Hana吉兆で母も一緒に ごちそうを食べて
、タクシーで京都国立近代美術館へ。
1月13日まで、「皇室の名品 ―近代日本美術の粋」を開催。
巡回せず、京都でしか開催されない展覧会で、行ったのは後期。
宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する代々の皇室に引き継がれてきた美術品から、近代以降の作品が展示されてる。
最初の展示室は、明治宮殿の「千種の間」の壁紙や天井を部分的に再現してあった。
ちょっと宮殿の中で、展示品を観てるような気分。
1888(明治21)年に造営された明治宮殿は、1945(昭和20年)に戦災で焼失してしまったので、その姿は白黒の写真でしか残ってないそうや。
第一章 宮殿装飾
山元春挙の「晴天鶴」や、薩摩焼「色絵金彩花鳥図花」、濤川惣助「七宝唐花文花盛器」、香川勝廣「鳳凰高彫花盛器」、十二代沈寿官「菊貼付香炉」、三代目川島甚兵衛 綴錦「春郊鷹狩・秋庭観楓図」壁掛など、どれも宮殿の厳かさに負けないこれでもかという立派で精緻で華やかなものばかりで、圧倒される。
第二章 明治期の美術工芸と博覧会
森 寛斎「古柏猴鹿之図」、田能村直入ほか「京都府画学校校員画」、富岡鉄斎「和気清麿朝臣図巻」、下村観山「光明皇后」、橋本雅邦「龍虎図」など、由緒正しい、縁起のええ絵画ばっかり。
工芸品も、柴田是真「温室盆栽蒔絵額」「漆画帖」、高村光雲「矮鶏置物」、並河靖之「七宝四季花鳥図花瓶」、海野勝眠「蘭陵王置物」「太平楽」、初代宮川香山「青華氷梅文花瓶」、なども。
九代伊藤平左衛門「桑木地飾棚」には小さなかわいい置物が並んでた。
明治時代の油彩は、上の4階に展示されてた。
第三章 皇室と官展
伝統工芸家や日本画家たちを擁護し、制作活動を奨励するために、皇室が買い上げた官展(文展と文展を改組した帝展)の出品作などが展示されてる。皇室はそういう役割も負ってはったんや。
川合玉堂「雨後」、上村松園「雪月花」、加藤土師萌「葱文大皿」など。
第四章 慶祝の美
皇室の慶祝行事のための献上品の数々。
富岡鉄斎「武陵桃源・瀛洲神」、
高村光雲「松樹鷹置物」、前田青邨「唐獅子」、堂本印象「霊峰飛鶴」、
鏑木清方「讃春」が今回一番心に響いた。
六曲一双の屏風絵で、右隻には、タンポポの咲くお堀端で伸びやかに寛いでる女学生二人、左隻には隅田川で水上生活を送る母子が描かれてる。
どちらも美しく、清方の温かな視線を感じる。
一分のスキもない、どこか堅苦しい作品が並ぶなか、ほっとした。
木内半古ほかの「裁縫箱・裁縫道具」、大連窯業株式会社「菊桐鳳凰文ガラス花」、八代西村彦兵衛(象彦)「舞楽蒔絵棚」、御木本幸吉「瑞鳳扇」なども。
第五章 皇室と日本美術院
水戸藩出身で皇室への崇敬の念が厚かった横山大観の献上作品。「朝陽霊峰」「鸜鵒」など。
第六章 御肖像と大礼
明治、大正、昭和の三代の天皇を描いたご肖像が並ぶ。
高橋由一「〔御物〕明治天皇御肖像」、エドアルド・キヨッソーネ「〔御物〕明治天皇御肖像」、ジョン・フォースター
「〔御物〕大正天皇御肖像」「〔御物〕貞明皇后御肖」など。
昭和3年昭和天皇即位の御大礼の大饗の儀で用いられた、川合玉堂が悠紀地方(滋賀県)を、山元春挙が主基地方(福岡県)描いた「悠紀・主基地方風俗歌屏」も展示されてた。
そして、皇室のお祝いの席で記念品として贈られてきた、小さな砂糖菓子を入れる器、歴代の銀のボンボニエールがたくさん。
この展覧会が京都でだけ開催されるのがなんとなくわかった気がした。
皇室の名品 ―近代日本美術の粋
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