【粗筋】
愛想の悪い散髪屋を見付けて入ると、顔剃りの間に夫婦喧嘩をして顔中傷だらけにされた。面白いからその店を見たいという連中、自分がやられるのは嫌だから、何も知らないみっつぁんをだまして散髪に行かせる。ところが、夫婦喧嘩でかみさんが実家に帰ると出て行ったという。どうしようかと相談していると、かみさんの故郷は沖縄だから、本当には帰らない。憂さ晴らしにケーキを買って戻って来るというのでやってもらう。期待通り、帰った女房は亭主の腕が悪いと言い、亭主は女房が動かないと怒鳴る。顔剃りをどちらがやるか、剃刀の奪い合いを目の前でやられて、みっつぁんは逃げ出す。
「逃げたで」
「夫婦喧嘩を売り物にしたら、ああして客がひっきりなしや」
「良かったな、さ、一緒にケーキ食べよ」
【成立】
桂文枝の創作落語、119作目。これで本当に人気店になっとんのかいな。東京にも「不精床」があるのだが人気店とは思えない。夫婦喧嘩を売り物にした「喧嘩長屋」はあるようだ。
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