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2005.06.26
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カテゴリ: アメリカ映画
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【この映画について】
今年のアカデミー賞の主要4部門を獲得した作品として、そしてクリント・イーストウッド監督の「ミスティック・リバー」に続く作品として注目度が高かった。 監督賞、作品賞、主演女優賞のヒラリー・スワンクは女ボクサーのマギー・フィッツジェラルド役を熱演、助演男優賞のモーガン・フリーマンはジムの雑用係スクラップで授賞した。
作品そのものは監督であり主演のボクシング・ジムの経営者であるフランキー・ダンを演じる、クリント・イーストウッドの長年の友のスクラップの語りで進行する。前半のボクシング・シーンと後半ではストーリー展開も中身もが全く異質なものになっているのが特徴だ。
【ストーリー(ネタバレなし)】
この作品はネタバレしたら面白くない(他の作品もそうだけど)のだが、前半と後半のストーリー展開が変るのでしっかりと観てもらいたい。
ジムを経営するフランキーはボクサーを大事に育てすぎるせいか、マネジャーとしての能力は低く実力を付けて来ると有能なマネジャーの元へと去ってしまう。そうして手塩にして育てたビッグ・ウイリーも彼の元を去ることを告げた。
ビッグ・ウイリーと入れ替わるように押しかけるように入門してきたのが女ボクサーのマギーだった。一度は会場でフランキーに入門を直訴して断られたが、密かにスクラップに半年分の入会金を払って入門したがフランキーの知るところになってしまう。
頑なまでに女性の入門を認めないフランキーだが、ジム内でも根性だけは誰にも負けない彼女は夜遅くまで練習に励む。ジムに住み込むスクラップが彼女のそんな姿を見て、元ボクサーの血が騒いで彼女にアドバイスを捧げる。いままで誰に教わることもなく自己流でボクシングに励んできた31歳の彼女は喜ぶ。だがフランキーは1年たっても彼女を無視するだけだった。
或る日フランキーは彼女に引導を渡そうとするが、逆に彼女の生い立ちとウエイトレスとして働きながらボクシングに打ち込む彼女を知って根負けする。そこでフランキーは幾つかの条件付きで彼女のトレイナーを引き受けることになるが、その条件は映画館で確認して下さい。
ボクシングの技術を教えているあいだに一気に彼女の努力が実を結び、フランキーはマネジャーを知人に頼み手を引く。だが試合当日に会場の隅でスクラップと見ていたが、マネジャーが自分の傘下の強豪選手に勝たせるために仕組んだとしって激怒する。試合中にリングサイドに二人で駆けつけてマネジャーを追い出して、フランキーは彼女にアドバイスを送ると何と一気にKO勝ちした。

そのガウンをしてリングに登場した彼女は、敵地ながら彼女への声援が多いことに築き勝利を収める。このニュースは母国にも伝わり彼女の名声は揺らぎないものになる。そしてそのファイトマネーで彼女は別居中の生活保護中の母に家を贈るが…。
彼女はこの後、舞い込んできたラスベガスでの100万ドルの興行があり張り切っていた。相手はドイツ出身で汚いファイトで警戒されている選手である、そしていざリングに上がるとやはり汚い手法を使って倒そうとしてきた。そうした汚い手を掻い潜りながらも何とか優位に立っていた。そこに落とし穴があった。
ここから先はストーリー展開上、書くわけには行かない。だが敢えてヒントを書けば、彼女の試合キャリアはこのラスベガスで終わりを告げた。それは何故か?彼女のこれからの人生はどういう展開を迎えるのか?フランキーと彼女との関係は?彼女と家族の関係は?こうしたテーマを中心に映画館で観てください。
【鑑賞後の感想】
マギーの波乱万丈だったボクサー生活を演じた前半と、一転して重いテーマの後半をどう評価するかで映画への評価が変るだろう。
フランキーがどういう風にして人生を歩んできたかを、黒人のスクラップの眼から終始見ているのがこの映画の展開上良かったと思う。後半でフランキーがマギーに捧げる無償の愛は、まるで彼が娘との不和を埋めるかのように献身的に自分の時間を彼女と一緒に過ごすのだった。一方のマギーも、家族の温かさを知らずに育ったのでフランキーの自分へ接する態度はまるで父親のように感じていた節さえある。
この映画ではそうした親子関係の複雑さ、アメリカ社会の暗部、ボクシング界の裏などがさり気無く描かれているのも見過ごしては行けない。
【自己採点】(10点満点)
8.8点 前半と後半では別の作品を観ているように感じた。栄光に包まれた前半に対し、後半はテーマが重かった。





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Last updated  2007.01.03 17:10:45
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