「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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KINTYRE’S DIARY~旧館
CD購入記録~2005・1月より
CD購入記録(2005・1月より)
*アルバム名のあとに発表年が無いのは全て新譜。(買った年に発表した作品)*(左側はアーチスト名/右側はアルバム名)
♪2005・1月(7)
1.SOUNDTRACK/DE-LOVELY(2004)(輸入盤)
コール・ポーターの生涯を描いた映画「五線譜のラヴレター」のサントラ盤。劇中でポーターの歌を唄う一流歌手たちの歌声が収められている。ロビー・ウイリアムス、アラニス・モリセット、シェリル・クロウ、エルビス・コステロ、ダイアナ・クロール(コステロ夫人)、ナタリー・コール、ミック・ハックネルらの豪華なジャンルを超えたアーティストの共演は見応えがあった。
2.TOOTS THIELEMANS&KENNY WERNER/TOOTS THIELEMANS&KENNY WERNER(2000)(輸入盤)
ベルギー出身のハーモニカとギターをプレーするジャズのトゥーツ・シールマンスとピアノのケニー・ウェルナーの共演盤。落ち着いた雰囲気で統一された一枚でシナトラ、ミッシェル・ルグラン、ビル・エバンス、ディズニーのメドレーが収められている。
3.THE EAGLES/FIND OUT IN THE LONG RUN(海賊盤)
昨年10月30日に東京ドームで行われた、イーグルスのフェアウェル・ツアーのライヴを完全収録した。自分もこの日のライヴは見に行って大いに感激してきた。海賊盤は本来は違法なアルバムではあるが、どうしても入手したかったので買った。
4.TIM FEEHAN/TIM FEEHAN(1983)
カナダ出身で「フットルース」を率いていたティム・フィーアンのソロ転向後の作品。AORテイスト溢れる作品であるが、彼らしい甘いサウンドとロック調の曲とが程よく混じっている一枚だ。フィーアンという苗字はカナダでもかなり珍しいそうだ。
5.AMBROSIA/ONE EIGHTY(1980)
ロックバンドとしてスタートしたアンブロージアだが、AORムーブメントに押されて徐々にサウンドも変わっていった。デヴィッド・パックの作るサウンドはそうした影響が感じられる。
6.GORDON MICHAELS/STARGAZER(1979)
ポール・マッカートニーに影響を受けている彼の歌声は、何処と無く哀愁を帯びた雰囲気が漂うが線の細さも感じる。曲はAORテイストが全編に行き渡っており、シティーポップな趣やラテン・テイストの曲もあってメリハリが利いている。プロデューサーは東海岸のセッション・ギタリストのヒュー・マクラッケンだが、彼は奇しくもポールの「ラム・セッション」に参加し初代のWINGSのギタリストとして加入する寸前だった人物だ。バックの演奏陣にリチャード・ティー、デヴィッド・サンボーン、マイク・マイニエリらの東海岸の大物が参加している。
7.KEANE/KEANE(1981)
ヴォーカル担当のトムとドラムス担当のジョンの、キーン兄弟が中心となったバンドでAORのアプローチながら力強いロックを聞かせる。TOTOの弟分としての位置付けでデビューし、確かにサウンドはTOTOらしさを感じる。
♪2005・2月(5)
8.VARIOUS ARTISTS/GRAMMY NOMINEES 2005(輸入盤)
毎年この時期にリリースされる、グラミー賞のノミネート作品を集めた1枚。この1枚を聞けば昨年の流行の音を垣間見ることが出来るお得な一枚。2004年のベスト盤との側面もある一枚。
9.SOUNDTRACK/RAY(2枚組)(2004)(輸入盤)
昨年アメリカで公開されて大ヒットと大絶賛を浴びた、故レイ・チャールズの伝記映画「レイ」のサントラ盤。映画の中では主演のジェイミー・フォックスがレイを演じていて、彼の歌声が使われているようだがサントラ盤では正真正銘レイ・チャールズの声だ。レイ・チャールズのベスト盤との性格もある。このアルバムは国内盤と輸入盤ではジャケットが異なり、更に、私が買ったのは2枚目にスペシャル・エディションとして劇中から5曲のシーンを収録したDVDが付属されている。とても感動した映画でグラミー賞でも話題を独占したので、今度はアカデミー賞で何部門授賞するかも楽しみだ。
10.RAY CHARLES/GENIUS LOVES COMPANY(2004)(輸入盤)
レイ・チャールズ最後のオリジナル・アルバム。全ての曲で彼を敬愛するアーティストと共演している。タイトルのGENIUSは天才の意味でレイの事を指す。COMPANYは会社ではなくてこの場合は仲間を意味する。
11.MICHAEL McDONALD/THE VOICE OF MICHAEL McDONALD(2000)(輸入盤)
元ドゥービー・ブラザーズのマイケル・マクドナルドのベスト盤で、ドゥービー時代の曲も4曲収録されている。彼の魅力がぎっしり詰った一枚。
12.PAT METHENY GROUP/THE WAY UP(輸入盤)
パット・メセニーがグループ名義で発表した新譜。便宜上4曲からなる構成だが基本的に一枚のアルバムで1曲の構成となっている。彼のアルバムは初めて買ったが、彼のギターテクニックの高さには改めて感嘆する。フュージョン的なアプローチながら、彼独特のサウンドと質の高さを披露した一枚。
♪2005・3月(3)
13.SOUNDTRACK/THE PHANTOM OF THE OPERA(2004)(輸入盤)
アンドリュー・ロイド=ウェッバーの大ヒットミュージカル作品「オペラ座の怪人」の映画化盤のサントラ盤。このサントラ盤には何種類かがあるが、私の買ったのは2枚組だ。あの独特のパイプ・オルガンのフレーズが随所に出てくる。歌声は俳優達の生の声をそのまま使っているが、エイミー・ロッサムの歌声は素晴らしい。
14.VARIOUS ARTISTS/DIANE WARREN PRESENTS LOVE SONGS(ラヴ・ソングス)
現代のポピュラー音楽界のおいて、ダイアン・ウォーレン以上のヒットメイカーはいないのではないだろうか?そんなソングライターの彼女の作品ばかりを集めた究極のラヴ・ソング集である。収録アーティストはエリック・クラプトン、エアロスミス、セリーヌ・ディオン、クリスティーナ・アギレラ、シカゴなどへ提供した魅力的な18曲が聴ける贅沢な1枚だ。
15.HERB ALPERT & THE TIJUANA BRASS/LOST TREASURES(輸入盤)
ハーブ・アルパートが'60年代にティファナ・ブラスを率いてアメリアッチなる独自のサウンドを世に出した頃の作品。今回のシリーズは録音されたが未収録に終わっていた曲で構成。カバーも多いがどれも魅力的な曲が多いのには驚かされる。
♪2005・4月(3)
16.SOUNDTRACK/BRIDGET JONES~THE EDGE OF REASON
映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の第二弾のサントラ盤。映画の中に挿入されている曲はどれも素敵な曲ばかりだが、残念ながら映画の中では曲の一部しか使われていない。ジェイミー・カラムの「エヴァーラスティング・ラヴ」がエンディングに流れるが、この曲はカバーだが中々素敵だ。
17.BILLY OCEAN/ULTIMATE COLLECTION(2004)
’80年代の中頃に活躍した、カリブのトリニダード出身で英国を舞台に活躍したシンガーソングライターのビリー・オーシャンのベスト盤。彼の良さであるバラード系の曲と、流行的サウンドの2本立てを全面に押して当時は次々とヒットシングルをリリースしていた。ロンドンでの未発表のライヴが2曲含まれている。
18.JOE SAMPLE/RAINBOW SEEKER(1978)(輸入盤)
今ではエリック・クラプトンのバックを務めているが、元クルセーダーズの一員としてリーダーアルバムを何枚も出している。このアルバムは発売当時はフュージョンというよりクロスオーバーと呼ばれていたかな?まさにジャズ系フュージョンの名盤であるし、演奏も素晴らしいし曲もいい。ハードな演奏やソフトなものもあってメリハリも効いた一枚。
♪2005・5月(4)
19.BRUCE SPRINGSTEEN/DEVILS & DUST(輸入盤)
5曲入りのボーナスDVD付き。今回のアルバムではEストリートバンドとの録音ではなく(一部の曲で参加している程度)、バックメンバーの演奏も地味だ。ブルースがシャウトする曲はないし、全体の印象は「HUMAN TOUCH」の頃と「NEBRASKA」のサウンドを合体?させたかのようだ。曲によってはボブ・ディラン風のボーカルがあったり、ブルース自身が演奏するインド楽器タンブーラを使った曲もある。今の時点では評価が難しい一枚。
20.HERB ALPERT & THE TIJUANA BRASS/WHIPPED CREAM & OTHER DELIGHTS(輸入盤)
このアルバムも15と同時に発売された再発シリーズの1枚だ。元は1965年に発売されているが、今回の再発では2曲のハーブのオリジナルの未収録曲が収録されているのがみそ。「蜜の味」「ビタースウィート・サンバ」の収録曲が有名だ。
21.BOBBY CALDWELL/PERFECT ISLAND NIGHTS(輸入盤)
ジャズやスタンダード・ナンバーを取り上げてきたボビーが、久し振りにAORシーンへと帰ってきた。といっても本作ではカバーも取り上げているが、注目は「Sukiyaki」(上を向いて歩こう)を自分のオリジナルの歌詞を付けて取り上げたことだ。
22.MARC JORDAN/A HOLE IN THE WALL(1983)
AORシーンで活動していたマーク・ジョーダンの1983年に発売された一枚。1979年作の「Blue Desert」を追い求めているのだが、CDショップで偶然この盤を見つけたので買った。バック陣はデヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、スティーヴ・ルカサー、ペイジス、マイク・ポーカロ等が固めている。
♪2005・6月(1)
23.KALAPANA/KALAPANA 2(1976)
ハワイ出身のグループで、'70年代半ばから'80年代の前半にかけて日本でも人気を博したハワイアン・バンドだ。サーフ・ロックとも称されるサウンドは、AOR風のサウンドあり、フュージョン風のサウンドありのスタイルだ。本作にはマッキー・フェアリーの爽やかな歌声にインスト・ナンバーも収録されている夏に御薦めの一枚。
♪2005・7月(3)
24.MACKEY FEARY/FOREVER AND ONE DAY(1999)
元カラパナのマッキー・フェアリーの遺作となった作品。このアルバムの完成を待たずして自殺してしまった。アルバム全編を通してハワイの温もりや大らかさが感じられる一枚。これからの季節には必携だ。
25.LEMURIA/LEMURIA(1994)
レムリアはマッキー・フェアリー等と共にカラパナに在籍していたカーク・トンプソンが創設したバンド。彼以外のメンバーは固定されておらず、曲に合わせて演奏陣や女性コーラス隊を編成して臨んでいる。サウンドはハワイアンというよりは、R&Bの要素を多く含んだ感じのがメインだ。シーウインドを発展させたかのようなバンドと言った方が良いだろうか?レムリアとは古代に南太平洋に存在したとも語られる大陸から取ったものであろう。
26.HUEY LEWIS AND THE NEWS/LIVE AT 25(輸入盤)
1980年代の前半から半ばにかけて、アメリカン・ロックバンドとして人気を博していたヒューイ・ルイスの初の全編ライヴ盤。従来はボーナス・トラックやシングルの穴埋めにライヴ・バージョンの発表はあった。当時とはメンバーの入れ替えもあったようだが、このアルバムでは当時のヒット曲満載の一枚だ。
♪2005・8月(6)
27.JANET SEIDEL/MOON OF MANAKOORA
オーストラリア出身のジャネット・サイデルが、チャック・モーガンのウクレレをバックにスタンダード・ナンバーやポップスの名曲を歌う癒し系の一枚。
28.MICHAEL JAMES MURPHY/SURRENDER(1983)
CCM界出身のマーフィーが1983年に発表したAORアルバム。アルバムは自作とブルース・ヒバードの曲が5曲収録されている。都会的なサウンドが魅力的な一枚。
29.CHRIS MONTAN/ANY MINUTE NOW(1980)
クリス・モンタンが残した唯一のAORアルバム。全編を通してモンタンの優しげな甘いヴォーカルが聞けるが、甘いだけではないしっかりとしたソングライティングが持ち味だ。1曲だけの共作を除けば全てモンタンのオリジナルだ。
30.TOMMY COOMES/LOVE IS THE KEY(1981)
AORと言えば甘いサウンドとの認識を持っている人が多いだろうが、このアルバムには甘い曲もあるがソウルフルなナンバーやポップなナンバーも収録されている。アレンジもしっかりとしていて、一枚通して聴けるアルバムだ。
31.ALANIS MORISSETTE/JAGGED LITTLE PILL ACOUSTIC
アラニスが1995年に発表した同名の世界規模での大ヒットアルバムの、アコースティック版。オリジナルはアラニスの激しい部分を前面にだしていが、今回はその激しさが良い意味でアコースティックになった。
32.DAVID PACK/THE SECRET OF MOVIN' ON
元アンブロージアのリーダーだったデヴィッド・パックのソロ作品。前作の企画盤「UNBORN」は折角の彼の楽曲の良さが、拙いアレンジやプロデュースで生きていなかった。今回は彼の楽曲の良さとアレンジ、演奏が見事にはまった一作。秋の夜長に是非!
♪2005・9月(4)
33.ERIC CLAPTON/BACK HOME(輸入盤)
エリック・クラプトンのフル・カバーでない新譜。かつてのギター・ヒーローも最近ではすっかり子供にデレデレのようで、このアルバムでもそうしたクラプトンの今の幸せそうな様子がヴォーカルに表れている。「REPTILE」同様今作でもスティーヴィー・ワンダーのカバーを一曲取り上げている。
34.PAUL McCARTNEY/CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD(輸入盤)
ポールにとっては「Driving Rain」以来約4年ぶりの新作となる。前回ははっきりって好きになれなったが、今回はポールが基本的に全ての楽器を演奏する。プロデューサーのナイジェル・ゴドリッチはジョージ・マーティンの推薦で起用したそうだ。全米ツアーが始まっているが、日本公演は未定なのが寂しい。
34-1.PAUL McCARTNEY/FINE LINE(輸入盤シングル)
アルバム第一弾シングルの「FINE LINE」とアルバム未収録曲の「COMFORT OF LOVE」とのカップリング。
35.PAGES/FUTURE STREET(1979)
AORバンド、ページスの2作目にあたる作品。紙ジャケットで再販されたのをきっかけに買った。彼らは後にミスター・ミスターとして1980年代半ばに大ヒット飛ばすことになる。今作は西海岸風のロックサウンドと、メロディアスな曲とが入り混じった作品。
36.JOHN LENNON/WORKING CLASS HERO~THE DEFINITIVE LENNON(2枚組)
ジョンのソロになってからの代表作を網羅した2枚組。目新しいトラックはないが、初心者にもそうでない人ももう一度彼の足跡を振り返るには便利な一枚。「Come Together」のライヴや、「I'm Losing You」のチープ・トリックがバックを勤めるバージョンが収録されている。
♪2005・10月(8)
37.CREAM/ROYAL ALBERT HALL LONDON MAY 2-3-5-6 2005(輸入盤)(2枚組)
クリームのロンドンでの再結成コンサートを収録した2枚組ライヴ盤。曲は4日間のショウからピックアップして収録された。久々にクラプトンが昔に戻ったかのようなギタープレイを披露している。最近はアコースティックなサウンドとヴォーカルに重点を置いていたので嬉しい限りだ。演奏は三人でサポート・メンバーはないので音の隙間が目立つ。
38.THE BEE'S KNEES/PURE HONEY(1978/1979)
ダラス出身の3人組が出したAORアルバムで、1978年作「Pure Honey」と翌年作「The Bee's Knees」から8曲を収録している。サウンドはブルーアイドソウル色やリゾートミュージック色が程よく出ている、それらをAORとして内包している。曲作りもしっかりしているし、アルバム通して捨曲がこれだけ無いのも珍しい。はっきり言って「掘り出し物」の一枚であろう。渋谷の某大手外国資本系CDショップの3Fで売っていますので、是非今のうちに。
39.WARREN BERNHARDT/MANHATTAN UPDATE(1980)
ニューヨークをベースに活動するピアニストのウォーレン・バーンハートが出したフュージョン・アルバム。都会的なサウンドにきらめくピアノと言った雰囲気だろうか。バックにはスティーヴ・ガッド、デヴィッド・スピノザ、アンソニー・ジャクソン、トニー・レヴィンらの一流どころが固めている。
40.LEE RITENOUR/RIT/2(1982)(輸入盤)
リー・リトナー(杏里との婚約はその後如何に?)が前作に続いて出したヴォーカル曲を入れたアルバム。その前作と同じスタイルを踏襲し、エリック・タッグやビル・チャンプリン、ペイジス等をゲスト・ヴォーカリストに起用している。当時のLPで言えばA面がヴォーカル中心で、B面がリトナーのインストが中心となる。前作の延長線上にあるので、もう少し違いを出しても良かった。当時はフュージョン・アーティストがこうしてAOR色を出すことは珍しくなかった。
41.STEVIE WONDER/A TIME TO LOVE
スティービー・ワンダー待望の新作は10年以上も待たされた。その間の活動は他のアーティストとの共演などやサントラ盤参加程度で、ファン心理としては長く待たされたと感じた。だがそんな10年間の空白を吹き飛ばす、内容の濃い一枚だ。プリンス、ポール・マッカートニーがさり気無くギターで参加したり、インディア.アリーとの共演、愛娘アイシャとの共演などがポイントか?どの曲も丁寧に作られていて久し振りの一枚は満足のいく内容だった。流石だ!
42.JIM PHOTOGLO/FOOL IN LOVE WITH YOU(1981)
ジム・フォトグロが1981年に発表したAORアルバム。全編を通して彼のどこか頼りなげに聞えるヴォーカルが展開される。フォーク調の曲とロマンティックな歌が主流を占めている。恋人と二人で聴くにはお勧め?
43.KARLA BONOFF/RESTLESS NIGHTS(1979)
シンガー・ソングライターのカーラ・ボノフが1979年に発表したAOR色の出たアルバム。紙ジャケでの再発売を機に購入した。何処となくカントリー・フレイバーが漂いながらも、しっかりとしたソングライティングには好感が持てる。しっとりとしたナンバーや明るいナンバーが程よく混じっている。
44.DAVID SPINOZZA/SPINOZZA(1978)
ニューヨークを拠点に活動している、セッション・ギタリストのデヴィッド・スピノザが1979年に発表したアルバム。ロック色とジャズ色が混ざり合ったようなサウンドで、尚且つヴォーカル・ナンバーやアコースティックなナンバーも収められている。一曲一曲でスピノザのギターが堪能出来るが、アルバム全体を通して聴くた場合のスピノザ・サウンドの真髄を感じるまでには至らなかった。
彼のリーダー・アルバムはこれを含めて2枚だが、スピノザはソロ・アーティストとしてよりはセッションマンとして有名だ。ポール・マッカートニーのアルバム「Ram」(1971)セッション、ジョン・レノン「Mind Games」(1973)にも参加している。
♪2005・11月(11)
45.BLISS BAND/DINNER WITH RAOUL(1978)
ポール・ブリス率いるバンドであり、彼が全ての曲の作曲を手がける。ジェフ・バクスターがプロデュースを担当するだけあって、どことなくスティーリー・ダンを感じさせる部分もあるが全体的にメリハリの利いたロック色が出ているAORアルバムだ。
46.LAURENCE JUBER/ONE WING
ジャズ・ギタリストとして活動するローレンス・ジューバーが、前作のビートルズのカバー集に続き発表したウィングスのカバー集。ジューバーはウィングスの最終期のギタリストとして、「Back to The Egg」から加入したがその後ポールの成田空港での逮捕を経て解散後、ジャズ・ギタリストに転向した。前作のビートルズのカバー集のCDをポールに自ら渡しに行った際に、ウィングスのカバー集の企画を勧められての発売となった。
47.MARILYN SCOTT/DREAMS OF TOMORROW(1979)
ジャズ・ヴォーカリストとして活動するマリリン・スコットのデビュー・アルバム。AORブームの当時の影響と共に、ブルーアイド・ソウル色も全面に出た一枚。ちょっと風変わりなジャケットは、マリリン自身の未来の夢像を具体化したそうだ。力強いヴォーカルは聴き応えあり。
48.PAGES/PAGES(1981)
後にミスター・ミスターを結成する、リチャード・ペイジとスティーブ・ジョージを中心としたバンド。歯切れのいいサウンドにメロディアスなナンバーも混じり、彼らのヴォーカルとが見事にマッチした一枚。
49.SILVER/SILVER(1976)
収録曲の「恋のバンシャガラン(WHAM BAM)」はアップテンポの曲でヒットとなった。アルバム全体としてはこうした曲は主役ではなく、耳障りのいいフォーク調、ポップ調のメロディが主体のAORバンドだ。
50.ENYA/AMARANTINE(輸入盤)
エンヤのフル新曲のアルバムとしては2000年以来。アルバムを通じてエンヤ・ワールドが広がる。彼女しか紡ぎ出せない独特のサウンドは相変わらず健在なのは嬉しい限りだ。
51.ALANIS MORISSETTE/THE COLLECTION(輸入盤)
アラニス・モリセットのキャリア初のベスト盤。ここには単にシングルの寄せ集めではなく、映画への提供曲や珍しい曲カバー曲などが収録されていてお値打ち感もある。
52.FELIX CAVALIERE/CASTLES IN THE AIR(1979)
元ラスかルズのフェリックス・キャバリエルのソロ・アルバム。1979年というAOR真っ盛りの時代の発表された作品であるため、そうした影響も見られるが全体的に彼のソウル色を感じさせるヴォーカルは逸品だ。歯切れの良いサウンドが聴いていて心地良い一枚だ。紙ジャケで発売されたのを気に買った。
53.KATE BUSH/AERIAL
ケイト・ブッシュ13年ぶりの待望の新譜。スティーヴィー・ワンダーも長かったが、彼の場合は合間にサントラや共演曲があったが、ケイト・ブッシュの場合は純粋に空いた。2枚組というヴォリュームのこの作品は、ケイト・ブッシュ・ワールドが展開される。あの独特のセクシーな声とサウンドは健在だったのは嬉しい。
54.SWEET COMFORT BAND/BREAKIN' THE ICE(1978)
1978年に発売されたスウィート・コンフォート・バンドのアルバムでAOR的アプローチがされている。サウンドとしては52のフェリックス・キャバリエに近いが、バンドとしてのアンサンブルはこちらの方に凱歌があがる。歯切れのいいロックサウンドが特徴の一枚。
55.NITEFLYTE/NITEFLYTE2(1981)
ソウルとAORが融合したかのようなサウンドを展開するナイトフライト。全体的にソウル色が強いが、当時隆盛を誇っていたAORの影響も随所に見え隠れする。E,W&Fやクール・アンド・ザ・ギャングに多少サウンド的に似た部分も感じる。特にクール...は当時はバラード系がヒットしていたこともあり、こうしたソウル・グループも積極的にそうした面が波及していた時期である。今で言えばクラブ系サウンドとでも言うのだろうか?
♪2005・12月(3)
56.LeAnn RIMES/WHAT A WONDERFUL WORLD(2004)
毎年この時期になると必ずX'masアルバムを最低一枚は買うことにしている。選ぶときの基準は、自分にとってまだ一枚もアルバムを持っていないこと位かな?今回はカントリー畑出身で、いまやポップス界にも進出しているリアン・ライムスが2004年に出したアルバム。選曲は既におなじみの定番曲にオリジナルも3曲収録。しっかりとした歌唱力に裏づけされているので、安心して聴いていられるそんな一枚だ。
34-2.PAUL McCARTNEY/JENNY WREN(輸入盤シングル)
アルバムからの第2弾シングル。Jenny Wrenという鳥を歌ったナンバーで、「For No One」を彷彿とさせる曲で最新の北米公演でも披露された。2曲入りシングルで「I Want You To Fly」はアルバム未収録曲。ポールのシングルにはこうした未収録曲があるので要注意だ。
57.RANDY MEISNER/ONE MORE SONG(1980)
イーグルスのギタリスト、ランディ・マイスナーが1980年に発表したソロ・アルバム。この前にも一度発表しているそうだが、このソロ・アルバムでは「一人イーグルス」と言った雰囲気が漂う好盤だ。AORブームに乗ってこのアルバムでもそうしたメロディ・ラインが感じられる。その反面、イーグルの特徴でもあるカントリー・ロック調の曲も収録されており、イーグルス・ファンにも喜ばれる作りとなっている。
58.ALZO/ALZO(1971)
1960年代の終りにアルゾ&ユーディーンのフォーク・デュオとして活動していた、アルゾのソロ・アルバムの再発盤。アルゾはフォーク調のポップスに、ラテンぽいサウンドを融合させたかのような独特のサウンドを展開していたシンガー・ソングライターだった。過去形なのはアルゾは2004年2月に病死してしまったからだ。聴いていて妙に落ち着くそんなサウンドです。
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