□この曲は実は歌詞もとてもよく出来ていてカッコいいのだ。メロディーばかり注目されるが歌詞にもスポットを当ててみたい。 冒頭の ON A DARK DESSERT HIGHWAY,COOL WIND IN MY HAIR
「暗い砂漠の高速道路をクールな風に髪がなびく」
どうです理解出来ますか?。 本当は他にも紹介したいパートはありますがここだけは紹介したいので行きます。2分37秒からのパートです。
ここのパートを訳してみると、 そう、俺はキャプテンに「ワインを飲ませてくれよ」と言ったのだが、キャプテンはこう言ったんだ。「ここには1969年からワイン(酒)は置いておりません」とね。
ここで出てくるSPIRITという単語は『気持ち、精神』と共に『酒(アルコール)』という意味も含む。歌詞の中の『お酒』と『精神』をかけているのだ。 詳しく解説すると全ての歌詞を掲載しなければならない。字数制限の中では無理なので、CDやLPを持っている方は歌詞カードを読んで欲しい。最後の YOU CAN CHECK OUT ANY TIME YOU LIKE,BUT YOU CAN NEVER LEAVE.
これでボーカル部分を閉めるがこの歌詞の意味は簡単だ。 「何時でもチェックアウト出来ますが、貴方は決して立ち去れないでしょうね」
こういう言葉がラストに来ているのだ。よく出来た歌詞だと私は思う。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ヒット・チャート、賞】
この曲は当然といえば当然シングル・チャートで1位を1週間獲得し、年間では19位となった。アルバムの方は通算8週間1位を獲得し、年間では4位となった。このアルバムからは他に第一弾シングルとして、「NEW KID IN TOWN」がこちらも1位を獲得している。個人的にはこちらの曲も大好きで、今回の企画ではこちらにするかどうかかなり迷った。 1977年のグラミー賞では、「HOTEL CALIFORNIA」が最優秀レコード(シングル)を獲得した。更に、「NEW KID IN TOWN」が最優秀ヴォーカル・アレンジメントを獲得した。授賞は逸したが最優秀アルバム、最優秀ソング(楽曲)にもノミネートされいた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【最後に】
この曲は是非この1曲だけではなくて、アルバム単位で聴いて欲しいと思う。「ホテル・カリフォルニア」だけではなくて、アルバム全体が一つの流れになっているのでそういった楽しみもこのアルバムから感じる事が出来る御薦めの一枚だ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集後記】
デビュー当時はカントリー・ロック・バンドとして活動していた彼等だが、このアルバムではそういったカラーは薄まりロック・バンドとしての姿勢が感じる。そのあたりも含めて味わってもらいたい。