われて、それは嫌だと思って、うちに来たwどんな先生だったの?と訊いても、顔にタオルをかけられていたので、何もわからない。虫歯だよーと言われて、うんうん、と頷くだけだった。歯医者は怖いね。。僕もやられたことは何度もある。気軽に行っちゃいけないところだ。うちは自分が行きたい歯医者を目指しているw仮の蓋をされているところがそれ3年8ヶ月前の画像。黒くはなっているが虫歯はない。黒い物質は虫歯ではない硫化鉄という細菌の代謝産物だ。矢印の近心小窩に虫歯でもできたのか?これが今回。6番もCR充填されている。ま、過剰診療の可能性大だ。というのは、歯医者は削ってなんぼの世界だからだ。うちのような削らない歯医者は貧乏せざるを得ない。もしくは外注はせず。機械器具も材料も薬剤も自作や自分で修理は当たり前の世界になる。そんな歯医者は世界中探しても存在しないだろう。僕は画像や音声による記録が好きなようで、小学生の高学年ではすでにやっていた。当地で開業してからはスライドで規格写真を残していたが、キャノンから世界初のデジタル一眼レフが出たらそれに飛びついたw ほとんどの治療過程も残しているので、過去の画像と比較検討ができる。今では通常画像だけで3TBを優に超えてしまって、自分でも目的の画像を探すのが困難な状況になっている。記憶できる範囲をはるかに超えてしまっていて、IDと氏名が分からないと検索できない。僕は人の名前を記憶するのが特にダメダメなので、どうにもならない。ここにアップした画像はダレ?と言われてもさっぱり分からない。個人を特定できないように年齢性別は適当だしwレントゲン写真では近心小窩付近に大きな治療痕がある。ほとんど髄角に届いているように見える。あるいは fluoride bomb でもできたのだろうか? うちならインレーにはならないのだが、一般的な治療法ではインレーになる可能性は高い。つづく
2022/02/04
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80代女性、左上1、自発痛++とうとう痛くなって、近所の人にうちが良いので行けと言われたとか、かかりつけは動脈瘤の手術を受けた時から行きたくなくなったとか、ワケの分からないことを言っている。もう来てほしくないなーーw痛くなってもα-TCPセメント+3MI○で簡単に治る。露髄しているのかそうではないのかよく分からないが、そんなことはどうでも良いのだ。今日は面倒なので、画像だけ。
2022/02/03
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40代女性、右下7、インレー2次カリエス、なんだか痛い痛いとおっしゃるし、メタルと歯質の間に隙間があるので、面倒だったのだが、仕方なく外してみた。確かにセメントは効いてなかったが、ひどい虫歯はない。裏装セメントも除去してみたが、特に問題があるようには見えなかった。さては外傷性の歯髄炎か歯根膜炎か?とりあえず再建したので、次回どうおっしゃるか?ちょっと太り気味か?舌やほっぺの排除が難しい。口もあまり開かないので、作業は困難を極めた。では時系列でどうぞ
2022/01/31
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20代女性、左下4、メタルインレー脱離ここの読者さんで、匿名ブログなのに良くお分かりでしたね。。隣県のお住まいとは言え、片道2時間半かかるということでご苦労様です。食いしばりをしているということで、ナイトガードの作成をお約束しましたが、年齢の割には修復物がたくさん入っているのは食いしばりという咬合性外傷の所為かもしれません。レントゲン写真でも歯槽骨の水平吸収が大きい。単なる細菌性の歯周病ではないと思う。この様な小さなインレー窩洞を修復するのは難しい。下手なCRが入った隣の5番の形態を修正してなんとか修復した。beforeafter
2022/01/26
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40代男性、右上6、インレー脱離お正月にお餅を食べたらインレーが外れてしまった。結構気持ち悪いものだ。世の歯科医師諸君はインレーに対する認識を誤って解釈しているようだ。少なくとも虫歯の電気化学説が理解出来ないと無理だろうということはわかる。インレーが最初に考案された150年前、アメリカの歯科医師G.B.ブラックのインレー形成法が発表された当時、インレーの素材はType3、Type4とよばれる金合金で、セメントは必要のないものだった。当時はアマルガム充填や金箔充填が主流だったが、もちろんセメントは不要だ。なぜセメントが不要なのか理由は解っていない。少なくとも歯学部で納得のいく説明を聞いたことはない。解っていないことを延々やっているのが歯科業界と言ったら言い過ぎだろうか?多分、アマルガムや金箔充填では問題にならなかった2次カリエスがインレーでは非常に問題となった。それがセメントが必要になった最初の理由だろう。なぜそうなのか、世界中の歯科医師は誰も説明できないのだが、僕には明確にわかる。それは次回にでも。では時系列でどうぞこの症例はインレー内部の象牙質は軟化象牙質という程ではなくとも、かなり柔らかくなっていた。特に遠心のクラックの下の隣接面カリエスの進行が結構進んでいたのと関係があるのかもしれない。どこまでが新鮮象牙質なのか少し迷った。とりあえず、スプーンエキスカで削れない範囲ということにしたが。この方、普通は型取りして次回作ったものをセットするのに、なんで1回で終われるのか不思議がっていた。1回で終われるのに、なぜみんなやらないのか?
2022/01/08
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30代女性、左下6、メタルインレー脱離メタルインレーだけではないのだけれど、ハイブリッドもセラミックもジルコニアも虫歯以外こところもがっつり削る。なぜかというと、金属よりも強度が劣るから。それだけではない、本質的な欠点がある。型取り(スキャニングして)外部で作るとなると必然的に抜き差しできるように作るしかない。だからアンダーカットが出来ないようにしっかり削るしかない。ということは必然的に欠けやすい、外れやすいという回避出来ない欠点そのものとなる。だから僕はインレーはしない。CRで口腔内で歯冠再建するということは難しい。少なくとも一般の歯科医師には難しい。それはちゃんと訓練していない。歯の形を憶えていないという患者からすると愕然とする事実があるからだ。この歯も元の虫歯はちょっとだけだったはずだ。では時系列でどうぞ
2022/01/07
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当時40代男性、左下5、残根上のCRによる歯冠再建ビール2本目、飲むだけでは暇なのでちょっと画像をアップしてみよう。こう言う記事をリクエストされたような気がする。最近年の所為か、記憶力が減退しているので、しつこくリクエストして欲しいw他院で諦められたということだったが、その場で再建してみた。さすがにこれで1年もつとは思わなかったのだが、7年もっている。最近確認したwかなりの咬合性外傷もある方なのだが、両サイドに歯があれば結構いけるということか?歯は簡単に諦めてはいけないということだろう。歯根が短すぎるので、少なくとも従来法のポストを立てて型取り(最近はスキャナーか?)、冠を外注して(最近は院内でCAD/CAMか?)セットするということはできない。その場で歯冠再建できる技術がないと無理な症例だ。ま、世界中探してもこんなことができるのはうちだけだろう(人間3Dプリンター)wでは時系列で
2022/01/02
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30代女性、右下6、隣接面カリエス、滲みるトンネリング技法は辺縁隆線を残す形成技法でCR充填では時間の短縮につながる。もちろん綺麗に仕上がる。現代歯科医学では「虫歯は細菌感染症」なので虫歯を取り残してはいけない。というセオリーがあるが、これは残念ながら完全な誤りだ。虫歯は細菌の酸、毒素なり溶解酵素で歯質が溶けるというものではなく、金属のザビ・腐食と同じカテゴリーに属する現象だ。これが僕が提唱している「虫歯の電気化学説」だが、これに従えば虫歯を外部と電気的に遮断すれば進行は止まる。したがって、必死に虫歯を完全に除去する必要はない。ボンディング材が効くように接着面だけ新鮮歯質を確保すれば良い。これは長期に渡って完全な封鎖性が保たれるCR充填だけに許される治療法だ。外部で作るインレー・クラウンでは上手くいかない。咬合力により早期に封鎖性は破れ失敗する。インレー・クラウンの場合は虫歯を取り残してはいけない。少なくとも辺縁封鎖が破れる範囲に虫歯が残っていてはダメだ。これは経験的に歯科医師は知っているのだが、その根本理由を100年以上も完全に誤解したままだ。現代歯科医学は100年以上も前から全く進歩していない恐るべき学問なのだ。もうそろそろ教科書を書き直す時期に来ている。いつもそうなのだが、この症例も麻酔を使っていない。むしろ使ってはいけない。使うと露髄しても気が付かずその場でのフォローができない。また痛みが出たらそれ以上削る必要のない健全歯質だと判断できるからだ。では時系列でどうぞ
2021/12/29
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うちでしたCR充填ではないのだが、ゆるくて食渣が停留しがち。虫歯、歯周病になりやすくいいことはない。一番簡単で早い修正方法がトンネリング技法の応用だ。隣接歯を傷つけないようにトンネルを開けて、そのままCRを充填するだけだ。寸止めに自信がなければストリップスを挟む。では時系列で
2021/12/29
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40代女性、右下6、外傷性の2次カリエスこれも短時間で終わろうと思えば歯肉出血だけは避けなければならない。そのために必要な道具はこれだ。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/9003/では時系列でどうぞ
2021/12/27
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30代女性、右下3、隣接面カリエス歯肉縁下のカリエスは出血させないようにカリエスを除去できれば、患者を苦しませずに早く終わることができる。これらの処置もだが、出血させないためにはバーやタービンは小型のものを選ぶ必要がある。これがオススメのものだ。特にラウンドバーは今の所これに限る。https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/9003/この症例ではストリップスを使っている。充填が済むまで出血させないようにしないと上手く行かない。CRの硬化後のはみ出た部分のトリミング時には出血もやむを得ない。では時系列でどうぞ
2021/12/27
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40代女性、右上7、インレー2次カリエス、自発痛ー除去したインレーがどうなっているのか?そういうところが気になる人もいます。インレーとはそもそもどの程度歯質を削るのか?それを見たい人もいる。この症例は従来の治療法では歯髄を保存することは難しい。歯肉縁下のカリエスだからだ。僕も従来の方法で歯髄を残せと言われたらできないかもしれない。それほど難しい症例だ。だから一挙にCRで歯冠修復してしまう。しかしこれも多くの歯科医師には難しいのだ。素人の皆さんはなぜ難しいのか解らないと思う。ここでやっている処置が近くの歯科医院でできるかどうか訊いてみたいので、詳細を教えてくれという方がいるが、実際にここの症例写真を持って20軒の歯科医院を訪れた方がいて、見せた途端にほとんどの歯科医師は怒り出したそうだ。2、3人はこれはうちではできないのでそこに行ってくれと言ったらしい。歯科医療というものは世界中で同じ治療が行なわれている。歯を削って、型取りをして、歯を外注して、調整セットする。これは一定の技量を持てば余程不器用でなければ誰にでもできるというシステムが構築されているからだ。一定の技量を身につけるのも不器用なら難しいかもしれない。だからこのシステムから抜け出すことは難しい。うちではその場で終わる。これがどういうことなのか?素人の皆さんはこんなもんか、どこでもやれるのでは?と思うかもしれない。玄人の皆さんは何をやっているのか理解できないので怒り出すか、素直にうちではできないと言うか。CRで歯冠再建とか持つはずがないと、したこともないのにケチをつけるか。そんな反応だろう。他院のHPで症例画像が少ないのは、単に写真を撮っている時間的・技量的余裕がないのだろうと思う。ま、僕は余裕だ。というかこれくらいでないとこんなことはできないだろう。自分ではフツウなのだが、そうじゃないよ、としつこく言われるのでwでは時系列でどうぞ
2021/12/25
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60代女性、左上6、メタルインレー2次カリエス、沁みる、時々痛い遠心口蓋咬頭は内部の象牙質が虫歯になっているのでエナメル質は裏打ちを失ってクラックが入っている。メタルインレー除去と同時に外れた。この手のCRによる歯冠の再建はあまり行われていない。難しいわりには儲からないからだ。やろうと思えばできるよ、画像があるんだから、誰かがやっているんだから、ということでアップする。手取り足取り作り方を見せるわけにはいかない、というか見ても分からないと思う。僕がやっているのを見ていた人の感想を聞いてみると、見る見る歯の形になっていく、そうだ。多分、歯の形を身体で憶えていないとできないのではないかと思う。歯科技工士学校では歯型彫刻の早朝練習というのもあった。毎日1本、メタルボンドのポーセレンワークの練習をしていた。繰り返し繰り返し。当時の歯科技工士の先生はやっているところを見せてくれるのだが、やはり見る見るできていくだけだ。ほぼ100%の歯科医師はこんなことをした経験がない。こんなことは歯科技工士やCAD/CAMに任せればよいと高をくくっている。だから歯科医師は自分で歯を作ることはできない、という患者にしてみれば驚愕の事実がある。ネット上でCRで歯冠を再建している他の歯科医師の仕事を見ても感心したことはない。悲しいかな、いわゆる手練れの仕事ではないのだ。僕はトップレベルの歯科技工士の仕事を見ているのだからだと思う。それに比べるとお子ちゃまのお遊びにしか見えない。こんなことを言うと多くの歯科医師は気分が悪いだろうが、仕方がない。事実だからだ。解説はこれだけだ。このケースもそうだが、1次CRはストリップスを使わない。2次CRはストリップスを使ってもよい。軟化象牙質は全部除去する必要はない、再硬化する。虫歯は細菌感染症ではない、電気化学的腐食だからだ。画像はよく見れば、無限の情報量がある。解説は必要ないのではないかな? 2次元の画像では分からない、3次元+時間軸(動画)で見せて!と言われても、見ても多分わからない。見る見るできていくだけだ。では時系列でどうぞ
2021/12/22
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40代男性、左下67、隣接面カリエスま、ストリップスを使わない方が良いというか、使う方が難しい症例。インレーの内部はFeSに覆われているので、セメントは効いていない。隙間に嫌気性細菌が繁殖している。これでも虫歯になるとは限らない。通性嫌気性〜好気性の酸産生菌の繁殖に適した広い隙間があると2次カリエスに進展する。これもまだ知られていない。では時系列でどうぞ
2021/12/12
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40代男性、左上5、冷水痛+インレー入ってはいるがこれが2次カリエスになっているというわけではない、でも沁みる。知覚過敏とは象牙質が露出しているからと言われているが、露出していても沁みない歯はいくらでもある。実は知覚過敏症も咬合性外傷が原因となっていることはまだ知られていない。こうなると、虫歯も歯周病も咬合性外傷が原因なのだから、知覚過敏よ、お前もか!となる。では咬合性外傷が知覚過敏になるメカニズムはというと、外傷力(歯ぎしり、食いしばりなど)により根尖付近の血管が損傷し、血栓やデブリが歯髄の毛細血管につまり塞栓症を起こす。これが歯髄炎の原因となり、歯髄内圧が亢進し、歯髄神経を圧迫して痛覚閾値が低下する。これが知覚過敏症だ。この理論も世界初だと思う。歯科医学のレベルは異常に低いことを知っておくべきだ。象牙質の表面から歯髄に達している2ミクロンほどの小さな管を埋めてしまえば知覚過敏は治ることがあるが、これは対症療法に過ぎない。真の治療法は咬合性外傷を取り除くことだ。この方の場合は歯ぎしりをしているので、ナイトガードの装着だ。それでも改善しない場合は側方運動時に強く当たるところを削合する。それでもダメなら犬歯誘導を付与する。それでもダメなら、ナイアシン+トリプトファンを処方しセロトニンで楽しい夢を見ていただくwこのように対症療法ではない治療法は真の原因が分かればいくらでも考えつく。この症例はストリップスを使った方が良い症例かもしれないが、あえて使っていない。インレーの遠心半のセメントはすでに脱離しているが2次カリエスは発症していない。では時系列でどうぞ
2021/12/11
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80代男性、右上3、4、左下5、6、隣接面カリエス今日はこのような透明ストリップスを使う治療が見たい、近所の歯医者でもできるもの、というリクエストがあったのでアップしてみたい。もう神経も出そうなのだが、子供とじじいは長時間口を開けていられない、とりあえず痛くなければOKみたいな治療が必要になる。30分で4本という超手抜きだ。隣接面にすき間が見えるのが透明ストリップスを使ったものだと思う。隣接面のトリミングもしていない。他にも5本位あるので、とりあえず痛くなりそうなものから片付けた。右上3、4左下5、6
2021/12/09
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30代女性、左上56、インレー交換金属は見た目も悪く、金属アレルギーも心配だが、セラミックス系は歯を削る量も多いので、沁みるトラブルもあり、神経を取らざるを得ない羽目になりこともある。それは嫌だ。仕方がないのでCRでの再建ということになるが、隣接面の再建は難しい。今日はこれを特集する予定だ。メタルインレーの除去は難しく時間がかかる。歯質を傷つけても良いのなら時間はかからないのだが。インレーの隣接面部は5年もするとセメントは効いていない。隙間ができていて、嫌気性細菌が住み着いている。黒い部分がその証拠で硫酸塩還元細菌の代謝産物のFeS(硫化鉄)だ。これができていると虫歯にはなりにくい。水素イオン伝導を妨げるので虫歯を防ぐからだ。同時に硫化水素も出すので、このような細菌の生息できる隙間があると口臭の原因にもなる。いわゆる虫歯臭さだ。角度を変えて数枚の画像をアップしている。隣接面のCR充填の方法だが、1次充填はストリップスは使わない方が良い。前回の症例のように角に気泡が入りやすかったりオーバー充填になりやすいからだ。コンタクトも緩くなりやすい。2次充填はストリップスを使うことはある。使わないに越したことはないが、アプリケーションチップの先端が入らない時は仕方がない。では時系列でどうぞ咬合調整で終わる。
2021/11/30
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30代女性、左上5678、金属アレルギー手足などに湿疹というか水泡というかができて、歩くのも痛くて困る。金属アレルギーの方はそれほど多くはないが近年増えている印象がある。今日は前回に引き続き左上56のメタルインレー換装だが、隣接面のCR充填テクニックに焦点を当てる。その前に隣接面窩洞の充填にストリップスを使うとどういうトラブルが起こりやすいかということをアップしてみたい。窩洞の両角部分に気泡が入りやすく、この部分から2次カリエスが発症しやすい。これをフォローアップする症例だ。時系列でどうぞ
2021/11/28
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30代女性、左上5678、金属アレルギー前回のつづき、まず、before/after なんだが、以下のような感じだ。親知らずと呼ばれる8番の修復は難しい。一番奥だからだ。見えない、器具が届かない。隣接面を含む窩洞をCRでの修復などほとんどの歯科医師にとって考えられない。修復治療自体が難しいすぎてできないからだ。メタルインレーによる修復ならできる。だからメタルインレーなのだ。しかし今回は金属アレルギーなのだから、メタルを除去するしかない。かと言って、セラミックで修復できるかというとこれも難しい。セラミックス系でのインレー窩洞の再形成は難しい。どうしても切削量が多くなり露髄するかもしれない。ジルコニアならできるかもしれないが、8番の調整セットが難しい。何度も遣り替えて、下手したら赤字だ。痛がらせて患者に恨まれるかもしれない。うちではできないので、他院に行ってください、と言いたくなる。beforeafterCRによる修復は治療体制を整え、乾坤一擲。やってできないことはないが、僕でも修復過程の全画像を残す余裕はない。これはもう少し簡単な56の治療の記事中でどうやってやるかの方法論は譲ろう。手が離せる時だけの画像だが、時系列でアップする。黒色になっている部分がすき間があったところだ。除去インレーの内面を画像処理ですき間のあった部分を強調してみた。この黒色物質はFeS(硫化鉄)という硫酸塩還元細菌の最終代謝産物だ。すき間に生息していた嫌気性細菌で、この細菌のおかげで2次カリエスにならなかったのだ。インレー・クラウンのようにセメント合着する修復物は5年もすればセメントは剥がれ、嫌気性の硫酸塩還元細菌の生息が始まる。2次カリエスに発展するのはもう少しすき間が大きくなって、好気性の酸産製菌の生息が始まってからだ。このインレーは15年以上前のものだが、10年以上も問題が起こらなかった理由はこのFeSがプロトン:H+の伝導を防いでくれていたからだ。虫歯とは何らかの起電力によりプロトンが歯質と通り抜ける時にCaから電子を奪いCa2+となって溶出することだからだ。既存のセメントやFeSや虫歯を除去する。後は充填するだけだ。注意点は切削面はあらかじめCRで覆った方が良い。できないときはストリップスを最初から使うが、窩洞の角にできる気泡に注意する。この問題は次回にでもアップ予定だ。辺縁隆線のトリミングはとんがったスライスカット用またはスムースカット用のバーを使う。
2021/11/27
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30代女性、左上5678、金属アレルギー手足などに湿疹というか水泡というかができて、歩くのも痛くて困る。金属アレルギーの方はそれほど多くはないが近年増えている印象がある。金属を使っている先生は対応できないので、他院に転院となるが、セラミックス類はアレルギーは少ないとはいえ、ガッツリ削ることになる。それもどうかと思うので、うちではCRやハイブリッド系の素材を使うことにしているが、その成分の70%はセラミックスだが、30%はレジン(樹脂)だ。レジンにアレルギーのある人には今の所遭遇していないが、あり得ると思う。そもそも虫歯は自然には治らないので、削って修復するという発想自体が誤っている。虫歯は金属のサビと同じカテゴリーの現象なので、それさえわかれば予防は簡単にできる。虫歯の成因すら分かっていない現状で予防などできるはずがない。今日はCRで欠損部位を修復する前に既存の金属インレーを除去する過程を特集するつもりなのだが、多くの歯科医師は除去用のカーバイトバーと言って直径0.5〜0.7mm程の炭素鋼製の切削器具を使って除去する。この時どうしても歯質が削れてしまう。なぜならメタルインレーと歯質の間にバーを入れるのだが、金属より歯質の方が削れやすいからだ。金属の周辺に沿って歯質を削りながら切削バーが移動していくというイメージを持ってもらうと分かりやすいと思う。うちでは金属だけを削って歯質は極力削らないように細心の注意を払ってはいるが、完全ではない。金属マージン部分は歯質を削らないようにできても金属の厚さは見た目では判らないからだ。除去にかかる時間の方が充填による再建にかかる時間の方が多いほどなので、このようなことがどこの歯科医院でも行われているわけではないことは知っておかねばならない。では時系列でどうぞ
2021/11/26
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40代女性、左上5、冷水痛+この時のつづきで、術後の冷水痛が完全には治らないということだったので、画像を解析してみた。そもそも冷水痛とは何か?ということだが、歯髄に軽い炎症があるということだ。知覚過敏症という歯が沁みる病態がある。これは象牙質が露出しているのが原因とされているが、露出しているだけでは知覚過敏症にはならない。加えて歯髄の炎症が必要になる。その軽い炎症の原因は虫歯やクラック、修復物の隙間から細菌や電解質の侵入、咬合性外傷による歯髄梗塞が主な原因だ。もちろんCRの剥がれや破折、気泡や接着不良も考えられるが、術中の画像解析では術中の不手際は確認できない。まずレントゲン写真だが、左上4番は歯列矯正治療のため便宜的に抜歯されている。2枚の場所を変えた画像を見比べてみよう。今回の処置は楕円で囲っている左上5番の近心隣接面カリエスだ。向かって右側の画像の5番には虫歯様の陰影が写っているが、左の画像には写っていない。探針で触った感じでは虫歯は無いように思ったが、歯肉縁下の深いところにあるのかもしれない。僕の治療方針は「疑わしきは罰せず」なので、その時は追求していない。これは次回の治療機会があれば精査してみよう。患者は沁みているのは5番ではなくて奥側の6番かもしれないとおっしゃる。しかしレントゲン写真ではよく判らない。3番は失活していると思われるので沁みないはずだ。以下は術前の画像だが、5番にも6番にもクラックはあるので、これだけではどちらが沁みているのか特定できない。5番には術中から気になっていた大きなクラックが認められたので、この部分は裏面の軟化象牙質はエナメル質を壊さないように丁寧に除去してCRで裏打ちし補強を入れた。しかし術前からクラックが歯根の象牙質まで及んでいて、α-TCPセメントでクラックが塞がるまでに強い咬合力が加わり続けたとすれば、クラックは塞がらず、沁みるのも止まらないかもしれない。最終的には歯根が破折してしまい、抜歯(再植)になってしまうかもしれない。その時はその時だが。では術前、術中、術後の画像を時系列でどうぞ術後の画像ではクラックが良く見えると思う。
2021/11/23
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20代女性、右上6、フッ化物爆弾(fluoride bomb)フッ素反対派はフッ素でエナメル質表面が硬くなったので虫歯にならず、その分その下の象牙質だけが溶けると思って、フッ化物爆弾と呼んでいる。とても科学的考察力の程度が低いのだが、これが歯科医学界のレベルだ。これはただの虫歯なのだが、なぜエナメル質は溶けずに象牙質だけが溶けるかというと、イオン化傾向を調べるとエナメル質<象牙質ということがベースにあり、虫歯の穴の中は酸素濃度が低いので、酸素濃度差腐食が起こる。それだけのことだ。歯牙のイオン化傾向すら誰も測ったことがないのだ。歯科医学とやらの一番の問題点は「硬さ」と「溶けにくさ」を混同しているところにある。高校の物理や化学をサボりまくって何も理解していないということがよく判る。それも世界中の歯科医師がだ。とても虚しく悲しい。では時系列でどうぞ
2021/11/20
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40代男性、左下7、CR破折3ヶ月ほど前にハイブリッドインレーが破折したというので、CRで再建したのだが、また破折した。この歯は動揺度1で、かなり動いている。食いしばりはひどいようだ。このままではCRの再破折というより、歯牙破折が懸念されたので、補強冠を勧めたが、それはまだよい、もう一度CRで再建してくれ、壊れたらまたくるということだった。とりあえず、再CRすることにした。ほっぺと舌が大きいのでかなり難しい充填症例だ。当然ストリップスを使うこともできない。写真を撮るのも難しい。では実像と鏡像の2つの時系列でどうぞ実像から鏡像ナイトガードを作った時は歯列全体で均一に噛むように調整したはずなのだが、今回見た時は奥歯だけが当たり前の方は隙間があった。これは食いしばりによる開口の前兆の可能性もあり憂慮される。とりあえずバランスは撮り直した。
2021/11/18
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70代男性、右上7、インレー脱離頬側や遠心(後ろ側)は外部からのCRでの充填治療が難しい。だからインレーにする。インレーにするとインレーが抜けるように歯牙を削る必要があるので、切削量はどうしても多くなってしまう。CR充填にすれば削除量は最小限になるが作業は難しい。近くにあるほっぺの唾液腺開口部から唾液が吹き出てくる。見えない。ほっぺを押さえながら唾液を避けながらの焦りまくりながらの作業だ。長生きできないと思う。口腔外から見るとこんな感じだ。どうやって作業を進めて良いか分からないと思う。充填作業中の画像。鏡像の2方向、時系列でどうぞこうしてみると作業中は気がつかなかったが、遠心のCRが不足している。実質的な問題はないが次回フォローしよう。
2021/11/17
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40代女性、右上2、自発痛-かなりひどい虫歯で、外側表面のエナメル質はなんとか残したが、ペラペラだ。スプーンエキスカベータで軟化象牙質を剥がすと簡単に露髄した(黄色矢印)。この症例もそうだが、僕が麻酔を使うことは非常に稀だ。というのは僕はひどい虫歯しか手がけないからだ。ひどい虫歯ほど麻酔は要らない。健全な象牙質は削ったり、それどころかエアーを吹きかけたりするだけで痛いのだが、このような健全ではない象牙質は痛くない。露髄して出血しても痛くない。逆に言うと麻酔は健全な歯質を削るためにあると言っても良い。すぐに麻酔をしたがる歯医者は削る歯医者だというのは間違いない。とりあえず健全歯質を確保して、露髄部分は直覆してCRで再建した。では時系列で、どうぞ
2021/11/15
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50代女性、右上6、充填物にクラックが入っている。遠心の辺縁隆線は欠けている。近心のそれにクラックが見られる。とりあえずアマルガムとCRの充填物を外してみた。やはり近遠心にクラックが入っている。これが繋がってしまうと破折してしまう。どうにかしないと安心してご飯も食べられない。 CRで修復した後、補強冠でこれ以上のクラックが入らないように抑えることにした。もちろん補強冠とは言え、完全無欠、これで完璧ということはない。咬合性外傷をどうにかしないと将来的な歯牙破折を免れることはできない。では時系列でどうぞ。
2021/11/14
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50代女性、左上7、隣接面カリエス、自覚症状なし、爪楊枝が入る穴があるレントゲン写真では歯肉縁下に及ぶ深い虫歯がある。同じ歯でも遠心(奥側)に虫歯ができやすい。酸素濃度が低い方が腐食電極になりやすい性質がある。酸素濃淡電池とか酸素濃度差腐食と言われている。切削器具が届かないので、切削バーを引き出して使わざるを得ない。気をつけないといけないのはバー抜けでバーが口腔内に落ち飲み込んだり、勢いよく飛んで口腔粘膜に刺さる事故だ。今回もバーが飛んだが、幸い事故は起こらなかった。昔のタービンのチャックはアバウトだった所為か、バー抜けは起こらなかったのだが。。この症例はストリップスを使った方が良い症例だ。では時系列でどうぞ爪楊枝は入る穴は撮影が難しいところにある少し開拡して内部を見やすくしているトンネリング技法で虫歯にアクセスする。もちろん麻酔は使わない。痛ければ健全歯質ということなので、それ以上触らない。スプーンエキスカベーターやタービンヘッドに取り付けた切削バーがどの程度入るか見て欲しい。どうやったら接着マージン部分の虫歯を完全に取り除き、十分な辺縁封鎖を得られるかと考えながらの処置なのだが、よく見えないので、何度諦めようかと思ったことか、いつもそうなのだが。
2021/11/13
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40代女性、左上5、冷水痛+今回この方は5本のCR充填を一挙に行ったので、かなり疲れた。しかも難しい症例ばかりだったので、血圧・血糖値とも爆上がりで死ぬかと思いました。一挙にするのは2〜3本が限界かもしれません。年を取った所為でしょう。若い子が出てくると良いのですが、こんな神経も体力もすり減らすようなことをやっていると長生きできませんね。。見ていると簡単にやっているように見えるかもしれませんが、そうではないのです。若い子には期待しているのだが、ここの読者さんから教えて貰った同じようなことをしている他の歯科医師の症例写真を見る限り僕を超えるのはまだまだ難しいと思った。・・この歯は今回の他の症例よりも難しくないと思っていたのですが、まだ症状が続いているのかもしれない。ちょっと分からないが。注意点はCRの接着面は新鮮歯質を確保して歯髄に近いところの軟化象牙質はあまり追求しないでも良い。α-TCPセメントの硬化と接着を妨げない程度に乾燥できれば良い。軟化象牙質は原材料のα-TCPと多少の水分があれば自然に再硬化するようだ。この症例はストリップスを使っていない。使わない方が確実に充填できると思う。では時系列でどうぞ
2021/11/10
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60代女性、右下3、冷水痛++CRの脱離が原因だったのだが、手練れの仕業だな〜と思って訊いてみると、某福岡市内の歯医者さんでしたそうで、技工士さんがやっていたように思っていたそうだwあ〜、そうでしょうね。。納得がいった。僕もテクニシャンとドクターのダブルライセンスだからよくわかるんだよね。ドクターはうまいと言っても所詮トウシロウだから。時間がなかったので、コンタクトの仕上げもしていない、とりあえず沁みない程度の処置だったが、内部の象牙質が溶けてしまって、向こう側が見えてしまうのが面白いと思って、アップしておきます。近心の歯肉縁下のCRを除去するときに出血させてしまった。こんなところまでCRしてある。。う〜む。。では時系列でどうぞbeforeafter
2021/11/09
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この方も同じ方で40代男性。今日は左下7のインレー2次カリエスというよりは咬合性外傷で、歯冠崩壊寸前だ。ぐずぐずになっている。咬合性外傷というのは怖い。もっと怖いのは患者本人に自覚がないことだ。では時系列でどうぞ
2021/11/05
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この時の3年後、2018年10月のことだ。ふと見ると、歯茎部のCRの下に大穴ができている。GA(歯肉膿瘍)もあるし、神経は失活しているように見える。とりあえずGP(歯肉切除)してみると、通常治療法ではお手上げだ。CRで再建した後、歯髄の処置もした。近心根は上手くいかなかったのだろう。今回再根治している。手前の右下5にも歯茎部カリエスが認められるので同時に修復している。では時系列でどうぞ
2021/11/05
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40代女性、右下6、インレー2次カリエス、咬合性外傷この症例は長年手がけた充填症例の中でも屈指の難症例だった。この方はシェーグレン症候群と呼ばれる腺組織の自己免疫疾患で唾液があまり出ない。5分間の唾液採取テストでも2ccとかだ。通常は6〜10ccなのだが。もちろん唾液の緩衝能は最悪で唾液は常に酸性に傾いている。ミュータンス菌も最悪レベルのClass3だ。これでこの程度で済んでよかったとも言える。この症例が難しいのは遠心舌側の歯肉縁下の症例で直視下では全く作業ができず、ミラーテクニックしか使えなかったところだ。何度諦めようかと思ったことかw唾液が少なかったことが幸いし、唾液と戦わなくて済んだことは。。では時系列でどうぞ5.0
2021/11/04
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これも前回の方で、右下45、インレー2次カリエス咬合性外傷の所見の1つに歯茎部にギザギザの欠けが見られることがある。一番綺麗な充填前の画像に矢印を書き込んだ。いわゆるWSD(楔状欠損)とも違うようだ。これが育ってWSDになるような気もするのだが、まだ確認したことはないと思う。注意して見ていくことにする。では時系列でどうぞ一体どうやってするんでしょうね??w
2021/11/04
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右上5、インレー2次カリエス、自発痛ーこれも前回と同じ方で、咬合性外傷がひどいのだが、自覚がない。まだ痛くなっていないので、そんなに悪いとは思っていない様子だ。咬合崩壊一歩手前まで追い込まれている。通常治療ではあっという間に総義歯になっていく症例だ。今回も通常治療では神経を取って差し歯になるのだが、それは慎重に避けた。これでも神経は生きている。レントゲン写真のbefore/after だ。before 術前after1年後エナメル質だけが残っており象牙質はほとんど溶けている。象牙質だけが溶けてエナメル質が残るのは硬さが異なるからではなく、電気化学的な自然電位(イオン化傾向)の違いによる。象牙質が腐食電極になりエナメル質が対電極になるので、象牙質だけが選択的に溶けるのだ。分かり難いと思うのだが、3つの角度からの画像だ。修復過程というよりは虫歯の内部がどうなっているかに焦点を当てた。では、時系列でどうぞ口蓋側のエナメル質があまりにも薄いというか、象牙質がぶよぶよというか、象牙・エナメル境界から折れた。
2021/11/03
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40代男性、右下6、インレー2次カリエス、自発痛ーこの方は咬合性外傷があるのだが、自覚はない。2次カリエスにはなるし、歯茎部のカリエスにもなる。典型的な咬合性外傷の所見なのだが、ご本人は、は?、という感じだ。この右下6は2015年が最初の治療なのだが、何度か再治療をしている。歯茎部カリエスになる。そしてとうとう近心根が壊死してしまったが、これも自覚症状がない。近心根の陰影が大きくなっていくのが分かると思う。2019/10/262020/10/302021/10/31今日は6年前、2015年の最初の2次カリエスの治療の画像だ。はっきり言って、超絶技巧を要するCR充填だ。この時はストリップスを使用しているが、どうやってやるのか分からないレベルだと思う。では時系列でどうぞこれは次の年の2016年の画像だ。つづく
2021/11/01
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40代女性、右上2、温冷痛++神経を取ろうか、どうしようか迷う症例を探してみてもほとんど見つからない。というのは僕は最初から神経を取ろうとか考えていないからだ。こういう神経症状が出ている歯は一般的な診断基準では神経を取っても良いことになっている。以前したCRの剥がれや歯質のクラックがあって沁みているのだと思うのだが、多くの歯科医師はCR充填してみて、まだ痛い、どうしてくれるの?ヤブ!と言われるのが怖くて神経を取る。もちろん目先のお金が欲しいのなら尚更だ。右上1もついでに再治療している。裏(口蓋側)と表(唇側)から時系列で口蓋側唇側
2021/10/25
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30代男性、右下8(親知らず)インレー脱離親知らずは一番奥にあるので、治療が難しい。なぜかというと切削器具のエアータービンのヘッドが小さくないとヘッドの影になって治療箇所が見えないのだ。だからコンパクトヘッドを常備していない歯科医院では親知らずは治療困難につき抜歯となる。これが一般的だが、やってできないことはない。奥過ぎてストリップスも使用不可能だ。ではどうするのか考えてみてほしい。機械器具・使用材料はすべて公開した。僕ができるのだから、誰でもできるはずだ。では時系列で詳細に画像をアップする。手前右下7の遠心面にも少しだけ虫歯があったが、特に何もしない。予防管理をお願いします。
2021/10/22
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今日のシメは8歳女子、右下E、隣接面カリエス。6歳の小学校入学前健診で引っかからないように虫歯をCR充填した時には大泣きして治療ができなかったのだが、今はお姉ちゃんになったね。。できる!泣かない!wでは時系列でどうぞ
2021/10/19
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40代女性、左上4、隣接面カリエス、染みるこの症例はストリップスを使った。ストリップスとはどういうものか分かると思う。普通は隣接面カリエスにストリップスを使うことは必須。むしろ使わないで隣接面カリエスの充填なんてどうするのかわからない。僕は使用頻度は少ない。オーバーしたり気泡が入ったり、上手くいかないことが多いからだ。では時系列でどうぞ
2021/10/19
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60代女性、左下6、CR?CRインレー?、2次カリエス時系列でどうぞ
2021/10/19
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30代女性、左上4、セラミックインレー2次カリエス、違和感あり今日はたくさんCR症例があったので、4症例連続アップwwでは時系列でどうぞ
2021/10/19
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8歳男子、左下DE、2次カリエス難しそうな左下Eから始めた。既存のCRを除去すると出血した。近心頬側根が生きていた。止血を待って3◯IX+α-TCPセメントで直覆してCR充填した。(*3MIXというのは登録商標らしい)歯肉縁ギリギリなのでストリップスは使わない方が上手くいく。もちろん麻酔も歯肉切除もしない。ラバーダムはこのような歯肉同縁もしくは縁下の充填には使えないことは判ると思う。縁上でないとそもそも使えないのだ。ラバーダムはCR充填には必要ない。虫歯は細菌感染症ではなく電気化学的な腐食現象だからだ。うちで使っている機械器具、材料は2009年に公開したが、消えている。ご希望があれば再掲するがどうだろうか?では時系列でどうぞ
2021/10/17
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20代女性、右下6、遠心隣接面カリエス前回のつづき。さっきと同じ子だ。食渣が溜まってしょうがないということで、まだ痛みはでていないようだ。実は辺縁封鎖さえ完璧なら、痛みの有無は関係ない。痛みが出ていたら神経を取る。そうでなければ神経は取らないということもない。歯科での診断というものは治療法の拙劣さというものを棚に上げた診断なのだから始末に負えない。診断の前に治療法があるのだ。うちではどんな状況だろうと神経は取らない。ダメだったらその時に考える。どちらが患者の利益になるか、自明だろう。今回はトンネリング技法だが、これにはストリップスを使った。これは普通の判断だ。この歯の近心にも虫歯があるが、これはまだ「重曹うがい」等での予防で頑張った方が良いという判断で介入はしていない。通常はこの程度の虫歯にインレーを適用するわけだ。では時系列でどうぞ
2021/10/12
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20代女性、左上6、時々痛いさすがに食渣は溜まっているし、歯肉息肉は迷入しているはで処置は2回に分けている。歯科の一般的な診断では痛みが出ていたら神経を取らないと後で痛くなると説明するのだが、実際はそうではない。もちろん痛くならないためには漏洩のない緊密な辺縁封鎖が必要なのだが、インレーやクラウンのようなセメント合着系では無理で、CR充填でないと失敗する。このことは意外に知られていない。辺縁封鎖性の良くないインレーでも後で痛くならない程度の軽い虫歯しか一般の歯科医師は治療していないという事実がある。後で痛くなるというのはインレーで修復するのが前提だからであるのだが、神経を取ってもうまくいくはずがない。隣の7番の歯根端の炎症を見れば分かると思う。そういえば、昔、インレーで辺縁封鎖性を完璧にする方法を試行錯誤していた時があった。これはまた今度にでも。ストリップスを使った方が良い症例と使わない方が良い症例ではどう違うのだろう。自分でも分からない、ケーバイケースなんだろう。その場で判断しているようだ。では時系列でどうぞ
2021/10/12
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20代女性、右下7、時々痛い今日はfluoride bomb の最も進行した症例をご紹介しよう。ほぼ100%の歯科医師はこの歯の神経を保存できるとは考えないだろう。天蓋(歯髄の天井の部分)は100%軟化象牙質つまり虫歯でふにゃふにゃになっている。虫歯は細菌感染症なので細菌感染している(と思い込んでいる)軟化象牙質は全部除去しないと再発すると洗脳されている(頑強に信じている)歯科医師ならなおのことだ。むしろこのような症例が神経を取り、冠を被せるという通常の治療が必要ないとなれば失業するので、全力でディスりたくなるだろう。というより、症例写真を見ても何をやっているのか全くわからないと思う。それもそのはず、ここでご紹介しているのは近未来の歯科治療だからだ。しかし現実は現在の歯科医師の頭の中とは違う。虫歯は細菌感染症ではないので、治るのだ。3◯IXで殺菌し、α-TCPセメントで再結晶化のための原材料を供給すれば良いのだ。うちと同じ考えの歯医者が近くにないので知っていたら紹介して欲しいという問い合わせが時々あるが、いるわけはない。ここでの考え方や治療法は現在のものではなく未来のものだからだ。では時系列でどうぞ右下7の手前の6番も以前僕が治療したと思うのだが、歯髄に変調をきたしている所見がある。歯髄が失活しているか、そんな所見だ。症状はまだ出ていないが再治療が必要というか、内部を見てみたい。とりあえずこの歯の過去の治療時の画像を探してみたい。つづく
2021/10/11
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現在40代女性、右下7、fluoride bomb、咬合性外傷fluoride bomb とか言っても虫歯の一形態に過ぎず。あえて言えば、異種金属接触腐食という金属の腐食、つまりサビと同じカテゴリーの現象だ。あるメッキ屋さんのサイトからお借りしたもので、まさしくこの手の虫歯に見えるだろう。前回のつづきhttps://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202110080000/あれから10年経過して、食事すると痛いとか、首を振ると痛いとか訴えるので、なんだろうと思って開けてみた。するとα-TCPセメントは溶けてなくなっていたが、軟化象牙質は完全に硬化していた。α-TCPは歯質の原材料そのものなので、虫歯を再硬化させる効果は抜群だ。α-TCPセメントは象牙質よりもイオン化傾向が高いので、先に溶ける。溶けきってしまう間は象牙質は溶けない。これを同じく金属腐食分野ではカソード防食と呼んでいる。いやはや歯科業界では虫歯の発症原因はまだ良く解っていないのだが、他分野ではすでに原因も対策も完全に解っていたのだ。歯科医師は何故こんなことに気がつかないのだろう?エナメル質にクラック(ヒビ)が入りそこから漏洩してα-TCPが溶けてしまっていたのだ。完全に溶けきったところで、食べると痛くなったり、首を振ると内部の水分が動いて痛みを感じたのだ。とりあえず、再治療すると痛みはうそのようになくなった。クラックがどの程度の深度まで達しているかで、補強冠の必要性を判断することにした。これにはつづきがあって、この7番の痛みはなくなったが、1つ前の6番に違和感というか咬合痛があるというので処置をしている最中なので、それもご覧にいれよう。では時系列でどうぞ
2021/10/09
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当時30代女性、右下7、fluoride bomb、咬合性外傷この症例は2012年1月に治療したもので、10年近く前のことだ。それがまた症状が出たというので、再治療する機会があったので、症例報告をしよう。フッ素反対派によれば、fluoride bomb というのはフッ素によりエナメル質が硬くなるが象牙質はそのままなので、象牙質だけが虫歯になるという噴飯モノの解説がされているが、そんなことはない。普通の虫歯だ。小窩裂溝部は発生学上の問題で、エナメル芽細胞の塊がエナメル質を作りながら衝突してその衝突面が深い溝または孔になったものだ。そこが低酸素濃度状態になり酸素濃度差腐食が起こりエナメル質が溶け、象牙質がむき出しになるとエナメル質と象牙質のイオン化傾向の差により象牙質だけが溶けるという電気化学的な現象だ。かなり深い虫歯になっており、4mm程の深さで、虫歯を全部除去すると露髄するので、少し残している。これはα-TCPセメントにより再硬化するので問題無い。もちろん無麻酔だ。歯髄の知覚を切削深度のセンサーに使うからだ。そもそも麻酔を使うのは健全歯質を削るためで、虫歯を除去するためのものでは無い。麻酔を使いたがる歯医者は侵襲度の高い歯医者だと思っても良い。とりあえず2012/01/12の治療中の画像を時系列でご供覧。つづく
2021/10/08
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