椿荘日記
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先達ての22日はマリの誕生日でした。所謂大代(?)と呼ばれ、多くの妙齢の婦人達をある意味では慄かせる年齢を幾年越え、余り嬉しいとは言えない心地ながらも、幾足りかの親しい友人知人に祝福されてのお祝いですので、気後れも直ぐと無くなり、歓喜交じりのシャンパンの泡に捲き込まれ、何時の間にやらはしゃぎ、羽目を外しての宴となりました。気が付けば、知人友人として、マリの年齢にそぐわない程のお若い方々に取り囲まれ、からからかわれるやら、担がれるやらの状況でしたけれど、少なくとも楽しく、実り豊かで、愉快な繋がりがあったことをしみじみ実感致しました。そう、マリに取りまして尊敬する師であり、プライベートでは実の兄とも慕う、日本画の先生にも勿論御来駕の栄を頂き、嬉しい祝福のお言葉を頂きました。そして、この会に於きまして尤も若いN嬢(明眸皓歯、正に才媛との表現の相応しい二十歳代の可愛らしいお嬢さんで、然もピアノの達人です)が発案者となって、すっかり酔っ払い ぐうぐう(?)と愛猫「栖鳳(せいほう)」と共に眠りこけているマリの為に、そうがっかりもせず(苦笑)、色紙に寄せ書きをして下さると言う素敵なイヴェントを企画して下さっていたのでした。数々の、心に染み入るお言葉が寄せられていた、その色紙の端に、かのパーティに偶々居合わせたマリの息子、当年16歳にして、高等学校2年生の長男の言葉があったことを、宴の終わった後に気づき、「・・いつも健康に気遣ってくれてありがとう・・」と飾り気の無い率直な言葉で書き入れられているのを読み下した時は、真に神妙にして、感慨深い面持ちでした。思えば生後八ヶ月の乳児であった息子を抱え、不安な面持ちで先に渡英した夫を追って、英国に渡り、お役目を無事終えて5年後に帰国して早11年になります。マリが胸に抱いて海を渡った息子は今や既に、マリはおろか、その年代にしては体格の良い夫の身長を易々と越え、すくすくと育ち、今や見上げれば幾らか恐ろしく思う程の「偉丈夫」となりましたが、彼の心は変わらず、今も、マリの実母や隣の母屋に住む、高齢の、婚家の義父母にも優しく、マリと夫に取りまして以前と変わることの無い良い息子に相違はありません。勿論昨今様の青少年らしく生意気な文言も口に致しますけれど、その口調や表現には憎めない可愛らしさと、人柄の良さが滲み、大変な時代を乗り越え、夫とマリ二人して懸命に育んで来たその軌跡を、もし甘やかな感慨と共になぞりましても、きっと然程の非難を受ける事はないと思います。息子は来年に大学受験を控え、益々緊張を強いられる日々でしょうけれど、「親馬鹿」と詰られる事を覚悟し敢えて申し上げることが出来れば、彼なりに頑張って行くことを信じ、願っております。久し振りの日記が「息子自慢」では確かに恥ずかしいのですけれど(苦笑)、今のマリの暮らしは、この日記を始めましてから幾年月、それ程違っているとは思えず、しかし確実に時は進み行くのだとの思いを深くせざるを得ないのでした。
July 26, 2006
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